JP2012241073A - 熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
樹脂酸価1〜350mgKOH/gのカルボキシル基含有アクリル樹脂(a1)及びポリウレタン樹脂(a2)からなる群より選ばれる少なくとも1種の基体樹脂(A)、フッ素系重合体の水分散体(B)を含む着霜抑制処理組成物であって、基体樹脂(A)と必要に応じて配合される架橋剤(C)の固形分合計100質量部に対して、フッ素系重合体の水分散体(B)を固形分量で1〜30質量部含有することを特徴とする熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物。
【選択図】 なし
Description
1.樹脂酸価1〜350mgKOH/gのカルボキシル基含有アクリル樹脂(a1)及びポリウレタン樹脂(a2)からなる群より選ばれる少なくとも1種の基体樹脂(A)、フッ素系重合体の水分散体(B)、必要に応じて架橋剤(C)を含む着霜抑制処理組成物であって、基体樹脂(A)と必要に応じて配合される架橋剤(C)の固形分合計100質量部に対して、フッ素系重合体の水分散体(B)を固形分量で1〜30質量部含有することを特徴とする熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物、
2.架橋剤(C)が、アミノ樹脂及びポリイソシアネート化合物から選ばれる少なくとも1種である1項に記載の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物、
3.フッ素系重合体の水分散体(B)が、重合性不飽和基を有するフッ素含有化合物(i)を重合成分として含有する共重合体樹脂(b1)、及び界面活性剤(b2)を含有する水分散体である1項又は2項に記載の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物、
4.界面活性剤(b2)が、下記式(2)で表される化合物である3項に記載の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物、
R4O−(CH2CH2O)p−(R5O)q−R6 式(2)
(式(2)中、R4は炭素数1〜22のアルキル基または炭素数2〜22のアルケニル基、R5は炭素数3〜4、R6は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基または炭素数2〜22のアルケニル基、pは2〜20の数、qは1〜10の数であり、かつpおよびqはポリオキシエチレンブロックの質量割合が分子全体に対して5〜80質量%になるような数)
5.1〜4項のいずれか1項に記載の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物をアルミニウムフィン材表面に塗装して加熱乾燥し、乾燥膜厚0.1〜5μmの皮膜を形成することを特徴とする着霜抑制処理皮膜形成方法、
6.5項に記載の着霜抑制処理皮膜形成方法によって得られたアルミニウムフィン材、に関する。
本発明の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物における基体樹脂は、カルボキシル基含有アクリル樹脂(a1)及びポリウレタン樹脂(a2)からなる群より選ばれる少なくとも1種の基体樹脂を使用することによって、加工性、密着性が良好な塗膜を得ることができる。
ゲルパーミエーションクロマトグラフは、「HLC8120GPC」(東ソー社製)を使用した。カラムとしては、「TSKgel G−4000HXL」、「TSKgel G−3000HXL」、「TSKgel G−2500HXL」、「TSKgel G−2000HXL」(いずれも東ソー(株)社製、商品名)の4本を用い、移動相;テトラヒドロフラン、測定温度;40℃、流速;1ml/分、検出器;RIの条件で行ったものである。
フッ素系重合体の水分散体(B)は、重合性不飽和基を有するフッ素含有化合物(i)及び必要に応じて、その他の共重合性化合物を重合成分とする共重合体樹脂(b1)、及び界面活性剤(b2)を含有する水分散体である。重合性不飽和基を有するフッ素含有化合物(i)としては、代表例として下記、式(1)で表される化合物を挙げることができる。
式(1)中のAは、2価の有機基を表し、代表例として、下記2価の有機基を挙げることができる。
R1は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、
R2は炭素数1〜10のアルキレン基を表し、
式(1)中、Rfは炭素数1〜21のパーフルオロアルキル基またはパーフルオロアルケニル基、R3は水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX1X2基(X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基、Arは置換基を有することも可能な2価のアリール基、nは1〜10の整数を表わす)で示されるα−置換又は非置換アクリレートエステルが挙げられる。
Rf基としては、−CF3、−CF2CF3、−CF2CF2CF3、−CF(CF3) 2、−CF2CF2CF2CF3、−CF2CF(CF3)2、−C(CF3)3、−(CF2)4CF3、−(CF2)2CF(CF3)2、−CF2C(CF3)3、−CF(CF3)CF2CF2CF3、−(CF2)5CF3、−(CF2)3CF(CF3)2、−(CF2)4CF(CF3)2、−(CF2)7CF3、−(CF2)5CF(CF3)2、−(CF2)6CF(CF3)2、
−(CF2)9CF3等が挙げられる。
式(1)で表されるフッ素含有化合物は、メチル基以外のα−置換基を有するものとして、下記に示す化合物を挙げることができる。例えば、
式(1)で表されるフッ素含有化合物において、アクリロイル基を有するか、α−置換基がメチル基であるアクリロイル基を有する化合物としては、具体的には、例えば、下記に示すものを挙げることができる。
CF3(CF2)6(CH2)OCOC(CH3)=CH2、
(CF3)2CF(CF2)6(CH2)2OCOCH=CH2、
CF3(CF2)7(CH2)2OCOC(CH3)=CH2、
CF3(CF2)7(CH2)2OCOCH=CH2、
CF3CF2(CH2)2OCOCH=CH2、
CF3(CF2)3 (CH2)2OCOCH=CH2、
CF3(CF2)7SO2N(CH3)(CH2)2OCOCH=CH2、
CF3(CF2)7SO2N(C2H5)(CH2)2OCOC(CH3)=CH2、
(CF3)2CF(CF2)6CH2CH(OCOCH3)CH2OCOC(CH3)=CH2、
(CF3)2CF(CF2)6CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2、
アクリル酸およびメタクリル酸、並びにこれらのメチル、エチル、n−
ブチル、イソブチル、t−ブチル、プロピル、2−エチルヘキシル、ヘキシル、デシル、ラウリル、ステアリル、イソボルニル、β−ヒドロキシエチル、グリシジル、フェニル、ベンジル、4−シアノフェニル等のエステル類、
(2)酢酸、プロピオン酸、カプリル酸、ラウリル酸、ステアリン酸等の脂肪酸のビニルエステル類、
(3)スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、
(4)フッ化ビニル、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニリデン、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニルまたはビニリデン化合物類、
(5)ヘプタン酸アリル、カプリル酸アリル、カプロン酸アリル等の脂肪族のアリルエステル類、
(6)ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン等のビニルアルキルケトン類、
(7)N−メチルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等のアクリルアミド類および
(8)2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、イソプレン等のジエン類、等が挙げられる。
これらの界面活性剤の中でも、特に下記式(2)で表される化合物が好ましい。
(式(2)中、R4は炭素数1〜22、好ましくは10〜18のアルキル基または炭素数2〜22、好ましくは炭素数10〜18のアルケニル基、R5は炭素数3〜4、好ましくは炭素数3のアルキレン基であり、R6は水素原子、炭素数1〜22、好ましくは炭素数1〜18のアルキル基または炭素数2〜22、好ましくは炭素数2〜18のアルケニル基、pは2〜20、好ましくは1〜15の数、qは1〜10、好ましくは1〜8の数であり、かつpおよびqはポリオキシエチレンブロックの質量割合が分子全体に対して5〜80質量%になるような数)で示される界面活性剤である。
C12H25O-(CH2CH2O)p-(C3H6O)q-H
C16H31O-(CH2CH2O)p-(C3H6O)q-H
C16H33O-(CH2CH2O)p-(C3H6O)q-H
C18H37O-(CH2CH2O)p-(C3H6O)q-H
C12H25O-(CH2CH2O)p-(C3H6O)q-C12H25
C16H31O-(CH2CH2O)p-(C3H6O)q-C16H31
C16H33O-(CH2CH2O)p-(C3H6O)q-C12H25
(式中、pおよびqは上記と同意義である)。
フッ素系重合体の水分散体(B)の製造は、例えば重合性不飽和基を有するフッ素含有化合物(i)と、必要に応じて、その他の重合性化合物とを、重合開始剤および界面活性剤の存在下で、必要に応じて有機溶剤を加えた水中で乳化重合して、重合体の乳濁液を得ることができる。この界面活性剤として、界面活性剤(b2)を用いることができる。また、得られた乳濁液に、界面活性剤(b2)を加えることもできる。
また、フッ素系重合体の水分散体(B)の製造には、必要に応じて有機溶剤を加えることができる。有機溶剤の例としては、アセトン、メチルエチルケトンのごときケトン類、エチレングリコール、ポリエチレングリコールのごときエチレングリコール誘導体および、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールジメチルエーテルのごときエチレングリコール誘導体のアルキルエーテル類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールのごときプロピレングリコール誘導体、シクロデキストリン、デキストリンのごときポリエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチルのごときエステル類、N−アルキルピロリドン等である。有機溶剤の量は、フッ素系重合体の水分散体(B)の固形分100質量部あたり5〜200質量部、好ましくは10〜100質量部、さらに好ましくは20〜80質量部の範囲である。
本発明において、フッ素系重合体の水分散体(B)の含有量は、着霜抑制、耐食性、塗料安定性の面から前記基体樹脂(A)と、必要に応じて配合される後記の架橋剤(C)との固形分合計100質量部に対して、固形分で1〜30質量部、好ましくは3〜25質量部、さらに好ましくは10〜22質量部である。
本発明の組成物において、必要に応じて配合される架橋剤(C)は、アミノ樹脂及びポリイソシアネート化合物から選ばれる少なくとも1種の架橋剤を配合であり、例えばメラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などのアミノ樹脂やポリイソシアネート化合物が挙げられる。なかでも加工性、密着性の面からメラミン樹脂が好ましい。
H−O−(CH2CH2O)n−R7 式(3)
(式(3)中、R7は炭素原子数4〜10のアルキル基、nは1〜2の整数を表わす)
シリコーン油としては、シリコーンオイル及び変性シリコーンオイルが含まれる。シリコーンオイルとしては、ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、シクロオクタメチルテトラシロキサン等も含まれる。変性シリコーンとしては、上記のジメチルシロキサンのメチル基の一部を炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜4のアルコキシル基、フェニル基、水素原子、ハロゲン(塩素及び臭素等)原子、アルコキシポリオキシアルキレンオキシプロピル基(アルコキシの炭素数1〜6、アルキレンの炭素数2〜3、重合度2〜50)及び/又は炭素数2〜6のアミノアルキル基等に置き換えたもの等が挙げられる。
シリコーン油の市販品としては、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、「SH200」、「SC5560」(商品名)、ダウコーニング アジア(株)製、「DC200 フリュイド(Fluid)」、「FSアンチフォーム DB−100」、「FSアンチフォーム 81」(商品名)、ワッカーケミカルズイーストアジア(株)製、「パルプシル(Pulpsil)50C」、「パルプシル(Pulpsil)150C」、「パルプシル(Pulpsil)160C」(商品名)、信越化学工業(株)製、「KS604」、「KS538」(商品名)、日本ユニカー(株)製、「L−45」、「FZ−328」(商品名)などが市販されており、単独、あるいは2種以上を混合して用いることができる。
前記エーテル系有機溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
また、エーテル系有機溶剤は、樹脂合成時の溶剤であってもよい。消泡性付与剤としては、エーテル系有機溶剤が好ましく、エーテル系有機溶剤の中でも、エチレングリコールモノヘキシルエーテルが塗料の消泡性、安定性の面から特に好ましい。
なお、本発明の着霜抑制組成物には、基体樹脂(A)、フッ素系重合体の水分散体(B)、架橋剤(C)、及び消泡性付与剤(D)以外に、必要に応じて、塩基性化合物、防菌剤、着色顔料、それ自体既知の防錆顔料(たとえばクロム酸塩系、鉛系、モリブデン酸系など)、防錆剤(たとえばタンニン酸、没食子酸などのフェノール性カルボン酸およびその塩類、フイチン酸、ホスフィン酸などの有機リン酸、重リン酸の金属塩類、亜硝酸塩など)等の添加剤、並びに水性媒体を加えることができる。
本発明の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物は、フィン材の表面に塗布し、乾燥させることによって、着霜抑制処理皮膜を形成することができる。この処理皮膜は、耐食性に優れ、かつ熱交換器フィン材の表面に発生した凝縮水の氷結温度を降下させる効果を有する。このことから着霜抑制や耐食性に優れた皮膜を熱交換器フィン材表面に形成することができる。
熱交換器用のアルミニウムフィン材の製造は、アルミニウム又はアルミニウム合金製のフィン材の表面に、本発明の着霜抑制組成物を塗装し、乾燥して皮膜を形成する。
該基材であるアルミニウム又はアルミニウム合金製のフィン材としては、従
来、熱交換器アルミニウムフィン材の基材として使用可能なそれ自体既知のものを使用することができ、通常、無処理の上記基材を従来公知の方法で脱脂、水洗、乾燥したものや、リン酸クロム処理などの化成処理を施したもの、表面に耐食性塗膜を形成したものを好適に使用することができる。
て皮膜を形成することができる。着霜抑制組成物は、基材であるアルミニウム
系基材(熱交換器に組み立てられたものであってもよい)上に、それ自体既
知の塗装方法、例えば、浸漬塗装、シャワー塗装、スプレー塗装、ロール塗装、
電着塗装などによって塗装することができる。着霜抑制組成物の乾燥条件は、通常、素材到達最高温度が80〜250℃、好ましくは120〜230℃となる条件で、2秒間〜30分間乾燥させることが好適である。
特に0.5〜3μmの範囲が好ましい。0.1μm未満になると、耐食性、耐
水性などの性能が劣る傾向があり、一方5μmを超えると、アルミニウムフィン材の熱伝導性や加工性が劣ることがある。
n−ブタノール850部を窒素気流下で100℃に加熱し、その中に単量体混合物及び重合開始剤「メタクリル酸450部、スチレン450部、エチルアクリレート100部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 40部」を3時間で滴下し、滴下後1時間熟成した。次いで、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート10部とn−ブタノール100部との混合溶液を30分間かけて滴下し、滴下後2時間熟成した。次いで、n−ブタノール933部、エチレングリコールモノブチルエーテル400部を加え、固形分を調整し、固形分約30%のアクリル樹脂No.1溶液を得た。得られた樹脂は、樹脂酸価293mgKOH/g、重量平均分子量約17,000を有していた。
n−ブタノール1,400部を窒素気流下で100℃に加熱し、その中に単量体混合物及び重合開始剤「スチレン10部、n−ブチルアクリレート825部、ヒドロキシエチルメタクリレート100部、アクリル酸65部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート8部 」を3時間で滴下し、滴下後1時間熟成した。次いで、 t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート10部とn−ブタノール100部との混合溶液を30分間かけて滴下し、滴下後2時間熟成した。次いで、 n−ブタノール373部、エチレングリコールモノブチルエーテル400部を加え、固形分を調整し、固形分約30%のアクリル樹脂No.2溶液を得た。得られた樹脂は、樹脂酸価50mgKOH/g、重量平均分子量約14,000を有していた。
ポリアクリル酸「AC10LP」(日本純薬(株)製のポリアクリル酸、重量平均分子量25,000、酸価779mgKOH/g)80部を脱イオン水に溶解させ、固形分を調整して、固形分約30%のアクリル樹脂No.3溶液を得た。
還流管、温度計、滴下ロート、攪拌機を装着した四つ口フラスコに、エチレングリコールモノブチルエーテル406部を仕込み、窒素気流下で100℃に加熱、保持し、アクリル酸196部、2−ヒドロキシエチルアクリレート49部、エチレングリコールモノブチルエーテル35部及び2,2'−アゾビスイソブチロニトリル14部の混合物を滴下ロートから3時間を要して滴下し、滴下後、さらに同温度で2時間攪拌を続け、ついで冷却し、固形分35%のアクリル樹脂溶液を得た。得られた35%のアクリル樹脂溶液に脱イオン水を徐々に添加、攪拌して固形分30%のアクリル樹脂No.4溶液を得た。なおアクリル樹脂No.4は、酸価623mgKOH/g、重量平均分子量25,000である。
温度計および攪拌機をつけた加圧重合器に、ポリエチレンアジペートジオー
ル(数平均分子量2000)173.9部、トリメチロールプロパン6.6部、ジメチロールプロピオン酸47.6部、イソホロンジイソシアネート(IPDI) 171.9部およびアセトン400.0部を仕込み、反応系を窒素ガスで置換した後、攪拌下80℃で7時間反応してNCO含有量2.65%のNCO末端ウレタンプレポリマーのアセトン溶液を得た。得られたアセトン溶液を30℃に冷却してトリエチルアミン35.9部を加えた。ついでジエタノールアミン20.0部を水780部に溶解したものを該アセトン溶液に加え、減圧下50から60℃でアセトンを留去し、固形分40.0%の水性ウレタン樹脂エマルションを得た。
反応容器中に、イソホロンジイソシアネート222部及びメチルイソブチル
ケトン100部を加え、50℃に昇温した。この中にメチルエチルケトキシム
174部をゆっくり加えた後、60℃に昇温した。この温度を保ちながら、経
時でサンプリングし、赤外線吸収スペクトル測定にて未反応のイソシアネート
の吸収がなくなったことを確認し、固形分80%の硬化剤A溶液を得た。
1LオートクレーブにCnF2n+1CH2CH2OCOCH=CH2 (n=6,8,10,12,14(nの平均8)の化合物の混合物)150部、ステアリルアクリレート75部、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート3部、脱イオン水300部、トリプロピレングリコール80部、酢酸0.45部、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド6部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル9部、を入れ、撹拌下に60℃で15分間、超音波で乳化分散させた。乳化後n−ドデシルメルカプタン1.5部を添加し、さらに塩化ビニル45部を圧入充填した。さらに2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩1.12部を添加し、60℃で5時間反応させて重合体の水性エマルションを得た。
さらにこの水性エマルションにC12H25O−(C2H4O)a−(C3H6O)b−H(式中、aの平均が10、bの平均が4)3部を入れ、1時間攪拌し、固形分を調整して、固形分40質量%のフッ素系重合体の水分散体No.1を得た。
1LフラスコにCnF2n+1CH2CH2OCOCH=CH2(n=6,8,10,12,14(nの平均8)の化合物の混合物)100部、ステアリルメタクリレート50部、N−メチロールアクリルアミド2部、脱イオン水200部、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル50部、酢酸0.3部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル4部、ポリオキシエチレンセチルエーテル10部を入れ、撹拌下に60℃で15分間、超音波で乳化分散させた。
2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩0.75部を添加し、60℃で5時間反応させ、重合体の水性エマルションを得た。
さらにこの水性エマルションにC16H33O−(C2H4O)a−(C3H6O)b−H(式中、aの平均が8、bの平均が4)2部を入れ、1時間攪拌し、固形分を調整して、固形分40質量%のフッ素系重合体の水分散体No.2を得た。
実施例1 着霜抑制処理剤No.1
製造例1で得たアクリル樹脂No.1が80部(固形分)、サイメル325(注3)20部(固形分)、フッ素系重合体の水分散体No.1が5部(固形分)となる割合で加え、さらに脱イオン水を加えて固形分を調整して、固形分10%の着霜抑制処理剤No.1を得た。
下記表1及び表2に示す配合に従って各成分を攪拌機で十分に混合し、脱イオン水を加えて固形分を調整し、固形分10%の着霜抑制処理剤No.2〜No.17を作成した。
製造例1で得たアクリル樹脂No.1が80部(固形分)、サイメル325(注1)20部(固形分)、フッ素系重合体の水分散体No.2が10部(固形分)、次いで、グリセリンの重合度が6で1分子中に水酸基を8個有するヘキサグリセリンエーテルとラウリン酸とが、前者:後者のモル比が1:6となる割合でエステル化されたポリグリセリンエーテルと脂肪酸とのエステル化物Aを20部(固形分4部)を加え、さらに脱イオン水を加えて固形分を調整して、固形分10%の着霜抑制処理組成物No.18を得た。
(注2)スーパーフレックス500:第一工業製薬社製、商品名、ポリウレタン樹脂の水分散体
(注3)サイメル325:日本サイテックインダストリーズ社製、商品名、メ
チルエーテル化メラミン樹脂、固形分80%。
(注4)サイメル701:日本サイテックインダストリーズ社製、商品名、メチルエーテル化メラミン樹脂、固形分82%。
(注5)ユニダインTG−500S:ダイキン株式会社製、商品名、フッ素系重合体の水分散体、固形分30質量%
(注6)ユニダインTG−580:ダイキン株式会社製、商品名、フッ素系重合体の水分散体、固形分30質量%
(注7)SWK−601:セイミケミカル社製、商品名、フッ素系重合体の水分散体、固形分11質量%
(注8)SH200:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、商品名、シリコーン油。
下記表3に示す配合に従って各成分を攪拌機で十分に混合し、脱イオン水を加えて固形分を調整して固形分10%の着霜抑制処理剤No.19〜No.27を作成した。
アルミニウムフィン材(JIS−A1100)を200×250mmに切断し、濃度2質量%の脱脂剤(ケミクリーナー561B、日本シービーケミカル社製)の水溶液を用いて脱脂を行った後にリン酸クロメート処理を行い、その表面に上記各着霜抑制処理剤を乾燥皮膜が1μmになるように塗布した。その後、素材到達最高温度(PMT)が150℃になるようにして10秒間焼付け乾燥して、試験板を得た。
◎は、循環後、1時間で霜が発生せず
〇は、循環後、30分間未満で霜が発生せず、かつ30分間〜1時間で霜が発生
△は、循環後、10分間未満で霜が発生せず、かつ10分間〜30分間で霜が発生
×は、循環後、10分間以内に霜が発生する。
◎は、塗面に白サビ、フクレの発生が全く認められない 、
〇は、白サビ又はフクレの少なくとも一方がわずかに発生したが、現状製品として問題のないレベル
△は、白サビ又はフクレの少なくとも一方がかなり発生
×は、白サビ又はフクレが著しく発生した。
各着霜抑制処理組成物を100mLのガラス容器に入れ、40℃の恒温室にて1ヶ月間貯蔵し、処理組成物の状態を目視で観察し、下記基準で評価した。
◎は、相分離、沈降、凝集のいずれも確認できない
○は、相分離、沈降、凝集のいずれかがわずかに認められるが、振温により簡単にこれらの欠陥は解消される
△は、相分離、沈降、凝集の少なくともいずれかがかなり発生する
×は、相分離、沈降、凝集の少なくともいずれかが著しく発生する。
各試験板を温度50℃で相対湿度95%の環境に240時間放置した後、塗膜の変色の程度を下記基準で評価した。
○は、変色が平面部の面積の5%未満。
△は、平面部の面積の5%以上、80%未満で変色。
×は、平面部の面積の80%以上で変色。
Aは、40秒未満で完全に消滅する。
Bは、40秒以上で、かつ60秒未満で完全に消滅する。
Cは、60秒以上で、かつ80秒未満で完全に消滅する。
Dは、80秒以上要する。
Claims (6)
- 樹脂酸価1〜350mgKOH/gのカルボキシル基含有アクリル樹脂(a1)及びポリウレタン樹脂(a2)からなる群より選ばれる少なくとも1種の基体樹脂(A)、フッ素系重合体の水分散体(B)、必要に応じて架橋剤(C)を含む着霜抑制処理組成物であって、基体樹脂(A)と必要に応じて配合される架橋剤(C)の固形分合計100質量部に対して、フッ素系重合体の水分散体(B)を固形分量で1〜30質量部含有することを特徴とする熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物。
- 架橋剤(C)が、アミノ樹脂及びポリイソシアネート化合物から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物。
- フッ素系重合体の水分散体(B)が、重合性不飽和基を有するフッ素含有化合物(i)を重合成分として含有する共重合体樹脂(b1)、及び界面活性剤(b2)を含有する水分散体である請求項1又は2に記載の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物。
- 界面活性剤(b2)が、下記式(2)で表される化合物である請求項3に記載の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物。
R4O−(CH2CH2O)p−(R5O)q−R6 式(2)
(式(2)中、R4は炭素数1〜22のアルキル基または炭素数2〜22のアルケニル基、R5は炭素数3〜4、R6は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基または炭素数2〜22のアルケニル基、pは2〜20の数、qは1〜10の数であり、かつpおよびqはポリオキシエチレンブロックの質量割合が分子全体に対して5〜80質量%になるような数) - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換器フィン材用の着霜抑制処理組成物をアルミニウムフィン材表面に塗装して加熱乾燥し、乾燥膜厚0.1〜5μmの皮膜を形成することを特徴とする着霜抑制処理皮膜形成方法。
- 請求項5に記載の着霜抑制処理皮膜形成方法によって得られたアルミニウムフィン材。
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