JP2017207759A - ポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ - Google Patents
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Abstract
Description
高透明性、高屈折率、低複屈折であって且つ高成形流動性の全ての特性をバランス良く満足する光学レンズ用ポリカーボネート共重合体は、いまだ達成されていない。
1.50〜2モル%の下記式(I)で表される構成単位及び50〜98モル%で表される下記式(II)で表される構成単位を含有し、比粘度0.12〜0.40であり、フェノール含有量が1〜500ppmであり、且つ昇温速度20℃/minにて測定した5%重量減少温度が350℃以上であるポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる中心部の厚みが0.05〜2.0mm、レンズの直径が1.0〜10.0mmである光学レンズ。
2.式(II)中のYは、エチレン基であり、R9、R10が水素原子である前記1に記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
3.式(I)中のR1〜R8が、水素原子である前記1に記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
4.式(I)中のnが1である前記1に記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
5.式(I)に記載の構成単位が、1,1−ビ(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフチル)構造である前記1に記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
6.屈折率が1.640〜1.665である前記1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
7.配向複屈折が0〜6×10−3である前記1〜6のいずれかに記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
8.50〜20モル%の上記式(I)で表される構成単位及び50〜80モル%で表される上記式(II)で表される構成単位を含有し、比粘度0.12〜0.40である前記1〜7のいずれかに記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
以下、本発明の光学レンズに使用される光学レンズ用ポリカーボネート共重合体を構成する各成分、それらの配合割合、調整方法等について、順次具体的に説明する。
ポリカーボネート共重合体における一般式(I)で表される構造において、R1〜R8が水素である事が好ましい。
ポリカーボネート共重合体における一般式(I)で表される構造において、好ましくは1である。
R9、R10が水素原子もしくは、メチル基である事が好ましい。
ν=(nD−1)/(nF−nC)
nD:波長589nmでの屈折率
nF:波長656nmでの屈折率
nC:波長486nmでの屈折率
ポリカーボネート共重合体は、ジオール成分とカーボネート前駆体を反応させることにより製造することができる。
該ジオールの含有量は、好ましくは50〜2モル%、より好ましくは50〜10モル%、さらに好ましくは45〜15モル%である。
ポリカーボネート共重合における一般式(IV)で表されるジオールはpが1である事が好ましい。
ポリカーボネート共重合体における一般式(III)で表されるジオールは、R11〜R12が水素原子であり、Zが炭素数2のエチレン基でありかつ、Oが1である事が好ましい。
該ジオールの含有量は、好ましくは98〜50モル%以上、より好ましくは90〜50モル%、さらに好ましくは85〜55モル%以上である。
カーボネート前駆体として、ホスゲンや、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレンのビスクロロホーメートや、ジフェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート等の炭酸ジエステルが挙げられる。なかでもジフェニルカーボネートが好ましい。
ジオールとホスゲンとの反応では、非水系で酸結合剤及び溶媒の存在下に反応を行う。酸結合剤としては例えばピリジン、ジメチルアミノピリジン、第三級アミン等が用いられる。溶媒としては例えば塩化メチレンやクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。分子量調節剤として例えばフェノールやp−tert−ブチルフェノール等の末端停止剤を用いることが望ましい。反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数分〜5時間が好ましい。
重合触媒としてはアルカリ金属化合物又はアルカリ土類金属化合物を主成分として用い、必要に応じて含窒素塩基性化合物を従成分として用いても良い。
触媒失活後、樹脂中の低沸点化合物を133〜13.3Paの圧力、200〜320℃の温度で脱揮除去する工程を設けても良い。
本発明の光学レンズは、本発明のポリカーボネート樹脂組成物を例えば、射出成形、圧縮成形、射出圧縮成形、キャスティングして成形することができる。
本発明の光学レンズには、本発明の目的を損なわない範囲で各種特性を付与するために、各種添加剤を含有してもよい。添加剤として、離型剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、ブルーイング剤、帯電防止剤、難燃剤、熱線遮蔽剤、蛍光染料(蛍光増白剤含む)、顔料、光拡散剤、強化充填剤、他の樹脂やエラストマー等を配合することができる。
本発明の光学レンズ中の離型剤含有量は、ポリカーボネート共重合体100重量部に対して0.005〜2.0重量部の範囲が好ましく、0.01〜0.6重量部の範囲がより好ましく、0.02〜0.5重量部の範囲がさらに好ましい。
熱安定剤としては、リン系熱安定剤、硫黄系熱安定剤およびヒンダードフェノール系熱安定剤が挙げられる。
熱安定剤については、リン系安定剤もしくは、ヒンダードフェノール系熱安定剤が好ましい。リン安定剤もしくは、ヒンダードフェノール系熱安定剤をポリカーボネート共重合体100重量部に対して0.001〜0.3重量部添加することで、熱安定性に加え、耐湿熱性も向上する。
リン系安定剤とヒンダードフェノール系熱安定剤は、併用することもできる。
また、本発明の光学レンズは、金型成形、切削、研磨、レーザー加工、放電加工、エッジングなど任意の方法により成形されてもよい。さらには、金型成形がより好ましい。
参考例1〜4、実施例5〜7、比較例1〜6
評価用サンプルは以下の方法で調製した。
(a)キャストフィルム:
得られたポリカーボネート共重合体5gを塩化メチレン50mlに溶解させ、ガラスシャーレ上にキャストする。室温にて十分に乾燥させた後、該ポリカーボネート共重合体のTgから20℃以下の温度にて8時間乾燥して。キャストフィルムを作成した。
(b)非球面レンズ:
得られたポリカーボネート共重合体を120℃で8時間真空乾燥した後、成形温度Tg+110℃、金型温度Tg−10℃にて、住友重機械(株)製SE30DU射出成形機を用いて厚さ0.3mm、凸面曲率半径5mm、凹面曲率半径4mm、Φ5mmのレンズを射出成形した。
(c)成形片
上記(b)と同様に、幅2.5cm、長さ5cm、厚みがそれぞれ1、2、3mmの成形片を射出成形した。
(1)比粘度:重合終了後に得られたポリカーボネート共重合体ペレットを十分に乾燥し、該ペレット0.7gを塩化メチレン100mlに溶解した溶液から、その溶液の20℃における比粘度(ηsp)を測定した。
(2)共重合比:重合終了後に得られたポリカーボネート共重合体ペレットを日本電子社製JNM−AL400のプロトンNMRを用いて測定した。図1に示すように3.2〜4.8ppmの9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンのエチレンに起因するピークと8.6〜6ppm付近の1,1’−ビ−2−ナフトールと9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンの芳香環に起因するピークの積分比から求めた。または、図2に示すように6.5−6.8ppmの9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンの芳香族に起因するピークと7.6−8.0ppmの9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレンと1,1−ビ(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレンの芳香族に起因するピークから求めた。
(3)ガラス転移点(Tg):該ポリカーボネート共重合体ペレットをデュポン社製910型DSCにより、昇温速度20℃/minで測定した。
(4)溶融粘度:重合終了後に得られたポリカーボネート共重合体ペレットを120℃で4時間乾燥した後、東洋精機(株)製キャピログラフ1Dにより、280℃、せん断速度1,000/secにおける溶融粘度を測定した。
(5)分光透過率:射出成形により得られた厚さ0.1mmの円板を、日立(株)製分光光度計U−3310を用いて測定した。評価は以下のようにした。
395nmにおける透過率が80%以上:○
395nmにおける透過率が80%より低い:×
(6)屈折率(nd)、アッベ数(ν):(c)の手法により射出成形し得られた厚さ0.3mmの円板をATAGO製DR−M2のアッベ屈折計を用いて、25℃における屈折率(波長:589nm)及びアッベ数を測定した。
(7)配向複屈折(Δn):(a)の手法により作成した厚さ100μmのキャストフィルムをTg+10℃で2倍延伸し、日本分光(株)製エリプソメーターM−220を用いて589nmにおける位相差(Re)を測定し、下記式より配向複屈折(Δn)を求めた。
Δn=Re/d
Δn:配向複屈折
Re:位相差
d:厚さ
(8)光学歪み:(b)の手法により成形した非球面レンズを二枚の偏光板の間に挟み直交ニコル法で後ろからの光漏れを目視することにより光学歪み評価した。評価は以下の基準で行った。
◎:殆ど光漏れがない。
○:僅かに光漏れが認められる。
×:光漏れが顕著である。
(9)成形性:(b)の手法により成形した非球面レンズの充填不良、各成形不良、レンズの脆さ、金型付着物の有無等を目視にて確認した。評価は、500枚成形した際に欠陥品となる確率が、1%未満(◎)、1〜5%(○)5〜20%(△)、20%以下(×)で分類した。
(10)未反応のジオール、残存フェノールの含有量
重合後得られたポリカーボネート共重合体中のジオール含有量を野村化学製Develosil ODS−7のカラムにて溶離液アセトニトリル/0.2%酢酸水とアセトニトリルとの混合液を用いて、カラム温度30℃、検出器277nmでグラジエントプログラムにてHPLC分析した。ジオールおよび、フェノールは標品を用い、検量線を作成し定量した。測定は、概ポリカーボネート共重合体1.5gを塩化メチレン15mlに溶解させた後、アセトニトリル135mlを加え攪拌し、エバポレーターで濃縮した後、0.2μmフィルターでろ過し、この測定溶液10μlを注入して行った。
(11)耐湿熱性:1mm厚の成形片を85℃、85%RHの条件下で2000時間放置した後、該成形片0.7gを塩化メチレン100mlに溶解した溶液から、その溶液の20℃における比粘度(ηsp)を測定し、湿熱試験後の比粘度保持率(分子量保持率)を求めた。該比粘度保持率(分子量保持率)を耐湿熱性の指標とした。
Δηsp =(ηsp1/ηsp0)×100
※Δηsp :比粘度保持率、ηsp0:試験前の比粘度、ηsp1:試験後の比粘度
(12)熱安定性(加熱滞留試験):住友重機械(株)製SE30DU射出成形機にて、成形温度Tg+110℃で10分間、該共重合を加熱溶融させた後、金型温度Tg−10℃にて、幅2.5cm、長さ5cm、厚み2mmの成形品を成形した。該成形片0.7gを塩化メチレン100mlに溶解した溶液から、その溶液の20℃における比粘度(ηsp)を測定し、比粘度保持率(分子量保持率)を求めた。該比粘度保持率(分子量保持率)を耐熱性の指標とした。
Δηsp =(ηsp1/ηsp0)×100
※Δηsp :比粘度保持率、ηsp0:試験前の比粘度、ηsp1:試験後の比粘度
9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン(以下“BPE
F”と省略する)157.86重量部、1,1’−ビ−2−ナフトール(以下“BN”と
省略することがある)11.45重量部、DPC89.97重量部、及びテトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド1.82×10−2重量部を攪拌機および留出装置付きの反応
釜に入れ、窒素雰囲気常圧下、180℃に加熱し、20分間撹拌した。その後、20分か
けて減圧度を20〜30kPaに調整し、60℃/hrの速度で260℃まで昇温し、エ
ステル交換反応を行った。その後、260℃に保持したまま、120分かけて0.13k
Pa以下まで減圧し、260℃、0.13kPa以下の条件下で1時間攪拌下重合反応を
行った。該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBNとのモル比が90:10であり
、比粘度は0.224、Tgは149℃、未反応BPEF300ppm、残存PhOH2
50ppmであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基
準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.0
50%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ3
0mm単軸押出機を用いてペレット化した。耐湿熱性は、良好で湿熱試験後の比粘度保持
率は、90%であった。また、耐熱性も良好で耐熱性試験後の比粘度保持率は、80%で
あった。
BPEF140.32重量部、BNと22.91重量部とする以外は、参考例1と同様
に重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBNとのモル比が80:20であり、比粘度
は0.220、Tgは152℃、未反応BPEF200ppm、残存PhOH200pp
mであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基
準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.0
50%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ3
0mm単軸押出機を用いてペレット化した。耐湿熱性は、良好で湿熱試験後の比粘度保持
率は、90%であった。また、耐熱性も良好で耐熱性試験後の比粘度保持率は、85%で
あった。
BPEF122.78重量部、BNと34.36重量部とする以外は、参考例1と同様
に重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBNとのモル比が70:30であり、比粘度
は0.215、Tgは154℃、未反応BPEF150ppm、残存PhOH100pp
mであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基
準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.0
50%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ3
0mm単軸押出機を用いてペレット化した。耐湿熱性は、良好で湿熱試験後の比粘度保持
率は、93%であった。また、耐熱性も良好で耐熱性試験後の比粘度保持率は、85%で
あった。
BPEF87.70重量部、BNと57.26重量部とする以外は、参考例1と同様に
重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBNとのモル比が50:50であり、比粘度
は0.198、Tgは159℃、未反応BPEF90ppm、残存PhOH50ppmで
あった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基
準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.0
50%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ3
0mm単軸押出機を用いてペレット化した。耐湿熱性は、良好で湿熱試験後の比粘度保持
率は、94%であった。また、耐熱性も良好で耐熱性試験後の比粘度保持率は、90%で
あった。
BPEF140.32重量部、1,1−ビ(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフタレン(以下“BL−2EO”と省略することがある)29.96重量部、DPC89.97重量部、及びテトラメチルアンモニウムヒドロキシド1.82×10−2重量部を攪拌機および留出装置付きの反応釜に入れ、窒素雰囲気常圧下、180℃に加熱し、20分間撹拌した。その後、20分かけて減圧度を20〜30kPaに調整し、60℃/hrの速度で260℃まで昇温し、エステル交換反応を行った。その後、260℃に保持したまま、120分かけて0.13kPa以下まで減圧し、260℃、0.13kPa以下の条件下で1時間攪拌下重合反応を行った。 該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBL−2EOとのモル比が80:20であり、比粘度は0.218、Tgは140℃、未反応BPEF150ppm、残存PhOH300ppmであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。耐湿熱性は、良好で湿熱試験後の比粘度保持率は、95%であった。また、耐熱性も良好で耐熱性試験後の比粘度保持率は、85%であった。
BPEF87.70重量部、BL−2EOと74.89重量部とする以外は、実施例5と同様に重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBL−2EOとのモル比が50:50であり、比粘度は0.202、Tgは134℃、未反応BPEF100ppm、残存PhOH60ppmであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。耐湿熱性は、良好で湿熱試験後の比粘度保持率は、95%であった。また、耐熱性も良好で耐熱性試験後の比粘度保持率は、90%であった。
ビスフェノールフルオレン(以下“BPFL”と省略することがある)70.08重量部、BL−2EOと74.89重量部とする以外は、実施例5と同様に重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPFLとBL−2EOとのモル比が50:50であり、比粘度は0.230、Tgは159℃、未反応BPFL200ppm、残存PhOH250ppmであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。耐湿熱性は、良好で湿熱試験後の比粘度保持率は、90%であった。また、耐熱性も良好で耐熱性試験後の比粘度保持率は、80%であった。
BPEF175.40重量部、BN00.0重量部、DPC94.26g、260℃、0.13kPa以下の条件下での反応時間を0.5時間とするとする以外は、参考例1と同様に重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBNとのモル比が100:0であり、比粘度は0.223、Tgは147℃、未反応BPEF550ppm、残存PhOH600ppmであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。耐湿熱性は、湿熱試験後の比粘度保持率は、65%であった。また、耐熱性試験後の比粘度保持率は、60%であった。
BPEF70.16重量部、BNと68.72重量部、260℃、0.13kPa以下の条件下での反応時間を3時間とする以外は、参考例1と同様に重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBNとのモル比が40:60であり、比粘度は0.250、Tgは163℃、未反応BPEF900ppm、残存PhOH800ppmであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。
BPEF87.70重量部、BNと57.16重量部、260℃、0.13kPa以下の条件下での反応時間を3時間とする以外は、参考例1と同様に重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBNとのモル比が40:60であり、比粘度は0.450、Tgは170℃、未反応BPEF50ppm、残存PhOH30ppmであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。
2,2―ビス(4―ヒドロキシフェニル)プロパン(以下“BPA”と省略する)114重量部(50モル%相当)、BPEF219重量部(50モル%相当)とジフェニルカーボネート218重量部およびテトラメチルアンモニウムヒドロキシド9.1×10−3重量部、水酸化ナトリウム4.0×10−4重量部を、攪拌装置、蒸留器および減圧装置を備えた反応層に仕込み、窒素置換をした後140℃で溶融した。30分攪拌後、内温を180℃に上昇しつつ徐々に減圧し100mmHgで30分間反応させ生成するフェノールを留去した。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。
BPA57重量部(25モル%相当)、BPEF329重量部(75モル%相当)を用いた以外は、比較例4と同様に重合した。
該ポリカーボネート共重合体はBPEFとBPAとのモル比が75:25であり、比粘度は0.500、Tgは146℃、未反応BPEF450ppm、残存PhOH350ppmであった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。
8.8%(w/v)の水酸化ナトリウム水溶液580Lに、1,1’−ビ−2−ナフトール2.86kg(以下BN1、10mol)と2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下BPA、30mol)68.4g及びハイドロサルファイト10gを加え溶解した。これにメチレンクロライド36Lを加え、15℃に保ちながら撹拌しつつ、p−ターシャルブチルフェノール375gを加え、ついでホスゲン5kgを50分かけて吹き込んだ。
吹き込み終了後、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム5gを加え激しく撹拌して、反応液を乳化させ、乳化後20mlのトリエチルアミンを加え、約1時間撹拌し重合させた。重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液の導電率が10μS以下になるまで水洗を繰り返した後、精製樹脂液を得た。得られた精製樹脂液を、強攪拌されている45℃の温水に樹脂液をゆっくり滴下し、溶媒を除去しつつ重合物を固形化した。固形物を濾過後、乾燥して白色粉末状重合体を得た。
該ポリカーボネート共重合体はBNとBPAとのモル比が25:75であり、比粘度は0.710、Tgは173℃であった。
作成したポリマーを120℃で4時間真空乾燥した後、得られる樹脂組成物の重量を基準としてビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いてペレット化した。
Claims (8)
- 50〜2モル%の下記式(I)で表される構成単位及び50〜98モル%で表される下記式(II)で表される構成単位を含有し、比粘度0.12〜0.40であり、フェノール含有量が1〜500ppmであり、且つ昇温速度20℃/minにて測定した5%重量減少温度が350℃以上であるポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる中心部の厚みが0.05〜2.0mm、レンズの直径が1.0〜10.0mmである光学レンズ。
(式中のR1〜R8は、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数7〜17のアラルキル基を示す。Xは炭素数2〜8のアルキレン基、炭素数5〜12のシクロアルキレン基または炭素数6〜20のアリーレン基である。nは1〜10の整数である。)
(式中、R9、R10は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシル基、炭素数5〜20のシクロアルキル基、炭素数5〜20のシクロアルコキシル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数6〜20のアリールオキシ基である。Yは炭素数2〜8のアルキレン基、炭素数5〜12のシクロアルキレン基または炭素数6〜20のアリーレン基である。mは0〜10の整数である。) - 式(II)中のYは、エチレン基であり、R9、R10が水素原子である請求項1に記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
- 式(I)中のR1〜R8が、水素原子である請求項1に記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
- 式(I)中のnが1である請求項1に記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
- 式(I)に記載の構成単位が、1,1−ビ(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ナフチル)構造である請求項1に記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
- 屈折率が1.640〜1.665である請求項1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
- 配向複屈折が0〜6×10−3である請求項1〜6のいずれかに記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
- 50〜20モル%の上記式(I)で表される構成単位及び50〜80モル%で表される上記式(II)で表される構成単位を含有し、比粘度0.12〜0.40である請求項1〜7のいずれかに記載のポリカーボネート共重合体樹脂組成物からなる光学レンズ。
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