JP2017175911A - 太陽光発電モジュール用接続構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
太陽光発電モジュールと、前記太陽光発電モジュールに接続するためのケーブルとを、中継する太陽光発電モジュール用接続構造体であって、
前記接続構造体が熱可塑性樹脂組成物を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物が、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(B)水添ブロック共重合体および(C)難燃剤を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物において、前記(A)および前記(B)の合計100質量部に対し、前記(A)の含有量が70〜85質量部であり、前記(B)の含有量が15〜30質量部であり、前記(C)の含有量が5〜30質量部であり、
前記熱可塑性樹脂組成物の−40℃におけるシャルピー衝撃強度が15kJ/m2より大きい、太陽光発電モジュール用接続構造体。
太陽光発電モジュールと、前記太陽光発電モジュールに接続するためのケーブルとを、中継する太陽光発電モジュール用接続構造体であって、
前記接続構造体が熱可塑性樹脂組成物を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物が、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(B)水添ブロック共重合体および(C)難燃剤を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物において、前記(A)および前記(B)の合計100質量部に対し、前記(A)の含有量が70〜85質量部であり、前記(B)の含有量が15〜30質量部であり、前記(C)の含有量が5〜30質量部であり、
前記熱可塑性樹脂組成物が、23℃の25質量%アンモニア水溶液に24時間浸漬後に溶解しない、太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記(C)が、下記一般式(I)または(II)で示されるリン酸エステル系化合物である、[1]または[2]に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
Q1、Q2、Q3およびQ4は、各々置換基であって各々独立に炭素数1から6のアルキル基を表し、
R1およびR2は各々置換基であってメチル基を表し、
R3およびR4は各々独立に水素原子またはメチル基を表し、
nは1以上の整数を示し、 n1およびn2は各々独立に0から2の整数を示し、
m1、m2、m3およびm4は各々独立に0から3の整数を示す。)
前記(B)が、数平均分子量15万〜50万であり、かつ前記熱可塑性樹脂組成物中に粒子状に分散し、その重量平均粒子径が0.3〜1μmである、[1]〜[3]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物において、前記(A)および前記(B)の合計100質量部に対し、前記(A)の含有量が75〜85質量部であり、前記(B)の含有量が15〜25質量部である、[1]〜[4]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物において、前記(A)および前記(B)の合計100質量部に対し、前記(C)の含有量が15〜25質量部である、[1]〜[5]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物の0.75〜3.0mmの厚みにおけるUL−94規格の難燃レベルがランクV−1以上である、[1]〜[6]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物の0.75〜3.0mmの厚みにおけるUL−94規格の難燃レベルがランクV−0である、[1]〜[7]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物の120℃環境下で500時間静置後の23℃におけるシャルピー衝撃強度が20kJ/m2以上である、[1]〜[8]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物の120℃環境下で500時間静置後の23℃におけるシャルピー衝撃強度の保持率が、該静置前の熱可塑性樹脂組成物の23℃におけるシャルピー衝撃強度に対して、50%以上である、[1]〜[9]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物の、温度85℃、相対湿度85%の環境下で、2000時間静置後の23℃におけるシャルピー衝撃強度の保持率が、該静置前の熱可塑性樹脂組成物の23℃における衝撃強度に対して、70%以上である、[1]〜[10]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物の3.0mmの厚みにおけるUL−746A(ASTM D3638)に基づく比較トラッキング指数(CTI)が2以下である、[1]〜[11]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記熱可塑性樹脂組成物の3.0mmの厚みにおけるUL−746A(ASTM D3638)に基づく比較トラッキング指数(CTI)が1以下である、[1]〜[12]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
前記太陽光発電モジュール用接続構造体が、太陽光発電モジュール用コネクタである、[1]〜[13]のいずれかに記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
本実施の形態に係る太陽光発電モジュール用接続構造体(以下、単に「接続構造体」ともいう)は、太陽光発電モジュールと、前記太陽光発電モジュールに接続するためのケーブルとを、中継する太陽光発電モジュール用接続構造体であって、−40℃におけるシャルピー衝撃強度が15kJ/m2より大きい特定の熱可塑性樹脂組成物を含む接続構造体である。
太陽光発電モジュールに用いられる接続構造体は、通常、数ヶ月間〜20年間程度、さらには30年間程度の長期の使用が見込まれている。
更には、太陽光発電モジュールに用いられる接続構造体は、30年間程度、屋外使用した場合であっても、性能を保持することが望まれる。特に長期間にわたって高温の環境下や高湿の環境下に晒された後の耐衝撃強度を保持することは、太陽光発電モジュールについて実用上重要である。ただし、本実施の形態において、実際に長期間使用環境で材料の特性を判断するのは実質的に難しいため、促進試験による評価において高温環境下や高湿環境下での耐衝撃性を判断している。
なお、当該保持率は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
なお、当該保持率は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
なお、当該保持率は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
太陽電池モジュールの電池セルの性能向上による電気容量のアップ、薄肉化、小型化により、太陽光発電モジュールに用いられる接続構造体は、高度な難燃性を有することが望まれる。特に1.0mm以下の薄肉における難燃性が重要とされている。
太陽光発電モジュールに用いられる接続構造体は、例えば、ジャンクションボックス内には、バイパスダイオード等が配置されており、内部の部品を固定することが必要な場合がある。そのため、太陽光発電モジュールに用いられる接続構造体は、前記の耐低温衝撃性の他に、優れた剛性を有することが望まれる。また、コネクタでは2つのコネクタの結合やコネクタとケーブルとの接続するためのネジ込み式やスナップフィット式等により組み立てる構造となっているものが多く、充分な締付強さを得るには剛性が必要とされる。
太陽電池モジュールは屋外に設置されることが多く、設置場所によっては家畜、野生動物の糞尿に晒されることがある。そのため、太陽光発電モジュールに用いられる接続構造体は、高温、高湿環境下における、電気特性、難燃性だけではなく、例えば、アンモニアに対する耐性を有することが望まれる。また、ジャンクションボックスではダイオードの固定やジャンクションボックスのシーリング、太陽電池モジュールとジャンクションボックスとの固定の際に、接着剤等を用いることがある。また、防錆剤や潤滑油等に用いられる、オイル類、シリコーン類と接触することがある。そのため、太陽光発電モジュールに用いられる接続構造体は、各種の薬品に対する耐性も求められている。
本実施の形態で用いられる(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂は、下記一般式(III)および/または一般式(IV)で表される繰り返し単位を有する単独重合体、あるいは共重合体を含む。
本実施の形態に用いる(B)水添ブロック共重合体は、スチレンと共役ジエン化合物とのブロック共重合体すなわちポリスチレンブロックと共役ジエン化合物重合体ブロックとからなるブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体である。
なお、本実施の形態において、重量平均粒子径は、後述の実施例に記載の方法により測定した値である。
(1)数平均分子量が15万以上の水添ブロック共重合体を用いること。
(2)粘度の低い(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂を用いる、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂の可塑剤を配合する等により(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂の溶融粘度を下げること。
(3)後述の(C)難燃剤として、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂を可塑化する効果を有するリン酸エステル化合物を用いること。
(4)製造方法に記載のあるスクリュー構成とすること。
(5)前記リン酸エステル化合物を押出機の混練ゾーンよりも上流の位置で添加すること。
(6)(B)水添ブロック共重合体を溶融混練する際の混練温度を下げる。例えば、押出機の上流側から少なくとも30%までを50〜250℃とし、更に上流側から少なくとも30%以降のバレル温度を250〜320℃、好ましくは260〜300℃の範囲とすること。
(7)溶融混練時の酸素濃度を下げること。例えば、押出機の上流に設ける第1原料供給口における酸素濃度を15容量%以下とすること。
本実施の形態で用いられる(C)難燃剤とは、無機難燃剤、シリコーン化合物、および有機リン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本実施の形態に用いる熱可塑性樹脂組成物において、上述した水添ブロック共重合体の一部をポリオレフィンに置き換えることができる。この場合、熱可塑性樹脂組成物における(B)成分の含有量は、上述した水添ブロック共重合体とポリオレフィンとの合計含有量とする。上述した水添ブロック共重合体の一部をポリオレフィンに置き換えることにより、熱可塑性樹脂組成物の成形時の離型性が改良される。
本実施の形態に用いる熱可塑性樹脂組成物には、熱安定剤を添加することが好ましい。熱安定剤の添加により熱可塑性樹脂組成物の熱劣化を抑制し、耐衝撃性だけでなく、耐熱エージング性も向上する。
本実施の形態に用いる熱可塑性樹脂組成物には、紫外線吸収剤および/または光安定剤を添加することが好ましい。これらの添加剤により熱可塑性樹脂組成物の耐光性を向上できるだけでなく、熱可塑性樹脂組成物の耐熱エージング性も向上する。
本実施の形態に用いる熱可塑性樹脂組成物には、更にエポキシ化合物を併用添加できる。それによって、熱可塑性樹脂組成物の耐光変色性が一段と向上し、更にまた熱可塑性樹脂組成物の耐熱エージング性が改善される。エポキシ化合物としては、エポキシ基を有する化合物であればよいが、好ましいのはオキシラン酸素を3%以上有するエポキシ化油脂やエポキシ化脂肪酸エステルなどの一般に熱可塑性合成樹脂の可塑剤として用いられる脂肪族エポキシ化合物であり、より好ましくはエポキシ化油脂であり、特に好ましいエポキシ化合物はオキシラン酸素を6%以上有するエポキシ化大豆油である。エポキシ化合物の添加量は、熱可塑性樹脂組成物100質量部に対して、好ましくは0.01〜3質量部、より好ましくは0.1〜2質量部の範囲である。
本実施の形態の太陽光発電モジュール用接続構造体に用いられる熱可塑性樹脂組成物は、原料成分を押出機で溶融混練することにより得られることが好ましい。溶融混練の条件は、用いる樹脂種によって適宜調整可能であるが、本実施の形態に用いられる熱可塑性樹脂組成物を得るのに好ましい製造方法について、以下詳述する。
押出機、例えば二軸押出機を用いて原料成分を溶融混練することにより熱可塑性樹脂組成物を得る際、前記押出機の構成が、上流側から順に、熱可塑性樹脂を溶融させない未溶融混練ゾーン(搬送ゾーン)、および溶融混練ゾーン(ニーディングゾーン)を設けた構成であることが好ましい。
押出機のスクリュー回転数は、各原料成分の混練性と得られる熱可塑性樹脂組成物の耐熱エージング性の観点から、150〜600rpmにすることが好ましく、より好ましく200〜500rpm、更に好ましくは300〜450rpmである。
熱可塑性樹脂や水添ブロック共重合体などのエラストマー成分は、上流の第1供給口から、場合によってはその一部を途中の供給口から押出機内に供給し、難燃剤は、最上部の第1供給口および/または押出機途中の第2または第3供給口から押出機内に供給することが好ましい。難燃剤は、前記未溶融混練ゾーンより供給することがより好ましい。原料成分として、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(B)水添ブロック共重合体および(C)難燃剤を用いる場合には、前記押出機の未溶融混練ゾーンにおいて、(C)難燃剤の供給位置が(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂の供給口より下流側であることが特に好ましい。このような方法で供給することにより、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂の溶融粘度が制御でき、(B)水添ブロック共重合体の重量平均粒子径を好ましい範囲に制御することができることから、耐低温衝撃性および難燃性に優れた熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。したがって、本実施の形態に用いる熱可塑性樹脂組成物は、前記押出機の未溶融混練ゾーンにおいて、(C)難燃剤を(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂の供給口より下流側に供給して溶融混練することにより得られる熱可塑性樹脂組成物であることが好ましい。
ポリ−2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル:旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「ザイロン S201A」
ホモポリスチレン:PSジャパン(株)製、商品名「PSJ−ポリスチレン 685」
ハイインパクトポリスチレン:PSジャパン(株)製、商品名「PSJ−ポリスチレン H9302」
以下のスチレン−ブタジエンブロック共重合体(ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンの結合構造)を水素添加して得られた水添ブロック共重合体(ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレンの結合構造)を用いた。
数平均分子量約250,000、スチレン重合体ブロック約33質量%、ブタジエンユニットの水素添加率98%以上の水添ブロック共重合体:Kraton Polymers LLC製、商品名「クレイトン G1651」
数平均分子量約80,000、スチレン重合体ブロック約60質量%、ブタジエンユニットの水素添加率98%以上の水添ブロック共重合体:クラレ(株)製、商品名「セプトン 8104」
数平均分子量約80,000、スチレン重合体ブロック約30質量%、ブタジエンユニットの水素添加率98%以上の水添ブロック共重合体:Kraton Polymers LLC製、登録商標「クレイトン G1650」
以下のリン酸エステル難燃剤を用いた。
ビスフェノールA系縮合リン酸エステル:大八化学(株)製、商品名「CR−741」
以下の化学式にて、n=1のものが主成分(液体クロマトグラフィー分析による面積比で約85%)のリン化合物。
ビフェール系縮合リン酸エステル:(株)ADEKA製、商品名「アデカスタブ FP−800」
以下の化学式にて、N=1のものが主成分(液体クロマトグラフィー分析による面積比で約85%)のリン化合物。
レゾルシノール系縮合リン酸エステル:大八化学(株)製、商品名「CR−733S」
以下の化学式が主成分(液体クロマトグラフィー分析による面積比で約70%)のリン化合物。
低密度ポリエチレン:旭化成ケミカルズ(株)製、商品名「サンテックLD M2004」
エチレン−αオレフィン共重合体:三井化学(株)製、商品名「タフマー P−0680J」
酸化亜鉛/硫化亜鉛を1/1の比率でブレンドした混合物
ヒンダードフェノール系酸化防止剤:豊通ケミプラス(株)製、商品名「IRGANOX 565」
ホスファイト系酸化防止剤:ADEKA(株)製、商品名「アデカスタブ PEP36」
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤:城北化学(株)製、商品名「JF−77P」
ヒンダードアミン系光安定剤:城北化学(株)製、商品名「JF−90」
ポリカーボネート樹脂:サビックイノベーティブプラスチック(株)製、商品名「レキサンEXL9330」
実施例および比較例で得られた樹脂組成物ペレットを100℃で2時間乾燥した。乾燥後の樹脂組成物ペレットから、東芝機械(株)製IS−100GN型射出成形機(シリンダー温度を280℃、金型温度を80℃に設定)を用いて、ISO−15103に準じて試験片を作成した。
ISO−179に準拠し、上記試験片の中央にノッチ(切り欠き)を付けて、ノッチ付きシャルピー衝撃試験片を作成した。該ノッチ付きシャルピー衝撃試験片について、耐衝撃性評価として、ISO−179に準拠し、23℃および−40℃におけるシャルピー衝撃強度を測定した。
ISO−179に準拠し、上記試験片の中央にノッチ(切り欠き)を付けて、ノッチ付きシャルピー衝撃試験片を作成した。該ノッチ付きシャルピー衝撃試験片について、120℃に設定した空気循環オーブン内で500時間および1000時間の熱エージングを実施した後、室温23℃、湿度50%の状態に24時間放置後、ISO−179に準拠し、23℃におけるシャルピー衝撃強度を測定して、耐衝撃性の変化の程度(熱エージング前のシャルピー衝撃強度に対する保持率)を算出した。
上記試験片を用い、ISO−178に準拠し、曲げ弾性率を、2mm/分にて測定した。
上記試験片を用い、耐熱性評価として、ISO−306に準拠し、ビカット軟化温度(以下、「VSP」とも記す。)を10N下にて測定した。
実施例および比較例で得られた樹脂組成物を、東芝機械(株)製IS−100GN型射出成形機(シリンダー温度を300℃、金型温度を80℃に設定)にて成形することにより、燃焼試験用試験片を作成した。UL規格のUL−94に規定されている垂直燃焼試験に基づき、0.75mmおよび2.5mm厚みの前記試験片を用いて燃焼試験を行った。
試験片5本について、接炎を各2回、合計10回行い、消炎時間の平均秒数および最大秒数を測定し、以下のとおりランク付けした。該ランクについて難燃性の高いものから順にV−0、V−1、V−2、notVとした。
5本一組の試験で、合計10回の燃焼時間を測定して、いずれの燃焼時間も10秒以内であり、10回の燃焼時間の合計が50秒以内(平均燃焼時間5.0秒以内)であり、且つ、滴下物が綿着火をおこさなかったものが「V−0」、いずれの燃焼時間も30秒以内であり、10回の燃焼時間の合計が250秒以内(平均燃焼時間25.0秒以内)であり、且つ、滴下物が綿着火をおこさなかったものが「V−1」、いずれの燃焼時間も30秒以内であり、10回の燃焼時間の合計が250秒以内(平均燃焼時間25.0秒以内)であり、且つ、滴下物が綿着火をおこしたものが「V−2」、この評価基準以下のものを「notV」とした。
ISO−179に準拠し、上記試験片の中央にノッチ(切り欠き)を付けて、ノッチ付きシャルピー衝撃試験片を作成した。該ノッチ付きシャルピー衝撃試験片について、85℃、相対湿度85%に設定した高温高湿槽内で2000時間の熱エージングを実施した後、室温23℃、湿度50%の状態に24時間放置後、ISO−179に準拠し、23℃におけるシャルピー衝撃強度を測定して、耐衝撃性の変化の程度(エージング前のシャルピー衝撃強度に対する保持率)を算出した。
UL 746A(ASTM D3638)に準拠し、日立化成工業(株)製、耐トラッキング試験機 HAT−500−3型の装置を用いて、耐トラッキング試験を行った。なお試験片は65mm×90mm×3.0mm(厚み3.0mm)とし、射出成形機(東芝機械製:IS100GN)を用いて、実施例および比較例で得られた樹脂組成物を成形して得た。該試験片を用いて以下のとおり耐トラッキング試験を行った。
0V以上〜100V未満 :クラス5
100V以上〜175V未満 :クラス4
175V以上〜250V未満 :クラス3
250V以上〜400V未満 :クラス2
400V以上〜600V未満 :クラス1
600V以上 :クラス0
上記試験片の作成にしたがって、ISO−527に準じた引っ張り試験片を作成した。該試験片を23℃の25質量%アンモニア水溶液に24時間浸漬後、試験片を取り出して試験片表面の溶解状態を目視観察して耐アンモニア性の優劣を以下の基準で判定した。
試験片が全く溶解しなかった:A(優)
試験片が僅かに溶解した :B(良)
試験片が著しく溶解した :C(不良)
上記試験片の作成にしたがって、ISO−527に準じた引っ張り試験片を作成した。該試験片を室温23℃、湿度50%の状態に24時間放置後、試験片の折り曲げ試験(試験片を曲げる戻すを繰り返す)を実施して破断させ、破断面の層状剥離の程度を目視観察して、以下の基準で判定した。
破断面に層状の剥離が全く発生しなかった :A(優)
破断面に層状の剥離が僅かに発生した :B(良)
破断面に層状の剥離が著しく発生した :C(不良)
実施例および比較例で得られた樹脂組成物中に分散した(B)水添ブロック共重合体の粒子径を以下のとおり測定した。
ISO−15103に準じて作成した上記試験片を用い、耐熱性評価として、ISO−75−2に準拠し、1.80Pa下にてフラットワイズでの試験により耐熱温度(DTUL)を測定した。
実施例で得られた樹脂組成物ペレットを100℃で2時間乾燥した。乾燥後の樹脂組成物ペレットから、東芝機械(株)製IS−100GN型射出成形機(シリンダー温度を280℃〜360℃、金型温度を80℃に設定)を用いて、ISO−15103に準じて試験片を作成した。
スクリュー直径58mm、バレル数13、減圧ベント口付二軸押出機(TEM58SS:東芝機械社製)を用いて、各成分を溶融混練し、押出されたストランドを冷却裁断して樹脂組成物ペレットを得た。なお、前記溶融混練する際の各成分の供給方法は以下のとおりとした。まず、(A)成分として、PPEを85質量部、(B)成分として、SEBS−1を15.0質量部、(D)成分として、STB−1を0.5質量部、(B’)成分として、LDPEを1.0質量部、押出機の流れ方向に対して上流側のバレル1にある第1供給口より供給した後に、(C)成分として、FR−1を20質量部、第1供給口より下流側のバレル5にある第2(液体)供給口よりギアポンプを使って押出機のサイドに注入ノズルから供給した。
表1または表3に示す配合組成とした以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表2または表4に示す。
(C)成分を使用しないこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表4に示す。
(C)成分として、FR−1に変えてFR−2とし、FR−2を第1供給口より他成分と一緒に供給した以外は、実施例2と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。
(C)成分として、FR−1に変えてFR−3とした以外は、実施例2と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。
表5に示す配合組成とした以外は、実施例2と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。
(B)成分であるSEBS−1と(B’)成分であるLDPEとの配合量を表5に示す量にした以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。
(B)成分として、表5に示す割合でSEBS−1の一部をSEBS−2に置換えた以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。
(B)成分として、表5に示す割合でSEBS−1の一部をSEBS−3に置換えた以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。
(B’)成分として、LDPEに変えてEPとした以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った評価結果を表6に示す。
(D)成分として、表5に示す割合でSTB−1に変えてSTB−2およびSTB−3を使用した以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。
(E)成分として、表5に示す割合でBTAおよびHALSを追加した以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。なお、(E)成分は第1供給口より供給した。
(A)成分として、表5に示す割合でPPEの一部をPSに置き換えた以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表6に示す。
(B)成分であるSEBS−1と(B’)成分であるLDPEとの配合量を表7に示す量にした以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表8に示す。
(B)成分として、SEBS−1の一部とSEBS−3との配合量を表7に示す量にした以外は、実施例16と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表8に示す。
(A)成分であるPPEとPSとの配合量を表7に示す量にした以外は、実施例13と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表8に示す。
表7に示す配合組成とした以外は、実施例2と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表8に示す。
サビックイノベーティブプラスチック(株)製、商品名「レキサンEXL9330」について、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表8に示す。
第1供給口の酸素濃度を8%に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表10に示す。
押出機のスクリュー構成等について、未溶融混練ゾーンを全バレル長の50%をとし、バレル設定温度をバレル1:水冷、バレル2:100℃、バレル3〜4:200℃バレル5:250℃、バレル6:270℃、バレル7〜13:280℃、ダイス:290℃とした以外は、実施例2と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表10に示す。
スクリュー回転数を500rpmとした以外は、実施例22と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表10に示す。
第1供給口の酸素濃度を表11に示す濃度に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表12に示す。
(C)成分であるFR−1の添加位置をPPE溶融後のバレル12とした以外は、実施例2と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表12に示す。
(C)成分であるFR−1の添加位置をPPE溶融後のバレル12とした以外は、実施例22と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表12に示す。
二軸押出機におけるスクリュー構成等について以下のとおり変更した以外は、実施例2と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表12に示す。
上記二軸押出機の構成は、上流側から順に、熱可塑性樹脂を溶融させない未溶融混練ゾーン(前段)、および溶融混練ゾーン(後段)を設けた構成とした。また、前記未溶融混練ゾーンは、前記押出機のバレル全長を100%としたときに、35%とした。前記溶融混練ゾーンのスクリュー構成は、順送り(位相45度)ニーディングディスクエレメント(Rと表示)を2個、直交(位相90度)ニーディングディスクエレメント(Nと表示)を1個、逆送り(負位相45度)ニーディングディスクエレメント(Lと表示)を1個とした。前記未溶融混練ゾーンのスクリュー構成は、順送りスクリューエレメントを用いた。前記溶融混練ゾーンの前半のスクリュー構成は、上流側から順に、順送り(位相45度)ニーディングディスクエレメント(Rと表示)を1個、直交(位相90度)ニーディングディスクエレメント(Nと表示)を1個、逆送り(負位相45度)ニーディングディスクエレメント(Lと表示)を1個とし、前記溶融混練ゾーンの後半のスクリュー構成は、順送り(位相45度)ニーディングディスクエレメント(Rと表示)を2個、直交(位相90度)ニーディングディスクエレメント(Nと表示)を1個、逆送り(負位相45度)ニーディングディスクエレメント(Lと表示)を1個とした。また、溶融混練ゾーンにおいて、(C)成分であるFR−1を第2供給口よりフィードし、該(C)成分をフィードした後に、前記溶融混練ゾーンの後半のスクリュー構成(順送り(位相45度)ニーディングディスクエレメント(Rと表示)を2個、直交(位相90度)ニーディングディスクエレメント(Nと表示)を1個、逆送り(負位相45度)ニーディングディスクエレメント(Lと表示)を1個)を配置した。
スクリュー回転数を250rpmとした以外は、実施例22と同様にして樹脂組成物ペレットの製造を試みたが、押出ができず樹脂組成物ペレットが得られなかった。
スクリュー回転数を650rpmとした以外は、実施例22と同様にして樹脂組成物ペレットを製造し、得られた樹脂組成物ペレットについて、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表12に示す。
実施例2と同様にして製造した樹脂組成物ペレットを用い、シリンダー温度を表13に示す温度に設定した成形機にて粉砕用の試験片を作成した。次に粉砕用の試験片を粉砕して、樹脂組成物粉砕品を得た。得られた樹脂組成物粉砕品について、上記評価法にて評価を行った。評価結果を表13に示す。
10 本体
12 蓋
102 太陽光発電モジュールの電線との接続部
104 外部接続ケーブルとの接続部
2 接続構造体
20 第1コネクタ
22 第2コネクタ
202、222 ソケット部
204 接続端子
206 ロック部
208、228 ケーブル
224 嵌合孔
226 ロック受け部
Claims (15)
- 太陽光発電モジュールと、前記太陽光発電モジュールに接続するためのケーブルとを、中継する太陽光発電モジュール用接続構造体であって、
前記接続構造体が熱可塑性樹脂組成物を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物が、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(B)水添ブロック共重合体および(C)難燃剤を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物において、前記(A)および前記(B)の合計100質量部に対し、前記(A)の含有量が70〜85質量部であり、前記(B)の含有量が15〜30質量部であり、前記(C)の含有量が5〜30質量部であり、
前記熱可塑性樹脂組成物の−40℃におけるシャルピー衝撃強度が15kJ/m2より大きい、太陽光発電モジュール用接続構造体。 - 太陽光発電モジュールと、前記太陽光発電モジュールに接続するためのケーブルとを、中継する太陽光発電モジュール用接続構造体であって、
前記接続構造体が熱可塑性樹脂組成物を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物が、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(B)水添ブロック共重合体および(C)難燃剤を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物において、前記(A)および前記(B)の合計100質量部に対し、前記(A)の含有量が70〜85質量部であり、前記(B)の含有量が15〜30質量部であり、前記(C)の含有量が5〜30質量部であり、
前記熱可塑性樹脂組成物が、23℃の25質量%アンモニア水溶液に24時間浸漬後に溶解しない、太陽光発電モジュール用接続構造体。 - 前記(C)が、下記一般式(I)または(II)で示されるリン酸エステル系化合物である、請求項1または2に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
(一般式(I)、(II)中、
Q1、Q2、Q3およびQ4は、各々置換基であって各々独立に炭素数1から6のアルキル基を表し、
R1およびR2は各々置換基であってメチル基を表し、
R3およびR4は各々独立に水素原子またはメチル基を表し、
nは1以上の整数を示し、
n1およびn2は各々独立に0から2の整数を示し、
m1、m2、m3およびm4は各々独立に0から3の整数を示す。) - 前記(B)が、数平均分子量15万〜50万であり、かつ前記熱可塑性樹脂組成物中に粒子状に分散し、その重量平均粒子径が0.3〜1μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物において、前記(A)および前記(B)の合計100質量部に対し、前記(A)の含有量が75〜85質量部であり、前記(B)の含有量が15〜25質量部である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物において、前記(A)および前記(B)の合計100質量部に対し、前記(C)の含有量が15〜25質量部である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物の0.75〜3.0mmの厚みにおけるUL−94規格の難燃レベルがランクV−1以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物の0.75〜3.0mmの厚みにおけるUL−94規格の難燃レベルがランクV−0である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物の120℃環境下で500時間静置後の23℃におけるシャルピー衝撃強度が20kJ/m2以上である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物の120℃環境下で500時間静置後の23℃におけるシャルピー衝撃強度の保持率が、該静置前の熱可塑性樹脂組成物の23℃におけるシャルピー衝撃強度に対して、50%以上である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物の、温度85℃、相対湿度85%の環境下で、2000時間静置後の23℃におけるシャルピー衝撃強度の保持率が、該静置前の熱可塑性樹脂組成物の23℃における衝撃強度に対して、70%以上である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物の3.0mmの厚みにおけるUL−746A(ASTM D3638)に基づく比較トラッキング指数(CTI)が2以下である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物の3.0mmの厚みにおけるUL−746A(ASTM D3638)に基づく比較トラッキング指数(CTI)が1以下である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記太陽光発電モジュール用接続構造体が、太陽光発電モジュール用コネクタである、請求項1〜13のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
- 前記熱可塑性樹脂組成物が、太陽光発電モジュール用接続構造体を粉砕することにより得られる熱可塑性樹脂組成物を含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の太陽光発電モジュール用接続構造体。
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