JP2014194266A - パイロット式弁装置、及び、それを備えた水洗大便器装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のパイロット式弁装置は、給水流路を開閉するパイロット式弁装置であって、主弁座と、止水状態と給水状態とを切り替える主弁体と、圧力室と、圧力室の圧力を開放するパイロット弁穴部84を備えこのパイロット弁穴部を開閉するパイロット弁86と、使用者が操作開始位置から操作終了位置まで手動操作可能な手動操作部と、この手動操作部の位置に応じてパイロット弁を開閉するパイロット弁駆動機構80と、を有し、パイロット弁駆動機構は、手動操作部が操作開始位置から操作終了位置まで手動操作される途中の途中位置にあるとき、パイロット弁を開弁させ、且つ手動操作部が操作終了位置に到達したとき、パイロット弁を閉弁させる。
【選択図】図4
Description
また、給水流路を開閉するパイロット式弁装置として、特許文献2に記載されているように、使用者が操作するハンドルがニュートラルポジション(操作開始位置)にある場合に開閉弁機構は閉弁状態とされ、使用者がハンドルを操作終了位置まで回転操作させたときは、開閉弁機構が開弁され、それにより主弁が開弁され、使用者の操作終了後、板ばねの力によりハンドルがニュートラルポジション(操作開始位置)まで再び戻された場合に開閉弁機構が再び閉弁状態とされるものが知られている。
このように構成された本発明においては、パイロット弁駆動機構は、手動操作部が操作開始位置から操作終了位置まで手動操作される途中の途中位置にあるとき、パイロット弁を開弁させるように構成され、一方、手動操作部が操作終了位置に到達したとき及び保持されたとき、パイロット弁の開弁状態を解除して閉弁させるように構成されているので、パイロット弁の開弁時間には影響を与えず、パイロット弁の開弁時間をほぼ一定とすることができる。よって、パイロット弁が開弁され、圧力室内部の圧力が低下して、主弁体が給水流路を開放する給水時間がほぼ一定に保たれる。従って、給水流路から供給される給水量をほぼ一定に保つことができる。
このように構成された本発明においては、パイロット弁駆動機構は、手動操作部が操作終了位置に到達して使用者の手動操作が終了した後、操作開始位置に戻る途中の途中位置にあるとき、パイロット弁を閉弁させるので、パイロット弁を閉弁させてから再度開弁させることを防ぐことができる。したがって、パイロット弁が2度開弁され、主弁体が給水流路を2度開放することにより給水量がばらつくことを防止することができる。
このように構成された本発明においては、パイロット弁駆動機構が、円筒状に形成されたケーシング内に収容され、手動操作部の回転に連動して、ケーシングの内側側面に沿って回転でき、パイロット弁操作部を押圧して、パイロット弁を開弁させる押圧カムを備える。従って、ケーシングが、パイロット弁駆動機構の押圧カムを回転させるガイドの役割を果たすことができ、パイロット弁を適切に開弁させることができる。さらに、パイロット弁駆動機構を内側で回転させるケーシングは円筒状に形成されているので、パイロット式弁装置全体をコンパクトに構成することができる。
このように構成された本発明においては、手動操作部が操作開始位置から操作終了位置まで手動操作される途中の途中位置にあるとき、クラッチ部材が押圧カムを保持して揺動させずに、押圧カムによりパイロット弁操作部を押圧させるので、パイロット弁が開弁され、さらに、手動操作部が操作終了位置から操作開始位置に戻る途中の途中位置にあるとき、クラッチ部材が押圧カムを保持せずに揺動可能にさせ、押圧カムがパイロット弁操作部を押圧せずに揺動されるので、パイロット弁が開弁されることを確実に防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、パイロット式弁装置を備えた水洗大便器装置において、噴射ノズルが噴射する給水量はほぼ一定に保たれ、スロート管は噴射ノズルから噴射された給水量に対応する増大された洗浄水量をタンクから引き込むので、噴射ノズルが噴射する給水量がばらついてこの給水量に対応するタンクから引き込まれる洗浄水量がばらつくことを抑制し、スロート管から水洗大便器本体の導水路に供給される洗浄水量をほぼ一定に保つことができる。
まず、図1により、本発明の一実施形態によるパイロット式弁装置を備えた水洗大便器を説明する。
図1は本発明の一実施形態によるパイロット式弁装置を備えた洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器の断面図である。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム10と、導水路6から供給される洗浄水を吐水する多数の吐水口12形成され、この多数の吐水口12から吐水された洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部を洗浄するようになっている。
洗浄水タンク装置16は、水洗大便器1を洗浄する洗浄水が貯水される陶器製の貯水タンク18と、貯水タンク18に載せられる蓋体20を備えている。貯水タンク18は、便器の種類に応じて、貯水する洗浄水の量が異なっている。
図2は本発明の一実施形態によるパイロット式弁装置を備えた洗浄水タンク装置内の構造を示す正面断面図である。なお、図2においては、貯水タンク18の満水時の満水水位をWLで示し、貯水タンク18の洗浄水位の減少時の最低水位をDWLで示している。
さらに、給水装置22は、止水弁28から分岐された補給管路36を備え、この補給管路36にはボールタップ部38が接続され、ボールタップ部38が、いわゆるボールタップ弁装置を形成し、貯水タンク18内の水位の変動に応じて上下動してボールタップ部38による吐水と止水を切り替える浮玉40を備えているので、浮玉40の浮き沈みにより貯水タンク18内に洗浄水の給水を行うようになっている。給水の様子については後述する。
噴射ノズル42は、噴出口42aが上方へ向けて形成され、この噴出口42aから洗浄水を噴出して噴流を形成することができる。
スロート44は、貯水タンク18内の水を吸引する吸引口を形成し、噴出口42aの中心軸線とスロート44の管路の中心軸線とがほぼ一致するように配置されている。
噴射ノズル42の噴出口42aとスロート44の流入口44aとの間には隙間Sが形成され、隙間Sが流入口44aの全周にわたって貯水タンク18の内部空間と連通しているので、ジェットポンプ装置24周囲の洗浄水がこの隙間Sから流入口44aに吸引されるように流入可能になっている。
下流配管46は、その下流側において導水路6とほぼ水平に接続されている。
ポンプ区画容器48は、詳細は後述する操作ハンドル50側の側面に形成された通水開口52と、通水開口52を開閉できるように開口下方で回転軸により回転支持された開閉蓋54と、開閉蓋54に固定された錘56とを備えている。
ポンプ区画容器48は、貯水タンク18内に洗浄水が満水水位WLまで貯水されているときには貯水タンク18に貯留された洗浄水に水没されており、ポンプ区画容器48の上端48aは、洗浄水の満水水位WLより低くされている。また、通水開口52は、洗浄終了時における洗浄水の最低水位DWLの高さが通水開口52の開口内の高さに位置するように形成されている。
その一方、開閉蓋54が、通水開口52を閉鎖する開口閉鎖姿勢をとる間、貯水タンク18内の洗浄水が、通水開口52を経て通水できないようになっている。これにより、貯水タンク18内の洗浄水が満水水位WLと最低水位DWLとの間の高さに貯水している場合、ポンプ区画容器48の外側の洗浄水がジェットポンプ装置24のスロート44に流入できなくなる。従って、ジェットポンプ装置24は、貯水タンク18内の満水水位WLからポンプ区画容器48の上端48aまでの間の貯水タンク18内の洗浄水と、上端48aから最低水位DWLの間におけるポンプ区画容器48内の洗浄水とを便器本体2に供給して洗浄を行う。この開閉蓋54が開口閉鎖姿勢をとるときの便器本体2の洗浄水量は、この開閉蓋54が開放姿勢をとるときの便器本体2の洗浄水量よりも少量となる。
また、リンク機構部60は、操作ハンドル50の操作が解除されると、開閉操作桿62とともに初期位置に復帰するが、開閉蓋54はポンプ区画容器48の内外の差圧によって小洗浄開始から小洗浄終了までの時間に亘って閉状態を維持する。よって、操作ハンドル50が小洗浄のために操作されると、上記した通水開口52の閉鎖により、スロート44に流入可能な洗浄水量は、少量に制限される。なお、ジェットポンプ装置24からの吐水が終了し、ボールタップ部38から洗浄水が貯水されてポンプ区画容器48の水位が上昇すると、ポンプ区画容器48の内外の差圧がなくなり、開閉蓋54は、錘56の重みが作用することから、速やかに通水開口52の閉鎖位置から離れ、当通水開口52を解放するようになっている。
図3は本発明の一実施形態によるパイロット式弁装置の主弁体部及び主弁体部に接続される流路の構造を概略的に示す図であり、図4は本発明の一実施形態によるパイロット式弁装置のケーシング及びパイロット弁部の一部を断面で示し、内部のパイロット弁駆動機構を斜視図で示す部分断面斜視図であり、図5は図4に示すパイロット式弁装置について、ケーシング及びパイロット弁部の一部を断面で示した状態のまま、パイロット弁駆動機構、ケーシング及びパイロット弁部を分解した状態を示す分解斜視図であり、図6は図4のVI−VI線に沿って見た断面図である。
主弁体76は、圧力室66の内部圧力及び一次側通水路64の水圧力との圧力差により二次側通水路70の入口端の弁座74に向かって当接する方向又は弁座74から離間する方向に移動するように設置されている。主弁体76に形成されたブリード穴76aにより、主弁体76が閉弁した状態において、一次側通水路64と圧力室66とが連通して、圧力室66に一次側通水路64からの水圧が作用するようになっている。
従って、主弁体部68は、二次側通水路70を開放する給水状態(開弁状態)のとき、ジェットポンプ装置24を作動させて洗浄水を噴出させ、二次側通水路70を閉止する止水状態(閉弁状態)のとき、ジェットポンプ装置24の作動を停止させるようになっている。
パイロット弁部78は、さらに、パイロット弁86をパイロット弁座84aに着座させる方向に付勢するパイロット弁ばね88を備えている。従って、パイロット弁部78は、パイロット弁操作部86aがパイロット弁ばね88の付勢力と連通流路72の水圧に抗するように押圧力を受け、パイロット弁86がパイロット弁座84aから離間されるときに開状態となり、パイロット弁操作部86aが押圧力を受けておらずパイロット弁ばね88の付勢力と連通流路72の水圧により、パイロット弁86がパイロット弁座84aに押し付けられているときは閉状態となる。
パイロット弁操作部86aは、パイロット弁86が閉状態のとき、ケーシング82の内側側面82aから高さH1まで先端が突出するように配置されている。この高さH1は、ケーシング82の内側側面82aから大用カム102又は小用カム104(初期状態の大用カム102又は小用カム104の位置)までの高さH2よりもわずかに高い位置に設定されている。従って、大用カム102又は小用カム104がカムベース100とともに回転する回転時にパイロット弁操作部86aが大用カム102又は小用カム104を横方向に押し込む又は引き出すように当接することが可能となり、さらに、パイロット弁操作部86aが大用カム押圧操作部102d又は小用カム押圧操作部104dによって押圧されることができるようになっている。
パイロット弁駆動機構80は、操作ハンドル50の回転に連動して、ケーシング82の内側側面に沿う方向に回転する回転機構を形成し、操作ハンドル50の操作位置に応じて、パイロット弁86を押圧する押圧機構を形成している。
スピンドルガイド94には、ケーシング82内に流入した洗浄水を貯水タンク18内に戻すための水抜き孔部94aが形成されている。
大用カム係合部98aは、大用カム102方向に回転するとき、大用カムクラッチ係合部102cと係合して、大用カム102が揺動しないように揺動方向D1に関してほぼ固定されるロック状態を生じさせ、ロック状態で回転駆動軸92の駆動力が大用カム102に伝達できるようなクラッチを構成している。一方で、大用カム係合部98aは、大用カム方向と逆に回転するとき、凹形状の開放側から大用カムクラッチ係合部102cとの係合が容易に外れるように形成されているので、大用カムクラッチ係合部102cとの係合が外れて、大用カム102が揺動方向D1に関して揺動可能にされる揺動可能状態を生じさせることができる。
小用カム係合部98bは、小用カムクラッチ係合部104cと係合して、小用カム104が揺動しないように揺動方向D2に関してほぼ固定されるロック状態を生じさせ、ロック状態で回転駆動軸92の駆動力が小用カム104に伝達できるようなクラッチを構成している。一方で、小用カム係合部98bは、小用カム方向と逆に回転するとき、凹形状の開放側から小用カムクラッチ係合部104cとの係合が容易に外れるように形成されているので、小用カムクラッチ係合部104cとの係合が外れて、小用カム104が揺動方向D2に関して揺動可能にされる揺動可能状態を生じさせることができる。
ここで、図7(a)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが操作を開始する前の操作開始位置にある状態(初期待機状態)を示す断面図であり、図7(b)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが操作を開始する前の操作開始位置にある状態(初期待機状態)を、概略的に示して駆動状態を説明する図であり、図8(a)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが大洗浄モードにおける操作途中の位置にある状態を示す断面図であり、図8(b)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが大洗浄モードにおける操作途中の位置にある状態を、概略的に示して駆動状態を説明する図であり、図9(a)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが大洗浄モードにおける操作終了位置にある状態を示す断面図であり、図9(b)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが大洗浄モードにおける操作終了位置にある状態を、概略的に示して駆動状態を説明する図であり、図10(a)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが大洗浄モードにおける戻り移動を開始した直後の位置にある状態を示す断面図であり、図10(b)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが大洗浄モードにおける戻り移動を開始した直後の位置にある状態を、概略的に示して駆動状態を説明する図であり、図11(a)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが大洗浄モードにおける戻り移動の途中の位置にある状態を示す断面図であり、図11(b)は、図4のVII−VII線に沿って見た断面において、操作ハンドルが大洗浄モードにおける戻り移動の途中の位置にある状態を、概略的に示して駆動状態を説明する図である。
図7、図8、図9、図10、図11の順に操作ハンドル50が操作開始位置から操作終了位置まで移動し、再び操作開始位置に戻ってくる一連の動作を順に示している。図7(b)、図8(b)、図9(b)、図10(b)及び図11(b)においては、図7(a)、図8(a)、図9(a)、図10(a)及び図11(a)のそれぞれにおける回転駆動軸92、クラッチ部98、カムベース100、大用カム102及びパイロット弁操作部86a等の動作を分かりやすく説明するために、複数の部材及び構成を省略し、これらの部材の位置、動作等を分かりやすく示している。
図7(a)及び(b)に示すように、操作ハンドル50は、待機位置でもある操作開始位置にあり、パイロット弁駆動機構80において、回転駆動軸92と共に回転されるクラッチ部98は、初期位置に配置され、カムベース100上に配置される大用カム102及び小用カム104もそれぞれ初期位置に配置されている。
使用者が、便器使用後に、例えば、操作ハンドル50を大洗浄用の回転方向に回転操作を開始すると、操作ハンドル50の操作開始位置からの回転操作に連動して回転駆動軸92が回転動作を開始する。このときクラッチ部98は、回転駆動軸92と共に回転移動を開始する。回転駆動軸92の扇形部92cも共に回転移動を開始する。回転駆動軸92の駆動力の一部は、扇形部92cとカムベース100の駆動軸受け孔100aとが大用カム102側で当接することにより伝達される。
カムベース100の駆動軸受け孔100aは扇形部92cよりも若干大きな扇型形状且若干大きな広がり角度に形成されているので、扇形部92cと駆動軸受け孔100aとの間にはわずかに遊びがあるように設計されている。従って、クラッチ部98に対し大用カム102等が後述するように相対的に押し込まれる或いは相対的に引き出される動作が可能とされている。扇形部92cが駆動軸受け孔100aの大用カム側に当接して回転駆動軸92の駆動力がカムベース100に伝達され始めるとカムベース100は回転駆動軸92の回転力を十分に受けて連動した回転を開始する。
大用カムクラッチ係合部102cが大用カム係合部98aと嵌合すると、大用カム102は揺動方向D1に関して揺動しないようにほぼ固定されるロック状態となる。そして、クラッチ部98と大用カム102はこのロック状態を維持しながらほぼ一体の回転を開始し、大用カム102は第1側面部102eから続く大用カム押圧操作部102dがパイロット弁操作部86aを押し込むようにパイロット弁操作部86aと当接する状態となる。
すると、洗浄水が、給水管路29に接続された一次側通水路64から二次側通水路70に流入され、バキュームブレーカ35及びジェットポンプ配管34を通過し、ジェットポンプ装置24の噴射ノズル42から噴射される。この噴出された洗浄水流は、その流速が増速された高速噴流となっているので、図1及び2に矢印Fで示すように、噴射ノズル42の周囲の洗浄水の引き込みが隙間Sから生じる。噴射ノズル42からスロート44に流入する流れは、噴射ノズル42から噴出された高速噴流F1と、この高速噴流に引き込まれるように周囲から流れ込む洗浄水流F2とにより形成される。
スロート44に吸引されるように流入した洗浄水は、下流配管46を通って便器本体2の導水路6へ流入する。便器本体2の導水路6へ流入した洗浄水はボウル部4上の汚物を洗浄した後に汚物とともにトラップ管路8から排出される。
また、貯水タンク18内の洗浄水が、ジェットポンプ装置24から便器本体2に供給されることに伴い、貯水タンク18内の洗浄水水位が下降し、浮玉40が所定位置まで下降するとボールタップ部38が洗浄水の給水を開始させる。
貯水タンク18内にはボールタップ部38から洗浄水が給水されており、洗浄水の最低水位DWLから洗浄水が貯水されて上昇する。
使用者が操作ハンドル50を操作終了位置に到達したまま保持してしまう場合であっても、このようにパイロット弁86が閉状態にされている。さらに、使用者が操作ハンドル50を操作開始位置から操作終了位置まで手動操作する途中の移動速度及び移動時間はほぼ一定であるので、パイロット弁86の開弁時間はほぼ一定にされている。
図10(a)及び(b)に示すように、回転駆動軸92が戻り回転移動を開始してすぐ、第2側面部102fがパイロット弁操作部86aとパイロット弁操作部86aの横方向から接触するようにわずかに当接し、わずかに引っかかるような状態になると、大用カム102及びカムベース100がクラッチ部98の戻り回転に対して静止された状態となり、大用カムクラッチ係合部102cが大用カム係合部98aから相対的にわずかに引き出され且つ嵌合が解消される。
従って、大用カム102は、大用カムクラッチ係合部102cとの係合が外れて、大用カム102が揺動方向D1に関して揺動可能にされる揺動可能状態となる。この揺動可能状態では、大用カム102が大用カムシャフト112を中心軸として揺動できるようになっている。
続いて、図11(a)及び(b)に示すように、大用カム102及びカムベース100が戻り回転をするとき、大用カム102は、揺動可能状態であるので、大用カム押圧操作部102dがパイロット弁操作部86aを避けるように揺動方向D1に揺動しながら戻り回転することができる。すなわち、大用カム押圧操作部102dがパイロット弁操作部86aと接してはいるものの、パイロット弁操作部86aを押圧して押し込むよりも、むしろ大用カム押圧操作部102dがパイロット弁操作部86aにより半径方向内側に押されるように揺動しながら戻り回転するようになっている。
従って、パイロット弁86は、パイロット弁座84aに着座してパイロット弁穴部84を閉止している閉状態を維持しており、一次側通水路64及び圧力室66内は外部水道等からの給水で満たされており、主弁体76が弁座74に着座して二次側通水路70を閉止する閉弁状態を維持している。
貯水タンク18内への洗浄水の給水は、洗浄水の水位が満水水位WLに到達すると、ボールタップ部38が洗浄水の給水を停止させて、一連の洗浄動作を終了する。
ここで、本発明の一実施形態によるパイロット式弁装置において、小用カム104は大用カム102と回転駆動軸92に対して対象に配置された同形状の部材であり、使用者が操作ハンドル50を小洗浄用の回転方向に回転操作させる以外は、大用カム102と同様の動作をする部材である。そこで図面を省略し、上述した本発明の一実施形態によるパイロット式弁装置及びそれを備えた水洗大便器装置の大洗浄動作(作用)の部分と同一の部分については説明を省略し、異なる動作(作用)の部分を中心に説明する。
カムベース100の駆動軸受け孔100aは扇形部92cよりも若干大きな扇型形状且若干大きな広がり角度に形成されているので、扇形部92cと駆動軸受け孔100aとの間にはわずかに遊びがあるように設計されている。従って、クラッチ部98に対し小用カム104等が後述するように相対的に回転して押し込まれる或いは相対的に引き出される動作が可能とされている。扇形部92cが駆動軸受け孔100aの小用カム側に当接して回転駆動軸92の駆動力がカムベース100に伝達され始めるとカムベース100は回転駆動軸92の回転力を十分に受けて連動した回転を開始する。
小用カムクラッチ係合部104cが小用カム係合部98bと嵌合すると、小用カム104は揺動方向D2に関して揺動しないように固定されるロック状態となる。そして、クラッチ部98と小用カム104はこのロック状態を維持しながらほぼ一体の回転を開始し、小用カム104は第1側面部104eから続く小用カム押圧操作部104dがパイロット弁操作部86aを押し込むようにパイロット弁操作部86aと当接する状態となる。
すると、洗浄水が、ジェットポンプ装置24の噴射ノズル42から噴射され、下流配管46を通って便器本体2の導水路6へ流入する。便器本体2の導水路6へ流入した洗浄水はボウル部4上の汚物を洗浄した後に汚物とともにトラップ管路8から排出される。
従って、ジェットポンプ装置24は、貯水タンク18内の満水水位WLからポンプ区画容器48の上端48aまでの間の貯水タンク18内の洗浄水と、上端48aから最低水位DWLの間におけるポンプ区画容器48内の洗浄水とを便器本体2に供給して洗浄を行う。
貯水タンク18内にはボールタップ部38から洗浄水が給水されており、洗浄水の最低水位DWLから洗浄水が貯水されて上昇する。
回転駆動軸92が戻り回転移動を開始してすぐ、第2側面部104fがパイロット弁操作部86aとパイロット弁操作部86aの横方向から接触するようにわずかに当接し、わずかに引っかかるような状態になると、小用カム104及びカムベース100がクラッチ部98の戻り回転に対して静止された状態となり、小用カムクラッチ係合部104cが小用カム係合部98bから相対的にわずかに引き出され且つ嵌合が解消される。
従って、小用カム104は、小用カムクラッチ係合部104cとの係合が外れて、小用カム104が揺動方向D2に関して揺動可能にされる揺動可能状態となる。この揺動可能状態では、小用カム104が小用カムシャフト114を中心軸として揺動できるようになっている。
続いて、小用カム104及びカムベース100が戻り回転をするとき、小用カム104は、揺動可能状態であるので、小用カム押圧操作部104dがパイロット弁操作部86aを避けるように揺動方向D2に揺動しながら戻り回転することができる。すなわち、小用カム押圧操作部104dがパイロット弁操作部86aと接してはいるものの、パイロット弁操作部86aを押圧して押し込むよりも、むしろ小用カム押圧操作部104dがパイロット弁操作部86aにより半径方向内側に押されるように揺動しながら戻り回転するようになっている。
従って、パイロット弁86は、パイロット弁座84aに着座してパイロット弁穴部84を閉止している閉状態を維持しており、一次側通水路64及び圧力室66内は外部水道等からの給水で満たされており、主弁体76が弁座74に着座して二次側通水路70を閉止する閉弁状態を維持している。
貯水タンク18内への洗浄水の給水は、洗浄水の水位が満水水位WLに到達すると、ボールタップ部38が洗浄水の給水を停止させて、一連の洗浄動作を終了する。
さらに、パイロット弁駆動機構80を内側で回転させるケーシング82は円筒状に形成されているので、パイロット式弁装置32全体をコンパクトに構成することができる。
2 便器本体
4 ボウル部
6 導水路
16 洗浄水タンク装置
18 貯水タンク
22 給水装置
24 ジェットポンプ装置
32 パイロット式弁装置
34 ジェットポンプ配管
42 噴射ノズル
44 スロート
50 操作ハンドル
66 圧力室
68 主弁体部
74 弁座
76 主弁体
78 パイロット弁部
80 パイロット弁駆動機構
82 ケーシング
82a 内側側面
84 パイロット弁穴部
84a パイロット弁座
86 パイロット弁
86a パイロット弁操作部
92 回転駆動軸
98 クラッチ部
102 大用カム
102d 大用カム押圧操作部
104 小用カム
104d 小用カム押圧操作部
D1 揺動方向
D2 揺動方向
DWL 最低水位
F 矢印
F1 高速噴流
F2 洗浄水流
S 隙間
W0 貯留面
WL 満水水位
Claims (5)
- 給水流路を開閉するパイロット式弁装置であって、
前記給水流路に設けられた主弁座と、
前記主弁座に着座して前記給水流路を閉止する止水状態と、前記主弁座から離間して前記給水流路を開放する給水状態とを切り替える主弁体と、
その内部の圧力上昇時には前記主弁体を前記主弁座へ向かって移動させ且つ内部の圧力低下時には前記主弁体を前記主弁座から離間するように移動させる圧力室と、
前記圧力室の圧力を開放するパイロット弁穴部を備え、このパイロット弁穴部を開閉するパイロット弁と、
使用者が操作開始位置から操作終了位置まで手動操作可能な手動操作部と、
この手動操作部の位置に応じて、前記パイロット弁を開閉するパイロット弁駆動機構と、を有し、
このパイロット弁駆動機構は、前記手動操作部が操作開始位置から操作終了位置まで手動操作される途中の途中位置にあるとき、前記パイロット弁を開弁させるように構成され、且つ前記手動操作部が操作終了位置に到達したとき及び保持されたとき、前記パイロット弁の開弁状態を解除して閉弁させるように構成されたことを特徴とするパイロット式弁装置。 - 前記パイロット弁駆動機構は、前記手動操作部が操作終了位置に到達した後、操作開始位置に戻り移動する途中の途中位置にあるとき、前記パイロット弁を閉弁させることを特徴とする請求項1記載のパイロット式弁装置。
- さらに、前記パイロット弁駆動機構を収容する円筒状に形成されたケーシングを備え、
前記パイロット弁穴部は、このケーシングの内側側面に形成され、
前記パイロット弁は、前記パイロット弁穴部を貫通して前記ケーシングの内側に突出するように設けられているパイロット弁操作部を有し、
前記手動操作部は回転軸を回転させる手動回転操作部であり、
前記パイロット弁駆動機構は、前記手動操作部の回転に連動して、前記ケーシングの内側側面に沿う方向に回転移動され、前記パイロット弁操作部を押圧して、前記パイロット弁を開弁させる押圧カムを備える、ことを特徴とする請求項1又は2記載のパイロット式弁装置。 - 前記パイロット弁駆動機構は、前記手動操作部が操作開始位置から操作終了位置まで手動操作される途中の途中位置にあるとき、前記押圧カムを保持して揺動させずに、前記押圧カムにより前記パイロット弁操作部を押圧して、前記パイロット弁を開弁させ、且つ、前記手動操作部が前記操作終了位置から操作開始位置に戻る途中の途中位置にあるとき、前記押圧カムを保持せずに揺動可能にさせ、前記押圧カムが前記パイロット弁操作部を押圧せずに揺動され、前記パイロット弁を開弁させないようにするクラッチ部材を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のパイロット式弁装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のパイロット式弁装置と、
汚物を受けるボウル部と、洗浄水をボウル部に導くための導水路と、を内部に備えた水洗大便器本体と、
水洗大便器本体に供給する洗浄水を貯水するタンクと、
前記タンク内の下方に配置され、パイロット式弁装置からの給水を噴射する噴射ノズルと、
一端が前記導水路に連結され、さらに、他端が前記噴射ノズルと対向して配置され且つ噴射ノズルから噴射された給水量に対応する洗浄水量をタンクから引き込む開口を形成している、スロート管と、
を備える水洗大便器装置。
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| JP2013071463A JP6149327B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | パイロット式弁装置、及び、それを備えた水洗大便器装置 |
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