JP2017203385A - 内燃機関の吸気ダクト及び内燃機関の吸気ダクトの製造方法 - Google Patents

内燃機関の吸気ダクト及び内燃機関の吸気ダクトの製造方法 Download PDF

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義則 犬塚
Yoshinori Inuzuka
義則 犬塚
龍介 木村
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Abstract

【課題】吸着剤の脱落を簡単な構成により抑制することができる。【解決手段】吸気ダクトは、一対の分割体11,12により周方向に分割して形成されたダクト本体10を備えている。各分割体11,12は、第1繊維層13と、第1繊維層13の外周側に設けられた第2繊維層14と、第1繊維層13と第2繊維層14との間に介在され、内燃機関の燃料蒸気を吸着する吸着剤16を有する吸着剤層17とを含む積層部材により形成されている。一方の分割体11と他方の分割体12との間には、互いを接合するとともに分割体11,12における吸着剤16の露出する端面11A,12Aを被覆する樹脂製の接合部20が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の吸気ダクト及びその製造方法に関する。
従来、吸気騒音の低減や軽量化などの目的から、不織布などの積層部材により形成された管状のダクト本体を備えた内燃機関の吸気ダクトがある(例えば特許文献1参照)。
図12に示すように、特許文献1に記載の吸気ダクトのダクト本体90は、一対の半割体91,92により形成されている。
各半割体91,92は、ダクト本体90の内周面を形成する第1繊維層93と、第1繊維層93の外周側に設けられてダクト本体90の外周面を形成する第2繊維層94とを備えている。第1繊維層93及び第2繊維層94は、共に不織布により形成されている。第1繊維層93と第2繊維層94との間には、内燃機関の燃料蒸気を吸着する吸着剤96が介在されている。
各半割体91,92の周方向の両端部には、外側に向けて突出するフランジ97,98がそれぞれ設けられている。熱板溶着や振動溶着などにより、フランジ97,98の対向面同士を接合することにより、一対の半割体91,92が互いに接合されている。
特開2007−321600号公報
ところで、特許文献1に記載の吸気ダクトにおいては、フランジ97,98の端面(同図の左端面及び右端面)に吸着剤96が露出する構造であるため、同端面から吸着剤96がエンジンルーム内に脱落するおそれがある。その結果、吸気ダクトの商品性を低下させるという問題がある。
本発明の目的は、吸着剤の脱落を簡単な構成により抑制することのできる内燃機関の吸気ダクト及び内燃機関の吸気ダクトの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための内燃機関の吸気ダクトは、複数の分割体により周方向に分割して形成されたダクト本体を備え、前記複数の分割体の少なくとも1つは、第1繊維層と、前記第1繊維層の外周側に設けられた第2繊維層と、前記第1繊維層と前記第2繊維層との間に介在され、内燃機関の燃料蒸気を吸着する吸着剤を有する吸着剤層とを含む積層部材により形成されており、前記積層部材と、同積層部材に対して周方向に隣り合う他の分割体との間には、同積層部材と同他の分割体とを接合するとともに同積層部材における前記吸着剤の露出する端面を被覆する樹脂製の接合部が設けられている。
同構成によれば、樹脂製の接合部によって、積層部材と他の分割体とが接合されるとともに積層部材における吸着剤の露出する端面が被覆される。したがって、積層部材の上記端面から吸着剤が脱落することを抑制できる。
上記目的を達成するための内燃機関の吸気ダクトの製造方法は、成形型の内部に前記積層部材と前記他の分割体とを周方向に互いに隣り合わせた状態で載置する工程と、前記成形型の内部に形成されるキャビティに溶融樹脂を供給することにより、前記積層部材及び前記他の分割体に前記接合部をインサート成形する工程とを備える。
同方法によれば、インサート成形された樹脂製の接合部によって、積層部材と他の分割体とが接合されるとともに積層部材における吸着剤の露出する端面が被覆される。積層部材の上記端面から吸着剤が脱落することを抑制できる。
また、同方法によれば、接合部がインサート成形されるため、溶融樹脂が積層部材を構成する繊維間の隙間に染み込む。したがって、アンカー効果により接合部と積層部材とが強固に接合される。
本発明によれば、吸着剤の脱落を簡単な構成により抑制することができる。
内燃機関の吸気ダクトの第1実施形態について、インレットダクト全体を示す斜視図。 第1実施形態のインレットダクトの延設方向に沿った断面構造を模式的に示す断面図。 図2の3−3線に沿った断面図。 第1実施形態のインレットダクトを構成する一対の分割体に対して、接合部及び被覆部をインサート成形する成形型の延設方向に沿った断面図。 図4の5−5線に沿った部分断面図。 内燃機関の吸気ダクトの第2実施形態について、インレットダクトの接合部を中心として示す部分横断面図。 内燃機関の吸気ダクトの変形例について図6に対応した部分横断面図。 内燃機関の吸気ダクトの他の変形例について図6に対応した部分横断面図。 内燃機関の吸気ダクトの他の変形例について、インレットダクトの延設方向に沿った断面構造を模式的に示す部分断面図。 内燃機関の吸気ダクトの他の変形例について図9に対応した部分断面図。 内燃機関の吸気ダクトの他の変形例について図9に対応した部分断面図。 従来の吸気ダクトの横断面図。
<第1実施形態>
以下、図1〜図5を参照して、内燃機関の吸気ダクトを車載内燃機関のインレットダクトとして具体化した第1実施形態について説明する。
図1〜図3に示すように、インレットダクトは、車載内燃機関の吸気通路に設けられるものであり、管状のダクト本体10を備えている。
ダクト本体10は、半割れ筒状をなす一対の分割体11,12により周方向に分割して形成されている。
図2及び図3に示すように、各分割体11,12は、ダクト本体10の内周面をそれぞれ形成する第1繊維層13と、第1繊維層13の外周側に設けられた第2繊維層14と、第2繊維層14の外周側に設けられ、ダクト本体10の外周面をそれぞれ形成する非通気性の表皮層15とを備えている。また、第1繊維層13と第2繊維層14との間には、例えば活性炭などの内燃機関の燃料蒸気を吸着する粒状の吸着剤16を有する吸着剤層17が介在されている。すなわち、分割体11,12の全てが第1繊維層13、第2繊維層14、及び吸着剤層17を有する積層部材により形成されている。
第1繊維層13は、合成樹脂繊維からなる不織布により形成されている。本実施形態では、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる芯部と、同PET繊維よりも融点の低い変性PETからなる鞘部(いずれも図示略)とを有する周知の芯鞘型の複合繊維により第1繊維層13が形成されている。したがって、変性PETからなる鞘部が繊維同士を結合するバインダとして機能する。なお、第1繊維層13の目付け量は、50g/m2〜500g/m2の範囲内であることが好ましい。また、第1繊維層13の厚さは、0.1mm〜3mmの範囲内であることが好ましい。
第2繊維層14は、合成樹脂繊維からなる不織布により形成されている。本実施形態では、例えばPETからなる主繊維と、PP(ポリプロピレン)からなり、主繊維同士を結合するバインダ繊維とにより第2繊維層14が形成されている。なお、第2繊維層14の目付け量は、200g/m2〜1000g/m2の範囲内であることが好ましい。また、第2繊維層14の厚さは、0.5mm〜5mmの範囲内であることが好ましい。
表皮層15は、例えばPPからなる薄膜である。なお、表皮層15の目付け量は、10g/m2〜200g/m2の範囲内であることが好ましい。また、表皮層15の厚さは、0.1mm〜1mmの範囲内であることが好ましい。
図3に示すように、一方の分割体11における吸着剤16の露出する端面11Aと、他方の分割体12における吸着剤16の露出する端面12Aとが周方向に対向している。分割体11,12の間には、互いを接合するとともに分割体11,12における吸着剤16の露出する端面11A,12Aを被覆する硬質樹脂製の接合部20が設けられている。
接合部20は、上記端面11A,12A同士の間に介在される介在部21と、介在部21に連続して形成されるとともに分割体11,12の外周面に接合された外周部22と、介在部21に連続して形成されるとともに分割体11,12の内周面に接合された内周部23とを有しており、断面H型をなしている。
図1及び図2に示すように、ダクト本体10の延設方向の一端部には、分割体11,12における延設方向の端面11B,12Bを被覆するとともにインレットダクトの吸入口として機能する筒状の上流側被覆部30が設けられている。
図1に示すように、上流側被覆部30は、一対の接合部20と同一の硬質樹脂製であり、同接合部20に連続して形成されている。上流側被覆部30の外周面には、互いに離間する方向に向けて突出する一対の取付座31が形成されている。各取付座31には、インレットダクトをエンジンルーム内に取り付けるボルトを挿通するための取付孔32が形成されている。
図1及び図2に示すように、上流側被覆部30は、ダクト本体10の外周面に全周にわたって接合された外周部33を有している。
図1及び図2に示すように、ダクト本体10の延設方向の他端部には、分割体11,12における延設方向の端面11C,12Cを被覆するとともに、エアクリーナのインレット81に接続される接続部として機能する筒状の下流側被覆部40が設けられている。
図1に示すように、下流側被覆部40は、一対の接合部20と同一の硬質樹脂製であり、同接合部20に連続して形成されている。
図1及び図2に示すように、下流側被覆部40は、ダクト本体10の外周面に全周にわたって接合された外周部41を有している。
本実施形態では、接合部20、上流側被覆部30、及び下流側被覆部40がPPにより一体に形成されている。
次に、本実施形態のインレットダクトの接合部20、及び被覆部30,40をインサート成形するための成形型50、並びにインレットダクトを製造する製造方法について説明する。なお、以降において、成形型50におけるダクト本体10の延設方向に沿った方向を単に延設方向と称する。
図4及び図5に示すように、成形型50は、一対の分割型51,52を備えている。一対の分割型51,52の内周面には、接合部20の外周部22、被覆部30,40を成形するための凹部53,54,55がそれぞれ形成されている。
図4に示すように、一対の分割型51,52の内部には、一対の中子61,62が延設方向において互いに隣り合って設けられている。
一対の中子61,62は、接合部20の内周部23をそれぞれ成形する第1成形部63,64と、被覆部30,40の内周面をそれぞれ成形する第2成形部65,66とを有している。
インレットダクトを製造する際には、まず、第1繊維層13、吸着剤層17、第2繊維層14、及び表皮層15が同順にて互いに重ね合わされたシート状の素材を加熱後、冷間プレスにより半割れ筒状に成形して分割体11,12を形成する。
また、上記シート状の素材を熱プレスにより半割れ筒状に成形して分割体11,12を形成してもよい。
次に、型開きされた状態の分割型51上に一方の分割体11を載置し、同分割体11の内周面上に第1成形部63,64がそれぞれ位置するように一対の中子61,62を載置する。続いて、第1成形部63,64上に他方の分割体12を載置し、分割型52により型閉じする。
このようにして、成形型50の内部に一対の分割体11,12が周方向に互いに隣り合わせた状態で載置される。
このとき、図5に示すように、一対の分割体11,12、一対の分割型51,52の凹部53、一対の中子61,62の第1成形部63,64、一対の分割体11,12の周方向に対向する端面11A,12Aにより、キャビティ71が形成される。
また、図4に示すように、一対の分割型51,52の凹部54、一対の分割体11,12の端部、及び中子61の第2成形部65の外周面により、キャビティ72が形成される。
また、一対の分割型51,52の凹部55、一対の分割体11,12の端部、及び中子62の第2成形部66の外周面により、キャビティ73が形成される。
これらのキャビティ71,72,73は互いに連通されている。
そして、図示しない供給通路を通じてキャビティ71〜73に溶融樹脂を供給することにより、一対の分割体11,12に接合部20、被覆部30,40がそれぞれインサート成形される。
このようにして本実施形態のインレットダクトが製造される。
以上説明した本実施形態に係る吸気ダクト及び吸気ダクトの製造方法によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)ダクト本体10を形成する一方の分割体11と他方の分割体12との間には、互いを接合するとともに分割体11,12における吸着剤16の露出する端面11A,12Aを被覆する樹脂製の接合部20が設けられている。
こうした構成によれば、樹脂製の接合部20によって、一対の分割体11,12が接合されるとともに一対の分割体11,12における吸着剤16の露出する端面11A,12Aが被覆される。したがって、一対の分割体11,12の上記端面11A,12Aから吸着剤16が脱落することを簡単な構成により抑制することができる。
(2)分割体11,12の全てが第1繊維層13、第2繊維層14、及び吸着剤層17を有する積層部材により形成されている。
こうした構成によれば、吸着剤層17がインレットダクトの全周にわたって設けられる。このため、内燃機関の燃料蒸気を効果的に吸着することができる。
(3)ダクト本体10の延設方向の端部には、一対の分割体11,12における延設方向の端面11B,11C,12B,12Cを被覆する樹脂製の被覆部30,40が接合部20に連続して形成されている。
こうした構成によれば、樹脂製の被覆部30,40によって、一対の分割体11,12における延設方向の端面11B,11C,12B,12Cが被覆されている。このため、上記端面11B,11C,12B,12Cからの吸着剤16の脱落が抑制される。
また、被覆部30,40が接合部20に連続して形成されているため、被覆部30,40及び接合部20をそれぞれ成形するための成形型50のキャビティ71〜73が互いに連通される。このため、キャビティ71〜73に対して溶融樹脂を供給するための供給通路の数を少なくすることができる。したがって、成形型50の構成が簡単になる。
(4)下流側被覆部40は、エアクリーナのインレット81に接続される接続部である。
こうした構成によれば、下流側被覆部40が、エアクリーナのインレット81に接続される接続部としても機能する。したがって、接続部をダクト本体10に対してスナップフィットなどにより取り付ける構成に比べてインレットダクトの構成が簡単になる。
(5)第2繊維層14の外周側には、非通気性の表皮層15が設けられている。
こうした構成によれば、吸着剤16により吸着された燃料が第2繊維層14を通じて外部に漏出することを阻止できるとともに、吸着剤16により吸着された燃料を吸気と共に内燃機関の燃焼室に効果的に導入して処理することができる。
(6)接合部20は、一対の分割体11,12の周方向において対向する端面11A,12A同士の間に介在される介在部21と、介在部21に連続して形成されるとともに分割体11,12の外周面に接合された外周部22とを有する。
こうした構成によれば、一対の分割体11,12にそれぞれフランジを設定することなく、一対の分割体11,12同士を接合することができる。このため、フランジを設定することに起因してインレットダクトの体格が径方向に大きくなることを回避することができる。また、インレットダクトの径方向における体格を大きくすることなく、インレットダクトの内径、すなわち流路断面積を大きくすることができる。
(7)接合部20は、介在部21に連続して形成されるとともに一対の分割体11,12の内周面に接合された内周部23を有する。
こうした構成によれば、接合部20の外周部22と内周部23とにより一対の分割体11,12の対向する端部が挟持される。このため、一対の分割体11,12をより強固に接合することができる。
(8)インレットダクトの製造方法は、成形型50の内部に一対の分割体11,12を周方向に互いに隣り合わせた状態で載置する工程と、成形型50の内部に形成されるキャビティ71〜73に溶融樹脂を供給することにより一対の分割体11,12に接合部20をインサート成形する工程とを備える。
こうした方法によれば、インサート成形された接合部20によって、一対の分割体11,12が接合されるとともに一対の分割体11,12における吸着剤16の露出する端面11A,12Aが被覆される。したがって、上記効果(1)と同様な効果を奏することができる。
また、上記方法によれば、接合部20がインサート成形されるため、溶融樹脂が一対の分割体11,12を構成する繊維間の隙間に染み込む。したがって、アンカー効果により接合部20と一対の分割体11,12とが強固に接合される。
<第2実施形態>
次に、図6を参照して、第2実施形態について第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態のインレットダクトの断面構造は、同図において左右対称であることから、同図に示されるインレットダクトの右側の構造について説明することにより、左側の構造についての重複する説明を省略する。
図6に示すように、一対の分割体111,112の周方向における端部には、外周側に向けて突出するフランジ113,114がそれぞれ設けられている。フランジ113,114は、一対の分割体111,112の延設方向全体にわたって形成されており、周方向において互いに当接されている。
接合部120は、断面コ字形状をなすとともに一対の分割体111,112の延設方向全体にわたって形成されており、各フランジ113,114を挟持している。
以上説明した本実施形態に係る吸気ダクト及び吸気ダクトの製造方法によれば、第1実施形態の効果(1)〜(5)及び(8)に加えて、新たに以下に示す作用効果が得られるようになる。
(9)一対の分割体111,112の周方向における端部には、外周側に向けて突出するフランジ113,114がそれぞれ設けられている。接合部120は、各フランジ113,114を挟持している。
こうした構成によれば、一対の分割体111,112の各フランジ113,114が接合部120により被覆されるとともに挟持されることで互いに接合される。このため、一対の分割体111,112を強固に接合することができる。したがって、フランジ113,114同士を熱板溶着や振動溶着などにより接合する場合に比べて、一対の分割体111,112の外周面からのフランジ113,114の突出幅を短くすることができる。よって、フランジ113,114を設定することに起因してインレットダクトの体格が径方向に大きくなることを回避することができる。また、インレットダクトの径方向における体格を大きくすることなく、インレットダクトの内径、すなわち流路断面積を大きくすることができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第2実施形態において例示したフランジ113,114付きの分割体111,112を、図7に示す接合部220により接合することもできる。すなわち、図7に示すように、接合部220は、第2実施形態において示した断面コ字状の挟持部224と、フランジ113,114同士の間に介在された介在部221と、介在部221に連続して形成されて一対の分割体111,112の内周面に接合された内周部223とを有している。
・図6及び図7にそれぞれ二点鎖線にて示すように、インレットダクトの外周面に、補強用のリブ126,226を接合部120,220と一体に形成することもできる。これらのリブ126,226を、接合部120,220よりも外周側に突出しないように設定すれば、インレットダクトの径方向における体格の増大を抑制することができる。また、図8に示すように、第1実施形態において例示した接合部20に補強用のリブ26を一体に形成することもできる。
・ダクト本体10の端部及び下流側被覆部40の形状を以下のように変更することもできる。
すなわち、図9に示すように、ダクト本体10の端部には、径方向に貫通する複数の貫通孔18が周方向に間隔をおいて形成されている。下流側被覆部40の外周部41の内周面には、各貫通孔18の内部に向けて突出する突出部42が形成されている。この場合、下流側被覆部40と共に突出部42がインサート成形されるため、突出部42を形成する溶融樹脂が貫通孔18の内周面を形成する繊維間の隙間に染み込む。したがって、アンカー効果によりダクト本体10と下流側被覆部40とをより強固に接合することができる。
また、図10に示すように、ダクト本体10の端部には、外周側に向けて突出する環状のフランジ101が形成されている。下流側被覆部40の外周部41は、ダクト本体10の外周面及びフランジ101の外周面の全周にわたって接合されている。
また、図11に示すようにダクト本体10の端部外周面には、各分割体11,12を外周側から圧縮することにより環状の圧縮部19が形成されている。この場合、下流側被覆部40をインサート成形する際に、溶融樹脂が繊維間の隙間を通じてダクト本体10側(同図の左側)に侵入することが圧縮部19により抑制される。このため、樹脂の侵入による第1繊維層13の通気度の悪化を抑制することができ、吸着剤16による燃料蒸気の吸着及び放出機能が損なわれることを抑制できる。
また、上流側被覆部30の形状を、図9〜図11に示した下流側被覆部40に準じた形状に変更することができる。
・図1に二点鎖線にて示すように、接合部20にステー27を一体に形成することもできる。
・吸着剤16は粒状の活性炭に限定されない。他に例えば、活性炭が含浸された樹脂繊維や、ゼオライトなどであってもよい。
・第1実施形態において、接合部20の内周部23を省略してもよい。
・ダクト本体10の表皮層15を省略することもできる。この場合、吸着剤16により吸着された燃料が第2繊維層14を通じて外部に漏出しないように、第2繊維層14の通気度を低く設定すればよい。
・上流側被覆部30及び下流側被覆部40の少なくとも一方を省略することもできる。この場合、例えばエアクリーナのインレット81に接続される接続部をダクト本体10の端部に取り付ければよい。
・一方の分割体を硬質樹脂材料により形成することもできる。
10…ダクト本体、11…分割体(積層部材)、11A…端面、11B…端面、11C…端面、12…分割体(積層部材)、12A…端面、12B…端面、12C…端面、13…第1繊維層、14…第2繊維層、15…表皮層、16…吸着剤、17…吸着剤層、18…貫通孔、19…圧縮部、20…接合部、21…介在部、22…外周部、23…内周部、26…リブ、27…ステー、30…上流側被覆部、31…取付座、32…取付孔、33…外周部、40…下流側被覆部(接続部)、41…外周部、42…突出部、50…成形型、51,52…分割型、53〜55…凹部、61,62…中子、63,64…第1成形部、65,66…第2成形部、71〜73…キャビティ、81…インレット、101…フランジ、110…ダクト本体、111…分割体(積層部材)、112…分割体(積層部材)、113…フランジ、114…フランジ、120…接合部、126…リブ、220…接合部、221…介在部、223…内周部、224…挟持部、226…リブ。

Claims (9)

  1. 複数の分割体により周方向に分割して形成されたダクト本体を備え、
    前記複数の分割体の少なくとも1つは、第1繊維層と、前記第1繊維層の外周側に設けられた第2繊維層と、前記第1繊維層と前記第2繊維層との間に介在され、内燃機関の燃料蒸気を吸着する吸着剤を有する吸着剤層とを含む積層部材により形成されており、
    前記積層部材と、同積層部材に対して周方向に隣り合う他の分割体との間には、同積層部材と同他の分割体とを接合するとともに同積層部材における前記吸着剤の露出する端面を被覆する樹脂製の接合部が設けられている、
    内燃機関の吸気ダクト。
  2. 前記複数の分割体の全てが前記積層部材により形成されている、
    請求項1に記載の内燃機関の吸気ダクト。
  3. 前記ダクト本体の延設方向の端部には、前記積層部材における前記延設方向の端面を被覆する樹脂製の被覆部が前記接合部に連続して形成されている、
    請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気ダクト。
  4. 前記被覆部は、エアクリーナのインレットに接続される接続部である、
    請求項3に記載の内燃機関の吸気ダクト。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気ダクトにおいて、
    前記第2繊維層の外周側には、非通気性の表皮層が設けられている、
    内燃機関の吸気ダクト。
  6. 前記積層部材における前記吸着剤の露出する端面と前記他の分割体の端面とが周方向に対向しており、
    前記接合部は、前記積層部材及び前記他の分割体の周方向において対向する前記端面同士の間に介在される介在部と、前記介在部に連続して形成されるとともに前記積層部材及び前記他の分割体の外周面に接合された外周部とを有する、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気ダクト。
  7. 前記接合部は、前記介在部に連続して形成されるとともに前記積層部材及び前記他の分割体の内周面に接合された内周部を有する、
    請求項6に記載の内燃機関の吸気ダクト。
  8. 前記積層部材及び前記他の分割体の周方向における端部には、外周側に向けて突出するフランジがそれぞれ設けられており、
    前記接合部は、前記積層部材及び前記他の分割体の各々の前記フランジを挟持している、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気ダクト。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気ダクトを製造する方法であって、
    成形型の内部に前記積層部材と前記他の分割体とを周方向に互いに隣り合わせた状態で載置する工程と、
    前記成形型の内部に形成されるキャビティに溶融樹脂を供給することにより、前記積層部材及び前記他の分割体に前記接合部をインサート成形する工程とを備える、
    内燃機関の吸気ダクトの製造方法。
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