JP2017193152A - シャープペンシル - Google Patents
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Abstract
Description
この特許文献2の構造として、実施例3には軸筒内に芯の後退を阻止するチャックユニットと芯を保持する摺動ユニットが配置されたものが例示されており、筆記時に芯に筆圧が掛かった際、芯ガイドとなる摺動ユニットが芯とともに後退する為、摺動ユニットが筆記面に当接することがなく、筆記感を損なうことがないものである。また、本件構造では摺動ユニットの後端面及び先部材内に複数の鋸歯状のカム山を形成し、その鋸歯状のカム山と係合する突起を有する円筒部材が、摺動ユニットの前後動によって回転及び前後動し且つ円筒部材の前後動の距離を間欠的にすることで、複数回の筆圧で1回芯が繰り出されるように構成され、必要以上の芯の繰り出しを防止することができる。更に本件構造であれば、シャープペンシルの使用状況、筆記する芯の硬度や紙質、書き込む言語等による芯の摩耗に応じて、摺動ユニットの前後動を何回すれば1回芯を繰り出すかを設定することが出来るものである。
しかしながら、特許文献2の構造では、シャープペンシルの使用状況、筆記する芯の硬度や紙質、書き込む言語等による芯の摩耗に応じて、摺動ユニットの前後動を何回行えば1回芯を繰り出すかを設定して製作することが出来るものの、製作後は使用中の状況変化には対応できないものであるため、設定と違う使い方をすると筆記時に摺動ユニットの先端から芯が出過ぎて芯の折損が発生する場合があった。
「1.軸筒内に、芯の前進は許容するが後退は阻止する芯繰出機構と、芯を適度な力で保持するスライド部材とを有し、
前記芯に掛かる筆記圧の付加と解除によって該芯を繰り出すシャープペンシルであって、
前記軸筒内に、前記スライド部材を内包する先部材の後部が配設され、
前記先部材は前記軸筒に対して回動不能且つ前後動可能に構成されており、
前記先部材の後方に、前方部に前カムを設けた回転部材が配設され、
前記回転部材は前記軸筒に対して回動可能且つ前後動可能に構成されており、
前記先部材の後部に、前記回転部材の前カムと係合する後カムを備え、
前記軸筒の内面に、前記回転部材の前カムと係合する固定カムを備え、
前記スライド部材を前方に弾発するスプリングが該スライド部材と前記先部材との間に配設され、
前記先部材または前記軸筒の側面に、該軸筒に対して該先部材の前後動を阻止する摺動阻止部が設けられており、
前記芯に掛かる筆記圧の付加と解除によって、前記軸筒に対して前記先部材が前後動し、前記回転部材の前カムと該先部材の後カム及び前記軸筒の固定カムとを係合させることで前記回転部材が回転して該芯が繰り出され、
前記摺動阻止部を操作することで、前記芯に掛かる筆記圧の付加と解除における前記軸筒に対する前記先部材の前後動を阻止することを特徴としたシャープペンシル。
2.前記先部材の摺動阻止部を前記先部材または軸筒の外側面に、凸状または凹状に形成したことを特徴とする前記1項に記載のシャープペンシル。
3. 前記先部材の後部の後カム及び前記軸筒の内面の固定カムは鋸刃状のカム山で形成され、
前記先部材の後カムと前記軸筒の内面の後カムとが半位相ずれた状態で前後動するよう構成されており、
前記軸筒の固定カムのカム山は深い谷部と、浅い谷部とを備え、
前記芯に掛かる筆記圧の付加と解除によって前記回転部材が回転し、
前記軸筒の固定カムの深い谷部に前記回転部材の前カムのカム山が係合したときに、前記先部材が大きく前後動して前記芯が繰り出され、
前記先部材の後カムの浅い谷部に前記回転部材の前カムのカム山が係合したときには、前記芯が繰り出されないよう構成したことを特徴とする前記1項または2項に記載のシャープペンシル。」である。
また、先部材に対してスライダーを前後動可能に構成しているため、筆記時に芯が磨耗してスライダーが紙面に接触して後退すると、先行文献1のような通常の自動繰出式シャープペンシルと同様に筆圧が解除されてスライダーが前進する際に芯を自動で繰り出すことが可能である。
尚、摺動阻止部を把持により操作する場合は、把持しやすいように摺動阻止部を外側面に凸状または凹状に形成して滑りにくくすることが好ましい。また摺動阻止部は把持しやすければ凸状や凹状の形状は問わないが複数並列に形成して滑りにくくすることがより好ましい。
また、摺動阻止部は軸筒内方に向かってスライド可能に形成したスイッチ形状としてもよく、摺動阻止部を押動することで軸筒と先部材とを係止させる等、先部材が摺動不能となるように構成してもよい。
尚、本実施例では筆記先端部がある側を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。また、軸筒の軸心に近い側を内方と表現し、その反対側を外方と表現する。
尚、本実施例では前軸部材2と後軸部材3とで軸筒8を構成してある。
また、締具11の前部内面には前方に向かって拡開する傾斜部11aを形成してあり、傾斜部11aにはボールチャック9の凹部9bに挿入した鋼製ボール10が当接するよう配置してある。
更に、ボールチャック9の外側面には段部9cが形成してあり、段部9cと締具11の内面に形成した内段との間にチャックスプリング12を張架して、ボールチャック9を締具11に対して後方に弾発してある。
尚、コネクター13の後部には筒状の芯タンク16を圧入してあり、芯タンク16の後部の内孔には消しゴム17が着脱自在に取り付けてあり、後軸部材3の後方内孔より後方へ突出する芯タンク16の後部外面にはキャップ5が着脱自在に取り付けてある。
尚、前方筒体18の前部内孔には段部18bを形成してあり、締具11が前進した際、締具11の外側面に形成した外段部11bと前方筒体18の段部18bとが当接するよう構成することで締具11の前進を規制してある。また、前方筒体18の側面には内外を貫通し軸方向に延びるスリット部18cを形成してある。
更に、キー部材19の鍔部19aは先部材4の外面から外方へ突出した状態で圧入してあり、鍔部19aを前軸部材の側面に軸方向に延ばして形成した横孔部2aに配置することで、前軸部材2に対して先部材4を前後動可能且つ回動不能に構成してある。
これにより、前方筒体18はキー部材19の突出部19bが前方筒体18のスリット部18c内で前後方向の突出部19bとの隙間分のみ先部材4に対して前後動可能となり、先部材4はキー部材19の鍔部19aが前軸部材2の横孔部2a内の前後方向の隙間分のみ前軸部材に対して前後動可能に構成してある。
尚、スライド部材6の中間段部6bと止具21の外段部21aとの間に前方スプリング22を張架して、スライド部材6を先部材4に対して前方に弾発してある。
尚、本実施例では、突起部4fは、2色成形を用いて先部材4の外面に成形加工してあり、素材としてエラストマー等の弾性のある合成樹脂やシリコンゴム等の合成ゴムを採用することで、より滑りにくくなるよう形成してある。
尚、芯ホルダー23の芯保持力は、ボールチャック9で芯7を挟持した際の芯を前方へ引き抜く力より強く、芯を後方へ押しこむ力より弱く設定してある。
更に、固定カム2cには深さの違うカム山である浅い谷部2dと深い谷部2eが連続して交互に配置するように形成してある。更に、浅い谷部2dと深い谷部2eは等ピッチ間隔で形成してある。
尚、本発明では、深い谷部2eを12箇所形成し、浅い谷部2dを12箇所形成しているため、回転部材24のカム山24bも深い谷部2eと同数の12箇所形成してある。
また、後方筒体26の外段部26aとワッシャー25の後端との間に後方スプリング27を張架することで、後方筒体26に対してワッシャー25及び回転部材24を前方に弾発してある。尚、回転部材24が後方スプリング27により前方に弾発されていることで、携帯時には回転部材24の前カム24aは前軸部材2の固定カム2cと当接した状態となる。
更に、後方筒体26の内段部26bと後軸部材3の前方内段3aとの間に筆圧受スプリング28を張架することで、軸筒8に対して後方筒体26を前方に弾発してある。
本発明のシャープペンシル1は、図3の状態で軸筒8を掴み、更に先部材4の突起部4f(摺動阻止部)を同時に把持して筆記を行うと、筆圧と同時に先部材を前方側へ押す力が働くことで、突起部4f(摺動阻止部)を操作したことになり、先部材4が軸筒8に対して前後動することを抑制できるため、スライド部材6が紙面に接触しない限り筆記しても芯7が自動で繰り出されることはない。このため、突起部4fを手で把持した状態では、スライド部材6の先端孔部6aから突出した芯7は筆記に伴い徐々に磨耗する。
芯7が摩耗した状態で、突起部6fから手を離し、軸筒8のみを保持して芯7を紙面に押し当て1回目の筆記を行うと、筆圧を受けるボールチャック9、締具11、コネクター13、摺動筒14、前方筒体18、及び後方筒体26は停止しているが、筆圧受スプリング28の弾発力より筆圧が上回ることで先部材4と共に手で把持された軸筒8は前方筒体18に対して前進する。ここで、キー部材19の突出部19bが前方筒体18のスリット部18cに当接すると、先部材4の前進が規制されて停止するが、軸筒8は更に前進し、キー部材19の鍔部19aが前進した前軸部材2の横孔部2aの後端部に当接するか、先部材4の後部が前軸部材2の内段に当接すると、軸筒8の前進が規制されて停止する。この際、スライド部材6は芯7を芯ホルダー23で保持しているため、動くことはないが先部材4が前進した分、前方スプリング22が圧縮されて前方へ付勢された図6状態となる。
また、図7(a)は図3の状態における前カム、後カム、固定カム2cの位置関係を示しており、図7(a)の状態から軸筒8が前方に移動することで、前軸部材2の内面に形成した固定カム2cが前進し、回転部材24の前カム24aのカム山24bと固定カム2cのカム山の深い谷部2eとの当接が解除されると、前カム24aは前方に弾発されていることから、前カム24aのカム山24bは先部材4の後カム4gのカム山4hを半分滑べり回転部材は反時計回りに半位相回転して図7(b)の状態となる。
尚、固定カム2cのカム山2bは回転部材24が回転したことにより深い谷部2eから浅い谷部2dへと係合する位置が変わるため、先部材4は当初の位置よりも後方の位置までしか戻らない。また、スライド部材6の芯保持力はボールチャック9が芯7を挟持したときに前方へ引き抜く力より強く設定しているため芯7を保持したままボールチャック9に対して前進する。このため、スライド部材6により芯7はボールチャックから前方へ引き出されるが、回転部材24のカム山24bが固定カム4hの浅い谷部2dに当接することでボールチャック9、締具11、コネクター13、摺動筒14、前方筒体18及び後方筒体26の前進が途中で止まるため、芯7はスライド部材6から前方へ繰り出されることはない。
また、図7(c)の状態から軸筒8が前方に移動することで、前軸部材2の内面に形成した固定カム2cが前進し、回転部材24の前カム24aのカム山24bと固定カム2cのカム山の浅い谷部2dとの当接が解除されると、前カム24aは前方に弾発されていることから、前カム24aのカム山24bは先部材4の後カム4gのカム山4hを半分滑べり回転部材は反時計回りに回転して図7(d)の状態となる。
尚、本動作では回転部材24のカム山24bは固定カム2cの浅い谷部2dと係合した状態から始まるため、先部材4は元々前方に移動した状態であり、芯7に筆圧が掛かった際に先部材4が前進する移動量は小さくなる。
また、固定カム2cのカム山2bは回転部材24が回転したことにより浅い谷部2dから深い谷部2eへと係合する位置が変わるため、先部材4は図10の位置まで戻る。
更に、スライド部材6の芯保持力はボールチャック9が芯7を挟持したときに前方へ引き抜く力より強く設定しているため芯7を保持したままボールチャック9に対して前進する。このため、スライド部材6により芯7はボールチャック9から前方へ引き出され、更にまた、回転部材のカム山24bが固定カム2cの深い谷部2eに当接することで、ボールチャック9、締具11、コネクター13、摺動筒14、前方筒体18、及び後方筒体26が前軸部材2に対して更に前進し、ボールチャック9で狭持された芯7も前進する。
結果として、軸筒8、先部材4、回転部材24、ボールチャック9、締具11、コネクター13、摺動筒14、前方筒体18等の各構成部品の位置関係は、1回目の筆圧を芯7に掛ける前に戻るが、芯7はスライド部材6により、ボールチャック9より前方へ引き出されているため、その分、芯7はスライド部材6の先端孔部から前方へ繰り出され、図10の状態となる。このため、本実施例で2回の筆圧を芯に掛けることにより、1回芯が前方へ繰り出されるものとなった。
2…前軸部材、2a…横孔部、2b…カム山、2c…固定カム、2d…浅い谷部、2e…深い谷部、
3…後軸部材、3a…前方内段、
4…先部材、4a…先端開口部、4b…内段、4c…後部内孔、4d…側孔、
4e…外側面、4f…突起部、4g…後カム、4h…カム山、
5…キャップ、
6…スライド部材、6a…先端孔部、6b…中間段部、
7…芯、
8…軸筒、
9…ボールチャック、9a…頭部、9b…凹部、9c…段部、
10…鋼製ボール、
11…締具、11a…傾斜部、11b…外段部、
12…チャックスプリング、
13…コネクター、13a…中間部、
14…摺動筒、14a…爪部、
15…ノックスプリング、
16…芯タンク、
17…消しゴム、
18…前方筒体、18a…窓部、18b…段部、18c…スリット部、
19…キー部材、19a…鍔部、19b…突出部、
20…中間スプリング、
21…止具、21a…外段部、
22…前方スプリング、
23…芯ホルダー、
24…回転部材、24a…前カム、24b…カム山、
25…ワッシャー、
26…後方筒体、26a…外段部、26b…内段部、
27…後方スプリング、
28…筆圧受スプリング。
Claims (3)
- 軸筒内に、芯の前進は許容するが後退は阻止する芯繰出機構と、芯を適度な力で保持するスライド部材とを有し、
前記芯に掛かる筆記圧の付加と解除によって該芯を繰り出すシャープペンシルであって、
前記軸筒内に、前記スライド部材を内包する先部材の後部が配設され、
前記先部材は前記軸筒に対して回動不能且つ前後動可能に構成されており、
前記先部材の後方に、前方部に前カムを設けた回転部材が配設され、
前記回転部材は前記軸筒に対して回動可能且つ前後動可能に構成されており、
前記先部材の後部に、前記回転部材の前カムと係合する後カムを備え、
前記軸筒の内面に、前記回転部材の前カムと係合する固定カムを備え、
前記スライド部材を前方に弾発するスプリングが該スライド部材と前記先部材との間に配設され、
前記先部材または前記軸筒の側面に、該軸筒に対して該先部材の前後動を阻止する摺動阻止部が設けられており、
前記芯に掛かる筆記圧の付加と解除によって、前記軸筒に対して前記先部材が前後動し、前記回転部材の前カムと該先部材の後カム及び前記軸筒の固定カムとを係合させることで前記回転部材が回転して該芯が繰り出され、
前記摺動阻止部を操作することで、前記芯に掛かる筆記圧の付加と解除における前記軸筒に対する前記先部材の前後動を阻止することを特徴としたシャープペンシル。 - 前記先部材の摺動阻止部を前記先部材または軸筒の外側面に、凸状または凹状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のシャープペンシル。
- 前記先部材の後部の後カム及び前記軸筒の内面の固定カムは鋸刃状のカム山で形成され、
前記先部材の後カムと前記軸筒の内面の後カムとが半位相ずれた状態で前後動するよう構成されており、
前記軸筒の固定カムのカム山は深い谷部と、浅い谷部とを備え、
前記芯に掛かる筆記圧の付加と解除によって前記回転部材が回転し、
前記軸筒の固定カムの深い谷部に前記回転部材の前カムのカム山が係合したときに、前記先部材が大きく前後動して前記芯が繰り出され、
前記先部材の後カムの浅い谷部に前記回転部材の前カムのカム山が係合したときには、前記芯が繰り出されないよう構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のシャープペンシル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016086497A JP6706132B2 (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | シャープペンシル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016086497A JP6706132B2 (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | シャープペンシル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017193152A true JP2017193152A (ja) | 2017-10-26 |
| JP6706132B2 JP6706132B2 (ja) | 2020-06-03 |
Family
ID=60154506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016086497A Active JP6706132B2 (ja) | 2016-04-22 | 2016-04-22 | シャープペンシル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6706132B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117651648A (zh) * | 2021-07-20 | 2024-03-05 | 三菱铅笔株式会社 | 自动铅笔 |
-
2016
- 2016-04-22 JP JP2016086497A patent/JP6706132B2/ja active Active
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117651648A (zh) * | 2021-07-20 | 2024-03-05 | 三菱铅笔株式会社 | 自动铅笔 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP6706132B2 (ja) | 2020-06-03 |
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