JP2011237328A - エンジンの駆動方法および装置 - Google Patents

エンジンの駆動方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011237328A
JP2011237328A JP2010110215A JP2010110215A JP2011237328A JP 2011237328 A JP2011237328 A JP 2011237328A JP 2010110215 A JP2010110215 A JP 2010110215A JP 2010110215 A JP2010110215 A JP 2010110215A JP 2011237328 A JP2011237328 A JP 2011237328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
combustion chamber
driving
hydraulic
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010110215A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5529622B2 (ja
Inventor
Masanobu Takekoshi
昌信 竹腰
Masataka Morinaga
正隆 森永
Katsuhiko Furuya
克彦 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A&D Holon Holdings Co Ltd
Original Assignee
A&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A&D Co Ltd filed Critical A&D Co Ltd
Priority to JP2010110215A priority Critical patent/JP5529622B2/ja
Publication of JP2011237328A publication Critical patent/JP2011237328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5529622B2 publication Critical patent/JP5529622B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Engines (AREA)

Abstract

【課題】大型化したり、油量を大幅に増加したりすることなく、ピストンを正確に変位させることのできるエンジンの駆動方法および装置を提供する。
【解決手段】試験装置10は、燃焼室用ピストン14を油圧によって駆動する油圧式アクチュエータ20を備える。油圧式アクチュエータ20は、駆動用シリンダ22と、駆動用シリンダ22内に配置された駆動用ピストン24と、駆動用ピストン24に連結されたロッド26と、駆動用シリンダ22内に設けられて駆動用ピストン24によって隔てられるとともに駆動用ピストン24を受圧面とする二つのピストン側油圧室22A、22Bと、ロッド26の端面を受圧面とする端面側油圧室22Cと、ピストン側油圧室22A、22Bと端面側油圧室22Cに圧油を供給・排出する油圧回路30と、油圧回路30の圧油の供給・排出を制御する制御装置44と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明はエンジンの駆動方法および装置に係り、特にエンジンのピストンを油圧で駆動させることによってエンジンの挙動を計測する試験装置に関する。
エンジンの挙動を計測する試験装置として、エンジンベンチが知られている。エンジンベンチは、エンジンのクランクシャフトに伝達系シャフトが接続され、さらにその伝達系シャフトにダイナモメータが接続されている。そして、ダイナモメータで所定の負荷を与えることによってエンジンの試験が行われる。
このようなエンジンベンチでは、伝達系シャフトやダイナモメータが必要となるため、装置が大型化するという問題や、コストが増加するという問題があり、さらには、伝達系シャフトで共振が発生して正確な計測が難しいという問題や、燃焼室そのものの挙動を正確に計測できないという問題がある。
これらの問題を解消する試験装置として、クランクシャフトの代わりに油圧式アクチュエータを接続した試験装置が考えられる。たとえば、特許文献1の試験装置は、エンジンの燃焼室側に配設されたピストン(以下、燃焼室用ピストンという)に油圧式アクチュエータが接続されている。この油圧式アクチュエータは、駆動用シリンダと、駆動用ピストンと、それらを連結するロッドと、駆動用シリンダの両端に設けられた二つのポートと、を備える。そして、二つのポートに対して圧油を供給・排出することによって、駆動用ピストンを移動させ、燃焼室用ピストンを駆動している。このように構成された特許文献1の試験装置によれば、燃焼室用ピストンを油圧式アクチュエータで駆動するので、温度条件や湿潤条件などの諸現象をそれぞれ単独で設定し、試験を行うことができる。
特開2001-21454号公報
ところで、近年では、エンジンの開発工程において各種モデル化によるシミュレーションが行われており、燃焼室内の挙動を正確に計測してモデル化したいという要望がある。そのためには、燃焼室用ピストンを正確に変位させながら(たとえば正弦波状に正確に変位させながら)、各種の計測を行う必要がある。
しかしながら、特許文献1の試験装置は、燃焼室用ピストンを正確に変位させることが難しいという問題があった。すなわち、燃焼室の内圧は、混合気が爆発した瞬間に急激に増加するため、その瞬間に駆動力が不足して燃焼室用ピストンの変位が正確な位置からずれるという問題が生じる。この問題を解消するためには、内圧のピーク値に合わせて大きな駆動力を確保する必要があり、駆動用ピストンの受圧面を大きくしなければならない。しかし、その場合は、駆動用ピストンおよび駆動用シリンダが大型化するという問題や、油量が多量に必要になるという問題があり、現実に実施することが困難である。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたものであり、大型化したり、多量の油量を要することなく、ピストンを正確に変位させることのできるエンジンの駆動方法および装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は前記目的を達成するために、エンジンの燃焼室を形成する燃焼室用ピストンを、駆動用シリンダと駆動用ピストンとを有する油圧式アクチュエータによって駆動するエンジンの駆動方法において、前記駆動用ピストンの両面を受圧面とする第1の油圧駆動制御と、前記駆動用ピストンに連結されたロッドの端面を受圧面とする第2の油圧駆動制御と、を行うことを特徴とするエンジンの駆動方法を提供する。
本発明によれば、駆動用ピストンの両面を受圧面とする第1の油圧駆動制御の他に、ロッドの端面を受圧面とする第2の油圧駆動制御を行うようにしたので、大きな駆動力を確保することができる。したがって、装置を大型化したり、多量の油量を要することなく、燃焼室用ピストンの駆動力を増加することができ、燃焼室用ピストンを正確に変位させることができる。
請求項2の発明は請求項1において、前記第1の油圧駆動制御と、前記第2の油圧駆動制御とを独立して行うことを特徴とする。本発明によれば、第1の油圧駆動制御と第2の油圧駆動制御とを独立して行うので、たとえば、大きな駆動力が必要となる短時間のみ、第1の油圧駆動制御に加えて第2の油圧駆動制御を行うことができ、駆動力を一時的に増加させることができる。なお、「独立して行う」とは、第1の油圧駆動制御の実施に関係なく、第2の油圧駆動制御の実施を設定できることを意味する。
請求項3の発明は請求項2において、前記燃焼室用ピストンの位置を検出し、前記検出値に応じて、第2の油圧駆動制御を行うことを特徴とする。本発明によれば、たとえば着火タイミングで第2の油圧駆動制御を行い、駆動力を増加させることができる。これにより、燃焼室の内圧が増加するタイミングに合わせて駆動力を増加させることができ、燃焼室用ピストンを正確に変位させることができる。
請求項4に記載の発明は前記目的を達成するために、エンジンの燃焼室を形成する燃焼室用ピストンを油圧式アクチュエータによって駆動するエンジンの駆動装置において、前記油圧式アクチュエータは、駆動用シリンダと、前記駆動用シリンダ内に配置された駆動用ピストンと、前記駆動用シリンダ内に設けられ、前記駆動用ピストンを受圧面とする二つのピストン側油圧室と、前記駆動用ピストンに連結されたロッドと、前記ロッドの端面を受圧面とする端面側油圧室と、前記ピストン側油圧室と前記端面側油圧室に圧油を供給・排出する油圧回路と、前記油圧回路の圧油の供給・排出を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とするエンジンの駆動装置を提供する。
本発明によれば、ピストン側油圧室の他にロッド側油圧室を設けているので、ロッドの端面を受圧面として利用することができ、駆動力を増加させることができる。したがって、装置を大型化したり、油量を大幅に増量することなく、燃焼室用ピストンの駆動力を増加することができ、燃焼室用ピストンを正確に変位することができる。
請求項5の発明は請求項4において、前記制御装置は、前記端面側油圧室と前記ピストン側油圧室とを独立して制御することを特徴とする。本発明によれば、端面側油圧室とピストン側油圧室とを独立して制御するので、たとえば、大きな駆動力が必要となる短時間のみ、端面側油圧室に圧油を供給して駆動力を一時的に増加させることができる。
請求項6の発明は請求項5において、前記燃焼室用ピストンの位置を検出する位置検出センサを備え、前記制御装置は、前記位置検出センサの検出値に応じて、前記端面側油圧室への圧油の供給・排出を制御することを特徴とする。本発明によれば、燃焼室用ピストンの位置に応じて、端面側油圧室への圧油の供給・排出を行うので、たとえば、燃焼室用ピストンが上端位置に近い一瞬にのみ、圧油を端面側油圧室に供給して駆動力を増加させる。これにより、燃料の燃焼時に燃焼室の内圧が増加するタイミングに合わせて駆動力を増加させることができ、燃焼室用ピストンをスムーズに駆動することができる。
本発明によれば、ピストンの両面だけでなく、ロッドの端面を受圧面として利用するので、装置を大型化したり、油量を大幅に増量したりすることなく、燃焼室用ピストンの駆動力を増加させることができる。
本発明における第1の実施形態のエンジンの駆動装置を示す概略構成図 本発明におけるエンジンの駆動装置の作用を説明する説明図 本発明における第2の実施形態のエンジンの駆動装置を示す概略構成図 本発明における第3の実施形態のエンジンの駆動装置を示す概略構成図 従来のエンジンの駆動装置の概略構成を示す図
以下、添付図面に従って、本発明に係るエンジンの駆動方法および装置の好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の駆動方法が適用された試験装置10の概略構成を示している。
同図に示す試験装置10は、燃焼室用ピストン14を油圧で駆動して試験する装置であり、主として、燃焼室12Aを有する燃焼室用シリンダ12と、燃焼室用シリンダ12内に配設された燃焼室用ピストン14と、燃焼室用ピストン14を駆動する油圧式アクチュエータ20とで構成されている。
燃焼室12Aは、燃焼室用シリンダ12の内壁と燃焼室用ピストン14とによって囲まれた空間であり、吸気弁16、排気弁18、着火装置19などを備えている。これらの吸気弁16、排気弁18、着火装置19が所定のタイミングで制御されることによって、燃料含有ガスが吸気弁18から燃焼室12Aに供給され、燃焼室12A内で燃焼した後、その排ガスが排気弁18から排気される。この燃焼によって燃焼室用ピストン14が駆動される。
燃焼室用ピストン14は、油圧式アクチュエータ20に接続されており、この油圧式アクチュエータ20によって駆動力が付与される。油圧式アクチュエータ20は主として駆動用シリンダ22、駆動用ピストン24、ロッド26、油圧回路30、制御装置44、位置センサ46によって構成される。
駆動用シリンダ22は、略筒状に形成されており、燃焼室用シリンダ12の内部に設けられている。駆動用シリンダ22の内部には駆動用ピストン24が摺動自在に設けられ、この駆動用ピストン24によって駆動用シリンダ22の内部が二つの油圧室(以下、ピストン側油圧室22A、22Bという)に隔てられている。
駆動用ピストン24にはロッド26が連結されており、このロッド26を介して駆動用ピストン24が燃焼室用ピストン14に連結されている。したがって、駆動用ピストン24が上下に移動することによって、燃焼室用ピストン14も上下に移動し、駆動力が付与される。
ロッド26は、駆動用ピストン24に貫通した状態で取り付けられており、その下端部分は、駆動用シリンダ22の内部の小径部分に摺動自在に設けられている。これにより、ロッド26の端面26Cと駆動用シリンダ22の内壁とによって、油圧室(以下、端面側油圧室22Cという)が形成される。
各油圧室(ピストン側油圧室22A、22Bと端面側油圧室22C)にはそれぞれ、ポート28A、28B、28Cが設けられている。ポート28Aはピストン側油圧室22Aの上端位置に設けられており、ポート28Bはピストン側油圧室22Bの下端位置に設けられており、ポート28Cはピストン22の端面側油圧室22Cの下端位置に設けられている。
油圧回路30は、これらのポート28A〜28Cに圧油を供給したり、ポート28A〜28Cから圧油を排出したりするための回路であり、サーボ弁32、切替弁34、ポンプ36、アキュムレータ38、回収部40、各配管42A〜42Gを備える。
配管42A〜42Cはそれぞれポート28A〜28Cに接続される。これらのうち、配管42Bと配管42Cは切替弁34に接続されており、この切替弁34は配管42Dを介してサーボ弁32に接続されるとともに、配管42Eを介して回収部40に接続される。切替弁34は、配管42Bと配管42Dを連通し、且つ、配管42Cと配管42Eを連通する第1ポジションと、配管42Dと配管42Bと配管42Cを連通する第2ポジションとで切り替わるように構成される。切替弁34は、後述の制御装置44によって切替制御される。
一方、配管42Aは配管42Dとともにサーボ弁32に接続されており、このサーボ弁32には配管42Fと配管42Gとが接続されている。配管42Fは、ポンプ36やアキュムレータ38に接続されており、これらから圧油が供給される。配管42Gは回収部40に接続されている。サーボ弁32は、配管42A、42D、42F、42Gを全て遮断する第1ポジションと、配管42Aと配管42F、配管42Dと配管42Gを連通する第2ポジションと、配管42Aと配管42G、配管42Dと配管42Fを連通する第3ポジションとで切り替えるように構成される。サーボ弁32は制御装置44に接続されており、制御装置44によって切り替え制御される。
制御装置44には位置センサ46が接続されている。位置センサ46は、駆動用シリンダ22の底部に設けられており、ロッド26の位置を検出できるようになっている。たとえば、位置センサ46として磁気式のリニアガイドが用いられ、ロッド26の孔26Dに差し込まれるように配置されている。この位置センサ46によってロッド26の位置、すなわち、燃焼室用ピストン14の位置が検出される。なお、本実施の形態では、ロッド26の位置を検出するようにしたが、燃焼室用ピストン14そのものの位置を、たとえば光学式センサなどで検出するようにしてもよい。
位置センサ46の検出信号は、制御装置44に出力される。制御装置44は、位置センサ46の検出値に応じてサーボ弁32や切替弁34を制御する。以下、サーボ弁32と切替弁34の制御例について説明する。
たとえば、燃焼室用ピストン14が下死点に到達した際、サーボ弁32を第3ポジションに切り替えることによって、圧油を配管42D、42Bを介してピストン側油圧室22Bに供給し、ピストン側油圧室22Aの圧油を配管42A、42Gを介して回収部40に排出する。その際、切替弁34は第1ポジションとし、ロッド側油圧室22Cを配管42C、42Eを介して回収部40に連通し、大気圧油を回収部40から吸い上げる。これにより、駆動用ピストン24が上昇するので、燃焼室用ピストン14が上昇する。
そして、燃焼室用ピストン14が上死点に到達した際、サーボ弁32を第2ポジションに切り替えることによって、圧油を配管42F、42Aを介してピストン側油圧室22Aに供給し、ピストン側油圧室22Bの圧油を配管42B、42D、42Gを介して回収部40に排出する。これにより、駆動用ピストン24が下降するので、燃焼室用ピストン14が下降する。このような操作を繰り返すことによって、燃焼室用ピストン14を上下に移動させることができる。
さらに本実施の形態では、上昇中の燃焼室用ピストン14が所定の位置(たとえば燃焼室12Aの内圧が急激に上昇する位置)に到達した際に、切替弁34を第2ポジションに切り替える。これにより、配管42Dの圧油が配管42Bだけでなく、配管42Cへ供給されるようになり、圧油がロッド側油圧室22Cへ供給される。したがって、ロッド26を押圧する力を増加させることができ、駆動力を一時的に増加させることができる。なお、燃焼室用ピストン14の移動を停止する場合には、サーボ弁32を第1ポジションに切り替えればよい。
次に上記の如く構成された試験装置10の作用について、4サイクルエンジンの例で説明する。図2(a)はエンジンにおける燃焼室用ピストン14の変位量の経時変化を示しており、図2(b)は同時刻における燃焼室12Aの内圧の経時変化を示している。
同図において時刻α1、α3、α5は燃焼室用ピストン14が上死点となる時刻であり、時刻α2、α4は下死点となる時刻であり、時刻α6は着火タイミングである。また、α1〜α2は吸気行程であり、燃焼室用ピストン14が下降し、混合気が燃焼室12Aに吸い込まれる状態である。α2〜α3は圧縮行程であり、燃焼室用ピストン14が上昇して混合気が圧縮される状態である。α3〜α4は爆発行程であり、着火された混合気の燃焼、膨張によって燃焼室用ピストン14が押し下げられる状態である。α4〜α5は排気行程であり、燃焼室用ピストン14が慣性によって上昇し、燃焼ガスが燃焼室用シリンダ12の外に押し出される状態である。エンジンは、これらの吸気行程、圧縮行程、爆発行程、排気行程を繰り返すことによって駆動される。
図2(b)に示すように、α6で着火されると、燃焼室12Aの内圧は、着火に少し遅れて(すなわちα7で)内圧が急激に増加し、さらに火炎が伝播した時点で(すなわちα8で)内圧がピークを迎える。その後、内圧が徐々に降下し、α9で燃焼による内圧の増加分が無くなる。
このように燃焼室12Aの内圧は、着火直後のα7〜α9で燃焼による増加が生じる。このため、従来の試験装置はこの期間で駆動力が一時的に不足するので、燃焼室用ピストン14を正弦波状に正確に変位させることができなくなる。
これに対して、本実施の形態の試験装置10は、従来の試験装置と異なり、ピストン側油圧室22A、22Bの他に端面側油圧室22Cを備えている。したがって、燃焼室用ピストン14の駆動力を一時的に増加させることができる。以下、従来の試験装置と比較して具体的に説明する。
図5は、比較例となる従来の試験装置50の概略構成を示している。同図に示すように、従来の試験装置50は、図1に示した試験装置10と比較して、油圧室22Cがない点で異なっている。すなわち、図5の駆動用シリンダ22の内部は、駆動用ピストン24によって隔てられたピストン側油圧室22A、22Bのみが形成されている。そして、ピストン側油圧室22Bのポート28Bは、配管42Bを介してサーボ弁32に接続されている。
上記の如く構成された従来の試験装置50は、駆動用ピストン24の上面と下面のみが受圧面として作用するので、得られる駆動力が小さい。このため、燃焼室12Aの内圧が著しく大きくなる期間(図2のα7〜α9)では駆動力が不足し、燃焼室用ピストン24の移動が上昇時には遅くなり、下降時には早くなる。したがって、従来の試験装置50では、燃焼室用ピストン24を正弦波状に正確に変位させることができなくなる。この問題を解消する方法として、駆動用ピストン24の上面と下面が大きくなるように設計することによって、大きな駆動力を確保する方法が考えられる。しかし、その場合には、油圧式アクチュエータ20が大型化したり、圧油の量が大量に必要になるという問題が発生するため、現実に実施することが困難である。
これに対して本実施の形態の試験装置10は、ピストン側油圧室22A、22Bの他に端面側油圧室22Cを設けており、ロッド26の端面26Cを受圧面として利用している。したがって、燃焼室12Aの内圧が著しく大きくなる期間(図2のα7〜α9)で、端面側油圧室22Cに圧油を供給し、駆動力を一時的に増加させることができる。これにより、一時的な駆動力不足を解消することができるので、燃焼室用ピストン14を正弦波状に正確に変位させることができる。また、端面側油圧室22Cはロッド26の端面26Cの後方空間を利用しているので、油圧式アクチュエータ20が大型化することを防止できる。
特に本実施の形態は、燃焼室用ピストン14の位置に応じて(具体的には図2のα7〜α9に相当する位置のときに)端面側油圧室22Cに圧油を供給している。したがって、燃焼室12Aの内圧が増加する期間のみで駆動力を増加させることができ、他の期間で無駄に大きな駆動力を発生させることを防止できる。
さらに本実施の形態は、ピストン側油圧室22A、22Bとロッド側油圧室22Cとが独立して駆動するように油圧回路30を構成し、さらに、制御装置46が、ピストン側油圧室22A、22Bを駆動する第1の油圧駆動制御と、ロッド側油圧室22Cを駆動する第2の油圧駆動制御とを独立して行っている。したがって、第2の油圧駆動制御を行うタイミングを自由に変更することができ、様々な試験条件に対応することができる。たとえば、着火タイミング(α6)を変更した場合には、燃焼室12Aの内圧の増加分が見られる期間α7〜α9も変化するが、本実施の形態によれば、第2の油圧駆動制御を行うタイミングを独立して変更できるので、簡単に対応することができる。
なお、上述した実施形態は、燃焼による内圧の増加分が見られる期間(α7〜α9)のみ、端面側油圧室22Cに圧油を供給するようにしたが、これに限定するものではなく、別のタイミング、たとえばα2〜α4の全体で端面側油圧室22Cに圧油を供給するようにしてもよい。また、燃焼室用ピストン14の位置に関係なく、たとえば着火タイミングなどによる時間制御を行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態は、ピストン側油圧室22A、22Bと端面側油圧室22Cに別々に圧油を供給・排出するようにしたが、これに限定するものではなく、同時に圧油を供給・排出するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態は、端面側油圧室22Cを駆動用シリンダ22の内部に設けたが、これに限定するものではなく、駆動用シリンダ22の外部に油圧室を形成してもよい。
さらに、油圧回路30の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、ピストン側油圧室22A、22Bと端面側油圧室22Cに対して、圧油の供給先・排出先を切り替えられるように構成されていればよい。たとえば図3は、図1の油圧回路30と異なる構成の油圧回路60を備えた例である。
図3の油圧回路60は、二つのサーボ弁62、64によって圧油の回路を切り替える例であり、主としてサーボ弁62、サーボ弁64、ポンプ66、アキュムレータ68、回収部70、各配管72A〜72Gを備える。
配管72A〜72Cはそれぞれポート28A〜28Cに接続される。これらのうち、配管72Aと配管72Bはサーボ弁62に接続されており、このサーボ弁62には配管72Fと配管72Gとが接続されている。配管72Fは、ポンプ76やアキュムレータ78に接続されており、これらから圧油が供給される。配管72Gは回収部70に接続されている。サーボ弁62は、配管72A、72B、72F、72Gを全て遮断する第1ポジションと、配管72Aと配管72F、配管72Bと配管72Gを連通する第2ポジションと、配管72Aと配管72G、配管72Bと配管72Fを連通する第3ポジションとで切り替えるように構成される。サーボ弁62は制御装置74に接続されており、制御装置74によって切り替え制御される。
一方、配管72Cはサーボ弁64に接続されており、このサーボ弁64には配管72D、72E、72Hが接続される。配管72Dは配管72Fに接続され、配管72Eは配管72Gに接続される。また、配管72Hはその先端が閉塞される。サーボ弁64は、配管72C、72D、72E、72Hを全て遮断する第1ポジションと、配管72Cと配管72D、配管72Eと配管72Hを連通する第2ポジションと、配管72Cと配管72E、配管72Dと配管72Hを連通する第3ポジションとで切り替えるように構成される。サーボ弁64は制御装置74に接続されており、制御装置74によって切り替え制御される。
制御装置74には、燃焼室用ピストン14の位置を検出する位置センサ76に接続されており、この位置センサ76で検出した燃焼室用ピストン14の位置に応じてサーボ弁62、64の制御を行う。以下、サーボ弁62、64の制御例について説明する。
たとえば、燃焼室用ピストン14が下死点に到達した際、サーボ弁62を第3ポジションに切り替えることによって、圧油を配管72F、72Bを介してピストン側油圧室22Bに供給し、ピストン側油圧室22Aの圧油を配管72A、72Gを介して回収部40に排出する。その際、サーボ弁64は第3ポジションとし、ロッド側油圧室22Cを配管72C、72E、72Gを介して回収部70に連通し、大気圧油を回収部70から吸い上げる。これにより、駆動用ピストン24が上昇するので、燃焼室用ピストン14が上昇する。
そして、燃焼室用ピストンが上死点に到達した際、サーボ弁62を第2ポジションに切り替えることによって、圧油を配管72F、72Aを介してピストン側油圧室22Aに供給し、ピストン側油圧室22Bの圧油を配管72B、72Gを介して回収部70に排出する。これにより、駆動用ピストン24が下降するので、燃焼室用ピストン14が下降する。このような操作を繰り返すことによって、燃焼室用ピストン14を上下に移動させることができる。
さらに本実施の形態では、上昇中の燃焼室用ピストン14が所定の位置(たとえば燃焼室12Aの内圧が急激に上昇する位置)に到達した際に、サーボ弁64を第2ポジションに切り替える。これにより、配管72Fの圧油がサーボ弁62だけでなく、サーボ弁64にも供給され、配管72Cを介してロッド側油圧室22Cへ供給される。したがって、ロッド26を押圧する力を増加させることができ、駆動力が一時的に増加させることができる。なお、燃焼室用ピストン14の移動を停止する場合には、サーボ弁62、64を第1ポジションに切り替えればよい。
上記の如く構成された第2の実施形態によれば、サーボ弁62、64を切り替え制御することによって、ピストン側油圧室22A、22Bと端面側油圧室22Cに対して圧油の供給・排出を独立して制御することができる。
なお、上述した第1、第2の実施形態では、ロッド26を一つの部品として構成したが、複数の部品によって構成してもよい。また、上述した第1、第2の実施形態では、アクチュエータ20を直接固定したが、これに限定するものではなく、他の部材を介して取り付けてもよい。たとえば、図4は、それらの構成を含む試験装置を示す概略構成図である。
図4に示す第3の実施形態の試験装置は、図1に示した試験装置10と比較して、ロッド26が複数の部品から成る点で異なっている。すなわち、図4の試験装置は、燃焼室用ピストン14にロッド26Aが連結されるとともに、駆動用ピストン24にロッド26Bが連結され、さらにロッド26Aのフランジ26Cとロッド26Bのフランジ26Dとがネジなどによって着脱自在に連結されている。したがって、本実施の形態によれば、ロッド26Aやアクチュエータ20などを交換することができ、たとえばストローク量を簡単に変更することができる。
また、駆動用シリンダ22の下端には連結部材80が着脱自在に連結されており、さらにこの連結部材80が燃焼室用シリンダ12に着脱自在に連結されている。したがって、連結部材80を簡単に交換することができ、たとえば長さの異なる連結部材80に交換することによって、燃焼室用ピストン14の移動範囲を変更することができる。
なお、上述した第1〜第3の実施形態は、燃焼室用ピストン14の位置制御(すなわち正確に変位させるような制御)を行ったが、これに限定するものではなく、燃焼室用ピストン14の負荷制御(すなわち燃焼室用ピストン14が所定の負荷になるような制御)を行うようにしてもよい。その場合、たとえばロッド26にロードセルを取り付けることによって負荷を計測するとともに、その負荷が設定値になるように油圧式アクチュエータを制御するとよい。
また、上述した第1〜第3の実施形態は、燃焼室用ピストン14を駆動する装置に本発明を適用したが、吸気弁16や排気弁18の駆動装置に本発明を適用してもよい。
10 試験装置
12 燃焼室用シリンダ
14 燃焼室用ピストン
16 吸気弁
18 排気弁
20 油圧式アクチュエータ
22 駆動用シリンダ
22A、22B ピストン側油圧室
22C 端面側油圧室
24 駆動用ピストン
26 ロッド
28A〜28C ポート
30 油圧回路
32 サーボ弁
34 切替弁
36 ポンプ
38 アキュムレータ
40 回収部
42A〜42G 配管
44 制御装置
46 位置センサ
60 油圧回路
62 サーボ弁
64 切替弁
66 ポンプ
68 アキュムレータ
70 回収部
72A〜72H 配管
74 制御装置
76 位置センサ

Claims (6)

  1. エンジンの燃焼室を形成する燃焼室用ピストンを、駆動用シリンダと駆動用ピストンとを有する油圧式アクチュエータによって駆動するエンジンの駆動方法において、
    前記駆動用ピストンの両面を受圧面とする第1の油圧駆動制御と、
    前記駆動用ピストンに連結されたロッドの端面を受圧面とする第2の油圧駆動制御と、
    を行うことを特徴とするエンジンの駆動方法。
  2. 前記第1の油圧駆動制御と、前記第2の油圧駆動制御とを独立して行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの駆動方法。
  3. 前記燃焼室用ピストンの位置を検出し、
    前記検出値に応じて、第2の油圧駆動制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの駆動方法。
  4. エンジンの燃焼室を形成する燃焼室用ピストンを油圧式アクチュエータによって駆動するエンジンの駆動装置において、
    前記油圧式アクチュエータは、
    駆動用シリンダと、
    前記駆動用シリンダ内に配置された駆動用ピストンと、
    前記駆動用シリンダ内に設けられ、前記駆動用ピストンを受圧面とする二つのピストン側油圧室と、
    前記駆動用ピストンに連結されたロッドと、
    前記ロッドの端面を受圧面とする端面側油圧室と、
    前記ピストン側油圧室と前記端面側油圧室に圧油を供給・排出する油圧回路と、
    前記油圧回路の圧油の供給・排出を制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの駆動装置。
  5. 前記制御装置は、前記端面側油圧室と前記ピストン側油圧室とを独立して制御することを特徴とする請求項4に記載のエンジンの駆動装置。
  6. 前記燃焼室用ピストンの位置を検出する位置検出センサを備え、
    前記制御装置は、前記位置検出センサの検出値に応じて、前記端面側油圧室への圧油の供給・排出を制御することを特徴とする請求項5に記載のエンジンの駆動装置。

JP2010110215A 2010-05-12 2010-05-12 エンジンの駆動方法および装置 Expired - Fee Related JP5529622B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010110215A JP5529622B2 (ja) 2010-05-12 2010-05-12 エンジンの駆動方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010110215A JP5529622B2 (ja) 2010-05-12 2010-05-12 エンジンの駆動方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011237328A true JP2011237328A (ja) 2011-11-24
JP5529622B2 JP5529622B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=45325469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010110215A Expired - Fee Related JP5529622B2 (ja) 2010-05-12 2010-05-12 エンジンの駆動方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5529622B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0192588A (ja) * 1987-02-20 1989-04-11 Tech Res Assoc Highly Reliab Marine Propul Plant 急速圧縮燃焼実験装置
JPH01131308A (ja) * 1987-08-10 1989-05-24 Bridgestone Corp 流体圧シリンダ
JPH02163292A (ja) * 1988-12-19 1990-06-22 Hitachi Ltd デジタル油圧ジヤツキ装置
JPH10153201A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Ckd Corp 流体圧シリンダ
JP2001021454A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Takemasa Kamimoto エンジンの圧縮試験装置
JP2005344776A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械のシリンダ駆動装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0192588A (ja) * 1987-02-20 1989-04-11 Tech Res Assoc Highly Reliab Marine Propul Plant 急速圧縮燃焼実験装置
JPH01131308A (ja) * 1987-08-10 1989-05-24 Bridgestone Corp 流体圧シリンダ
JPH02163292A (ja) * 1988-12-19 1990-06-22 Hitachi Ltd デジタル油圧ジヤツキ装置
JPH10153201A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Ckd Corp 流体圧シリンダ
JP2001021454A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Takemasa Kamimoto エンジンの圧縮試験装置
JP2005344776A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械のシリンダ駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5529622B2 (ja) 2014-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103644151B (zh) 节能低冲击液压缸测试试验台液压控制系统
Zhao et al. An experimental study of the hydraulic free piston engine
JP6052325B2 (ja) 内燃機関システム
US10202897B2 (en) Systems and methods for transient control of a free-piston engine
CN104833602B (zh) 一种气门磨损测试装置
Bai et al. Study on methane HCCI combustion process of micro free-piston power device
CN106979190A (zh) 一种低摩擦力液压缸性能检测的实验装置及方法
JP5529622B2 (ja) エンジンの駆動方法および装置
CN114729571B (zh) 自由活塞发动机控制
JP6274191B2 (ja) フリーピストン式発電機の制御装置
CN204461717U (zh) 柴油发动机液压提前器性能试验装置
CN205015161U (zh) 一种模拟缸内直喷天然气发动机的定容燃烧系统
CN206221421U (zh) 一种叉车液力变速箱的微动阀的试验装置
KR200291236Y1 (ko) 충격압축 시험장치
CN201909618U (zh) 一种确定发动机压缩上止点的口哨组件
CN202351069U (zh) 一种用于结构动态特性试验研究的液压脉冲激励装置
CN205478642U (zh) 一种三角脉冲载荷发生器
CN103482521A (zh) 一种钢绞线张拉千斤顶
CN102410939B (zh) 一种用于结构动态特性试验研究的液压脉冲激励装置
CN100418652C (zh) 翻坯机复合控制液压系统
CN203337474U (zh) 织物胀破性测试仪
CN207004982U (zh) 一种低摩擦力液压缸性能检测的实验装置
CN203216715U (zh) 气缸垫机械疲劳模拟试验装置
CN104330251A (zh) 柴油发动机液压提前器性能试验装置及试验方法
CN102912988B (zh) 一种张拉系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5529622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees