JP2014228355A - 放射性物質の破砕片の回収容器、回収方法、及び、回収装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の回収技術として、例えば、冷却水の中に混入している金属片等のデブリ(くず)が上昇流の中で浮遊して、原子炉内の核燃料物質の集合体に衝突することを防止するために、核燃料の下側にディフューザを設置して、冷却水の上昇流の中のデブリを流れから離れた場所に隔離し回収する技術がある(例えば、特許文献1)。
また、ブラシを遠隔操作して、核燃料の支持金具のデブリフィルタに付着したデブリを冷却水の中に掻き落とし、掻き落とされたデブリを冷却水ごとフィルタに通過させて、デブリを回収する技術がある(例えば、特許文献2)。
その他の手段は、後記する。
<放射性物質の破砕片の回収装置の構成及び動作>
本発明に係る放射性物質の破砕片(以下、「燃料デブリ」と称する)の回収装置は、燃料デブリが混入(散在)している水(以下、「混入水」と称する)の中から、燃料デブリを安全に回収するための装置である。
以下、図1及び図2を参照して、回収容器7の構成及び動作につき説明する。図2は、第1実施形態に係る回収容器7の概略構成及び動作を示す図である。図2(a)は、燃料デブリ6の回収中の回収容器7の動作状態を示している。また、図2(b)は、再臨界が発生した場合の回収容器7の動作状態を示している。
容器本体11は、混入水5が内部に流入される部材である。
底板13は、燃料デブリ6をその上に集積させて、燃料デブリ6の回収部として機能する部材である。
蝶番16は、回動自在に底板13を容器本体11に取り付ける部材である。
留め金17は、通常時に、底板13が回動しないように、底板13を容器本体11に固定する固定部材である。ここでは、「通常時」とは、底板13を開けないときを意味している。このような構成により、底板13は、通常時に閉じられ、一方、再臨界の発生時に開かれる。
まず、回収装置1は、回収容器7を用いて、回収容器7の少なくとも底部13が貯水施設2に溜められた水の中に浸かるように、回収容器7を貯水施設2の上又は内部に配置する。次に、回収装置1は、図示せぬ移送手段を稼動して、給水配管4を介して、燃料デブリ6が混入している混入水5を回収容器7の内部に流入させて、燃料デブリ6を回収容器7の底板13の上に集積させる。これにより、回収装置1は、燃料デブリ6を回収することができる。
また、第1実施形態に係る回収装置1によれば、燃料デブリ6の回収中に、万が一、再臨界が発生した場合であっても、回収容器7の自律的な安全対策機能によって、自動的に再臨界を停止させることができ、その結果、水の中に混入している燃料デブリ6を安全に回収することができる。
第1実施形態に係る回収装置1は、他の場所から混入水5を貯水施設2まで移送して、移送された混入水5の中から燃料デブリ6を回収する構成になっている。
以下、図3を参照して、第2実施形態に係る回収装置1Aの構成及び動作につき説明する。図3は、第2実施形態に係る回収装置1Aの概略構成及び動作を示す模式図である。図3は、第2実施形態に係る回収装置1Aを用いて、燃料デブリ6を回収する原理を示している。図3(a)は、燃料デブリ6の回収中の回収装置1Aの動作状態を示している。また、図3(b)は、再臨界が発生した場合の回収装置1Aの動作状態を示している。
水中ポンプ22は、貯水施設2Aに貯留水3として溜められた混入水5を吸い込み、他の場所(ここでは、回収容器20)に移送する移送手段である。
接続配管23は、一端が水中ポンプ22に接続され、他端が回収容器20に接続された管である。
以下、図4及び図5を参照して、回収容器20の構成及び動作につき説明する。図4及び図5は、それぞれ、第2実施形態に係る回収容器20の構成を示す図である。図4は、回収容器20の外観を示している。また、図5(a)は、下方向から見た回収容器20の構成を示している。また、図5(b)は、図5(a)に示すA−A線に沿って切断した回収容器20の断面構成を示している。また、図5(c)は、図5(a)に示すB−B線に沿って切断した回収容器20の断面構成を示している。図5(d)は、再臨界が発生した場合の回収容器20の動作状態を示している。
容器本体11Aは、混入水5が内部に流入される部材である。容器本体11Aは、接続管31と、ディフューザ32と、容器外周壁33とを備えている。
接続管31は、接続配管23に装着される管である。
ディフューザ32は、回収容器20の内部に流入された混入水5を全周に亘って略均等に吹き出す部材である。ディフューザ32は、接続管31に連なって構成されている。
容器外周壁33は、回収容器20の内部と外部とを仕切る壁部材である。図4に示す例では、容器外周壁33は、円柱の上を略半球状のドームで封鎖された形状に形成されている。容器外周壁33は、水も燃料デブリ6も外部に透過させない構成になっている。
まず、回収装置1Aは、水中ポンプ22(図3(a)参照)を稼動する。このとき、水中ポンプ22は、貯水施設2Aに溜められた貯留水3を混入水5として吸い込み、回収容器20に移送する。混入水5は、接続管31及びディフューザ32を経由して回収容器20の内部に流入し、容器外周壁33に沿って流れの向きを変えながら、ディフューザ32と容器外周壁33との間を通過して、底板13に至る。
また、第2実施形態に係る回収装置1Aによれば、第1実施形態に係る回収装置1と同様に、燃料デブリ6の回収中に、万が一、再臨界が発生した場合であっても、回収容器20の自律的な安全対策機能によって、自動的に再臨界を停止させることができ、その結果、水の中に混入している燃料デブリ6を安全に回収することができる。
第2実施形態に係る回収容器20は、例えば、図6に示す回収容器20Bのように、変形することができる。図6は、第2実施形態に係る回収容器20の変形例である回収容器20Bの構成を示す図である。
第3実施形態は、第2実施形態に係る回収容器20と同様の構成で、回収容器20よりも、運搬性及び交換作業性を向上させた回収容器20Cを提供する。また、第3実施形態は、その回収容器20Cの水切りを可能にした回収装置1Cを提供する。ここでは、「水切り」とは、回収容器20Cの内部から水を抜く作業を意味している。
まず、回収装置1Cは、回収容器20Caを接続配管23の上端に装着する。
次に、回収装置1Cは、水中ポンプ22(図7参照)を稼動する。このとき、水中ポンプ22は、貯水施設2Aに溜められた貯留水3を混入水5として吸い込み、回収容器20Caに移送する。混入水5は、接続管31及びディフューザ32を経由して回収容器20Caの内部に流入し、容器外周壁33に沿って流れの向きを変えながら通過し、底板13に至る。
しかも、回収容器20Cによれば、第2実施形態に係る回収容器20よりも、運搬性及び交換作業性を向上させることができる。また、水切り作業を容易に行うことができる。
しかも、回収装置1Cによれば、第2実施形態に係る回収装置1Aよりも、回収容器20Cの運搬作業、交換作業、及び、水切り作業を容易に行うことができる。
第2実施形態に係る回収装置1Aは、浄化水を貯水施設2Aに戻す構成になっている。
これに対して、第4実施形態は、浄化水を貯水施設2Aとは異なる他の貯水施設2Bに移送する回収装置1Dを提供する。
以下、図10を参照して、第4実施形態に係る回収装置1Dの構成及び動作につき説明する。図10は、第4実施形態に係る回収装置1Dの概略構成及び動作を示す模式図である。図10は、第4実施形態に係る回収装置1Dを用いて、燃料デブリ6を回収する原理を示している。
ポンプ62は、水を移送する移送手段である。
吐出管63は、一端がポンプ62に接続され、他端が貯水施設2Bに接続された管である。
温度計SN1は、ポンプ62の温度を検出するセンサである。
温度計SN2は、回収容器20Dの内部の温度を検出するセンサである。
線量計SN3は、回収容器20Dの内部の放射線量を検出するセンサである。
以下、図11を参照して、回収容器20Dの構成及び動作につき説明する。図11(a)は、下方向から見た回収容器20Dの構成を示している。また、図11(b)は、図11(a)に示すB−B線に沿って切断した回収容器20Dの断面構成を示している。
まず、回収装置1Dは、ポンプ62(図10参照)を稼動する。このとき、ポンプ62は、回収装置1Dの接続管38及び吸込管61を介して、回収容器20Dの内部の混入水5を吸い込む。このとき、燃料デブリ6は、接続管38に設けられた金網39を透過できない。一方、水の多くは、金網39を透過することができる。そのため、回収容器20Dは、金網39によって、混入水5を燃料デブリ6と浄化水71とに分離する。その結果、ポンプ62は、回収装置1Dの接続管38及び吸込管61を介して、浄化水71を吸い込む。
しかも、回収装置1Dによれば、第2実施形態に係る回収装置1Aと比較すると、浄化水を貯水施設2Aとは別の貯水施設2Bに集めることができる。
また、水中で核燃料物質や比較的大きな大きさの破損燃料片を切断する場合に、切断作業で発生する比較的小さな大きさのデブリを回収する作業にも適用できる。
2,2A,2B 貯水施設(水槽)
3 貯留水
4 給水配管
5 混入水
6(6a,6b,6c) 核燃料物質の破砕片(燃料デブリ)
7,20,20B,20C,20D 回収容器
8 支持材
9 排水管
11,11A 容器本体
12 開口部
13 底板(回収部)
14 金網
15 小孔
16 蝶番
17 留め金(固定部材)
21 吸込管
22 水中ポンプ
23 接続配管
24 ストッパ
25 拡散板
31 接続管
32 ディフューザ
33,33A,33D 容器外周壁
34 外周枠
35 接続部材
36 間仕切り板
37 メッシュ材
38 接続管
39 金網
41 運搬用金具
42 フック
51 クレーン
52 ワイヤ
53 ポール(支持体)
61 吸込管
62 ポンプ
63 吐出管
64 ポンプ制御装置
71 浄化水
SN1,SN2 温度計
SN3 線量計
Claims (19)
- 少なくとも底部が貯水施設に溜められた水の中に浸かるように、当該貯水施設の上又は内部に配置される容器本体と、
前記容器本体の前記底部に設けられた底板と、
前記底板を前記容器本体に固定する固定部材とを有し、
前記底板は、核燃料物質の破砕片が混入している混入水が前記容器本体の内部に流入された場合に、当該混入水の中に混入している一定サイズ以上の当該核燃料物質の破砕片を透過させずに、水を透過させることによって、当該底板の上に当該核燃料物質の破砕片を集積させる複数の小孔が設けられており、
前記固定部材は、温度に応じて変形する形状記憶合金によって構成されており、前記底板の上に集積された前記核燃料物質の破砕片が発熱した場合に、当該核燃料物質の破砕片の熱によって変形して、前記底板の固定を解く
ことを特徴とする放射性物質の破砕片の回収容器。 - 前記底板は、前記小孔を有する、金網、パンチメタル板、メッシュ材、及び、不織布のいずれかによって構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の放射性物質の破砕片の回収容器。 - 前記固定部材が変形する温度は、50℃以上で、かつ、100℃以下の範囲に設定されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射性物質の破砕片の回収容器。 - 前記底板は、蝶番によって回動自在に前記容器本体に取り付けられており、
前記固定部材は、通常時に、前記底板が回動しないように、前記底板を前記容器本体に固定している
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の放射性物質の破砕片の回収容器。 - 前記容器本体は、上部に、前記混入水が流入される開口部が設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の放射性物質の破砕片の回収容器。 - 前記容器本体は、前記底部に、前記混入水を移送する配管と接続される接続管を有しており、
前記底板は、それぞれが前記接続管を中心にして放射状に配置されるように、複数枚に分断されており、
前記蝶番は、前記複数枚に分断された底板のそれぞれに対応して、前記底部の外周付近に複数設けられており、
前記固定部材は、前記複数枚に分断された底板のそれぞれに対応して、前記底部の前記接続管付近に複数設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の放射性物質の破砕片の回収容器。 - さらに、前記容器本体の内部に、間仕切り板を有しており、
前記間仕切り板は、前記底板の上に集積された前記核燃料物質の破砕片の再臨界を抑制するためのホウ素を含む鋼材で構成されており、かつ、前記容器本体の内部を通過する水流と平行な向きに配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の放射性物質の破砕片の回収容器。 - 回収容器の少なくとも底部が貯水施設に溜められた水の中に浸かるように、当該回収容器を当該貯水施設の上又は内部に配置し、
核燃料物質の破砕片が混入している混入水を前記回収容器の内部に流入させて、当該回収容器の底板の上に当該核燃料物質の破砕片を集積させ、
さらに、前記底板の上に集積された前記核燃料物質の破砕片が発熱した場合に、当該核燃料物質の破砕片の熱によって、当該回収容器の前記底板を固定している、温度に応じて変形する形状記憶合金によって構成された固定部材を変形させて、当該回収容器に前記底板の固定を解かせる
ことを特徴とする放射性物質の破砕片の回収方法。 - 前記混入水を貯留水として前記貯水施設に溜めておき、
前記混入水を移送手段によって前記回収容器に流入させて、当該混入水に混入している前記核燃料物質の破砕片を当該回収容器の前記底板の上に集積させるとともに、当該底板を透過した浄化水を前記貯水施設に戻す
ことを特徴とする請求項8に記載の放射性物質の破砕片の回収方法。 - 前記混入水を前記貯水施設に溜めておき、
前記混入水を移送手段によって前記回収容器に流入させて、当該混入水に混入している前記核燃料物質の破砕片を当該回収容器の前記底板の上に集積させるとともに、当該底板を透過した浄化水を前記貯水施設とは異なる別の貯水施設に移送する
ことを特徴とする請求項8に記載の放射性物質の破砕片の回収方法。 - 前記回収容器の下方に1乃至複数枚の拡散板を予め設けておき、
前記固定部材が前記底板の固定を解いたときに、前記底板の上から落下する前記核燃料物質の破砕片を当該拡散板に衝突させて、当該核燃料物質の破砕片を複数の方向に拡散させる
ことを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の放射性物質の破砕片の回収方法。 - 前記回収容器は、前記貯留水が通る配管の上に、取り外し自在な状態で装着されており、一定量以上の前記核燃料物質の破砕片が前記底板の上に集積された場合に、当該配管から取り外されて別の回収容器と交換される
ことを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の放射性物質の破砕片の回収方法。 - 前記回収容器は、前記配管から取り外された後に、前記貯水施設の上で保持されることによって、水切りが行われ、さらに、水切りが行われている間に、前記底板の上に集積された前記核燃料物質の破砕片が発熱した場合に、前記底板の固定を解いて、前記核燃料物質の破砕片を前記底板の上から前記貯水施設に溜められた水の中に落下させる
ことを特徴とする請求項12に記載の放射性物質の破砕片の回収方法。 - 水を溜める貯水施設と、
少なくとも底部が前記貯水施設に溜められた水の中に浸かるように、当該貯水施設の上又は内部に配置され、温度に応じて変形する形状記憶合金によって構成された固定部材で、前記底部に設けられた底板を固定している回収容器と、
核燃料物質の破砕片が混入している混入水を移送して前記回収容器の内部に流入させる移送手段とを有する
ことを特徴とする放射性物質の破砕片の回収装置。 - 前記移送手段は、前記貯水施設の内部に設けられ、前記貯水施設に貯留水として溜められた前記混入水を吸い込む水中ポンプとして構成されており、
さらに、一端が前記貯水施設に溜められた前記貯留水の中に開放され、他端が前記水中ポンプに接続された吸込管と、
一端が前記水中ポンプに接続され、他端が前記回収容器に接続された配管とを有する
ことを特徴とする請求項14に記載の放射性物質の破砕片の回収装置。 - 前記移送手段は、前記貯水施設の外部に設けられ、前記回収容器を介して前記貯水施設に貯留水として溜められた前記混入水を吸い込むポンプとして構成されており、
さらに、前記核燃料物質の破砕片が混入していない浄化水を溜めるための、前記貯水施設とは異なる別の貯水施設と、
一端が前記貯水施設に溜められた前記貯留水の中に開放され、他端が前記回収容器に接続された配管と、
一端が前記回収容器に接続され、他端が前記ポンプに接続された吸込管と、
一端が前記ポンプに接続され、他端が前記別の貯水施設に接続された吐出管とを有する
ことを特徴とする請求項14に記載の放射性物質の破砕片の回収装置。 - 前記配管の端部は、前記回収容器の装着及び取り外しが自在な形状になっており、
前記配管は、当該配管の自重と前記回収容器の荷重とを支える剛性を有している
ことを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の放射性物質の破砕片の回収装置。 - さらに、前記回収容器の下方に設けられ、前記回収容器の前記底板の上から落下する核燃料物質の破砕片と衝突して、当該核燃料物質の破砕片を複数の方向に拡散させる1乃至複数枚の拡散板を有する
ことを特徴とする請求項14乃至請求項17のいずれか一項に記載の放射性物質の破砕片の回収装置。 - 前記回収容器は、運搬に用いられる運搬用金具を備えており、
さらに、前記回収容器の前記運搬用金具と係合して、前記貯水施設の上方で前記回収容器を支持する支持体を有している
ことを特徴とする請求項14乃至請求項18のいずれか一項に記載の放射性物質の破砕片の回収装置。
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