JP2012504086A - 縦長の繊維供試品にある撚り継ぎ部の品質監視 - Google Patents

縦長の繊維供試品にある撚り継ぎ部の品質監視 Download PDF

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Abstract

縦長の繊維供試品例えば糸の欠陥除去限界を電子測定ヘッドに設定する方法において、供試品の少なくとも2つのパラメータに関係する第1の欠陥除去限界が、許される欠陥個所と許されない欠陥個所との間に規定され、線図に第1の欠陥除去曲線として示され、かつ測定ヘッドへ伝送される。供試品の少なくとも2つのパラメータに関係しかつ第1の欠陥除去限界とは異なる、供試品にある許される撚り継ぎ部と許されない撚り継ぎ部との間の第2の欠陥除去限界が、第1の欠陥除去限界から自動的に計算され、線図に第2の欠陥除去曲線として示されて、測定ヘッドへ伝送される。それにより撚り継ぎ部を除去するための異なる基準を示す撚り継ぎ部の欠陥除去限界が簡単に求められる。

Description

本発明は、繊維材料の品質検査の分野にある。本発明は、独立請求項の上位概念に記載の、電子測定ヘッドにおいて縦長の繊維供試品特に糸の欠陥除去限界を設定する方法、及び電子測定ヘッドを通って長手方向に動かされる縦長の繊維供試品特に糸の品質を監視する方法及び装置に関する。本発明は、紡糸機又は巻取り機のヤーンクリヤラにおいて使用するのに特によく適している。
糸の撚り継ぎ部の監視装置及び方法は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第4028465号明細書から公知である。その際糸及びその糸結合素子(撚り継ぎ機)において形成すべき結合個所(撚り継ぎ部)の太さ及び/又は質量を測定する装置が設けられている。測定装置は糸切断装置に連動している。糸切断装置は測定装置により制御される。この装置は、結合個所が公差外にある時に、動作せしめられる。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3937824号明細書は、自動巻取り機の巻取り個所を開示している。巻取り個所の糸通路に電子ヤーンクリヤラが組込まれて、太い個所、細い個所及び2本糸を検出する。ヤーンクリヤラは、新たに形成される撚り継ぎ部が公差範囲にあるか否かについても検査する。この公差範囲をどのように規定するかは示されていない。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19649329号明細書は、オープンエンド紡糸機における紡糸の際走行する糸の糸輪郭を検査する方法を記載している。紡糸の長さにわたる糸断面の表示が一般にM字状曲線を生じることが確認される。この確認から始まって、糸継ぎ器が3つの範囲に区分される。糸継ぎ器の縁にある両方の範囲で測定される糸断面が所定の限界値を上回ると、欠陥のある糸継ぎ器が存在する。
欧州特許出願公開第1101846号明細書は、自動糸継ぎ過程のパラメータの検出に関する。この明細書はオープンエンド紡糸機の紡糸個所を示し、その糸通路においてセンサ装置が糸輪郭を検査する。糸輪郭の検査は加速される糸において行われる。センサ装置の測定頻度は、糸引出しローラの回転速度に合わせることによって、加速される糸の変化する速度に合わされる。紡糸個所は、糸継ぎ輪郭を見えるようにする装置を備えている。
欧州特許出願公開第1077194号明細書から、撚り継ぎ装置を持つ紡糸個所が公知であり、液体が撚り継ぎ装置へ入れられて、撚り継ぎ結合部の強度を改善する。容量センサにおいて撚り継ぎ結合部が検出されて、撚り継ぎ部における水量を求め、場合によっては撚り継ぎ結合部の所望の強度を保証するために最適化する。
電子ヤーンクリヤラにおける欠陥除去限界を設定する方法は、欧州特許出願公開第1295835号明細書から公知である。そこでは起こり得る糸欠陥が欠陥値及び欠陥長に従って分類されて、分類図に配置される。1群の可能な欠陥除去曲線が編集のため記憶装置に準備される。この群から1つの欠陥除去曲線が選出され、ちょうど1つの設定点の移動により分類図に規定される。
米国特許第6374152号明細書から、糸の欠陥の欠陥除去限界の推移を求める方法が公知である。そこでは欠陥のパラメータが線図に記入され、それから例えば線図の1つの範囲における欠陥の集中の際適当な高さで表れる欠陥密度が求められる。糸の欠陥に対する欠陥除去限界は、それが高い欠陥濃度を回避するように設定されるので、頻繁な欠陥は除去されない。
欧州特許出願公開第1249422号明細書は、繊維機械の紡糸個所にある糸欠陥除去装置を開示している。糸欠陥除去装置は糸の断面寸法を連続的に監視する。更に糸の断面寸法が糸の移動方向に前後して設けられる2つの測定点で測定され、測定値が走行時間相関器により評価される。
更に国際公開第2007/056883号から、飾り糸を特徴づける方法が公知であり、例えば飾り長及び質量増大のようなパラメータにより、飾りを線図に示すことができる。
これら公知の方法の欠点は、撚り継ぎ部を除去するための洗練された判定基準を示さないことである。撚り継ぎ部の判断は、その直径又はその質量に関してのみ、又は水分についてその強度に関してのみ行われる。
従って本発明の課題は、上記の欠点を回避する、電子測定ヘッドにおいて縦長の繊維供試品の欠陥除去限界を設定する方法を提示することである。本発明の別の課題は、上記の欠点を回避する、電子測定ヘッドを通って長手方向に動かされる縦長の繊維供試品の品質を監視する装置及び方法を提示することである。特に撚り継ぎ部の欠陥除去限界の設定が、従来技術に比べて容易にされるようにする。特に外観に関する撚り継ぎ部の品質従って関係する糸の品質も、改善されるようにする。よく機能しない撚り継ぎ装置が確認され、それにより新たに設定、修理又は交換できるようにする。更に方法が簡単に実施可能であり、装置が簡単に操作可能であるようにする。
これらの課題は、独立請求項に記載されているような発明によって解決される。有利な実施形態は従属請求項に示されている。
本発明は、供試品の少なくとも2つのパラメータに関係する、供試品の許される撚り継ぎ部と許されない撚り継ぎ部との間の欠陥除去限界を求める、という基本思想に基いている。撚り継ぎ部のこの欠陥除去限界は、供試品の許される欠陥個所と許されない欠陥個所との間の公知の欠陥除去限界とは相違している。この欠陥除去限界は、撚り継ぎ部の分離のため洗練された判定基準を規定する。この欠陥除去限界は、なるべく第1の欠陥除去限界より下にあり、それにより撚り継ぎ部は、それに代わる欠陥個所より有害ではない。
本発明により縦長の繊維供試品の欠陥除去限界を電子測定ヘッドに設定する方法において、供試品の少なくとも2つのパラメータに関係する第1の欠陥除去限界が、許される欠陥個所と許されない欠陥個所との間に規定され、線図に第1の欠陥除去曲線として示され、かつ測定ヘッドへ伝送される。更に供試品の少なくとも2つのパラメータに関係しかつ第1の欠陥除去限界とは異なる、供試品にある許される撚り継ぎ部と許されない撚り継ぎ部との間の第2の欠陥除去限界が、第1の欠陥除去限界から自動的に計算され、線図に第2の欠陥除去曲線として示されて、測定ヘッドへ伝送される。
第2の欠陥除去限界が、少なくとも2つのパラメータにより張られる座標系の座標変換により、なるべく移動、回転、寸法変化及び/又は剪断により、第1の欠陥除去限界から生じるようにすることができる。第2の欠陥除去限界が操作者の入力により後で変化されるようにすることができる。第1の欠陥除去曲線及び第2の欠陥除去曲線が同じ線図に示されるのがよい。好ましい実施形態では、線図の少なくとも1つが二次元直角座標系で示される。少なくとも2つのパラメータのうち1つのパラメータが、例えば欠陥個所又は撚り継ぎ部の長さの尺度であり、少なくとも2つのパラメータのうち他のパラメータが、例えば供試品の単位長さ当たりの質量又は断面寸法の尺度である。第1の欠陥除去曲線及び第2の欠陥除去曲線が、少なくとの1つの図式特徴例えば線形状及び/又は色によって互いに区別されると有利である。
電子測定ヘッドを通って長手方向に動かされる縦長の繊維供試品の品質を監視する方法において、本発明の第1の局面によれば、第1の欠陥除去限界及び第2の欠陥除去限界が、測定ヘッドにおいて上述したように設定さる。供試品の欠陥個所及び撚り継ぎ部のための供試品の少なくともそれぞれ2つのパラメータが測定され、第1の欠陥除去限界又は第2の欠陥除去限界と比較される。
第2の欠陥除去限界を超過すると、例えば対応する撚り継ぎ部の除去及び新しい撚り継ぎ部の形成を含む動作が開始されると、有利である。新しい撚り継ぎ部は、再び上述したように検査することができる。供試品において測定されるパラメータが、欠陥個所又は撚り継ぎ部に相当する点の点群の形で、少なくとも1つの線図に示されるのがよい。その際欠陥個所に相当する点と、撚り継ぎ部に相当する点が、少なくとも1つの図式特徴例えば形状及び/又は色により互いに区別されるようにすることができる。同様に許される欠陥個所又は撚り継ぎ部に相当する点と、許されない欠陥個所又は撚り継ぎ部に相当する点が、図式特徴例えば形状及び/又は色により互いに区別されるようにすることができる。第1の欠陥除去曲線及び第2の欠陥除去曲線の、少なくとも1つの図式特徴例えば線形状及び/又は色によって互いに区別することができる。
第2の欠陥除去限界が、測定される少なくとも2つのパラメータに関係して時間的に変化されるようにすることができる。その際米国特許第6374152号明細書と同じように行うことができる。パラメータにより張られる空間の範囲に対して、撚り継ぎ部密度を求めることができる。撚り継ぎ部のための第2の欠陥除去限界は、それが高い撚り継ぎ密度を持つ範囲を回避するので、廃物とみなされる個々の撚り継ぎ部のみは除去されるが、典型的な多くの撚り継ぎ部は縦長の繊維供試品に残る。それにより撚り継ぎ部の頻繁すぎる除去が回避され、装置の経済性が高められる。
縦長の繊維供試品の品質を監視する装置は、本発明の第1の局面によれば、供試品の欠陥個所及び撚り継ぎ部に対して少なくともそれぞれ2つのパラメータを測定するため、供試品がその長手方向に通ることができる電子測定ヘッドを含んでいる。更に装置は、少なくとも2つのパラメータに関係しかつ供試品の許容される欠陥個所と許容されない欠陥個所との間にある第1の欠陥除去限界を記憶し、かつ第1の欠陥除去限界を測定ヘッドへ伝送するために設けられている制御装置を含んでいる。更に装置は、第1の欠陥除去限界を第1の欠陥除去曲線として線図に示すために設けられている表示装置を含んでいる。制御装置は、少なくとも2つのパラメータに関係しかつ第1の欠陥除去限界とは異なり供試品の許される撚り継ぎ部と許されない撚り継ぎ部との間の第2の欠陥除去限界を、第1の欠陥除去限界から自動的に計算するために設けられている。表示装置が、第2の欠陥除去限界を第1の欠陥除去曲線として示すために設けられている。
好ましい実施形態では、装置が、許されない撚り継ぎ部を供試品から除去するため、評価装置に接続される切断装置を含んでいる。
電子測定ヘッドを通って長手方向に動かされる縦長の繊維供試品の品質を監視するため本発明の第2の局面によれば、供試品の少なくとも2つのパラメータに関係する第1の欠陥除去限界が、供試品の許される欠陥個所と許されない欠陥個所との間に規定され、線図に第1の欠陥除去曲線として示され、かつ測定ヘッドへ伝送される。供試品の欠陥個所に対する供試品の少なくとも2つのパラメータが、欠陥個所に対応する点の第1の点群の形で線図に示され、かつ第1の欠陥除去限界と比較される。供試品の許される撚り継ぎ部と許されない撚り継ぎ部との間の、供試品の少なくとも2つのパラメータに関係する第2の欠陥除去限界が規定され、線図に第2の欠陥除去曲線として示され、かつ測定ヘッドへ伝送される。供試品にある撚り継ぎ部に対して供試品の少なくとも2つのパラメータが測定されて、撚り継ぎ部に相当する点の点群の形で線図に示され、かつ第2の欠陥除去限界と比較される。
第2の欠陥除去限界は、操作者により自由に規定することができる。これは、撚り継ぎ事象、第1の欠陥除去曲線及び第2の欠陥除去曲線を同じ線図に示すことによって著しく容易にされるか、又は初めて可能になる撚り継ぎ事象を図示するため、操作者は簡単かつ直観的に第2の欠陥除去限界を規定して、あまり有害でない撚り継ぎ部は糸から不必要に除去されないが、有害な撚り継ぎ部は実際に除去されるようにすることができる。第1の欠陥除去曲線の図示は、操作者が第2の欠陥除去曲線を規定する際第1の欠陥除去曲線に沿って方向づけ、例えばそれから十分大きい間隔を保つのを可能にする。図示が映像面に表示され、第2の欠陥除去限界の規定がコンピュータマウス、キーボード又はセンサ映像(タッチスクリーン)のような公知の入力手段により行われるのがよい。第2の欠陥除去曲線は自由に示すか、又は存在する曲線の組から選ぶことができる。それから所望の推移を持つまで、曲線を移動し、回転し、伸ばし、かつ/又は他のやり方で変換することができる。この処理は、欧州特許出願公開第1295835号明細書に記載されているものと同じであってもよい。
その代りに、第2の欠陥除去限界を自動的に設定するか、又は第2の欠陥除去限界の推移に対する提案を自動的に設定させて、操作者により合わせることができる。撚り継ぎ部に対する第2の欠陥除去限界の自動的な計算は、例えば撚り継ぎ部パラメータの以前の測定及び/又は糸の欠陥個所のための既に存在する第1の欠陥除去限界に基いていてもよい。従ってこの方法は、本発明の第2の局面によれば、本発明の第1の局面による上述した方法及びそのすべての実施形態と有利に組合わせることができる。
方法の好ましい実施形態では、欠陥個所に相当する第1の点群の点と、撚り継ぎ部に相当する第2の点群の点が、少なくとも1つの図式特徴例えば形及び/又は色により互いに区別される。同様に許される欠陥個所又は撚り継ぎ部に相当する点と、許されない欠陥個所又は撚り継ぎ部に相当する点が、少なくとも1つの図式特徴例えば形及び/又は色により互いに区別されるようにすることができる。第2の欠陥除去限界を超過すると、例えば対応する撚り継ぎ部の除去及び新しい撚り継ぎ部の形成を含む動作が有利に開始される。
縦長の繊維供試品の品質を監視する装置は、本発明の第2の局面によれば、供試品の欠陥個所及び撚り継ぎ部に対して供試品の少なくともそれぞれ2つのパラメータを測定するため、供試品が長手方向に通ることができる電子測定ヘッドを含んでいる。更に装置は、少なくとも2つのパラメータに関係する、供試品の許される欠陥個所と許されない欠陥個所との間の第1の欠陥除去限界を記憶しかつ第1の欠陥除去限界を測定ヘッドへ伝送するために設けられている制御装置を含んでいる。装置は、第1の欠陥除去限界を第1の欠陥除去曲線として線図に示すために設けられて制御装置に接続される表示装置を含んでいる。制御装置は、少なくとも2つのパラメータに関係しかつ第1の欠陥除去限界とは異なる、供試品の許される撚り継ぎ部と許されない撚り継ぎ部との間の第2の欠陥除去限界を、第1の欠陥除去限界から自動的に計算し、記憶し、かつ測定ヘッドへ伝送するために設けられている。表示装置は、第2の欠陥除去限界を第1の欠陥除去曲線として線図に示すために設けられている。
この装置は、本発明の第2の局面によれば、本発明の第1の局面による上述した装置及びそのすべての実施形態と有利に結合されることができる。
電子測定ヘッドを通って長手方向に動かされる縦長の繊維供試品の品質を監視する方法において、本発明の第3の局面によれば、供試品の少なくとも1つのパラメータが測定される。撚り継ぎ部が、測定される少なくとも1つのパラメータに基いて、許される撚り継ぎ部又は許されない撚り継ぎ部に区分される。3つの量のうち少なくとも2つが、許されない撚り継ぎ部の数、許される撚り継ぎ部の数及び全部合わせて検出される撚り継ぎ部の数から成る集合から、撚り継ぎ部の品質を特徴づけるただ1つの撚り継ぎ部品質量となるように互いに組合わされる。前記の数は、必ずしも既知でなくてもよい特定の糸長に関するものである。その代りに、同様に必ずしも既知でなくてもよい特定の期間に関するものでもよい。
好ましい実施形態では、組合わせが、比特に許されない撚り継ぎ部の数又は許される撚り継ぎ部の数と検出される撚り継ぎ部の総数との比の形成を含む。Jで許されない撚り継ぎ部の数、Jで許される撚り継ぎ部の数、Jtot=J+Jで検出される撚り継ぎ部の総数を示すと、これら3つの量により、商を形成する次の6つの変形例が生じる。
/J,J/Jtot,J/Jtot,J/J,Jtot/J,Jtot/J
これらの商の各々は、それぞれ異なる商により表わすことができる。従ってこれらの商のどれか1つは、撚り継ぎ部の品質を特徴づける撚り継ぎ部品質量を表示するのに十分である。他の商は付加的な情報を含んでいない。特にはっきりした商は、検出される全撚り継ぎ部のどんな端数が許容されないを示す“撚り継ぎ比”
Q=J/Jtot
である。この撚り継ぎ比Qは、各撚り継ぎ装置に対して形成される。撚り継ぎ比から、特定の撚り継ぎ装置がよく動作するかしないかを推論することができる。そのため例えば撚り継ぎ比が下回ることのある閾値又は限界値を規定することができ、それにより撚り継ぎ装置が充分であると判断される。限界値を下回ると、それから警告信号が出されて、検査のため特定の巻取り個所又は撚り継ぎ装置が停止されるようにする。撚り継ぎ比は連続的に計算され、その推移が限界値と連続的に比較される。
本発明の第3の局面によるこの方法は、本発明の上述した第1の局面又は第2の局面及びその実施形態による方法と有利に組合わせることができる。
好ましい実施形態では、組合わせが、比特に許されない撚り継ぎ部の数又は許される撚り継ぎ部の数と検出される撚り継ぎ部の総数との比の形成を含む。撚り継ぎ部品質量が所定の閾値を上回るか又は下回ると、動作が開始され、例えば警告信号が出力される。
縦長の繊維供試品の撚り継ぎ部を監視するための本発明による装置は、本発明の第3の局面によれば、供試品の少なくとも1つのパラメータを測定するため、供試品が長手方向に通る電子測定ヘッドを含んでいる。装置は、測定される少なくとも1つのパラメータに基いて撚り継ぎ部を許される撚り継ぎ部又は許されない撚り継ぎ部に区分する制御装置を含んでいる。制御装置が、許されない撚り継ぎ部の数、許される撚り継ぎ部の数及び全部合わせて検出される撚り継ぎ部の数から成る集合から、撚り継ぎ部の品質を特徴づけるただ1つの撚り継ぎ部品質量となるように、3つの量のうち少なくとも2つを組合わせるために設けられている。
本発明の第3の局面によるこの装置は、本発明の第1又は第2の局面及びそのすべての実施形態による上述した装置と有利に組合わせることができる。
本発明による装置の好ましい実施形態では、組合わせとして、比特に許されない撚り継ぎ部の数又は許される撚り継ぎ部の数と検出される撚り継ぎ部の総数との比を形成するために設けられている。
本発明により、撚り継ぎ部の品質を改善して、後で織物又は編物に加工される縦長の繊維供試品にある撚り継ぎ部が欠陥としてあまり現れないようにすることができる。従って縦長の繊維供試品の品質も更に改善される。本発明による方法は、よく機能しない撚り継ぎ装置を検出して修理できることによって、繊維機械を効率的に動作させることも可能にする。
本発明が図面により以下に詳細に説明される。
糸にある撚り継ぎ結合部を概略的に示す。 点群にあるパラメータにより撚り継ぎ結合部を表す線図を示す。 欠陥個所に対する欠陥除去限界から撚り継ぎ部のための欠陥除去限界を計算するための3つの方法を概略的に示す。 パラメータにより欠陥個所及び撚り継ぎ結合部を表す線図を示す。 パラメータにより欠陥個所及び撚り継ぎ結合部を表す線図を示す。 パラメータにより欠陥個所及び撚り継ぎ結合部を表す線図を示す。 本発明による方法を実施するための装置を示す。 撚り継ぎの際における糸の速度推移を示す。 本発明による装置の状態線図を示す。 1つの撚り継ぎ装置に対して時間に関係する撚り継ぎ比の図を示す。 複数の撚り継ぎ装置に対して撚り継ぎ比の図を示す。
図1(a)は縦長の供試品1例えば糸の欠陥個所2を示す。このような欠陥個所2は、例えば(この例におけるような)太い個所、細い個所又は異物である。その発生、監視、分類、判断及び除去は、従来技術においてしばしば記載されており、ここではそれ以上論じる必要がない。図1(b)は同様に縦長の供試品1例えば糸にある撚り継ぎ部3を示す。
欠陥個所2又は撚り継ぎ部3に対して、欠陥個所2又は撚り継ぎ部3の直径に相当するか、又は欠陥個所2又は撚り継ぎ部3の単位長さ当たりの質量に相当するパラメータ5が示されている。欠陥個所2又は撚り継ぎ部3に対して、その長さ4のような別のパラメータも規定される。欠陥個所又は撚り継ぎ部の長さ4は、糸1と欠陥個所2又は撚り継ぎ部3との間の移行範囲における選択可能な特定の限界直径の間の長さとして測定することができる。欠陥個所2又は撚り継ぎ部3の始めにおいて糸1に沿って限界直径を上回り、欠陥個所2又は撚り継ぎ部3の終わりにおいて糸1に沿って限界直径を上回る。糸1の一部の長さ4を規定するこのような慣習は、糸1の欠陥個所又は飾り糸の飾りに対して既に知られており(国際公開第2007/056883号)、撚り継ぎ部3に対しても適用可能である。欠陥個所又の長さを測定するために、公知の方法例えば糸1の瞬間速度の測定及び特定の期間にわたる瞬間速度の積分による糸部分の長さ4の算定を使用することができる。瞬間速度は、欧州特許出願公開第1249422号明細書に開示されているように、溝付き円筒信号又は走行時間相関法から求めることができる。
図2は、糸1の欠陥個所2を示すために既に知られているような線図を示す。横軸6に沿って、長さ4(図1参照)がパラメータとして、また縦軸7に沿って、単位長さ当たりの直径5(図1参照)又は質量又は直径5又は質量の変化が記入されている。ここでパラメータ軸7における値0は、目標値例えば糸1の目標直径に相当する。その代りに100%を持つ目標値を示すこともできる。点8a,8b,8c,8d等は、対応するパラメータ値4,5により横軸6又は縦軸7に示されている撚り継ぎ部3(図1参照)又は撚り継ぎ事象を表す。従って撚り継ぎ事象は、図2の線図に点群13として示されている。直線9及び10又はそれと横軸6及び縦軸7との交点は、ここでは点8dに対してのみ、座標6,7が撚り継ぎ部3に対応する点8dをどのように規定しているかを明らかにする。それ以外の水平な直線11a〜11d及び垂直な直線12a〜12dは、糸1の欠陥個所2の分類のために既に導入されているクラスとして知られている長方形を形成している。直線11及び12は従って撚り継ぎ事象8a〜8dの分類限界を形成している。従ってこのような線図は、撚り継ぎ事象8a〜8dのための分類領域を示す。点8a〜8d及びここに記入されている別の点は、分類領域にある点群13を形成している。撚り継ぎ部3に対して約2〜10cmの典型的な長さ4、糸1の目標直径又は目標質量の約150〜200%の単位長さ当たりの典型的な直径5又は質量が存在する。
図3は、図2に対して既に説明したような軸6,7を持つ線図を示す。ここで特に糸1の欠陥個所2(図11(a)参照)に対する第1のいわゆる欠陥除去曲線14、及び撚り継ぎ部3(図1(b)参照)に対する第2の欠陥除去曲線16が認められる。欠陥除去曲線14,16は、欠陥個所2又は撚り継ぎ部3の欠陥除去限界の図式表示である。欠陥除去限界は欠陥個所2又は撚り継ぎ部3の品質のための判断基準である。欠陥個所2の事象8(図2参照)が第1の欠陥除去限界14より下にある場合、欠陥個所2は許され、そうでない場合は許されない。同じことが撚り継ぎ部3に対して当てはまる。図3の3つの線図には、第1の所定の欠陥除去限界から第1の欠陥除去限界を自動的に計算するため、3つの異なる方法が示されている。3つの実施形態すべてはアフィン座標変換である。線図において矢印はたまたま選ばれた第1の欠陥除去曲線14上の3つの点がそれに対応する第2の欠陥除去曲線16上の3つの点へどのように移行するかを示している。
図3(a)の実施形態によれば、縦軸7に対して平行な第1の欠陥除去曲線14の移動(並進移動)により、第2の欠陥除去曲線16が生じる。従って第1の欠陥除去曲線14上の点(L,D)は、第2の欠陥除去曲線16上の点(L′,D′)へ移行する。即ちL′=L,D′,D′=D−bが成立し、ここで(0,b)は移動ベクトルである。
図3(b)の実施形態では、縦軸7の方向へ第1の欠陥除去曲線14の圧縮により、第2の欠陥除去曲線16が生じ、これは尺度変化(目盛修正)の特殊ケースである。第1の欠陥除去曲線14上の各点の縦座標値は、目盛修正係数例えば0.8を乗算されて、第2の欠陥除去曲線16上の対応する点の縦座標値をとる。L′=L,D′−0.6・Dが成立する。これは縦軸7の方向における40%の圧縮を生じる。
図3(c)は目盛修正の一般的な場合を示し、縦軸7の方向及び横軸6の方向へ例えばそれぞれ目盛修正係数0.8で圧縮される。L′=0.8L,D′=0.8Dが成立する。両方向における目盛修正係数はもちろん同じでなくてもよい。非常に長い撚り継ぎ部3に対する第2の欠陥除去曲線16の欠陥は、実際には問題を生じない。なぜならば、このように長い撚り継ぎ部はいずれにせよまれにしか生じないからである。しかし必要な場合、横軸6上の大きい値に対して第2の欠陥除去曲線16を適当に長くすることができる。
本発明を知れば、当業者は、第1の欠陥除去曲線から第2の欠陥除去限界を計算する別の実施例を提示することができる。移動(並進)、回転、尺度変化(目盛修正)、圧縮又はその組合わせのようなアフィン座標変換を行うことができる。更に第1の欠陥除去曲線14上の各点に第2の欠陥除去曲線16上の点を対応させる他の多くの関数も考えられる。
図4にも軸6,7を持つ公知の線図が示されている。図4(a)の線図には、糸1の欠陥点又は欠陥事象15a,15bを示す点15a,15bが記入されている。更に第1の欠陥除去曲線14が記入され、ここでは水平な部分と垂直な部分から階段状に構成されている。第1の欠陥除去曲線14より下にある欠陥15aは許される欠陥として、糸1に残される。これに反し第1の欠陥除去曲線14より上にある欠陥15bは、許されない欠陥とみなされる。その発生は動作を開始し、通常のように欠陥のある糸部分の切取りにより糸1から欠陥15bを除去する。
図4(b)には撚り継ぎ部3のための第2の欠陥除去曲線16が記入され、ここでは撚り継ぎ部3がその座標により規定される点17a,17bとして表れる。第2の欠陥除去曲線16は撚り継ぎ点又は撚り継ぎ事象17a,17bに対する欠陥除去限界を示す。撚り継ぎ点17a,17bに対して第2の欠陥除去曲線16が、欠陥除去曲線14と同様に許容基準を規定する。第2の欠陥除去曲線16より下にある撚り継ぎ点17aは、許される撚り継ぎ点として糸1に残される。これに反し、第2の欠陥除去曲線16より上にある撚り継ぎ点17bは、許されない撚り継ぎ点とみなされる。その発生は動作を開始し、通常のように撚り継ぎ点17bに相当する撚り継ぎ部3を糸1から除去する。第2の欠陥除去曲線16は、例えば縦軸7の方向に第2の欠陥除去曲線14を目盛修正係数0.75で圧縮することにより得ることができる。
図4では、欠陥個所事象15a,15bと撚り継ぎ部事象17a,17bが互いに別の2つの線図に示されているが、図5は両方の線図をただ1つの線図にまとめている。第1及び第2の欠陥除去曲線14,16もただ1つの線図に記入されている。欠陥個所2に対する事象点15a,15bが撚り継ぎ部3に対する事象点16a,16bから図式的に区別されると、操作者は、線図の解釈を一層容易に行うことができる。このような区別は、図5の例において、欠陥個所2のための事象点15a,15bを白い円により示し、撚り継ぎ部3のための事象点17a,17bを黒い正方形で示すことによって行われた。もちろん別の形状、色及び/又は陰影を使用することができる。
第1の欠陥除去曲線14及び第2の欠陥除去曲線16の表示における図式区別は、見易さを促進する。図5の例において、第1の欠陥除去曲線14が破線で記入され、第2の欠陥除去曲線16が実線で記入された。
典型的な撚り継ぎ部長4は約2〜10cmなので、第2の欠陥除去曲線16をこの長さ区間においてのみ規定すれば十分であろう。しかし図5の例では、この曲線16は全長さに対して規定されている。第2の欠陥除去曲線16はなるべく第1の欠陥除去曲線14より下にある。それにより許されない太い個所15bが、多分除去される太い個所15bより大きい太さ及び/又は長さを持つ許される撚り継ぎ部により取り代えられないようにすることができる。しかし両方の欠陥除去曲線14,16が重なるか、又は第2の欠陥除去曲線16が第1の欠陥除去曲線14より上にある使用事例がある。図5の例では、後者の使用事例が縦軸7の近くにある小さい長さに当てはまる。
第2の欠陥除去曲線16は、操作者により自由に規定し、かつ/又は自動的に計算することができる。手による規定は、なるべく入力装置37及び出力装置38(図7参照)により行われる。それによりパーソナルコンピュータで簡単な図面プログラムで可能であるように、第2の欠陥除去曲線26を示し、かつ/又は後で処理することができる。欠陥個所に対して欧州特許出願第1295835号明細書に記載されているように、予め規定される1組の曲線推移を利用し、それから所望の位置へもたらされる1つを選び、必要な場合処理することもできる。
図5の実施例では、欠陥除去曲線14,16が階段状にかつ図2に記入した分類限界11a〜11d,12a〜12dに対して平行に延びている。しかしこれは必要でない。連続的な欠陥除去曲線14,16又は連続部分及び不連続部分を持つ欠陥除去曲線14,16が可能である。図6は、図5に相当するが、ここでは点15a,15bとして現れる欠陥個所2のための第1の欠陥除去曲線14及びここでは点17a,17bとして現れる撚り継ぎ部3のための第2の欠陥除去曲線16の任意即ち分類限界に結び付かない推移を持つ線図を示している。許される欠陥個所2のための事象点15aは、図6の例では白い円として示され、許されない欠陥個所2のための事象点15bは黒い円として示されている。許される撚り継ぎ部3のための事象点17aは、図6の例では白い正方形として示され、許されない撚り継ぎ部3のための事象点17bは黒い正方形として示されている。従ってこの表示は、図式的に欠陥個所2のための事象点15a,15bと撚り継ぎ部3のための事象点17a,17bとを区別するのみならず、許される事象のための事象点15a,17aと許されない事象のための事象点15b,17bとを区別する。これは見通し易さを更に高めることができる。この区別に関しても、当業者は多くの図式特徴及び手段を利用できる。
糸1には、太い個所のほかに細い個所も現れる。これらの細い個所は糸製造過程によっても撚り継ぎ過程によっても生じる可能性がある。図6の線図では、細い個所を示すために、横軸6より下に特有の正方形が設けられ、上述した太い個所は1つの象限において横軸6より上に記入されている。製造に起因する細い個所は円形の点と符号15a′,15b′により示され、撚り継ぎに起因する細い個所は正方形の点と符号17a′,17b′により示されている。細い個所に対する欠陥除去曲線14′,16′も同様に記入されている。許されるか又は許されない細い個所に関して、太い個所について述べたことが同様に当てはまる。
例えば繊維糸1(図1参照)において撚り継ぎ部3の品質を改善するため、長さ4及び直径5又は単位長さ当たりの質量(又は単位長さ当たりの直径5又は質量の変化)のパラメータが測定され、図2〜6に示すように線図において点群として記入される。こうして糸1にある特定の撚り継ぎ部3が有害になるか否かを知ることができる。許される撚り継ぎ部3と許されない撚り継ぎ部3との区別は、第2の欠陥除去曲線16,16′により行われる。
図7は、例えば繊維機械の紡糸個所において使用できるような本発明による方法を実施するための装置を示す。ここに認められる管糸23から糸1が巻戻されてボビン24へ巻付けられる。糸1が矢印25の方向に動くことから出発すると、糸1のパラメータ4,5を測定する公知の第1の測定装置26、糸1の瞬間速度vを測定する第2の測定装置27、糸1から許されない欠陥個所を除去する切断装置28、及び2つの糸端部を結合する撚り継ぎ装置29が見られる。これら4つの装置26〜29は公知であり、従ってここではそれ以上説明しない。糸1の速度vのための第2の測定装置27は関係する紡糸機又は巻取り機にも統合可能なので、この場合紡糸機又は巻取り機が速度信号を供給する。評価装置30が導線31又は32を介して両方の測定装置26及び27に接続されている。評価装置は、第1の測定装置26において測定される撚り継ぎ部3の通過時間と、第2の測定装置27において測定される糸1の速度vから、撚り継ぎ部3の長さ5を計算する。評価装置30は導線33を介して切断装置28に接続されて、糸1を切断するための指令を切断装置に与える。第1の測定装置26、切断装置28、評価装置30及び場合によっては第2の測定装置27も、電子ヤーンクリヤラの電子測定ヘッド34に統合することができる。
制御装置35が導線36を介して評価装置30に接続されている。制御装置35は、例えば第1及び第2の欠陥除去限界を評価装置30へ伝送することによって、評価装置30を制御しかつこれに通報する。制御装置35は評価装置30から種々のデータ及び情報を受けて処理する。必要な場合には撚り継ぎ装置29を動作させるために必要な情報もそれに含まれる。更に糸品質及び/又は撚り継ぎ部品質に関するデータも含まれる。入力装置37例えばキーボード、コンピュータマウス等や出力装置38例えば映像面が、データの入力又は出力のために接続されるか、それに統合されているのがよい。入力装置37及び出力装置38は、センサ映像面(タッチスクリーン)にまとめられていてもよい。制御装置35はなるべく複数の測定ヘッド34に接続されている。制御装置35は、導線40を介して繊維機械の機械制御装置39とも交信する。機械制御装置39は、導線42を介して作業個所計算機又は製造個所計算機41に接続され、この計算機41は導線43及び44を介して撚り継ぎ装置29及び評価装置30に接続されている。
形成される撚り継ぎ部3のパラメータ4,5が著しくばらついているか又は他の原因で受入れられないことが確認されると、これらのパラメータ3,4の表示が、巻取り機又は撚り継ぎ装置29の設定を変えることを可能にする。このような場合撚り継ぎ装置29の設定、例えば圧縮空気の供給、糸撚りの解除、両方の糸端部のからみ合わせを変えるか、加熱撚り継ぎの場合熱量の供給を変えるか又は湿式撚り継ぎの場合液体の供給を変えることができる。撚り継ぎ部3に対して、図2に示すように欠陥部類も求めることができる。撚り継ぎ部3がある部類と糸欠陥2がある部類との比較により、検出される撚り継ぎ部3の許容可能性についての根拠のある判断を行うことができる。そのため隣接する部類にある欠陥の数、及び糸1に最も頻繁な欠陥2が存在する部類と撚り継ぎ部3が存在する部類との間隔が判断される。
通常のように撚り継ぎ部3を形成するため、例えば欠陥個所2の切取り後又はボビン交換の際、繊維機械が短時間停止され、それから再び加速されることが考えられる。図8は、繊維機械の始動中に糸1の速度vの起こり得る推移63を概略的に示し、垂直な軸61に沿う糸速度vの値が時間軸60について記入されている。静止している糸1において、両方の糸端部が撚り継ぎ部3を介して結合される。それから糸速度vが零から最終速度62まで高められる。撚り継ぎパラメータ4,5の測定は、図8に垂直な直線66及び67により区画されているような時間部分65において行われる。この時間部分65において糸1の速度vは一定でなく、時間と共に変化する。糸1の加速中に、撚り継ぎ部3も本発明により監視せねばならない。時間的に変化する速度vは、形成される撚り継ぎ部3におけるパラメータ値4,5の測定の際の難点である。この場合例えば撚り継ぎ部3の長さ5の確実な測定を行うために、糸1の瞬間速度vを測定値の処理に含ませねばならない。そのため本発明による方法では、第2の測定装置27(図7参照)からの速度信号が必要であり、この速度信号が、撚り継ぎ部3の始めと終わりとの間で第1の測定装置26が測定する時間を撚り継ぎ部長さ5に換算するために使用される。
従って本発明による装置は、2つの異なる動作モード、即ち通常の動作過程中に行われる糸1の欠陥2のパラメータ4,5の公知の測定のための第1の動作モート、及び繊維機械の始動中に行われる撚り継ぎ部3のパラメータ4,5の本発明による測定のための第2の動作モードで動作できるようにする。図9は両方の動作モード71,72を持つ状態線図を示す。ここでは通常モードと称される第1の動作モード71は、従来技術から公知の通常事例であり、第1の欠陥除去曲線14を使用して、糸1が起こり得る欠陥個所2を監視される。ここでは撚り継ぎモードと称される第2の動作モード72は、第2の欠陥除去曲線16を使用して、撚り継ぎ部3の本発明による監視のために用いられる。1つの動作モードから他の動作モードへの切換えは、評価装置30(図7参照)により行うことができる。例えば評価装置30が、第2の測定装置27から、糸1が停止しているという情報を受けるか、又は作業個所計算機41から、撚り継ぎ部3が撚り継ぎ装置29により形成されたという情報を受けると、評価装置30が撚り継ぎモード72へ切換わる。形成される撚り継ぎ部3が許されるものと判定されるか、又は撚り継ぎ部3が許されないものと判定されて切取られると、評価装置30が通常モード71へ切換わる。
撚り継ぎ部3の少なくとも1つのパラメータ4,5の値の測定が行われた後、特定の糸長さ又は期間内に確認された撚り継ぎ部3を数えることも望まれる。撚り継ぎ部3が測定された値に応じて2つの群に割り当てられ、各群において事象(撚り継ぎ部3)が数えられる。その際許されない撚り継ぎ部17bの数Jが第1の群において数えられ、撚り継ぎ部3の総数Jtotが第2の群において数えられるようにする。両方の群の数値J,Jtotから連続的に撚り継ぎ比Q=J/Jtotを形成すると、それから、特定の撚り継ぎ装置29(図7参照)がよく動作するか又は悪く動作するかを推論することができる。例え
Figure 2012504086
作し、そうでない場合(Q>Q)悪く動作する。後者の場合警告信号を発生して、撚り継ぎ装置29又はそれが組込まれている巻取個所を検査のため停止させることができる。
図10は、許されない撚り継ぎ部17bの数Jと検出されるすべての撚り継ぎ部3の総数Jtotの比J/Jtotの値が軸81に沿って記入されている線図を示す。更に時間軸80が設けられている。その上撚り継ぎ比Q=J/Jtotの時間的推移を示す曲線82が記入されている。更に撚り継ぎ比Qの時間的に一定な閾値Qが、水平な直線83と
Figure 2012504086
これがよく動作する撚り継ぎ装置29を示唆する。これに反し線図の右の範囲では曲線82が閾値Qを上回るので(Q>Q)、上回る時点に警告信号が出力される。
図11の線図には、複数例えば20個の撚り継ぎ装置29に対して特定の時点における撚り継ぎ比Q=J/Jtotが棒84の形で示されている。撚り継ぎ比Qの閾値Qが再び水平な直線83として記入されている。このような図式表示は、例えば自動巻取り機にある多数の撚り継ぎ装置29の動作についての速やかで簡単な見通しを可能にする。こうして図11の例において、位置9及び14にある撚り継ぎ装置29が閾値Qを上回る高すぎる撚り継ぎ比Qを持ち、従って新設定、修理又は交換を必要とすることが、直ちにわかる。閾値Qを上回ると、ここでも警告信号を出力することができる。棒84の高さは連続的に又は周期的にアプデートできるので、線図は現在の見通しを与える。
本発明が上述した実施例に限定されないことは自明である。本発明を知れば、当業者は本発明の対象にも属する別の変形例を推論することができる。特にこの明細書に開示された局面及び実施形態を互いに組合わせることができる。
1 糸
2 欠陥個所
3 撚り継ぎ部
4 欠陥長又は撚り継ぎ長
5 単位長さ当たりのパラメータとしての直径又は質量
6 横軸、縦軸線
7 縦軸、直径軸線又は質量軸線
8 撚り継ぎ点
9、10 撚り継ぎ点の座標を示すための直線
11,12 分類限界
13 点群
14 欠陥個所2の欠陥除去限界又は欠陥除去曲線
15a 許される欠陥個所事象
15b 許されない欠陥個所事象
16 撚り継ぎ部3の欠陥除去限界又は欠陥除去曲線
17a 許される撚り継ぎ部事象
17b 許されない撚り継ぎ部事象
23 管糸
24 ボビン
25 糸1の移動方向
26 糸パラメータの測定装置
27 糸速度の測定装置
28 切断装置
29 撚り継ぎ装置
30 評価装置
31〜33,36,40,42〜44 導線
34 電子測定ヘッド
35 制御装置
37 入力装置
38 出力装置
39 機械制御装置
41 動作個所計算機又は製造個所計算機
60 時間軸
61 速度軸
62 最終速度
63 速度の時間的推移
65 撚り継ぎ部3から形成される期間
66 撚り継ぎ過程の始め
67 撚り継ぎ過程の終わり
71 通常モード
72 撚り継ぎモード
80 時間軸
81 撚り継ぎ比
82 撚り継ぎ比の時間的推移
83 撚り継ぎ比の閾値
84 撚り継ぎ比を示す棒

Claims (25)

  1. 縦長の繊維供試品(1)の欠陥除去限界を電子測定ヘッド(34)に設定する方法であって、供試品(1)の少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係する第1の欠陥除去限界が、許される(15a)欠陥個所(2)と許されない(15b)欠陥個所(2)との間に規定され、線図に第1の欠陥除去曲線(14)として示され、かつ測定ヘッド(34)へ伝送されるものにおいて、供試品(1)の少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係しかつ第1の欠陥除去限界とは異なる、供試品(1)にある許される撚り継ぎ部(3)と許されない撚り継ぎ部(3)との間の第2の欠陥除去限界が、第1の欠陥除去限界から自動的に計算され、線図に第2の欠陥除去曲線(16)として示されて、測定ヘッド(34)へ伝送されることを特徴とする、方法。
  2. 第2の欠陥除去限界が、少なくとも2つのパラメータ(4,5)により張られる座標系の座標変換により、なるべく移動、回転、寸法変化及び/又は剪断により、第1の欠陥除去限界から生じる、請求項1に記載の方法。
  3. 第2の欠陥除去限界が操作者の入力により後で変化される、先行する請求項の1つに記載の方法。
  4. 第1の欠陥除去曲線(14)及び第2の欠陥除去曲線(16)が同じ線図に示される、先行する請求項の1つに記載の方法。
  5. 線図の少なくとも1つが二次元直角座標系(6,7)で示される、先行する請求項の1つに記載の方法。
  6. 少なくとも2つのパラメータ(4,5)のうち1つのパラメータ(4)が、欠陥個所(2)又は撚り継ぎ部(3)の長さの尺度であり、少なくとも2つのパラメータ(4,5)のうち他のパラメータ(5)が、供試品(1)の単位長さ当たりの質量又は断面寸法の尺度である、先行する請求項の1つに記載の方法。
  7. 第1の欠陥除去曲線(14)及び第2の欠陥除去曲線(16)が、少なくとの1つの図式特徴例えば線形状及び/又は色によって互いに区別される、先行する請求項の1つに記載の方法。
  8. 電子測定ヘッド(34)を通って長手方向(25)に動かされる縦長の繊維供試品(1)の品質を監視する方法であって、第1の欠陥除去限界及び第2の欠陥除去限界が、先行する請求項の1つに従って設定され、供試品(1)の欠陥個所(2)及び撚り継ぎ部(3)のための供試品(1)の少なくともそれぞれ2つのパラメータ(4,5)が測定され、第1の欠陥除去限界又は第2の欠陥除去限界と比較される、方法。
  9. 第2の欠陥除去限界を超過すると、例えば対応する撚り継ぎ部(3)の除去及び新しい撚り継ぎ部の形成を含む動作が開始される、請求項8に記載の方法。
  10. 供試品(1)において測定されるパラメータ(4,5)が、欠陥個所(2)又は撚り継ぎ部(3)に相当する点(15a,15b;17a,17b)の点群(13)の形で、少なくとも1つの線図に示される、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 欠陥個所(2)に相当する点(15a,15b)と、撚り継ぎ部(3)に相当する点(17a,17b)が、少なくとも1つの図式特徴例えば形状及び/又は色により互いに区別される、請求項10に記載の方法。
  12. 許される欠陥個所(2)又は撚り継ぎ部(3)に相当する点(15a,17a)と、許されない欠陥個所(2)又は撚り継ぎ部(3)に相当する点(15b,17b)が、図式特徴例えば形状及び/又は色により互いに区別される、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 第2の欠陥除去限界が、測定される少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係して時間的に変化される、請求項8〜12の1つに記載の方法。
  14. 縦長の繊維供試品(1)の品質を監視する装置であって、
    供試品(1)の欠陥個所(2)及び撚り継ぎ部に対して少なくともそれぞれ2つのパラメータ(4,5)を測定するため、供試品(1)がその長手方向(25)に通ることができる電子測定ヘッド(34)、
    少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係しかつ供試品(1)の許容される(15a)欠陥個所(2)と許容されない(15b)欠陥個所(2)との間にある第1の欠陥除去限界を記憶し、かつ第1の欠陥除去限界を測定ヘッド(34)へ伝送するために設けられている制御装置(35)、及び
    第1の欠陥除去限界を第1の欠陥除去曲線(14)として線図に示すために設けられている表示装置(38)
    を有するものにおいて、
    少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係しかつ第1の欠陥除去限界とは異なり供試品(1)の許される(17a)撚り継ぎ部(3)と許されない(17b)撚り継ぎ部(3)との間の第2の欠陥除去限界を、第1の欠陥除去限界から自動的に計算するために、制御装置(35)が設けられ、
    第2の欠陥除去限界を第1の欠陥除去曲線(16)として線図に示すために、表示装置(38)が設けられている、装置。
  15. 装置が、許されない撚り継ぎ部を供試品(1)から除去するため、評価装置(30)に接続される切断装置(27)を含んでいる、請求項14に記載の装置。
  16. 電子測定ヘッド(34)を通って長手方向に動かされる縦長の繊維供試品(1)の品質を監視するための特に請求項8〜13の1つに記載の方法であって、
    供試品(1)の少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係する第1の欠陥除去限界が、供試品(1)の許される(15a)欠陥個所(2)と許されない(15b)欠陥個所(2)との間に規定され、線図に第1の欠陥除去曲線(14)として示され、かつ測定ヘッド(34)へ伝送され、
    供試品(1)の欠陥個所(2)に対する供試品(1)の少なくとも2つのパラメータ(4,5)が、欠陥個所(2)に対応する点(15a,15b)の第1の点群(13)の形で線図に示され、かつ第1の欠陥除去限界と比較されるものにおいて、
    供試品(1)の許される(17a)撚り継ぎ部(3)と許されない(17b)撚り継ぎ部(3)との間の、供試品(1)の少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係する第2の欠陥除去限界が規定され、線図に第2の欠陥除去曲線(16)として示され、かつ測定ヘッド(34)へ伝送され、供試品(1)にある撚り継ぎ部(3)に対して供試品(1)の少なくとも2つのパラメータ(4,5)が測定されて、撚り継ぎ部(3)に相当する点(17a,17b)の点群(13)の形で線図に示され、かつ第2の欠陥除去限界と比較されることを特徴とする方法。
  17. 欠陥個所(2)に相当する第1の点群の点(15a,15b)と、撚り継ぎ部(3)に相当する第2の点群の点(17a,17b)が、少なくとも1つの図式特徴例えば形及び/又は色により互いに区別される、請求項16に記載の方法。
  18. 許される欠陥個所(2)又は撚り継ぎ部(3)に相当する点(15a,17a)と、許されない欠陥個所(2)又は撚り継ぎ部(3)に相当する点(15b,17b)が、少なくとも1つの図式 特徴例えば形及び/又は色により互いに区別される、請求項16又は17に記載の方法。
  19. 第2の欠陥除去限界を超過すると、例えば対応する撚り継ぎ部(3)の除去及び新しい撚り継ぎ部(3)の形成を含む動作が開始される、請求項16〜18の1つに記載の方法。
  20. 縦長の繊維供試品(1)の品質を監視するための特に請求項14又は15に記載の装置であって、
    供試品(1)の欠陥個所(2)及び撚り継ぎ部(3)に対して供試品(1)の少なくともそれぞれ2つのパラメータ(4,5)を測定するため、供試品(1)が長手方向(25)に通ることができる電子測定ヘッド(34)、
    少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係する、供試品(1)の許される(15a)欠陥個所(2)と許されない(15b)欠陥個所(2)との間の第1の欠陥除去限界を記憶しかつ第1の欠陥除去限界を測定ヘッド(34)へ伝送するために設けられている制御装置(35)、及び
    第1の欠陥除去限界を第1の欠陥除去曲線(14)として線図に示すために設けられて制御装置(35)に接続される表示装置(38)を有するものにおいて、
    少なくとも2つのパラメータ(4,5)に関係しかつ第1の欠陥除去限界とは異なる、供試品(1)の許される(17a)撚り継ぎ部(3)と許されない(17b)撚り継ぎ部(3)との間の第2の欠陥除去限界を、第1の欠陥除去限界から自動的に計算し、記憶し、かつ測定ヘッド(34)へ伝送するために、制御装置(35)が設けられ、
    第2の欠陥除去限界を第1の欠陥除去曲線(16)として線図に示すために、表示装置(38)が設けられている
    ことを特徴とする装置。
  21. 電子測定ヘッド(34)を通って長手方向に動かされる縦長の繊維供試品(1)の品質を監視する特に請求項8〜13又は16〜19の1つに記載の方法であって、供試品(1)の少なくとも1つのパラメータ(4,5)が測定され、撚り継ぎ部(3)が、測定される少なくとも1つのパラメータ(4,5)に基いて、許される(17a)撚り継ぎ部(3)又は許されない(17b)撚り継ぎ部(3)に区分されるものにおいて、
    3つの量のうち少なくとも2つが、許されない撚り継ぎ部(17b)の数(J)、許される撚り継ぎ部(17a)の数(J)及び全部合わせて検出される撚り継ぎ部の数(Jtot)から成る集合から、撚り継ぎ部の品質を特徴づけるただ1つの撚り継ぎ部品質量(Q)となるように互いに組合わされる
    ことを特徴とする、方法。
  22. 組合わせが、比特に許されない撚り継ぎ部(17b)の数(J)又は許される撚り継ぎ部(17a)の数(J)と検出される撚り継ぎ部の総数(Jtot)との比(Q)の形成を含む、請求項21に記載の方法。
  23. 撚り継ぎ部品質量(Q)が所定の閾値(Q)を上回るか又は下回ると、動作が開始され、例えば警告信号が出力される、請求項21又は22に記載の方法。
  24. 縦長の繊維供試品(1)の撚り継ぎ部(3)を監視するための特に請求項14又は15又は20に記載の装置であって、供試品(1)の少なくとも1つのパラメータ(4,5)を測定するため、供試品(1)が長手方向に通る電子測定ヘッド(34)、及び測定される少なくとも1つのパラメータ(4,5)に基いて撚り継ぎ部(3)を許される(17a)撚り継ぎ部(3)又は許されない撚り継ぎ部(3)に区分する制御装置(35)を有するものにおいて、許されない撚り継ぎ部(17b)の数(J)、許される撚り継ぎ部(17a)の数(J)及び全部合わせて検出される撚り継ぎ部の数(Jtot)から成る集合から、撚り継ぎ部の品質を特徴づけるただ1つの撚り継ぎ部品質量(Q)となるように、3つの量のうち少なくとも2つを組合わせるため、制御装置(35)が設けられていることを特徴とする、装置。
  25. 組合わせとして、比特に許されない撚り継ぎ部(17b)の数(J)又は許される撚り継ぎ部(17a)の数(J)と検出される撚り継ぎ部の総数(Jtot)との比(Q)を形成するため、制御装置(35)が設けられている、請求項24に記載の装置。
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