JP2015137448A - 建物ユニットの断熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物ユニットの骨組構成部材の中空部内に断熱材を充填しながら、工場での骨組構成部材の溶接の際に中空部内の断熱材を焦がすことのない断熱構造を提供する。【解決手段】柱2と、梁3と、その柱2及び梁3間に設けられ金属板を溶接して略ボックス状に形成される接合部材4とからなる骨組構成部材によって骨組が構成された建物ユニットの断熱構造であって、骨組構成部材のうち、中空状に形成された骨組構成部材2・3・4の中空部内に断熱材5が充填されており、その断熱材5の少なくとも骨組構成部材2・3・4の溶接箇所に面する部分を、耐火性能を具備する耐火断熱材6とする。具体的には、略ボックス状の接合部材4の中空部内で金属板の溶接箇所wに沿って耐火断熱材6を設ける。また、柱2または梁3の中空部の端部内で接合部材4に対する溶接箇所wに沿って耐火断熱材6を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、建物ユニットの骨組を構成する骨組構成部材の断熱構造に関する。
建物ユニットの骨組は、四隅の鉄骨柱と、その鉄骨柱の端部間に架設する鉄骨梁とから構成され、その鉄骨柱と鉄骨梁は略ボックス状の接合金具を介して連結される(例えば特許文献1参照)。
また、特許文献2には、鉄骨柱等のヒートブリッジ対策用として、鉄骨柱等に対し室内側及び外壁側に沿って断熱材をそれぞれ配置した断熱構造が開示されている。
特開平5−9980号公報 特開2007−291639号公報
ところで、複数の建物ユニットで構成されるユニット式建物では、特に外壁側の鉄骨にヒートブリッジ対策が必要となり、その場合、外壁側に位置する中空鉄骨内に断熱材を充填することが考えられる。
しかし、鉄骨柱、鉄骨梁、及び接合金具は工場で溶接するため、溶接により中空鉄骨内の断熱材を焦がしてしまう問題がある。
そこで、本発明は、建物ユニットの骨組を構成する部材の中空部内に断熱材を充填しながら、工場での骨組構成部材の溶接の際に中空部内の断熱材を焦がすことのない断熱構造を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すように、
柱2と、梁3と、その柱2及び梁3間に設けられ金属板を溶接して略ボックス状に形成される接合部材4とからなる骨組構成部材によって骨組が構成された建物ユニットの断熱構造であって、
前記骨組構成部材のうち、中空状に形成された骨組構成部材2・3・4の中空部内に断熱材5が充填されており、
前記断熱材5の少なくとも前記骨組構成部材2・3・4の溶接箇所に面する部分を、耐火性能を具備する耐火断熱材6としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、建物ユニットの中空状に形成された骨組構成部材2・3・4の中空部内に充填する断熱材5の少なくとも溶接箇所に面する部分を、耐火性能を具備する耐火断熱材6としたので、工場での骨組構成部材2・3・4の溶接の際に中空部内の断熱材5・6を焦がすことがない。
請求項2に記載の発明は、例えば図2、図3に示すように、
請求項1に記載の建物ユニットの断熱構造において、
前記略ボックス状の接合部材4の中空部内で前記金属板41・42・43・44・47の溶接箇所wに沿って前記耐火断熱材6を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、略ボックス状の接合部材4の中空部内で金属板41・42・43・44・47の溶接箇所wに沿って耐火断熱材6を設けたので、工場での金属板41・42・43・44・47の溶接の際に接合部材4内の断熱材5・6を焦がすことがない。
請求項3に記載の発明は、例えば図3に示すように、
請求項1に記載の建物ユニットの断熱構造において、
前記柱2は中空状に形成されており、この柱2の中空部の端部内で前記接合部材4に対する溶接箇所wに沿って前記耐火断熱材6を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、中空状の柱2の中空部端部内で接合部材4に対する溶接箇所wに沿って耐火断熱材6を設けたので、工場での接合部材4に対する溶接の際に柱2の中空部内の断熱材5・6を焦がすことがない。
請求項4に記載の発明は、例えば図1に示すように、
請求項1に記載の建物ユニットの断熱構造において、
前記梁3は中空状に形成されており、この梁3の中空部の端部内で前記接合部材4に対する溶接箇所wに沿って前記耐火断熱材6を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、中空状の梁3の中空部端部内で接合部材4に対する溶接箇所wに沿って耐火断熱材6を設けたので、工場での接合部材4に対する溶接の際に梁3の中空部内の断熱材5・6を焦がすことがない。
請求項5に記載の発明は、例えば図5、図6に示すように、
請求項1から4のいずれか一項に記載の建物ユニットの断熱構造において、
前記建物ユニットの外壁側に位置する前記中空状の骨組構成部材2・3・4にのみ前記中空部内に前記断熱材5・6を充填することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、建物ユニットの外壁側に位置する中空状の骨組構成部材2・3・4にのみ中空部内に断熱材5・6を充填することで、特に外壁側で問題となるヒートブリッジ対策が効果的に行え、しかも、外壁側以外の骨組構成部材には断熱材を必要としないことから、コストを抑制できる。
請求項6に記載の発明は、例えば図4に示すように、
請求項3または4に記載の建物ユニットの断熱構造において、
角柱状の前記断熱材5を、その角形断面において繊維方向と交差する方向で切断して、前記柱2または梁3の中空部内に挿入することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、角柱状の断熱材5を、その角形断面において繊維方向と交差する方向で切断して、柱2または梁3の中空部内に挿入することで、断熱材5を繊維方向と交差する方向に圧縮変形させることにより、柱2または梁3の中空部内への断熱材5の挿入がスムーズに行える。
本発明によれば、建物ユニットの骨組構成部材の中空部内に充填した断熱材を、工場での骨組構成部材の溶接の際に焦がすことがない。
本発明に係る建物ユニットの断熱構造を示す縦断面図である。 図1の下部接合部材の構成とともに必要部のみ耐火断熱材とした断熱材の一例を示した分解斜視図(a)と、必要部のみ耐火断熱材とした断熱材の裏側の一例を示した斜視図(b)である。 図1の下部接合部材と柱とその柱に挿入する断熱材の一例を示した分解斜視図である。 柱に挿入する断熱材の切断の仕方の一例を示した斜視図である。 本発明を適用するユニット式建物の1階プラン例を示した平面図である。 本発明を適用するユニット式建物の2階プラン例を示した平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態)
図1は本発明に係る建物ユニットの断熱構造を示すもので、1は外壁パネル、2は柱、3は梁、4は接合部材、5は断熱材、6は耐火断熱材である。
建物ユニットは、図示のように、外壁パネル1を備える骨組が、四隅の中空鉄骨による柱2の上下端部間に梁3を、鉄板による略ボックス状の接合部材4を各々介し連結して構成される。
なお、本実施形態の梁3は、断面コ字状の溝形鋼が用いられている。
そして、外壁パネル1を備える側の骨組構成部材のうち、中空状に形成された骨組構成部材である柱2及び接合部材4の各々中空部内には、例えばグラスウール、ロックウールなどの無機繊維系等の断熱材5が充填されている。
さらに、その充填される断熱材5のうち、少なくとも柱2及び接合部材4の溶接箇所に各々面する部分(必要部)には、耐火性能を具備する、例えば耐熱性に優れるセラミックファイバーからなる耐火断熱材6が使用されている。
図2(a)及び(b)は図1の下部の接合部材4の構成とともに必要部のみ耐火断熱材6とした断熱材5の一例を示したもので、図示のように、接合部材4の中空部内に必要部のみ耐火断熱材6とした断熱材5を充填する。
接合部材4は、鉄板による垂直なウェブ41及び上下の水平なフランジ42・43を有する断面コ字形の端部に垂直な平板状の鉄板44を溶接して、直交方向に位置する梁接合部45・46を備えている。
以上の接合部材4の内部に、矢印で示すように、予め角柱状に形成された必要部のみ耐火断熱材6とした断熱材5を入れてから、断面L字形の鉄板47をウェブ41、フランジ42・43及び鉄板44にそれぞれ溶接する(図3の溶接箇所w参照)。
また、上方のフランジ42には、柱2の下端が溶接される(図2(a)の溶接箇所w参照)。
以上の必要部のみ耐火断熱材6とした断熱材5は、図2(b)に示すように、予め角柱状の断熱材5の周囲に対し、接合部材4のウェブ41、フランジ42・43、鉄板44及び鉄板47の溶接箇所w(図3参照)に対応して直交する二側面と、上方のフランジ42と柱2との溶接箇所w(図2(a)参照)に対応して上面を、耐火断熱材6で形成してなる。
本実施例では、このように、溶接箇所wに対応した必要部のみ耐火断熱材6とした断熱材5を接合部材4に充填するものとしたが、例えば角柱状の耐火断熱材6のみで構成された断熱材を充填してもよい。
なお、図1に示したように、上部の接合部材4に対しては、その下方のフランジ43に柱2の上端が溶接される。その場合、上部の接合部材4内に充填する断熱材5・6は、図示のように、下部の接合部材4内に充填する断熱材5・6と上下逆の関係になる。
図3は図1の下部の接合部材4と柱2とその柱2に挿入する断熱材5・6の一例を示したもので、図示のように、柱2に挿入する断熱材5の下端のみ耐火断熱材6としている。
すなわち、予め角柱状の断熱材5の下端を耐火断熱材6で形成しておく。
このような下端を耐火断熱材6とした角柱状の断熱材5を、矢印で示すように、柱2の内部に挿入してから、柱2の下端を接合部材4のフランジ42に溶接する(図2(a)の溶接箇所w参照)。
図4は柱2に挿入する断熱材5の切断の仕方の一例を示したもので、柱2に挿入する断熱材5を、図示のように、その角形断面において繊維方向(矢印Y方向)と交差する直交方向で切断する(点線c参照)。
すなわち、予め角柱状の断熱材5を、その角形断面において、矢印Y方向で示した繊維方向と交差する直交方向に沿って、点線cで示すように、切断する。
このように、角柱状の断熱材5を、その角形断面において、矢印Y方向で示した繊維方向と交差する直交方向に沿って、点線cで示すように、切断してから、柱2内に挿入するため、断熱材5を繊維方向と交差する直交方向に圧縮変形させることにより、柱2内への断熱材5の挿入がスムーズに行える。
なお、図1に示したように、上部の接合部材4のフランジ43に柱2の上端が溶接されるため、図示のように、柱2に挿入する角柱状の断熱材5の上端を耐火断熱材6で形成しておく。
図5は本発明を適用するユニット式建物の1階プラン例を示すもので、図示のように、外壁側に位置する柱2の全ての中空部に断熱材5・6がそれぞれ充填される。
すなわち、複数の建物ユニットを組み合わせて、例えば図示のような1階プラン例として構成されるユニット式建物において、その各居室等の外壁側に位置する柱2の全ての中空部に断熱材5・6がそれぞれ充填されている。
具体的には、図示の1階プラン例において、101は玄関、102は玄関ポーチ、103はホール、104はカーポート、105は平面視L字状に形成された多目的広場としてのプラザ、106はピロティ(開放空間)である。
図示例においては、玄関101の玄関ポーチ102に沿った外壁側、ホール103のカーポート104に沿った外壁側、平面視L字状に形成されたプラザ105のピロティ106に沿った部分を含む外壁側の全ての柱2が、中空部に断熱材5・6を充填したものとなっている。
図6は本発明を適用するユニット式建物の2階プラン例を示すもので、図示のように、外壁側に位置する柱2の全ての中空部に断熱材5・6がそれぞれ充填される。
すなわち、例えば図示のような2階プラン例においても、1階と同様に、その各居室等の外壁側に位置する柱2の全ての中空部に断熱材5・6がそれぞれ充填されている。
具体的には、図示の2階プラン例において、201はホール、202は浴室・洗面所・トイレを有するサニタリー、203はバルコニー、204はキッチン、205はリビングルームとダイニングルームの機能を一室に併存させた部屋、206はバルコニー、207は主寝室、208はバルコニーである。
図示例においては、サニタリー202のバルコニー203に沿った外壁側、キッチン204の外壁側、リビングルームとダイニングルーム機能併存の部屋205のバルコニー206に沿った部分を含む外壁側、主寝室207のバルコニー208に沿った部分を含む外壁側の全ての柱2が、中空部に断熱材5・6を充填したものとなっている。
なお、図示しないが、接合部材4についても、外壁側に位置する全てに断熱材5・6がそれぞれ充填される。
また、本実施形態の梁3は、上述のように断面コ字状の溝形鋼が用いられているが、外壁側に位置する梁3を、柱2と同様に中空鉄骨とし、その中空部に断熱材5・6を充填してもよい。
その場合、上下何れの接合部材4に対しても、その直交方向に位置する梁接合部45・46の各々に、柱2と同様、予め断熱材5・6を充填した梁3がそれぞれ溶接されるため、角柱状の断熱材5の端部を耐火断熱材6で形成しておく。
以上、実施形態によれば、建物ユニットの骨組構成部材2・3・4の中空部内に充填した断熱材5・6を、工場での骨組構成部材の溶接の際に焦がすことがない。
これによって、断熱材5・6による断熱効果を十分に発揮できる。
すなわち、柱2または梁3の端部内において、接合部材4に対する溶接箇所wに沿って耐火断熱材6を設けたため、工場での接合部材4に対する溶接の際に柱2または梁3内の断熱材5・6を焦がすことがない。
さらに、略ボックス状の接合部材4内において、そのウェブ41、フランジ42・43、鉄板44及び鉄板47の溶接箇所wに沿って耐火断熱材6を設けたため、工場でのウェブ41、フランジ42・43、鉄板44及び鉄板47の溶接の際に接合部材4内の断熱材5・6を焦がすことがない。
また、角柱状の断熱材5を、その角形断面において繊維方向と交差する直交方向で切断して、柱2または梁3内に挿入するため、断熱材5を繊維方向と交差する直交方向に圧縮変形させることにより、柱2または梁3内への断熱材5の挿入がスムーズに行える。
そして、建物ユニットの外壁側に位置する柱2、梁3及び接合部材4にのみ中空部内に断熱材5・6を充填するため、特に外壁側で問題となるヒートブリッジ対策が効果的に行え、しかも、外壁側以外の柱2、梁3及び接合部材4には断熱材を必要としないことから、コストを抑制できる。
(変形例)
以上の実施形態においては、鉄骨や鉄板としたが、材質はこれに限られるものではなく、溶接可能な金属であればよい。
また、断熱材の種類や形状等は任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
例えば断熱材としては、前述したグラスウール、ロックウールなどの無機繊維系の他、ビーズ法ポリスチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどの発泡プラスチック系や、セルロースファイバー、羊毛断熱材、炭化発泡コルクなどの天然素材系であってもよい。
また、例えば耐火断熱材としては、前述したセラミックファイバーの他、アルミナファイバーやケイ酸カルシウムなどからなる耐火断熱材であってもよい。さらに、耐火被覆材として用いられる特定のロックウールを耐火断熱材としてもよい。
1 外壁パネル
2 柱(骨組構成部材)
3 梁(骨組構成部材)
4 接合部材(骨組構成部材)
41 ウェブ(金属板)
42 フランジ(金属板)
43 フランジ(金属板)
44 金属板
45 梁接合部
46 梁接合部
47 金属板
5 断熱材
6 耐火断熱材
w 溶接箇所

Claims (6)

  1. 柱と、梁と、その柱及び梁間に設けられ金属板を溶接して略ボックス状に形成される接合部材とからなる骨組構成部材によって骨組が構成された建物ユニットの断熱構造であって、
    前記骨組構成部材のうち、中空状に形成された骨組構成部材の中空部内に断熱材が充填されており、
    前記断熱材の少なくとも前記骨組構成部材の溶接箇所に面する部分を、耐火性能を具備する耐火断熱材としたことを特徴とする建物ユニットの断熱構造。
  2. 請求項1に記載の建物ユニットの断熱構造において、
    前記略ボックス状の接合部材の中空部内で前記金属板の溶接箇所に沿って前記耐火断熱材を設けたことを特徴とする建物ユニットの断熱構造。
  3. 請求項1に記載の建物ユニットの断熱構造において、
    前記柱は中空状に形成されており、この柱の中空部の端部内で前記接合部材に対する溶接箇所に沿って前記耐火断熱材を設けたことを特徴とする建物ユニットの断熱構造。
  4. 請求項1に記載の建物ユニットの断熱構造において、
    前記梁は中空状に形成されており、この梁の中空部の端部内で前記接合部材に対する溶接箇所に沿って前記耐火断熱材を設けたことを特徴とする建物ユニットの断熱構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の建物ユニットの断熱構造において、
    前記建物ユニットの外壁側に位置する前記中空状の骨組構成部材にのみ前記中空部内に前記断熱材を充填することを特徴とする建物ユニットの断熱構造。
  6. 請求項3または4に記載の建物ユニットの断熱構造において、
    角柱状の前記断熱材を、その角形断面において繊維方向と交差する方向で切断して、前記柱または梁の中空部内に挿入することを特徴とする建物ユニットの断熱構造。
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