JP2017131929A - 中子砂再生装置 - Google Patents

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【課題】有機バインダだけでなく無機バインダを使用した中子砂も再生できるバッチ式中子砂再生装置。【解決手段】バッチ筒、バッチ筒内部に火炎を送るバーナー、バッチ筒の内部に設けられた燃焼筒と回転筒とを回転させるモータ及びこれらを載せる架台とからなり、バッチ筒には排気筒が設けられ、また、バッチ筒の一方の断面はバーナーと直結し、他の断面は、モータと連動する回転軸が通り、バッチ筒内部の回転軸には、同心円状に、燃焼筒と回転筒が取り付けられ、回転筒の側面には中子砂掻揚板が付設され、バッチ筒に設けられた使用済中子砂投入口から投入されたバッチ筒の底面に溜まる中子砂を、回転軸の回転により回転筒に付設された中子砂掻揚板が掻揚、落下・分散させつつ、同じく回転軸の回転により回転している通過孔が空けられた燃焼筒にて、使用済中子砂の表面に付着したバインダを燃焼・溶融させる一連の作業を所定時間繰返し、中子砂を再生し、バッチ筒に設けられた再生中子砂取出口から再生中子砂を取り出すバッチ式中子砂再生装置。【選択図】図1

Description

本発明は、使用済の中子砂を再生する装置に関する。
中子(なかご)とは、特に複雑な空洞が内部にある鋳物を造る時、空洞にあたる部分として、鋳型の中に挿入する砂型をいい、砂を型枠に入れ造られる。
主型と呼ばれる鋳型の中に、中子を入れ、鉄等の溶融金属を流し込むことによって金属を固化形成し、最後に砂型を崩壊することによって複雑な形状が造られる。例えば、鉄の溶融温度は、約1500℃であるが、こうした高熱に耐えられるように特殊な配合の砂を使用し、半冷却後、衝撃を与えて中子を崩壊し砂を取り出す。そのため、中子1個1個がすべて消耗品となる。
中子に使用される砂は、所定の種類・大きさ等に限定され、中子に求められる特性、(イ)耐熱性が高いこと(ロ)ガス発生量が少なく、ガス抜きがあること(ハ)砂崩壊性に優れていること(ニ)コストが安いことなどである。中子砂は、現在、主にオーストラリアから輸入されている。
中子は、所定の砂を粘結剤(以下、バインダとする)と混合し型枠に入れ、加熱等して成形して造られる。中子は消耗品であり、使用した中子は、粉砕され砂状になっているが、中子に使用する砂は、所定の種類や粒度を必要とし、その単価もある程度高価であるため、一度中子として使用した砂は、再利用換言すれば再生することが必要となる。しかし、使用済中子砂には、その表面にバインダが付着しているため、再生するためには、付着したバインダを除去する必要がある。バインダの除去は、後述するように機械的・物理的作用による方法あるいは、燃焼等による方法がある。バインダには有機系のものと無機系のものがあり、現在は有機系のバインダが多く使用されているが、揮発性有機化合物(VOC)の影響から、無機系バインダも使用され始めている。
燃焼させてバインダを除去する方法では、無機系のバインダは、有機系のものより、融点も高く、燃焼により無機系バインダは、有機系のそれに比較し、除去することが難しく、これまでの中子砂の再生装置では、砂間にシリコンの糸が生じ、再生とは、いえない状態になってしまう場合があった。
本願発明者の居住地域は、輸送機メーカが多く存在し、その周辺技術も培養されてきた。こうした環境下、本願発明者は、業として、中子砂とバインダを攪拌し混合するいわゆる混練ミキサーの製造販売等を行なってきた。
そこで、本願発明者は、これまでの経験を踏まえ、有機バインダだけでなく無機バインダの使用済中子砂の再生装置の試作を行なった。
本願発明者は、無機バインダの融点が、有機バインダのそれより高いことに注目し、燃焼温度を高くすること、粉砕した使用済中子砂の表面が均等に燃焼されること、バーナーの直火があたらないようにすることに留意した。
そして、試行錯誤の結果、本願発明者は、ロータリーキルン型の中子砂再生装置を発明し、平成27年11月27日に特許出願した(特願2015-231682 以下先出願とする)。
先出願に係る発明のロータリーキルン型中子砂再生装置は、生産販売され中子生産会社等にて使用され始め、その効果を聞いて本装置を見学する業界関係者の話題にもなった。こうした業界関係者から、「敷地の関係上もう少しコンパクトな中子砂再生装置がないか」、「短時間で再生でき、省エネとなる中子砂再生装置はないか」等の声が本発明者の耳に届いた。
そこで、本発明者は先出願の中子砂再生装置を小型化し短時間で使用済中子砂を再生できる省エネ型のバッチ型中子砂再生装置を発明した。
中子砂の再生方法に関する先行技術文献としては、以下のようなものが見受けられる。
使用済鋳物砂を、鋳造後鋳型を解砕し更に粉砕して個々の砂粒子に分離した後に、該砂粒子にその外面を覆っている粘結剤分を破砕しうるのに十分な機械的衝撃を与え、更にそれを水洗浄してなおも静電気による帯電で砂粒子に付着していた部分を実質的に全て該砂粒子から除去することにより再生する使用済鋳物砂の再生方法(特許文献1)、
黒砂を焙焼してその黒砂の表面に付着している未然焼のベントナイト等の無機物を磁性体に変性する焙焼工程と、前記焙焼工程で処理された黒砂の表層の磁性体層を砥石で剥離する剥離工程と、前記剥離工程で剥離された磁性体に磁力を用いて黒砂から分離し、再生砂を得る磁選工程からなる鋳物砂の再生方法(特許文献2)、
砂中子を備えた金型によって鋳造されたアルミニウム鋳造品を溶体化する溶体化炉において、鋳造後の砂落とし前の鋳造品を投入する投入口が設けられた第一熱処理炉と、排出口が設けられた第二熱処理炉と、第一熱処理炉と第二熱処理炉との間に設けられたシャッターと、投入口から排出口まで鋳造品を搬送する鋳造品搬送用コンベヤと、第一熱処理炉内の鋳造品搬送用コンベヤの下方に設けられた砂搬送用コンベヤとを備え、鋳造品搬送用コンベヤは、鋳造品を載置する面がメッシュ状構造を有し、砂中子が崩壊された際の中子砂を下方へ通過させ、砂搬送用コンベヤ上に落下させるよう構成された溶体化炉(特許文献3)、
ロータとその中に配置した打撃手段をもつドラムを準備し、砂を上記ドラム内に各バッチ量を装填し、砂を高密度の打撃、剪断及び摩擦の力に曝し、力の強さを石英粒子の洗浄するために必要な力に適合させるために、ドラムとロータのうちの少なくとも1方の可変回転速度を調節する工程を含むことを特徴とする製造プロセスに使われた鋳物砂の再生方法(特許文献4)、等がある。
特開平8−243682号公報 特開平6−170485号公報 特開2013−146741号公報 特開平6−63691号公報
特許文献1、特許文献2は、機械的、物理的作用による使用済鋳物砂の再生方法であり、中子砂やバインダの種類によっては再生することが難しい場合があり、特許文献3は、鋳造品を載置する面がメッシュ状構造を有し、砂中子が崩壊された際の中子砂を下方へ通過させ、砂搬送用コンベヤ上に落下させるよう構成された溶体化炉であり、使用済中子砂の具体的な再生方法は示されていない。また、特許文献4は物理的作用による使用済中子砂の再生方法であり、有機あるいは無機バインダの両方を兼ねた使用済中子砂の再生装置ではない。
本発明の解決しようとする課題は、無機系あるいは有機系バインダを使用した使用済中子砂を効率よく再生する小型のバッチ式中子砂再生装置を提供するものである。
すなわち、第1の発明は、バッチ筒、バッチ筒内部に火炎を送るバーナー、バッチ筒の内部に設けられた燃焼筒と回転筒とを回転させるモータ及びこれらを載せる架台とからなり、バッチ筒には排気筒が設けられ、また、バッチ筒の一方の断面はバーナーと直結し、他の断面は、モータと連動する回転軸が通り、バッチ筒内部の回転軸には、同心円状に、燃焼筒と回転筒が取り付けられ、回転筒の側面には中子砂掻揚板が付設され、バッチ筒に設けられた使用済中子砂投入口から投入されたバッチ筒の底面に溜まる中子砂を、回転軸の回転により回転筒に付設された中子砂掻揚板が掻揚、落下、分散させつつ、同じく回転軸の回転により回転している通過孔が空けられた燃焼筒にて、使用済中子砂の表面に付着したバインダを燃焼・溶融させる一連の作業を所定時間繰返し、中子砂を再生し、バッチ筒に設けられた再生中子砂取出口から再生中子砂を取り出すバッチ式中子砂再生装置である。
バッチ筒、燃焼筒、回転筒とし、「筒」という用語を使用しているが、本願での筒は、円筒を意味している。円筒は側面だけで構成され、中は空洞であり、展開すると、(筒の長さ)×(円の直径)の長方形となる。この長方形の部分を側面とする。円筒は中空であり、両端は円形の形状をなしているが、円筒の両端の円形の蓋の部分を断面とする。側面と断面を合わせ壁面とする。バッチ筒、燃焼筒、回転筒の中心とは断面の中心をいう。
図1にバッチ式中子砂再生装置の配置概略図を示す。バッチ筒2は、固定され、バッチ筒2の内部に燃焼筒3と回転筒4とが同心円状に回転軸61に取り付けられ、燃焼筒3と回転筒4とは回転可能となっている。燃焼筒3は、回転筒4の内側に取り付けられている。燃焼筒3に通過孔31が空けられているのは、中子砂を通過させるためと、バーナーでの燃焼を完全燃焼に近づけるためである。
バッチ筒2の一方の断面を通る回転軸61は、回転軸受63に支持され、モータ6の回転が駆動ベルト62を介し回転し、燃焼筒3と回転筒4とを回転させる。バッチ筒2の他の断面は、燃焼カバー51を介しバーナー5と直結している。
バッチ筒2は、排気筒21、使用済中子砂投入口22、再生中子砂取出口23、熱電対71その他が付設されている。
図1では、バッチ筒2内の内部の配置を示すため、使用済中子砂投入口22は記載されていない。但し、図5において使用済中子砂投入口22が示されている。また、断熱材25はバッチ筒2の全体を覆うものであるとして記載しているが、安全性を確保し、省エネを高めるためであり、燃焼カバー5周りでは、燃焼カバーの外側に断熱材が付けられている。このように断熱施工は、安全のため隙間なくされている(以下同じ)。
使用済中子砂は、既に粉砕されているといっても、細かな砂の1粒づつの表面にはバインダが付着し、触ると粘着性があることが分る。このバインダが付着した使用済中子砂は小さな砂の塊となっている場合もある。使用済中子砂を使用済中子砂投入口22からバッチ筒2内に投入すると、バッチ筒2の底面に溜まる。この中子砂は、回転する回転筒4に付設された中子砂掻揚板41により掻揚げられ、バッチ筒2の上方に運ばれ、回転筒4の回転により、中子砂は落下・分散する。落下・分散した中子砂は、バーナー5で熱せられた燃焼筒3の通過孔31あるいは燃焼筒3の表面を通り、使用済中子砂の表面に付着しているバインダを、燃焼・溶融し、除去していき、再度バッチ筒の底部に落下し溜められる。その中子砂を中子砂掻揚板41が掻揚げて更に同じ作業が所定時間繰り返され、使用済中子砂の表面に付着しているバインダが除去される。
尚、バッチ筒の底面に溜まる使用済中子砂とせず、中子砂としたのは、掻揚げ、落下・分散ししつつ、燃焼・溶融を繰返し、バインダが除去された中子砂も含まれるためである。
本願のバッチ式中子砂再生装置1を使用した場合、有機バインダは燃焼し除去できるが、無機バインダでは、再生中子砂の中に細粒状のシリコンボールとして残存する。しかし、このシリコンボールが残存しても中子砂として十分に再利用することができることが実験的に確かめられている。
続いて、第2発明は、回転軸に取り付ける中子砂掻揚板が、バッチ筒の底部と接触せず、且つ、中子砂を効率よく掻揚げるようにするため、回転筒の中心位置を、バッチ筒の中心を通る鉛直線上で、バッチ筒の中心より所定の距離下げる場所とする第1発明のバッチ式中子砂再生装置である。
回転筒4、燃焼筒3は回転軸61に同心円状に取り付けられ、回転筒4、燃焼筒3の中心32、42は、回転軸61の中心線上にある。燃焼筒3、回転筒4、バッチ筒2の順に断面の径は大きくなり、これらの中心を同じ位置とすると、中子砂掻揚板41がバッチ筒2の底部から離れ、バッチ筒2の底部に溜まる中子砂を中子砂掻揚板41が効率よく掻揚げすることができない。一方、中子砂掻上揚板41がバッチ筒2の底面と接触しては破損の原因となる。そこで、回転軸61の位置をバッチ筒の中心25より下方に設置するようにし、回転筒の中心42位置を、バッチ筒の中心25を通る鉛直線26上で、バッチ筒の中心25より所定の距離下げる場所とするものである。尚、燃焼筒3も、回転軸61に取り付けられ、燃焼筒の中心32も所定の距離下げられる。
図2にバッチ筒2の内部の正面概略図、図3に断面概略図を示す。燃焼筒3及び回転筒4は、回転軸61に取り付けられ、燃焼筒3は、バーナー5と直結し、燃焼筒3の外側に回転筒4が回転軸61を中心に同心円状に取り付けられ、固定されているバッチ筒2に収納されている。
図3に示すように、回転軸61の中心線上の燃焼筒の中心32及び回転筒の中心42は、バッチ筒2の中心を通る鉛直線26上で、バッチ筒の中心25より低い位置となっている。図3の「ℓ」の距離だけ下げている。そして回転筒4に付設された中子砂掻揚板41は、バッチ筒2の底部と接触することなく、効率よく中子砂を掻揚げるための隙間が形成されている。
バッチ筒2の内部は、700℃〜800℃となり、バッチ筒2や回転筒4の熱膨張を加味して「ℓ」の距離を定めている。尚、図3には、コの字型の中子砂掻揚板41が12個回転筒4に付設されているが、中子砂を効率よく掻揚げ、回転筒4の回転に従い上方に運び、落下、分散させる機能があれば足り、コの字型に限定するものではなく、更に回転筒4に付設する中子砂掻揚板41の数も任意である。
続いて、第3発明は、バッチ筒内の通過孔が空けられた燃焼筒を回転軸に同心円状に多重に取り付ける第1発明又は第2発明のいずれかのバッチ式中子砂再生装置である。
燃焼筒3は、通過孔31が空けられ、中子砂は通過孔31を通過したり、燃焼筒3の表面に接触しながら使用済中子砂の表面に付着するバインダを除去していく機能とバーナー5を完全燃焼に近づける機能を有している。この機能をさらに高めるため、回転筒4の内側に回転軸61を中心として同心円状に通過孔31が空けられた燃焼筒3を多重に取り付けるものである。
続いて、第4発明は、バッチ筒内の燃焼筒と回転筒との回転数を調整することができる第1発明から第3発明のいずれかのバッチ式中子砂再生装置である。
本願のバッチ式中子砂再生装置は、バッチ筒他の容量を変化させることにより、50Kgから500Kgまでの使用済中子砂を一度に再生することが可能である。有機及び無機のバインダがあり、バインダの種類にあわせ、回転筒4及び燃焼筒3の回転速度を変えることにより効率よく再生することが可能である。そこで、燃焼筒3や回転筒4の回転数を変化させるものである。なお、回転軸61が同じでも、図示しないが、回転軸61に取り付ける可変機器により、燃焼筒3と回転筒4との回転数を変化させることも可能である。
続いて、第5発明は、バッチ筒内の温度を調整することができる第1発明から第4発明のいずれかのバッチ式中子砂再生装置である。
前述のようにバインダには多くの種類があり、使用済中子砂に付着したバインダを除去するためには適正な温度で再生することも重要である。図1では、バッチ筒2の上部に熱電対71が付けられ、その信号を制御盤7に内蔵される図示しないマイコンに送り、その結果からバーナーの燃料の供給量を調整している。しかし、バッチ筒3内の温度の調整はこの方法に限るものではなく、シーケンス制御等温度制御ができれば足りる。
続いて、第6発明は、バッチ筒に防爆扉が設けられた第1発明から第5発明までのいずれかのバッチ式中子砂再生装置である。
バッチ筒2には排気筒21が設けられているが、密閉状態に近く、バインダには有機物等が含まれ、暴発し、作業者や周辺に危害を及ぼす恐れがある。そこで、安全のため、防爆扉をつけるものである。
続いて、第7発明は、バッチ筒の外壁面には断熱材が設けられた第1発明から第6発明までのいずれかのバッチ式中子砂再生装置である。
本願のバッチ式中子砂再生装置1は、バッチ筒2内部では、約700〜800℃になり、バッチ筒2の外面温度もかなりの高温となり、作業者が触れた場合には火傷等の恐れがある。また、エネルギの効率化のためにも、断熱施工をすることは当然である。バッチ筒2は外壁と内壁のある2重構造となっていてその間に断熱材27を入れている。前述のように、断熱施工は、安全のため、隙間なくされる。
第1発明は、無機系あるいは有機系バインダを使用した使用済中子砂を効率よく再生する設備を提供するものである。特に、先出願(特願2015-231682)のロータリーキルン型中子砂再生装置と比較し、設置面積も少なく、バッチ筒は密閉され熱の放出が少なく省エネ型であり、製造コストも低額となる。第2発明から第5発明は、使用済中子砂を効率よく再生するための手段であり、第6発明、第7発明は、安全、省エネ等を目的とするものである。
図1は、バッチ式中子砂再生装置の配置概略図である。 図2は、バッチ筒内の正面概略図である。 図3は、バッチ筒内の断面概略図である。 図4は、バッチ式中子砂再生装置の基本平面図である。 図5は、バッチ式中子砂再生装置の基本正面図である。 図6は、バッチ式中子砂再生装置の基本左側面図である。 図7は、バッチ式中子砂再生装置の試作途中の正面写真である。 図8は、バッチ式中子砂再生装置の試作途中の左側面写真である。
以下に本願の実施例を示す。
図4から図6までは、バッチ式中子砂再生装置の基本的な設計図であり、図4が平面図、図5が正面図、図6が左側面図である。
図4において、バッチ筒2の上部に防爆扉24が設けられている。使用済中子砂の表面には有機溶剤等が含まれるバインダが付着し、バッチ筒2は排気筒21に連絡しているが、密閉状態であり、有機溶媒等の暴発に備え安全を確保するためである。図5の使用済中子砂投入口22がエアシリンダ28により制御盤7を介して開閉される。また、再生中子砂取出口23も図6に示すようにもう1つのエアシリンダ28により制御盤7を介して開閉される。
モータ6の回転が駆動ベルト62を介し、スプロケット64を回転させ、連動する回転軸61を回転させて、燃焼筒3及び回転筒4を回転させ、回転筒4に付設された中子砂掻揚板41を回転させる。
図7、図8は、試作途中の写真であり、排気筒21、制御盤7等は未だ取り付けられていない。先出願(特願2015-231682)のロータリーキルン型の中子砂再生装置と比較し、小型であり場所をとらないという利点がある。
図7では、バッチ筒2の外側に点検口81が付けられている。また、図8に示すように、駆動ベルト62としてチェーンが使用されている。
バッチ筒2内は、700℃〜800℃となり、バッチ筒2の内壁、回転筒4、燃焼筒3は耐熱ステンレスが使用される。
使用済中子砂はクラッシャーにより粉砕され、一次タンクに集められ、計量されて所定の量がプールタンクに溜められる。使用済中子砂投入口22が開き、所定量の使用済中子砂が、バッチ筒2に投入される。使用済中子砂投入口22が閉まり、バーナーが点火し、燃焼筒3、回転筒4が回転し始め、中子砂掻揚板41が回転し、使用済中子砂を掻揚、落下、分散させつつ、同じく回転している通過孔が空けられた燃焼筒にて、表面に付着したバインダを燃焼・溶融して除去させる一連の作業を所定時間繰返し、バッチ筒2内の温度が700℃以上を保ち30分経過した後、回転軸の回転を止め、再生中子砂取出口23が開き、再生した中子砂が収納タンクに落下する。この再生中子砂は高温となっているため、水を噴霧して冷却する。この一連の作業は自動的に行なわれる。
尚、700℃に保ち30分経過とあるのは、再生条件の例示であって、バインダの種類によっては、この再生条件は異なる。
再生した中子砂はフレコンバッグに詰められ中子メーカ等に配送される。
中子は、輸送機器等の精密部品の生産には欠かせない技術である。中子砂は、粒度、材質だけでなく、1粒1粒の砂が丸みを帯びていることが必要であり、中子1個1個はすべて消耗品であるが、粉砕された使用済中子砂の再生は経済的にも必要となる。本願のバッチ式中子砂再生装置は、先出願のロータリーキルン型の中子砂再生装置と比較し、小型で場所をとらず安価であるという利点がある。ロータリーキルン型の中子砂再生装置と同様に無機バインダを使用した使用済中子砂も再生することができるという利点があり、バインダが異なる中子砂をロット毎に再生することが可能である。これまでの使用済中子砂の再生装置とは異なり、構造が複雑ではないことから、安価で提供でき、需要が期待される。
1 バッチ式中子砂再生装置
2 バッチ筒 21 排気筒 22 使用済中子砂投入口
23 再生中子砂取出口 24 防爆扉 25 バッチ筒の中心
26 鉛直線 27 断熱材 28 エアシリンダ
3 燃焼筒 31 通過孔 32 燃焼筒の中心
4 回転筒 41 中子砂掻揚板 42 回転筒の中心
5 バーナー 51 燃焼カバー
6 モータ 61 回転軸 62 駆動ベルト 63 回転軸受
64 スプロケット
7 制御盤 71 熱電対 72回線
8 架台フレーム 81 点検口
図3に示すように、回転軸61の中心線上の燃焼筒の中心32及び回転筒の中心42は、バッチ筒2の中心を通る鉛直線26上で、バッチ筒の中心25より低い位置となっている。図3のLの距離だけ下げている。そして回転筒4に付設された中子砂掻揚板41は、バッチ筒2の底部と接触することなく、効率よく中子砂を掻揚げるための隙間が形成されている。
バッチ筒2の内部は、700℃〜800℃となり、バッチ筒2や回転筒4の熱膨張を加味してLの距離を定めている。尚、図3には、コの字型の中子砂掻揚板41が12個回転筒4に付設されているが、中子砂を効率よく掻揚げ、回転筒4の回転に従い上方に運び、落下、分散させる機能があれば足り、コの字型に限定するものではなく、更に回転筒4に付設する中子砂掻揚板41の数も任意である。

Claims (7)

  1. バッチ筒、バッチ筒内部に火炎を送るバーナー、バッチ筒の内部に設けられた燃焼筒と回転筒とを回転させるモータ及びこれらを載せる架台とからなり、バッチ筒には排気筒が設けられ、また、バッチ筒の一方の断面はバーナーと直結し、他の断面は、モータと連動する回転軸が通り、バッチ筒内部の回転軸には、同心円状に、燃焼筒と回転筒が取り付けられ、回転筒の側面には中子砂掻揚板が付設され、バッチ筒に設けられた使用済中子砂投入口から投入されたバッチ筒の底面に溜まる中子砂を、回転軸の回転により回転筒に付設された中子砂掻揚板が掻揚、落下・分散させつつ、同じく回転軸の回転により回転している通過孔が空けられた燃焼筒にて、使用済中子砂の表面に付着したバインダを燃焼・溶融させる一連の作業を所定時間繰返し、中子砂を再生し、バッチ筒に設けられた再生中子砂取出口から再生中子砂を取り出すバッチ式中子砂再生装置。
  2. 回転軸に取り付ける中子砂掻揚板が、バッチ筒の底部と接触せず、且つ、中子砂を効率よく掻揚げるようにするため、回転筒の中心位置を、バッチ筒の中心を通る鉛直線上で、バッチ筒の中心より所定の距離下げる場所とする請求項1のバッチ式中子砂再生装置。
  3. バッチ筒内の通過孔が空けられた燃焼筒を回転軸に同心円状に多重に取り付ける請求項1又は請求項2のいずれかのバッチ式中子砂再生装置。
  4. バッチ筒内の燃焼筒と回転筒との回転数を調整することができる請求項1から請求項3のいずれかのバッチ式中子砂再生装置。
  5. バッチ筒内の温度を調整することができる請求項1から請求項4のいずれかのバッチ式中子砂再生装置。
  6. バッチ筒に防爆扉が設けられた請求項1から請求項5までのいずれかのバッチ式中子砂再生装置。
  7. バッチ筒の外壁面には断熱材が設けられた請求項1から請求項6までのいずれかのバッチ式中子砂再生装置。
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