JP2017185735A - 熱転写受像シート - Google Patents
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Abstract
Description
また、前記第一ポリオレフィン樹脂層および前記第二ポリオレフィン樹脂層の厚さが、5μm以上50μm以下であり、かつ前記第一ポリオレフィン樹脂層の厚さと前記第二ポリオレフィン樹脂層の厚さとの和が55μm以下であってもよい。
図1は、本実施形態の熱転写受像シート1を示す図である。熱転写受像シート1は、シート状の基材10と、基材10の第一面10aに設けられた第一ポリオレフィン樹脂層21と、基材10において、第一面10aと反対側の第二面10bに設けられた第二ポリオレフィン樹脂層22と、第一ポリオレフィン樹脂層21上に設けられた多孔質層30と、多孔質層30上に設けられた染料受容層40とを備えている。
多孔質層30の厚さは、10μm以上80μm以下であればよいが、20μm以上60μm以下程度がより好ましい。
染料受容層40の厚さは、0.1μm以上10μm以下であればよいが、0.2μm以上8μm以下程度がより好ましい。また、染料受容層40は、必要に応じて造膜助剤、離型剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、架橋剤、蛍光染料等の公知の各種添加剤を含有してもよい。
第一ポリオレフィン樹脂層21および第二ポリオレフィン樹脂層22は、いずれも結晶化度が40%以上であり、かつ第二ポリオレフィン樹脂層22の厚さが、第一ポリオレフィン樹脂層21以上とされている。結晶化度が40%以上であれば、第一ポリオレフィン樹脂層21および第二ポリオレフィン樹脂層22の結晶化度の大小関係に特に制限はなく、同一であってもよい。
熱転写受像シート1において、多数の空隙を含む多孔質層30は、断熱効果やクッション効果等の重要な機能を発揮する層である。その反面、空隙を含まない樹脂層に比して熱収縮率が大きい。多孔質層30が熱収縮を起こすと、基材10の第一面10a上に形成された多孔質層30が収縮する際に発生する力が基材10を撓ませるように作用する。その結果、熱転写受像シート1は、第一面10a側が凹となるようにカールする。これが凹カールである。
下引き層の材料としては、目的を考慮しつつ、公知の各種材料から選択して用いることができる。例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、およびこれら樹脂の共重合体等を挙げることができる。上述した材料は、単独で用いられてもよいし、2種以上を混合して用いられてもよい。
下引き層の厚さは、0.1μm以上3μm以下であればよいが、0.2μm以上1.0μm以下程度が好ましい。
基材10として厚さ140μmの上質紙を使用した。厚さ20μmの片面コロナ処理された発泡ポリプロピレンフィルム(多孔質層30)のコロナ処理面側に、低密度ポリエチレン樹脂(LC600A、日本ポリエチレン(株)製)を溶融押し出しして第一ポリオレフィン樹脂層21を形成し、サンドウィッチラミネーション(以下、「サンドラミ」)にて基材10の第一面10aと第一ポリオレフィン樹脂層21とを貼り合わせた。第一ポリオレフィン樹脂層21の厚さは5μmとした。
塩化ビニル共重合体エマルション 20.0部
(ビニブラン278、日信化学工業(株)製)
ポリビニルピロリドン 20.0部
(ピッツコール K−90、第一工業製薬(株)製)
トリプロピレングリコールモノメチルエーテル 4.0部
純水 56.0部
<染料受容層塗布液>
塩化ビニル−アクリル共重合体エマルション 72.0部
(ビニブラン747、日信化学工業(株)製)
ポリエーテル変性シリコーン 3.0部
(X−22−4515、信越化学工業(株)製)
純水 25.0部
基材10の第2面10bと第二ポリオレフィン樹脂層22とを貼り合わせた直後に、50℃環境下にて48時間エージングを施した。それ以外は実施例1と同様の手順により、実施例2の熱転写受像シートを得た。
第一ポリオレフィン樹脂層21の厚さを9μm、第二ポリオレフィン樹脂層22の厚さを15μmとした点以外は、実施例2と同様の手順により、実施例3の熱転写受像シートを得た。
第一ポリオレフィン樹脂層21の厚さを15μmとした点以外は、実施例3と同様の手順により、実施例4の熱転写受像シートを得た。
上述のLC600Aと高密度ポリエチレン樹脂(HF560、日本ポリエチレン(株)製)とを重量比1:1で混合した混合材料を用いて第一ポリオレフィン樹脂層21および第二ポリオレフィン樹脂層22を形成した。第一ポリオレフィン樹脂層21の厚さは9μm、第二ポリオレフィン樹脂層22の厚さは15μmとした。また、エージングは行わなかった。その他の点は実施例1と同様の手順により、実施例5の熱転写受像シートを得た。
エージングを行わなかった点以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを得た。
第二ポリオレフィン樹脂層22の厚さを52μmとした点以外は、実施例2と同様にして、比較例2の熱転写受像シートを得た。
第一ポリオレフィン樹脂層21の厚さを50μmとし、第二ポリオレフィン樹脂層22の厚さを5μmとした点以外は、実施例2と同様にして、比較例3の熱転写受像シートを得た。
(評価用熱転写記録媒体の作製)
基材として、4.5μmの片面易接着処理付きPETフィルムを使用し、その非易接着処理面に下記組成の耐熱滑性層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布後、乾燥し、耐熱滑性層付き基材を得た。
シリコ−ン系アクリルグラフトポリマー 50.0部
(東亜合成(株)US−350)
メチルエチルケトン 50.0部
〔イエロー層形成用インキ〕
・イエロー染料 5.0部
・ブチラール樹脂 5.0部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
〔マゼンタ層形成用インキ〕
・マゼンタ染料 5.0部
・ブチラール樹脂 5.0部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
〔シアン層形成用インキ〕
・シアン染料 5.0部
・ブチラール樹脂 5.0部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<保護層塗布液>
〔離型層形成用インキ〕
・セルロース誘導体 30.0部
・トルエン 35.0部
・メチルエチルケトン 35.0部
・シリコーン微粒子(平均粒子径:2.0μm) 1.0部
〔剥離層形成用インキ〕
・変性アクリル樹脂 30.0部
・トルエン 35.0部
・メチルエチルケトン 35.0部
<結晶化度の評価>
各例について、第一ポリオレフィン樹脂層21および第二ポリオレフィン樹脂層22の結晶化度を、顕微レーザーラマン分光測定装置(Almega (Thermo Nicolet社製))にて測定した。
結晶化度は、測定結果に基づいて、以下の式により算出した。
(結晶化度)=(ラマンシフトpeak Aの面積)/((ラマンシフトpeak Bの面積)+(ラマンシフトpeak Cの面積))×100
ラマンシフトpeak A:1130cm-1付近/結晶性CCの対象伸縮振動由来であり結晶性PEに固有のピークであるため結晶化度の指標として用いられる。
ラマンシフトpeak B:1295cm-1付近/CH2結合のねじれ由来であり、結晶性や配向性の影響が少ないため基準ピークとして用いられる。
ラマンシフトpeak C:1303cm−1付近/非晶層のCH2結合のねじれ由来であり、結晶性や配向性の影響が少ないため基準ピークとして用いられる。
(1.室温環境)
各例の熱転写受像シ−トおよび評価用熱転写記録媒体を、評価用サ−マルプリンタ(解像度300×300DPI)にセットし、23℃50%RH(相対湿度)環境下で2時間調湿した。ハガキサイズ(100ミリメートル(mm)×148mm)の各例の熱転写受像シ−ト、および評価用熱転写記録媒体を使用し、評価用サ−マルプリンタにて印画速度2.0msec/lineで黒ベタ画像を10枚連続印画した。平坦な定盤上に、印画面を上にして印画後の熱転写受像シート(印画物)を置き、四隅のカール高さを金尺で計測した。各例10枚の熱転写受像シートにおける最大値をカール高さ値として採用した。カール高さの評価基準は、以下の2段階である。
○(good):カール高さが10mm以下である。
×(bad) :カール高さが10mm以上である。
〇(good):紙の送り出し部から熱転写受像シートが1枚ずつ取り出され、複数枚重ならない状態で送り出される。
×(bad) :紙の送り出し部から熱転写受像シートが1枚ずつ取り出されず、複数枚重なった状態で送り出される。
各例の熱転写受像シ−トおよび評価用熱転写記録媒体を、評価用サ−マルプリンタにセットし、40℃80%RH環境下で2時間調湿した。その後、1と同様の手順で連続印画を行い、カール高さおよび搬送性を評価した。
各例の熱転写受像シ−トおよび評価用熱転写記録媒体を、評価用サ−マルプリンタにセットし、5℃20%RH環境下で2時間調湿した。その後、1と同様の手順で連続印画を行い、カール高さおよび搬送性を評価した。
また、第一ポリオレフィン樹脂層21および第二ポリオレフィン樹脂層22の厚さが5μm以上50μm以下の範囲であり、かつ第一ポリオレフィン樹脂層21の厚さと第二ポリオレフィン樹脂層22の厚さとの和が55μm以下とされた実施例1から5は、搬送性も良好であった。
さらに、実施例5でも良好な結果が得られたことより、本発明において、第一ポリオレフィン樹脂層21および第二ポリオレフィン樹脂層22の結晶化を高める方法は、エージングに限られないことが示された。
また、第一ポリオレフィン樹脂層21の厚さと第二ポリオレフィン樹脂層22の厚さとの和が55μmより大きい比較例2では、搬送性が低下していた。
10 基材
10a 第一面
10b 第二面
21 第一ポリオレフィン樹脂層
22 第二ポリオレフィン樹脂層
30 多孔質層
40 染料受容層
Claims (3)
- シート状の基材と、
前記基材の第一面上に形成された第一ポリオレフィン樹脂層と、
前記基材において、前記第一面と反対側の第二面上に形成された第二ポリオレフィン樹脂層と、
前記第一ポリオレフィン樹脂層上に形成された、複数の空隙を有する多孔質層と、
前記多孔質層上に形成された染料受容層と、
を備え、
前記第一ポリオレフィン樹脂層および前記第二ポリオレフィン樹脂層の結晶化度が40%以上であり、
前記第二ポリオレフィン樹脂層の厚さが、前記第一ポリオレフィン樹脂層の厚さ以上である、
熱転写受像シ−ト。 - 前記第二ポリオレフィン樹脂層の厚さが、前記第一ポリオレフィン樹脂層の厚さより大きい、請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記第一ポリオレフィン樹脂層および前記第二ポリオレフィン樹脂層の厚さが、5μm以上50μm以下であり、かつ前記第一ポリオレフィン樹脂層の厚さと前記第二ポリオレフィン樹脂層の厚さとの和が55μm以下である、請求項1または2に記載の熱転写受像シート。
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