JP2014103174A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一側辺に沿ってマージン部014が形成されるように、誘電体フィルム012の表面に金属膜016を蒸着して成る複数の金属化フィルム010を、上記複数の金属化フィルム010同士のマージン部014が反対側に配されるように積層し、又は積層巻回してコンデンサ素子018を形成すると共に、該コンデンサ素子018の両端面にメタリコン電極020を形成して成り、上記金属膜016をアルミニウムで構成すると共に、上記マージン部014と接する金属膜016の端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜024を形成して成り、該傾斜金属膜016の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定した。
【選択図】図1
Description
そして、マージン部と接する金属膜の端面が、誘電体フィルムの表面に対して「略垂直」となっているため、異常電圧の印可時に金属膜の端面に電界が集中して放電が発生し、これが誘電体フィルムに絶縁破壊を生じさせる要因となっていた。
上記特許文献1に開示された金属化フィルムコンデンサは、金属化フィルムのマージン部と接する金属膜の端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜を形成して構成したものである。
上記の通り、本出願人の提案した特許文献1の金属化フィルムコンデンサは、金属膜の端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜を形成することにより、異常電圧の印可時に金属膜の端面での電界集中を緩和できるので、薄い誘電体フィルムを用いた場合でも電界集中で生成される放電による誘電体フィルムの部分的絶縁破壊の発生頻度を減少させることができ、静電容量の低下を抑制できる仕組みとなっている。
一側辺に沿ってマージン部が形成されるように、誘電体フィルムの表面に金属膜を蒸着して成る複数の金属化フィルムを、上記複数の金属化フィルム同士のマージン部が反対側に配されるように積層し、又は積層巻回してコンデンサ素子を形成すると共に、該コンデンサ素子の両端面にメタリコン電極を形成して成る金属化フィルムコンデンサであって、
上記マージン部と接する金属膜の端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜を形成して成り、該傾斜金属膜の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことを特徴とする。
一側辺に沿ってマージン部が形成されるように、誘電体フィルムの表面に金属膜を蒸着すると共に、絶縁スリットを設けて上記金属膜に複数の分割電極を形成して成る複数の金属化フィルムを、上記複数の金属化フィルム同士のマージン部が反対側に配されるように積層し、又は積層巻回してコンデンサ素子を形成すると共に、該コンデンサ素子の両端面に、上記分割電極と接続されるメタリコン電極を形成し、さらに、誘電体フィルムを介して対向する一対の分割電極で単位コンデンサを構成して成る金属化フィルムコンデンサであって、
上記単位コンデンサとして機能する領域を形成する位置の金属膜端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜を形成して成り、該傾斜金属膜の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことを特徴とする。
一側辺に沿ってマージン部が形成されるように、誘電体フィルムの表面に金属膜を蒸着すると共に、絶縁スリットを設けて上記金属膜に複数の分割電極を形成して成る一方の金属化フィルムと、一側辺に沿ってマージン部が形成されるように、誘電体フィルムの表面に金属膜を蒸着して成る他方の金属化フィルムとを交互に積層し、又は積層巻回してコンデンサ素子を形成すると共に、該コンデンサ素子の両端面に、一方の金属化フィルムの分割電極及び他方の金属化フィルムの金属膜と接続されるメタリコン電極を形成し、さらに、誘電体フィルムを介して対向する一方の金属化フィルムの分割電極と他方の金属化フィルムの金属膜とで単位コンデンサを構成して成る金属化フィルムコンデンサであって、
上記単位コンデンサとして機能する領域を形成する位置の金属膜端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜を形成して成り、該傾斜金属膜の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことを特徴とする。
上記分割電極とメタリコン電極との間に、分割電極より幅狭の金属膜で構成されたヒューズ機能部を形成したことを特徴とする。
上記傾斜金属膜の表面が凸凹状と成されていることを特徴とする。
上記傾斜金属膜が形成される箇所の金属膜端面を曲面形状と成したことを特徴とする。
また、傾斜金属膜の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことにより、コンデンサの容量に寄与しない領域を小さくすることができるので、小型な金属化フィルムコンデンサを実現することができる。
また、傾斜金属膜の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことにより、コンデンサの容量に寄与しない領域を小さくすることができるので、小型な金属化フィルムコンデンサを実現することができる。
図1〜図3は、本発明に係る第1の金属化フィルムコンデンサを構成する金属化フィルム010を示すものであり、図1は平面図、図2は図1のC−C拡大断面図、図3は図1の中央横断面図である。
上記金属化フィルム010は、ポリプロピレンやポリエステル等より成る誘電体フィルム012の表面に、一側辺に沿ってマージン部014が形成されるように金属膜016を10nm〜80nmの厚さで蒸着して成る。
上記金属膜016は、例えば、亜鉛−アルミニウム合金、アルミニウム、亜鉛等で構成される。
傾斜金属膜024は、金属膜016と同一の材料で構成され、金属膜016の端面016aから外側(マージン部014側)に向かって厚さが徐々に減少する傾斜形状と成されている。
また、上記傾斜金属膜024の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことにより、特許文献1の金属化フィルムコンデンサ(傾斜金属膜の幅が0.2mm〜0.8mm)に比べ、コンデンサの容量に寄与しない領域を小さくすることができるので、小型な金属化フィルムコンデンサ022を実現することができる。
さらに、傾斜金属膜024の表面が凸凹状と成されていると、電界を傾斜金属膜024の多数の箇所に分散させることができるため、電界集中を緩和することができる。
すなわち、本発明者は、第1の金属化フィルムコンデンサ022の傾斜金属膜024の幅Dが0.01mm〜0.2mmの範囲内において、IEC規格による試験(85℃の雰囲気の中でAC388Vを連続印可することを1000時間に亘って行う試験)を行った場合の静電容量変化率を測定した。尚、第1の金属化フィルムコンデンサ022は、誘電体フィルム012が厚さ4μmのポリプロピレン、金属膜016が亜鉛−アルミニウム合金より成り、公称静電容量4.7μFのものを用いた。
上記測定の結果、図8のグラフに示す通り、傾斜金属膜024の幅Dが0.025mm〜0.20mmの範囲の場合において静電容量変化率が小さく(約2%以内)、効果的であることが判った。
本発明の第1の金属化フィルムコンデンサ022の如く、太陽光発電装置等のパワーコンディショナーの波形整形用等に用いられ、商用電圧に高調波電流が重畳された電圧波形が印加される金属化フィルムコンデンサの場合、上記条件(85℃の雰囲気の中でAC388Vを連続印可することを1000時間に亘って行う)に基づくIEC規格による試験が適用できるものである。
上記測定の結果、図9のグラフに示す通り、傾斜金属膜024の幅Dが0.18mmを超えるとtanδが大きく上昇することが判った。
従って、静電容量の減少を抑止できると共に、tanδ(誘電正接)の上昇を抑制できる傾斜金属膜024の幅Dは0.025mm〜0.18mmの範囲となる。
上記第1の金属化フィルム10は、ポリプロピレンやポリエステル等より成る誘電体フィルム12の表面に、一側辺に沿ってマージン部14が形成されるように金属膜16を10nm〜80nmの厚さで蒸着して成る。
上記金属膜16は、例えば、亜鉛−アルミニウム合金、アルミニウム、亜鉛等で構成される。
さらに、上記メタリコン接続部18に沿って所定間隔で複数の第1の絶縁スリット20が形成されており、第1の絶縁スリット20,20間に、金属膜16で構成されるヒューズ機能部22が形成されている。
また、上記各第1の絶縁スリット20とマージン部14とを接続する誘電体フィルム12の幅方向に延びる複数の第2の絶縁スリット24が所定間隔で並設されている。
上記第1の絶縁スリット20及び第2の絶縁スリット24は、金属膜16が蒸着されていない部分である。
尚、図1に示すように、ヒューズ機能部22を構成する金属膜16は、分割電極26を構成する金属膜16より幅狭と成されている。
この際、各分割電極16は、メタリコン接続部18を介してメタリコン電極28と接続され、また、誘電体フィルム12を介して対向する一対の分割電極26,26で単位コンデンサが構成されることとなる。
すなわち、誘電体フィルム12を介して対向する分割電極26の金属膜16で区画される領域が単位コンデンサとして機能する領域Cであり、斯かる単位コンデンサとして機能する領域Cを形成する位置の金属膜端面16aに、上記傾斜金属膜30が形成されるのである(図16)。
傾斜金属膜30は、金属膜16と同一の材料で構成され、金属膜16の端面16aから外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜形状と成されている。
尚、第2の絶縁スリット24の間隙は小さいため、上記傾斜金属膜30を形成すると、目視した状態においては隣接する傾斜金属膜30同士が接触しているかのように認識されるが、そもそも傾斜金属膜30は薄膜状であると共に、酸化して高抵抗状態(略絶縁状態)となっているので、万一隣接する傾斜金属膜30同士が接触しても問題はない。
また、上記傾斜金属膜30の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことにより、コンデンサの容量に寄与しない領域を小さくすることができるので、小型な金属化フィルムコンデンサ29を実現することができる。
さらに、傾斜金属膜30の表面が凸凹状と成されていると、電界を傾斜金属膜30の多数の箇所に分散させることができるため、電界集中を緩和することができる。
而して、傾斜金属膜30が形成される箇所の金属膜16の端面16aを「曲面形状」と成したことにより、電界集中が生じ易い金属膜16の端面16aの距離が「平面形状」の場合に比べて長くなるため、電界集中の生じる箇所が分散化され、単位コンデンサの分離の要因である放電の発生を抑制することができる。
この場合も、電界集中が生じ易い金属膜016の端面016aの距離が「平面形状」の場合に比べて長くなるため、電界集中の生じる箇所が分散化され、誘電体フィルム012に部分的絶縁破壊が生じる要因である放電の発生を抑制することができる。
この結果、異常電圧が印可された際に、単位コンデンサとして機能する領域Cを形成する位置の金属膜16の端面16aのみならず、誘電体フィルム12表面に蒸着された金属膜16の全ての端面16aにおいて電界集中を緩和することができる。
すなわち、図19に示すように、一側辺に沿ってマージン部14が形成されるように、誘電体フィルム12の表面にアルミニウムより成る金属膜16を蒸着して成る第2の金属化フィルム32と、上記第1の金属化フィルム10とを、それぞれのマージン部14が反対側に配されるように交互に積層又は積層巻回してコンデンサ素子を形成すると共に、該コンデンサ素子の両端面にメタリコン電極28を形成することにより金属化フィルムコンデンサを構成しても良い。この際、第1の金属化フィルム10の分割電極26及び第2の金属化フィルム32の金属膜16はメタリコン電極と接続される(図示省略)。
この場合にも、図20に示すように、誘電体フィルム12を介して対向する第1の金属化フィルム10の分割電極26の金属膜16と第2の金属化フィルム32の金属膜16とで区画される領域が単位コンデンサとして機能する領域Cとなり、斯かる単位コンデンサとして機能する領域Cを形成する位置の第1の金属化フィルム10の金属膜端面16a及び第2の金属化フィルム32の金属膜端面16aに、上記傾斜金属膜30が形成される。
而して、上記絶縁スリット36を形成したことにより、誘電体フィルム12表面の金属膜16に、上記絶縁スリット36で分離区画された複数の分割電極38が形成される。
また、上記傾斜金属膜30の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことにより、コンデンサの容量に寄与しない領域を小さくすることができるので、小型な金属化フィルムコンデンサ29を実現することができる。
この結果、異常電圧が印可された際に、単位コンデンサとして機能する領域Cを形成する位置の金属膜16の端面16aのみならず、誘電体フィルム12表面に蒸着された金属膜16の全ての端面16aにおいて電界集中を緩和することができる。
012 誘電体フィルム
014 マージン部
016 金属膜
016a 金属膜の端面
018 コンデンサ素子
020 メタリコン電極
022 第1の金属化フィルムコンデンサ
024 傾斜金属膜
10 第2の金属化フィルムコンデンサの第1の金属化フィルム
12 誘電体フィルム
14 マージン部
16 金属膜
16a 金属膜の端面
18 メタリコン接続部
20 第1の絶縁スリット
22 ヒューズ機能部
24 第2の絶縁スリット
26 分割電極
27 コンデンサ素子
28 メタリコン電極
29 第2の金属化フィルムコンデンサ
30 傾斜金属膜
C 単位コンデンサとして機能する領域
32 第2の金属化フィルムコンデンサの第2の金属化フィルム
34 第2の金属化フィルムコンデンサの第3の金属化フィルム
36 第3の金属化フィルムの絶縁スリット
38 第3の金属化フィルムの分割電極
Claims (6)
- 一側辺に沿ってマージン部が形成されるように、誘電体フィルムの表面に金属膜を蒸着して成る複数の金属化フィルムを、上記複数の金属化フィルム同士のマージン部が反対側に配されるように積層し、又は積層巻回してコンデンサ素子を形成すると共に、該コンデンサ素子の両端面にメタリコン電極を形成して成る金属化フィルムコンデンサであって、
上記マージン部と接する金属膜の端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜を形成して成り、該傾斜金属膜の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。 - 一側辺に沿ってマージン部が形成されるように、誘電体フィルムの表面に金属膜を蒸着すると共に、絶縁スリットを設けて上記金属膜に複数の分割電極を形成して成る複数の金属化フィルムを、上記複数の金属化フィルム同士のマージン部が反対側に配されるように積層し、又は積層巻回してコンデンサ素子を形成すると共に、該コンデンサ素子の両端面に、上記分割電極と接続されるメタリコン電極を形成し、さらに、誘電体フィルムを介して対向する一対の分割電極で単位コンデンサを構成して成る金属化フィルムコンデンサであって、
上記単位コンデンサとして機能する領域を形成する位置の金属膜端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜を形成して成り、該傾斜金属膜の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。 - 一側辺に沿ってマージン部が形成されるように、誘電体フィルムの表面に金属膜を蒸着すると共に、絶縁スリットを設けて上記金属膜に複数の分割電極を形成して成る一方の金属化フィルムと、一側辺に沿ってマージン部が形成されるように、誘電体フィルムの表面に金属膜を蒸着して成る他方の金属化フィルムとを交互に積層し、又は積層巻回してコンデンサ素子を形成すると共に、該コンデンサ素子の両端面に、一方の金属化フィルムの分割電極及び他方の金属化フィルムの金属膜と接続されるメタリコン電極を形成し、さらに、誘電体フィルムを介して対向する一方の金属化フィルムの分割電極と他方の金属化フィルムの金属膜とで単位コンデンサを構成して成る金属化フィルムコンデンサであって、
上記単位コンデンサとして機能する領域を形成する位置の金属膜端面に、外側に向かって厚さが徐々に減少する傾斜金属膜を形成して成り、該傾斜金属膜の幅を0.025mm〜0.18mmの範囲に設定したことを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。 - 上記分割電極とメタリコン電極との間に、分割電極より幅狭の金属膜で構成されたヒューズ機能部を形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の金属化フィルムコンデンサ。
- 上記傾斜金属膜の表面が凸凹状と成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の金属化フィルムコンデンサ。
- 上記傾斜金属膜が形成される箇所の金属膜端面を曲面形状と成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の金属化フィルムコンデンサ。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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