JP2017128754A - キャンロールと真空成膜装置および長尺体の成膜方法 - Google Patents
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Description
内側に冷媒循環路が設けられた円筒部と該円筒部の回転中心軸部分に設けられた回転軸を備え、真空チャンバー内においてロールツーロールで搬送される長尺体を円筒部外周面に巻き付けて冷却するキャンロールにおいて、
上記回転軸を構成する金属材料よりその熱膨張係数が大きい金属材料を用いて円筒部が構成されていることを特徴とし、
第2の発明は、
内側に冷媒循環路が設けられた円筒部と該円筒部の回転中心軸部分に設けられた回転軸を備え、真空チャンバー内においてロールツーロールで搬送される長尺体を円筒部外周面に巻き付けて冷却するキャンロールにおいて、
上記回転軸の温度を一定に制御する回転軸用の冷却手段が設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明または第2の発明に記載のキャンロールにおいて、
上記円筒部外周面の軸方向中央部直径α1と両端部直径α2の直径差(α=α1−α2)が0である平行形状型若しくは上記直径差(α)が正であるクラウン形状型に加工されていることを特徴とし、
第4の発明は、
第1の発明〜第3の発明のいずれかに記載のキャンロールにおいて、
クラウン形状型キャンロールにおける上記直径差(α)で定義されるクラウン量を100〜500μmの範囲で変化させることを特徴とするものである。
真空チャンバーと、該真空チャンバー内においてロールツーロールで長尺体を搬送する搬送機構と、外周面に長尺体を巻き付けて冷却するキャンロールと、キャンロールに巻き付けられた長尺体に対し真空成膜を施す手段を備える真空成膜装置において、
第1の発明〜第4の発明のいずれかに記載のキャンロールで上記キャンロールが構成されていることを特徴とし、
第6の発明は、
第5の発明に記載の真空成膜装置において、
上記真空成膜を施す手段がマグネトロンスパッタリングであることを特徴とし、
また、本発明に係る第7の発明は、
真空チャンバー内においてロールツーロールで搬送される長尺体をキャンロールの外周面に巻き付けると共に、キャンロールに巻き付けられた長尺体に対し真空成膜を行う長尺体の成膜方法において、
第1の発明〜第4の発明のいずれかに記載のキャンロールで上記キャンロールが構成されていることを特徴とするものである。
回転軸を構成する金属材料よりその熱膨張係数が大きい金属材料を用いて円筒部が構成されており、長尺体が冷却される際の円筒部外周面の温度上昇に伴う円筒部外周面の熱膨張が上記回転軸の熱膨張に較べて大きくなるため、円筒部外周面の軸方向中央部直径α1と両端部直径α2の直径差(α=α1−α2)を増大させることが可能となる。
回転軸の温度を一定に制御する回転軸用の冷却手段が設けられており、長尺体が冷却される際の円筒部外周面の温度上昇に伴う円筒部外周面の熱膨張が冷却手段を備える回転軸の熱膨張に較べて大きくなるため、円筒部外周面の軸方向中央部直径α1と両端部直径α2の直径差(α=α1−α2)を増大させることが可能となる。
キャンロールは、図4に示すように円筒部30、側板32、ベアリング35を有する回転軸31とで構成されている。また、キャンロールの円筒部30はジャケット構造と呼ばれる2重構造になっており、その内側は、上記回転軸31における中心軸2重配管の内側導入管33から冷媒(温媒)が入り、外側排出管34から冷媒(温媒)が出る構造になっている。
真空成膜手段の一例としてスパッタリングを挙げ、かつ、ロールツーロールで搬送される長尺体の一例として長尺状耐熱性樹脂フィルムを挙げて実施の形態に係る真空成膜装置(スパッタリングウェブコータ)について詳細に説明する。
(3-1)長尺体
長尺体は、長尺状の樹脂フィルム、金属箔、金属ストリップ等が挙げられる。そして、樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムのような長尺状樹脂フィルムや、ポリイミドフィルムのような長尺状耐熱性樹脂フィルム等が例示される。
本発明に係る長尺体の成膜方法を用いて、金属膜付耐熱性樹脂フィルム(銅張積層樹脂フィルム基板)を製造することができる。
実施例1〜4と比較例1〜2に係るキャンロールについて、20℃、40℃、60℃の温度(各キャンロールの円筒部外周面温度に基づく)条件下で使用されたときのクラウン量(キャンロールの外周面形状)を測定した。
(1)実施例1と比較例1、実施例2と比較例2、および、実施例3と実施例4との比較から確認されるように、上記回転軸用冷却手段が付設されていない比較例1、比較例2、および、実施例4に係るキャンロールにおいては、円筒部の温度が回転軸に伝熱してしまうことから、上記回転軸用冷却手段が付設された実施例1〜3に係るキャンロールと比較してクラウン量が小さいことが確認される。特に、比較例1に係るキャンロールにおいては、使用想定温度を大きく超えた温度条件下で使用された場合、当該使用温度に対応可能な十分なクラウン量を確保し難いことが確認される。
次に、実施例1〜4と比較例1〜2に係るキャンロールが個別に組み込まれた実施例1〜4と比較例1〜2に係る真空成膜装置(スパッタリングウェブコータ)を用い、耐熱性樹脂フィルム(耐熱性ポリイミドフィルム)52に対しシード層(下地金属層)のNi−Cr膜とCu膜を順次成膜したときに皺が発生しない最大スパッタ電力を測定した。
(1)実施例1〜3に係る「表1」と「表3」、および、比較例1〜2と実施例4に係る「表2」と「表4」との対比で確認されるように、「クラウン量」と「皺が発生しない最大スパッタ電力」は略比例関係にあり、かつ、「クラウン量」が大きくなると「皺が発生しない最大スパッタ電力」も大きくなる傾向にあった。
31 回転軸
32 側板
33 内側導入管
34 外側排出管
35 ベアリング
40 円筒部
41 回転軸
42 側板
43 内側導入管
44 外側排出管
45 ベアリング
46 回転軸冷媒導入管
47 回転軸冷媒排出管
50 真空チャンバー(減圧室)
51 巻き出しロール
52 長尺状耐熱性樹脂フィルム
53 フリーロール
54 張力センサロール
55 前フィードロール
56 キャンロール
57 マグネトロンスパッタリングカソード
58 マグネトロンスパッタリングカソード
59 マグネトロンスパッタリングカソード
60 マグネトロンスパッタリングカソード
61 後フィードロール
62 張力センサロール
63 フリーロール
64 巻き取りロール
70 円筒部
71 回転軸
Claims (7)
- 内側に冷媒循環路が設けられた円筒部と該円筒部の回転中心軸部分に設けられた回転軸を備え、真空チャンバー内においてロールツーロールで搬送される長尺体を円筒部外周面に巻き付けて冷却するキャンロールにおいて、
上記回転軸を構成する金属材料よりその熱膨張係数が大きい金属材料を用いて円筒部が構成されていることを特徴とするキャンロール。 - 内側に冷媒循環路が設けられた円筒部と該円筒部の回転中心軸部分に設けられた回転軸を備え、真空チャンバー内においてロールツーロールで搬送される長尺体を円筒部外周面に巻き付けて冷却するキャンロールにおいて、
上記回転軸の温度を一定に制御する回転軸用の冷却手段が設けられていることを特徴とするキャンロール。 - 上記円筒部外周面の軸方向中央部直径α1と両端部直径α2の直径差(α=α1−α2)が0である平行形状型若しくは上記直径差(α)が正であるクラウン形状型に加工されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャンロール。
- クラウン形状型キャンロールにおける上記直径差(α)で定義されるクラウン量を100〜500μmの範囲で変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャンロール。
- 真空チャンバーと、該真空チャンバー内においてロールツーロールで長尺体を搬送する搬送機構と、外周面に長尺体を巻き付けて冷却するキャンロールと、キャンロールに巻き付けられた長尺体に対し真空成膜を施す手段を備える真空成膜装置において、
請求項1〜4のいずれかに記載のキャンロールで上記キャンロールが構成されていることを特徴とする真空成膜装置。 - 上記真空成膜を施す手段がマグネトロンスパッタリングであることを特徴とする請求項5に記載の真空成膜装置。
- 真空チャンバー内においてロールツーロールで搬送される長尺体をキャンロールの外周面に巻き付けると共に、キャンロールに巻き付けられた長尺体に対し真空成膜を行う長尺体の成膜方法において、
請求項1〜4のいずれかに記載のキャンロールで上記キャンロールが構成されていることを特徴とする長尺体の成膜方法。
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