JP2017178201A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Hiroya Takigawa
浩也 滝川
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航 水野
潤 山岡
Jun Yamaoka
潤 山岡
稲田 智洋
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Abstract

【課題】空調風の風向きを設定可能なものにあって、ユーザが指定した風向きと実際に空調風が当たる位置との間のずれを抑制する。【解決手段】エアコンECU3は、ユーザの入力操作装置4の操作による空調風の風向きの設定信号に基づいて、スイングレジスタ42を制御して設定された風向きを得る。このとき、エアコンECU3は、カメラシステムからの検出信号、風センサの風検知信号、温度センサの温度検知信号に基づいて、実際に空調風が当っている位置を総合的に判断し、操作入力装置4において指定された風向きと、ずれがあるかどうかを判定する。ずれがあると判定された場合には、そのずれを解消するように、各スイングレジスタ42の動作を補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、運転者等の乗員の入力装置における入力操作により、吹出口から吹出される空調風の風向きの調整を可能とした車両用空調装置に関する。
自動車に搭載される車両用空調装置においては、空調風の出口に、送風方向を調整するための調整板を設け、この調整板を、X軸モータ及びY軸モータにより2軸方向に駆動することにより、風向きを調整できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、赤外線カメラにより乗員の顔の位置を検出し、空調風が乗員の顔に直接当たらないように、風向きが制御される。
近年では、この種の車両用空調装置にあって、例えば運転席の乗員に対する風向き(風を当てる位置)を、入力装置により指定できるようにした構成が考えられている。この構成においては、図6(a)に示すように、センターディスプレイ58の画面(タッチパネル)に、運転席部分の空間を模した風向き設定可能範囲Aが、やや縦長の矩形状に設定される。この風向き設定可能範囲Aは、例えば縦(上下)方向に3段、横(左右)方向に3列の格子状に区画される。運転者は、風を当てる位置として、そのうちいずれかの区画(1個又は連続した複数個)を、直接的なタッチ操作或いは遠隔操作により、指定(選択)することができるようになっている。
特開2003−341337号公報
上記したような風向きの制御が可能な車両用空調装置にあっては、吹出口部分に設けられた風向き調整用のルーバを、モータにより駆動することにより、風向きを調整する構成となっている。ところが、例えば経年変化等によりルーバに機構的なずれが生じた場合、正しい角度にルーバを駆動させることができず、ユーザ(運転者)が指定した位置に正しく風を当てることができなくなって、ユーザに不快感を与える等の不具合が生ずる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、空調風の風向きを設定可能なものにあって、ユーザが指定した風向きと実際に空調風が当たる位置との間のずれを抑制することができる車両用空調装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の車両用空調装置(1)は、吹出口(21、22,31、32)から車室内に向けて吹出される空調風の、風向き設定可能範囲内における風向きを指定可能な入力装置(4)と、前記入力装置(4)における風向き指定に基づいて、風向きを制御する風向き制御装置(3、42)と、車室内における空調風の当たる位置を検知する空調風検知手段(56、57、60)と、前記入力装置において指定された風向きと前記空調風検知手段(56、57、60)により検知された空調風の当たる位置とにずれがあった場合に、前記風向き制御装置(3、42)の動作を補正する補正手段(3)とを備えるところに特徴を有する(請求項1の発明)。
上記構成によれば、ユーザが、入力装置(4)により、吹出口(21、22,31、32)から車室内に向けて吹出される空調風の風向きを指定すると、風向き制御装置(3、42)により、指定された風向きに制御される。このとき、空調風検知手段(56、57、60)により、車室内における空調風の当たる位置が検知され、前記入力装置(4)において指定された風向きと前記空調風検知手段(56、57、60)により検知された空調風の当たる位置とにずれがあった場合には、補正手段(3)により、風向き制御装置()の動作が補正される。
これにより、例えば経年変化等により、指定された風向きと実際の空調風の当たる位置とにずれが生じていた場合でも、そのずれが補正されるようになる。この結果、請求項1の発明によれば、空調風の風向きを設定可能なものにあって、ユーザが指定した風向きと実際に空調風が当たる位置との間のずれを抑制することができるという優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態を示すもので、空調ユニットの概略構成を示す図 車室内のインストルメントパネル部分を概略的に示す斜視図 フェイス吹出口のスイングレジスタ部分の構成を示す縦断右側面図 車両用空調装置に関連する要部の電気的構成を概略的に示すブロック図 エアコンECUが実行する風向きのずれ補正の処理手順を示すフローチャート 風向き設定の画面の例(a)と、その際に運転席の実際に風があたる位置がずれている様子(b)とを並べて示す図 風向き設定の画面における指定位置及びその周辺指定位置の例を示す図
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明で方向をいう必要がある場合には、車室内の運転席からユーザとしての運転者が前方に向かって見た方向を基準とすることとする。つまり、図2は車室内から前部のインストルメントパネルを見た様子を示し、右側が運転席側、左側が助手席側となる。但し、図6に示した、風向き設定用の画面等については、乗員(運転者M)を正面から見た状態を示すため、それとは逆に、乗員に対し向かって右、向かって左という表現をする。
本実施形態に係る車両用空調装置1は、図1に示すように、空調ユニット2、冷凍サイクル(全体としては図示せず)、それらを制御するエアコンECU3、入力装置としての操作入力装置4などから構成され、車両(自動車)に組込まれる。図1は、空調ユニット2の全体構成を模式的に示しており、まず、図1を参照しながら、前記空調ユニット2の全体構成について述べる。
この空調ユニット2は、エアダクト5を備えている。エアダクト5内には、上流側(図で左側)に位置してブロワ6が設けられ、そのブロワ6の下流側(図で右側)に位置して、冷凍サイクルの一部を構成するエバポレータ7が設けられている。前記ブロワ6は、例えば、ブロワモータ8により回転駆動される遠心ファンから構成され、エアダクト5の空気導入口9から空気を吸込んで前記エバポレータ7側に吐出する。尚、図示はしないが、前記冷凍サイクルは、コンプレッサ、コンデンサ、レシーバ、膨張弁、エバポレータ7を、冷媒管により閉ループ状に接続してなる周知構成を備え、以て、前記エバポレータ7を通過する風が冷却されるようになっている。
前記ブロワモータ8は、エアコンECU3により駆動回路10を介して回転駆動される。このとき、エアコンECU3によるブロワモータ8の回転数制御により、空調風の風量が可変(調整)される。また、前記空気導入口9部分には、吸込み空気を内気と外気との間で切替える内外気切替ダンパ11が設けられている。この内外気切替ダンパ11は、モータ12により駆動される。
エアダクト5内には、前記エバポレータ7の下流に位置して仕切板13により2つに区画され、運転席側に空調風を送るための第1の空気通路14と、助手席側に空調風を送るための第2の空気通路15とが設けられる。また、それら2つの空気通路14、15に跨るようにして、空調風を加熱するためのヒータコア16が設けられている。これと共に、ヒータコア16の近傍には、第1及び第2の空気通路14及び15に夫々対応して、第1及び第2のエアミックスダンパ17及び18が設けられている。
これら第1及び第2のエアミックスダンパ17及び18は、夫々、モータ19及び20により駆動され、その開度が調整されるようになっている。これらエアミックスダンパ17、18の開度の調整により、前記ヒータコア16を通る風の割合が調節され、各エアミックスダンパ17、18を通る空調風が、夫々目標とする温度に調整されるようになっている。
エアダクト5の下流部には、前記第1の空気通路14に連通するようにして、車室内の運転席側に空調風を吹出すための、運転席側フェイス吹出口21、22、運転席側デフロスタ吹出口23、運転席側フット吹出口24が設けられている。また、運転席側フェイス吹出口21、22を開閉するための吹出口ダンパ25、運転席側デフロスタ吹出口23を開閉するための吹出口ダンパ26、運転席側フット吹出口24を開閉するための吹出口ダンパ27が設けられている。これら吹出口ダンパ25、26、27は、夫々モータ28、29、30により駆動される。
一方、前記第2の空気通路15に連通するようにして、車室内の助手席側に空調風を吹出すための、助手席側フェイス吹出口31、32、助手席側デフロスタ吹出口33、助手席側フット吹出口34が設けられている。また、助手席側フェイス吹出口31、32を開閉するための吹出口ダンパ35、助手席側デフロスタ吹出口33を開閉するための吹出口ダンパ36、助手席側フット吹出口34を開閉するための吹出口ダンパ37が設けられている。これら吹出口ダンパ35、36、37は、夫々モータ38、39、40により駆動される。尚、前記各モータ12、19、20、28、29、30、38、39、40は、前記エアコンECU3により通電制御される。
このとき、図2にも一部に示すように、前記運転席側フェイス吹出口21、22、及び、助手席側フェイス吹出口31、32は、やや横長な形状をなし、インストルメントパネル41の奥側に位置して、夫々左右に並んで設けられている。尚、運転席側デフロスタ吹出口23及び助手席側デフロスタ吹出口33は、横長形状をなし、インストルメントパネル41の更に奥側に設けられている。
そして、図1、図3に示すように、各フェイス吹出口21、22、31、32部分には、車室内に向けて吹出される空調風の風向きを変更するための風向き調整機構としてのスイングレジスタ42が夫々設けられている。図3に、運転席側フェイス吹出口21のスイングレジスタ42を代表させて示す。フェイス吹出口21内の上部には、左右方向に延びる複数個の横ルーバ43が、前後に平行に並んで左右に水平に延びる回動軸を中心に回動可能に設けられている。これら複数個の横ルーバ43は、連動して揺動(回動)するように構成されている。
前記横ルーバ43の下方には、前後方向に延びる複数個(1個のみ図示)の縦ルーバ44が、左右方向に平行に並んで前後に水平に延びる回動軸を中心に回動可能に設けられている。これら複数個の縦ルーバ44も、連動して揺動(回動)するように構成されている。前記横ルーバ43のうち中央部に位置するものには、手動用の操作ノブ45が、左右方向にスライド移動可能に設けられ、操作ノブ45の下端部が、1つの縦ルーバ44に連結されている。これにて、操作ノブ45を前後に搖動させることにより、横ルーバ43を回動させて、風の吹出し方向を前後(上下)方向に調整できる。また、操作ノブ45を横方向にスライド移動させることにより、縦ルーバ44を回動させて、風の吹出し方向を左右方向に調整できる。
このスイングレジスタ42には、モータ46を駆動源として縦ルーバ44を回動させるための、縦ルーバ駆動機構47が設けられている。これと共に、やはりモータ(図示せず)を駆動源として横ルーバ43を回動させるための横ルーバ駆動機構48(破線で図示)が設けられている。これら縦ルーバ駆動機構47のモータ46及び横ルーバ駆動機構48のモータも、前記エアコンECU3により通電制御され、これにて、各フェイス吹出口21、22、31、32から吹出される空調風の風向きを制御することができる。
前記エアコンECU3は、コンピュータを含んで構成され、車両用空調装置1全体を制御する。このとき、図1に示すように、エアコンECU3には、各種センサ53からの信号が入力されると共に、後述する操作入力装置4の制御部55(図4参照)からの設定信号が入力されるようになっている。詳しい図示は省略するが、前記各種センサ53には、内気温センサ、外気温センサ、日射センサ、エバ後温度センサ、冷却水温センサ、湿度センサ等が含まれる。
前記操作入力装置4の制御部55から入力される設定信号には、運転モード、設定温度、風量、吹出口、風向き等が含まれる。エアコンECU3は、そのソフトウエア的構成により、前記制御部55から入力された設定信号、及び、前記各種センサ53の検出信号等に基づき、前記ブロワモータ8、各モータ12、19、20、28、29、30、38、39、40、各スイングレジスタ42(縦ルーバ駆動機構47及び横ルーバ駆動機構48)、前記冷凍サイクルやヒータコア16を制御し、空調運転を実行する。
このとき、後述するように、エアコンECU3は、操作入力装置4における風向きの指定に基づいて、各スイングレジスタ42を制御し、指定された風向きを得るようになっている。従って、エアコンECU3、各スイングレジスタ42等から風向き制御装置が構成される。また後述するように、本実施形態では、エアコンECU3が、各スイングレジスタ42の動作を補正する補正手段としても機能するようになっている。
図4に示すように、前記操作入力装置4は、制御部55、センターディスプレイ58、遠隔操作装置としての遠隔デバイス59等から構成されている。前記エアコンECU3は、CAN等の車内LAN54を介して、前記操作入力装置4の制御部55に接続されている。前記制御部55は、コンピュータを主体として構成され、この制御部55に、前記センターディスプレイ58及び遠隔デバイス59が接続されている。
センターディスプレイ58は、例えばカラー液晶ディスプレイから構成され、図2にも示すように、前記インストルメントパネル41の中央部に設けられている。センターディスプレイ58の表示は、前記制御部55により制御される。このセンターディスプレイ58には、地図画面や、車両用空調装置1を含む各車載機器の制御(指示・選択)用の画面などの各種の画面が表示されるようになっている。また、図示はしないが、センターディスプレイ58の表面部には、操作入力用のタッチパネルも設けられている。タッチパネルの操作信号が制御部55に入力される。
前記遠隔デバイス59は、ユーザ(運転者を含む乗員)が、センターディスプレイ58の画面上に表示されたグラフィックス(GUI)を選択操作するために設けられ、その操作によって、車両用空調装置1等の各車載機器に対する指示や選択、設定などの入力操作を行うことが可能に構成されている。詳しい図示は省略するが、遠隔デバイス59は、例えば、傾動操作可能な操作ノブ(ジョイスティック)と、押ボタンスイッチからなる決定スイッチとを備えて構成され、それら操作ノブの傾動操作方向の検知信号や決定スイッチの操作信号が、前記制御部55に入力される。この遠隔デバイス59は、例えば車室内のセンターコンソール(シフトレバーの後ろ側)部分に設けられている。
このとき、車両の運転者等のユーザは、センターディスプレイ58の画面上のタッチパネルのタッチ操作、或いは、遠隔デバイス59の操作により、車両用空調装置1に対する運転モードの設定、温度の設定、風量設定、吹出口の選択、風向きの設定等の各種設定を行うことができる。この場合、吹出口の選択、風向き設定等を運転席側と助手席側とで個別に行うことも可能となっている。
本実施形態では、運転席の運転者Mを例に説明するが、運転席に対しフェイス吹出口21、22から吹出される空調風の風向きの設定を行うにあたって、図6(a)に示すように、センターディスプレイ58の画面に、運転席部分の空間を模した風向き設定可能範囲Aが、やや縦長の矩形状に設定される。この風向き設定可能範囲Aは、例えば縦(上下)方向に3段、横(左右)方向に3列の格子状に分割されて区画される。ユーザ(運転者)は、空調風を当てる位置として、そのうちいずれかの区画(1個又は連続した複数個)を、タッチパネル或いは遠隔デバイスの操作により、設定(指定)することができる。
この風向きの設定にあたっては、制御部55は、センターディスプレイ58の画面に、乗員(運転者)の胸から上部分を表すようなシルエットSを表示させると共に、そのシルエットSに重ね合せて、風向き設定可能範囲Aを3段3列に分割した各区画を示す格子を表示する。また、設定されている風向きの領域にカーソルCを表示する。図6(a)では、運転者に向かって右側の中段部に風向きが設定されている様子を示している。
このような風向き設定用の画面において、ユーザが風向きを指定すると、制御部55は、その指定操作に基づいて風向き設定信号をエアコンECU3に対して出力する。すると、エアコンECU3は、その設定信号に基づいて、前記各スイングレジスタ42(縦ルーバ駆動機構47及び横ルーバ駆動機構48)を制御し、以て、フェイス吹出口21、22、31、32から、指定された風向きで空調風が吹出されるようになる。尚、ここでは、運転席(運転者)で説明したが、助手席に関しても、風向き設定に関して、独立して同様の処理を行うことができる。
そして、図4に示すように、本実施形態では、車内LAN54には、カメラシステム56が接続されている。更に、本実施形態では、車内LAN54には、風センサ57及び温度センサ60も接続されている。これらカメラシステム56、風センサ57、温度センサ60は、車室内における空調風が当たる位置を検知するための空調風検知手段を構成するようになっている。
詳しい図示は省略するが、前記カメラシステム56は、運転席の運転者M(及び助手席の乗員)を撮影するためのカメラや、その撮影画像データを処理する画像処理装置等を含んでいる。これにて、カメラシステム56は、車室内の運転者M等の乗員を撮影した撮影画像を解析することに基づいて、髪の毛のなびきや、衣服の揺れなどから、空調風の当たっている位置を検出するようになっており、その検出信号が前記エアコンECU3に入力される。
前記風センサ57は、詳しい図示は省略するが、運転席シート(及び助手席シート)の背もたれ部やヘッドレストの表面部分といった乗員から外れた複数の位置、更には、車室内天井部の複数箇所に位置して設けられている。これら風センサ57は、所定風量(風速)以上の風を検知するようになっており、複数の風センサ57の風検知信号に基づいて、空調風が実際に当たる位置を判定できる。これら風センサ57の風検知信号が前記エアコンECU3に入力される。
また、前記温度センサ60も、運転席シートの背もたれ部等の車室内の複数箇所に位置して、各部の温度を検出するように設けられている。これら温度センサ60の温度検知信号の変化により、やはり空調風が実際に当たる位置を判定できる。これら温度センサ60の温度検知信号も前記エアコンECU3に入力されるようになっている。尚、温度変化を検知するセンサとして、温度センサ60に代えて(或いは加えて)、乗員等の表面温度を検出する赤外線センサ(赤外線カメラ)を設けるようにしても良い。
さて、次の作用説明でも述べるように、前記エアコンECU3は、そのソフトウエア的構成により、前記カメラシステム56からの検出信号、風センサ57の風検知信号、温度センサ60の温度検知信号に基づいて、実際に空調風が当っている位置を総合的に判断し、操作入力装置4において指定された風向きと、ずれがあるかどうかを判定する。そして、ずれがあると判定された場合には、そのずれを解消するように、前記各スイングレジスタ42(縦ルーバ駆動機構47及び横ルーバ駆動機構48)の動作を補正するようになっている。従って、エアコンECU3が補正手段としても機能する。
この補正の手法として、具体的には、例えば、スイングレジスタ42の横ルーバ43及び縦ルーバ44の目標角度を、ずれに応じて補正(補正量を加算)し、補正された目標角度が得られるように、縦ルーバ駆動機構47及び横ルーバ駆動機構48のモータに対する通電量を制御することにより行うこと等により、実施できる。
また、本実施形態では、エアコンECU3は、指定された風向きと実際の空調風の当たる位置とにずれが検出されて各スイングレジスタ42の動作を補正した場合には、前記指定された風向きの周辺位置或いは風向き設定可能範囲A全体に関しても、前記補正をその後の各スイングレジスタ42の制御に反映させる。即ち、例えば図7に示すように、運転席の運転者に向かって右側中段部(カーソルCのある位置)に、風向きが指定され、ずれが検出されて補正を行った場合、補正値(ずれ量)が大きいと、カーソルC´で示すように周辺指定位置の制御位置を超えてしまう可能性がある、このような場合には、周辺指定位置(或いは風向き設定可能範囲A全体)に関しても、同様の補正を行いながら各スイングレジスタ42の動作を制御するようになっている。
次に、上記のように構成された車両用空調装置1の作用について、図5も参照して述べる。ここで、上記したように、ユーザ例えば運転者は、操作入力装置4を操作して、空調風の風向きを設定・変更することができる。例えば、図6(a)では、運転席の運転者に向かって右側中段部(カーソルCのある位置)に、風向きが設定された様子を示している。このようにユーザによる風向きの指定が行われると、制御部55からエアコンECU3に対し風向き設定信号が入力され、エアコンECU3は、設定された風向きを得るように、各スイングレジスタ42を動作制御する。
ところが、例えば経年変化等によりスイングレジスタ42のルーバ43、44に機構的なずれが生じた場合など、正しい角度にルーバ43、44を駆動させることができず、例えば図6(b)に示すように、実際には、風向きが上方にずれて、運転者Mに向って右上方に空調風(ハッチング付きの楕円で示す)が送風されるといったことが起こり得る。そこで、本実施形態では、エアコンECU3は、図5のフローチャートに示すように、風向きのずれ補正の処理を実行する。
即ち、まずステップS1では、風向きの設定(変更入力)があったかどうかが判断される。風向きの変更の入力があった場合には(ステップS1にてYes)、ステップS2にて、風向き設定信号に基づき、スイングレジスタ42の制御による風向きの設定・変更が行われる。そして、次のステップS3では、車室内の実際に空調風の当たる位置の検知が行われる。
この空調風の当たる位置の検知は、上記したように、カメラシステム56からの検出信号、風センサ57の風検知信号、温度センサ60の温度検知信号の3つの信号に基づき、それらから、実際に空調風が当っている位置を総合的に判断することにより行われる。このように複数の手段を組合せて空調風が当っている位置を検知することにより、検知の確かさをより一層向上させることができる。ステップS4では、設定された風向きと、実際の空調風の当たる位置の検知結果とがずれているかどうかが判断される。
設定された風向きと、実際の空調風の当たる位置の検知結果とがずれている場合には(ステップS4にてYes)、ステップS5にて、スイングレジスタ42の風向きの補正の動作が実行され、ステップS3からの処理、つまり空調風の当たる位置の検知の処理が繰返される。設定された風向きと検知された実際の空調風の当たる位置にずれがないと判断された場合に(ステップS4にてNo)、処理が終了される。尚、図5における図示は省略するが、スイングレジスタ42に対する風向きの補正動作が実行された場合には、次回からのステップS2において、前回の補正が反映されるようになっている。
このように本実施形態によれば、フェイス吹出口21、22、31、32から車室内に向けて吹出される空調風の風向きをユーザが設定できるものにあって、車室内における実際に空調風の当たる位置が検知され、指定された風向きと検知された実際の空調風の当たる位置とにずれがあった場合には、スイングレジスタ42における、風向きの補正動作が実行される。これにより、例えば経年変化等により、指定された風向きと実際の空調風の当たる位置とにずれが生じていた場合でも、そのずれが自動で補正されるようになる。
この結果、本実施形態によれば、空調風の風向きを設定可能なものにあって、ユーザが指定した風向きと実際に空調風が当たる位置との間のずれを抑制することができるという優れた効果を奏する。特に本実施形態では、空調風検知手段として、車室内に設けられ風速又は風量を検知する風センサ57の信号、車室内又は乗員の温度変化を検知する温度センサ60の信号、カメラシステム56による車室内の乗員Mを撮影した撮影画像の解析、という3つの手段を用いるようにしたので、空調風が当たる位置の検知の確かさをより一層向上させることができるといった利点を得ることができる。
更に本実施形態では、指定された風向きと実際の空調風の当たる位置とにずれが検出されてスイングレジスタ42の動作を補正した場合には、指定された風向きの周辺位置或いは風向き設定可能範囲A全体に関して、前記補正をその後の風向き制御にも反映させるようにした。この場合、風向きのずれは、一時的なものではなく、機構的にずれが生じていることが多いと考えられる。従って、誤った風向きを検知した後にいちいち補正するのではなく、継続的(根本的)にずれが補正されるようになることで、誤った風向きで空調風の送風を行ってユーザに不快感を与えてしまうといったことを抑制することができる。
尚、図示は省略するが、本発明は上記し図面に示した一実施形態に限定されるものではなく、以下に述べるその他の実施形態のような、様々な拡張、変更が可能である。即ち、上記実施形態では、車室内に設けられ風速又は風量を検知するセンサの信号、車室内又は乗員の温度変化を検知するセンサの信号、車室内の乗員を撮影した撮影画像の解析の、3つを組合せて空調風の当たっている位置を検知する構成としたが、いずれか1つあるいは2つの手段を採用するようにしても良く、いずれも、空調風が当たる位置を十分な確かさで検知することが可能である。
また、遠隔デバイス(遠隔操作装置)の構成としても、回転ダイヤルを有するものなど様々な変更が可能であり、遠隔操作装置を設ける位置としても、ステアリングホイール周辺や、ドアの周辺等であっても良い。その他、例えば、空調ユニットの全体のハードウエア構成や、スイングレジスタのハードウエア構成、センターディスプレイにおける表示形態などについても、様々な変更が可能である等、本発明は、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1は車両用空調装置、2は空調ユニット、3はエアコンECU(風向き制御装置、補正手段)、4は操作入力装置(入力装置)、5はエアダクト、6はブロワ、21、22、31、32はフェイス吹出口(吹出口)、41はインストルメントパネル、42はスイングレジスタ(風向き制御装置)、55は制御部、56はカメラシステム(空調風検知手段)、57は風センサ(空調風検知手段)、58はセンターディスプレイ、59は遠隔デバイス、60は温度センサ(空調風検知手段)を示す。

Claims (6)

  1. 吹出口(21、22、31、32)から車室内に向けて吹出される空調風の、風向き設定可能範囲内における風向きを指定可能な入力装置(4)と、
    前記入力装置(4)における風向き指定に基づいて、風向きを制御する風向き制御装置(3、42)と、
    車室内における空調風の当たる位置を検知する空調風検知手段(56、57、60)と、
    前記入力装置(4)において指定された風向きと前記空調風検知手段(56、57、60)により検知された空調風の当たる位置とにずれがあった場合に、前記風向き制御装置(3、42)の動作を補正する補正手段(3)とを備えてなる車両用空調装置。
  2. 前記空調風検知手段は、車室内に設けられ風速又は風量を検知するセンサを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記空調風検知手段は、車室内又は乗員の温度変化を検知するセンサを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調風検知手段は、車室内の乗員を撮影した撮影画像を解析することに基づいて、該乗員における風が当たっている位置を検出することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  5. 前記空調風検知手段は、車室内に設けられ風速又は風量を検知するセンサの信号、車室内又は乗員の温度変化を検知するセンサの信号、車室内の乗員を撮影した撮影画像の解析のうち、複数に基づいて空調風の当たる位置を検知することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  6. 前記補正手段は、指定された風向きと実際の空調風の当たる位置とにずれが検出されて前記風向き制御装置の動作を補正した場合には、前記指定された風向きの周辺位置或いは風向き設定可能範囲全体に関しても前記補正を反映させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
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