JP2017113328A - 歯科用ミラー付吸引路管 - Google Patents

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Abstract

【課題】 歯・口腔治療に従来術者と補助者の4本の手を必要とするものを、少ない術者・補助者で治療・診療が行えるようにし、治療・診療の人的な効率化を図り、又ミラーの視認性を高め、吸引路管とミラーの操作を一人で容易に操作でき、しかも吸引路管の吸引力を高める。【解決手段】 吸引路管1の先端部1bを偏平にし、先端部1bの吸引口1aに対して斜めにするとともにミラー2の吸引側周縁部2dを先端部の下側口縁部1cの三日月状切欠1dに嵌合してこれら上面を連接させ、又小径の通気路管3を吸引路管1の外側から貫入して吸引口1aのミラー面2cに臨む位置で開放して、空気吹出できるようにしている。又、ミラー2をその柄2aを吸引路管の先端部1bの下外面の螺合部1gに螺合して脱着自在にする。【選択図】図1

Description

本発明は、歯科診療において患者の口腔の治療・検査・洗浄に用いる口腔内の唾液・洗浄水・血液・残留薬材等を空気負圧で吸引して排出するための吸引路管と、口腔内の患部・口腔状態・医療器具の位置を視認させるためのミラーとの両方の機能を有する歯科用器具に関する。
口腔は消化管の入り口であり、咀嚼,発声のための重要な役割を担うが、硬組織疾患・軟組織疾患などで歯科治療を受ける場合、開口時間に制約がある。又、顎関節などの疾患を合併する場合には開口量(口を開く大きさ)に制限があり、治療時間の短縮が望まれる。又、開口して治療を受ける時間制限を短縮するために、術者と補助者によるFour−Handed Dentistryが従来行われてきているが、口腔底や頬粘膜や舌などが係る危険箇所の近傍の歯科処置を行う場合などで止むを得ずFour−Handed Dentistry(1口腔に対する術者と補助者による4本の手を用いた施術)方式を選択するべき状況よりも、ミラーの視界不良などを克服する目的でFour−Handed Dentistry方式が用いられることが多い。
又、口腔内の歯科的処置では患者の前方から口腔内の遠心(後ろ)に位置する部位を処置しなければならず、常に遠心・近心(前)・頬側又は唇側・舌側又は口蓋側を見ながら高速切削などの回転切削装置やメス・レーザー照射装置・超音波スケーラーなどを用いる必要があるが、これらは冷却や機能的な必要性から水の液滴状の噴射や注水又はエアー噴射が行われ、ミラーの表面に液滴が付着してミラーの視野を著しく損ね、視野の確保が困難になる。
水の液滴状の噴射や注水が行われる装置をミラーと併用する場合には、持続的な視野の確保を目的としてFour−Handed Dentistryといわれる術者と補助者の4本の手での施術が行われるが、このうちミラー表面への視野確保を目的としてエアー噴射は術者又は補助者が行いながら、視野の確保が困難になり次第行われる。施術時に補助者がつかない場合には、ミラーによる視認,施術,ミラーに付着した液滴をエアー又は3ウェイシリンジによる噴霧とエアー噴射による除去する操作を行い、再び施術(切削や超音波スケーリングなど)の反復操作を繰り返し行う必要があり、ミラーに付着した液滴除去のためのタイムロスが大きい。
このタイムロスで開口時間は延長することになり、それぞれの患者が受けるストレスも大きくなり、施術者側の治療時間に要するタイムロスやタイムロスにより生じる患者の受けるストレスは大きく、効率化が望まれていた。
具体的にミラー表面に液滴が付いて水の液滴状の噴射や注水を暫時行わなければならない場面は、歯牙の遠心側で且つ大臼歯部のような口腔の奥側の処置で軟組織(舌や口腔頬粘膜や口峡部粘膜など)の圧排を伴うミラーテクニックが要求される場合のほか、前歯部(糸切り歯と側切歯や中切歯)の舌側側又は口蓋側の処置のような一人で施術が比較的容易に実施可能な場所でも、視野の確保のみの目的で補助者の施術介入を必要とする場合も少なくない。
歯内療法(歯髄腔の消毒や生体残留物の不活性化及び根管充填操作など)でも、近年口腔外拡大鏡などを用いて歯髄腔や根管などの歯牙組織への施術を行う場合、ミラーを用いて反射像を見ながら微細な作業を実施しなければならない操作も多い。又、歯根膜腔や直接歯髄に連絡する血管などの脈管組織や神経組織などが根尖部に集中しており、歯内療法施術下でのエアー噴射による根管内への空気の圧入は気腫などを生じる危険性が高いために、エアー噴射によって根管内に空気圧を加えてはならない原則がある。しかし、治療効果を短時間で確実に達成するためには、一方では歯髄腔や根管付近(Fig.a)の微細な反射像を見るために施術領域付近に接近させたミラーを施術対象歯牙に近接させることが多く(Fig.b)、術者のみ又は術者と補助者の両者による場合も含めてミラーによる視認性維持を目的として、ミラー表面へのエアーの噴きかけや水とエアーの噴霧をミラーに対する噴霧やエアーの噴きかけによる空気圧の影響が、歯髄腔や根管への空気や噴霧などの圧入にならない口腔内領域に一旦ミラーを退避させて、噴霧又はエアー噴射をミラー表面に行い、再度施術対象歯牙にミラーを所定の視認対象である根管口や歯牙組織などを精緻に視認するためのアングルと位置に復位させた上で、再度施術を反復する必要がある。この操作は熟練した者でも数秒を要し、これらの操作はバキューム吸引による操作などの器具の持ち替え時間によるタイムロスを生じ、効率的ではない。又、場合によってはミラー表面への噴霧とエアー操作及びミラーの退避位置からの復位のタイミングを失する危険性がある。
いずれの場合でも、口腔咽頭側などに貯留する水の吸引操作は術者の器具の持ち替え操作無しに行える必要があった。
又、従来用いられている口腔内用ミラーの形状は円形であるが、この形状は口腔内という敏感な粘膜に接触してもなるべく外傷を発生しにくい形状である。しかし、このミラーと前記吸引路管とを両時に持って、回転切削器具・超音波スケーラ等の治療器具をもって施診・治療することが難しく、複数人の医療補助者を必要としていた。
ミラーの鏡面の視野確保は歯内療法や保存修復法,補綴物のための形成,インプラントなどのための口腔内切削形成など水の噴霧冷却による切削部冷却と切り子の排除などを行う目的で、特にタービンなどの高速回転切削機具HCTでの円滑な操作には水や噴霧による冷却や洗浄は欠かすことができない。このような回転切削機具の使用では、連続的かつ持続性のある視野確保があればより安全にかつ確実に処置を実施しやすい。逆にいうと、連続的な切削面が断続的な操作で不連続な形成曲面(切削曲面)になり、不連続性が高いほど形成結果には不利であるが、経験的に不連続局面どうしを削合して処置を終了することがある。この場合、削去される残存歯質や補綴物の局面は不連続さを解消するための削合によって減少することになり、残存歯質や補綴物局面を最小限度削除する施術で不利である。詳細は前段0007に明記している。
いずれの場合でも、口腔咽頭側などに貯留する水の吸引操作は術者の器具の持ち替え操作無しに行える必要があるし、鏡面の視野の維持も重要である。
この他、歯科用ミラーは口腔内をさまざまな方向から観察したり、舌や口腔底や頬粘膜などの圧排・切削時に軟組織を傷つけないように圧排するためなどさまざまな用途があるが、この場合でもミラー表面に付着する水滴排除は視野確保のために重要であり、視野確保で安全性を高める必要があった。
従来、歯科用ミラーに排唾機能の付与された吸引装置やミラーが回転することによって、ミラー自体への液滴の付着を防止する装置として、特許文献1のクリーニング機能付回転ミラーや、特許文献2の歯科用ミラー、特許文献3、特許文献4に記載の発明などはあるが、強い吸引機能は無いので嘔吐や吐物などの緊急時の吸引に対応することが難しい構造であった。特許文献5のミラー表面の視認性を内視鏡プローブ付き歯科用振動式ハンドピース装置や、特許文献6の歯科用ミラーなどのように外部からエアー供給などを得て鏡面の水滴を飛散させる構造もあったが、外部からのエアー供給装置との機械的な接続を必要とするものであった。
又、特許文献7の内視鏡プローブ付き歯科用振動式ハンドピース装置のように振動装置を用いて鏡面の視野を確保するものもあるが、大容量の吸引機能は無い。
吸引機能では、特許文献8の発明や、特許文献9の口腔鏡装置などのような鏡面の側面に吸引口を持つものや、鏡面の先端部に吸引口を持つ特許文献10のバキューム付き歯科用ミラー、特許文献11の歯科用サクションミラーなどが考案されているが、大容量の急速な吸引は開口部面積が小さく難しい。
又、特許文献12の歯科用吸引具に取り付け可能な歯鏡のように鏡面の液滴の飛散が安定して達成することができない吸引口と鏡面の位置関係が任意であるものや、特許文献13、特許文献14,15,16のバキュームチップ、特許文献17のデンタルミラーなどのように吸引バキュームチップと歯科用ミラーを片手で組み合わせて持つことができるようにすることで、位置関係によっては鏡面の液滴を吸引することができるが、安定して鏡面の水滴の飛散を行い持続的な視野確保が困難である。
更に、鏡面に近接した吸引口を有するものでは特許文献18の歯科用治療装置や、特許文献19の吸引機能を備えた防曇性口腔鏡では鏡面先端及び鏡面基部に吸引口が付与されていて、緊急時の大容量吸引に対応可能とも思量できるが、一方鏡面に付着した液滴を速やかに且つ持続的に均質な状態で視認性を確保することが難しい。
一方、ミラー表面の二重反射などを予防する技術として、特許文献20の二次性形成多層光学フィルムを含む歯科用部品などがみられるように鏡面の視野確保にはさまざまな工夫が行われているが、一方では回転切削機具などに必要な水の注水や噴霧は鏡面の視野確保を著しく損ね、連続的な操作に不利であった。又、口腔内は湿潤であり体温で加温されていて鏡面に結露しやすい環境であることに対して、鏡面の加温を行うような機構を有する特許文献21の歯科用ミラーなどもあるが吸引機能は無い。
前述のように口腔内の軟組織保護を目的として、舌や頬粘膜や口唇などを圧排しながら液滴の吸引を行うことができ、且つ継続的かつ持続的に鏡面の視野が均質に確保できて見やすく高い視認性に優れ、吸引に必要な可撓性の吸引路管のみを接続して、緊急時には大容量の吸引能力を達成できる器具は存在しない。
又、従来多用されている二重反射予防の歯科用ミラーを転用することができ、経済的で故障しにくい構造で、滅菌消毒も容易である。
水の液滴状の噴射や注水が行われる装置をミラーとを同時に使用する場合には、持続的な視野の確保を目的としてFour−Handed Dentistryといわれる術者と補助者の4本の手での施術が行われるが、このうちミラー表面への視野確保を目的としてエアー噴射は術者又は補助者が行いながら、視野の確保が困難になり次第行われる。施術時に補助者がつかない場合には、ミラーによる視認,施術,ミラーに付着した液滴のエアー又は3ウェイシリンジによる噴霧とエアー噴射、再び施術(切削や超音波スケーリングなど)を繰り返し行う必要があり、タイムロスが大きい。
口腔内用ミラーは視野の確保の他、軟組織や舌の圧排や保護にも併用されるが、施術時間を多数の機械装置に持ち換える煩雑さを排除して、安全に施術を完了し、時間短縮を図る必要性がある。又、鏡面に付着する水滴は回転切削器具や超音波スケーラー,根管拡大装置などで欠かすことのできない冷却や洗浄効果があるため、作業環境が湿潤した口腔内であることに加えて作業管理での持続的且つ継続的な鏡面の均質な視野の確保が必要である。
US6247924B1号公報 WO2004/034891号公報 特表2006−503618号公報 特許第4693415号公報 特開2012−239727号公報 実開昭63−92604号公報 特開2012−239727号公報 US2007/0148611号公報 実用新案登録第3178977号公報 特開平10−192309号公報 実用新案登録第3040304号公報 実用新案登録第3184230号公報 特開平10−85242号公報 特開平10−14950号公報 特開平9−327470号公報 特開平7−289570号公報 特開2010−274082号公報 特開2005−87679号公報 特開2005−137865号公報 特表2002−521729号公報 実願平5−36187号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来の上記の問題点を解消し、水の液滴状の噴霧や注水が行われる装置をミラーと併用してもミラーの持続的な視野の確保ができ、又大容量の吸引機能を損なわずしてミラー表面の視認性を維持し、且つ場合によっては軟組織の圧排などの機能も有する歯科用ミラー付吸引路管を提供することにある。及び、ミラー操作者と吸引路管操作者が一人で行えるようにして、一人の患者に対する歯科治療・診療が少ない人数で行え、治療・診療効率が高くすることにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 口腔中で液状物を負圧によって吸引する歯科用の吸引路管の先端部の形状を偏平にして先端部での吸引口形状を高さが低く横巾が広い偏平な形状とし、口腔を視認する歯科用ミラーのミラー面が前記吸引路管の前記先端部の管方向に対して所要角度で立ち上って管方向に対して斜めに取付け、口腔の液状物が前記吸引口に発生する負圧吸引力によってミラー面に沿って流動して吸引口から吸引路管内に吸引されるようにしたことを特徴とする、歯科用ミラー付吸引路管
2) 口腔を視認する歯科用ミラーのミラー面の一部が前記吸引路管の先端部の偏平な吸引口から管内に差し込まれるよう状態に、又はミラーの吸引路管側の周縁上面と先端部の偏平な吸引口の下側口縁部内面とが連接されるように吸引口の下側口縁部形状を整形して前記両面が連接する状態に配置するとともに、前記ミラーのミラー面が吸引路管の前記先端部の管方向に対して所要角度で立ち上って管方向に対して斜めに取付けられ、口腔の液状物が負圧吸引力によってミラー面の上面に沿って流動して吸引口から吸引路管内に吸引されるようにした、前記1)記載の歯科用ミラー付吸引路管
3) 口腔を視認するための歯科用ミラーを吸引路管の偏平な先端部の外側に脱着自在に取付けたことを特徴とする、前記1)又は2)記載の歯科用ミラー付吸引路管
4) 前記ミラーを保持する細い棒状の柄の基端にねじ部を設け、前記吸引路管の先端部の外側に前記ミラーのねじ部と螺合する雌ねじの螺合部を設けて、ミラーのねじ部を吸引路管の先端部の螺合部に螺合してミラーを吸引路管の先端部に脱着自在に取付けた、前記3)記載の歯科用ミラー付吸引路管
5) 吸引路管の偏平にした先端部の吸引口のミラーと連接する側の下側の口縁部を三日月状に切欠き、この三日月状切欠きにミラーのミラー面の周縁を嵌装してミラー面と吸引路管の下側内周面とが連接するようにした、前記2)〜4)いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管
6) ミラー面中央が吸引路管の管基端方向から視認できる側の吸引路管の偏平にした先端部の上側口縁部を三日月状に切欠し、ミラー面の視認性を高めた、前記1)〜5)いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管
7) 前記吸引路管が吸引口のある先端から管中間部まで直線的とし、中間部から基端にかけて管を湾曲して基端部の管方向をミラーの面の面方向に近ずくように変曲させた形状とした、前記1)〜6)いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管
8) 吸引路管の先端部の偏平な吸引口の内に挿入できる小さな外径の両端が開放された通気路管を吸引路管の外側から貫通させて吸引路管内部を経て、その先端側開放口を吸引路管の吸引口付近に位置するように取付け、同通気路管の先端開放口がミラー面に臨むようにして、吸引路管の吸引口に発生する空気の負圧に誘導されて通気路管の外端開放口から口腔外の空気を吸引してその先端開放口からミラー面に向けて空気を吹出すようにしてミラー面の液滴の付着を防ぐ、前記1)〜7)いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管
9) 吸引路管の吸引口に近い内部に固形異物の進入防止をする通液性の固形物進入阻止体を設けた、前記1)〜8)いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管
10) 吸引路管の先端部の吸引口及びミラーの一部を覆う軟質の保護チューブを被せた、前記1)〜9)いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管
にある。
本発明の請求項1の基本発明では、吸引路管の偏平な先端部の吸引口はミラー面に斜めに臨んでいるので、吸引口からの吸引流によってミラー面に沿って口腔内の液状物を吸引するので、吸引力が広くなって吸引効率が高いとともに、吸引路管の操作でミラーのミラー面に治療個所の口腔内の視認と液状物の吸引と同時にできるので、治療・診療効率が大巾に高まる。よって、これらの治療・診療に術者のみで行える作業が増え、治療・診療の効率化が行える。又、ミラー面は吸引路管からの吸引流によってミラーの持続的視界を確保できるようにできる。これによって、一人の患者に必要な術者・補助者の数を少なくして治療効率を高める。又、少ない術者と補助者の手数で行える診断・治療を多くする。
本発明の請求項2,5の発明では、歯科用ミラーを吸引路管の偏平にした先端部に傾いて取付け、しかもミラーのミラー面と先端部の吸引口の口縁部とが連続的に連接させた構成であるので、又はミラーのミラー面の一部が吸引口から先端部の吸引路管の管内に差し込まれるので、吸引路管の吸引口に負圧を与えれば口腔内の液状物はミラー面の上面に沿って流れて、そのまま吸引口から吸引路管に流入できる。
これによって、拡がったミラーの外周縁から液状物をミラー面を介して吸引でき、しかもミラー面の吸引口側の一部が吸引路管内に差し込まれているので、又はミラー面と吸引路管の管内面とが連続的に連接しているので、円滑に液状物を吸引路管内に吸引できるようになる。又、このミラーの背面は口腔での口腔組織の押え部材として使用できる。更に、ミラーの柄として長い吸引路管が使えるので、ミラーの操作が容易である。
本請求項3,4の発明では、上記ミラーは吸引路管の偏平な先端部と脱着自在に取付けられるので、ミラーの交換・ミラーの取り外しての消毒・洗滌ができるものである。
請求項6の発明では、吸引路管の偏平にした先端部の上側口縁部を三日月状に切欠けば、ミラー面が吸引路管方向からの視界を良好にし、ミラーの視認性を高める。
請求項6の発明では、吸引路管の中間部分で湾曲させることで、吸引路管全体が直線的な吸引路管より吸引路管・ミラーの操作性が良好になる。又、吸引路管の基端にエアホースを接続するのに、接続がし易くなり、且つホースさばきが容易となる。又、エアホース及び吸引路管の基端部が医師・衛生師・助手の操作・診察の邪魔とならず、ミラーの視認性も高まる。
請求項7の発明では、吸引路管の先端の吸引口からの空気吸引流によって、通気路管の基端の開放開口から口腔外の空気を吸引して、先端の開放口から外気をミラー面に向けて吹出す。この吹出空気流によって、ミラー面に付着した液滴を移動させてミラー面が付着液滴で視界を悪くしないで済ます。又、ミラー面の曇止めにもなる。
請求項8の吸引口近くの吸引路管内部に設けた固形物進入阻止体を設ければ、歯の破片・入歯・差し歯・歯冠物等の小さな金属片・歯破片を吸引路管・エアホース・吸引装置まで吸引させないようにする。これで必要な金属製品の喪失がなく、又これらの途中での詰り又は排除作業を少なくする。固形物進入阻止体の前方に吸引された固形物は、吸引を停止して排出回収器において吸引路管を振動を与えて又は振ってその吸引口から固形物を落下させて排出させれば、詰りなく吸引路管の再使用できるようになる。
請求項9の保護チューブを被せた発明では、ミラー及び吸引口の口縁部が口腔内のはぐき・歯と接触して、口腔の傷・出血等の発生を保護チューブが防止する。又、保護チューブは吸引路管の吸引の左右からの吸引を制限して、吸引口の前方・ミラー面を介しての吸引力の低下を防ぎ、吸引力を高く維持できる。又、大きな固形物(差し歯・入歯等)の吸引するのを防ぐ。
更に、本発明の実施形態レベルでの作用効果について詳しく説明する。
図1は実施例1の平面図である。 図2は実施例1の側面図である。 図3は実施例1の拡大正側面図である。 図4は実施例1の空気の吹出状態を示す説明図である。 図5は実施例1の空気吸引流と空気吹出流と液状物の吸引の流れを示す説明図である。 図6は通気路管がない実施例2の平面図である。 図7は実施例2の側面図である。 図8は吸引部で発生する流速の変化図である。 図9は吸引部で発生する流速の変化とミラーの関係図である。 図10はミラー表面付近の流束の状態図である。 図11はミラー表面付近の流束の状態図である。 図12は通気路管からの空気吹出がある場合のミラー表面付近の流束の状態図である。 図13はミラー表面付近の流束への通気路管の影響とミラー表面の流れの揺らぎを示す説明図である。 図14は歯内療法での治療状態を示す説明図である。 図15は上顎大臼歯の施術状態を示す説明図である。 図16は上顎前歯部の施術状態を示す説明図である。 図17は下顎大臼歯部舌側の施術状態を示す説明図である。 図18は偏平にした先端部が短い実施例3を示す斜視図である。 図19は実施例3の先端部分の平面図である。 図20は図19のα−α断面図である。 図21は図19のβ−β断面図である。 図22は図19のγ−γ断面図である。 図23は実施例3の先端部分の底面図である。 図24は実施例3のミラー取外した状態を示す先端部分の平面図である。 図25は実施例3の先端部分の一部切欠平面図である。 図26はミラーが吸引路管内に差し込まれた本発明の実施例4を示す説明図である。 図27は往診用歯科用治療ユニットを示す説明図である。 図28は病院内の歯科用治療ユニットを示す説明図である。
1)吸引路管は、ミラーに接触する部分のフード部から通気路管を収容する経路では直線状を維持するか、緩やかなカーブを維持してその経路でミラー囲い込みフード部の吸引路管の主流束の方向に対して垂直な略断面積よりも小さくすることができるが、φ10mmを下回らないことで嘔吐などの緊急時吸引に備える構造とすることができる。
2)ミラーに接触する部分のフード部とその反対側のフード部は、前記1)の条件を満足する範囲で視野を確保する上で、必要最小限のミラー囲い込み形状を維持する。
3)吸引路管や通気路管は、ステンレスや銅の他、合成樹脂で形成してもよい。
4)吸引路管と通気路管は、溶接又はネジ螺合、又はロウ着などの手法を行うことができる。但し、ロウ着の場合には補綴物ロウ着方法に準じた銀ロウを用いる。鉛含有はあってはならない。
5)吸引路管から撓性の吸引路管への接続部はゆるやかなカーブを描いて、吸引装置側の吸引路管の剛性を考慮した操作しやすい屈曲として任意である。
6)吸引路管の外装に、滑り止めの凹凸を設けてもよい。
7)ミラー支持軸の柄のネジは、食品加工機器に用いることが認可されたネジ緩み止め剤などを用いても良い。
8)装着するミラーは、従来一般的に用いられている角度50度などの歯科用口腔内用ミラーであるが、鏡質の素材は任意である。
9)装着するミラーは、従来一般的に用いられている角度50度などの歯科用口腔内用ミラーであるが、メーカーにより角度が異なる場合もあるので、ミラー囲い込みフードの凹型の囲い込み深さは視角を妨げないように任意に設定することができるが、鋭角部を丸く削合して鋭端が無いように仕上げる。
10)防錆加工については、食品衛生法に準じた食器用メッキ又は表面加工を行うものとする。
11)防錆塗料については、超音波洗浄やその他の薬液消毒で、酸化性の強い薬剤も用いる場合があるので、原則として用いないことが望ましい。
12)加工上、薬液洗浄などを行う場合もあるので、残留異物の除去を徹底すること。
13)吸引路管と通気路管などの接合部のピンホール,その他の部分のピンホール検査は、ヘリウムなどの不活性ガスによる気密性封鎖試験や、外観検査、浸透性蛍光発光性試験液などを用いても良い。
14)通気路管の外気側開口部は、適宜片手操作し易い位置に開口する。
15)吸引路管の先端部及びミラー周辺を照す口腔照明器を取付けることができる。
16)歯科用ミラーとしては通常円形のミラーであるが、楕円形状・おにぎり形状のミラーを取付けるようにしてもよい。
17)通気路管は、直線又は緩やかなカーブを描く吸引路管よりも十分に略断面積が小さいこと。
18)通気路管や吸引路管は、断面の形態は円形,矩形,多角形,楕円など任意である。
以下、本発明の実施例1,2,3,4を図面に基づいて詳細に構造例・使用方法について説明する。
図1〜5の構造図と液状物の吸引状態と空気吹出状態の図12,13に示す実施例1は、吸引路管の先端部の偏平な吸引口の下側口縁部にミラーを吸引路管の先端部の管方向に対して立ち上げて50〜60°で斜めに配置したミラーのミラー面の下方部分を連接するように取付け、又ミラーは柄のねじで吸引路管の先端部に脱着自在(交換自在)に取付け、更に通気路管を設け、更にハニカム状の固形物進入阻止体を吸引口近くの吸引路管内部に設けた例である。吸引路管での液体物の吸引状態は図8〜11で、実施例2の液状物の吸引の流れ方向とは基本的に同じである。この実施例1又は略同じ構造例の実施例3が本発明の最も好ましい例と判断している。
図6,7で示す実施例2は実施例1の構造で通気路管がない例であり、他は実施例1と同様な構造を有する。又、この実施例2での吸引路管の吸引口とミラーでの吸引流の状態を図8,9,10,11に示している。
図18〜25に示す実施例3は、実施例1での先端部のみが横方向に強く拡巾して、ミラーの吸引口側の周縁を吸引口の下側口縁部内面壁に連接させた例で、吸引口付近のみ巾広にして、残り吸引路管の巾径を小さくすることで操作性・視認性を良好にした例である。
図26に示す実施例4は実施例2においてミラーの吸引口側の周縁を吸引口から吸引路管内に差し込んだ例である。この場合、ミラーの周縁と吸引口との間に間隙があり、ミラーの下側からも液状物の吸引するタイプの例である。それ以外は、実施例2と同様な構造と作用効果のものである。
以下、これらの実施例1〜4について詳細に説明する。
(実施例の図面の符号の説明)
図中、G,G,G,Gは実施例1,2,3,4の歯科用ミラー付吸引路管である。
又、図中1は吸引路管、1aはその吸引口、1bは吸引路管の先端部、1cは偏平な吸引口の下側口縁部、1dは同下側口縁部の三日月状切欠、1eは吸引口1aの上側口縁部、1fは上側口縁部の三日月状切欠、1gは先端部1bの底面に設けられた雌ねじを刻設した螺合部、1hは吸引口1a近くの吸引路管1内部に設けたハニカム構造した通液性の固形物進入阻止体、1iは吸引路管1の中間部での湾曲部である。2は円形状ミラー、2aは同ミラーの途中で50〜60°で折曲した小径の棒状の柄、2bは同柄の基端に設けた雄ねじ部で、吸引路管1の螺合部1gと螺合してミラー2を脱着自在に取り付ける。2cはミラー面、2dは吸引口の下側口縁部1cと連接するミラー2の周縁部である。3は吸引路管の基端側外側から吸引路管を貫通して管内を通って吸引口1aまで延びた小さな外径の通気路管、3aは同通気路管の基端開放口、3bは同通気路管の先端開放口で、吸引口1aの位置でミラー2に向けて開放されている。4は軟質の保護チューブである。又、MSは口腔、RCは電動式回転切削器具、KTは口腔内の歯、KNは口腔内の軟組織、Zは舌、TBは治療台、SPはスピットン、3Wは3ウェイシリンジ、HCTは空気式高速切削回転器具である。
以下、実施例について詳細に説明する。
本実施例では、ミラーを保持する柄の螺合部と(ミラーのネジの螺合深さを調整するためのネジと)によって、従来多用されているミラーのミラーの視野を遮蔽しない形態の吸引内側開口部と、ミラーを囲い込むミラーに近接接触する形態のフード(吸引路管の偏平の筒状の先端部のこと、以下同様)と、ミラー及び吸引の口腔内側開口部と、吸引バキューム接合管(吸引路管:液滴混合で吸引可能な少なくとも20L/min以上の自由空気流量及び−40kPa以上の吸引圧を有するのがJIST7208−1,2012での規定で咽頭用吸引機の要求能力)への口腔外接続側と、口腔内と口腔外を連絡する通気路管が吸引路管の内部に配置されるとともに、口腔内開口部で口腔内用ミラーに開口部が接触して口腔内開口部に位置し、該通気路管が口腔外で吸引バキューム接合管に嵌め合い装着する基部よりも口腔側で吸引路管が傾斜屈曲する位置に、外気側からの空気供給口を有する歯科用口腔内ミラーの構造をしている。
従来多用される口腔内歯科用ミラーの柄の先端に設けられた螺合ネジを保持するネジは、対向する芋ネジによってねじ込み深さが固定されミラーの脱落を予防するとともに、固定角度を維持するだけの摩擦抵抗を生む。この構造は、ネジピッチにたいしてネジ山と谷にたいして軸方向に圧迫してロックするため、ネジ深さを規定するよりも製造が簡単で、構造も単純である。又、ミラー周辺にミラー固定ネジの突起部を覆うラバーカバー(保護カバー)を設けている。
ミラーを囲いこむようにミラーに近接接触する形態のフードは、ミラー基部と吸引口基底部とは反対側の吸引口の曲面は異なり、視野を確保する。
又、ミラー基部ではフード部とミラー基部との間にわずかな隙間があり、口腔底の水分を急速に吸うための補助的な呼び水の通路となる。この隙間は小さいが、水分は非圧縮性が空気よりも小さいので容易に水分が通過するし、空気はこの部分を容易に通過してミラーに近接接触するフードとの隙間を速やかに乾燥する。
ミラーは、図8(引用:やさしい局排設計教室 中災防 P.149,図7−4)のように、吸引部の基底部に対して約50°をなすミラーにより吸引口を遮られるので、吸引口の基底部に沿う流束は流れの角度が大きく変化して、ミラー中心部を通過する流速が最も早くなる。又、図9(引用:やさしい局排設計教室 中災防 P149,図7−5)のように、偏平なフードでは圧辺された長径の中央部で最も流速が早く、この結果ミラーの中心部を通過する流速が最も早く、長径方向で周辺にいくに従い流速は遅くなるが、ミラーに平行した仮想平面では吸引路管の元部方向から吸引口への流れ込みも発生する。
ミラー表面付近の流速は、図10(引用:やさしい局排設計教室 中災防 P149,図7−3)のように、ミラーが丸いために圧辺された吸引口の長径方向に対して垂直で且つミラー中心を通る流れ(ミラーの軸線上の流れ)が元々ミラーが無い場合の流速よりも最も高いが、周辺からの流れがミラー辺縁や吸引口の基底部とは反対側からの流れも合流して吸引口に合流する。図11(ミラー表面付近の流束 ミラー軸線とミラー辺縁からの流れ込みを示す図)に示すように、このときミラーの辺縁からの流れとミラーの軸線上の流れとはそれぞれ吸引経過で、周期的な揺らぎを生じる。
この結果、最も視野を確保したいミラー中心部とその周辺部の水滴がミラー表面に形成される渦流によって固定されにくい状態となり、液滴や結露はミラー軸線上のみならずミラー辺縁部の広い範囲で吸引口に向かう結果、ミラー表面のクリアーな視野が持続的に確保される。
前述のように、鏡面は一般的に用いられる歯科用口腔内鏡は保持する柄と約50度の角度であるため、フードの中心の吸引口の主流束は斜めの鏡面に沿って吸引口に吸い込まれるが、このときに主流束と鏡面の表面に沿って吸引される流れの間には流束の方向性に角度がある結果、フードと鏡面の間には吸引流束に対して鏡面の傾いた方向に渦流が発生する。
このとき、鏡面に接近して設けられた通気路管から外気が流入した方が渦の発生は流体の移動抵抗となり、この渦を減少させる方向に運動して流れるため外気から空気が流入して鏡面を噴流として流れ込むが、吸引口に向かうミラーの軸線上の流れが十分に強いので、外気側から通気路管を通して吸引口に向かう流れが生じる。このとき、ミラー表面に衝突する通気路管からの噴流はミラーの圧辺された吸引口の長径方向の吸引口基底部とミラー基部や円形のミラー辺縁からの流れ込みによって、図12,13のミラー表面付近の流束への通気路管の影響とミラー表面の流れの揺らぎに示すように、吸引口の吸引口基底部の長径方向の両側方向やミラー辺縁周辺で揺らぎが生じる。
吸引圧の強さに依存して周期的に渦運動が鏡面の柄と吸引路管の軸に対して左右に這うように周期的に運動して、鏡面表面への渦流又は主流束の流れの辺縁への液滴の固定を予防するため迅速な鏡面の液滴の吸引が可能となり、鏡面の均質な視野の確保が達成される。
図14〜17は本実施例の使用状態を示すもので、図14は歯内療法で見られるミラーでの咬合面部と鏡像と根管口の略位置を模式的に示した図で、根管口は小さく、液滴で容易に見えなくなる。図14中、ミラー内上方は上顎第一大臼歯、ミラー内下方は上顎第二大臼歯、ミラーの上方は下方から第二大臼歯及び第一大臼歯と第二小臼歯である。
又、図27,28に示すような歯科用ユニットでは吸引の最低限度の陰圧が規定されているが、口腔内の吸引口と吸引装置,気液分離装置などとの管路の経路には距離的な関係や屈曲の状況などにより、複数の歯科用治療台に設けられた吸引路管の陰圧にはばらつきが認められることがある。しかし、吸引の最低限度の陰圧が規定されているため、前記の鏡面の表面を流れる渦運動は強さや周期性に違いが発生することはあるが、水分の吸引力にあまり影響しない。これは、直線に設けられた通気路管に対して鏡面に接近して設けられた通気路管から外気が流入した方が、渦の発生は流体の移動抵抗となりこの渦を減少させる方向に流れるため、外気から空気が流入しようとする力とともに、通気路管の内部の水の粘性が作用して毛細管現象なども作用した強い移動抵抗となるし、通気路管の外気口は吸引口より高い位置で操作するため、鏡面の表面に形成される渦流が水の吸引で失われても通気路管を通して水が外気側に突出することはない。又、任意に通気路管の外気側開口部を指で封鎖することができるが一般的な操作では全くこの必要はなく、気体の吸引,液滴を含む噴霧の吸引,水,唾液のような粘調な液体の吸引のいずれでも、いちいち外気側の通気路管の開口部の開閉を行う必要はない。
尚、吸引路管の通気方向への鉛直な面での略断面は一般的に用いられる歯科用吸引路管の最も細い仕様である約φ10mmよりも細くなることはなく、大量に且つ迅速な唾液のような粘性が感じられる水分の迅速な吸引が可能であり、安全である。
吸引路管の吸引装置側の可撓性の吸引路管への接続部は、歯科用治療ユニット台のメーカーによってさまざまな直径があるため、この部のアダプターを口腔外に接続することで既存の歯科用治療ユニット台に任意に接続して使用することができるため経済性が高く、又口腔内離脱が起きず、安全である。
フードに近接したミラーの中心を流れる気流は、図11のように最も視野を確保したい付近で気流の速度が最も早いために、鏡面の液滴が速やかに行われる。
ミラーを保持する柄部の螺合部と(ミラーのネジの螺合深さを調整するためのネジと)、ミラーの視野を遮蔽しない形態の吸引内側開口部と、ミラー及び吸引の口腔内側開口部と、吸引バキューム接合管(吸引路管:液滴混合で吸引可能な少なくとも20L/min以上の自由空気流量及び−40kPa以上の吸引圧を有するのがJIST7208−1,2012での規定で咽頭用吸引機の要求能力)への口腔外接続側を有する口腔内ミラーの構造をしている。
従来多用される口腔内歯科用ミラーの柄の先端に設けられた螺合ネジを保持するネジは、対向する芋ネジによってねじ込み深さが固定され、ミラーの脱落を予防するとともに固定角度を維持するだけの摩擦抵抗を生む。この構造は、ネジピッチにたいしてネジ山と谷にたいして軸方向に圧迫してロックするため、ネジ深さを規定するよりも製造が簡単で、構造も単純である。又、ミラー周辺にミラー固定ネジの突起部を覆うラバーカバー(保護カバー(図示せず))を設けている。
ミラーを囲いこむようにミラーに近接接触する形態のフードは、ミラー基部と吸引口基底部とは反対側の吸引口の曲面は異なり、視野を確保する。又、ミラー基部ではフード部とミラー基部との間にわずかな隙間があり、口腔底の水分を急速に吸うための補助的な呼び水の通路となる。この隙間は小さいが、水分は非圧縮性が空気よりも小さいので容易に水分が通過するし、空気はこの部分を容易に通過して、ミラーに近接接触するフードとの隙間を速やかに乾燥する。
ミラーは,図8(引用:やさしい局排設計教室 中災防 P.149,図7−4)のように、吸引部の基底部に対して約50°をなすミラーにより吸引口を遮られるので、吸引口の基底部に沿う流束は流れの角度が大きく変化して、ミラー中心部を通過する流速が最も早くなる。又、図9(引用:やさしい局排設計教室 中災防 P.149,図7−5)のように、偏平なフードでは圧辺された長径の中央部で最も流速が早く、この結果ミラーの中心部を通過する流速が最も早く、長径方向で周辺にいくに従い流速は遅くなるが、ミラーに平行した仮想平面では吸引路管の元部方向から吸引口への流れ込みも発生する。
ミラー表面付近の流速は、図10(引用:やさしい局排設計教室 中災防 P.149,図7−3)のように、ミラーが丸いために圧辺された吸引口の長径方向に対して垂直で且つミラー中心を通る流れ(ミラーの軸線上の流れ)が元々ミラーが無い場合の流速よりも最も高いが、周辺からの流れがミラー辺縁や吸引口の基底部とは反対側からの流れも合流して吸引口に合流する。図11(ミラー表面付近の流束 ミラー軸線とミラー辺縁からの流れ込みを示す図)に示すように、このときミラーの辺縁からの流れとミラーの軸線上の流れとはそれぞれ吸引経過で、周期的な揺らぎを生じる。
この結果、最も視野を確保したいミラー中心部とその周辺部の水滴がミラー表面に形成される渦流によって固定されにくい状態となり、液滴や結露はミラー軸線上のみならずミラー辺縁部の広い範囲で吸引口に向かう結果、ミラー表面のクリアーな視野が持続的に確保される。
ミラーが口腔底に対して斜めに挿入され、舌と歯列の間に挿入して、口腔底部の水分を大量にしかも迅速に吸引する必要があるため、鏡面への表面張力で壁着しようとする水の力を逆用して、吸引路管の口腔内側の入り口に対して迅速に空気よりも圧縮性の低い水を呼び込んで、速やかな液体の吸引を可能にする。
ミラーを囲い込むミラーに近接接触する形態のフードは、ミラー表面を急速に流れる吸引される流体の流れの方向を規制して、口腔内の空気や液滴,水などの液体を急速に吸引路管へ導く作用を持つ。又、鏡面は一般的に用いられる歯科用口腔内鏡は保持する柄と約50度の角度であるため、フードの中心の吸引口の主流束は斜めの鏡面に沿って吸引口に吸い込まれるが、このときに主流束と鏡面の表面に沿って吸引される流れの間には方向性に角度がある結果、フードと鏡面の間には吸引流束にたいして鏡面の傾いた方向に渦流が発生する。
吸引圧の強さに依存して周期的に渦運動が鏡面の柄と吸引路管の軸に対してフードの辺縁から主な吸引流束が軸方向に対して垂直方向に這うように周期的に運動して、鏡面表面への渦流又は主流束の流れの辺縁への液滴の固定を予防するため迅速な鏡面の液滴の吸引が可能となり、鏡面の均質な視野の確保が達成される。
この流路は、局所排気施設で用いられるフードでフードの一方が壁に接触している状態と同様の流れとなり鏡面がフードに接触した壁に相当するため、鏡面の表面の流速が図11のように最も早いために鏡面の液滴が速やかに行われる。
尚、吸引路管の通気方向への鉛直な面での略断面は一般的に用いられる歯科用吸引路管の最も細い仕様である約φ10mmよりも細くなることはなく、大量にかつ迅速な唾液のような粘性が感じられる水分の迅速な吸引が可能であり、安全である。
吸引路管の吸引装置側の可撓性の吸引路管への接続部は、歯科用治療ユニット台のメーカーによってさまざまな直径があるため、この部のアダプターを口腔外に接続することで既存の歯科用治療ユニット台に任意に接続して使用することができるため経済性が高く、又口腔内離脱が起きず、安全である。
本発明は口腔内の歯科用のミラー付吸引器であるが、口腔に限らず内臓の手術において血液・体液を吸引しながら臓器を視認させる器具としても使用出来る。
,G,G,G 実施例1,2,3,4の歯科用ミラー付吸引路管
1 吸引路管
1a 吸引口
1b 先端部(フード)
1c 下側口縁部
1d 三日月状切欠
1e 上側口縁部
1f 三日月状切欠
1g 螺合部
1h 固形物進入阻止体
1i 湾曲部
2 ミラー
2a 柄
2b 雄ねじ部
2c ミラー面
2d 周縁部
3 通気路管
3a 基端開放口
3b 先端開放口
4 保護チューブ
MS 口腔
RC 電動式回転切削器具
KT 口腔内の歯
KN 口腔内の軟組織
AH エアホース
Z 舌
TB 治療台
SP スピットン
3W 3ウェイシリンジ
HCT 空気式高速切削回転器具

Claims (10)

  1. 口腔中で液状物を負圧によって吸引する歯科用の吸引路管の先端部の形状を偏平にして先端部での吸引口形状を高さが低く横巾が広い偏平な形状とし、口腔を視認する歯科用ミラーのミラー面が前記吸引路管の前記先端部の管方向に対して所要角度で立ち上って管方向に対して斜めに取付け、口腔の液状物が前記吸引口に発生する負圧吸引力によってミラー面に沿って流動して吸引口から吸引路管内に吸引されるようにしたことを特徴とする、歯科用ミラー付吸引路管。
  2. 口腔を視認する歯科用ミラーのミラー面の一部が前記吸引路管の先端部の偏平な吸引口から管内に差し込まれるよう状態に、又はミラーの吸引路管側の周縁上面と先端部の偏平な吸引口の下側口縁部内面とが連接されるように吸引口の下側口縁部形状を整形して前記両面が連接する状態に配置するとともに、前記ミラーのミラー面が吸引路管の前記先端部の管方向に対して所要角度で立ち上って管方向に対して斜めに取付けられ、口腔の液状物が負圧吸引力によってミラー面の上面に沿って流動して吸引口から吸引路管内に吸引されるようにした、請求項1記載の歯科用ミラー付吸引路管。
  3. 口腔を視認するための歯科用ミラーを吸引路管の偏平な先端部の外側に脱着自在に取付けたことを特徴とする、請求項1又は2記載の歯科用ミラー付吸引路管。
  4. 前記ミラーを保持する細い棒状の柄の基端にねじ部を設け、前記吸引路管の先端部の外側に前記ミラーのねじ部と螺合する雌ねじの螺合部を設けて、ミラーのねじ部を吸引路管の先端部の螺合部に螺合してミラーを吸引路管の先端部に脱着自在に取付けた、請求項3記載の歯科用ミラー付吸引路管。
  5. 吸引路管の偏平にした先端部の吸引口のミラーと連接する側の下側の口縁部を三日月状に切欠き、この三日月状切欠きにミラーのミラー面の周縁を嵌装してミラー面と吸引路管の下側内周面とが連接するようにした、請求項2〜4いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管。
  6. ミラー面中央が吸引路管の管基端方向から視認できる側の吸引路管の偏平にした先端部の上側口縁部を三日月状に切欠し、ミラー面の視認性を高めた、請求項1〜5いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管。
  7. 前記吸引路管が吸引口のある先端から管中間部まで直線的とし、中間部から基端にかけて管を湾曲して基端部の管方向をミラーの面の面方向に近ずくように変曲させた形状とした、請求項1〜6いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管。
  8. 吸引路管の先端部の偏平な吸引口の内に挿入できる小さな外径の両端が開放された通気路管を吸引路管の外側から貫通させて吸引路管内部を経て、その先端側開放口を吸引路管の吸引口付近に位置するように取付け、同通気路管の先端開放口がミラー面に臨むようにして、吸引路管の吸引口に発生する空気の負圧に誘導されて通気路管の外端開放口から口腔外の空気を吸引してその先端開放口からミラー面に向けて空気を吹出すようにしてミラー面の液滴の付着を防ぐ、請求項1〜7いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管。
  9. 吸引路管の吸引口に近い内部に固形異物の進入防止をする通液性の固形物進入阻止体を設けた、請求項1〜8いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管。
  10. 吸引路管の先端部の吸引口及びミラーの一部を覆う軟質の保護チューブを被せた、請求項1〜9いずれか記載の歯科用ミラー付吸引路管。
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