JP2014201896A - 推進工法用中押管 - Google Patents
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Abstract
Description
このような推進工法において、推進管の施工延長が長くなると、推進力が過大となって、推進管の耐力を超え、あるいは発進坑内の反力壁の耐力を超えるおそれがあるため、全推進力を推進管の途中に介在させた中押ジャッキに分割負担させて推進する中押工法が併用される。
しかし、都市部における共同溝の普及等にともない、大口径の管路を推進工法で構築することが求められるようになっている。そこで、推進管を周方向に2つに分割した形状のコンクリートセグメントを形成し、これら2つの半割り状のコンクリートセグメントを組み立てて推進管とすることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このように分割されたコンクリートセグメントは、口径が大きなものであっても、トレーラー等で輸送することができる。
したがって、このような大径の推進管を使用する推進工法において、中押工法を併用する場合、新たに、中押T管と称される中押管本体と中押S管と称される中押スライド管を製造する必要あり、このため、中押管の製造に要する手間と費用が嵩むという課題があった。
前記中押管本体は、前記推進管と同径の標準管と、この標準管の前端部外周面に設けられた筒状の鋼製の先端部外殻とを備え、
前記中押スライド管は、前記推進管と同径の標準管と、この標準管の後端部外周面に、当該標準管の後端から後方に突出するようにして設けられて、前記先端部外殻に外挿可能な筒状の鋼製カラーとを備えていることを特徴とする。
また、中押スライド管が、推進管と同径の標準管と、この標準管の後端部外周面に設けられた鋼製カラーとを備えているので、推進管を製造する際に使用される型枠を利用して推進管と同様にして標準管を製造できるとともに、その際に標準管の後端部外周面に鋼製カラーを設けることによって、容易に中押スライド管を製造できる。
よって、新たに、中押T管と称される中押管本体と中押S管と称される中押スライド管を製造することなく、推進管と同径の標準管を利用して中押管本体と中押スライド管を製造できるので、大径の推進管を使用した推進工法に容易に適用できるとともに、製造に要する手間と費用を軽減できる。
前記先端部外殻は、一対の半割状の半割外殻を管状に接合することによって構成され、
前記鋼製カラーは、一対の半割状の半割鋼製カラーを管状に接合することによって構成されているのが好ましい。
図1は、本発明に係る推進工法用中押管(以下、中押管と称する)の一例を示す側面である。この中押管10は、中押管本体11と、この中押管本体11の外側に当該中押管本体11の軸方向にスライド自在に設けられた中押スライド管12とによって構成されている。
標準管11Aの内径(口径)は例えば3m超の3.5m程度となっており、外径は4m程度となっている。
標準管11Aの前端部外周面には、当該外周面に対して所定の段差を有して設けられた環状の嵌合面が形成されており、この嵌合面に前記先端部外殻11Bが嵌め込まれている。嵌合面に嵌合している先端部外殻11Bの外周面と、標準管11Aの外周面との間の段差は、後述する鋼製カラー12Cの厚さに、環状のシール部材24の厚さを加えた寸法と略等しくなっている。また、先端部外殻11Bの後端部は前記段差を越えて、標準管11Aの外周面に、当該外周面と面一になるようにして嵌め込まれている。さらに、先端部外殻11Bは、一対の半割状の半割外殻11b,11bを管状に接合することによって、円筒状に形成されている。
また、標準管11Aの前端部の端面には、リング状の補強板13が固定されている。この補強板13は後述する中押ジャッキ25の押圧力を受けるためのものである。
また、前記補強板13は、一対の半割状の半割補強板13a,13aを接合することによって、リング状に形成されている。
また、半割セグメント11aは、後述する標準管20の半割セグメント20aを製造する際に使用される型枠を利用して製造されている。
また、半割セグメント11aには、裏込材を注入するための注入孔11dが周方向に所定間隔で複数設けられるとともに、インサートねじ11eが周方向に所定間隔で複数設けられている。図2において、下側の半割セグメント11aに設けられたインサートねじ11eは、当該半割セグメント11aの内周面に開口しており、上側の半割セグメント11aに設けられたインサートねじ11eは、当該半割セグメント11aの外周面に開口しており、これらインサートねじ11eには、吊込み用のフック等がねじ込まれるようになっている。
また、半割セグメント11a,11aの接合面の後端部には、図4および図5に示すように、遮熱板11m,11mが設けられている。この遮熱板11m,11mは、半割鋼製カラー11c,11cの端部どうしを突き当てて溶接して接合する際に、裏当て材となるものである。また、半割セグメント11aの後端部の端面にはクッション材11nが設けられている。
推進管20は、図7に示すように、中押管本体11を構成する標準管11Aと同径の標準管20Aと、この標準管20Aの後端部外周面に、当該後端部から後方に突出するようにして設けられた鋼製カラー20Cとを備えている。
また、標準管20Aの前端部には嵌合面20kが形成されている。そして、図6に示すように、この嵌合面20kを中押管本体11の後端から突出している鋼製カラー11Cの内側に嵌め込むとともに、当該鋼製カラー11Cの内周面に、嵌合面20kに設けられた環状のシール部材20b,20bを密接させ、さらに、中押管本体11の後端部の端面に設けられたクッション材11nに推進管20の前端部の端面を密接させることによって、中押管本体11と推進管20とが接合されている。
また、半割セグメント20aには、半割セグメント11aと同様にして、シース管、注入孔20dが設けられている。
また、鋼製カラー20Cも、鋼製カラー11Cと同様に一対の半割鋼製カラー20c,20cを接合することによって構成されている。
中押スライド管12の標準管12Aの内径(口径)は例えば3m超の3.5m程度となっており、外径は4m程度となっている。
また、標準管12Aは前記標準管11Aと内径、外径および軸方向の長さが等しくなっている。
標準管12Aの前端部外周面には、当該外周面に対して所定の段差を有して設けられた環状の嵌合面12kが形成されており、この嵌合面12kに先行の推進管20の後端部に設けられている鋼製カラー20Cが嵌め込まれるようになっている。前記嵌合面12kには周方向に沿って環状のシール部材12b,12bが設けられており、このシール部材12b,12bが前記鋼製カラー20Cの内周面に密接するようになっている。
また、標準管12Aの後端部の端面には、図10に示すように、リング状の補強板23が固定されている。この補強板23は中押ジャッキの押圧力を受けるためのものである。
また、鋼製カラー12Cは、一対の半割状の半割鋼製カラー12c,12cを管状に接合することによって、円筒状に形成されている。
さらに、前記補強板23は、当該補強板23を周方向に8分割されてなる複数の分割補強板23aを接合することによって構成されている。分割補強板23aは、半割セグメント12aを、当該半割セグメント12aの後端部外周面に半割鋼製カラー12cを取り付けた状態に製造した後、半割セグメント12aの後端部の端面に後付けで取り付けられている。また、周方向に隣り合う分割補強板23a,23aには目地が設けられ、この目地にエポキシ樹脂等の目地材が設けられ、これによって分割補強板23a,23aどうしが接合されている。
また、半割セグメント12aは、前記標準管20の半割セグメント20aを製造する際に使用される型枠を利用して製造されている。
また、半割セグメント12aには、裏込材を注入するための注入孔12dが周方向に所定間隔で複数設けられるとともに、インサートねじ12eが周方向に所定間隔で複数設けられている。図8において、下側の半割セグメント12aに設けられたインサートねじ12eは、当該半割セグメント12aの内周面に開口しており、上側の半割セグメント12aに設けられたインサートねじ12eは、当該半割セグメント12aの外周面に開口しており、これらインサートねじ12eには、吊込み用のフック等がねじ込まれるようになっている。
さらに、中押スライド管12の後端部の端面に設けられたクッション材12nに中押管本体11の前端部の端面に設けられた補強板13が密接されている。
そして、このようにして製造された一対の半割中押管本体11h,11hおよび一対の半割中押スライド管12h,12hを現場で前記のようにして接合することによって、中押管本体11および中押スライド管12を製造している(組み立てている)。
また、中押スライド管12が、推進管20と同径の標準管12Aと、この標準管12Aの後端部外周面に設けられた鋼製カラー12Cとを備えているので、推進管20と同様にして標準管12Aを製造できるとともに、その際に標準管12Aの後端部外周面に鋼製カラー12Cを設けることによって、容易に中押スライド管12を製造できる。
よって、新たに、中押T管と称される中押管本体と中押S管と称される中押スライド管を製造することなく、推進管20と同径の標準管11A,12Aを利用して中押管本体11と中押スライド管12を製造できるので、大径の推進管20を使用した推進工法に容易に適用できるとともに、製造に要する手間と費用を軽減できる。
加えて、標準管11A,12Aは、一対の半割状の半割セグメント11a,11a、12a,12aを管状に接合することによって構成され、先端部外殻11Bは、一対の半割状の半割外殻11b,11bを管状に接合することによって構成され、鋼製カラー11C,12Cは、一対の半割状の半割鋼製カラー11c,11c、12c,12cを管状に接合することによって構成されているので、内径が3m超の中押管10を施工現場で組み立てることができる。したがって、口径が3m超の大径の推進管を使用する推進工法において、さらに、容易に中押工法を併用できる。
11 中押管本体
11A 標準管
11B 先端部外殻
11C 鋼製カラー
11a 半割セグメント
11b 半割外殻
11c 半割鋼製カラー
12 中押スライド管
12A 標準管
12C 鋼製カラー
12a 半割セグメント
12c 半割鋼製カラー
13,23 補強板
20 推進管
25 中押ジャッキ
Claims (9)
- 中押管本体の外側に、当該中押管本体の軸方向にスライド自在に中押スライド管が設けられ、前記中押管本体の前端部と前記中押スライド管の後端部との間に中押ジャッキが設けられ、他の推進管の間に介在されて使用される推進工法用中押管であって、
前記中押管本体は、前記推進管と同径の標準管と、この標準管の前端部外周面に設けられた筒状の鋼製の先端部外殻とを備え、
前記中押スライド管は、前記推進管と同径の標準管と、この標準管の後端部外周面に、当該標準管の後端から後方に突出するようにして設けられて、前記先端部外殻に外挿可能な筒状の鋼製カラーとを備えていることを特徴とする推進工法用中押管。 - 前記鋼製カラーは、前記推進管の後端部外周面に設けられた鋼製カラーより、標準管の後端からの突出長さが長いことを特徴とする請求項1に記載の推進工法用中押管。
- 前記標準管は、前記推進管を製造する際に使用される型枠を利用して製造されていることを特徴とする請求項1または2に記載の推進工法用中押管。
- 前記中押管本体の標準管の前端部の端面と、前記中押スライド管の標準管の後端部の端面とには、それぞれリング状の補強板が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の推進工法用中押管。
- 前記中押スライド管の前記補強板は、当該補強板を周方向に分割されてなる複数の分割補強板を接合することによって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の推進工法用中押管。
- 前記中押管本体の先端部外殻の先端部外周には、前記鋼製カラーの内周面に密接する環状のシール部材が設けられるとともに、このシール部材の両側に環状のシール部材止が当該シール部材に当接するようにして設けられ、
前記シール部材より前側に位置するシール部材止は後側に位置するシール部材止より小径となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の推進工法用中押管。 - 前記標準管の内径が3m超であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の推進工法用中押管。
- 前記標準管は、一対の半割状の半割セグメントを管状に接合することによって構成され、
前記先端部外殻は、一対の半割状の半割外殻を管状に接合することによって構成され、
前記鋼製カラーは、一対の半割状の半割鋼製カラーを管状に接合することによって構成されていることを特徴とする請求項7に記載の推進工法用中押管。 - 前記一対の半割外殻の接合部に目地が設けられ、この目地に弾性シール部材が設けられることで、前記一対の半割外殻を管状に接合されていることを特徴とする請求項8に記載の推進工法用中押管。
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