以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図2は本発明の実施の形態におけるプリンタの概念図、図3は本発明の実施の形態における画像形成ユニットの概念図である。
図において、10はプリンタ、Csは筐体、11Bk、11Y、11M、11Cは、互いに隣接させて配設されたブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの画像形成ユニット(イメージドラムユニット)、13は、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cに配設され、表面に各色の現像剤像としてのトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム、23は、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cに隣接させて、かつ、感光体ドラム13の上方において感光体ドラム13と対向させて配設された露光装置としてのLEDヘッド、u1は、前記画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cの下方に配設され、感光体ドラム13の表面に形成された各色のトナー像を媒体としての用紙Pに重ねて転写し、カラーのトナー像を形成する転写ユニット、17は定着装置としての定着器、18は、用紙Pを収容する媒体収容部としての用紙カセットである。
前記LEDヘッド23は、複数の発光素子としてのLEDから成るLEDアレイ、各LEDを選択的に駆動し、発光させる駆動回路、LEDの光を感光体ドラム13の表面に結像するレンズアレイ等を備え、後述される露光制御部52(図1)から送られたドットデータに基づいて、感光体ドラム13を露光し、感光体ドラム13の表面に潜像としての静電潜像を形成する。
なお、前記各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cは、いずれも同じ構造を有するので、図3においては、画像形成ユニット11Bkについてだけ各部材に符号を付与して説明する。
前記各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cにおいては、電子写真プロセスによって前記トナー像が形成される。そのために、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cは、画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cの本体を構成するプロセス部(現像器)11a、及び該プロセス部11aに対して着脱自在に配設され、現像剤としての各色のトナーTを収容する現像剤収容部としてのトナーカートリッジ28を備える。該トナーカートリッジ28は、収容されたトナーTを排出し、プロセス部11aに供給するための排出口28aを備える。なお、本実施の形態においては、プロセス部11a及びトナーカートリッジ28がそれぞれ別体で形成されるようになっているが、プロセス部11aの上方に現像剤収容部としてのトナー収容部を一体に形成するようにすることができる。
本実施の形態において、トナーTは、非磁性一成分トナーであり、平均粒径が6〔μm〕のトナー母体に、シリカ、PMMA、メラミン等の外添剤を添加することによって形成される。
前記プロセス部11aは、前記トナーカートリッジ28を支持するハウジングC1を備えるとともに、該ハウジングC1内に、矢印方向に回転自在に配設された前記感光体ドラム13、該感光体ドラム13と当接させて矢印方向に回転自在に配設された帯電部材としての帯電ローラ22、感光体ドラム13の回転方向における帯電ローラ22より下流側において、感光体ドラム13と当接させて矢印方向に回転自在に配設された現像剤担持体としての現像ローラ24、感光体ドラム13の回転方向における帯電ローラ22より下流側に配設され、トナー像の転写が行われた後の感光体ドラム13上に残留したトナーT、すなわち、残留トナーを除去するための第1のクリーニング装置27、現像ローラ24に当接させて前記ハウジングC1の所定の箇所に取り付けられた現像剤規制部材としての現像ブレード26、前記現像ローラ24の回転方向における現像ブレード26より上流側において、現像ローラ24と当接させて矢印方向に回転自在に配設された現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ25、前記ハウジングC1内のトナー供給ローラ25より上方において回転自在に配設された攪拌部材29、30等を備える。なお、現像ローラ24、トナー供給ローラ25、現像ブレード26、攪拌部材29、30等によって現像器が構成される。
前記感光体ドラム13は、30〔mm〕の外径を有し、導電性支持体、及び該導電性支持体の表面に形成された光導電層から成り、駆動部としての図示されない駆動モータによって回転させられる。前記導電性支持体は、アルミニウム製の金属パイプから成り、前記光導電層は、電荷発生層及び電荷輸送層を積層することによって形成された有機感光体から成る。
前記帯電ローラ22は、金属シャフト、及び該金属シャフトの表面に形成された半導電性ゴム層から成り、帯電用の電圧、すなわち、帯電バイアスが印加されることによって感光体ドラム13の表面を一様に帯電させる。
前記現像ローラ24は、16〔mm〕の外径を有し、金属シャフト、及び該金属シャフトの表面に形成された、半導電性ウレタンゴム材等の適度な弾性を有する半導電性部材から成り、現像用の電圧、すなわち、現像バイアスが印加されることによって、トナーTを感光体ドラム13に付着させ、静電潜像を現像し、感光体ドラム13の表面にトナー像を形成する。なお、現像ローラ24は、50〜150〔g/cm2 〕の押圧力で感光体ドラム13に当接させられる。
前記トナー供給ローラ25は、15.5〔mm〕の外径を有し、シリコーンゴム、ウレタンゴム等の発泡弾性体によって形成され、表面に、凹部から成る複数の図示されないセルが形成され、供給用の電圧、すなわち、供給バイアスが印加されることによって、トナーカートリッジ28から供給されたトナーTを現像ローラ24に供給する。
本実施の形態において、前記帯電ローラ22には−1000〔V〕の、現像ローラ24には−200〔V〕の、トナー供給ローラ25には−300〔V〕の、いずれも負の極性の電圧が印加される。
前記現像ブレード26は、0.08〔mm〕の厚さを有し、長手方向(現像ローラ24の軸方向)における長さを前記現像ローラ24の半導電性部材の幅と一致させて形成されたステンレス製の薄板から成り、規制用の電圧、すなわち、規制バイアスが印加されることによって、トナー供給ローラ25から現像ローラ24に供給されるトナーTの量を規制することにより、現像ローラ24の表面に一定の厚さの現像剤層としてのトナー層を形成する。
前記第1のクリーニング装置27は、先端を感光体ドラム13に当接させて配設され、前記残留トナーを掻き取るためのクリーニング部材としてのクリーニングブレード27a、掻き取られた残留トナーを図示されない回収部に搬送する搬送部材としての搬送スパイラル27b等を備える。
前記攪拌部材29、30は、トナーカートリッジ28から供給され、ハウジングC1内に溜められたトナーTを攪拌し、トナー供給ローラ25に送る。
また、前記転写ユニットu1は、第1のローラとしての駆動ローラ15a、第2のローラとしての従動ローラ15b、駆動ローラ15aと従動ローラ15bとによって張設され、矢印方向に走行させられ、用紙Pを搬送する無端の転写ベルト14、該転写ベルト14の内側において、各感光体ドラム13と対向させて回転自在に配設され、各色のトナー像を用紙Pに転写する転写部材としての転写ローラ12、前記転写ベルト14に付着したトナーTを除去するための第2のクリーニング装置16等を備える。該第2のクリーニング装置16は、先端を転写ベルト14に当接させて配設され、転写ベルト14に付着したトナーTを掻き取るためのクリーニング部材としてのクリーニングブレード16aを備える。
そして、前記定着器17は、回転自在に配設された第1の定着部材としての加熱ローラR1、及び該加熱ローラR1と当接させて回転自在に配設された第2の定着部材としての加圧ローラR2を備え、用紙P上のカラーのトナー像を加熱し、加圧することによって、用紙Pにカラーの画像を形成する。
また、前記用紙カセット18は、前端に、回転自在に配設され、用紙Pを1枚ずつ繰り出し、媒体搬送路Rt1に供給する繰出ローラ19を備える。
媒体搬送路Rt1には、繰出ローラ19によって用紙カセット18から繰り出された用紙Pを搬送する搬送ローラ20、前記媒体搬送路Rt1における搬送ローラ20より下流側において、用紙Pを一時的に停止させ、用紙Pの斜行を矯正するレジストローラ対21、媒体搬送路Rt1の下流端において、カラーの画像が形成された用紙Pをプリンタ10の本体、すなわち、装置本体外に排出する排出ローラ対31等が回転自在に配設される。
なお、33は、筐体Csの頂面に形成され、装置本体外に排出された用紙Pを積載するためのスタッカである。
次に、プリンタ10の制御装置について説明する。
図1は本実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
図において、50は、接続部材としてのネットワークNtを介してプリンタ10と接続され、プリンタ10に印刷データを送信する上位装置としてのホストコンピュータ、51はプリンタ10の全体の制御を行う主制御部としてのプリンタ制御部、52は前記各LEDヘッド23(図3)の制御を行い、LEDヘッド23の各LEDを選択的に発光させる露光制御部である。
前記プリンタ制御部51は、ホストコンピュータ50から印刷データを受信すると、印刷データを編集し、画像データに変換して露光制御部52に送り、該露光制御部52は、画像データに基づいて、各色のパターン化されたドットデータを生成し、各LEDヘッド23に送る。
そして、53は、プリンタ10において印刷動作が開始されてからの動作時間、すなわち、経過時間Tpを計測する時間計測部、54は、プリンタ10の印刷動作が開始されてからの印刷枚数εを計測する印刷枚数計測部、55は、LEDヘッド23に送られる前記ドットデータに基づいて各LEDを発光させることによって形成されるドットの数(発光ドット数)を、ドットカウントとして計測するとともに、印刷動作が開始されてからのドットカウントの累積値である累積ドットカウントΣNdを算出するドットカウント計測部、56は、該ドットカウント計測部55によって算出された前記累積ドットカウントΣNdに基づいてトナーTの消費量を算出し、該消費量に基づいて、前記プロセス部11a内のトナーTの残量、すなわち、トナー残量γを算出する現像剤残量算出部としてのトナー残量算出部、57は、各種の値、データ等の情報を記録するための記憶部としてのメモリ、58は、前記印刷枚数ε及び累積ドットカウントΣNdに基づいて、印刷動作が開始されてからの印刷デューティδの累積値を表す、印刷密度としての印刷デューティ累積値σ
σ=a・ΣNd/ε (aは定数)
を算出する印刷密度算出部としての印刷デューティ算出部、59は、前記現像ローラ24へのトナーTの付着のし易さを表す度合である第1の係数としての印字率係数k1を算出する印字率係数算出部、60は、図示されない電圧用電源と接続され、プリンタ制御部51の指示に基づいて、帯電ローラ22、LEDヘッド23、現像ローラ24、トナー供給ローラ25及び現像ブレード26に印加される各電圧を制御する電圧制御部、61は、現像ローラ24に印加される現像バイアスとトナー供給ローラ25に印加される供給バイアスとの差電圧(バイアス差)Δvを算出する差電圧算出部、62は前記プリンタ制御部51の指示に基づいて駆動モータを駆動するドライバ制御部である。
なお、本実施の形態においては、時間計測部53において経過時間Tpを計測したり、印刷枚数計測部54において、所定の感光体ドラム13に隣接させて配設されたドラムカウンタに基づいて印刷枚数εを計測したり、ドットカウント計測部55において前記ドットの数をドットカウントとして計測したりするために、共通のカウンタが配設され、共通のカウンタのカウント値に基づいて、経過時間Tp、印刷枚数ε及びドットカウントが計測される。
次に、プリンタ10の動作について説明する。
各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cにおいて、電圧制御部60によって帯電ローラ22に帯電バイアスが印加されると、感光体ドラム13の表面が一様に帯電させられる。
そして、前記ドライバ制御部62が、プリンタ制御部51の指示に基づいて前記駆動モータを駆動すると、感光体ドラム13、帯電ローラ22、現像ローラ24、トナー供給ローラ25等が回転させられる。
そして、感光体ドラム13の回転に伴って、感光体ドラム13の表面における帯電させられた部分が、LEDヘッド23と対向する位置に到達すると、露光制御部52が、ドットデータを各LEDヘッド23に送り、各LEDをドットデータに対応させて発光させる。これに伴って、ドットデータに対応した光が感光体ドラム13に照射され、感光体ドラム13の表面における光が照射された部分に静電潜像が形成される。
続いて、感光体ドラム13が更に回転させられ、静電潜像が形成された部分が、現像ローラ24と対向する位置に到達すると、電圧制御部60によって現像ローラ24に現像バイアスが印加され、現像ローラ24の表面と感光体ドラム13の表面との電位差が形成され、クーロン力、摩擦力等によって現像ローラ24上のトナーTが感光体ドラム13の表面に付着させられる。これにより、静電潜像が現像されて各感光体ドラム13に各色のトナー像が形成される。
このとき、電圧制御部60によってトナー供給ローラ25に供給バイアスが印加されることにより、現像ローラ24とトナー供給ローラ25との差電圧Δvが形成されるとともに、現像ローラ24とトナー供給ローラ25とが、同じ方向に、互いに一定の周速比で回転させられる。これにより、トナーTが帯電させられるとともに、帯電させられたトナーTがトナー供給ローラ25から現像ローラ24に供給される。
また、電圧制御部60によって現像ブレード26に規制バイアスが印加され、現像ブレード26の所定の箇所が現像ローラ24に当接させられることにより、現像ローラ24上に一定の厚さのトナー層が形成される。これにより、現像ローラ24上のトナーTが、現像ブレード26からの電荷の注入、及び現像ブレード26との摩擦によって更に帯電させられる。
一方、用紙カセット18に収容された用紙Pは、繰出ローラ19によって繰り出されて媒体搬送路Rt1に供給され、搬送ローラ20によって搬送され、レジストローラ対21によって斜行が矯正された後、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cと転写ユニットu1との間に送られ、転写ベルト14の走行に伴って搬送される。そして、用紙Pが各感光体ドラム13と転写ローラ12との間を通過する際に、電圧制御部60によって転写用の電圧が各LEDヘッド23に印加されると、各色のトナー像が用紙Pに重ねて転写され、用紙Pにカラーのトナー像が形成される。
なお、前述されたように、各色のトナー像が用紙Pに転写された後の各感光体ドラム13上の残留トナーは、前記第1のクリーニング装置27によって除去され、回収される。また、印刷動作中に転写ベルト14上に付着したトナーTは、前記第2のクリーニング装置16によって除去される。
続いて、カラーのトナー像が形成された用紙Pは、前記定着器17に搬送され、定着器17において、加熱ローラR1によって加熱され、加圧ローラR2によって加圧される。このとき、加熱ローラR1の熱によって、トナー像を構成するトナーが融解し、融解したトナーが加圧ローラR2によって用紙Pに押し付けられて用紙Pの繊維間に浸透させられる。これにより、用紙Pにカラーのトナー像が定着させられ、用紙Pにカラーの画像が形成される。
そして、カラーの画像が形成された用紙Pは、前記排出ローラ対31によって装置本体外に排出され、スタッカ33上に積載される。
ところで、印刷デューティδの低い印刷が連続して行われるのに伴って現像ローラ24上のトナー層が厚くなると、感光体ドラム13における露光がされない非露光領域(静電潜像が形成されない領域)にトナーTが付着し、用紙Pにかぶり等の汚れが発生することがある。
そこで、連続印刷を行ったときの、現像ローラ24へのトナーTの付着量、すなわち、トナー付着量、及び用紙Pに発生した汚れの度合を観察した。
図4は連続印刷を行ったときの現像ローラへのトナー付着量の変化を示す参考図、図5は連続印刷を行ったときの用紙に発生した汚れの度合の変化を示す参考図である。なお、図4において、横軸に印刷枚数εを、縦軸にトナー付着量を、図5において、横軸に印刷枚数εを、縦軸に汚れのレベルLvを採ってある。
この場合、1日に3000〔枚〕の連続印刷を行った。印刷枚数εは、前記ドラムカウンタによって計測した。
また、現像ローラ24へのトナー付着量は、所定の印刷枚数εの印刷を行うたびに、現像ローラ24を停止させた状態で、先端に1〔cm2 〕の端面を有するプローブを現像ローラ24の表面に近接させ、プローブに計測用の電源から300〔V〕の直流の電圧を印加することによって現像ローラ24に付着したトナーTを採取し、採取前と採取後のプローブの重量の差を測定し、該差に基づいて算出した。
さらに、用紙Pに発生した汚れのレベルLvは、所定の印刷枚数εの印刷を行うたびに、1〔枚〕の用紙Pの印字領域(白地部分)の色と、あらかじめ白紙に10段階の濃度で形成された標準色とを目視で比色することによって算出した。
図4において、L1は、印刷デューティδを高くし、60〔%〕にして連続印刷を行ったときの現像ローラ24へのトナー付着量を示す線、L2は、印刷デューティδを低くし、0.3〔%〕にして連続印刷を行ったときの現像ローラ24へのトナー付着量を示す線である。
なお、所定の領域(例えば、1〔枚〕の用紙P)に画像を形成するに当たり、前記所定の領域において、LEDを発光させることによって形成されたドットの数をNyとし、前記所定の領域において、LEDが発光させられず、形成されなかったドットの数をNnとしたとき、前記所定の領域において画像を形成することが可能であるドットの総数Ndは、
Nd=Ny+Nn
になり、印刷デューティδは、
δ=(Ny/Nd)×100〔%〕
で表すことができる。
図に示されるように、印刷デューティδを高くして連続印刷を行った場合、印刷枚数εが多くなってもトナー付着量がほとんど変化しないのに対して、印刷デューティδを低くして連続印刷を行った場合、印刷枚数εが多くなるのに伴ってトナー付着量が多くなる。すなわち、印刷デューティδを低くした場合の、印刷枚数εが0〔枚〕であるときのトナー付着量が0.5〔mg/cm2 〕であるのに対して、印刷枚数εが1000〔枚〕程度になると、トナー付着量が徐々に多くなり、印刷枚数εが3000〔枚〕になると、トナー付着量が0.9〔mg/cm2 〕になる。
また、トナー付着量が多くなると、現像ローラ24上のトナーTの多くは、静電潜像の現像に使用されず、現像ローラ24上に留まり、トナー供給ローラ25、現像ブレード26との摩擦によって継続して外力を受けて劣化し、静電凝集する。その結果、現像ローラ24上のトナー層が厚くなり、現像ローラ24上のトナーTが感光体ドラム13上の非露光領域に付着することによって、用紙P上に汚れが発生してしまう。
そして、図5において、L3は、印加デューティδを0.3〔%〕にして連続印刷を行ったときの用紙に発生した汚れのレベルLvを示す線であり、この場合、汚れのレベルLvは、1〜10の10段階で表され、1は汚れが最も大きいことを表し、10は汚れが最も小さいことを表す。なお、汚れのレベルLvが7以下である場合、プリンタ10の仕様の範囲外であり、画像品位に問題があるとされ、汚れのレベルLvが7より上である場合、プリンタ10の仕様の範囲内であり、画像品位に問題はないとされる。
図に示されるように、汚れのレベルLvは、印刷枚数εが0〔枚〕〜1000〔枚〕程度まではほぼ10であり、1000〔枚〕程度から徐々に低くなり、印刷枚数εが2500〔枚〕でほぼ8になり、印刷枚数εが3000〔枚〕で7になり、プリンタ10の仕様の範囲外になる。
次に、連続印刷が行われるのに伴って印刷枚数εが多くなるときの、プロセス部11a内のトナー残量γがトナー付着量に与える影響について説明する。
図6は本発明の実施の形態におけるプロセス部内のトナー残量が現像ローラへのトナー付着量に与える影響を説明するための図である。なお、図において、横軸に印刷枚数εを、縦軸にトナー付着量を採ってある。
この場合、印加デューティδを0.3〔%〕にして、3000〔枚〕の連続印刷を行った。
図において、L4は、プロセス部11a内のトナー残量γが十分に多く、プロセス部11aがトナーフルの状態にある場合の、現像ローラ24へのトナー付着量を示す線、L5は、プロセス部11a内のトナー残量γが少なく、プロセス部11aがトナーエンプティの状態にある場合の、現像ローラ24へのトナー付着量を示す線である。
図に示されるように、プロセス部11aがトナーエンプティの状態にある場合、トナーフルの状態にある場合と比較して、印刷枚数εに対して、現像ローラ24へのトナー付着量が多くなる。これは、プロセス部11aがトナーエンプティの状態にある場合、プロセス部11aにおいて、新しいトナーTと劣化したトナーTの入替えが少なく、トナーTが外力を受けやすく、劣化しやすいので、現像ローラ24上の劣化したトナーTが多くなり、静電凝集が生じやすくなるからである。
このように、印刷デューティδの低い印刷が連続して行われると、現像ローラ24へのトナー付着量が多くなり、用紙Pに汚れが発生しやすくなることから、本実施の形態においては、印刷枚数ε及び印刷デューティ累積値σに応じて差電圧Δvを変更することによって、トナー供給ローラ25から現像ローラ24に供給されるトナーTの量が少なくされるようになっている。
また、プロセス部11aがトナーエンプティの状態で連続して印刷が行われた場合に現像ローラ24へのトナー付着量が多くなることから、本実施の形態においては、トナー残量γに対応させて差電圧Δvを変更することによって、トナー供給ローラ25から現像ローラ24に供給されるトナーTの量が少なくされる。
次に、プリンタ10の制御装置の動作について説明する。
図7は本発明の実施の形態におけるプリンタの制御装置の動作を示す第1のフローチャート、図8は本発明の実施の形態におけるプリンタの制御装置の動作を示す第2のフローチャート、図9は本発明の実施の形態におけるプリンタの制御装置の動作を説明するためのタイムチャート、図10は本発明の実施の形態における印字率係数テーブルの例を示す図、図11は本発明の実施の形態におけるトナー残量係数テーブルの例を示す図である。
プリンタ10がオンにされ、ホストコンピュータ50からプリンタ10に所定の印刷ジョブの印刷データが送られると、プリンタ制御部51は、タイミングt0で、ドライバ制御部62を介して駆動モータを駆動(オンに)し、電圧制御部60によって、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cにおいて帯電バイアス、現像バイアス及び供給バイアスを制御し、それぞれあらかじめ設定された値にして印刷ジョブの印刷動作を開始する。
なお、本実施の形態において、帯電バイアスは、オンの状態で−1000〔V〕の負の極性の電圧であり、オフの状態では0〔V〕の電圧であり、現像バイアスは、オンの状態で+100〔V〕の正の極性の電圧、及び−200〔V〕の負の極性の電圧であり、オフの状態では0〔V〕の電圧であり、供給バイアスは、オンの状態で−300〔V〕の負の極性の電圧であり、オフの状態では0〔V〕の電圧である。
そして、駆動モータが駆動されるのに伴って、感光体ドラム13、帯電ローラ22、現像ローラ24、トナー供給ローラ25等が回転させられると、電圧制御部60は、現像ローラ24上のトナーTが感光体ドラム13に付着するのを防止するために、現像ローラ24に+100〔V〕の現像バイアスを印加し、タイミングt1で、帯電ローラ22に−1000〔V〕の帯電バイアスを印加して、感光体ドラム13の表面を一様に帯電させる。
続いて、露光制御部52は、印刷ジョブについて画像の形成を開始し、感光体ドラム13の表面をLEDヘッド23によって露光し、感光体ドラム13の表面に静電潜像を形成する。そして、電圧制御部60は、タイミングt2で、現像ローラ24に0〔V〕の現像バイアスを印加した後、タイミングt3で、現像ローラ24に−200〔V〕の現像バイアスを、トナー供給ローラ25に−300〔V〕の供給バイアスを印加することによって、現像バイアスと供給バイアスとの間に絶対値で100〔V〕の差電圧Δvを形成する。これにより、トナー供給ローラ25が現像ローラ24にトナーTを供給し、現像ブレード26によって、現像ローラ24上に所定の厚さのトナー層が形成される。
その後、用紙Pが各感光体ドラム13と転写ローラ12との間を通過する際に、電圧制御部60によって転写用の電圧が各LEDヘッド23に印加され、各色のトナー像が用紙Pに重ねて転写させられ、用紙Pにカラーのトナー像が形成される。続いて、定着器17においてカラーのトナー像が用紙Pに定着させられると、1〔枚〕の用紙Pに対するカラー画像の形成が終了する。
このようにして、印刷ジョブについて画像の形成が行われる。
ところで、前記印刷ジョブにおいて、印刷デューティδの低い印刷が連続して行われる場合、前述されたように、現像ローラ24へのトナー付着量が多くなり、用紙Pに汚れが発生しやすくなる。
そこで、本実施の形態においては、印刷ジョブについて画像の形成が行われている間に、所定の時間、本実施の形態においては、30〔分〕が経過するごとに、印刷ジョブについての印刷動作とは別の処理(並行処理)で、差電圧Δvを変更するための指標としての印字率Pxが算出され、画像の形成が終了したときに、印字率Pxに基づいて差電圧Δvが変更されるようになっている。
そのために、図9に示されるように、印刷ジョブについて、印刷動作が行われる区間を印刷動作区間τとしたとき、該印刷動作区間τに、タイミングt0で印刷ジョブについて画像の形成が開始されてからタイミングt4で印刷ジョブについて画像の形成が終了するまでの画像形成区間τ1、及びタイミングt4で画像の形成が終了してからタイミングt5で駆動モータ、帯電バイアス、現像バイアス及び供給バイアスがオフにされ、印刷動作が終了するまでの非画像形成区間τ2が設定される。
そして、画像形成区間τ1において、印刷ジョブについて、差電圧Δvが形成された状態で、各用紙Pに対して画像の形成が行われ、その間に、プリンタ制御部51は、別の処理で印字率Pxを算出し、メモリ57に記録する。
続いて、印字ジョブについてすべての用紙Pに対する画像の形成が終了すると、非画像形成区間τ2において、本実施の形態においては、画像の形成が終了した直後のタイミングt4で、電圧制御部60は差電圧Δvを印字率Pxに基づいて変更する。
そのために、プリンタ制御部51は、タイミングt4で、メモリ57から印字率Pxを読み出して印字率係数算出部59に送り、該印字率係数算出部59から、差電圧Δvを補正するための印字率係数k1を読み込む。そのために、印字率係数算出部59は、前記印字率Pxが送られると、メモリ57に形成された、図10に示される印字率係数テーブルを参照し、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cごとに設定された、印字率Pxに対応する印字率係数k1を読み出すことによって算出し、プリンタ制御部51に送る。
なお、印字率係数k1は、印字率Pxが低いほど大きく、印字率Pxが高いほど小さくされる。本実施の形態においては、印字率Pxが1である場合、印字率係数k1は1.0にされ、印字率Pxが10である場合、印字率係数k1は0.1にされる。
続いて、プリンタ制御部51は、ドットカウント計測部55によって算出された累積ドットカウントΣNdを読み込み、トナー残量算出部56に送る。該トナー残量算出部56は、累積ドットカウントΣNdに基づいてトナーTの消費量を算出し、該消費量に基づいて、プロセス部11a内のトナー残量γを算出し、プリンタ制御部51に送る。そして、プリンタ制御部51は、トナー残量γを読み込むと、電圧制御部60に送る。
該電圧制御部60において、差電圧算出部61は、メモリ57に形成された、図11に示されるトナー残量係数テーブルを参照し、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cごとに設定された、トナー残量γに対応する第2の係数としてのトナー残量係数k2を読み出すことによって算出する。
なお、該トナー残量係数k2は、トナー残量γが多いほど大きく、トナー残量γが少ないほど小さくされる。本実施の形態においては、トナー残量γが100〔%〕〜70〔%〕である場合、トナー残量係数k2は1.0にされ、トナー残量γが10〔%〕である場合、トナー残量係数k2は0.5にされる。
そして、差電圧算出部61は、差電圧Δv、前記印字率係数k1及びトナー残量係数k2に基づいて、非画像形成区間τ2における差電圧Δv’
Δv’=Δv・k1・k2
を算出する。この場合、差電圧Δv’は
Δv≧Δv’≧0〔V〕
にされる。
なお、印字率係数k1は、印刷枚数ε及び印刷デューティ累積値σに応じて前記差電圧Δvを補正するための補正係数であり、トナー残量係数k2は、トナー残量γに応じて差電圧Δvを補正するための補正係数である。
続いて、差電圧算出部61は、差電圧ΔvをΔv’に変更し、経過時間Tp、印刷枚数ε及び印刷デューティ累積値σをリセットする。
したがって、
Δv≧Δv’≧0〔V〕
の範囲において、印刷枚数εが多いほど、また、印刷デューティ累積値σが低いほど差電圧Δv’が小さくされ、現像ローラ24へのトナー付着量が少なくなる。これに対して、印刷枚数εが少ないほど、また、印刷デューティ累積値σが高いほど差電圧Δv’が大きくされ、現像ローラ24へのトナー付着量が多くなる。
また、トナー残量γが少ないほど差電圧Δv’が小さくされ、現像ローラ24へのトナー付着量が少なくなり、トナー残量γが多いほど差電圧Δv’が大きくされ、現像ローラ24へのトナー付着量が多くなる。
このようにして、非画像形成区間τ2で差電圧ΔvがΔv’に変更され、タイミングt5で、印刷動作が終了される。
その後、ホストコンピュータ50からプリンタ10に他の印刷ジョブについて印刷データが送られると、印刷動作が開始され、印刷ジョブについて画像の形成が行われている間に印字率Pxが算出され、タイミングt4で、差電圧Δvが印字率Pxに基づいて差電圧Δv’に変更される。
なお、前記非画像形成区間τ2は、画像の形成が行われない間に差電圧Δvを変更するための区間であるので、本実施の形態においては、印刷ジョブの最後の感光体ドラム13上のトナー像が用紙Pに転写された時点が、画像の形成が終了したタイミングt4に設定されるが、最後の用紙Pに転写されたトナー像が定着させられた時点を、画像の形成が終了したタイミングt4に設定することもできる。
また、前記タイミングt5は、印刷ジョブの最後の感光体ドラム13上のトナー像が用紙Pに転写された後、現像ローラ24が少なくとも1回転以上回転した後になるように設定され、その場合、現像ローラ24が少なくとも1回転以上差電圧Δvで回転させられる。
次に、印刷ジョブについて画像の形成が行われている間に印字率Pxを算出するためのプリンタ制御部51の動作について説明する。なお、印字率Pxを算出する処理は、印刷ジョブについて画像の形成を行う処理とは別の処理で並列に行われる。
まず、プリンタ10がオンにされると、プリンタ制御部51は、時間計測部53に指示を送り、時間計測部53による時間の計測を開始するとともに、印刷枚数計測部54に指示を送り、印刷枚数計測部54による印刷枚数εの計測を開始する。時間計測部53は、計測を開始してからの経過時間Tpをプリンタ制御部51に送り、印刷枚数計測部54は、計測を開始してからの印刷枚数εをプリンタ制御部51に送る。
そして、プリンタ制御部51は、時間計測部53から経過時間Tpを読み込み、経過時間Tpが、所定の時間、本実施の形態においては、30〔分〕以上になるのを待機し、経過時間Tpが30〔分〕以上になると、印刷枚数εを読み込み、印刷枚数εが所定の枚数、本実施の形態においては、200〔枚〕以上であるかどうかを判断する。
印刷枚数εが200〔枚〕以上である場合、プリンタ制御部51は、印刷デューティ算出部58から印刷デューティ累積値σを読み込み、印刷デューティ累積値σが所定の値、本実施の形態においては、20〔%〕以下であるかどうかを判断する。印刷デューティ累積値σが20〔%〕以下である場合、プリンタ制御部51は、印刷デューティδの低い印刷が連続して行われる頻度を表す指標である印字率Pxを大きく(インクリメント)し、
Px←Px+1
にする。
すなわち、印字率Pxは、200〔枚〕以上の印刷が20〔%〕以下の印刷デューティ累積値σで行われると、+1だけ大きくされる。
そして、プリンタ制御部51は、印字率Pxが10より大きいかどうかを判断し、印字率Pxが10より大きい場合、印字率Pxを10にする。
また、印刷枚数εが200〔枚〕より少ない場合、及び印刷枚数εが200〔枚〕以上であっても印刷デューティ累積値σが20〔%〕より高い場合、プリンタ制御部51は印字率Pxを小さく(デクリメント)し、
Px←Px−1
にする。
すなわち、印字率Pxは、印刷ジョブにおいて、200〔枚〕以上の印刷が行われない場合、及び200〔枚〕以上の印刷が行われる場合であっても、印刷デューティ累積値σが20〔%〕より高い場合、+1だけ小さくされる。
そして、プリンタ制御部51は、印字率Pxが0以下であるかどうかを判断し、印字率Pxが0以下である場合、印字率Pxを0にする。したがって、印字率Pxは0〜10の値を採る。
このように、プリンタ制御部51は、30〔分〕が経過するごとに、200〔枚〕以上の印刷が行われたかどうか、及び20〔%〕以下の印刷デューティ累積値σで印刷が行われたかどうかを判断し、印字率Pxを、印刷枚数ε及び印刷デューティ累積値σに応じて更新し、メモリ57に記録する。
続いて、プリンタ制御部51は、プリンタ10がオフにされたかどうかを判断し、プリンタ10がオフにされた場合、処理を終了し、オフにされない場合、共通のカウンタをリセットし、再び時間の計測を開始する。共通のカウンタがリセットされると、カウント値が0になり、経過時間Tp、印刷枚数ε及びドットカウントがいずれもリセットされ、0にされる。
この場合、印刷が繰り返されるのに伴って、経過時間Tpにおける印刷枚数εが多いほど、また、印刷デューティ累積値σが低いほど印字率Pxが高くなり、各印刷ジョブにおける印刷枚数εが少ないほど、また、印刷デューティ累積値σが高いほど印字率Pxが低くなる。
本実施の形態において、電圧制御部60は、タイミングt4で供給バイアス電圧を、−300〔V〕から、差電圧Δv’に対応する絶対値の小さい供給バイアスに変更し、非画像形成区間τ2において、トナー供給ローラ25に供給バイアスを印加する。また、電圧制御部60は、非画像形成区間τ2において、帯電ローラ22に、画像形成区間τ1と同じ−1000〔V〕の帯電バイアスを印加し、現像ローラ24に、画像形成区間τ1と同じ−200〔V〕の帯電バイアスを印加する。すなわち、差電圧Δv’は、絶対値において、差電圧Δvの100〔V〕より小さくなるように算出される。
ところで、前記差電圧Δv’は、現像ローラ24上のトナー層の厚さを制御するパラメータであるが、差電圧Δv’が絶対値において大きすぎると、現像ローラ24上のトナー層の厚さが過剰に大きくなり、用紙Pに汚れが発生しやすくなる。これに対して、差電圧Δv’が0〔V〕に近づくと、現像ローラ24上のトナー層の厚さが小さくなり、用紙Pにかすれ、残像等が発生しやすくなる。
そこで、本実施の形態においては、非画像形成区間τ2においてだけ差電圧Δv’を絶対値において小さくすることによって、現像ローラ24上のトナー層の厚さが適正な値にされる。
したがって、用紙Pに汚れが発生するのを防止するとともに、用紙Pにかすれ、残像等が発生するのを防止することができる。
なお、帯電バイアスと現像バイアスとの差電圧Δvaも、用紙Pの汚れを制御するためのパラメータであり、適正な差電圧Δvaは絶対値において800〔V〕であるが、帯電バイアスを絶対値において小さくし、差電圧Δvaを絶対値において800〔V〕より小さくすると、感光体ドラム13の表面電位が低くなり、現像ローラ24上のトナーTが感光体ドラム13の表面の非露光領域に付着しやすくなり、用紙Pに汚れが発生してしまう。
これに対して、帯電バイアスを絶対値において大きくし、差電圧Δvaを絶対値において800〔V〕より大きくすると、感光体ドラム13の表面電位が高くなり、差電圧Δvaを絶対値において小さくすると、感光体ドラム13の表面の電荷が現像ローラ24上のトナーTを帯電させ、現像ローラ24上のトナーTの帯電量を多くするので、用紙Pに汚れが発生してしまう。
そこで、本実施の形態においては、前述されたように、非画像形成区間τ2において、帯電ローラ22に、画像形成区間τ1と同じ−1000〔V〕の帯電バイアスが印加される。
また、現像ローラ24に、画像形成区間τ1と同じ−200〔V〕の現像バイアスが印加される。この場合、現像バイアスは、画像の濃度を決定するパラメータであり、用紙Pの汚れの発生に寄与しないので、画像形成区間τ1と非画像形成区間τ2とで同じ値にされる。
次に、プロセス部11a内のトナー残量γが前記差電圧Δv’に与える影響について説明する。
図12は本発明の実施の形態における差電圧のイメージ図である。なお、図において、横軸に印刷枚数εを、縦軸に差電圧Δv’の絶対値を採ってある。
この場合、印加デューティδを0.3〔%〕にして3000〔枚〕の印刷を行ったときの差電圧Δv’を算出した。
図において、L6は、プロセス部11aがトナーフルの状態にある場合の差電圧Δv’の絶対値を示す線、L7は、プロセス部11aがトナーエンプティの状態にある場合の差電圧Δv’の絶対値を示す線である。
図に示されるように、プロセス部11aがトナーエンプティの状態にある場合、差電圧Δv’の傾きは、プロセス部11aがトナーフルの状態にある場合より大きくなり、プロセス部11aがトナーエンプティの状態にある場合、印刷枚数εが0〔枚〕の場合の差電圧Δv’をV0〔V〕としたとき、印刷枚数εが2000〔枚〕になると、差電圧Δv’はV0/2〔V〕になる。印刷枚数εが多くなるのに伴って、差電圧Δv’の絶対値が小さくなることが分かる。
また、プロセス部11aがトナーエンプティの状態にある場合、図6に示されるように、印刷枚数εが多くなるのに伴って、現像ローラ24へのトナー付着量が徐々に多くなるので、現像ローラ24へのトナー付着量が多くなる分だけ、差電圧Δv’の絶対値を小さくすることによって、現像ローラ24へのトナー付着量が多くなるのを抑制することができる。
なお、現像ローラ24へのトナー付着量の増加分に対して、差電圧Δv’の絶対値が適正な値より大きく設定されると、トナー付着量が多くなるのを抑制することができず、用紙Pに汚れが発生する。これに対して、現像ローラ24へのトナー付着量の増加分に対して、差電圧Δv’の絶対値が適正な値より小さく設定されると、トナー付着量が過剰に抑制され、その結果、感光体ドラム13の表面にトナー像が形成されるときの、現像ローラ24上のトナー層の厚さを最適にすることができず、用紙Pにかすれ、残像等が形成される。
そして、画像形成区間τ1と非画像形成区間τ2とで現像ローラ24へのトナー付着量を一定にすることが望ましいので、非画像形成区間τ2における差電圧Δv’は、画像形成区間τ1において現像ローラ24へのトナー付着量が多くなった分だけ、絶対値において小さくされる。
次に、図7のフローチャートについて説明する。
ステップS1 ホストコンピュータ50からプリンタ10に印刷データが送られる。
ステップS2 プリンタ制御部51は印刷動作を開始する。
ステップS3 プリンタ制御部51は画像の形成が終了するのを待機する。画像の形成が終了した場合はステップS4に進む。
ステップS4 プリンタ制御部51は印字率Pxを読み出す。
ステップS5 トナー残量算出部56はトナー残量γを算出する。
ステップS6 差電圧算出部61は非画像形成区間τ2における差電圧Δv’を算出する。
ステップS7 差電圧算出部61は差電圧Δvを変更する。
ステップS8 差電圧算出部61は経過時間Tp、印刷枚数ε及び印刷デューティ累積値σをリセットし、処理を終了する。
次に、図8のフローチャートについて説明する。
ステップT1 プリンタ10がオンにされる。
ステップT2 時間計測部53は時間の計測を開始する。
ステップT3 印刷枚数計測部54は印刷枚数εの計測を開始する。 ステップT4 プリンタ制御部51は経過時間Tpが30〔分〕以上になるのを待機する。経過時間Tpが30〔分〕以上になった場合はステップT5に進む。
ステップT5 プリンタ制御部51は印刷枚数εが200〔枚〕以上であるかどうかを判断する。印刷枚数εが200〔枚〕以上である場合はステップT6に、印刷枚数εが200〔枚〕より少ない場合はステップT13に進む。
ステップT6 プリンタ制御部51は印刷デューティ累積値σが20〔%〕以下であるかどうかを判断する。印刷デューティ累積値σが20〔%〕以下である場合はステップT7に、印刷デューティ累積値σが20〔%〕より大きい場合はステップT13に進む。
ステップT7 プリンタ制御部51は印字率Pxをインクリメントする。
ステップT8 プリンタ制御部51は印字率Pxが10より大きいかどうかを判断する。印字率Pxが10より大きい場合はステップT9に進み、印字率Pxが10以下である場合はステップT10に進む。
ステップT9 プリンタ制御部51は印字率Pxを10にする。
ステップT10 プリンタ制御部51は印字率Pxをメモリ57に記録する。
ステップT11 プリンタ制御部51はプリンタ10がオフにされたかどうかを判断する。プリンタ10がオフにされた場合は処理を終了し、プリンタ10がオフにされない場合はステップT12に進む。
ステップT12 プリンタ制御部51は共通のカウンタをリセットし、ステップT2に戻る。
ステップT13 プリンタ制御部51は印字率Pxをデクリメントする。
ステップT14 プリンタ制御部51は印字率Pxが0以下であるかどうかを判断する。印字率Pxが0以下である場会はステップT15に、印字率Pxが0より大きい場合はステップT10に進む。
ステップT15 プリンタ制御部51は印字率Pxを0にし、ステップT10に進む。
このように、本実施の形態においては、差電圧算出部61が、所定の印刷ジョブについての画像の形成が終了したときに、現像バイアスと供給バイアスとの差電圧Δvを、印刷枚数ε、印刷デューティ累積値σ及びトナー残量γに応じて変更するので、現像ローラ24へのトナー付着量が多くなるのを抑制することができる。
したがって、印刷デューティδの低い印刷が連続して行われても、現像ローラ24上のトナー層が厚くならず、感光体ドラム13の表面の非露光領域にトナーTが付着するのを防止することができる。
その結果、用紙Pに汚れが発生するのを防止することができ、画像品位が低下するのを防止することができる。
また、印刷枚数ε及び印刷デューティ累積値σに応じて印字率Pxが算出され、印刷ジョブが行われるたびに印字率Pxが更新されるので、差電圧Δvを段階的に変更することができる。したがって、現像ローラ24上のトナー層が急激に厚くなったり、薄くなったりするのを防止することができるので、画像品位を安定させることができる。
次に、本発明の実施の形態において連続印刷を行ったときの現像ローラ24へのトナー付着量、及び用紙P発生した汚れの度合について説明する。
図13は本発明の実施の形態における連続印刷を行ったときの現像ローラへのトナー付着量の変化を示す図、図14は本発明の実施の形態における連続印刷を行ったときの用紙に発生した汚れの度合の変化を示す図である。なお、図13において、横軸に印刷枚数εを、縦軸にトナー付着量を、図14において、横軸に印刷枚数εを、縦軸に汚れのレベルLvを採ってある。
この場合、1日に3000〔枚〕の連続印刷を行った。
図13において、L11は、本発明において、連続印刷を行ったときの現像ローラ24へのトナー付着量を示す線、L12は、従来の技術において、印刷デューティδを高くし、60〔%〕にして連続印刷を行ったときの現像ローラ24へのトナー付着量を示す線、L13は、従来の技術において、印刷デューティδを低くし、0.3〔%〕にして連続印刷を行ったときの現像ローラ24へのトナー付着量を示す線である。
図に示されるように、従来の技術においては、印刷デューティδを低くして連続印刷を行った場合は、印刷枚数εが多くなるのに伴ってトナー付着量が多くなるが、本発明においては、印刷デューティδに関係なく、印刷枚数εが多くなってもトナー付着量はほとんど変化しない。
また、図14において、L14は、本発明において連続印刷を行ったときの汚れのレベルLvを示す線、L15は、従来の技術において、印加デューティδを0.3〔%〕にして連続印刷を行ったときの汚れのレベルLvを示す線である。
図に示されるように、従来の技術においては、印刷枚数εが多くなるのに伴って汚れのレベルLvが低くなるのに対して、本発明においては、印刷枚数εが多くなっても汚れのレベルLvはほとんど変化しない。
本実施の形態においては、帯電バイアス、現像バイアス、供給バイアス、規制バイアス等の電圧値、経過時間Tp、印刷枚数ε、累積平均印刷デューティ等の設定値、印字率係数k1、トナー残量係数k2等のパラメータ等が、それぞれ所定の値に設定されているが、プリンタ10によって最適値が異なるので、プリンタごとに電圧値、設定値、パラメータ等を変更することがてきる。
また、本実施の形態においては、各画像形成ユニット11Bk、11Y、11M、11Cがプロセス部11a及びトナーカートリッジ28から成るので、プロセス部11a内のトナーTの残量をトナー残量γとしているが、プロセス部11aとトナー収容部とが一体にされた画像形成ユニットにおいては、画像形成ユニット内のトナーの残量をトナー残量γとする。
さらに、本実施の形態においては、プリンタについて説明しているが、本発明を、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。