JP2014069902A - 乗客コンベア - Google Patents

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哲郎 星崎
Hirosuke Takemoto
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Abstract

【課題】機枠ユニットの長さ寸法を短縮でき、しかも、メンテナンス性の良いエスカレータ、動く歩道等の乗客コンベアを提供する。
【解決手段】機枠ユニット8の一端側には、複数のステップ6を連結するエンドレスコンベアチェーン5と、エンドレスコンベアチェーン5を、動力伝達機構を介して駆動する駆動装置1とが収容されている。駆動装置1は、ステップの移動軌跡4で囲まれる領域の外側で且つ鉛直方向から平面的に見た場合にステップ移動軌跡4で囲まれる領域と少なくとも一部が重なるように配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エスカレータ、動く歩道等の乗客コンベアに係り、特に乗客コンベアの駆動装置の搭載構造に関する。
一般に、エスカレータ、動く歩道等の乗客コンベアは、階段状に昇降或いは水平方向に移動する複数のステップをエンドレスに連結するエンドレスチェーン(以下、「エンドレスコンベアチェーン」と称する)と、エンドレスコンベアチェーンを、動力伝達機構を介して駆動する駆動装置とを備える。また、これらの駆動装置、動力伝達機構及びエンドレスコンベアチェーンは、乗客コンベアの乗り場と降り場間を結ぶ機枠ユニット(「トラス」、「機械室」等とも称されている)内に収納されている。乗客コンベアの駆動装置としては、ギヤードモータやギヤレスモータ等が周知であり、さらに、これらのモータとしては、誘導電動機、同期電動機等が使用される。また、エスカレータ等の乗客コンベアの駆動方式としては、例えば、(i)駆動装置の出力車(スプロケット)とエンドレスコンベアチェーンのメインドライブ(スプロケット)とを、エンドレスな駆動チェーンを介して連結する方式や、(ii)エンドレスコンベアチェーンのメインドライブシャフトに駆動装置となるモータを直結する方式が知られている。これらの駆動方式は、例えば、特許文献1〜5等に開示されている。
上記(i)の駆動方式は、機枠ユニットの一端側において、メインドライブと駆動装置(例えばギヤードモータ)との間に駆動チェーンの間隔を確保する必要があり、機枠ユニットの寸法がその分長くなる傾向があった。一方、上記(ii)の駆動方式は、上記のような駆動チェーンを不要とするので、その分、機枠ユニットの長さ寸法を短縮化できる。
特開2001−158586号公報 特開2001−31353号公報 特開2001−19331号公報 特開昭62−27291号公報 特公昭55−10513号公報
既述したように、従来の乗客コンベアにおいて、上記(i)の駆動方式は、機枠ユニットの一端側に、エンドレスコンベアチェーンを駆動するための駆動装置(例えば電動機)や動力伝達機構(例えば、駆動チェーン)を必要とする。このうち、駆動装置は、比較的大きな空間を必要とするため、機枠ユニットの全長を増大させ、乗客コンベアの建物内の占有空間を大きくさせている。
一方、上記(ii)の駆動方式は、機枠ユニットの長さ寸法を短縮化でき、上記した(i)の駆動方式の課題を解消し得るが、駆動装置を、多数のステップ等を連結したエンドレスコンベアチェーンの内側といった狭隘なスペースに組み込むため、メンテナンスが煩雑になる傾向があった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、機枠ユニットの長さ寸法を短縮でき、しかも、メンテナンス性の良いエスカレータ、動く歩道等の乗客コンベアを提供することにある。
本願発明は、上記課題を解決するために、複数のステップをエンドレスに連結するエンドレスコンベアチェーンと、前記エンドレスコンベアチェーンを、動力伝達機構を介して駆動する駆動装置と、前記駆動装置、動力伝達機構及びエンドレスコンベアチェーンを収容する機枠ユニットと、を備える乗客コンベアにおいて、次のような駆動装置の配置構造を提案。すなわち、前記駆動装置は、前記エンドレスコンベアチェーンに連結した前記ステップの移動軌跡で囲まれる領域の外側で且つ鉛直方向から平面的に見た場合に前記ステップ移動軌跡で囲まれる領域と少なくとも一部が重なるように配置されていることを特徴とする。
ここで、ステップとは、エスカレータのような階段状のステップのほかに、動く歩道のような平坦状のステップも含む。
本発明によれば、乗客コンベアの駆動装置を、従来使用されていなかった狭小なスペースを有効利用して、動力伝達機構と共に集約的に機枠ユニットに搭載でき、機枠ユニットの省スペース化ひいては小形化を図ることができる。さらに、駆動装置は、ステップ移動軌跡外、すなわちエンドレスコンベアチェーン外に配置できるので、駆動装置の保守、点検が容易となりメンテナンス性の良い乗客コンベアを提供することができる。
本発明の一実施例における乗客コンベアの駆動機構周辺を示す横断面図。 本発明の一実施例における乗客コンベアの駆動機構周辺を示す縦断面図。 従来の乗客コンベアの駆動機構周辺の一例を示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図1及び図2に示す実施例に基づいて説明する。
図に示す実施例は、一例としてエスカレータ、動く歩道等の乗客コンベアを一例として示すものであり、機枠ユニット8のうち、その中に収容されたエンドレスコンベアチェーンの一方側の反転位置(ステップ反転機構3)とその周辺の駆動装置1、動力伝達機構等のある部位を示している。
乗客コンベアは、少なくとも一つの駆動装置1を具備する。一例をあげると、駆動装置1は、例えば減速機付きの電動機1、いわゆるギヤードモータで構成し、回転軸方向に長く、径方向に小さくなる細長の円筒形状を呈するように、減速機には遊星歯車機構を用いている。なお、駆動装置1は、同期電動機、誘導電動機など、その種類を限定するものではないが、最適な一例として、誘導電動機に比較して高効率、高出力のPMモータ(永久磁石式モータ、磁石式同期モータ)があげられる。
駆動装置1の出力側には、動力伝達機構の構成要素となるスプロケット2(第1スプロケット)が取り付けられている。動力伝達機構は、駆動装置1側に取り付けられたスプロケット2と、ステップ反転機構3の回転軸9側に取り付けられたスプロケット12(第2スプロケット)と、これらのスプロケット2,12間に架け渡された駆動チェーン7とよりなる。
平行な2条のエンドレスコンベアチェーン5には、エスカレータ或いは動く歩道の搬送体を構成する多数のステップ6が、傾斜方向(昇降方向)或いは水平方向にエンドレスに連結されている。エンドレスコンベアチェーン5及びステップ6は、乗客コンベアの乗り場側と降り場側でステップ反転機構を介して反転され、ステップ反転機構のうち、駆動装置1を備える側のステップ反転機構3は、乗客コンベアの乗り場側と降り場側のいずれか一方に設けられている。
ステップ反転機構3の回転軸9は、エンドレスコンベアチェーン5の駆動軸(メインドライブシャフト)となるもので、両端が機枠ユニット8の左右の側枠に軸受10を介して回転可能に支持されている。回転軸9には、一対のエンドレスコンベアチェーン5用のスプロケット(メインドライブ)11と、駆動チェーン7用のスプロケット12とが設けられている。
駆動装置1、動力伝達機構(2,7,12)、ステップ反転機構3、ステップ6付きエンドレスコンベアチェーン5は、筐体により構成される機枠ユニット8に収容される。駆動装置1及びステップ反転機構3は、それぞれの回転軸が平行になるようにして、機枠ユニット8の一端寄りに配置されている。
駆動装置1の動力は、スプロケット2、駆動チェーン7、スプロケット12を介してステップ反転機構3の回転軸9に伝達される。この動力伝達によりエンドレスコンベアチェーン5及びステップ6がスプロケット11を介してエンドレスに乗り場・降り場間で走行移動する。
ここで、ステップ6の移動過程において、ステップ6が描く最も外側の移動軌跡4、すなわちステップ6が通過するときに他の部品が設置されているとステップ6と干渉する領域を、ステップ移動軌跡4と定義する。本実施例の駆動装置1は、機枠ユニット8内におけるステップ移動軌跡4の外側に固定配置されるが、従来と異なる点は、駆動装置1が鉛直方向から平面的に見た場合にステップ移動軌跡で囲まれる領域と少なくとも一部が重なるように配置されている点にある。
上記配置構造を採用するために、駆動装置1を構成する電動機の外周の少なくとも一部が、ステップ移動軌跡4における一方の反転位置での円弧軌跡(4A〜4B)のうち下半部4Bと機枠ユニット8の床面8Aとの間に入り込むように、駆動装置1の外径及びその配置位置が設定されている。駆動装置1は、取付具1aを介して床面8Aに取り付けられる。
ここで、本実施例との比較のために、図3により従来の乗客コンベアにおける駆動装置の搭載構造例を説明する。図3において、図1、図2と同一符号は、同一或いは共通する要素を示すものである。従来は、駆動装置100として、例えば誘導電動機が使用され、駆動装置100の動力は減速機102を介してステップ反転機構3ひいてはエンドレスコンベアチェーン5に伝達される。減速機102は、駆動装置100の動力を、ベルト101を介して入力する入力プーリ102aと、ステップ反転機構3に駆動チェーン7を介して減速機の出力を伝達するスプロケット102bを備える。
従来は、駆動装置100及び減速機102の省スペース化に十分な配慮がなされておらず、本実施例のように少なくとも一部でもステップ移動軌跡4の下側に入り込ませるような搭載構造の配慮がなされておらず(換言すれば、駆動装置100及び減速機102は、鉛直方向から平面的に見た場合にステップ移動軌跡で囲まれる領域から離れた位置にあるの)に対して、本実施例では、駆動装置1の一部或いは全部がステップ移動軌跡の下側に入り込む。本実施例の駆動装置1の配置構造によれば、従来使用されていなかった狭小なスペースを有効利用して、駆動装置1を動力伝達機構、ステップ反転機構3と共に集約的に機枠ユニット8に搭載でき、機枠ユニット8の省スペース化ひいては寸法の短縮化、小形化を図ることができる。さらに、駆動装置1は、ステップ移動軌跡4外に配置できるので、駆動装置1の保守、点検が容易であり、メンテナンス性の良い乗客コンベアを実現することができる。
好ましい例をあげれば、駆動装置1の最大半径をr1、ステップ反転機構3の回転軸9の中心からステップ移動軌跡の円弧軌跡4Bの半径r2、ステップ移動軌跡4の下側ラインと機枠ユニット床面8A間の距離をr3とした場合、r3≪r1の条件で、下記数式(1)(2)に基づき、r1/r2≦10/27とすると、駆動装置1は、ステップ移動軌跡4の下側にほぼ1/3以上、入り込ませることができ、機枠ユニットのスペースの合理化に十分に有効である。
Figure 2014069902
ここで、
L:駆動装置とステップ反転機構の中心の水平距離からr1を引いた距離
上記(1),(2)式および、現在一般的なr2(=470mm),r3(=518.7mm)の値より、
駆動装置を1/3以上軌跡の下に入れるには、r1/r2=10/27以下にすればよい。
上記実施例に代えて、駆動装置1の外周の少なくとも一部が、ステップ移動軌跡4における円弧軌跡(4A〜4B)の上半部4Aと機枠ユニット8の上面を覆うカバー(図示省略。このカバーは、乗客コンベアの利用者に床として利用される)との間に入り込むように、駆動装置1を配置してもよい。
乗客コンベアがエスカレータである場合には、機枠ユニット8は、乗り場、降り場のいずれとなる上階床と下階床にかけて架設されるが、この場合には、駆動装置1は、上階床側の機枠ユニットスペース及び下階床側の機枠ユニットスペースのいずれか一方或いは双方に搭載してもよい。乗客コンベアが動く歩道の場合であっても、駆動装置1は、乗り場、降り場のいずれか一方或いは双方に搭載してもよい。
また、上記実施例の動力伝達機構は、スプロケット2,12及び駆動チェーン7を使用するが、これに代えて、プーリ及び駆動ベルトを用いても良い。さらに、これらに代わり歯車機構を用いてもよい。
また、駆動装置1としてPMモータを使用した場合には、その外径を他の電動機に比べて小さく、軸方向の寸法を長くした細長の外形とすることができ、しかも、減速機を不要とするギヤレスPMモータを使用してもよい。ギヤレスPMモータを駆動装置1として用いることにより、これをステップ移動軌跡4における一方の反転位置での円弧軌跡(4A〜4B)のうち下半部4B或いは上半部4Bと機枠ユニット8の床面8Aとの間に、横置きで容易に入り込ませることができ、機枠ユニット寸法の短縮化ひいては乗客コンベアの小形化を図り得る本願発明の駆動装置搭載構造を、より一層に効果的に実現することができる。
1…駆動装置、2…スプロケット、3…ステップ反転機構、4…ステップ移動軌跡、5…エンドレスコンベアチェーンチェーン、6…ステップ、7…駆動チェーン、8…機枠ユニット。

Claims (4)

  1. 複数のステップをエンドレスに連結するエンドレスコンベアチェーンと、
    前記エンドレスコンベアチェーンを、動力伝達機構を介して駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置、動力伝達機構及びエンドレスコンベアチェーンを収容する機枠ユニットと、を備え、
    前記駆駆動装置により前記エンドレスコンベアチェーンを駆動して、前記ステップを乗客コンベアの乗り場と降り場間でエンドレスに移動させる乗客コンベアにおいて、
    前記駆動装置は、前記ステップの移動軌跡で囲まれる領域の外側で且つ鉛直方向から平面的に見た場合に前記ステップの移動軌跡で囲まれる領域と少なくとも一部が重なるように配置されていることを特徴とする乗客コンベア。
  2. 請求項1において、前記駆動装置は、減速ギヤ付き或いはギヤレスの細長円筒形状を呈した電動機であり、その外周部の少なくとも一部が、前記ステップの移動軌跡における一方の反転位置での円弧軌跡の下半部と前記機枠ユニットの床面との間に入り込むように、その外径と配置位置とが設定されて、その回転軸が前記エンドレスコンベアチェーンの駆動軸と平行になるように、前記床面に横置きに設置されている乗客コンベア。
  3. 請求項1において、前記駆動装置は、ギヤレスのPMモータからなり、その外周部の少なくとも一部が、前記ステップの移動軌跡における一方の反転位置での円弧軌跡の下半部と前記機枠ユニットの床面との間に入り込むように、その外径と配置位置とが設定されて、その回転軸が前記エンドレスコンベアチェーンの駆動軸と平行になるように、前記床面に横置きに設置されている乗客コンベア。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記動力伝達機構は、前記駆動装置の出力側に設けた第1のスプロケットと、前記エンドレスコンベアチェーンの駆動軸に設けた第2のスプロケットと、これらのスプロケット間に架け渡したエンドレスの駆動チェーンとからなり、前記第1のスプロケットの外径は、前記駆動装置の外径より小さく設定してある乗客コンベア。
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