JP2012206247A - シート吸着装置およびシート積層装置 - Google Patents

シート吸着装置およびシート積層装置 Download PDF

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Abstract

【課題】薄いシートでも吸着性に優れ、しかも低コストで、剛性が高いシート吸着装置およびシート積層装置を提供すること。
【解決手段】吸着すべき対象シート16と接する吸着面13が形成され、吸着面13に複数の吸着貫通孔21hが形成された第1プレート21と、少なくとも一部の吸着貫通孔21h同士を接続する連通溝24が形成された第2プレート22と、連通溝24に接続され、連通溝24に吸引力を伝達する集中流路25が形成された第3プレート23と、が少なくとも積層されている積層体を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート吸着装置およびシート積層装置に関する。
小型部品、例えば積層セラミックコンデンサを製造する際に、真空装置が接続されたシート吸着装置によって、グリーンシートを吸着した状態で搬送し、グリーンシートをプレスする工程がある。近年、積層セラミックコンデンサ等の小型化に伴い、グリーンシートの薄層化が進んでいる。従来のシート吸着装置としては、平面加工を施した金属塊に、ドリル等を用いて、真空吸着のための貫通孔を形成したものや、多孔質体を用いて真空吸着を行うものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、金属塊にドリルで貫通孔を空ける作業は手間がかかり、コストが上昇してしまう。特に、薄層化が進んだグリーンシートにダメージを与えることなく、グリーンシートを吸着するためには、貫通孔の直径を小さくする必要がある。直径の小さい貫通孔を金属塊に形成することは困難である。また、シート吸着装置に多孔質体を用いると、多孔質体が、プレスの際の加圧力に耐えられない虞がある。さらに、グリーンシート全面を真空吸着するために、吸引によるグリーンシートの変形が生じる場合がある。
特開2009−23777号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、薄いシートでも吸着性に優れ、しかも低コストで、剛性が高いシート吸着装置およびシート積層装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るシート吸着装置は、
吸着すべき対象シートと接する吸着面が形成され、前記吸着面に複数の吸着貫通孔が形成された第1プレートと、
少なくとも一部の前記吸着貫通孔同士を接続する連通溝が形成された第2プレートと、
前記連通溝に接続され、前記連通溝に吸引力を伝達する集中流路が形成された第3プレートと、が少なくとも積層されている積層体を有することを特徴とする。
本発明では、それぞれのプレートは、細い溝や、直径の小さな孔を容易に加工可能な程度に十分に薄くなっている。このような溝や孔は、例えばプレート毎にエッチング加工することなどによって、低コストで容易に形成することができる。本発明のシート吸着装置では、このようなプレートを積層するため、積層方向の孔や、積層方向と垂直な溝などを、容易に形成することができる。また、例えば、第2プレートを、複数の積層板で構成することで、シート吸着装置の厚みが増し、シート吸着装置全体としての剛性を高めることができる。溝や孔のパターンはプレート単位で規定することができるため、設計の自由度が増す。
また、本発明のシート吸着装置は、プレートの積層体なので、分解が可能であり、メンテナンスを行いやすい。さらに、特定の箇所が劣化した場合に、その箇所を含むプレートのみ交換することができるため、交換コストを低減させることができる。
さらにまた、本発明のシート吸着装置では、吸着面の中央部を吸着貫通孔を設けない非開口部とし、シートを直接吸着しないエリアを第一プレートに設けたので、薄い対象シートであっても吸引による変形を回避でき、対象シートのプレス時などのために積層体に荷重が作用した場合でも、吸着貫通孔の転写を回避することができる。
吸着すべき対象シートの面積を前記吸着面の面積とし、開口部に設けた吸着貫通孔の外端を結んだ線を開口部と非開口部の境界とするときに、好ましくは、前記吸着面における非開口部の面積は、前記吸着面面積の25〜95%である。25%未満であれば、吸引によるシートの変形を回避できるエリアが十分に確保できず、95%超であればシートの良好な吸着が困難となる。
さらに本発明のシート吸着装置では、集中流路から連通溝を介して吸着面の全面に形成された全ての吸着貫通孔に吸引力を伝えるので、薄い対象シートであっても良好に吸着することができる。また、集中流路から吸着貫通孔に空気を送り込めば、薄い対象シートであっても良好に吸着面から剥離させることができる。
好ましくは、前記第1プレートが、薄い構造体シートの積層板である。これにより、第1プレートの積層方向の厚みを稼ぐことができ、吸着貫通孔の詰まりを防止することができる。
好ましくは、前記吸着貫通孔の数に比較して、前記連通溝の数が少なく、前記連通溝の数に比較して、前記集中流路の数が少なくなっている。これにより、経路を集約することができ、簡易な構成で吸引力を伝達することができる。しかも、吸着貫通孔の数を多数形成することができ、シートを安定して吸着することができる。
好ましくは、前記吸着貫通孔の直径は、前記第1プレートの厚みより大きい。このようにすることで、孔径を安定させることができる。
好ましくは、前記吸着面に形成された前記吸着貫通孔の総面積は、前記吸着面の総面積に対して50%以下である。このように設定することで、対象シートのプレス時などのために積層体に荷重が作用した場合でも、積層体が変形するおそれが少ない。
好ましくは、前記吸着面における単位面積あたりの前記吸着貫通孔の数は、少なくとも1個/cm2である。好ましくは、前記吸着貫通孔の直径が200μm以下である。このような孔が多数形成されているので、対象シートへの負荷が少なく、安定して対象シートを吸着することができる。また、プレスの際に、対象シートと接する吸着面(対象シートへ直接圧力を伝達する部分の面積)を大きく確保することができ、対象シートに加わる圧力を均一にできる。
前記連通溝は、貫通孔であっても良い。
本発明に係るシート積層装置は、
上記に記載のシート吸着装置と、
前記シート吸着装置に吸引力を伝達する真空装置と、
前記シート吸着装置に加圧力を与える加圧装置と、を有するシート積層装置であって、
前記シート吸着装置が、前記真空装置と前記加圧装置との間を移動自在であることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係るシート積層装置の説明図である。 図2(A)は、図1のシート吸着装置をIIA方向から見た平面図、図2(B)は、図2(A)のIIB−IIB断面図、図2(C)は、図2(A)のIIC−IIC断面図である。 図3(A)は、図2(B)の第3プレートをIIIA方向から見た分解平面図、図3(B)は、図2(B)の第3プレートをIIIB方向から見た分解平面図、図3(C)は、図2(B)の第3プレートをIIIC方向から見た分解平面図、図3(D)は、図2(B)の第2プレートをIIID方向から見た分解平面図、図3(E)は、図2(B)の第1プレートをIIIE方向から見た平面図、図3(F)は、図2(B)の第1プレートを、吸着面が形成された面から見た平面図である。 図4は、図3に示す第1プレートおよび第2プレートが積層された状態を示す平面図である。 図5は、第1プレートの厚みと吸着貫通孔との大きさの関係を示す説明図である。 図6Aは、図1に示すシート積層装置を用いて対象シートを吸着・加圧する工程を示す説明図である。 図6Bは、図6Aに示すシート積層装置を用いて対象シートを吸着・加圧する工程を示す説明図である。 図6Cは、図6Aに示すシート積層装置を用いて対象シートを吸着・加圧する工程を示す説明図である。 図6Dは、図6Aに示すシート積層装置を用いて対象シートを吸着・加圧する工程を示す説明図である。 図6Eは、図6Aに示すシート積層装置を用いて対象シートを吸着・加圧する工程を示す説明図である。 図6Fは、図6Aに示すシート積層装置を用いて対象シートを吸着・加圧する工程を示す説明図である。 図6Gは、図6Aに示すシート積層装置を用いて対象シートを吸着・加圧する工程を示す説明図である。 図7(A)は、シート吸着装置の第2プレートの変形例を示す平面図、図7(B)は、シート吸着装置の第2プレートの変形例を示す平面図、図7(C)は、シート吸着装置の第1プレートの変形例を示す平面図である。 図8(A)は、第1プレートに非開口部が設けられた場合の、図2(B)の第3プレートをIIIA方向から見た分解平面図、図8(B)は、図2(B)の第3プレートをIIIB方向から見た分解平面図、図8(C)は、図2(B)の第3プレートをIIIC方向から見た分解平面図、図8(D)は、図2(B)の第2プレートをIIID方向から見た分解平面図、図8(E)は、図2(B)の第1プレートをIIIE方向から見た非開口部と開口部を設けた平面図、図8(F)は、図2(B)の第1プレートを、非開口部と開口部を設けた平面図である。 図9は、図8に示す第1プレートおよび第2プレートが積層された状態を示す平面図である。 図10は、シート吸着装置が真空吸着することによってグリーンシートが変形した跡を示す写真である。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るシート積層装置2は、真空装置4と、第1弁6と、圧空装置8と、第2弁10と、シート吸着装置12と、シート設置台14と、加圧装置18とを有している。
真空装置4は、流路11の途中に配置された第1弁6を介してシート吸着装置12に接続されており、シート吸着装置12に吸引力としての負圧を伝達することが可能になっている。圧空装置8は、流路11の途中に配置された第2弁10を介してシート吸着装置12に接続されており、シート吸着装置12に剥離力としての正圧を伝達することが可能になっている。
シート設置台14には、例えば所定サイズに切断された一枚毎のセラミックグリーンシート(対象シート)16が設置されるようになっている。加圧装置18は、プレス本体18aとプレス受け平板18bとを有している。加圧装置18は、シート設置台14から所定距離だけ離れて配置されている。
シート吸着装置12は、シート設置台14の上部と加圧装置18との間を移動可能になっている(移動動作の詳細は、後述する)。シート吸着装置12は、シート設置台14の上部に位置している時にシート設置台14と対向する平坦面に、セラミックグリーンシート16を吸着可能な吸着面13を有している。図2(A)〜図2(C)に示すように、シート吸着装置12は、第1プレート21、第2プレート22、第3プレート23a〜23cとの積層体である。それぞれのプレート同士は、熱圧着されている。
図3(F)に示すように、吸着面13の方向から見た第1プレート21には、n×n個で、行列状に等間隔に吸着貫通孔21hが形成されている。吸着貫通孔21hは、図2(B)および図2(C)に示すように、吸着面13に垂直に貫通形成されているため、図3(E)に示すように、第1プレート21の吸着面13と反対側から見ても、吸着貫通孔21hが、同様に行列状に等間隔に形成されている。
図2(B)に示すように、第1プレート21の上側には、第2プレート22が積層されている。第2プレート22には、表裏面を貫通する連通溝24が形成されている。図3(D)に示すように、第2プレート22を積層方向の上から見ると、連通溝24は、十字状に形成された第1連通溝24aおよび第2連通溝24bを有する。第1連通溝24aと第2連通溝24bの交点24oから、第1連通溝24aに沿って、所定間隔で、徐々に長さが長くなるように、しかも第1連通溝24aに対して直交するように、第3連通溝24c、第4連通溝24d、第5連通溝24e、第6連通溝24fが形成されている。第2連通溝24bにも、同様に第3連通溝〜第6連通溝が形成されている。
図3(C)に示すように、最下層第3プレート23aには、十字状に表裏面を貫通する第1連通溝(集中流路)25aと第2連通溝(集中流路)25bが形成されている。このため、図3(D)に示す第2プレート22の上に図3(C)に示す最下層第3プレート23aを積層すると、第1貫通溝25aおよび第2貫通溝25bは、第2プレート22に形成された連通溝24の中心付近で、全ての連通溝24a〜24fと連通している。
図2(B)に示すように、最下層第3プレート23aの上側には、中層第3プレート23bが積層されている。図3(B)に示すように、中層第3プレート23bの中心位置には、第3連通溝(孔)25cが形成されている。このため、図3(C)に示す最下層第3プレート23aの上側に、図3(B)に示す中層第3プレート23bを積層すると、最下層第3プレート23aの中心位置で、第3貫通溝(孔)25cは、全ての連通溝25a,25bと連通している。
このため、図3(E)に示す第1プレート21の上に図3(D)に示す第2プレート22を積層すると、図4に示すように、連通溝24は、第1プレート21に形成された全ての吸着貫通孔21h同士を接続している。
図2(B)に示すように、第2プレート22の上側には、第3プレート23が積層されている。第3プレート23は、第2プレート22上に積層される最下層第3プレート23aと、最下層第3プレート23a上に積層される中層第3プレート23bと、中層第3プレート23b上に積層される最上層第3プレート23cとを有している。第3プレート23は、集中流路25(25a〜25d)を有している。
図3(C)に示すように、最下層第3プレート23aには、十字状に表裏面を貫通する第1連通溝(集中流路)25aと第2連通溝(集中流路)25bが形成されている。このため、図3(D)に示す第2プレート22の上に図3(C)に示す最下層第3プレート23aを積層すると、第1貫通溝25aおよび第2貫通溝25bは、第2プレート22に形成された連通溝24の中心付近で、全ての連通溝24a〜24fと連通している。
図2(B)に示すように、最下層第3プレート23aの上側には、中層第3プレート23bが積層されている。図3(B)に示すように、中層第3プレート23bの中心位置には、第3連通溝(孔)25cが形成されている。このため、図3(C)に示す最下層第3プレート23aの上側に、図3(B)に示す中層第3プレート23bを積層すると、最下層第3プレート23aの中心位置で、第3貫通溝(孔)25cは、全ての連通溝25a,25bと連通している。
図2(B)に示すように、中層第3プレート23bの上側には、最上層第3プレート23cが積層されている。最上層第3プレート23cを、中層第3プレート23b側から見た場合に、図3(A)に示すように、最上層第3プレート23cの中心位置23oと、最上層第3プレート23cの外周に位置する接続部26とを結ぶ第4溝25dが形成されている。このため、図3(B)に示す中層第3プレート23bの上側に、図3(A)に示す最上層第3プレート23cを積層すると、第3貫通溝(孔)25cと、第4溝25dの中心位置23oと反対側に位置する接続部26とが連通する。なお、第4溝25dは、最上層第3プレート23cの表裏面を貫通させずに形成することで、容易に形成することができる。
図1に示すように、接続部26には、真空装置4および圧空装置8が接続してある。このため、上述した多数の吸着貫通孔21hから、単一の第4溝25dへ、流路を集中させることができる。また、第4溝25dから吸着貫通孔21hへ、立体的に、対象シートの吸引力としての負圧、および対象シートの剥離力としての正圧を伝達することが可能になっている。
次に、吸着面13に形成された吸着貫通孔21hについて、詳細に説明を行う。図3(F)に示すように、吸着貫通孔21hは、吸着面13の全面に渡って形成されている。全ての吸着貫通孔21hの総面積は、吸着面13の総面積に対して50%以下であることが好ましい。吸着面13における単位面積(1cm2)あたりの吸着貫通孔21hの数は、少なくとも1個/cm2であることが好ましい。図5に示すように、吸着貫通孔21hの直径Dは、D≦200μmであることが好ましく、第1プレート21の厚みTより大きいことが好ましい。
次に、図6A〜図6Gに基づき、上述したシート吸着装置12を有するシート積層装置2を用いて、対象シート(セラミックグリーンシート)を吸着・加圧する工程について説明を行う。
まず、図6Aに示すように、シート設置台14の上に、所定サイズに切断された一枚のグリーンシート16が設置される。次に、図6Bに示すように、シート吸着装置12の吸着面13がグリーンシート16の表面に接するように、シート吸着装置12が移動すると共に、第1弁6が開状態となり、真空装置4からシート吸着装置12に吸引力としての負圧が吸着面13に伝達され、グリーンシート16がシート吸着装置12の吸着面13に吸着保持される。
次に、図6Cに示すように、第1弁6が開状態を維持し、グリーンシート16の吸着保持状態を維持したまま、シート吸着装置12が、加圧装置18の位置に移動し、プレス受け平板18bの上に配置される。次に、図6Dに矢印で示す方向に、プレス本体18aが、シート吸着装置12を加圧する。これにより、グリーンシート16が圧着される。
次に、図6Eに矢印で示す方向に、プレス本体18aが、シート吸着装置12から離れると共に、第1弁6は閉状態となり、第2弁10が開状態となり、圧空装置8からシート吸着装置12に剥離力としての正圧が吸着面13に伝達されて吸着面13に形成された吸着貫通孔21hからエアが吹き出され、グリーンシート16は、吸着面13から剥離する。そのため、図6Fに示すように、シート吸着装置12がプレス受け平板18bから離れても、グリーンシート16は、プレス受け平板18bの上に配置されたままとなる。最後に、図6Gに示すように、シート吸着装置12が、図6Aに示す元の位置に戻る。
なお、図7(C)に示すように、第3プレート21には、図3(E)に示した吸着貫通孔21hより孔径の小さな吸着貫通孔21h’が、図3(E)に示すよりも密に形成されても良い。この場合には、図7(B)に示すように、連通溝24’を構成するそれぞれの溝同士の間隔が狭くなり、図7(C)に示す第1プレート21の上に、図7(B)に示す第2プレートを積層した場合に、連通溝24’は、第1プレート21に形成された全ての吸着貫通孔21h’同士を接続する。
なお、上述した実施形態では、最終的に単一の集中流路(第4溝25d)に流路が集約される場合について述べたが、最終的な集中流路の数は、特に限定されない。例えば、最終的に2本の集中流路に集約されると共に、シート吸着装置12の内部で、エア流路が2つの領域に分かれていても良い。また、最終的な集中流路は、3本以上であっても良い。
また、各プレート同士は熱圧着されるように説明を行ったが、これに限定されない。例えば、各プレートを積層した後に、ボルトで積層体を固定しても良い。
また、上述した実施形態では、第3プレート23が3枚で構成される場合について説明を行ったが、構成枚数は特に限定されない。また、複数枚で構成されるプレートは、第3プレートに限定されず、第2プレート22が複数枚で構成されても良いし、第1プレート21が複数枚のプレートで構成されても良い。
本実施形態では、第1プレート21、第2プレート22、第3プレート23a〜23cの積層体でシート吸着装置12を構成するため、それぞれのプレートは、細い溝や、直径の小さな孔を容易に加工可能な程度に薄くなっている。このような溝や孔は、例えばプレート毎にエッチング加工を行うことなどによって、低コストで容易に形成することができる。本実施形態のシート吸着装置12では、このようなプレートを積層するため、積層方向の孔(吸着貫通孔21h,連通溝24,集中流路25a〜25c)や、積層方向と垂直な溝(第4溝25d)なども、容易に形成することができる。また、例えば、第2プレート22を、複数の積層板で構成することで、シート吸着装置12の厚みが増し、シート吸着装置12全体としての剛性を高めることができる。溝や孔のパターンはプレート単位で規定することができるため、設計の自由度が増す。
また、本実施形態のシート吸着装置12は、プレートの積層体なので、分解が可能であり、メンテナンスを行いやすい。さらに、特定の箇所が劣化した場合に、その箇所を含むプレートのみ交換することができるため、交換コストを低減させることができる。
さらに本実施形態のシート吸着装置12では、集中流路(第4溝25d)から連通溝24を介して吸着面の全面に形成された全ての吸着貫通孔21hに吸引力を伝えるので、薄いグリーンシート16であっても良好に吸着することができる。また、集中流路(第4溝25d)から吸着貫通孔21hに空気を送り込めば、薄いグリーンシート16であっても良好に吸着面13から剥離させることができる。
本実施形態では、経路を集約することができ、簡易な構成で吸引力を伝達することができる。しかも、吸着貫通孔21hの数を多数形成することができ、グリーンシート16を安定して吸着することができる。また、吸着貫通孔21の直径Dは、第1プレート21の厚みTより大きいため、孔径を安定させることができる。
本実施形態では、グリーンシート16のプレス時などのために積層体に荷重が作用した場合でも、積層体が変形するおそれが少ない。
本実施形態では、直径Dが200μm以下の吸着貫通孔21hが吸着面13に多数形成されているので、グリーンシート16への負荷が少なく、安定してグリーンシート16を吸着することができる。また、プレスの際に、グリーンシート16と接する吸着面13(グリーンシート16へ直接圧力を伝達する部分の面積)を大きく確保することができ、グリーンシート16に加わる圧力を均一にできる。
第2実施形態
以下に述べる以外は、上述した第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。図8(F)に示すように、吸着面13の方向から見た第1プレート21には、外縁部に開口部21kが設けてあり、この開口部の内側に吸着貫通孔が形成されない非開口部21nが設けてある。図9に示すように開口部には、格子状に等間隔に吸着貫通孔21hが形成されている。吸着貫通孔21hは、図2(B)および図2(C)に示すように、吸着面13に垂直に貫通形成されているため、図8(E)に示すように、第1プレート21の吸着面13と反対側から見ても、吸着貫通孔21hが、同様に格子状に等間隔に形成されている。
図2(B)に示すように、第1プレート21の上側には、第2プレート22が積層されている。第2プレート22には、表裏面を貫通する連通溝24が形成されている。図8(D)に示すように、第2プレート22を積層方向の上から見ると、連通溝24は、十字状に形成された第1連通溝24aおよび第2連通溝24bを有する。第1連通溝24aと第2連通溝24bの交点24oから、第1連通溝24aに沿って、所定間隔で、徐々に長さが長くなるように、しかも第1連通溝24aに対して直交するように、第3連通溝24c、第4連通溝24dが形成されている。第2連通溝24bにも、同様に第3連通溝〜第4連通溝が形成されている。
図8(C)に示すように、最下層第3プレート23aには、十字状に表裏面を貫通する第1連通溝(集中流路)25aと第2連通溝(集中流路)25bが形成されている。このため、図8(D)に示す第2プレート22の上に図8(C)に示す最下層第3プレート23aを積層すると、第1貫通溝25aおよび第2貫通溝25bは、第2プレート22に形成された連通溝24の中心付近で、全ての連通溝24a〜24dと連通している。
本実施形態では、薄い構造体プレートの製品吸引部分に非開口部を設けることにより、製品部分に生じる図10に示すようなシート変形が回避され、シートがより薄くなってもダメージを受けないように工夫することができる。このように、構造体プレートが薄いため、より簡単に、搬送されるシートに合わせた、貫通孔や溝を、エッチングなどにより容易に形成することができる。
第3実施形態
以下に述べる以外は、上述した第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。図示していないが、第1プレート21は、薄い構造体プレートが複数枚積層されることで構成されている。貫通孔や溝は、プレート単位で形成されている。
好ましくは、第1プレート21を構成する構造体プレートの積層枚数は、1枚〜20枚である。好ましくは、第1プレート21を構成する構造体プレートの一枚あたりの厚みが、50〜500μmである。
また、第2プレート22も、同様に、薄い構造体プレートが複数枚積層されることで構成されていても良い。第3プレート23も、同様に、薄い構造体プレートが複数枚積層されることで構成されていても良い。
本実施形態では、薄い構造体プレートが複数枚積層されたプレートの積層方向の厚みを稼ぐことができ、吸着貫通孔の詰まりを防止することができる。また、特定の箇所が劣化した場合に、その箇所を含むプレートのみ交換することができるため、より交換コストを低減できる。さらに、構造体プレートが薄いため、より簡単に、貫通孔や溝を、エッチングなどにより容易に形成することができる。
以上のように、本発明に係るシート吸着装置およびシート積層装置は、積層セラミックコンデンサのような小型部品の製造に有用である。特に、プレートの形状を工夫することにより、製品に使用される部分のシートの表面に傷が付かないようにすることができるため、積層するシートが薄く傷が欠陥につながるような場合でも、歩留まりよく積層品を製造することができる。
2…シート積層装置
4…真空装置
8…加圧装置
12…シート吸着装置
13…吸着面
16…グリーンシート
21…第1プレート
21h…吸着貫通孔
21k・・・開口部
21n・・・非開口部
22…第2プレート
23…第3プレート
24…連通溝
25…集中流路

Claims (11)

  1. 吸着すべき対象シートと接する吸着面が形成され、前記吸着面に複数の吸着貫通孔が形成された第1プレートと、
    少なくとも一部の前記吸着貫通孔同士を接続する連通溝が形成された第2プレートと、
    前記連通溝に接続され、前記連通溝に吸引力を伝達する集中流路が形成された第3プレートと、が少なくとも積層されている積層体を有することを特徴とするシート吸着装置。
  2. 前記第1プレートの開口部の内側に吸着貫通孔が形成されない非開口部を有することを特徴とする請求項1に記載のシート吸着装置
  3. 前記第1プレートの非開口部の面積が、前記吸着面全体の25〜95%であることを特徴とする請求項2に記載のシート吸着装置
  4. 前記第1プレートが、金属プレートの積層板であることを特徴とする請求項1〜3に記載のシート吸着装置。
  5. 前記吸着貫通孔の数に比較して、前記連通溝の数が少なく、前記連通溝の数に比較して、前記集中流路の数が少なくなっていることを特徴とする請求項1〜4に記載のシート吸着装置。
  6. 前記連通溝が、貫通孔であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシート吸着装置。
  7. 前記吸着貫通孔の直径は、前記第1プレートの厚みより大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシート吸着装置。
  8. 前記吸着貫通孔の直径が200μm以下であることを特徴とする請求項7に記載のシート吸着装置。
  9. 前記吸着面に形成された前記吸着貫通孔の総面積は、前記吸着面の総面積に対して50%以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のシート吸着装置。
  10. 前記吸着面における単位面積あたりの前記吸着貫通孔の数は、少なくとも1個/cm2であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のシート吸着装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のシート吸着装置と、
    前記シート吸着装置に吸引力を伝達する真空装置と、
    前記シート吸着装置に加圧力を与える加圧装置と、を有するシート積層装置であって、
    前記シート吸着装置が、前記真空装置と前記加圧装置との間を移動自在であることを特徴とするシート積層装置。
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