JP2014190088A - 調湿建材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた調湿性能を有するとともに強度にも優れている調湿建材及びその効率的な製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の調湿建材10は、エンドグレインパネル20からなる基材2の上下面2a,2bの少なくとも一方に、表面化粧層3が、該表面化粧層によって被覆された被覆部11と、エンドグレインパネル20の構成材21の木口面21a,21bが露出した露出部12とが生じるように設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、調湿建材及びその製造方法に関する。
既存の調湿建材は、主に壁や天井として施工するものが多い。しかし、通常の住空間では、家具や収納が壁面とバッティングするため必要な吸放湿面積の確保が難しいことが多い。
そこで、壁や天井だけでなく、収納や家具にも調湿建材を用いることが考えられる。しかし、高い吸放湿性能を発揮させるためには、多孔質の基材を用いる必要があり、必然的に低密度の材料、即ち強度の低い材料しか選択肢がない。そのため、重荷がかかる棚板や衝撃が想定される戸板の代替として、従来の調湿建材を利用することは困難である。また、収納に調湿建材を使用する場合は、付加的な施工とならざるを得ず、スペース的にもコスト的にも圧迫する存在になりがちである。
また、調湿建材は多孔質のものが多いため、果汁・ソースその他の吸水による汚れや吸水膨潤によるクラックの発生が生じやすい。そこで、撥水処理や透湿性の表面化粧材を施すことで吸水による問題を克服する技術が開発されている。
特許文献1や2には、調湿性能を有する基材の表面に透湿性の表面材を接着してなる調湿建材が記載されており、それらの調湿建材においては、表面材の接着のための接着層に透湿性を持たせるために、シリカゲルを添加したり、透湿孔を形成させている。しかし、それらの調湿建材は、表面材の材質を選び、かつ接着剤も特殊な配合を要するため、製造コスト等が高くなる等の問題がある。
また、特許文献3や4には、表面をシリコーン系あるいはシラン系の撥水材で処理することで、調湿建材に、調湿性と撥水性の両方を発現させることが記載されている。しかし、調湿建材の表面あるいは中間層に、強度を高める面材を接着することはできず、用途が限定されてしまう。
また、特許文献5には、合板の片面を形成する単板に、該単板の繊維の配向方向と直交する方向に延びる複数本の溝を形成し、それらの溝内を含めた前記片面に尿素水等の調湿剤を付加して吸放湿性を向上させた板材が記載されている。しかし、この板材においては、尿素水等の調湿剤が必要であり、製造工程が複雑化する。他方、仮に調湿剤を用いない場合には、調湿性能に劣るものとなる。
特開2005−48439号公報 特開2009−228339号公報 特開2005−163474号公報 特開2002−13216号公報 特開2012−57456号公報
従って、本発明の目的は、上述した従来技術が有する課題を解決し得る調湿建材及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、エンドグレインパネルからなる基材の上下面の少なくとも一方に、表面化粧層が、該表面化粧層によって被覆された被覆部と、該エンドグレインパネルの構成材の木口面が露出した露出部とが生じるように設けられていることを特徴とする調湿建材を提供するものである。
また、本発明は、上記の調湿建材の製造方法であって、エンドグレインパネルに、表面化粧層を、前記被覆部より広い範囲に形成した後、該表面化粧層の一部を切削により除去して前記露出部を形成することを特徴とする調湿建材の製造方法を提供するものである。
本発明の調湿建材は、優れた調湿性能を有するとともに強度にも優れている。
本発明の調湿建材によれば、意匠性に優れた調湿建材を安価に効率よく製造することができる。
図1は、本発明の調湿建材の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線拡大断面図である。 図3は、調湿建材の基材を構成するエンドグレインパネルの一例を示す斜視図である。 図4は、本発明の調湿建材の他の実施形態を示す平面図である。 図5は、厚み12.5mmのエンドグレインパネルを用いた建材の試験体について、中湿域での周期定常吸放湿試験を4サイクル繰り返したときの吸湿量の変化を示すグラフである。 図6は、厚み25.0mmのエンドグレインパネルを用いた建材の試験体について、中湿域での周期定常吸放湿試験を4サイクル繰り返したときの吸湿量の変化を示すグラフである。 図7は、図5に示すグラフの1サイクル目の吸湿過程のデータから作成した現し率と吸湿量との関係を示すグラフである。 図8は、図6に示すグラフの1サイクル目の吸湿過程のデータから作成した現し率と吸湿量との関係を示すグラフである。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の一実施形態である調湿建材1は、図1及び図2に示すように、エンドグレインパネル20からなる基材2の上下面2a,2bの両方に、表面化粧層3が、該表面化粧層3によって被覆された被覆部11と、エンドグレインパネル20の構成材21の木口面21aが露出した露出部12とが生じるように設けられている。
より具体的に説明すると、本実施形態の調湿建材1は、図1に示すように、横長矩形状の断面形状を有し、一方向Xに長い形状を有している。
また、図2に示すように、エンドグレインパネル20からなる基材2の上下面2a,2bの両方に表面化粧層3が設けられている。より詳細には、エンドグレインパネル20からなる基材2の一方の面2aには、図1に示すように、複数本の被覆部11と複数本の露出部12とが、それぞれ調湿建材1の長手方向Xに延びて形成されており、それらの被覆部11及び露出部12は、調湿建材1の幅方向Yに交互に形成されている。また、エンドグレインパネル20からなる基材2の他方の面2bにも、複数本の被覆部11と複数本の露出部12とが、それぞれ調湿建材1の長手方向Xに延びて形成されており、それらの被覆部11及び露出部12も、調湿建材1の幅方向Yに交互に形成されている。
エンドグレインパネル20は、図3に示すように、ひき板や小角材等から得たブロック状の小片を構成材21とし、それらの構成材21を、それぞれの両木口面21a,21bがパネルの上下面2a,2bを形成するように集成接着してなるものである。木口面21a,21bは、木材を、木の繊維方向(幹や枝の軸方向)と直角に切断した面である。
エンドグレインパネル20は、6面のうちの面積が最大の一対の面が上下面2a,2bであり、その上下面2a,2bのそれぞれに前述した表面化粧層3を有している。エンドグレインパネル20は、上下面2a,2bが、構成材21の木口面21a,21bからなるため、エンドグレインパネル20を、調湿建材1の基材2として、その上下面2a,2bの一方又は両方の一部が露出するように用いるだけでも、優れた調湿性能を有する調湿建材1を得ることができる。
即ち、エンドグレインパネル20からなる基材2の上下面2a,2bの一方又は両方に形成された被覆部11においては、エンドグレインパネル20の構成材21の木口面21a又は21bが、表面化粧層3によって被覆されており、表面の強度が向上しているが、その一方において、該木口面21aを介した吸放湿が阻害されているか又は低下している。しかし、露出部12においては、エンドグレインパネル20の構成材21の木口面21a又は21bが、表面化粧層3によって被覆されていない状態で存在するため、該木口面21a又は21bを介してエンドグレインパネル20内への吸湿及び該パネル20内からの放湿が良好に行われる。これにより、本実施形態の調湿建材1は、優れた調湿性能を有するとともに強度にも優れたものとなる。
エンドグレインパネル20の構成材21は、いかなる樹種から得られたものであっても良く、例えば、バルサ、ファルカタ、キリ(桐)、ヒノキ、スギ、ケヤキ、ナラ、タモ、チェリー、ウォルナット等が挙げられるが、エンドグレインパネルへの加工性や、調湿性能が高く且つ軽量の調湿建材を得る観点から、エンドグレインパネルの構成材21の樹種は、バルサ、ファルカタ又はキリ(桐)であることが好ましい。同様の観点から、エンドグレインパネル20の構成材21は、その比重は0.35以下であることが好ましく、0.10以上0.35以下であることがより好ましい。
表面化粧層3は、エンドグレインパネル20の曲げ強度や表面の強度等の強度を補強し得るものであり、その材質や厚み等には特に制限はない。
しかし、表面化粧層3は、曲げ強度を向上させ得る板状部材から形成されていることが、比較的強度が弱いエンドグレインパネルの曲げ強度等を向上させ、曲げ強度等に優れた調湿建材を得る観点から好ましい。
板状部材30は、板状の形態を有し、各種公知の接着剤によりエンドグレインパネルからなる基材2の表面に接合することで、エンドグレインパネルの強度を補強することができるものである。
板状部材としては、例えば、合板、LVL等の単板積層材、MDF、パーティクルボード等の木質材や木材、ポリオレフィンやポリエステル等の各種の合成樹脂からなる樹脂板、アルミやステンレス、銅等の金属からなる金属板、大理石やセラミックからなる板、これら2種以上の積層材等が挙げられる。板状部材は、木質材や木材の中間や表面に合成樹脂層を設けたものであっても良い。板状部材は、木質材や木材を基材とし、該基材の調湿建材1の表面側の面が、単板や、合成樹脂、紙等からなる化粧シート、塗工層等で化粧されていることが好ましい。
板状部材30は、調湿建材の曲げ強度の向上の観点から、その厚みが、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上であり、更に好ましくは0.5〜5.0mm、特に好ましくは1.0〜3.0mmである。
板状部材30の表面に設ける塗工層の形成に用いる塗料等としては、例えば、メラミン樹脂系の塗料、フェノール樹脂系の塗料、アクリルウレタン樹脂系の塗料、エポキシ樹脂系の塗料等を用いることができる。
本発明の調湿建材は、エンドグレインパネル20の表面に、このような塗料により直接塗工層が形成されているものであっても良い。エンドグレインパネルは、構成材の木口面が一対の広い面の表面を形成するため、表面が柔らかく傷付き易い場合が多い。塗工層を、被覆部と露出部とが生じる所定の態様で設けておくことにより、物を載せる棚板等として使用しても、表面に傷が付きにくくなる。
板状部材30の基材の表面、又はエンドグレインパネル20の表面に設ける塗工層の厚みは、好ましくは0.05mm以上、より好ましくは0.1mm以上であり、更に好ましくは0.1〜2.0mm、特に好ましくは0.2〜2.0mmである。
なお、露出部を形成した板状部材や塗工層は、それ自体で意匠性を有するため、表面化粧材として使用する板状部材や塗工層は、表面に化粧シート等が貼着されているものに限られない。
本実施形態の調湿建材1は、図1に示すように、一方向Xに長い形状を有しており、被覆部11が、調湿建材1の長手方向Xの全長に亘っている。そのため、調湿建材1は、一層、曲げ剛性等に優れたものとなっている。長手方向Xの全長に亘る被覆部11は、エンドグレインパネル20からなる基材2の上下面2a,2bの一方のみに形成されていても良いし、該上下面2a,2bの両方に形成されていても良い。
また、表面化粧層3は、耐水性を有していることが好ましい。表面化粧層3の耐水性は、水平にした表面に0.1mlの水道水を載せて15分程度放置しても、当該水が表面化粧層3の内部に染み込まずに、拭くだけで当該水を跡を残さずに除去できる程度の耐水性を有することが好ましい。
表面化粧層3に耐水性を持たせるには、例えば、表面化粧層3として、ポリオレフィンやポリエステル等の耐水性の合成樹脂からなる板状部材やそのような耐水性の合成樹脂からなるコート層を表面に有する板状部材を用いたり、表面化粧層3として耐水性塗料を用いたコート層を形成する。表面化粧層3が耐水性であると、調湿建材の表面に液体がしみ込むことによる表面の汚れや、吸水膨潤によりクラックが発生することを防止することができる。
本実施形態の調湿建材1によれば、吸放湿性能に優れたエンドグレインパネル20を基材2として用いるとともに、該基材2の上下面2a,2bの両方に、表面化粧層3を被覆部11と露出部12とが形成されるように設けてあるため、露出部12により、充分な調湿性能を確保しつつ、被覆部11により、曲げ強度や耐摩耗性等の強度を確保することができる。
このような効果は、基材2の一方の面のみに表面化粧層3を被覆部11と露出部12とが形成されるように設けてある場合にも奏される。
また、表面化粧層3が非又は低透湿性である場合、被覆部11においては、エンドグレインパネル20の構成材21の木口面21a,21bを介したエンドグレインパネル20の吸放湿が阻害(吸放湿性能の低下も含む)される。そのため、吸放湿が阻害される被覆部11と、吸放湿が阻害されない露出部12とを、適宜の面積割合で形成することによって、調湿建材1に付与する調湿性能と強度のバランスを適宜に調整することもできる。
なお、表面化粧層3が非透湿性の場合、その表面化粧層3は、エンドグレインパネル20の上下面2a,2bの少なくとも何れか一方に、露出部の面積率が10〜90%となるように設けられていることが好ましく、露出部の面積率が20〜60%となるように設けられていることが好ましい。
また、本発明の調湿建材における表面化粧層は、前述したように、エンドグレインパネルの曲げ強度や表面の強度等の補強し得る各種の材質や厚みのものを採用することができ、表面化粧層として、板状部材を用いる場合においても、その接着層が透湿性を有する必要はないため、接着剤として、調湿材を含む等の特殊な接着剤を用いる必要がない。
従って、調湿建材の具体的な用途等に応じて適宜の表面化粧層や接着剤を用いることができ、製造コストを抑制して安価に調湿建材を製造することができる。また、寸法的にも、棚板や家具の構成部材等の具体的な用途を想定した従来の好ましい形状及び寸法と同様の形状及び寸法の調湿建材とすることができ、そのため、従来の建材の製造ライン等を活用して一層安価且つ効率よく製造することができる。
また、本実施形態の調湿建材1においては、エンドグレインパネル20の構成材21の木口面の露出面積が、エンドグレインパネル20自体に比して少ないことによって意匠性が向上している他、露出部12が、図1に示すように、ストライプ状に形成されているため、一層、意匠性に優れている。
本発明における被覆部11及び露出部12の個々の大きさ、形状、面積比等は、図1に示すようなものに制限されず、意匠性を考慮して適宜に変更可能である。例えば、図4は、被覆部11と露出部12との他の形成態様の例を示す図である。図1に示す実施形態においては、露出部12が、帯状に形成されていたが、図4(a)に示す実施形態においては、露出部12が格子状に形成されており、図4(b)〜図4(d)に示す各実施形態においては、露出部12が散点模様状に形成されている。
本発明によれば、上述した実施形態の調湿建材1や図4に示す各実施形態の調湿建材のように、被覆部11と露出部12との形成態様を工夫することで、意匠性に優れた多様な調湿建材を提供することができる。
本発明の調湿建材は、上述した図1及び図2に示す調湿建材1のように、表面化粧層3が、基材2の上下面2a,2bのそれぞれに、被覆部11と露出部12とが生じるように設けられていることが、狭い空間に調湿性能を発揮し得る広い面積を確保して高い調湿効果を得る観点等から好ましい。
また、基材の上下面のそれぞれに表面化粧層3を形成する場合、図1及び図2に示すように、一面側と他面側とで露出部12の位置が重なっていても良いが、一面側と他面側とで露出部12の位置が異なっていることも、エンドグレインパネルの広い部分の吸湿性能を効果的に活用でき、露出部12の面積率を低く抑えつつ、高い吸湿性能を得る観点から好ましい。
基材の上下面の一面側と他面側とで露出部12の位置が異なる形態には、一面側の露出部12と他面側の露出部12とが全く重なる部分を有しない形態と、一面側の露出部12と他面側の露出部12とが重なる部分と重ならない部分を有する形態とが含まれる。後者の場合、一面側の露出部12と他面側の露出部12とが重なる部分の面積が、一面側の露出部12及び他面側の露出部12のそれぞれの面積に対して、好ましくは50%以下であり、より好ましくは30%未満であり、更に好ましくは10%未満である。なお、基材の上下面の一面側と他面側とで露出部12の位置が重なるとは、一方の露出部が、基材又は調湿建材の厚み方向と平行に投影したときに他方の露出部と重なることを意味する。
また、本発明の調湿建材においては、例えば、図2に示すように、通常、露出部12は、被覆部11に対して凹んだ溝部又は凹部となっている。露出部12は、図2に示す基材の上面2a側の露出部12のように、エンドグレインパネル20の構成材21の木口面21aの位置が、被覆部11におけるエンドグレインパネル20の表面2aの位置と同じであっても良いし、図2に示す基材の下面2b側の露出部12のように、エンドグレインパネル20の構成材21の木口面21aの位置が、被覆部11におけるエンドグレインパネル20の表面2bの位置よりも基材2の内部方向へ凹んでいても良い。
但し、露出部12が、基材2の内部方向へ大きく凹んでいると、露出部12と重なる部分に存在するエンドグレインパネルの体積量が少なくなり、該露出部12を介した吸放湿量が低下する傾向がある。特に、エンドグレインパネルの厚みが薄い場合には、その傾向が顕著となる。そのため、露出部12における木口面21a,21bの、エンドグレインパネル20の表面2a,2bからのへこみ量t12は、エンドグレインパネル20の全厚tの10%以下であることが好ましく、より好ましくは5%以下、更に好ましくは1%以下である。エンドグレインパネルの両面に凹み部を形成する場合、エンドグレインパネル20の表面2a,2bからのへこみ量t12は、合計で、上記の各範囲エンドグレインパネル20の全厚tの10%以下であることが好ましく、より好ましくは5%以下、更に好ましくは1%以下である。
また、高い調湿性能を得る観点から、エンドグレインパネル20の全厚tは、10mm以上であることが好ましく、25mm以上であることがより好ましい。エンドグレインパネル20の全厚tの上限は、特にないが、軽量な調湿建材を得る観点等からは、50mm以下であることが好ましい。
図2に示す調湿建材1の露出部12においては、エンドグレインパネルの構成材21を構成する木材の切断面又は切削面が、吸放湿性能を低下させるような部材や塗工層に被覆されずに露出している。
本発明の調湿建材は、例えば、エンドグレインパネルの片面又は両面に、表面化粧層を、被覆部より広い範囲、好ましくは全面に形成した後、該表面化粧層の一部を切削により除去して露出部を形成することにより容易に製造することができる。この方法によれば、例えば、板状部材や塗工層を形成した後、NCルーター等の公知の切削装置で切削することにより、露出部を形成することができ、所望の形状の露出部を高精度に形成することができる。そのため、意匠性に優れた調湿建材を安価に効率よく製造することができる。
また、本発明の調湿建材は、予め帯状に加工したり、開口部を形成した板状部材を、エンドグレインパネルに接合して形成することもできる。この方法によっても、意匠性に優れた調湿建材を効率よく製造することができる。
本発明の調湿建材は、店舗の戸棚等の建築物の内装材や、家具や楽器等の構成部材等の多様な用途に用いることができ、それぞれが配される空間の調湿を行うことができる。建築物の内装材としては、店舗や住宅の居室に配される棚の棚板や、天井に配されるルーバー、格子戸、階段手すり柱、パーテーション等が挙げられる。家具や楽器等の構成部材としては、収納扉、棚板、側板や、ピアノやオルガンの天板等が挙げられる。調湿建材は、エンドグレインパネルからなる基材の上下面を水平方向と平行にして使用しても良いし、鉛直方向と平行にして使用しても良い。
以上、本発明をその好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、種々変形可能である。
例えば、露出部12に形成される溝は、図2に示すように、溝の側面と底面とが略直角のものに代えて、一対の側面間の距離が底面に近づくにつれて拡大する逆台形状のものであっても良いし、一対の側面間の距離が底面に近づくにつれて減少する台形状のものであっても良い。逆台形状又は台形状の断面を有する溝の場合、露出部の面積率を算出するための露出部の面積は、当該溝の底面の平面視面積とする。
また、上述した実施形態の調湿建材1は、基材2の上下面のそれぞれに、表面化粧層3が、被覆部11及び露出部12が形成されるように設けられていたが、基材2の一方の面のみに、表面化粧層3が、被覆部11及び露出部12が形成されるように設けられていても良い。その場合、基材2の他方の面は、全面が被覆部11となるように表面化粧層3が形成されていても良いし、全面が露出部12となっていても良い。また、表面化粧層3を、被覆部11及び露出部12が形成されるように設ける場合、その露出部12は、調湿建材1の幅方向の一端側に偏らせて形成されていても良いし、調湿建材1の幅方向の中央部のみ、あるいは両端部のみに形成されていても良い。また、エンドグレインパネル20からなる基材2の上下面以外の面は、それぞれ、表面化粧層3と同種又は異種の化粧材4で被覆されていても良いし、エンドグレインパネルの表面が露出していても良い。
次に、本発明を実施例に基づいてより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
1.試験体の製造
構成材が比重0.35以下のバルサ材からなるエンドグレインパネルの片面に、ポリエステル樹脂からなる樹脂コート層を表面に有する合板(以下「ポリ合板」という)を、通常の酢酸ビニル樹脂エマルジョン系の接着剤を用いて接合してブロックボードを製造した。なお、エンドグレインパネルは、厚みが12.5mmのものと、厚みが25.0mmのものとを用い、厚みの異なる2種類のブロックボードを製造した。
この2種類のブロックボードのそれぞれにおけるポリ合板からなる面に、パネルソーを用いて10mm幅のスリット(溝)を形成して複数本の露出部を形成した。スリット(溝)の深さは、ポリ合板の厚みに一致させた。そして、吸放湿性能を評価するため、スリットを設けた1面以外の5面については透湿性のないアルミテープ又はアルミシートで被覆して、吸放湿試験に供する建材の試験体を得た。試験体は、形成する露出部の本数を異ならせて、露出部の面積率が異なる複数種類を製造した。露出部の面積率(以下「現し率」ともいう)は、エンドグレインパネルの上面又は下面の全面積に対する、その面に形成された露出部の面積の割合(百分率)である。
2.調湿性能の評価
得られた試験体について、一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会が定める「調湿建材登録・表示制度」に関する調湿建材判定基準(平成24年4月1日改定)の方法及び判定基準に従い、調湿建材として認定されるための吸放湿量の基準を満たすか否かを評価した。
上記の調湿建材判定基準に定められる吸放湿量の基準は、JIS A1470−1に準拠した中湿域(相対湿度範囲50%−75%)の吸湿量、放湿量が、それぞれの時間において表1の規定に適合することである。なお、中湿域(相対湿度範囲50%−75%)の吸湿量、放湿量の測定は、23℃75%RHの吸湿過程を12時間、23℃50%RHの放湿過程12時間の計24時間を1サイクルとし、それを4サイクル繰り返して、吸湿量の変化を測定して行った。
Figure 2014190088
厚み12.5mmのエンドグレインパネルを用いた試験体についての結果を、図5のグラフに示し、厚み25.0mmのエンドグレインパネルを用いた試験体についての結果を、図6のグラフに示した。
図5に示す結果を見ると、エンドグレインパネルの厚みが12.5mmの試験体は、現し率を40%又は56%とすることにより、表1に示す基準を満たすことが判る。また、図6に示す結果を見ると、エンドグレインパネルの厚みが25mmの試験体は、現し率を40%とすることにより、表1に示す基準を満たすことが判る。
また、図5及び図6には、表1に示す基準を満たさない試験体についての結果が併せて示されているが、図7及び図8に示すように、吸湿過程3,6及び12時間後の吸湿量について、それらの試験体を含めて、横軸を現し率、縦軸を吸湿量とするグラフを作成すると、各時点において、表1に示す吸湿量を満たすために必要な現し率が判る。
従って、吸湿過程3,6及び12時間後の吸湿量が何れも表1に示す条件を満たすことになる現し率を求めることによって、表1に示す基準を満たす調湿建材とするために必要な現し率を求めることもできる。
但し、図5及び図6に示す結果は、片面のみに露出部を形成した試験体についての結果であり、両面に露出部を形成した場合には、より小さい現し率で、調湿建材としての登録を受けることができる可能性もある。
このように、本発明の調湿建材によれば、エンドグレインパネルの厚みと現し率とを適宜に調節することで、調湿建材登録・表示制度において調湿建材として認定され得る高い調湿性能を有する調湿建材とすることも可能である。
1 調湿建材
2 基材
2a,2b 基材の上下面
20 エンドグレインパネル
21 構成材
21a,21b 構成材の木口面
3 表面化粧層
11 被覆部
12 露出部
30 板状部材

Claims (9)

  1. エンドグレインパネルからなる基材の上下面の少なくとも一方に、表面化粧層が、該表面化粧層によって被覆された被覆部と、該エンドグレインパネルの構成材の木口面が露出した露出部とが生じるように設けられていることを特徴とする調湿建材。
  2. 前記エンドグレインパネルの構成材の比重が0.35以下であることを特徴とする請求項1記載の調湿建材。
  3. 前記表面化粧層が、曲げ強度を向上させ得る板状部材から形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の調湿建材。
  4. 前記調湿建材は、一方向に長い形状を有しており、該調湿建材の長手方向の全長に亘って延在する被覆部を備えていることを特徴とする請求項3記載の調湿建材。
  5. 前記表面化粧層が、耐水性を有していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の調湿建材。
  6. 前記露出部が、帯状若しくは格子状に形成されているか、又は模様状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の調湿建材。
  7. 前記表面化粧層が、前記基材の上下面のそれぞれに、前記被覆部と前記露出部とが生じるように設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の調湿建材。
  8. 前記基材の一面側と他面側とで、前記露出部の位置が異なっていることを特徴とする請求項7記載の調湿建材。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の調湿建材の製造方法であって、
    エンドグレインパネルに、表面化粧層を、前記被覆部より広い範囲に形成した後、該表面化粧層の一部を切削により除去して前記露出部を形成することを特徴とする、調湿建材の製造方法。
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