JP2013202073A - 医療用針組立体 - Google Patents

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智 平賀
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Abstract

【課題】患部への負担を抑えつつ使用後の針の露出を阻止し、誤穿刺を防止できる医療用針組立体を提供する。
【解決手段】本発明の医療用針組立体は、針管と、前記針管の長軸に対して傾斜した針先とを有する針体と、前記針管に摺動自在に設けられた針先保護部材とを備える。前記針先保護部材は、前記針体が挿通される通孔を有する基端部と、前記基端部の縁部に片持ち支持され、前記基端部から先端に向かって延出するはり部材とを有し、前記はり部材の先端部には、前記針体の方向へ延出する底部が設けられている。これにより患部への負担を抑えつつ使用後の針の露出を阻止し、誤穿刺を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用針組立体に関する。
医療用針の意図しない穿刺を防止する方法として様々な方法が提案されている。
特許文献1には、針管に環状突起を備えた針、該針を保持するハブ、該針の針先を収納する収納部材からなる医療用針が記載されている。それによれば、針管に形成された環状突起と係合する被係合部が収納部材に形成されており、針先を収納部材へ収納後の針の再露出を阻止し、誤穿刺を防ぐことができるとされている。
特開2010−300号公報
しかしながら、特許文献1に記載の医療用針では、針管に環状突起があるため、患部への穿刺において患部を押し広げ、患部への負担がかかる可能性がある。また、環状突起の位置を針基部側に設ければ患部への環状突起部の穿刺を防ぐことができるが、そのようにした場合、特許文献1の構造では部品点数が多くなり製造コストが高くなってしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、患部への負担を抑えつつ使用後の針の露出を阻止し、誤穿刺を防止できる医療用針組立体を提供するものである。
このような目的は、下記(1)〜(4)に記載の本発明により達成される。
(1)針管と、前記針管の長軸に対して傾斜した針先とを有する針体と、前記針管に摺動自在に設けられた針先保護部材とを備え、前記針先保護部材は、前記針体が挿通される通孔を有する基端部と、前記基端部の縁部に片持ち支持され、前記基端部から先端に向かって延出するはり部材とを有し、前記はり部材の先端部には、前記針体の方向へ延出する底部が設けられていることを特徴とする医療用針組立体。
(2)前記はり部材は、前記底部の先端が前記針先の傾斜に沿って摺動することで外側に向かって変位する遷移状態をとり、前記針先保護部材を前記針管に沿って先端側に摺動すると、前記針先が前記針先保護部材の先端から突出した使用状態から、前記遷移状態を経て、前記針先が前記針先保護部材に収納された安全状態へと移行する(1)に記載の医療用針組立体。
(3)前記針先保護部材を収納する固定部材を備える(1)または(2)に記載の医療用針組立体。
(4)前記固定部材は、前記針体および前記鉢先保護部材から分離可能である請求項3に記載の医療用針組立体。
本発明によれば、患部への負担を抑えつつ使用後の針の露出を阻止し、誤穿刺を防止できる。
本発明の第1の実施形態に係る医療用針組立体の(a)側面図、および、(b)一部縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る医療用針組立体の使用状態の側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る医療用針組立体の安全状態の(a)側面図、および、(b)一部縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る医療用針組立体の使用状態の(a)側面図、および、(b)一部縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る医療用針組立体の安全状態の(a)側面図、および、(b)一部縦断面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の医療用針組立体1の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、全ての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る医療用針組立体の(a)側面図、および、(b)一部縦断面図である。図2は、本実施形態に係る医療用針組立体の使用状態の側面図、図3は、安全状態の(a)側面図、および、(b)一部縦断面図である。
本実施形態の医療用針組立体1は、図1に示すように、針管21と針管21の長軸に対して傾斜した針先22とを有する針体2と、針管21に摺動自在に設けられた針先保護部材3と、針先保護部材3を収納する固定部材4とを備える。本実施形態の医療用針組立体1は、薬液の投与や血液の採取等種々の目的に用いられる。
針体2は、針管部21と、針管部21の先端にあって針管部21の軸線に対して傾斜した針先22と、針管部21の基端側に設けられた針基部23とを有する。本実施形態では針体2はいわゆるフーバー針である。
針管部21は、内腔を有し筒状をなしている。針管部21の材質としては例えばステンレス鋼などが挙げられる。針管部21の代表的な寸法としては、長さが5〜30mm程度、外径が0.30mm〜1.5mm(17G〜30G)程度、内径が0.3〜1mm程度である。
針先22は、針管部21の先端から針管部21の軸線に対して傾斜して延びている。針先22は針管部21と一体に成形されていることが好ましい。針先22の材質としては例えばステンレス鋼などが挙げられる。針先22の代表的な寸法としては、長さが2〜5mm程度であり、外径および内径は針管部21とほぼ同径に形成される。すなわち、針管部21と針先22は段差がないように接続されている。また、針先22は針管部21の軸線に対して5〜30度程度傾斜している。
針基部23は、針管部21の基端側に設けられている。針基部23は内部に通孔(図示せず)を有し、通孔内に針管部21の基端部が挿通されている。通孔内にはチューブ5も挿通されており、通孔内で針管部21と連通している。本実施形態では針基部23は略直方体状をなしており、長手方向と直交する方向に針管部21が突設している。また、チューブ5は針管部21と直交する方向(針基部23の長手方向)に延びている。したがって、穿刺状態においてチューブ5は体表に沿う形となり、操作の妨げになることはない。
なお、針基部23の形状は直方体状に限らず、円板上や多角柱状など任意の形状としてもよい。
針基部23の材質としては、いかなる材料を用いてもよく、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ポリスチレン(PS)などのポリビニル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などのポリアクリル、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトンなどの樹脂材料やステンレス鋼などの金属材料が挙げられる。特にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)を用いると体表に対して安全性が高く好ましい。
また、針基部23の代表的な寸法としては、縦3〜15mm程度、横3〜20mm程度、高さ2〜15mm程度である。
針先保護部材3は図3(a)に示すように、内部に空洞を有する円柱状をなしており、その側面の一部が切り欠かれている。針先保護部材3の基端部31には通孔32が形成されており、この通孔32に針体2が摺動自在に挿通されている。また、基端部31から先端に向かってはり部材33および側壁36が延出している。さらに、はり部材33の先端部には、針体2の方向へ延出する底部34が設けられている。針先保護部材3は、針体2の針先22を覆うことで誤穿刺を防止する。本実施形態では、針先保護部材は図2の使用状態から図3の安全状態へと移行することで針先22を覆う。
はり部材33は、基端部31の縁部(ヒンジ35)に片持ち支持されている。本実施形態では、はり部材33は一端がヒンジ35に接続された板状片である。また、はり部材33の先端側には底部34が設けられている。底部34は、本実施形態でははり部材33に対して直交する方向に延出している。
側壁36は、基端部31の縁部であってヒンジ35ではない部分から先端に向かって延出している。本実施形態では、側壁36ははり部材33と対向する位置に、はり部材33の半分ほどの長さで設けられている。なお、側壁36は針先保護部材3の側面のほぼ全面(はり部材33が形成されている部分を除く面)を覆うように形成されていてもよい。
針先保護部材3の材質は図3に示す安全状態を維持できる程度の剛性を有するものであればいかなるものを用いてもよい。このような材質として、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ポリスチレン(PS)などのポリビニル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などのポリアクリル、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトンなどの樹脂材料が挙げられる。特に、ポリエーテルエーテルケトンを用いるとヒンジ35のバネ性が良好となるため好ましい。
針先保護部材3の代表的な寸法例について説明する。針先保護部材3は、長さ5〜15mm程度、外径1〜5mm程度である。はり部材33は幅1〜3mm程度、長さ3〜10mm程度である。また、底部34は幅1〜5mm程度、長さ1〜5mm程度である。
次いで針先保護部材3が針先22を保護する機構について説明する。本実施形態の医療用針組立体1は、図2に示す針先22が針先保護部材3の先端から突出した使用状態と、図3に示す針先22が針先保護部材3に収納された安全状態をとる。そして、使用状態から安全状態への移行は、遷移状態を経て行われる。すなわち、本実施形態では、針先保護部材3を針管21に沿って先端側に摺動することで、使用状態から遷移状態を経て安全状態へとすることができる。
使用状態は、図2に示すように針先保護部材3が針管21の基端側に位置している状態である。この状態では針管21の先端側と針先22が露出しているため穿刺が可能である。このとき、はり部材33はヒンジ35を軸に外側へ変位している。すなわち、底部34の先端が針管21に当接し、はり部材33が外方に反っている。
本実施形態では、後に説明する固定部材4に針先保護部材3が収納され、固定部材4が針基部23に固定されているため針先固定部材3は針管の基端側に固定される。なお、針先固定部材3の基端側への固定はこれに限られず、例えば、底部34の先端が針管21に当接し摩擦的に係止されていてもよいし、針先保護部材3の基端と針基部23のそれぞれに係合部を形成して固定してもよい。
遷移状態は、底部34の先端が針先22に当接して外側に向かって変位した状態である。針先保護部材3を針管21に沿って先端側に摺動させると、底部34の先端が針先21の基端に当接する。さらに、針先保護部材3を摺動させると、針先21は傾斜しているため、底部34の先端は傾斜に沿って外側に向かって変位する。このため、はり部材33は使用状態よりも更に外方へと反ることとなる。
安全状態は、図3に示すように針先22が針先保護部材3に収納された状態である。この状態では針先22が露出していないため誤穿刺を効果的に防止することができる。このとき、底部34は針先22よりも先端側に位置し、はり部材33は外力の働かない自然状態にある。
本実施形態では、図3(b)に示すように針管21の先端(針先22の基端を含む)が針先保護部材3の基端部31により囲繞されている。このため、針先保護部材3は針管21に対して固定されておりぐらつきが防止される。
また、針先22の先端ははり部材33と底部34に当接している。このため、針先保護部材3は安全状態から再び使用状態に戻ることがない。すなわち、針先22の再露出が防止される。
固定部材4は、図1に示すように平板上の鍔部41と、鍔部41のほぼ中央から平板の法線方向に延出する略円筒状の筒状体43とを有する。鍔部41には図2に示すように、筒状体43の内部と連通する通孔42が形成されている。また、筒状体43はその一部が外部に膨出した傾斜部44を備える。すなわち、筒状体43は基端側が略円形の開口を有し、先端側は略楕円状をなしている。
鍔部41は、医療用針組立体1を穿刺した後、体表に固定するための固定部である。すなわち、鍔部41と体表をテープ等で固定することで穿刺状態を維持する。
筒状体43の内部には針先保護部材3が収納される。筒状体43の傾斜部44の傾斜度合いは、針先保護部材3のはり部材33の外方への反り度合いとほぼ等しくなっており、針先保護部材3は筒状体43の内部に固定的に収納される。後に説明するように医療用針組立体1の抜去時には固定部材4を押さえて針体2を引き抜くことにより、針先保護部材3が使用状態から安全状態へと移行して針先22が保護される。
固定部材4の材質はいかなるものを用いてもよい。例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ポリスチレン(PS)などのポリビニル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などのポリアクリル、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトンなどの樹脂材料やステンレス鋼などの金属材料が挙げられる。特にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)を用いると体表に対して安全性が高く好ましい。
固定部材4の代表的な寸法例について説明する。鍔部41は、幅5〜15mm程度、長さ10〜30mm程度、厚さ1〜3mm程度である。筒状体43は、基端側開口の内径が1〜5mm程度、外径が3〜7mm程度であり、先端側は長軸が3〜10mm程度、短軸が2〜5mm程度である。また、高さは3〜10mm程度である。
次に本実施形態に係る医療用針組立体の使用方法について説明する。
まず、医療用針組立体1を使用状態とする。すなわち、針先保護部材3および固定部材4を針管21の基端部側に引き上げた状態とする。この状態では前述のように針先22が露出しており穿刺が可能となっている。
次いで針基部23を持って目的部位に医療用針組立体1を穿刺する。その後、固定部材4の鍔部41をテープ等で体表に留め、医療用針組立体1を固定する。この状態でチューブ5から薬液を投与する等必要な処置を行う。
処置が終了し抜針する際には、一方の手で固定部材4の鍔部41を動かないように保持し、もう一方の手で針基部23を持って針体2を引き抜く。このとき、針先保護部材3のはり部材33は外方に沿った状態にある。そして前述のように、筒状体43の傾斜部44の傾斜度合いは、針先保護部材3のはり部材33の外方への反り度合いとほぼ等しくなっており、針先保護部材3は筒状体43の内部に固定的に収納されているため、針体2を引き抜いても針先保護部材3は固定部材4の筒状体43の内部に留まる。したがって、針先保護部材3は針体3の引き抜きにしたがって針管21の先端側に摺動することとなる。
針先保護部材3を針管21の先端側に摺動させると、底部34の先端が針先22に当接した遷移状態を経て、底部34が針先22の先端を超える。これにより、はり部材33にかかる外力が解放され、はり部材33は自然状態へと復元する。すなわち、針先保護部材3は図3に示す安全状態へと移行する。
以上のように、本実施形態では医療用針組立体1の抜針と連動して針先22を針先保護部材3で覆うことができ、誤穿刺などを円滑かつ確実に防止することができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。
以下では、第2の実施形態について説明するが、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る医療用針組立体の使用状態の(a)側面図、および、(b)一部縦断面図である。図5は、本実施形態に係る医療用針組立体の安全状態の(a)側面図、および、(b)一部縦断面図である。
第2の実施形態では、針先保護部材3の構成が異なり、固定部材4を有さない以外は第1の実施形態と同様である。
本実施形態の針先保護部材3は、図4に示すように、略円柱状をなしており、基端部31には通孔32が形成されている。さらに、先端には円板上の鍔部37を備えており、鍔部37は通孔32に臨む位置に通孔38を有している。そして、通孔32および通孔38には針管21が挿通されている。
本実施形態でも、針先保護部材3は針管21の基端部に位置する使用状態と、針先22を覆う安全状態をとることができる。そして、針先22が通孔38を通過するときに鍔部37が基端部31に対して外方に変位した遷移状態をとる。
第2の実施形態に係る医療用針組立体1も、第1の実施形態と同様に医療用針組立体1の抜針と連動して針先22を針先保護部材3で覆うことができ、誤穿刺などを円滑かつ確実に防止することができる。
1 医療用針組立体
2 針体
21 針管
22 針先
23 針基部
3 針先保護部材
31 基端部
32 通孔
33 はり部材
34 底部
35 ヒンジ
36 側壁
37 鍔部
38 通孔
4 固定部材
41 鍔部
42 通孔
43 筒状体
44 傾斜部
5 チューブ

Claims (4)

  1. 針管と、前記針管の長軸に対して傾斜した針先とを有する針体と、
    前記針管に摺動自在に設けられた針先保護部材とを備え、
    前記針先保護部材は、前記針体が挿通される通孔を有する基端部と、前記基端部の縁部に片持ち支持され、前記基端部から先端に向かって延出するはり部材とを有し、
    前記はり部材の先端部には、前記針体の方向へ延出する底部が設けられていることを特徴とする医療用針組立体。
  2. 前記はり部材は、前記底部の先端が前記針先の傾斜に沿って摺動することで外側に向かって変位する遷移状態をとり、
    前記針先保護部材を前記針管に沿って先端側に摺動すると、前記針先が前記針先保護部材の先端から突出した使用状態から、前記遷移状態を経て、前記針先が前記針先保護部材に収納された安全状態へと移行する請求項1に記載の医療用針組立体。
  3. 前記針先保護部材を収納する固定部材を備える請求項1または2に記載の医療用針組立体。
  4. 前記固定部材は、前記針体および前記鉢先保護部材から分離可能である請求項3に記載の医療用針組立体。
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