JP2012502896A - 毛髪処理方法 - Google Patents

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Abstract

材料を着色する方法であって、その方法は:a)硫黄含有求核剤を含む組成物を材料に塗布するステップと;b)反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物を含む組成物を材料に塗布するステップと;を具える。
【選択図】なし

Description

本発明は材料を着色する、特に、毛髪等のケラチン性繊維材料を着色するための方法に関する。
ヒトの毛髪の着色は多くの国で古くからの習慣である。毛髪着色の分野で働くものにとって多くの困難がある。毛髪が所望のシェードを一貫して提供するように予期可能に着色されうる染料及び染色方法を提供することが所望されている。毛髪着色方法は洗浄耐性及び光耐性のある色彩を提供する接触回数の短縮を可能にするのに効果的であるべきであり、毛髪への任意のダメージは最小限に維持すべきである。
毛髪着色で用いる広範な着色を使用者に提供することが所望される。更には、毛髪の標準的な洗浄に耐性があるが、所望された場合に毛髪から簡単に除去できる毛髪着色を提供することが高く所望される。毛髪から人工的な色彩を除去する現行の方法は、毛髪にダメージを生じさせ、かつ通常、元の染色後の色彩に毛髪を戻せない染色した毛髪を酸化漂白するステップを具える。
従来技術の持続性の毛髪着色用組成物は一般的には、酸化結合メカニズムを介してインサイツで反応させて、着色種を形成する色のない染料用の前駆体化合物を含む。このような組成物での1の問題は塗布後数時間又は数日間進展し続け、ひいては所望の色彩を予測可能に得ることが困難になりうることである。更には、持続性の毛髪着色用組成物において反応性の染料化合物を用いることが既知である。
色彩の化学者は更に、広範な異なる色彩を提供する多くの他の染料類について既知である。しかしながら、これらの異なる染料類は洗浄耐性が乏しく、生成された色彩の蓄積が乏しいため成功していない。半持続性のある毛髪染料として繊維産業で利用可能ないくつかの事前形成された発色団を用いることが知られている。しかしながら、このような化合物は、まだヒトの毛髪を持続的に染色するように用いることに成功していない。
ヒトの毛髪の持続的な染色に特に用いるための、代替的な毛髪染料組成物を提供することが本発明の目的である。
本発明の第1の態様によると、材料を着色する方法が提供され、その方法は:a)硫黄含有求核剤を含む組成物を材料に塗布するステップと;b)反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物を含む組成物を材料に塗布するステップと;を具える。
用語「反応染料(reactive dye)」は、特定の染料類を規定するのに用いられ、色彩科学の分野の当業者に容易に理解されよう。反応染料は一般的には、基質中の求核剤が共有結合を形成して直接的に反応するのを活性化及び許容しうる求電子基を含む。反応性の染料化合物は一般的には、ビニルスルホン、アクリルアミド、又はハロゲン化したトリアジン成分を含んでもよく、当業者にこの分類にある他の構造の染料は既知であろう。
本発明の方法のステップ(b)において、染料化合物は材料に塗布される。用語「染料化合物(dye compound)」は、発色団が十分に形成される化合物のことである。従って、本発明の染料化合物はインサイツで所望の着色を提供するのに、毛髪への塗布の際に酸化される従来技術の染料から区別される。好適には、本発明の染料化合物自体は、材料への塗布の際又はその後に着色の変化を受けない。
好適には、本発明の方法において処理された材料はケラチン性材料である。より好適にはケラチン性繊維材料であるが、本発明の方法は更に、例えば手指又は足指といった非繊維性のケラチンによる材料を染色するために用いてもよい。最も好適には、本発明の方法は、毛髪、特にヒトの毛髪を染色する方法である。
ステップa)及びb)は経時的に実行しても、同時に実行してもよい。従って、いくつかの実施形態においては、本発明の方法は:硫黄含有求核剤を含む第1の組成物を毛髪に塗布するステップと;次いで染料化合物を含む第2の組成物を材料に塗布するステップと;を具える。代替的には、染料化合物を含む組成物を毛髪に最初に塗布し、後に硫黄含有求核剤を含む組成物を塗布してもよい。
好適な実施形態においては、ステップa)及びb)は同時に実行され、本発明の方法は、本明細書中で規定される染料化合物と硫黄含有求核剤との双方を含む、以降「着色組成物(colouring composition)」と称される単一の組成物を材料に塗布するステップを具える。
本発明の第2の態様によると:硫黄含有求核剤と;反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物と;を含む着色組成物が提供される。
任意の好適な硫黄含有性求核剤を用いてもよい。好適な硫黄含有性求核剤はチオールと硫黄含有種とを含む。
本発明で用いるのに好適なチオールはチオグリコール酸、チオ乳酸、ジヒドロリポアート、チオグリセロール、メルカプトプロピオン酸、システイン、N置換型システイン、システアミン、N置換型システアミン、チオエタノール、チオ硫酸塩、及び1−チオプロパン 3−スルホナートを含む。チオグリコール酸は特に好適である。
好適な硫黄含有種はヒドロ亜硫酸塩と、亜硫酸水素塩と、亜硫酸塩とを含む。アルカリ金属の亜硫酸塩、特に亜硫酸ナトリウムが好適である。
好適には、着色組成物は少なくとも0.1重量パーセント、好ましくは少なくとも0.5重量パーセント、更に好ましくは少なくとも1重量パーセント、更に好ましくは少なくとも2重量パーセントの1以上の硫黄含有求核剤を含む。着色組成物は好適には、最大25重量パーセント、好ましくは最大15重量パーセント、更に好ましくは最大10重量パーセント、例えば最大7重量パーセントの1以上の硫黄含有求核剤を含む。
上述の含量は、(単一組成物としての塗布用の)着色組成物中の総ての硫黄含有性求核剤の総量である。
着色組成物は1以上のチオール及び/又は1以上の硫黄含有種の混合物を含んでもよい。好適には着色組成物は、少なくとも1のチオールと少なくとも1の硫黄含有種とを含む。
着色組成物中の硫黄含有種に対するチオールの重量比は好ましくは1:5ないし5:1、更に好ましくは1:3ないし3:1、好適には1:1.5ないし1.5:1である。
好適には着色組成物は、少なくとも0.1重量パーセント、好ましくは少なくとも0.5重量パーセント、更に好ましくは少なくとも1重量パーセント、例えば少なくとも1.5重量パーセントの1以上のチオールを含む。着色組成物は好適には、最大15重量パーセント、好適には最大10重量パーセント、更に好適には最大6重量パーセント、例えば最大4重量パーセントの1以上のチオールを含む。
好適には着色組成物は、少なくとも0.1重量パーセント、好ましくは少なくとも0.5重量パーセント、更に好ましくは少なくとも1重量パーセント、例えば少なくとも1.5重量パーセントの1以上の硫黄含有種を含む。着色組成物は好適には、最大15重量パーセント、好適には最大10重量パーセント、更に好適には最大6重量パーセント、例えば最大4重量パーセントの1以上の硫黄含有種を含む。
本発明で用いられる染料化合物は、反応染料類以外の任意の既知の染料類から選択してもよい。好適には美容上認可可能な染料である。好適には、染料は直接染料類、塩基性染料類、均染性酸性染料類(acid levelling dye)、含金染料類(2:1型酸性含金染料と1:1型酸性含金染料とを含む)、酸性ミリング染料類、食用色素類、天然染料類、皮革染料類、顔料類(pigment dye)、硫化染料類、溶剤染料類、建染染料類、先染染料類、媒染染料類、蛍光増白剤類、及び分散染料類から選択してもよい。
好適には染料は、直接染料類、均染性酸性染料類、含金染料類(2:1型酸性含金染料と1:1型酸性含金染料とを含む)、及び酸性ミリング染料類から選択する。更に有用なのは水溶性の建染染料、例えばヒドロキノンが基剤である染料の硫酸エステルを基剤にしたものである。
当業者は上述の染料類について既知であり、各分類にある化合物のタイプを理解するであろう。
カラーインデックス(Colour Index International)は、色彩に適用された歴史的で固有の一般名称及び一般番号を含む染料及び顔料の標準的な分類システムである。1924年に最初に発行され、以降更新及び増刷されている。第2版(1956)、第3版(1971)、及び第4版(2002)は英国染料染色学会(SDC:Society of Dyers and Colourists)及び米国繊維化学技術・染色技術協会(AATCC:American Association of Textile Chemists and Colourists)によって共同で発行及び管理されている。
構造によって、及び効用によって着色剤を分類する4のカラーインデックス量がある。
数量1ないし3は、19の異なる分類となる効用型によって着色料を分類し、各々の着色料がCI名(例えば、CIアシッドオレンジ7等)を与えられる。各々の着色料に対して提供される情報は化学分類(アゾ、アントラキノン等)、CI番号、染色及びプリンティングの挙動、及び耐久特性を含む。
カラーインデックスの数量4は構造(発色団の機構)によって着色料を分類する。これらの着色料は発色団の機構によって分けられる場合、27の分類が設けられる。本発明において有用な染料が選択されうる好適な19の着色料の分類及び27の発色団の分類の一部は更に本明細書中で述べられる。
染料類は多くの場合、従来用いられてきた繊維、例えば羊毛又は綿を着色する方法の面から定義されている。しかしながら、総ての分類の化合物はケラチン性材料、例えば毛髪を染色するのに本発明で有効に用いられうる。
酸性染料は一般的には、1以上の通常ナトリウム塩のスルホン酸基、カルボン酸基、又はヒドロキシル基(一般性はより少なくなる)を含む水溶性アニオン染料である。染料の基礎構造は色彩に依存する。酸性染料は多数の発色団を基剤にでき、染料の色彩を決定しやすくなる。例えば、青色の酸性染料は多くの場合、アントラキノン成分を基剤とするが、一部はアゾ基剤、ホルマザン、又はフタロシアニン基剤であってもよい。赤色、橙色、及び黄色の酸性染料はアゾ成分、例えばCIアシッドレッド138:
Figure 2012502896
を基剤にする傾向にある。
酸性染料は従来、酸性ないし中性の条件下で羊毛及びポリアミド繊維を染色するのに用いられる。3の酸性染料の分類が存在する:
i)均染性酸性染料:最高水準の染色特性を有する。三原色のシェードを提供するために他の均染性染料と組合わせて用いられる。固着前に高い移動性を呈示する比較的小さな分子である;
ii)酸性ミリング染料:均染性染料よりも多くの側鎖及びスルホニル基を有する傾向にあり、粒度が大きくなる。一般的には、三原色のシェードを形成するために結合できず、それ自体で用いられる傾向がある;
iii)金属錯体酸性染料:銅、亜鉛、及びクロムといった遷移金属を染料前駆物質と結合して生成される。
直接染料は従来セルロース系繊維の染色及びプリンティングに主に用いられる非常に大きな染料類である。同一平面上にあり、線形性があり、高分子量の、スルホン酸基で溶解可能な染料は媒染剤を用いずに直接的に綿を染め、それゆえに直接染料と称される。例として、CIダイレクトレッド8及びCIダイレクトブラック19:
Figure 2012502896
Figure 2012502896
を含む。
塩基性(カチオン性)染料は高い着色力及び明度が特徴の水溶性カチオン性染料、例えばCIベーシックレッド26:
Figure 2012502896
である。
分散染料は水中で緩徐に可溶であり、通常分散系として用いられる。しかしながら、染色は飽和水溶液で生じる。染料は従来、疎水性繊維の染色/プリンティングで用いられる。例としては、CIディスパースブルー73:
Figure 2012502896
である。
溶剤染料は非水溶性染料、例えばCIソルベントブルー11:
Figure 2012502896
である。
食用色素は酸性及び塩基性の双方の塩基性染料を含む。
先染染料は通常はフタロシアニン成分に基づくものであり、線維内部に非水溶性錯体を形成する。
皮革染料は皮革の染色能力について他の分類から選択される染料、例えばCIアシッドレッド34:
Figure 2012502896
である。
媒染染料で染色する方法は、金属塩溶液で繊維を事前処理するステップを具える。従って一般的に媒染染料は、繊維の内側で金属イオンと安定した錯化合物を形成することが可能なOH基、NH基、COOH基を含む水溶性アニオン染料である。例としては、CIモルダントブラック9である。この染料は以下の構造:
Figure 2012502896
を有する2の配位子がCr3+イオンと配位結合される錯体である。
天然染料は化学的処理があったとしてもわずかである、動物又は植物の物質から取得される。例としては、Kermes及びCIナチュラルレッド4:
Figure 2012502896
を含む。
建染染料は、染料をアルカリ還元によって、材料に塗布される水溶性のロイコ誘導体に変化可能な、少なくとも2の共役カルボニル基を含む非水溶性染料である。後の繊維内のロイコ化合物の酸化によって、繊維内にインサイツで非溶性の親の建染染料を再生成する。インジゴ:
Figure 2012502896
はこのような染料の例である。
特に有用な建染染料は、例えば還元ひいてはクロロスルホン酸での処理によって硫酸化されたインジゴを基剤とするものを含む。このような一例はIndigosol O:
Figure 2012502896
である。
他の有用な建染染料はアントラキノン(anthroquinone)構造を有するもの、例えばIndanthren Blue RS:
Figure 2012502896
を含む。
この化合物は更に還元及び硫酸化によって水溶性を提供できる。広範な色彩を有するポリアントラキノンによる建染染料は既知である。
硫化染料は化学的に複雑であり、染料の構造は多くの場合未知である。一般的には硫黄とともに芳香族化合物を加熱することによって調製されて、芳香族成分の間にジスルフィド(S−S)結合を生成する。
蛍光増白剤はUV領域の入射を吸収し、一般的には青色の可視スペクトル領域内の高い波長でこの吸収光の一部を再放射する能力を有する。例としては、CIフルオレッセントブライトナー46:
Figure 2012502896
である。
当業者は上で分類した染料について既知であり、どの型の染料が述べた分類にあるかは容易に理解されよう。
本発明で用いる好適な直接染料の例は、Solar Orange 2GL、Solar Yellow BG、Pyrazol Scarlet SE、Pyrazol Violet 3R(Clariant社(独国)から入手可能)、Benzo Brilliant Blue 6BS、Levacell Blue S(独国のBayer AG社から入手可能)という登録商標の下で販売されているものを含む。
本発明で用いる好適な塩基性染料の例は、Maxilon Red SL(Huntsman Textile Effects社から入手可能)、Basazol Orange 03P(BASF社)、Astrazon Blue BG(DyStar社(英国)から入手可能)という登録商標の下で販売されているものを含む。
本発明で用いる好適な均染性酸性染料の例は、Polar Red BL(Huntsman Textile Effects社から入手可能)、Supranol Blue GWL(Bayer AG社から入手可能)という登録商標の下で販売されているものを含む。
本発明で用いる好適な含金染料の例は、Neolan Red P(Huntsman Textile Effects社から入手可能)、Lanasyn Red SG(Clariant社(独国)から入手可能)、Neutrilan Orange K−RL(Crompton & Knowles社から入手可能)、Gryfalan Violet RL(Ciech SA社から入手可能)、Acidol Red 2BE−N(BASF社から入手可能)という登録商標の下で販売されているものを含む。
本発明で用いる好適な酸性ミリング染料の例は、Lanaset Blue 2R、Erionyl Blue RL、Tectilon Blue 6G(Huntsman Textile Effects社から入手可能)、Telon Blue AR01(DyStar社から入手可能)、Nylosan Violet F−BL 180(Clariant社(独国)から入手可能)という登録商標の下で販売されているものを含む。
本発明の化合物で用いる好適な染料はTelon Range(DyStar社から入手可能)由来であり、Black AMF、Blue AR01、Yellow A2R、Red A2R、Yellow M−5GL、及びNavy AMFを含む。
上述の商品名は変更できるが、当業者はカラーインデックスを調査して、染料化合物を同定して現行の製造業者を見つけることが可能である。
上述のように、染料は化学構造の面から、すなわち含まれる発色団成分によって規定されうる。
本発明で用いる好適な染料化合物はニトロソ、ニトロ、アゾ、スチルベン、カロチノイド、ジフェニルメタン、金属錯体アゾ、トリフェノジオキサジン(triphendioxazine)、トリアリールメタン、キサンテン、アクリジン、キノリン、メチン、チアゾール(thizaole)、インダミン、インドフェノール、アジン、オキサジン、チアジン、ラクトン、アミノケトン、ヒドロキシケトン、ホルマザン錯体、アントラキノン、インジゴイド、フタロシアニン、及び天然色素からなる群から選択された1以上の発色団を基剤とした発色団成分を含んでもよい。
好適には、発色団はアゾ、金属錯体アゾ、トリフェノジオキサジン、アントラキノン、フタロシアニン、及びホルマザン錯体から選択される。
最も好適には、染料化合物はアゾ、アントラキノン、フタロシアニン、及びホルマザン錯体から選択される発色団を含む。
上述の発色団成分の一部を含む染料化合物の例は:
Figure 2012502896
Figure 2012502896

Figure 2012502896
Figure 2012502896
を含む。
本発明の化合物は、反応染料類以外の分類から選択される2以上の染料化合物の混合物を含んでもよい。これらは同一及び/又は異なる分類から選択してもよい。それらは所望の色彩又は他の視覚効果を得るために特定の比率で組合わせてもよい。
着色組成物は好適には、少なくとも0.001重量パーセント、好ましくは少なくとも0.1重量パーセント、更に好ましくは少なくとも1重量パーセント、例えば少なくとも2重量パーセントの染料化合物を含む。着色組成物は好適に、最大30重量パーセント、好ましくは最大25重量パーセント、更に好ましくは最大20重量パーセント、例えば最大15重量パーセントの染料化合物を含む。
上述の含量は、(単一組成物としての塗布用の)着色組成物中にある反応染料以外の総ての分類の染料化合物の総量である。通常、2以上の染料の混合物が含まれ、相対量は必要となる所望のシェードに依存し、このような混合物の調製は当該技術分野の当業者に容易に理解されよう。
いくつかの実施形態においては、着色組成物は更に1以上の反応染料を、組成物中にある他の分類の1以上の染料とともに含んでもよい。
本発明の着色組成物は選択的に尿素を含む。理論と結びつかないが、尿素は組成物中の染料化合物を可溶化するのを助け、及び/又は、毛髪(及び動物性繊維)中に見られるケラチン性たんぱく質を変性し、繊維物質との反応比率を増加させる。
尿素は好適には、少なくとも2重量パーセント、好ましくは少なくとも5重量パーセントの含量で組成物中に提供してもよい。
尿素は好適には、最大40重量パーセント、好ましくは最大30重量パーセント、最も好ましくは最大20重量パーセントの組成物量で提供してもよい。
着色組成物は好適には1以上の溶剤又は希釈剤を含む。
本明細書中に記載の着色組成物で用いられる好適な希釈剤の材料はINCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients:国際学名化粧品成分)リストで特定されるものから選択できる。これは欧州委員会(European Commission)の保健及び消費者保護のための総局(Directorate−General for Health and Consumer Protection)で運営される消費者製品科学委員会(SCCP)によって作成された。SCCPはINCIリストと称される化粧品で用いるための化学物質のリストを承認している。
水は現行の着色組成物で用いるための好適な希釈剤である。しかしながらこのような化合物は、更なる希釈剤の材料として1以上の更なる溶剤を含んでもよい。一般的には、本発明の着色組成物で用いるのに好適な溶剤は水と混和性となり、皮膚に無害となるように選択される。本明細書中で更なる希釈剤として用いるのに好適な溶剤はC1ないしC20の一価又は多価アルコール及びそのエーテル、グリセリンを含み、一価又は二価アルコール及びそのエーテルが好適である。これらの化合物において、2ないし10の炭素原子を含むアルコール残基が請おう的である。従って、好適な官能基はエタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、ブタノール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、及びその混合物を含む。水は本発明による組成物において好適で主要な希釈剤である。主要な希釈剤は、本明細書中で規定のように、水の存在水準がその他の希釈剤の総水準よりも高いことを意味する。
本発明で用いる好適な染料化合物は水溶性であり、実質的に均一な水溶性の着色組成物を提供するように完全に溶解される。しかしながら、水溶性が不完全な、あるいは非水溶性の染料化合物を含む実施形態は更に本発明の範囲内にある。このような実施形態においては、染料化合物は懸濁液の形態で組成物中に好適に提供されうる。代替的に、染料化合物は共溶媒で最初に溶解してもよい。これは例えば、水混和性の共溶媒であってもよい。
希釈剤は好適には、少なくとも20重量パーセント、好ましくは少なくとも40重量パーセント、更に好ましくは60重量パーセントの含量であってもよい。最大98重量パーセント、好ましくは最大90重量パーセント、例えば最大80重量パーセントの含量であってもよい。上述の含量は組成物(例えば任意の共溶媒を含む)中にある総ての希釈剤のことである。
本発明の着色組成物は更に1以上の界面活性剤を含んでもよい。本発明の組成物で用いる好適な界面活性剤はINCIリストに見つけることができる。本発明の組成物に含まれる好適な界面活性剤は、一般的には約8ないし約22の炭素原子の親油性の鎖長を有し、アニオン性、カチオン性、両性、双性イオンの界面活性剤及びその混合物から選択できる。
本発明で用いる好適な界面活性剤の化合物は毛髪染色調合物における使用で既知の従来の型であり、当該技術分野の当業者によって適切に理解されるであろう。好適な界面活性剤は化粧品産業で指示されるものである。これらは一般的に強くなく非アレルギー性であり、例えばコカミドプロピルベタイン及びラウリルアミドプロピルベタインを含む。
着色組成物は一般的には、0.1ないし10重量パーセント、好ましくは0.5ないし2.5重量パーセントの1以上の界面活性剤を含んでもよい。
上に詳述した界面活性剤の化合物に加えて、この型の更なる量の化合物は調整剤として存在してもよい。
本発明の毛髪着色用組成物は更には、増粘剤、好適には美容上認可される増粘剤を含む。これは好適には1ないし20重量パーセント、好ましくは2ないし10重量パーセントの含量である。本明細書中の組成物で用いるのに好適な増粘剤はINCIリストで特定されるものを含む。本発明の組成物で用いるのに好適な好適な増粘剤はオレイン酸、セチルアルコール、オレイルアルコール、塩化ナトリウム、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、CarbopolやGlucamate(登録商標)(米国のLubrizol社)といった合成増粘剤、Aculyn高分子化合物(米国のRohm and Haas社)、及びその混合物を含む。本明細書中で用いられる特に好適な増粘剤はヒドロキシエチルセルロースである。
本発明の着色組成物は好適には、5ないし13、好ましくは8ないし11.5、更に好適には9ないし10.5の範囲のpHを有する。このようにpHを維持するために、組成物は1以上のpH制御剤を選択的に含んでもよい。
本明細書中で用いられる好適なpH制御剤はINCIリストで特定されるもの、例えば2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水酸化アンモニウム、及び水酸化ナトリウムを含む。
本発明の着色組成物は任意の好適な形態で提供してもよい。例えば、液剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、ムース泡沫剤、あるいは噴霧剤等として提供してもよい。組成物は、毛髪染色プロセス中に容易に頭部にわたって拡がり、必要な場合に頭部の定位置に留まりうるように粘性であることが好ましい。
第2の単一組成物が材料(好適には毛髪)に塗布される、本発明の第1の態様の方法の好適な実施形態において、組成物は好適には、少なくとも0℃、好ましくは少なくとも10℃、例えば少なくとも20℃の温度で材料に接触して塗布及び維持される。好適には最大70℃、例えば最大60℃又は最大50℃の温度で塗布及び維持してもよい。約40℃の温度が特に好適である。当該技術分野の当業者に理解されるように、染色されている材料がヒトの毛髪である場合、所望の温度を得るために好適なフードが用いられうる。
組成物は好適には、少なくとも1分間、好適には少なくとも2分間、更に好適には少なくとも5分間、例えば少なくとも10分間、材料と接触する。
組成物は最大1時間、好適には最大45分間、好ましくは最大30分間、例えば最大20分間、材料と接触してもよい。
代替的な実施形態においては、本発明の第1の態様の方法はステップ(a)及び(b)を経時的に行うステップを具えてもよい。このような実施形態においては、その方法は好適には、材料に硫黄含有求核剤を含む第1の組成物を塗布するステップと、次に材料に染料化合物を含む第2の組成物を塗布するステップを具えるが、組成物は更に逆順で塗布できる。
これらの各々の組成物中にある硫黄含有求核剤及び染料化合物の量、ならびに処理時間及び温度は、第2の態様に関連して規定されるような、本明細書中に記載の単一着色組成物を用いた場合に得られるものと等価な毛髪着色効果を提供するように選択される。この2ステップの方法のために好適な含量及び処理条件を容易に選択できることは、当業者の専門知識内のことである。
第2の態様の着色組成物、又は第1の態様の2ステップの方法で用いられる第1及び第2の組成物は、任意の好適な手段によって毛髪に塗布されうる。このような方法は当該技術分野の当業者に公知であり、例えば毛髪上に(好適にはペーストの形態である)組成物をブラッシングするステップを具える。
組成物は好適には、10:1ないし0.5:1、好ましくは5:1ないし1:1、例えば3:1ないし2:1の液体比で毛髪に塗布できる。
組成物は好適には、温かい水で毛髪からすすいでもよい。
選択的には、事後処理を毛髪に適用してもよい。
いくつかの実施形態においては、事後処理溶液は毛髪に塗布され、過酸化水素水を含む。20ないし60重量パーセント、例えば30ないし40重量パーセントの過酸化水素を含む組成物は、好ましくは記載したのと同一の液体比を用いて好適に塗布でき、1ないし20、好ましくは5ないし10分間毛髪に保持できる。
いくつかの実施形態においては事後処理時に、毛髪を特定の特性、例えば改善された洗浄耐性、又は柔軟処理を与えることができる組成物で処理してもよい。組成物は、任意の好適な形態、例えば液剤、クリーム剤、泡沫剤、ムース剤、噴霧剤、あるいはゲル剤で提供してもよい。一の好適な事後処理は毛髪調整剤を含む組成物を塗布するステップを含む。このような調整組成物は当該技術分野の当業者に公知であり、任意の商業上入手可能な調整組成物を用いることができる。好適な商業上入手可能な「市販品(off−the−shelf)」の調整剤は、Pantene Pro−V(製品版)、Intensive Hair補修トリートメント、L’Oreal Elvive Re−Nutrition(製品版)、又はJohn Freida Frizz−Ease Critical Care Miraculous Recoveryを含む。
単一組成物が材料に塗布される本発明の好適な実施形態においては、この組成物は最初に2の前駆体組成物によって調製できる。
従って、本発明の第3の態様は、第2の態様の着色組成物を調整する方法を具え、その方法は反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物を含む第1の前駆体組成物と、硫黄含有求核剤を含む第2の前駆体組成物との混合物を具える。
第1及び第2の前駆体組成物の各々にある各成分の含量は、好適な比率の2の前駆体組成物の混合物が第2の態様の組成物を提供するように好適に選択される。好適な前駆体組成物の例は本明細書中に記載の例で提供される。しかしながらこれらは決して限定を意図するものではなく、第1の態様の方法で用いる第2の態様の組成物を提供するように混合されうる代替的な前駆体組成物は更に、本発明の範囲内にある。当該技術分野の当業者に、このような組成物をどのように調製するかは容易に理解されよう。いずれか又は各々の第1及び第2の前駆体組成物は、本明細書中に記載のような1以上の更なる成分を含みうる。尿素が存在する場合、好適には第1の前駆体組成物に提供され、代替的又は付加的に第2の前駆体組成物に含まれてもよい。
第4の態様においては、本発明はパッケージされた毛髪着色用製品を提供する。これは好適なパッケージするとともに第2の態様の組成物を含んでもよい。しかしながら好適には、反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物を含む第1の前駆体組成物を含む第1のパッケージと、硫黄含有求核剤を含む第2の前駆体組成物を含む第2のパッケージとを具える。
第1のパッケージと第2のパッケージは任意の好適な形態であってもよい。
一実施形態においては、パッケージされた毛髪着色用製品は、第1の前駆体組成物が第1の区画に保持され、第2の前駆体組成物が同一容器内の第2の区画に保持される2区画の容器に提供できる。好適には、2区画の容器は同一位置に第1及び第2の前駆体組成物を送達するように配置される。これは第1及び第2の区画からの出口を隣接させて提供することによって達成できる。代替的に、第1及び第2の区画は、単一の出口を通って容器を出る前に接触する共通の経路に第1及び第2の前駆体組成物を送達してもよい。この型の2区画の容器は当該技術分野の当業者に既知である。このような一例は2の前駆体組成物を含む2の区画を有する圧迫可能なチューブ(二重チューブ(dual tube)として既知)である。チューブを圧迫することによって、2の組成物は、容器を出ると即時に互いに接触するように隣接する出口を通って送達される。2区画の容器の他の実施形態は更に、同一又は隣接する出口を介して同一位置に2の前駆体組成物を送達する単一のアクチュエータで提供される、ムース剤、ゲル剤又は噴霧剤を保持するためのボトル又はキャニスターを含む。
代替的には、本発明の毛髪着色用製品は別個の容器に分離してパッケージされた2の別々の前駆体組成物として提供してもよい。このような実施形態においては、パッケージされた毛髪着色用製品は、第2の態様の活性化した着色組成物を調製するための説明書を更に具えてもよい。
いくつかの実施形態においては、パッケージされた毛髪着色用製品は着色組成物を毛髪に塗布するための用具、例えばブラシ又はへらを具えてもよい。いくつかの実施形態においては、パッケージされた製品は更に前駆体組成物から着色組成物を調製するための道具、例えば混合容器及び/又はスターラーを具えてもよい。
毛髪への塗布前に組合わされる第1及び第2の前駆体組成物を含む別個の第1及び第2のパッケージを、パッケージされた毛髪用製品が具えるいくつかの実施形態においては、各々の前駆体組成物は任意の好適な形態で提供してもよい。各々は固体、液体、ペースト、又はゲルであってもよい。
いくつかの実施形態においては、各々の第1及び第2の前駆体組成物は、溶剤、好適には水が第2の態様の着色組成物を形成するように添加されなければならない固体であってもよい。
いくつかの実施形態においては、第1又は第2の前駆体組成物のうちの一方が液体組成物であり、他方が固体組成物である。第1及び第2の前駆体組成物の混合物は、このような実施形態においては、直接的に第2の態様の組成物を直接的に形成してもよい。
第1及び第2の組成物の一方又は双方がペースト、ゲル、又はクリームである場合、第2の態様の組成物は混合時に直接的に取得してもよい。
いくつかの実施形態においては、第1及び第2の前駆体組成物は組成物を混合することによって粘性が増加するように、各々が複合増粘剤の一部を含んでもよい。このような方法においては、2の液体組成物は例えば、毛髪に容易に塗布可能な粘度を有し、流出しないペースト又はクリームを形成するように組合わせてもよい。好適な複合増粘剤は当該技術分野の当業者に既知である。pHが変わると粘度が変わる増粘剤を含むことも可能である。
本発明のパッケージされた毛髪着色用製品は毛髪を着色するための説明書を具えてもよい。
製品が第1及び第2の前駆体組成物を含む第1及び第2のパッケージを具えるいくつかの実施形態においては、パッケージされた毛髪着色用製品は更に、活性化した毛髪着色用組成物を調製するための説明書を具えてもよい。
驚くべきことに、本発明の方法によって着色された毛髪は、従来技術の方法によって着色された毛髪と比較して優れた洗浄耐性を有することが見出された。例えば、染料の前駆体化合物からインサイツで形成された従来技術の型のいわゆる「持続性(permanent)」着色組成物は、5回のシャンプー洗浄後に一部の色彩の退色を示す。しかしながら、本発明の方法によって着色された毛髪は好適には、10回の洗浄後、好ましくは15回の洗浄後、更に好ましくは20回の洗浄後に実質上退色を示さない。従って、本発明の第1の態様の方法は持続的に毛髪を染色する方法と見なすことができる。
理論と結びつけることを望まないが、本発明で用いた染料化合物は毛髪繊維との多様な型の相互作用、例えば静電相互作用、疎水性相互作用、及び芳香族のπ−π相互作用を形成しうると考えられる。相互作用は染料間の相互作用又は染料とケラチンとの間の相互作用となりうる。
いずれの理論とも結びつけることを望まないが、本発明の方法で毛髪に塗布される硫黄含有性求核剤は、ケラチン繊維中のジスルフィド結合が開裂し膨張できるように反応しうると考えられるこれによって、相互作用を増加する染料の拡散を促進し、ひいては洗浄耐性を改善する。
本発明の方法は、最初に脱色された毛髪を着色するように用いられる場合に、特に効果的であることが見出された。更には理論と結びつけることを望まないが、事前漂白は毛髪構造を開裂するのを補助し、ひいては毛髪内への染料を良好に浸透できると考えられる。
従って、本発明の方法は着色前に毛髪を漂白する最初のステップを具えて、初期の色彩を明るくし、全体的な結果を異なるものにしてもよい。
この最初の漂白ステップは過カルバミン酸及び/又は過カルバミン酸ジアシルの使用によって行われ、出願人の以前の特許である欧州特許第1313830B号の方法によってインサイツで生成される。
しかしながら、好適には漂白は出願人の同時係属出願である英国特許出願第0816943.5号、英国特許出願第0907800.7号、及び国際特許出願第PCT/GB2009/051157号に記載の改善された穏やかな漂白方法を用いて行われる。
この穏やかな漂白方法は好適には、少なくとも10重量パーセントの炭酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、又はその混合物と、過酸化水素の原料とを含む組成物を毛髪に塗布するステップを具える。漂白ステップの好適な特徴は上述の出願に規定のとおりである。
本発明の着色方法後に毛髪から脱色することが所望される場合、発色団成分を還元できる化学薬品を含む組成物を毛髪に塗布することによって得られうる。このような組成物は当該技術分野の当業者に公知であり、このような状況における脱色は容易に得られる。
しかしながら、好適な実施形態においては、脱色は出願人の同時係属出願である英国特許出願第0816943.5号及び国際特許出願第PCT/GB2009/050233号に記載のような脱色方法を用いて得られる。
これらの出願に記載のように、本発明者は染色した毛髪から脱色するのに用いられうる特に有効な組成物及び方法を開発してきた。上述の出願に記載のように、脱色系は、反応染料を用いて染色された毛髪から脱色するのに用いられる。発明者は更に、この脱色方法が本発明の方法によって処理された毛髪から脱色するのに特に効果的であることが見出された。従って、本発明は更に、毛髪脱色方法を具えうる。
脱色方法は漂白方法ではない。実際に、本発明の脱色方法は特に、毛髪の酸化漂白に関与せず、ひいては漂白による脱色が生じる障害を回避する。
本発明の毛髪脱色方法は好適には、染色した毛髪、好ましくは第1の態様の方法によって染色した毛髪に、求核剤又はその前駆物質を含む脱色用組成物を塗布するステップを具える。好適には脱色用組成物は硫黄含有性求核剤又はその前駆物質を具える。好適には硫黄含有性求核剤は、チオシアナート、チオグリコール酸、チオカルバメート、カルバモイルスルフィン酸、ならびにその混合物及び/又は塩を含む。代替的及び/又は付加的に、脱色用組成物は求核剤の前駆物質を含む。1の好適な求核剤の前駆物質は二酸化チオ尿素である。二酸化チオ尿素自体は求核性ではなく、求核性種HSO (hydrosulfoxylate:ハイドロスルホキシラート)を形成すべく加水分解するホルムアミジンスルフィン酸を形成するように再構成される。
特に好適な実施形態においては、硫黄含有性求核剤は式HSO Mのスルホキシル酸の塩を含む。Mは水素、アルカリ金属、又は四級アンモニウム種であることが好ましい。このような塩は好適には、ホルムアミジンスルフィン酸、亜ジチオン酸塩(S 2−)、あるいはFormosul(HOCHSO Na)及びDecralin((HOCHSO Zn2+)という登録商標の下でBASF社で販売されている化合物から生成されうる。
酸性条件下で、ホルムアミジンスルフィン酸は二酸化チオ尿素の互変異性体として存在するが、弱アルカリ性条件下では、ホルムアミジンの互変異性体が形成され、活性化した染料除去種であると考えられるHSO Mを放出するために加水分解される。更に、反応種を生成するために混合したホルムアミジン/カルバモイルスルフィン酸を用いることも可能である。
脱色用組成物は好適には、少なくとも0.1重量パーセント、更に好ましくは少なくとも1重量パーセント、最も好ましくは4重量パーセントの硫黄含有性求核剤またはその前駆物質、例えば二酸化チオ尿素を含む。
好適には脱色用組成物は最大60重量パーセント、好ましくは最大45重量パーセント、更に好ましくは最大30重量パーセント、最も好ましくは最大15重量パーセントの硫黄含有性求核剤またはその前駆物質、例えば二酸化チオ尿素を含む。
遷移金属(例えばコバルト又はクロム)を含む含金染料を用いて毛髪が染色されたいくつかの好適な実施形態においては、脱色用組成物は更に捕捉剤を含む。当該技術分野の当業者に既知の任意の好適な捕捉剤を用いてもよい。好適な捕捉剤はN−メチルタウリン、ホスホネート、及びアミンアルキルホスホネート、例えば、BriQuest及びDeQuestという登録商標の下で販売されているもの、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ならびにエチレンジアミンジコハク酸(EDDS)を含む。
捕捉剤がある場合は、好適には1ないし20重量パーセント、更に好ましくは5ないし10重量パーセントの含量で存在する。
脱色用組成物は更に、膨張剤、活性化剤、希釈剤、調整剤、pHバッファ、及び増粘剤のうちの1以上を含んでもよい。
他の選択的な賦形剤も更に存在しうる。調整剤等として用いる好適な成分はINCIリストに詳述されるものを含む。
好適な膨張剤は尿素を含む。
脱色用組成は好適には、少なくとも0.1重量パーセント、好ましくは少なくとも1重量パーセント、更に好ましくは少なくとも3重量パーセント、最も好ましくは少なくとも5重量パーセントの尿素を含む。
好適には脱色用組成物は最大60重量パーセント、好ましくは最大45重量パーセント、更に好ましくは最大30重量パーセント、最も好ましくは最大15重量パーセントの尿素を含む。
好適な活性化剤は二価及び三価の金属種、例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、及びカルシウムの二価及び/又は三価イオンを含む。好適には活性化剤は、亜鉛イオンあるいは特にマグネシウムイオンを含む。二価又は三価イオンは任意の好適な形態で提供してもよい。好適には、塩、例えば炭酸塩、硫酸塩、塩化物、酢酸塩、又はギ酸塩として提供される。更に好適には、有機酸塩、例えばギ酸塩又は酢酸塩として提供される。好適には活性化剤は、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、硫酸亜鉛、酢酸アルミニウム、酢酸カルシウム、及びその混合物から選択してもよい。酢酸亜鉛及び酢酸マグネシウムは特に好適である。
二価又は三価金属の酢酸塩又はギ酸塩はある場合は、本発明の脱色用組成物で直接的に用いてもよい。代替的に、対応する酸及び異なる金属塩、例えば硫酸マグネシウム及び酢酸を用いてもよい。
脱色用組成物は好ましくは少なくとも0.1重量パーセント、更に好ましくは少なくとも1重量パーセント、最も好ましくは少なくとも4重量パーセントの1以上の活性化剤を含む。
好適には脱色用組成物は最大60重量パーセント、好ましくは最大45重量パーセント、更に好ましくは最大30重量パーセント、最も好ましくは最大15重量パーセントの1以上の活性化剤を含む。
好適な希釈剤は水である。これは好適には10ないし90重量パーセントの含量で存在する。
好適なpHバッファは2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを含む。
好適には、脱色用組成物は6ないし12、更に好ましくは7.5ないし10.5、最も好ましくは8.5ないし9.5のpHを有する。
好適な増粘剤はヒドロキシエチルセルロースである。好適には、脱色用組成物は1ないし20重量パーセントの増粘剤を含む。
脱色用組成物の有効期間を最大化するために、使用前に簡単に相互に混合されうる2の成分系としてパッケージできる。2のパッケージ系を利用することによって、2の液体溶液を生成し、組合わされたときに毛髪に用いるのに更に好適な濃化製品を生成するのを可能にする。このことは、例えば粘度がpHとともに変わる美容上承認可能な増粘剤を用いることによって達成できる。脱色用調合物に好適な成分はINCIリストで探すことができるか、当該技術分野の当業者に公知である。このような系は、本発明の第5の態様のパッケージされた毛髪着色用組成物に関連づけて上述されている。
本発明の脱色方法において、脱色用組成物は好適には毛髪に塗布され、10ないし75℃、好ましくは20ないし70℃、更に好ましくは30ないし65℃の温度で頭部に維持される。
周囲温度を超える温度でヒトの毛髪を脱色する場合、好適なフードが要求した温度を達成するように用いられうる。
好適には、完全な脱色は5ないし60、例えば15ないし30分の期間後に得られる。
好適には、脱色用組成物は0.1ないし60分間、好ましくは0.5ないし30分間、例えば1ないし15分間毛髪に保持される。
本発明の脱色方法は非常に効果的であることが分かった。毛髪は可視的な損傷を生じることなく染色される前に、その元の色彩に戻ることが分かった。最初の漂白ステップが行われる実施形態においては、毛髪はその漂白された色彩に戻ることが分かった。
この方法は毛髪の漂白に依存する従来技術の脱色方法を超える相応の利点を提供する。このような従来技術の漂白脱色方法は毛髪にかなりの損傷を引き起こし(特に、反復して染色し、酸化漂白された毛髪の場合)、多くの場合が元の色彩を提供しない。
脱色のためにアミノメタンスルフィン酸を用いることは更に従来技術で既知である。用いた条件下では、これは求核剤として作用しないが、本発明の求核性脱色種はアミノメタンスルフィン酸を含まないことは誤解なきようにされたい。任意の場合において、アミノメタンスルフィン酸は酸化漂白剤のように毛髪に損傷を生じさせ、本発明の方法によって塗布される色彩を脱色するための本発明の脱色系ほど効果的ではない。
従って、本発明は:
(a)選択的に、炭酸アンモニウム又は二価金属イオンのシアン酸塩と過酸化水素の原料とを含む漂白組成物を塗布することによって、毛髪を漂白するステップと;
(b)第1の態様の方法を用いて、毛髪を染色するステップと;
(c)選択的に、求核性脱色種を含む脱色用組成物を塗布することによって、前記毛髪から脱色するステップと;
を具える毛髪処理方法を提供する。
各々のステップ(a)、(b)、及び(c)の好適な態様は上述されている。ステップ(b)及び(c)は任意の顕著な損傷を毛髪に生じさせることなく反復できる。好適には、ステップ(b)及び(c)は各々が、任意の顕著な毛髪の損傷の増加を観察することなく、2回以上、好ましくは5回以上、例えば10回以上反復できる。
ステップ(a)は選択的な緩やかな初期漂白ステップである。最初の染色ステップの前に毛髪の初期の色彩を明るくすることが所望される場合に行われる。しかしながら、最初の着色が一旦塗布されると、ステップ(c)で実行できるように、更にこの着色を除去するのに毛髪を再度漂白する必要がない。ステップ(a)は明るいベースシェードが要求される場合にのみ繰り返される。当然ながら、着色後に成長した新しい毛髪を漂白することは更に必要である。
ステップ(a)と、特にステップ(b)及び(c)は迅速に実行できるため、使用者が毛髪部分(頭部上あるいは頭部外)を小さく染色して、行われる着色を正確に認知し、所望されない場合にこれを脱色することを可能にする。
本発明の着色方法は再現性が高く、総ての着色を迅速に開発し、退色に耐性があり、容易に除去可能であり、ひいては従来技術を超える相応の利点を提供する。特に、従来技術の着色方法及び組成物を用いた場合、染色した毛髪の最終的な着色は多くの場合は予測不能であり、美容師の技術に依存して、所望の色彩に近い整合性を実現する。本発明の着色組成物は着色測定装置と組合わせて用いて、所望のシェードを正確に測定し、毛髪にこの着色を実現するための処方箋を生成できる。この型の色彩整合予測は繊維産業及び印刷産業にわたって現在用いられるソフトウェアに基づいている。
本発明の方法はヒト頭部の毛髪の一部又は総てを染色するために用いることができる。従って、総ての毛髪は単一色で染色してもよい。代替的には、毛髪の小さな区分を着色して、「縞模様(streak)」又は「明暗(highlight/lowlight)」を提供してもよい。いくつかの実施形態においては、毛根での新しい毛髪は毛髪の本体に存在する色彩と整合するように着色してもよい。毛髪の複数区分にある異なる色彩は更に、脱色用組成物の染色した毛髪への選択的な塗布によって実現できる。
本発明の更なる態様によると、ヒトの毛髪を着色するために硫黄含有性求核剤と組合わせた反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物の使用が提供される。
本発明は本質的には、単一の塗布(すなわち、1の染料化合物を含む組成物又は化合物のみが塗布される)における、材料、例えばヒトの毛髪の染色に関するが、更に反復して染色、ひいては材料上に徐々に蓄積するのに用いてもよい。
例えば、ヒトの毛髪を徐々に着色する、例えば灰色の毛髪に色彩を加えることが所望されうる。従って、本発明の第1の態様の方法は定期的に反復してもよい。これは例えば、1日おき、週おき、又は月おきであってもよい。実現すべき着色を徐々に蓄積可能にするために、それに応じて毛髪に塗布される組成物にある染料化合物の量を調整することが必要である。このような調整は当該技術分野の当業者によって容易になされうる。
このようないくつかの実施形態においては、第2の態様の組成物はシャンプー洗浄用の組成物として提供してもよい。これは塗布の反復で毛髪に徐々に着色を加える「着色強化(colour enhancing)」シャンプーの形態にしてもよい。
本発明は更に、以下の限定しない実施例によって記載される。
これらの実施例で用いられる染料は以下のものである:
Figure 2012502896
[実施例1]

初めに漂白されたブロンドの外観を有する毛髪のサンプルは次のように処理した。
Figure 2012502896
上の表中の割合の値は、存在する一部の組成物の全重量に対する割合として表現される既定の成分の重量を示す。
・3.2gの部1と7.9gの部2を混合することによる、毛髪処理混合物の調製
・混合物を毛髪にブラッシングし、2.5:1の液体比(2.5gの調製混合物:1gの一ふさの毛髪)を用いて40℃で15分間放置
・温かい水ですすぎ
・上述と同一の液体比を用いて30g/lの過酸化水素溶液(36%)の処理後溶液でのマッサージ
・水ですすぎ
・シャンプー洗浄
・水ですすぎ
・必要に応じて乾燥
得られた毛髪は、20のシャンプー洗浄後、可視できる退色又は色彩の変化を呈しないことが見出される橙色であった。
[実施例2ないし5]
以下の実施例における一ふさの毛髪は実施例1と同一の手順を用いて処理された。
Figure 2012502896
[実施例6ないし9]
以下の実施例における一ふさの毛髪は実施例1と同一の手順を用いて処理された。
Figure 2012502896
[実施例10ないし13]
以下の実施例における一ふさの毛髪は実施例1と同一の手順を用いて処理された。
Figure 2012502896
[実施例14]
初めに漂白されたブロンドの外観を有する毛髪のサンプルは次のように処理した。
Figure 2012502896
上の表中の割合の値は、存在する一部の組成物の全重量に対する割合として表現される既定の成分の重量を示す。
・3.2gの部1と7.9gの部2を混合することによる、毛髪処理混合物の調製
・混合物を毛髪にブラッシングし、2.5:1の液体比(2.5gの調製混合物:1gの一ふさの毛髪)を用いて40℃で15分間放置
・温かい水ですすぎ
・上述と同一の液体比を用いて30g/lの過酸化水素溶液(36%)の処理後溶液でのマッサージ
・水ですすぎ
・L’Oreal Elvive re−Nutrition(製品)コンディショナーを毛髪に塗布し、5分間放置
・水ですすぎ
・必要に応じて乾燥
得られた毛髪は、20のシャンプー洗浄後、可視できる退色又は色彩の変化を呈しないことが見出される黒色であった。
[実施例15ないし17]
以下の実施例における一ふさの毛髪は実施例14と同一の手順を用いて処理された。
Figure 2012502896
[実施例18]
初期にミディアムブラウンの外観を有する毛髪のサンプルは次のように処理した。
Figure 2012502896
上の表中の割合の値は、存在する一部の組成物の全重量に対する割合として表現される既定の成分の重量を示す。
・2.0gの部1と11.0gの部2を混合することによる、毛髪処理混合物の調製
・混合物を毛髪にブラッシングし、2.5:1の液体比(2.5gの調製混合物:1gの一ふさの毛髪)を用いて30℃で20分間放置
・冷たいあるいは温かい水ですすぎ
・毛髪の乾燥
得られた毛髪は漂白されたブロンド色であり、ほとんど又は全くダメージがなかった。この毛髪は次いで以下のように処理された:
Figure 2012502896
上の表中の割合の値は、存在する一部の組成物の全重量に対する割合として表現される既定の成分の重量を示す。
・3.2gの部1と7.9gの部2を混合することによる、毛髪処理混合物の調製
・混合物を毛髪にブラッシングし、2.5:1の液体比(2.5gの調製混合物:1gの一ふさの毛髪)を用いて40℃で15分間放置
・温かい水ですすぎ
・上述と同一の液体比を用いて30g/lの過酸化水素溶液(36%)の処理後溶液でのマッサージ
・水ですすぎ
・L’Oreal Elvive re−Nutrition(製品)コンディショナーを毛髪に塗布し、5分間放置
・水ですすぎ
・必要に応じて乾燥
得られた毛髪は、20のシャンプー洗浄後、可視できる退色又は色彩の変化を呈しないことが見出される濃紺色であった。この毛髪は以下のとおり処理された:
Figure 2012502896
上の表中の割合の値は、存在する一部の組成物の全重量に対する割合として表現される既定の成分の重量を示す。
・2.0gの部1と9.3gの部2を混合することによる、毛髪処理混合物の調製
・混合物を毛髪にブラッシングし、2.5:1の液体比(2.5gの調製混合物:1gの一ふさの毛髪)を用いて45℃で30分間放置
・冷たいあるいは温かい水ですすぎ
・毛髪の乾燥
得られた毛髪は以前の色にヒントのないブロンド色であり、ほとんど又は全くダメージがなかった。

Claims (16)

  1. 材料を着色する方法であって、当該方法が:
    a)硫黄含有求核剤を含む組成物を、前記材料に塗布するステップと;
    b)反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物を含む組成物を前記材料に塗布するステップと;
    を具えることを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、ステップ(a)及び(b)が同時に実行されることを特徴とする方法。
  3. 着色組成物であって:
    硫黄含有求核剤と;
    反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物;
    とを含むことを特徴とする着色組成物。
  4. 請求項3に記載の着色組成物において、前記硫黄含有求核剤がチオグリコール酸、亜硫酸ナトリウム、またはその混合物を含むことを特徴とする着色組成物。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の着色組成物が、0.1ないし15重量パーセントの1以上のチオールを含むことを特徴とする着色組成物。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載の着色組成物が、0.1ないし15重量パーセントの1以上の硫黄含有種を含むことを特徴とする着色組成物。
  7. 請求項3ないし6のいずれかに記載の着色組成物において、前記染料化合物が直接染料類、塩基性染料類、均染性酸性染料類、含金染料類(2:1型酸性含金染料と1:1型酸性含金染料とを含む)、酸性ミリング染料類、食用色素類、天然染料類、皮革染料類、顔料類、硫化染料類、溶剤染料類、建染染料類、先染染料類、媒染染料類、蛍光増白剤類、及び分散染料類から選択されることを特徴とする着色組成物。
  8. 請求項7に記載の着色組成物において、前記染料が直接染料類、均染性酸性染料類、含金染料類(2:1型酸性含金染料と1:1型酸性含金染料とを含む)、及び酸性ミリング染料類から選択されることを特徴とする着色組成物。
  9. 請求項3ないし8のいずれかに記載の着色組成物が、尿素を更に含むことを特徴とする着色組成物。
  10. 請求項2に記載の方法が、請求項3ないし9のいずれかに記載の組成物を前記材料に塗布するステップを具えることを特徴とする方法。
  11. 請求項1、請求項2、又は請求項10に記載の方法において、前記材料がヒトの毛髪であることを特徴とする方法。
  12. パッケージされた毛髪着色用製品であって:
    反応染料類以外の染料類から選択される染料化合物を含む第1の前駆体組成物を含む第1のパッケージと;
    硫黄含有求核剤を含む第2の前駆体組成物を含む第2のパッケージと;
    を具えることを特徴とする、パッケージされた毛髪着色用製品。
  13. 染色した毛髪から脱色する方法であって、当該方法が硫黄含有性求核剤又はその前駆物質を含む脱色用組成物を前記毛髪に塗布するステップを具えることを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の方法において、前記硫黄含有性求核剤が式HSO Mのスルホキシル酸の塩を含み、Mが水素、アルカリ金属、及び四級アンモニウム種から選択されることを特徴とする方法。
  15. 請求項13又は請求項14に記載の方法において、着色が請求項1、2、10、又は11に記載の方法によって染色された毛髪から脱色されることを特徴とする方法。
  16. 毛髪の処理方法であって、
    (a)選択的に、炭酸アンモニウム又は二価金属イオンのシアン酸塩と過酸化水素の原料とを含む漂白組成物を塗布することによって、前記毛髪を漂白するステップと;
    (b)請求項1、2、10、又は11に記載の方法を用いて、前記毛髪を染色するステップと;
    (c)選択的に、求核性脱色種を含む脱色用組成物を塗布することによって、前記毛髪から脱色するステップと;
    を具えることを特徴とする方法。
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