JP2017145353A - オレフィン重合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(B)下記一般式(I)で表されるジアミン化合物
の存在下、
エチレンおよび炭素数3〜20のα−オレフィンよりなる群から選ばれる一種以上のオレフィンを、重合器内で(共)重合することを特徴とするオレフィン重合体の製造方法。
[3]一般式(I)において、R2〜R9が水素原子または炭素数1以上18以下の炭化水素基である[1]または[2]に記載のオレフィン重合体の製造方法。
[4]成分(B)をオレフィン重合体収量に対して0.1ppm以上500ppm以下の量を供給する請求項[1]から[3]の何れか一つに記載のオレフィン重合体の製造方法。
[5]オレフィンが、エチレン単独またはエチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンである[1]から[4]の何れか一つに記載のオレフィン重合体の製造方法。
[6]オレフィン(共)重合を、懸濁液中または気相中で行う[1]から[5]の何れか一つに記載のオレフィン重合体の製造方法。
[7]
成分(A)が、
(A−1)シクロペンタジエニル骨格を有する周期表第4族の遷移金属化合物と、
(A−2)(a)有機金属化合物、
(b)有機アルミニウムオキシ化合物、および
(c)(A−1)と反応してイオン対を形成する化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物と、
(A−3)微粒子状担体と
からなる[1]から[6]の何れか一つに記載のオレフィン重合体の製造方法。
本発明に用いるオレフィン重合用固体状触媒成分(A)としては、例えば周期表第3族ないし第12族から選ばれる遷移金属の化合物を含む固体状の触媒成分が好ましい。その具体例としては、周期表第4〜6族遷移金属化合物が粒子状担体に担持された担体担持型の遷移金属錯体系触媒成分、固体状チタン触媒成分と有機アルミニウム化合物とからなる固体状のチタン系触媒成分、三酸化クロムに酸化し得る任意のクロム化合物をシリカ等の無機酸化物固体に担持させたフィリップス触媒成分が挙げられる。
(A−1)シクロペンタジエニル骨格を有する周期表第4族の遷移金属化合物、
(A−2)(a)有機金属化合物、
(b)有機アルミニウムオキシ化合物、および
(c)(A−1)と反応してイオン対を形成する化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物と、
(A−3)微粒子状担体
(式(II)中、Mは周期表第4族の遷移金属(具体的にはジルコニウム、チタンまたはハフニウム)であり、Lは遷移金属に配位する配位子(基)であり、少なくとも1個のLはシクロペンタジエニル骨格を有する配位子であり、シクロペンタジエニル骨格を有する配位子以外のLは炭素数が1〜12の炭化水素基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ハロゲン原子、トリアルキルシリル基、−SO3R(Rはハロゲン等の置換基を有していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基)または水素原子であり、xは遷移金属の原子価でありLの個数を示す。)
(式(II')中、Mはジルコニウム、チタンまたはハフニウムであり、Raはシクロペンタジエニル骨格を有する基であり、Rb、RcおよびRdは互いに同一でも異なっていてもよく、シクロペンタジエニル骨格を有する基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ハロゲン原子、トリアルキルシリル基、−SO3R(Rはハロゲン等の置換基を有していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基)または水素原子である)。
(式(IV)中、RaおよびRbは互いに同一でも異なっていてもよく、炭素数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0≦q<3の数であり、m+n+p+q=3である。)
で表される有機アルミニウム化合物。この化合物の具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムハイドライドが挙げられる。
(式(V)中、M2はLi、NaまたはKを示し、Raは炭素数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示す。)
で表される周期表第1族金属とアルミニウムとの錯アルキル化物。この化合物の具体例としては、LiAl(C2H5)4、LiAl(C7H15)4が挙げられる。
(式(VI)中、RaおよびRbは互いに同一でも異なっていてもよく、炭素数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、M3はMg、ZnまたはCdである。)
で表される周期表第2族または第12族金属のジアルキル化合物。
(1)吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を含有する塩類、例えば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩化第1セリウム水和物等の炭化水素媒体懸濁液に、トリアルキルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物を添加して、有機アルミニウム化合物と吸着水または結晶水とを反応させる方法。
(2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒドロフラン等の媒体中で、トリアルキルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物に直接水や氷や水蒸気を作用させる方法。
(3)デカン、ベンゼン、トルエン等の媒体中でトリアルキルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシド等の有機スズ酸化物を反応させる方法。
(式(IX)中、x、y、zは正の数であり、z≧2xである)
本発明に用いるジアミン化合物(B)は、下記一般式(I)で表されるジアミン化合物である。このような特定のジアミン化合物をオレフィン重合時の添加剤として用いることによって、オレフィン系重合体を高活性で製造できると共に、ファウリング等の諸問題の発生を抑制できる。具体的には、本発明に用いるジアミン化合物(B)は従来の添加剤と比較して比較的少量で諸問題の発生を効果的に抑制できるので、添加剤の添加による重合活性の低下の度合いを少なくでき、その結果として、オレフィン系重合体を高活性で製造できるのである。
本発明のオレフィン重合体の製造方法では、以上説明したオレフィン重合用固体状触媒成分(A)およびジアミン化合物(B)の存在下、エチレンおよび炭素数3〜20のα−オレフィンよりなる群から選ばれる一種以上のオレフィンを重合器内で(共)重合する。本発明において「(共)重合」の語は、重合および共重合の両方を包含した意味で用いている。また本発明において「重合」および「重合体」は、単独重合および単独重合体だけでなく共重合および共重合体をも包含した意味で用いることがある。
内容積270Lの攪拌機付き反応器を用い、窒素雰囲気下、シリカゲル(富士シリシア化学株式会社製、平均粒径70μm、比表面積340m2/g、細孔容積1.3cm3/g、250℃で10時間乾燥)10kgを77Lのトルエンに懸濁させ、その後0〜5℃に冷却した。系内温度を0〜5℃に保持しつつ、この懸濁液にメチルアルミノキサンのトルエン溶液(Al原子換算で3.5mol/L)19.4Lを30分間かけて滴下した。そして各添加成分を30分間接触させた後、系内温度を1.5時間かけて95℃まで昇温し、引き続き93〜97℃で4時間接触させた。その後、常温まで降温して、上澄み液をデカンテーションにより除去し、さらにトルエンで2回洗浄し、全量115Lの固体状担体のトルエンスラリーを得た。このスラリーの一部を採取し分析したところ、固体分濃度は123g/Lであった。
調製例1で得られた固体触媒成分のヘキサンスラリー30Lを10℃まで冷却し、これにジイソブチルアルミニウムヒドリド(DiBAl−H)2.89molを添加した。系内温度を10〜15℃に保持しつつ、常圧下でエチレンを系内に連続的に数分間供給し、次いで1−ヘキセン70mlを添加した。その後1.46kg/hでエチレン供給を開始し、系内温度32〜37℃にて予備重合を行った。予備重合を開始してから30分毎に計5回、1−ヘキセン70mlを添加し、予備重合開始から180分後にエチレン供給が4.37kgに到達したところで、エチレン供給を停止した。その後、上澄み液をデカンテーションにより除去し、ヘキサンを用いて4回洗浄した。その後さらにヘキサンを加えて全量を30Lとし、予備重合固体触媒成分(XP−1)のヘキサンスラリーを得た。
(重合評価(i):重合時のオートクレーブ器壁状態評価)
充分に窒素置換した1Lのステンレス製オートクレーブにn−ヘプタン500mlを装入し、系内をエチレンで置換し、1−へキセン10ml、調製例2で得た予備重合固体触媒成分(XP−1)250mgを投入し、55℃まで昇温した。この予備重合固体触媒成分(XP−1)の添加から55℃になるまでには、約10分程度の時間がかかった。その後、成分(B)としてエチレンジアミンのポリオキシアルキレン縮合物(商品名アデカプルロニックTR−701、ADEKA株式会社製)のトルエン溶液(10g/L)0.20ml(エチレンジアミンのポリオキシアルキレン縮合物として2.0mg)と予備重合固体触媒成分(XP−1)200mgを投入し、系内の温度を73℃に昇温した。次いで、エチレンを導入することにより重合を開始し、連続的にエチレンを供給しながら圧力を8.0kg/cm2−Gに保ち、90分間重合を行った。重合終了後、脱圧し、ポリマーを除去し、オートクレーブの状況を確認したところ、オートクレーブの器壁や攪拌羽根へのポリマーの付着は認められなかった。
充分に窒素置換した1Lのステンレス製オートクレーブにn−ヘプタン500mlを装入し、系内をエチレンで置換し、1−へキセン20ml、トリイソブチルアルミニウムのデカン溶液(1.0mol/L)0.06mlを投入し、5分間室温で保持した。その後、成分(B)としてN,N,N',N'−ポリオキシアルキレンエチレンジアミン(エチレンジアミンのポリオキシアルキレン縮合物、商品名アデカプルロニックTR−701、ADEKA株式会社製)のトルエン溶液(10g/L)0.20ml(エチレンジアミンのポリオキシアルキレン縮合物として2.0mg)と予備重合固体触媒成分(XP−1)160mgを投入し、系内の温度を73℃に昇温した。次いで、エチレンを導入することにより重合を開始し、連続的にエチレンを供給しながら圧力を8.0kg/cm2−Gに保ち、90分間重合を行った。重合終了後、脱圧し、ポリマーを濾過、洗浄し、減圧下80℃で10時間乾燥することによりポリマー112.6gを得た。
成分(B)の種類および添加量を表1に記載の条件に変更した以外は、実施例1と同様の方法で重合評価(i)ならびに重合評価(ii)を実施した。結果を表1に示す。
成分(B)の種類および添加量を表1に記載の条件に変更した以外は、実施例1と同様の方法で重合評価(i)ならびに重合評価(ii)を実施した。結果を表1に示す。
内容積200mlの攪拌機付き反応器に、窒素雰囲気下、調製例2で得た予備重合固体触媒成分(XP−1)10.0gを装入し、全量が50mlになるようヘキサンを添加した。次に、系内の温度を35℃に昇温し、その後成分(B)として、エチレンジアミンのポリオキシアルキレン縮合物(商品名アデカプルロニックTR−701、ADEKA株式会社製)のヘキサン溶液(10g/L)5.0ml(エチレンジアミンのポリオキシアルキレン縮合物として50mg)投入し、引き続き32〜37℃で2時間接触させて、予備重合固体触媒成分(XP−2)のヘキサンスラリーを得た。このヘキサンスラリーを、内容積100mlのガラス製シュレンク管に移し、減圧下25℃にてヘキサンを減圧留去させて、予備重合固体触媒成分(XP−2)10.1gを得た。
(重合評価(i):重合時のオートクレーブ器壁状態評価)
充分に窒素置換した1Lのステンレス製オートクレーブにn−ヘプタン500mlを装入し、系内をエチレンで置換し、1−へキセン10ml、調製例3で得た予備重合固体触媒成分(XP−2)250mgを投入し、55℃まで昇温した。なお、予備重合固体触媒成分(XP−2)の添加から55℃になるまでには約10分程度の時間がかかった。その後、さらに予備重合固体触媒成分(XP−2)200mgを投入し、系内の温度を73℃に昇温した。次いで、エチレンを導入することにより重合を開始し、連続的にエチレンを供給しながら圧力を8.0kg/cm2−Gに保ち、90分間重合を行った。重合終了後、脱圧し、ポリマーを除去し、オートクレーブの状況を確認したところ、オートクレーブの器壁や攪拌羽根へのポリマーの付着は認められなかった。
充分に窒素置換した1Lのステンレス製オートクレーブにn−ヘプタン500mlを装入し、系内をエチレンで置換し、1−へキセン20ml、トリイソブチルアルミニウムのデカン溶液(1.0mol/L)0.06mlを投入し、5分間室温で保持した。その後、予備重合固体触媒成分(XP−2)160mgを投入し、系内の温度を73℃に昇温した。次いで、エチレンを導入することにより重合を開始し、連続的にエチレンを供給しながら圧力を8.0kg/cm2−Gに保ち、90分間重合を行った。重合終了後、脱圧し、ポリマーを濾過、洗浄し、減圧下80℃で10時間乾燥することにより、ポリマー102.9gを得た。
(重合評価(iii):気相重合による運転性評価)
気相流動床重合装置を用いて、エチレンと1−ヘキセンとの共重合を行った。重合圧力を1.7MPaG、重合温度を80℃とした。調製例2で調製した予備重合固体触媒成分(XP−1)を4.8g/hrで重合反応器中に供給した。循環ガスライン中に、成分(B)としてエチレンジアミンのポリオキシアルキレン縮合物(商品名:アデカプルロニックTR−701、ADEKA株式会社製)を重合体の質量に対して50wtppmの量で存在するように供給した。気相重合器内のガス組成は、エチレン分圧=1.0MPa、水素/エチレン=4.8×10−4モル比、1−ヘキセン/エチレン=0.022モル比となるようにエチレン、水素、1−ヘキセンおよびイソペンタンを連続的に供給し、6.0kg/hrの割合で重合体を生成した。滞留時間は4時間であった。このときのポリマー密度は916kg/m3、メルトフローレートは3.9g/10minであった。なお、メルトフローレートは、ASTMD1238−65Tに従い190℃、2.16kg加重の条件下で測定した。
予備重合固体触媒成分(XP−1)の供給量を4.2g/hrとし、成分(B)を供給しなかったこと以外は実施例8と同様にして、6.0kg/hrの割合で重合体を生成した。この条件で運転した結果、重合器等にヒートスポットが発生し4時間で運転が継続できなくなった。
Claims (7)
- (A)オレフィン重合用固体状触媒成分、および、
(B)下記一般式(I)で表されるジアミン化合物
の存在下、
エチレンおよび炭素数3〜20のα−オレフィンよりなる群から選ばれる一種以上のオレフィンを、重合器内で(共)重合することを特徴とするオレフィン重合体の製造方法。
(式(I)中、R1は炭素数1以上10以下の炭化水素基であり、R2〜R9はそれぞれ水素原子、炭素数1以上18以下の炭化水素基または酸素含有炭化水素基であり、互いに同一でも異なってもよく、R10〜R13は水素原子、炭化水素基または酸素含有炭化水素基であり、互いに同一でも異なってもよく、a、b、c、dはそれぞれ0以上の整数であり、互いに同一でも異なってもよく、a+b+c+dは1以上である。) - 一般式(I)において、R1が炭素数2または3の炭化水素基である請求項1に記載のオレフィン重合体の製造方法。
- 一般式(I)において、R2〜R9が水素原子または炭素数1以上18以下の炭化水素基である請求項1または2に記載のオレフィン重合体の製造方法。
- 成分(B)をオレフィン重合体収量に対して0.1ppm以上500ppm以下の量を供給する請求項1から3の何れか一項に記載のオレフィン重合体の製造方法。
- オレフィンが、エチレン単独またはエチレンと炭素数3以上20以下のα−オレフィンである請求項1から4の何れか一項に記載のオレフィン重合体の製造方法。
- オレフィン(共)重合を、懸濁液中または気相中で行う請求項1から5の何れか一項に記載のオレフィン重合体の製造方法。
- 成分(A)が、
(A−1)シクロペンタジエニル骨格を有する周期表第4族の遷移金属化合物と、
(A−2)(a)有機金属化合物、
(b)有機アルミニウムオキシ化合物、および
(c)(A−1)と反応してイオン対を形成する化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物と、
(A−3)粒子状担体と
からなる請求項1から6の何れか一項に記載のオレフィン重合体の製造方法。
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|---|---|---|---|---|
| WO2023145924A1 (ja) * | 2022-01-31 | 2023-08-03 | 三井化学株式会社 | エチレン系重合体粒子、エチレン系重合体粒子の製造方法、延伸成形体、延伸成形体の製造方法、およびその用途 |
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