JP2017196945A - サービスホールカバーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インナーパネルに簡単に取り付けてサービスホールを塞ぐことで作業性を向上させ、かつ吸遮音効果も高め得るサービスホールカバーの製造方法を提供する。【解決手段】硬質シート34および発泡シート32を重ねた積層シートを加熱して軟化させる。第1成形型52と第2成形型54とを相対的に閉成して、該第1成形型52の第1吸引孔62から真空吸引を行うことにより、積層シートを第1成形型52の第1成形面58に沿った立体形状に真空成形する。そして、発泡シート32には、サービスホールの開口輪郭形状に沿った壁部36bを有する嵌合部36を成形する。【選択図】図2

Description

この発明は、サービスホールカバーの製造方法に関し、更に詳細には、車両のインナーパネルとアウターパネルとの間に各種電装品等を組み込む作業等の便宜のために、該インナーパネルに開設した所要寸法のサービスホール(開口部)を簡単に塞ぐことができるサービスホールカバーを製造する方法に関するものである。
自動車等の車両には、各種電装品等を組み込む作業等の便宜のために、所要寸法の大きさのサービスホールが開設されている。例えば、車両用ドア10は、図10に示すように、車両外側になるアウターパネル12と、車両内側になるインナーパネル14とからなり、両パネル12,14の間に、垂直に昇降するウィンドウ16や該ウィンドウ16をモータで昇降させる機構等の電装品(図示せず)を介在させる空間15が画成されている。前記インナーパネル14の適所には、所要寸法の大きさのサービスホール(開口部)18が開設され、前記ウィンドウ昇降機構等の電装品を前記空間15内に組み込む際に、作業者の手が該空間15へ容易に到達して組み込み作業をなし得るようになっている。なお、図10において符号20は、前記ドア10におけるインナーパネル14の外側(車両の内側になる)をカバーするドア内装パネルを示している。
前記インナーパネル14のサービスホール18は開口部であるから、前記アウターおよびインナーパネル12,14の空間15へ各種電装品を組み付ける作業が終了すると、該サービスホール18は、例えばポリエチレン(PE)シートに吸遮音材を貼り付けたサービスホールカバー21で覆われる。具体的には、前記ポリエチレンシートからなるサービスホールカバー21は、前記サービスホール18の開口形状に倣った形状であって、かつ該サービスホール18の開口寸法より若干大きい寸法に設定されている。そして、前記サービスホール18を有する前記インナーパネル14の外周縁に、自己粘着テープ(例えば、ブチルゴム系粘着剤である所謂ブチルテープ)を貼着した後、前記サービスホールカバー21を前記自己粘着テープに当てがって押圧することでインナーパネル14に貼り付ける。これにより前記サービスホール18は、前記サービスホールカバー21により全面的に覆われる。なお、車両走行時の音や前記電装品が発する音等を吸収乃至遮蔽するために、前記サービスホールカバー21に適宜の吸遮音材が設けられることは前述した通りである。
特公平3−24365号公報
従来のサービスホールカバー21は、前述したように、例えばポリエチレンシートを材質としており、前記サービスホール18より一回り大きい形状に切断することで、所定の外部輪郭形状に形成される。このように従来のサービスホールカバーを製造するには、薄いポリエチレンシートを所要形状に切断するだけのものであり、形状保持性については全く配慮されていない。そして、形状保持性を有していないために、サービスホールカバー21を前記サービスホール18の開口縁に簡単に取り付けることができない。そこで、インナーパネル14に簡単かつ容易に取り付け可能であり、かつ形状保持性に優れていて作業性を向上させ得るサービスホールカバーの製造方法の確立が待たれていた。
すなわち本発明の目的は、インナーパネルに簡単に取り付けてサービスホールを塞ぐことで作業性を向上させ、かつ吸遮音効果も高め得るサービスホールカバーの製造方法を提供することにある。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、車両のインナーパネルに開設したサービスホールを塞ぐサービスホールカバーの製造方法において、
硬質シートおよび発泡シートを重ねた積層シートを加熱して、該積層シートを軟化させる工程と、
第1成形面に吸引孔を設けると共に、該第1成形面に前記サービスホールの開口輪郭形状に対応する凹部が形成された第1型部と、この第1型部に対し相対的に開閉する第2型部との間に、前記軟化した積層シートを前記発泡シートが前記第1型部に指向した状態で介在させる工程と、
前記第1型部と第2型部とを相対的に閉成して、該第1型部の前記吸引孔から空気を吸引することにより、前記積層シートに前記サービスホールの開口輪郭形状に沿った壁部を有する嵌合部を成形する工程とからなることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、硬質シートおよび発泡シートの積層シートに立体形状の嵌合部が形成され、この嵌合部の発泡シート側をサービスホールへ嵌め込み可能なサービスホールカバーが製造される。前記嵌合部は、サービスホールの開口縁部に沿う壁部を有しているので、該サービスホールに対して適切な向きおよび位置で取り付けることができる。また、サービスホールカバーがサービスホールに臨む側の面は発泡シートから形成されているので吸遮音効果が高められ、別途成形した吸遮音材をサービスホールカバーに後付けすることは必ずしも要求されない。
請求項2に係る発明では、前記第1型部に形成された前記凹部の側壁面に、該側壁面に開口する係合爪用凹部が設けられると共に、該係合爪用凹部にも前記吸引孔が設けられており、
前記成形時に前記嵌合部における発泡シートが前記係合爪用凹部に真空吸引されて、前記サービスホールの開口縁部に係止し得る係合爪部が膨出形成されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、発泡シートが係合爪用凹部に真空吸引されることで、サービスホールの開口縁部に係合保持する係合爪部をサービスホールカバーに好適に成形することができる。
請求項3に係る発明では、前記第2型部には、前記第1型部の第1成形面に対応した第2成形面が形成されると共に、前記第2成形面には、前記凹部に対応した外形輪郭を有する突部が形成されており、
前記第1型部と第2型部とを閉成して前記積層シートを真空成形することで、前記凹部と突部との間で該積層シートに前記サービスホールへ進入可能な凸形状の前記嵌合部が形成されると共に、前記硬質シートおよび発泡シートが熱接着されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、第1型部および第2型部を閉成させることで、発泡シートおよび硬質シートにサービスホールへ嵌め込まれる凸形状の嵌合部を成形することができ、かつ前工程で軟化している両シートを確実に熱接着することができる。
請求項4に係る発明では、前記第1型部と第2型部とを閉成した時に、前記係合爪用凹部とそれに対応する前記突部との間に形成されるクリアランスが加熱前の前記積層シートの厚みより大きくなるよう設定した下で、前記真空成形を行うことにより前記発泡シートにおける前記係合爪部と前記硬質シートとの間に空洞が形成されることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、前記係合爪部における発泡シートの膨出部分と硬質シートとの間には空洞が存在し、該空洞が弾性変形し易くなっているので、インナーパネルに対するサービスホールカバーの取付作業を容易に行うことができる。
請求項5に係る発明では、前記第1型部および第2型部から脱型した前記積層シートは、その周縁をトリミングされてサービスホールカバーになる要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、インナーパネルへの取付範囲に対応した形状や大きさのサービスホールカバーを成形することができる。
本発明に係るサービスホールカバーの製造方法によれば、サービスホールカバーにおける積層シートにサービスホールの開口縁部に沿う壁部を有する立体形状の嵌合部が形成されるので、該サービスホールカバーをインナーパネルへ簡単に取り付けでき作業性が向上する。
(a)は、第1成形型および第2成形型からなるサービスホールカバー成形装置の断面図であって、両成形型を開放した状態で示してあり、(b)は、両成形型を閉成した状態を示す断面図である。 (a)は、第1成形型および第2成形型により発泡シートおよび硬質シートを挟んで予備成形品を真空成形している状態を示す断面図であり、(b)は、(a)におけるC1部の拡大図である。 (a)は、両成形型を開放して、成形された予備成形品を脱型した状態を示す断面図であり、(b)は、予備成形品の周縁をトリミングしてサービスホールカバーを成形した状態を示す断面図である。 サービスホールカバーとインナーパネルとを分離して示す断面図である。 図7のV−V線断面図であって、C2部を拡大して示してある。 (a)は、本発明の一実施例に係るサービスホールカバーを背面側から観察した斜視図であり、(b)は、該サービスホールカバーを正面側から観察した斜視図である。 サービスホールカバーをインナーパネルに取り付けてサービスホールを塞いだ状態で示す概略図である。 (a)は、サービスホールカバーの正面図であり、(b)は、該サービスホールカバーの背面図である。 係合爪部の変更例を設けたサービスホールカバーを、インナーパネルに取り付けてサービスホールを塞いだ状態を示す断面図であって、C3部を拡大して示してある。 従来の車両用ドアの概略縦断面図である。
次に、本発明に係るサービスホールカバーの製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下に説明する。実施例では、図10に示す車両用ドアのインナーパネルに開設したサービスホールを塞ぐサービスホールカバーおよびその製造方法について説明するが、該インナーパネルは車両用ドアに付帯するパネルに限るものではない。なお、以後の説明では、インナーパネルに対してサービスホールカバーを取り付けた状態を基準として横方向および縦方向を規定すると共に、該インナーパネルの厚み方向を前後方向と云い、また車内側を指向する方向を前側と云うものとする。
(サービスホール18について)
例えば、車両用ドア10のインナーパネル14は鋼板をプレス成形したものであって、図7に示すように、該インナーパネル14には複数(実施例では2つ)のサービスホール18が開設されている。前記サービスホール18は、前述したように前記アウターパネル12とインナーパネル14との空間15に電装品等を組み込むための作業用開口部であって、実施例に係るのサービスホールカバー30は前記インナーパネル14の右上部に開設されたサービスホール18(18A)を塞ぐものである。このサービスホール18(18A)は、横長の開口部として形成されており、その内縁を、上縁部18a、下縁部18bおよび左右の側縁部18c,18dと称する。そして、上縁部18aは略横方向に直線状に延在すると共に、右側縁部18dは縦方向に直線状に延在している。また、左側縁部18cは縦方向において湾曲して延在すると共に、下縁部18bは横方向において雲形に延在している。
(当受け部22について)
また、図4、図5および図7に示すように、前記インナーパネル14には、前記サービスホール18の開口縁部の周りを囲んで一段窪んだ形状になっている当受け部22が設けられている。この当受け部22は、図5に示すように、前記サービスホールカバー30を前記サービスホール18に当てがって塞いだ状態でインナーパネル14に取り付けた際に、該サービスホールカバー30の外周に沿設したフランジ38(後述)を安定的に当接させるものである。
(サービスホールカバー30について)
実施例の方法により製造されるサービスホールカバー30は、殊に図5に示すように、発泡シート32と、該発泡シート32に重ね合わせた硬質シート34とからなる2層の積層シートPとして構成されている。このサービスホールカバー30は、図1〜図3に示す各工程を経て製造されるもので、該工程で前記発泡シート32と硬質シート34とは熱接着される(後述)。そして、前記サービスホール18を塞いだ状態でサービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付けた際に、前記発泡シート32の面は前記インナーパネル14に接する側(後側)になり、前記硬質シート34は車内の側(前側)となる。なお、発泡シート32および硬質シート34が熱接着されたサービスホールカバー30は、立体形状に成形されており、前記サービスホール18を塞いで前記空間15へ突出する嵌合部36と、該嵌合部36の外周囲に沿設されたフランジ38と、該フランジ38の後側に設けられた係合爪部40とを備えている(何れも後述)。このサービスホールカバー30は、前記フランジ38および係合爪部40をサービスホール18の開口縁部に係止させることで、前記インナーパネル14に取り付けられて該サービスホール18を完全に閉塞する。
(発泡シート32について)
前記発泡シート32は、発泡成形された合成樹脂のシート材である。実施例の発泡シート32は、ポリエチレン(PE)を発泡成形した軟質のシート材を材質とし、所要の弾力性および柔軟性を備えている。前記発泡シート32は、独立気泡構造の発泡シートであって、通気性や吸水性を有していない。従って、車両走行時に発生する各種騒音を吸収・遮蔽する機能に優れている。そして、発泡シート32は厚み方向での圧縮変形が可能である。また、前記発泡シート32の厚みは2.0〜15.0mmの範囲が好ましい。
(硬質シート34について)
前記硬質シート34は、合成樹脂を材質とするシート材であって、実施例の合成樹脂は、前記発泡シート32にポリエチレンを採用しているため、ソリッドのポリエチレン(PE)シートを材質としている。このため前記硬質シート34は形状保持性を有している。また、凹状(後から観察すると凸状)に形成されることで、外力に対して適度の剛性を有し、外力により撓み変形や曲げ変形が発現した場合でも、この外力が解除された際には弾性域では元の形状に復帰するようになっている。なお、硬質シート34の厚みは0.3〜1.5mmの範囲が好ましい。
(嵌合部36について)
前記サービスホールカバー30の嵌合部36は、図4および図5に示すように、該サービスホールカバー30により前記サービスホール18を塞ぐと、該サービスホール18の内部へ進入して前記空間15に臨む凸形状になっていて、底板部36aと、該底板部36aを囲んで環状に延在する側板部(壁部)36bとからなる。前記底板部36aは、前記サービスホール18より若干小さい寸法に設定されると共に、該サービスホール18の開口輪郭に沿った外形輪郭を有している。前記底板部36aは、外縁部分よりも中央部分が前方に位置するよう湾曲している。また、前記側板部36bは、底板部36aの外縁に連なって前方へ立ち上がっている。そして、前記側板部36bの前縁は、前記サービスホール18の開口形状と略同じ形状となっていて、該サービスホール18の開口輪郭に沿った外形輪郭に形成されている。このように凸形状になっている嵌合部36は、図5に示すように、前記サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付ける際に前記サービスホール18内に進入して、前記底板部36aが該インナーパネル14よりも後側(アウターパネル12の側)に位置すると共に、側板部36bがサービスホール18の開口縁に対向する。
(フランジ38について)
前記フランジ38は、殊に図4に示すように、サービスホールカバー30の周縁に形成されている。すなわちフランジ38は、前記嵌合部36の前縁から延出して斜め外方へ偏向した部位となっており、前側に位置する前記硬質シート34により形状保持されると共に、後側に位置する発泡シート32により柔軟性および吸遮音特性を確保している。そして前記フランジ38は、図5に示すように、サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付ける際に前記当受け部22に対して前側から当接して、当該サービスホールカバー30が前記空間15内へ入り込むことを規制する。そして、前記サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付けた状態では、前記フランジ38が当受け部22に密着して該サービスホール18の周囲を全周に亘って封止するため、車両用ドア10の前記空間15内に進入した雨水が該サービスホール18からインナーパネル14の前側(車内)へ入ることが防止される。また、外部騒音が車内へ進入するのも低減できる。
(係合爪部40について)
前記係合爪部40は、図4〜図6および図8(殊に図5の拡大部)に示すように、前記嵌合部36を形成する側板部36bにおいて、前記発泡シート32に一体形成されたものである。この係合爪部40は、前記サービスホールカバー30の嵌合部36を前記サービスホール18に当てがって押し込んだ際に、該サービスホール18の開口周縁において前記インナーパネル14の後面に係止することで、該サービスホールカバー30が該インナーパネル14から前側へ離脱することを規制する。実施例のサービスホールカバー30には、前記係合爪部40が、前記嵌合部36の周方向へ断続的に複数(実施例では5個)形成されている。前記5つの係合爪部40の夫々は、前記サービスホール18の開口縁に沿って位置する前記当受け部22の後側に係止して、該当受け部22の前側に前記フランジ38が当接して密着した状態を維持する。また、各係合爪部40が前記当受け部22の後側に係止することで、車両走行中の振動や車両用ドア10を閉めた際の衝撃がサービスホールカバー30に伝達された場合でも、該サービスホールカバー30がインナーパネル14から離脱するのを防止し得る。
前記各係合爪部40は、図2(b)を参照して製造方法の個所で後述するように、前記嵌合部36を形成する側板部36bにおいて、前記発泡シート32を部分的に外方へ膨出させて形成される。各係合爪部40は、発泡シート32において、前記嵌合部36の側板部36bを構成する部分に、該発泡シート32だけで形成されている。そして、前記発泡シート32の膨出により形成された各係合爪部40の内側には、硬質シート34との間に空洞42が形成されている。これにより、前記係合爪部40は硬質シート34に接着されていないことになり、前記空洞42の存在により弾性変形を容易に生じさせる。
(成形装置50について)
次に、前述した実施例のサービスホールカバー30の製造方法について説明する。実施例のサービスホールカバー30は、図1に示す成形装置50により成形される。この成形装置50は、第1成形型(第1型部)52と、図示省略した作動手段の作動により該第1成形型52に対して近接・離間移動して開閉するよう配設された第2成形型(第2型部)54とを備えている。この第2成形型54は、作動手段の作動に基づいて、第1成形型52に近接して閉成した成形位置(図1(b)、図2参照)および該第1成形型52から離間して開放した開放位置(図1(a)、図3参照)の間を開閉する。また、成形装置50は、サービスホールカバー30を構成する前記発泡シート32および硬質シート34を重ね合わせた状態で両シート32,34の周縁を環状に把持するシート把持体56を備えている。すなわち、成形装置50は、前記シート把持体56で重ね合わせた状態に把持した平坦状の発泡シート32および平坦状の硬質シート34を、第1成形型52および第2成形型54で挟み込むことで、立体形状をなす前記サービスホールカバー30を成形する。
(第1成形型52について)
前記成形装置50の第1成形型52は、図1に示すように、第2成形型54に対向する部位(上部)に、上方へ向いた第1成形面58が設けられている。この第1成形面58は、前記サービスホールカバー30の後面の形状を反転した凹凸状をなしている。また第1成形面58には、サービスホールカバー30における前記嵌合部36を形成するための凹部58aが形成されている。そして第1成形面58には、前記シート把持体56に把持された発泡シート32の下側外面が押し付けられる。
また、前記第1成形型52の第1成形面58には、前記サービスホールカバー30の各係合爪部40を成形するための複数(実施例では5つ)の係合爪用凹部60が形成されている。各係合爪用凹部60は、前記凹部58aの側壁面において該側壁面に開口するように凹ませてあり、各係合爪部40の外面形状を反転した凹状をなしている。そして、図1(b)および図2に示すように、前記第1成形型52と第2成形型54とを閉成した状態において、前記係合爪用凹部60とそれに対応する突部70a(後述)との間に形成されるクリアランスは、加熱前の前記積層シートSの厚みより大きくなるよう寸法設定してある。従って、第1成形型52と第2成形型54とを閉成した状態で真空成形を行うと、前記係合爪用凹部60により発泡シート32に形成された前記係合爪部40および硬質シート34の間に、前記空洞42が形成される。
そして、前記第1成形型52には、第1成形面58の所要位置に、複数の第1吸引孔62が開口形成されている。これら第1吸引孔62は、前記凹部58aの底面と、該凹部58aの外側を囲む壁面と、前記各係合爪用凹部60とに開口形成されている。各第1吸引孔62は、第1成形型52内に形成された第1通気路64を介して、該第1成形型52の外面に開口形成された第1排気孔66と連通している。更に、第1成形型52には、前記第1排気孔66から空気を吸引する第1吸気装置68が配設されている。すなわち、第1成形型52は、第1吸気装置68を作動させることで第1成形面58の各第1吸引孔62から空気を吸引して、前記発泡シート32を該第1成形面58および各係合爪用凹部60に密着させて真空成形する真空成形型である。
(第2成形型54について)
前記成形装置50の第2成形型54には、図1に示すように、前記第1成形型52の第1成形面58に対応して第2成形面70が設けられている。すなわち、前記第1成形型52と第2成形型54とを相対的に閉成すると、前記積層シートPに前記サービスホール18に進入可能な前記嵌合部36が、前記第1成形面58と第2成形面70との間に形成される。更に詳しくは、前記第2成形面70は、前記サービスホールカバー30の前面の形状を反転した凸状をなしており、サービスホールカバー30の前記嵌合部36を形成する突部70aが、前記サービスホール18の開口輪郭形状に対応する輪郭形状で凹設されている。そして第2成形面70には、前記シート把持体56に把持された硬質シート34の上側外面が押し付けられる。このような第2成形型54の第2成形面70は、前記成形位置において、前記第1成形型52の第1成形面58との間に、前記サービスホールカバー30(積層シートP)の厚みに基づいた間隔で対向するようになっている。具体的には、前記第1成形面58と第2成形面70との間隔は、積層シートPの厚み(成型前の発泡シート32の厚みと硬質シート34の厚みとの和)より僅かに小さく設定されている。これにより、第1成形型52および第2成形型54が相対的に閉成した状態では、前記発泡シート32が厚み方向に適宜圧縮されて、該発泡シート32および硬質シート34が互いに押し付けられる。
また、前記第2成形型54には、前記第2成形面70に、複数の第2吸引孔72が開口形成されている。これら第2吸引孔72は、前記突部70aの頂面および該突部70aの外側を囲む壁面に開口形成されている。各第2吸引孔72は、第2成形型54内に形成された第2通気路74を介して、該第2成形型54の外面に開口形成された第2排気孔76と連通している。更に、第2成形型54には、前記第2排気孔76から空気を吸引する第2吸気装置78が配設されている。すなわち、第2成形型54は、第2吸気装置78を作動させることで第2成形面70の各第2吸引孔72から空気を吸引して、前記硬質シート34を該第2成形面70に密着させて真空成形する真空成形型である。
(加熱手段について)
実施例の成形装置50には、前記シート把持体56で把持した平坦状の積層シートSの発泡シート32および硬質シート34を、所定の成形温度まで加熱する加熱手段(図示せず)を備えている。この加熱手段は、前記第1成形型52および第2成形型54によりサービスホールカバー30を成形する前に、発泡シート32を、前記嵌合部36、フランジ38および係合爪部40の形状に変形可能な状態まで加熱して軟化させるものである。また、硬質シート34を、前記嵌合部36およびフランジ38の形状に変形可能な状態まで加熱して軟化させる。但し、前記発泡シート32および硬質シート34は、軟化する状態までに温度制御されるに止まり、この段階では両シート32,34が熱接着されるものではない。
(サービスホールカバー30の製造方法について)
次に、図1〜図3を引用して、前記成形装置50による実施例のサービスホールカバー30の製造方法について説明する。なお、前記発泡シート32および硬質シート34は、予め所要寸法に裁断されている。
(発泡シート32および硬質シート34の軟化工程)
先ず、前記発泡シート32および硬質シート34を、前記シート把持体56,56により重ね合わせた状態で把持する。なお、シート把持体56で把持した積層シートSは、発泡シート32および硬質シート34が重ね合わせた状態に重なっているだけであり、両シート32,34は互いに接着されてはいない。このようにシート把持体56,56で把持した積層シートPを、図示しないヒータ等の加熱手段により加熱して軟化させる。
(発泡シート32および硬質シート34のセット)
次に、図1(a)に示すように、前記第2成形型54を、第1成形型52の上方へ開放して開放位置に待機させる。そして、前記シート把持体56,56を第1成形型52の上方へ移動させ、加熱により軟化した積層シートS(発泡シート32および硬質シート34)を、発泡シート32を第1成形型52に指向させると共に、硬質シート34を第2成形型54に指向させた状態で、該第1成形型52の第1成形面58の上方に位置させる。
(発泡シート32および硬質シート34の成形工程)
次に、前記第1成形型52に配設した前記第1吸気装置68および前記第2成形型54に配設した前記第2吸気装置78を夫々作動させた状態で、第2成形型54を開放位置から成形位置に向けて閉成させる。ここで、第2成形型54が成形位置まで閉成する直前の適宜タイミングにおいて、前記シート把持体56,56で把持された積層シートPの発泡シート32が、第1成形型52の第1成形面58に接触する。この際に、前記各第1吸引孔62から空気が真空吸引されていることで、発泡シート32は、第1成形面58の凹部58aの周囲、該凹部58aおよび各係合爪用凹部60に真空吸引されて密着し、該凹部58aおよび各係合爪用凹部60の外面に沿った立体形状に真空変形される。一方、第2成形型54が成形位置まで移動する直前のタイミングにおいて、前記シート把持体56で把持された積層シートPの硬質シート34が、第2成形型54の第2成形面70に接触する。この際に、前記各第2吸引孔72から空気が真空吸引されていることで、硬質シート34は、第2成形面70の突部70aおよびその周囲に真空吸引されて密着し、該第2成形面70に沿った立体形状に真空変形される。
次に、図2に示すように、前記第2成形型54を前記成形位置まで閉成させて、第1成形型52の第1成形面58に密着した発泡シート32と、第2成形型54の第2成形面70に密着した硬質シート34とを、該第1成形型52および第2成形型54により厚み方向両側から挟んで押し付ける。そして、互いに接触した発泡シート32および硬質シート34は、加圧されると共に軟化していることで相互に融着して熱接着されるようになる。但し、発泡シート32において、第1成形型52の前記各係合爪用凹部60に密着している膨出部分は、硬質シート34から離間して該硬質シート34には接着されず、該発泡シート32と硬質シート34との間には空洞42が画成される。
前記第1成形型52および第2成形型54を型閉めした状態で所定時間に亘り保持することで、第1成形型52および該第2成形型54で押圧された前記発泡シート32と硬質シート34との互いに密着した部分を熱接着する。これにより、発泡シート32と硬質シート34とが接着している前記嵌合部36と、該発泡シート32と硬質シート34とが接着している前記フランジ38と、硬質シート34から離間した発泡シート32からなる各係合爪部40とが立体形状をなす予備成形品Wが成形される。
(予備成形品の脱型工程)
所定時間の経過後に、図3(a)に示すように、前記第2成形型54を前記第1成形型52から離間させて型開きし、シート把持体56を第1成形型52から離間させることで、成形された予備成形品Wを該第1成形型52から脱型する。なお、第1成形型52の各係合爪用凹部60により真空成形された各係合爪部40は、予備成形品Wの脱型方向において該第1成形型52の第1成形面58と重なっており、各係合爪部40の空洞42が容易に弾性変形することで、第1成形型52から予備成形品Wの離脱が許容される。
(トリミング工程)
成形された予備成形品Wは、後工程において、図3(b)に示すように、シート把持体56で把持されていた部分を含む不要部分を、カッター等の切断手段によりトリミングする。これにより、前記サービスホール18(18A)の輪郭形状より一回り大きいサイズの外部輪郭をなす実施例のサービスホールカバー30が成形される。
(インナーパネル14へのサービスホールカバー30の取り付け)
前記成形装置50により成形された実施例のサービスホールカバー30は、図5に示すように、サービスホール18(18A)が開設されたインナーパネル14に対し、該サービスホール18に嵌合部36を整合させた状態で前側から押し付けて取り付ける。この際に、サービスホールカバー30に形成された各係合爪部40は、サービスホール18の開口縁部に当接するようになる。この状態で、サービスホールカバー30を後方へ更に押すことにより、サービスホール18の開口縁部に押された各係合爪部40は、前記空洞42の空間が潰されて縮小されるように弾性変形する。これにより、各係合爪部40は、潰れるように弾性変形することでサービスホール18を通過することが許容され、弾性変形した状態で該サービスホール18を通過してインナーパネル14の後側へ移動する。そして、各係合爪部40は、サービスホール18からインナーパネル14の後方へ抜け出ると、該サービスホール18の開口縁部による押し付けが解除されることで元の形状に弾性復帰する。なお、必要に応じて、前記フランジ38の発泡シート32部分に自己粘着テープを貼着したもとで、サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付けるようにしてもよい。
前記各係合爪部40は、図5に示すように、前記空洞42の空間がもとの容積に拡大するように弾性復帰することで、サービスホール18の開口縁部に沿って延在する前記当受け部22に対し、インナーパネル14の後側から係止する。一方、サービスホールカバー30のフランジ38は、前記当受け部22に対してインナーパネル14の前側から当接する。従って、サービスホールカバー30は、フランジ38および各係合爪部40が前記当受け部22に前後から当接および係止することで、サービスホール18を塞いだ状態でインナーパネル14に取り付けられる。
図5および図7に示すように、インナーパネル14に取り付けられた実施例のサービスホールカバー30は、発泡シート32がサービスホール18からドア空間15内に露出している。また、サービスホールカバー30は、フランジ38における発泡シート32の部分がサービスホール18の開口縁部に沿って延在する前記当受け部22に前側から弾力的に当接すると共に、発泡シート32からなる各係合爪部40が該当受け部22に後側から弾力的に係止することで、インナーパネル14に弾力的に掛止される。これにより、サービスホールカバー30は、サービスホール18の外周囲をフランジ38で封止した状態で該サービスホール18を塞ぐようになる。従って、サービスホールカバー30は、ドア空間15内に進入した雨水がサービスホール18を介してインナーパネル14の前側へ侵入することを防止する。また、サービスホールカバー30は、車両の外部からドア空間15内に進入した車外騒音を発泡シート32で吸収し得るので、車外騒音がサービスホール18から車内へ入るのを低減させる。
従って、前述した方法により製造された実施例のサービスホールカバー30によれば、発泡シート32と硬質シート34とが接着された2層の積層構造となっているので、該硬質シート34により形状保持性が確保される。そして、車両用ドア10のインナーパネル14に取り付けたサービスホールカバー30は、該インナーパネル14の側となる発泡シート32がサービスホール18に臨んでいるので、車両走行時の車外騒音を吸収・遮断し、該車外騒音がサービスホール18を介して車内へ進入することを低減する。従って、実施例のサービスホールカバー30は、別途の吸遮音材を後付けすることは必ずしも要求せず、コスト低減を図り得る。また、サービスホールカバー30は、各係合爪部40をサービスホール18の開口縁部に沿った当受け部22に係止させるだけで、該サービスホール18を塞いだ状態でインナーパネル14に取り付けることができ、取り付け作業性の向上を図り得る。
また、前述した方法により製造された実施例のサービスホールカバー30の各係合爪部40は、前記サービスホール18の内部へ進入する前記嵌合部36に関して、前記発泡シート32を部分的に外方へ膨出させることにより形成される。また、前記発泡シート32の膨出部分と硬質シート34との間には空洞42が形成されている。従って、各係合爪部40は前記空洞42によって弾性変形が容易になる。これにより、インナーパネル14に対してサービスホールカバー30を取り付ける際には、嵌合部36がサービスホール18に整合することで該サービスホール18に対する該サービスホールカバー30の位置決めが図られると共に、各係合爪部40が弾性変形し易いことで、該インナーパネル14に対する当該サービスホールカバー30の取り付け作業が格段に容易となる。そして、インナーパネル14に対してサービスホールカバー30を適切な姿勢で取り付けることができる。
更に、前述した方法により製造された実施例のサービスホールカバー30には、該サービスホールカバー30が前記サービスホール18を塞いだ際に、該サービスホール18の内部へ進入する嵌合部36が形成されている。これにより、サービスホールカバー30が立体形状をなしており、該サービスホールカバー30の剛性を高めることができる。そして、嵌合部36がサービスホール18の内部へ進入することで、サービスホールカバー30がインナーパネル14の外側(前側)へ突出しないので、インナーパネル14と該インナーパネル14に取り付けられるドア内装パネル20との間隔を狭めることができ、車両用ドア10を車体に閉成した際に車内を広くすることができる。
一方、前述したサービスホールカバーの製造方法によれば、真空吸引した第1成形型52および第2成形型54を相対的に閉成して、硬質シート34および発泡シート32を重ねた積層シートPを両成形型52,54の間に介在させることで、立体形状をなすと共に発泡シート32に嵌合部36が形成された積層構造のサービスホールカバー30を製造することができる。そして、発泡シート32が第1成形型52における第1成形面58の係合爪用凹部60に真空吸引されることで、該発泡シート32が膨出変形して係合爪部40を好適に成形することができる。そして、各係合爪部40は、前記硬質シート34との間に空洞42が画成された状態で形成されるので、該係合爪部40を容易に弾性変形するようにすることができ、インナーパネル14に簡単かつ容易に取り付けることが可能なサービスホールカバー30を製造し得る。
また、予備成形品Wの発泡シート32および硬質シート34の周縁における余剰部分をトリミングすることで、前記サービスホール18(18A)の輪郭形状より一回り大きいサイズの外部輪郭をなすサービスホールカバー30を製造することができる。すなわち、インナーパネル14への取付範囲に対応した形状や大きさのサービスホールカバー30を成形することができる。
そして、前記製造方法によれば、硬質シート34により形状保持性を有すると共に発泡シート32により吸遮音機能を有するサービスホールカバー30を成形することができる。また、サービスホールカバー30の成形と同時に発泡シート32に各係合爪部40を成形することができるので、インナーパネル14に対して取り付けが容易なサービスホールカバー30を低コストで製造することができる。
(変更例)
本発明に係るサービスホールカバーの製造方法は、実施例に例示したことに限らず種々の変更が可能である。
(1)実施例では、車体における車両用ドア10のインナーパネル14に開設されたサービスホール18を例示したが、本願のサービスホールカバーが取り付けられるサービスホールは、車両用ドア10以外のインナーパネルに開設されたサービスホールも対象とされる。
(2)本願のサービスホールカバーの製造方法は、実施例で例示した形状のサービスホールカバー30に限らず、インナーパネル14に開設されるサービスホール18の開口形状や開口寸法に応じて、様々な立体形状のサービスホールカバー30を製造することが可能である。すなわち、第1成形型52の第1成形面58の形状および第2成形型54の第2成形面70の形状を変更することで、嵌合部36の形状が異なる様々な立体形状のサービスホールカバー30を製造することができる。
(3)発泡シート32に設けられる係合爪部40の数は、実施例で例示した5個に限るものではなく、サービスホールカバー30の形状やサイズに応じて6個以上または4個以下であってもよい。
(4)第1成形型52の第1成形面58に設けられた係合爪用凹部60の形状、サイズを変更することにより、様々な凸形状の係合爪部40を発泡シート32に形成することができる。例えば、図9に示すように、係合爪部40の形状を、サービスホールカバー30の後側から前側にいくにつれて嵌合部36の外面からの突出量が大きくなる鉤状に成形してもよい。このような鉤状の係合爪部40の場合には、サービスホールカバー30をインナーパネル14に取り付ける際に、サービスホール18の開口縁部に対する該係合爪部40の引っ掛かりが軽減され、該係合爪部40をインナーパネル14に係止し易くすることができる。
(5)実施例では、サービスホールカバー30に1つの嵌合部36を設けて、1つのサービスホール18を塞ぐサービスホールカバー30の製造方法を例示したが、2つ以上の嵌合部36を設けたサービスホールカバー30を製造することも可能である。このように、2つ以上の嵌合部36を設けたサービスホールカバー30によれば、1つの該サービスホールカバー30により2つ以上のサービスホール18を塞ぐようにすることができる。
(6)実施例では、ポリエチレン(PE)製の発泡シートおよびポリエチレン(PE)製の硬質シートを使用したサービスホールカバー30を例示したが、これら発泡シートおよび硬質シートの材質はこれに限るものではなく、熱可塑性樹脂(好ましくはオレフィン系樹脂)であればサービスホールカバー30を製造することが可能である。但し、発泡シートおよび硬質シートは、互いに熱接着(融着)が可能な樹脂の組み合わせとすることが好ましく、例えばポリプロピレン(PP)の発泡シートとポリプロピレン(PP)のソリッドの硬質シートとしてもよい。
(7)発泡シート32としては、比重が0.015〜0.1、圧縮応力が35KPa〜90KPa(JIS K6767 圧縮歪25%)のものが好ましく、また硬質シート34としては、比重が0.9〜0.97、曲げ弾性率が780MPa(JIS K7171)以上のものが好ましい。
(8)成形装置50の第1成形型52および第2成形型54は、上下方向に近接、離間して開閉するものに限らず、第1成形型52および第2成形型54が横方向または斜め方向に近接、離間して開閉するものであってもよい。
10 車両用ドア,14 インナーパネル,18 サービスホール
30 サービスホールカバー,32 発泡シート,34 硬質シート,36 嵌合部
36a 側板部(壁部),40 係合爪部,52 第1成形型(第1型部)
54 第2成形型(第2型部),58 第1成形面,58a 凹部,60 係合爪用凹部
62 第1吸引孔(吸引孔),70 第2成形面,70a 突部,P 積層シート

Claims (5)

  1. 車両のインナーパネルに開設したサービスホールを塞ぐサービスホールカバーの製造方法において、
    硬質シートおよび発泡シートを重ねた積層シートを加熱して、該積層シートを軟化させる工程と、
    第1成形面に吸引孔を設けると共に、該第1成形面に前記サービスホールの開口輪郭形状に対応する凹部が形成された第1型部と、この第1型部に対し相対的に開閉する第2型部との間に、前記軟化した積層シートを前記発泡シートが前記第1型部に指向した状態で介在させる工程と、
    前記第1型部と第2型部とを相対的に閉成して、該第1型部の前記吸引孔から空気を吸引することにより、前記積層シートに前記サービスホールの開口輪郭形状に沿った壁部を有する嵌合部を成形する工程とからなる
    ことを特徴とするサービスホールカバーの製造方法。
  2. 前記第1型部に形成された前記凹部の側壁面に、該側壁面に開口する係合爪用凹部が設けられると共に、該係合爪用凹部にも前記吸引孔が設けられており、
    前記成形時に前記嵌合部における発泡シートが前記係合爪用凹部に真空吸引されて、前記サービスホールの開口縁部に係止し得る係合爪部が膨出形成される請求項1記載のサービスホールカバーの製造方法。
  3. 前記第2型部には、前記第1型部の第1成形面に対応した第2成形面が形成されると共に、前記第2成形面には、前記凹部に対応した外形輪郭を有する突部が形成されており、
    前記第1型部と第2型部とを閉成して前記積層シートを真空成形することで、前記凹部と突部との間で該積層シートに前記サービスホールへ進入可能な凸形状の前記嵌合部が形成されると共に、前記硬質シートおよび発泡シートが熱接着される請求項1または2記載のサービスホールカバーの製造方法。
  4. 前記第1型部と第2型部とを閉成した時に、前記係合爪用凹部とそれに対応する前記突部との間に形成されるクリアランスが加熱前の前記積層シートの厚みより大きくなるよう設定した下で、前記真空成形を行うことにより前記発泡シートにおける前記係合爪部と前記硬質シートとの間に空洞が形成される請求項2または3記載のサービスホールカバーの製造方法。
  5. 前記第1型部および第2型部から脱型した前記積層シートは、その周縁をトリミングされてサービスホールカバーになる請求項1〜4の何れか一項に記載のサービスホールカバーの製造方法。
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