JP2017105757A - 油性化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
(A)主鎖にセルロース骨格を有し、全水酸基の45〜95mol%が基−O-M-R(MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されているセルロース誘導体 1〜50質量%、
(B)揮発性の炭化水素油 5〜80質量%、
(C)25℃で液状のエステル油 5〜50質量%
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.7〜9であり、25℃におけるせん断速度0.1s-1 のとき、バルク全体のせん断粘度が1500Pa・s 以下である油性化粧料に関する。
更には、成分(A)のセルロース誘導体の製造原料のセルロース誘導体としては、以下の構成単位を有するものが好ましい。
また、原料セルロース誘導体の質量平均分子量(Mw)は、油剤への溶解性、及び感触の点から、好ましくは1万〜400万、より好ましくは10万〜300万、更に好ましくは30万〜200万である。
(i)直鎖のアルキル基としては、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドトリアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基、ヘキサトリアコンチル基、ヘプタトリアコンチル基、オクタトリアコンチル基、ノナトリアコンチル基及びテトラコンチル基が挙げられる。
(iv)分岐鎖のアルケニル基としては、イソトリデセニル基、イソオクタデセニル基、イソトリアコンテニル基、2−ブチルオクテニル基、2−ヘキシルデセニル基、2−オクチルドデセニル基、2−デシルテトラデセニル基、2−ドデシルヘキサデセニル基等が挙げられる。
水酸基は、適度に残留していることが、使用感、顔料分散性の点から好ましく、5mol%以上が好ましく、6mol%以上がより好ましく、8mol%以上がさらに好ましく、34mol%以上がよりさらに好ましく、55mol%以下が好ましく、52mol%以下がより好ましく、49mol%以下がさらに好ましい。また、水酸基の残留率は、5〜55mol%が好ましく、6〜52mol%がより好ましく、8〜49mol%がさらに好ましく、34〜49mol%がよりさらに好ましい。
なお、質量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(クロロホルム溶媒、直鎖ポリスチレンを標準として定められた較正曲線、屈折率検出器を用いる)測定によって求められるものである。
また、MがCH2であるものは、塩基存在下に、セルロース誘導体と対応するアルキルハライドあるいはアルキルメシラート等のスルホン酸エステルを反応させることによって製造することができる。主鎖がセルロース骨格からなるものは、アセチルセルロースのエステル交換反応(アシドーリシス)によっても得ることができる。この方法によれば、水酸基の残留量が極めて低いセルロースエステル誘導体が得られる。
成分(B)の揮発性炭化水素油としては、成分(A)との相溶性に優れ、本揮発性炭化水素油が、揮散した後でも、べたついたり、ごわついたりする感触がない点から、例えば、n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン等のパラフィン系炭化水素油;イソデカン、イソドデカン、水添ポリイソブテン等のイソパラフィン系炭化水素油;シクロデカン、シクロドデカン等の環状パラフィン炭化水素油が挙げられる。これらのうち、炭素数8〜16の炭化水素油が好ましく、炭素数10〜16の炭化水素油がより好ましく、炭素数12の炭化水素油がさらに好ましい。なかでも、イソパラフィン系炭化水素油が好ましく、イソドデカン、炭素数12の水添ポリイソブテンがより好ましく、イソドデカンがさらに好ましい。
市販品としては、マルカゾールR(丸善石油化学社製:引火点48℃)、パールリーム3(日油社製:引火点61℃)等が挙げられる。
かかるエステル油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロール、モノイソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
これらのうち、成分(A)の相溶性に優れ、唇や皮膚などに塗布した後、成分(B)が揮発した後でも、ごわついたり、べたついたりしない点から、分岐鎖を有するエステル油が好ましく、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、モノイソステアリン酸ジグリセリルがより好ましく、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリルがさらに好ましい。
成分(D)の有機シリコーン樹脂は、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用することができ、例えば、(D−1)トリメチルシロキシケイ酸、(D−2)フッ素変性シリコーン樹脂等が挙げられる。
成分(D−1)トリメチルシロキシケイ酸は、使用感と化粧持ちの点から、質量平均分子量が1000〜10000のものが好ましく、2000〜9000のものがより好ましく、3000〜6000のものがさらに好ましい。また、その性状は、25℃で液状、ガム状、ペースト状、固体状などのいずれでも良いが、得られる化粧持ちの観点から、固体状のものが好ましい。また、配合性の観点から、溶剤によって希釈された溶液や分散液であること、または、事前に混合して得られる溶液や分散液の状態で使用することも可能である。希釈又は分散させる溶剤としては、ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、揮発性のジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンがより好ましい。なお、揮発性とは、35〜87℃の引火点を有するものである。
R1 aSiO(4-a)/2 (1)
(式中、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式−R2−Rf(R2は炭素数2〜6の2価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式−R2−Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)
で表される構造を有するものが好ましい。
フッ素変性シリコーン樹脂は、皮膚や粉体に対する付着性の点から、分子内にシラノール基を有し、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1〜5質量%であるのが好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
成分(D−2)は、25℃で固体のものが好ましく、配合性の観点から、溶剤によって希釈された溶液や分散液であること、または、事前に混合して得られる溶液や分散液の状態で使用することも可能である。希釈又は分散させる溶剤としては、環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン等が好ましい。環状シリコーンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)及びデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)から選ばれる1種以上に溶解して用いるのが好ましい。
このようなフッ素変性シリコーン樹脂としては、INCI名「トリフルオロプロピルジメチル/トリメチルシロキシシリケート(Trifluoropropyldimethyl/Trimethylsiloxysilicate)」である、XS66−B8226、XS66−C1191、XS66−B8636(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等の市販品を用いることができる。
25℃で固形のワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、合成ミツロウ等の合成ワックスなどが挙げられる。
ここで、針入度は、25±0.1℃に保ったワックスの試料に、規定の針(針の質量2.5±0.02g、針保持具の質量47.5±0.02g、おもりの質量50±0.05g)が、5秒間に針入する長さを測定し、その針入距離(mm)を10倍した値を針入度とするものであり、JIS K−2235−5.4(1991年)に準じて測定した値である。
これらのワックスは、市販品を使用することができ、例えば、マイクロクリスタリンワックスとして、Multiwax W−445、W−835(以上、SONNEBORN社製)、Paracera M(Paramelt社製)、Hi−Mic−1045、1070、2045(以上、日本精鑞社製)、精製マイクロクリスタリンワックス(日興リカ社製)、155°マイクロワックス(日本石油社製)等が挙げられる。
針入度が15以上のマイクロクリスタリンワックスは、滑らかな使用感、塗布時の艶を付与する点から、25℃で固形のワックス中に50質量%以上含まれるのが好ましく、70質量%以上含まれるのがより好ましい。
体質顔料としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、合成マイカ、ガラスフレーク、合成金雲母、カオリン、クレー、ベントナイト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機顔料及びこれらの複合粉体が挙げられる。
これらの粉体は、通常の方法により、撥水処理、撥水・撥油化処理等の各種表面処理を施したものを用いることもできる。
せん断粘度は、レオメーターにより測定する。冶具はφ25mm。せん断速度が0.1s-1 のときのせん断粘度を読み取り、測定される。具体的には、調整したバルクを、レオメーター(MCR301;アントンパール社製)により測定する。冶具はφ25mm。せん断速度が0.1s-1 のときのせん断粘度を読み取り、測定される。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
(A)主鎖にセルロース骨格を有し、全水酸基の45〜95mol%が基−O-M-R(MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されているセルロース誘導体 1〜50質量%、
(B)揮発性の炭化水素油 5〜80質量%、
(C)25℃で液状のエステル油 5〜50質量%
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.7〜9であり、25℃におけるせん断速度0.1s-1 のとき、バルク全体のせん断粘度が1500Pa・s 以下である油性化粧料。
を有するものであって、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースがより好ましく、ヒドロキシプロピルセルロースが更に好ましい前記<1>記載の油性化粧料。
<4>成分(A)において、水酸基の基−O−M−R置換率が、好ましくは、48mol%以上であって、51mol%以上がより好ましく、94mol%以下が好ましく、92mol%以下がより好ましく、66mol%以下が更に好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の油性化粧料。
<5>成分(A)において、水酸基の残留率は、好ましくは、5mol%以上であって、6mol%以上がより好ましく、8mol%以上がさらに好ましく、34mol%以上がよりさらに好ましく、55mol%以下が好ましく、52mol%以下がより好ましく、49mol%以下がさらに好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の油性化粧料。
<7>成分(A)が、好ましくは、ヒドロキシプロピルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースベヘン酸エステルであって、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルがより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の油性化粧料。
<8>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に1.5質量%以上であって、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましく、10質量%以下がよりさらに好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の油性化粧料。
<10>成分(B)が、好ましくは、炭素数8〜16の炭化水素油であって、炭素数10〜16の炭化水素油がより好ましく、炭素数12の炭化水素油がさらに好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の油性化粧料。
<11>成分(B)が、好ましくは、イソパラフィン系炭化水素油であって、イソドデカン、炭素数12の水添ポリイソブテンがより好ましく、イソドデカンがさらに好ましい前記<1>〜<10>のいずれか1記載の油性化粧料。
<12>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に35質量%以上であって、40質量%以上がより好ましく、45質量%以上がさらに好ましく、46質量%以上がよりさらに好ましく、75質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましく、66質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の油性化粧料。
<14>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に7質量%以上であって、10質量%以上がより好ましく、13質量%以上がさらに好ましく、40質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましく、33質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<13>のいずれか1記載の油性化粧料。
<16>成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.10以上であって、0.12以上がより好ましく、0.14以上がさらに好ましく、1.25以下が好ましく、1.0以下がより好ましく、0.65以下がさらに好ましい前記<1>〜<15>のいずれか1記載の油性化粧料。
<18>成分(D)が、好ましくは、(D−1)トリメチルシロキシケイ酸であって、シロキサン構造を主骨格とした架橋構造を持つ化合物で、[(CH3)3SiO1/2]X[SiO2]Y(Xは1〜3、Yは0.5〜8)で表されるものがより好ましい前記<17>記載の油性化粧料。
<19>(D−1)トリメチルシロキシケイ酸が、好ましくは、質量平均分子量が1000〜10000のものであって、2000〜9000のものがより好ましく、3000〜6000のものがさらに好ましい前記<18>記載の油性化粧料。
R1 aSiO(4-a)/2 (1)
(式中、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式−R2−Rf(R2は炭素数2〜6の2価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式−R2−Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)
で表される構造を有するものがより好ましい前記<17>記載の油性化粧料。
<21>(D−2)フッ素変性シリコーン樹脂が、好ましくは、分子内にシラノール基を有し、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1〜5質量%であって、0.5〜5質量%がより好ましい前記<20>記載の油性化粧料。
<23>成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、好ましくは、0.05以上であって、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、0.5以上がよりさらに好ましく、40以下が好ましく、20以下がより好ましく、12以下がさらに好ましく、10以下がよりさらに好ましい前記<17>〜<22>のいずれか1記載の油性化粧料。
<25>25℃で固形のワックスが、好ましくは、25℃での針入度が1以上、150以下であって、15以上、110以下がより好ましく、針入度が1以上、150以下のマイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスがさらに好ましく、針入度が1以上、150以下のマイクロクリスタリンワックスがよりさらに好ましい前記<24>記載の油性化粧料。
<26>25℃で固形のワックスの含有量が、好ましくは、全組成中に5質量%未満であって、3質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましく、0.5質量%以下がよりさらに好ましい前記<24>又は<25>記載の油性化粧料。
<27>さらに、粉体を含有し、粉体は、体質顔料、着色顔料、光輝性顔料が好ましい前記<1>〜<26>のいずれか1記載の油性化粧料。
<28>粉体の含有量が、好ましくは、全組成中に0.01質量%以上であって、0.05質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい前記<27>記載の油性化粧料。
<30>口唇化粧料である前記<1>〜<29>のいずれか1記載の油性化粧料。
<32>油性化粧料製造のための前記<1>〜<30>のいずれか1記載の油性化粧料の使用。
<33>前記<1>〜<30>のいずれか1記載の油性化粧料の、化粧料塗布用具を用いて口唇に適用するための使用。
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、94g(1.01mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。85.1g(0.31mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルが得られた。(質量平均分子量150万、平均アシル置換度は全水酸基の60mol%)
重合体の平均分子量(Mw)は、日立L−6000型高速液体クロマトグラフィーを使用し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。溶離液流路ポンプは日立L−6000、検出器はショーデックスRI SE−61示差屈折率検出器、カラムはGMHHR−Hをダブルに接続したものを用いた。サンプルは、溶離液で0.5g/100mLの濃度に調整し、20μLを用いた。溶離液には、1mmol/LのN,N‐ジメチルドデシルアミン(ファーミンDM20、花王社製)のクロロホルム溶液を使用した。カラム温度は40℃で、流速は1.0mL/分で行った。
H-NMRにおいて、エステル化されたセルロースのカルボニル基の隣のメチン基のプロトンは、5ppm付近に現れ、セルロースの6員環酸素の隣のプロトンとセルロースの水酸基の隣のメチレン基の合計が3.5ppm付近に現れる。その積分値から算出した。
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、231.2g(2.46mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。122.5g(0.44mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルが得られた。(質量平均分子量100万、平均アシル置換度は全水酸基の80mol%)
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、232.8g(2.5mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。300.0g(1.09mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルが得られた。(質量平均分子量87万、平均アシル置換度は全水酸基の90mol%)
窒素下クロロホルム中室温で、5g(8.3×10-6mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、19.9グラム(0.21mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。20.6g(0.094mol)の塩化ラウロイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で15時間反応させ、メタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースラウリン酸エステルが得られた。(質量平均分子量80万、平均アシル置換度は全水酸基の90mol%)
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、93.8g(1mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。47.6g(0.17mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルが得られた。(質量平均分子量75万、平均アシル置換度は全水酸基の30mol%)
表1に示す組成の口紅を製造し、バルクのせん断粘度を測定するとともに、塗布直後のごわつきのなさ、塗布直後のつっぱり感のなさ、塗布直後、唇をすり合わせたときの滑らかさ、塗布直後のタイルへの2次付着性(色差ΔE)、塗布4時間後のタイルへの2次付着性(色差ΔE)、塗布直後の色移りしにくさ、塗布4時間後の色移りしにくさ、塗布4時間後の唇上の口紅のヨレにくさ、塗布直後の耐水性及び口紅の落としやすさを評価した。結果を表1に併せて示す。
色材以外の基剤原料を加熱溶解して均一に混合し、40℃まで冷却した。これに色材原料を加え、ディスパーザーにて均一に分散させ、脱泡した後、容器に流し込んで、口紅を得た。
(1)せん断粘度の測定:
調製したバルクを、レオメーター(MCR301;アントンパール社製)により、25℃におけるせん断粘度を測定した。冶具はφ25mmのものを用い、せん断速度0.1s-1 のときのせん断粘度を読み取った。
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布し、5分後のごわつきのなさを官能評価した。結果を、良好である(ごわつきがない)と評価したパネラーの人数で示した。
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布し、5分後のつっぱり感のなさを官能評価した。結果を、良好である(つっぱり感がない)と評価したパネラーの人数で示した。
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布し、5分後に唇をすり合わせたときの滑らかさを官能評価した。結果を、良好である(滑らかである)と評価したパネラーの人数で示した。
唇に口紅を適量塗布し、5分経過後と4時間経過後、白タイルに口紅を転写し、色のついた部分を測色した。次式により、白タイルとの色差ΔEを求めた。
ΔE=(ΔL2+Δa2+Δb2)1/2
・白タイル : 住居用陶器製タイル(INAX社製、10cm×10cm)
白タイルの測色値は、L=93.7,a=0.86,b=3.95
・測色器 : 色差計CR−300(ミノルタ社製)
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布し、5分後と4時間経過後、カップに唇を付けたときの色移りしにくさを官能評価した。結果を、良好である(色移りしにくい)と評価したパネラーの人数で示した。
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布し、4時間経過後、唇上の口紅のヨレにくさを官能評価した。結果を、良好である(ヨレにくい)と評価したパネラーの人数で示した。
各口紅を唇へ塗布した後、唇が濡れている状態での色移りしにくさを評価した。
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布し、5分後に20℃の水を入れたカップで水を飲み、カップへの色移りしにくさを官能評価した。結果を、良好である(色移りしにくい)と評価したパネラーの人数で示した。
専門パネラー10名により、各口紅を唇へ塗布し、4時間経過後、その口紅をメイク落とし(ビオレメイク落とし ふくだけコットン うるおいリッチ)で落としたときの落としやすさを官能評価した。結果を、良好である(綺麗に落とすことができる)と評価したパネラーの人数で示した。
実施例1〜15と同様にして、表2及び表3に示す組成の口紅を製造し、バルクのせん断粘度を測定した。
得られた口紅はいずれも、塗布直後のごわつきやつっぱり感がなく、塗布直後、唇をすり合わせたときに滑らかで、塗布直後及び塗布4時間後のタイルへの2次付着が抑制され、塗布直後及び塗布4時間後に色移りしにくく、塗布4時間後に唇上の口紅がヨレにくく、塗布直後の耐水性に優れ、しかも、口紅をきれいに落とすことができるものである。
Claims (33)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)主鎖にセルロース骨格を有し、全水酸基の45〜95mol%が基−O-M-R(MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されているセルロース誘導体 1〜50質量%、
(B)揮発性の炭化水素油 5〜80質量%、
(C)25℃で液状のエステル油 5〜50質量%
を含有し、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.7〜9であり、25℃におけるせん断速度0.1s-1 のとき、バルク全体のせん断粘度が1500Pa・s 以下である油性化粧料。 - 成分(A)において、Rが炭素数9〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である請求項1記載の油性化粧料。
- 成分(A)において水酸基の残留率が5〜55mol%である請求項1又は2記載の油性化粧料。
- 成分(A)のセルロース誘導体の質量平均分子量が、10万以上500万以下である請求項1〜3のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(A)が、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルである請求項1〜4のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(A)の含有量が、全組成中に1.5〜30質量%である請求項1〜5のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(B)が、35〜87℃の引火点を有するものである請求項1〜6のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(B)が、炭素数8〜16の炭化水素油である請求項1〜7のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(B)が、イソドデカンである請求項1〜8のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(B)の含有量が、全組成中に35〜75質量%である請求項1〜9のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(C)のエステル油が、分岐鎖を有するエステル油である請求項1〜10のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(C)のエステル油が、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル及びモノイソステアリン酸ジグリセリルから選ばれるものである請求項1〜11のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(C)の含有量が、全組成中に7〜40質量%である請求項1〜12のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、1.0〜7である請求項1〜13のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.10〜1.25である請求項1〜14のいずれか1項記載の油性化粧料。
- さらに、(D)有機シリコーン樹脂 0.01〜25質量%を含有する請求項1〜15のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(D)が、少なくとも、(D−1)トリメチルシロキシケイ酸であって、シロキサン構造を主骨格とした架橋構造を持つ化合物で、[(CH3)3SiO1/2]X[SiO2]Y(Xは1〜3、Yは0.5〜8)を含有する請求項16記載の油性化粧料。
- 成分(D−1)トリメチルシロキシケイ酸が、質量平均分子量が1000〜10000のものである請求項17記載の油性化粧料。
- 成分(D)が、少なくとも、(D−2)フッ素変性シリコーン樹脂であって、一般式(1)
R1 aSiO(4-a)/2 (1)
(式中、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基又は一般式−R2−Rf(R2は炭素数2〜6の2価のアルキレン基を示し、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す)であって、水酸基及び一般式−R2−Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、aは平均数で1.0≦a≦1.8である)
で表される構造を有するものである請求項16〜18のいずれか1項記載の油性化粧料。 - 成分(D−2)フッ素変性シリコーン樹脂が、分子内にシラノール基を有し、シラノール基中のOH基の割合が、樹脂質量に対して0.1〜5質量%である請求項19記載の油性化粧料。
- 成分(D)の含有量が、全組成中に0.2〜20質量%である請求項16〜20のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、0.05〜40である請求項16〜21のいずれか1項記載の油性化粧料。
- さらに、25℃で固形のワックスを含有する請求項1〜22のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 25℃で固形のワックスが、融点65℃以上、140℃以下である請求項23記載の油性化粧料。
- 25℃で固形のワックスが、25℃での針入度が1以上、150以下である請求項23又は24記載の油性化粧料。
- 25℃で固形のワックスの含有量が、全組成中に5質量%未満である請求項23〜25のいずれか1項記載の油性化粧料。
- さらに、粉体 0.01〜20質量%を含有する請求項1〜26のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 25℃におけるせん断速度0.1s-1 のとき、バルク全体のせん断粘度が10〜900Pa・s である請求項1〜27のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 25℃におけるせん断速度0.1s-1 のとき、バルク全体のせん断粘度が20〜500Pa・s である請求項1〜28のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 口唇化粧料である請求項1〜29のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 請求項1〜30のいずれか1項記載の油性化粧料の口唇に適用するための使用。
- 油性化粧料製造のための請求項1〜30のいずれか1項記載の油性化粧料の使用。
- 請求項1〜30のいずれか1項記載の油性化粧料の、化粧料塗布用具を用いて口唇に適用するための使用。
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