JP2017185703A - ガスバリア性積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
X−(CH2)n−Si(OR)3……(a)
[但し、Xはビニル基乃至メタクリロキシ基であり、Rは炭素数1〜3のアルキル基であり、nは6以上の整数である。]
図1に、本発明のガスバリア性積層体のある態様の概略断面図を示す。ガスバリア性積層体10は、樹脂基材11の片面に、蒸着層12、オーバーコート層13が順次積層された構成の積層体である。以下、樹脂基材11を基準として、蒸着層12やオーバーコート層13が積層される向きを上(層)として説明する。
樹脂基材は、ガスバリア性積層体の基体となる層である。
蒸着層は、ガスバリア性を付与するため、蒸着材料を蒸着させることにより、樹脂基材に形成される層である。
オーバーコート層は、蒸着層上に形成される層である。オーバーコート層を蒸着層上に積層することで、蒸着層が単層で構成されたガスバリア性積層体では発現できない優れたガスバリア性を得ることができる。また、オーバーコート層は、緻密で脆い蒸着層を保護する機能も有しており、擦れや屈曲によるクラックの発生を抑制できる。
X−(CH2)n−Si(OR)3……(a)
[但し、Xはビニル基乃至メタクリル基であり、Rはアルキル基であり、nは6以上の整数である。]
また、本実施形態のガスバリア性積層体は、上記樹脂基材と上記蒸着層との間に、さらに、アンカーコート層を備えてもよい。アンカーコート層を設けることにより、樹脂基材と蒸着層との密着性を高め、各層の間での剥離発生を抑制することができる。
まず、樹脂基材上に蒸着層を形成した。樹脂基材には、片面がコロナ処理された厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レフィルム加工、P60)を用いた。また、真空蒸着機を使用して、上記樹脂基材のコロナ処理面に、直接、元素比O/Siが1.5になるように金属ケイ素粉末及び二酸化ケイ素粉末を混合した蒸着材料を蒸着し、樹脂基材上に蒸着層を形成した。このとき、形成された蒸着層(SiOX蒸着膜)は厚さ50nmであった。
実施例1のガスバリア性積層体について、酸素透過度(OTR)の測定を行った。ここで、OTRの測定は、(1)オーバーコート層を積層する前と、(2)製造直後(初期)と、(3)引張試験(100μm/secで3%引張試験)後と、(4)保存試験(40℃90%RHで500時間の保存試験)後との4回行った。なお、酸素透過度の測定では、モダンコントロール社製の酸素透過度計(MOCON OX‐TRAN 2/21)を用いて、30℃−70%RH雰囲気下での酸素透過度〔cc/m2・day・atm〕を測定した。酸素透過度の倍率は、(2)初期の酸素透過度の値を1倍としたとき、(3)引張試験後ないし、(4)保存試験後の酸素透過度の値の倍率と定義した。測定結果を表1に示す。
まず、アンカーコート剤を調製した。アンカーコート剤は、水酸基価が178mgKOH/gになるように、モノマーとして、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とメチルメタクリレート(MMA)を共重合させてアクリルポリオール(重量平均分子量約1万)を調整し、該アクリルポリオールを主剤とし、硬化剤としてヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を、主剤のOH基量に対して0.5当量となるように配合した固形分5質量%のメチルエチルケトン溶液とした。
実施例2で得られたガスバリア性積層体について、実施例1と同様にして、酸素透過度(OTR)の測定を行った。測定結果を表1に示す。
蒸着層に、アルミニウムを蒸着源とし、電子線加熱方式により加熱蒸着させ、酸素ガスを導入し、膜厚15nmの酸化アルミニウム蒸着層を形成した以外は、実施例2と同様に本実施例のガスバリア性積層体を製造した。
実施例3で得られたガスバリア性積層体について、実施例1と同様にして、酸素透過度(OTR)の測定を行った。測定結果を表1に示す。
オーバーコート層形成用塗布液は、8−メタクリロキシオクチルトリメトキシシランの加水分解溶液と、テトラエトキシシラン(TEOS)の加水分解溶液と、ポリビニルアルコール(PVA)の水溶液とを、乾燥後の固形分重量比が35:35:30となるように混合して固形分5質量%の溶液としたものとした以外は、実施例3と同様に本実施例のガスバリア性積層体を製造した。
実施例4で得られたガスバリア性積層体について、実施例1と同様にして、酸素透過度(OTR)の測定を行った。測定結果を表1に示す。
オーバーコート層形成用塗布液は、テトラエトキシシラン(TEOS)の加水分解溶液と、ポリビニルアルコール(PVA)の水溶液とを、乾燥後の固形分重量比が50:50となるように混合して固形分5質量%の溶液としたものとした以外は、実施例3と同様に本実施例のガスバリア性積層体を製造した。
比較例1で得られたガスバリア性積層体について、実施例1と同様にして、酸素透過度(OTR)の測定を行った。測定結果を表1に示す。
オーバーコート層形成用塗布液は、ビニルメトキシシランの加水分解溶液と、ポリビニルアルコール(PVA)の水溶液とを、乾燥後の固形分重量比が50:50となるように混合して固形分5質量%の溶液としたものとした以外は、実施例2と同様に本実施例のガスバリア性積層体を製造した。
比較例2で得られたガスバリア性積層体について、実施例1と同様にして、酸素透過度(OTR)の測定を行った。測定結果を表1に示す。
オーバーコート層形成用塗布液は、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの加水分解溶液と、テトラエトキシシラン(TEOS)の加水分解溶液と、ポリビニルアルコール(PVA)の水溶液とを、乾燥後の固形分重量比が35:35:30となるように(有機物成分の含有量は25質量%)混合して固形分5質量%の溶液としたものとした以外は、実施例4と同様に本実施例のガスバリア性積層体を製造した。
比較例3で得られたガスバリア性積層体について、実施例1と同様にして、酸素透過度(OTR)の測定を行った。測定結果を表1に示す。
実施例1〜4のガスバリア性積層体のガスバリア性は、OTRの初期値が低く、優れたガスバリア性を有していた。また、引張試験後や、保存試験後も、OTRの値が初期値からそれほど増加していなかった。一方、比較例1のガスバリア性積層体のガスバリア性は、引張試験後や保存試験後に、OTRが初期の10倍以上であった。また、比較例2と3のガスバリア性積層体のガスバリア性は、引張試験後、OTRが初期の10倍以上であった。
11 樹脂基材
12 蒸着層
13 オーバーコート層
20 ガスバリア性積層体
24 アンカーコート層
Claims (4)
- 樹脂基材と、前記樹脂基材の少なくとも片面に積層された蒸着層と、前記蒸着層上に積層されたオーバーコート層と、を備え、
前記オーバーコート層は、下記一般式(a)で表される物質及びその加水分解物からなる群から選ばれた少なくとも1種と、水酸基を有する水溶性高分子とを含有してなることを特徴とするガスバリア性積層体。
X−(CH2)n−Si(OR)3……(a)
[但し、Xはビニル基乃至メタクリロキシ基であり、Rは炭素数1〜3のアルキル基であり、nは6以上の整数である。] - 前記ガスバリア性積層体は、3%引張試験後の酸素透過度が初期の10倍以内であることを特徴とする請求項1に記載のガスバリア性積層体。
- 前記ガスバリア性積層体は、40℃90%RH500時間保存試験後の酸素透過度が初期の10倍以内であることを特徴とする請求項1または2に記載のガスバリア性積層体。
- 前記樹脂基材と前記蒸着層との間にアンカーコート層を備えてなるガスバリア積層体であり、
前記アンカーコート層は、水酸基を2個以上有するアクリルポリオールと、
分子内にNCO基を少なくとも2個以上有するイソシアネート化合物と、を含有し、
前記アクリルポリオールの水酸基価が50mgKOH/g以上250mgKOH/g以下であり、
前記アクリルポリオールの水酸基に対する前記イソシアネート化合物のNCO基の当量比(NCO/OH)が0.3以上2.5以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガスバリア性積層体。
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