JP2017105527A - 半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法及び半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体 - Google Patents
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(a)前記半導体封止用硬化性樹脂シートを保持部材に載置する工程、
(b)前記保持部材及び該保持部材に載置された前記半導体封止用硬化性樹脂シートを、包装資材に収容する工程、
(c)前記保持部材及び前記半導体封止用硬化性樹脂シートを収容した前記包装資材内を減圧下で密封する真空包装工程、
を有することを特徴とする半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法を提供する。
(a)前記半導体封止用硬化性樹脂シート1を保持部材2に載置する工程、
(b)前記保持部材2及び該保持部材に載置された前記半導体封止用硬化性樹脂シート1を、包装資材3に収容する工程、
(c)前記保持部材2及び前記半導体封止用硬化性樹脂シート1を収容した前記包装資材3内を減圧下で密封する真空包装工程、
を有することを特徴とする半導体封止用硬化性樹脂シート1の梱包方法である。
本発明において、半導体封止用硬化性樹脂シート1としては、半導体を封止するための硬化性樹脂シートとして使用することができるものであれば特に限定されない。封止する対象となる半導体素子搭載基板等に応じて、単層のシートであっても、積層された2層以上からなるシートであってもよい。該シートを構成する樹脂としては、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂、室温硬化性樹脂等が挙げられ特に限定されるものではないが、生産性などを考慮すると熱硬化性樹脂やエネルギー線硬化性樹脂が好ましい。特に、半導体封止用硬化性樹脂シートとして、熱硬化性樹脂組成物から構成される層を含有するものを用いることが好ましい。
本発明における半導体封止用硬化性樹脂シートに用いられる硬化性樹脂としては、特に限定はされないが、通常半導体素子の封止に使用される、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂とシリコーン樹脂からなる混成樹脂、及びシアネートエステル樹脂等が挙げられる。また、ビスマレイミドトリアジン(BT)樹脂などの熱硬化性樹脂を使用することもできる。
本発明において熱硬化性樹脂組成物に用いることができるエポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール型エポキシ樹脂、又は4,4’−ビフェノール型エポキシ樹脂のようなビフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂、トリスフェニロールメタン型エポキシ樹脂、テトラキスフェニロールエタン型エポキシ樹脂、及びフェノールジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ樹脂の芳香環を水素化したエポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂など室温で液状や固体の公知のエポキシ樹脂が挙げられる。また、必要に応じて、上記以外のエポキシ樹脂を目的に応じて一定量併用することができる。
本発明において硬化性樹脂に用いることができるシリコーン樹脂としては、特に限定されないが、例えば熱硬化性、又はUV硬化性のシリコーン樹脂等が挙げられる。特に、熱硬化性樹脂である付加硬化型シリコーン樹脂を含む組成物を用いて熱硬化性樹脂組成物から構成される層を形成することが好ましい。付加硬化型シリコーン樹脂組成物としては、(A)非共役二重結合を有する有機ケイ素化合物(例えば、アルケニル基含有ジオルガノポリシロキサン)、(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び(C)白金系触媒を必須成分とするものが特に好ましい。以下、これら(A)〜(C)成分について説明する。
(A)成分の非共役二重結合を有する有機ケイ素化合物としては、下記一般式(1)で示される、分子鎖両末端が脂肪族不飽和基含有トリオルガノシロキシ基で封鎖された直鎖状ジオルガノポリシロキサンなどの、オルガノポリシロキサンが例示される。
R11R12R13SiO−(R14R15SiO)a−(R16R17SiO)b−SiR11R12R13 (1)
(式中、R11は非共役二重結合含有一価炭化水素基を示し、R12〜R17はそれぞれ同一又は異種の一価炭化水素基を示し、a及びbは0≦a≦500、0≦b≦250、かつ0≦a+b≦500を満たす整数である。)
(B)成分としては、1分子中にケイ素原子に結合した水素原子(以下、「SiH基」と称する)を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンが好ましい。1分子中にSiH基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンであれば、架橋剤として作用し、(B)成分中のSiH基と(A)成分のビニル基、その他のアルケニル基等の非共役二重結合含有基とが付加反応することにより、硬化物を形成することができる。
(C)成分の白金系触媒としては、例えば塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、キレート構造を有する白金錯体等が挙げられる。これらは1種単独でも、2種以上の組み合わせでも使用することができる。
本発明において熱硬化性樹脂組成物に用いることができるエポキシ樹脂とシリコーン樹脂からなる混成樹脂としては、特に限定されないが、例えば前述のエポキシ樹脂と前述のシリコーン樹脂を用いたものを挙げることができる。
本発明において熱硬化性樹脂組成物に用いることができるシアネートエステル樹脂としては、特に限定されないが、例えばシアネートエステル化合物又はそのオリゴマーと、硬化剤としてフェノール化合物及びジヒドロキシナフタレンのいずれか又は両方を配合した樹脂組成物が挙げられる。
シアネートエステル化合物又はそのオリゴマーとして使用する成分は、下記一般式(2)で示されるものである。
一般にシアネートエステル樹脂の硬化剤や硬化触媒としては金属塩、金属錯体や活性水素を持つフェノール性水酸基や一級アミン類などが用いられるが、本発明において用いることができる熱硬化性樹脂組成物としては、特にフェノール化合物やジヒドロキシナフタレンが好適に用いられる。
上記フェノール化合物及びジヒドロキシナフタレン中のハロゲン元素やアルカリ金属などは、120℃、2気圧下での抽出で10ppm、特に5ppm以下であることが好ましい。
本発明において、半導体封止用硬化性樹脂シートに用いられる硬化性樹脂組成物は、上述の硬化性樹脂に加えて着色剤を含んでもよい。用いられる着色剤としては特に限定されるものでなく、公知の顔料又は染料を単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。特に、外観及びレーザーマーキング性向上の観点から、黒色系の着色剤が好ましい。
また、本発明において、半導体封止用硬化性樹脂シートに用いられる硬化性樹脂組成物には、無機充填材を配合することができる。配合される無機充填材としては、例えば、溶融シリカ、結晶性シリカ等のシリカ類、アルミナ、窒化珪素、窒化アルミニウム、アルミノシリケート、ボロンナイトライド、ガラス繊維、三酸化アンチモン等が挙げられる。
本発明において、保持部材2として使用できるものは特に制限されず、半導体封止用硬化性樹脂シート1の材料に応じて、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリ(エチレン−テトラフルオロエチレン)樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂製の板、ガラス板、金属板などを使用することができる。中でも、輸送・搬送時の取り扱い性を考慮すると、樹脂製の板が好ましく、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂が特に好ましい。また、保持部材2としては、支持基材として上記で例示した、繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸させて、該熱硬化性樹脂を半硬化又は硬化した樹脂含浸繊維基材を用いることもできる。
本発明において、包装資材3として使用できるものは、特に制限されず、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどの一般的な包装用樹脂フィルムや、高密度ポリエチレンフィルム、ナイロンやポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、アルミラミネートしたフィルム、ポリエチレン等の材質を用いた多層フィルムなどの樹脂フィルムや、アルミ箔などの金属箔フィルムを用途に応じて使用することができ、吸湿防止性、強度およびヒートシール性等の観点から、ポリエチレンとナイロンの多層フィルムが好ましい。
(実施例1)
[半導体封止用硬化性樹脂シートの作製]
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名:EPICLON−N655、DIC製)60質量部、フェノールノボラック樹脂(商品名:BRG555、昭和高分子製)30質量部、平均粒径7μmの球状シリカ(商品名:MSS−7、龍森製)400質量部、触媒TPP(トリフェニルホスフィン)0.2質量部、シランカップリング剤:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(商品名:KBM403、信越化学工業製)0.5質量部、黒色顔料:カーボンブラック(商品名:3230B 、三菱化学製)3質量部を高速混合装置で十分混合した後、連続混練装置で加熱混練し、次いでTダイから押し出しすることにより390mm×490mm、厚さ0.4mmの半導体封止用硬化性樹脂シートを得た。
400mm×500mm、厚さ1mmのポリエチレン板の保持部材を準備した。
500mm×600mm、厚さ70μmのポリエチレンとナイロンの3層構造の包装資材(メーカー:富士インパルス製、商品名:FNシリーズ、透湿度:8g/m2・24h)を準備した。
上記で作製した半導体封止用硬化性樹脂シートを、上記で準備した保持部材上に載置し、保持部材ごと上記で準備した包装資材に収納した。ついで富士インパルス製真空シーラーを用いて、包装資材内を1kPaまで減圧した状態で包装資材を150℃、1秒でヒートシールすることで、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
実施例1において、保持部材の材質をポリエチレンテレフタレート板とした以外は同様とし、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
実施例1において、保持部材の材質をポリテトラフルオロエチレン(商品名:テフロン(登録商標))板とした以外は同様とし、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
実施例1において、保持部材の材質をアルミ板とした以外は同様とし、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
[半導体封止用硬化性樹脂シートの作製]
<支持基材の作製>
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名:EPICLON−N695、DIC製)60質量部、フェノールノボラック樹脂(商品名:TD2090、DIC製)30質量部、黒色顔料カーボンブラック(商品名:3230B、三菱化学製)3質量部、触媒TPP(トリフェニルホスフィン)0.6質量部に、トルエン300質量部を加えて攪拌混合し、エポキシ樹脂組成物のトルエン分散液を調製した。
このエポキシ樹脂組成物のトルエン分散液に繊維基材としてEガラスクロス(日東紡績製、厚さ:150μm)を浸漬することにより、エポキシ樹脂組成物のトルエン分散液をEガラスクロスに含浸させた。該ガラスクロスを120℃で15分間放置することによりトルエンを揮発させた。該ガラスクロスを175℃で5分間加熱成型して成型品を得、更にこれを180℃で4時間加熱(2次硬化)することで、含浸させたエポキシ樹脂組成物を硬化させ、繊維基材層の両面にエポキシ樹脂組成物の硬化物層が形成された、400mm×500mm、厚さ0.2mmのエポキシ樹脂含浸繊維基材を得た。
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名:EPICLON−N655、DIC製)60質量部、フェノールノボラック樹脂(商品名:BRG555、昭和高分子製)30質量部、平均粒径7μmの球状シリカ(商品名:MSS−7、龍森製)400質量部、触媒TPP(トリフェニルホスフィン)0.2質量部、シランカップリング剤:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(商品名:KBM403、信越化学工業製)0.5質量部、黒色顔料:カーボンブラック(商品名:3230B、三菱化学製)3質量部を高速混合装置で十分混合した後、連続混練装置で加熱混練し、次いでTダイから押し出しすることにより390mm×490mm、厚さ0.4mmの板状の半導体封止用熱硬化性樹脂組成物を得た。
上記エポキシ樹脂含浸繊維基材上に、上記板状の熱硬化性樹脂組成物を載せ、ニッコーマテリアルズ社製の真空ラミネータを用いて、50Pa、50℃、60sの条件でラミネートすることにより半導体封止用硬化性樹脂シートを得た。
420mm×520mm、厚さ0.5mmのポリエチレン板の保持部材を準備した。
500mm×600mm、厚さ70μmのポリエチレンとナイロンからなる3層構造の包装資材(メーカー:富士インパルス製、商品名:FNシリーズ、透湿度:8g/m2・24h)を準備した。を準備した。
上記で作製した半導体封止用硬化性樹脂シートを、上記で準備した保持部材上に載置(積層)し、保持部材ごと上記で準備した包装資材に収納した。ついで富士インパルス製真空シーラーを用いて、包装資材内を1kPaまで減圧した状態で包装資材を150℃、1秒ヒートシールすることで、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
実施例1において、包装資材として、500mm×600mm、厚さ25μmの二軸延伸ナイロンフィルム(メーカー:出光ユニテック製、商品名:ユニロンG−100#25、透湿度:90g/m2・24h)からなる包装資材を用いること以外は同様とし、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
実施例1において、保持部材を用いず、梱包時に減圧を行わずにヒートシールを行い、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
実施例1において保持部材を用いないこと以外は同様とし、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
実施例1において、梱包時に減圧を行わないこと以外は同様とし、半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を得た。
半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体20個を、高さ1mの台から5m離れた高さ1mの台へハンドキャリーにより移動させた場合の割れが生じた個数を数えた。
半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体20個を、高さ1mの台から5m離れた高さ1mの台へハンドキャリーにより移動させた場合の欠けが生じた個数を数えた。
半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体20個を、高さ1mの台から5m離れた高さ1mの台へハンドキャリーにより移動させた場合の変形が生じた個数を数えた。
半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体を温度30℃、湿度80%RHの環境下に196時間放置した後、半導体封止用硬化性樹脂シートを包装資材内から取り出し、175℃におけるゲル化時間を測定した。
4…熱硬化性樹脂組成物の層、 5…支持基材、 10…梱包体。
Claims (9)
- 半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法であって、
(a)前記半導体封止用硬化性樹脂シートを保持部材に載置する工程、
(b)前記保持部材及び該保持部材に載置された前記半導体封止用硬化性樹脂シートを、包装資材に収容する工程、
(c)前記保持部材及び前記半導体封止用硬化性樹脂シートを収容した前記包装資材内を減圧下で密封する真空包装工程、
を有することを特徴とする半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法。 - 前記半導体封止用硬化性樹脂シートとして、熱硬化性樹脂組成物から構成される層を含有するものを用いることを特徴とする請求項1に記載の半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法。
- 前記半導体封止用硬化性樹脂シートとして、薄膜状の熱硬化性樹脂組成物の層に支持基材が貼り合わされたものを用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法。
- 前記熱硬化性樹脂組成物として、未硬化または半硬化状態のものを用いることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法。
- 前記半導体封止用硬化性樹脂シートの厚さを、0.1〜5mmとすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法。
- 前記保持部材の主面面積が、前記保持部材に載置する前記半導体封止用硬化性樹脂シートの主面面積に対して100〜170%であり、かつ、前記保持部材の形状が、前記半導体封止用硬化性樹脂シートの主面の全面を保持するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法。
- 前記保持部材の厚さを、0.2mm〜20mmとすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法。
- 前記包装資材として、JIS Z 0208:1976記載の方法で測定した透湿度が50g/m2・24h以下のものを用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包方法。
- 半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体であって、
前記半導体封止用硬化性樹脂シート及び該半導体封止用硬化性樹脂シートを保持する保持部材が、減圧状態の包装資材内に密封されたものであることを特徴とする半導体封止用硬化性樹脂シートの梱包体。
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