JP2017510327A - 旋回プリズム、プリズムマウント構成、及び視野方向が可変である内視鏡 - Google Patents

旋回プリズム、プリズムマウント構成、及び視野方向が可変である内視鏡 Download PDF

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Abstract

本発明は、平坦な入光面(113A)と、平坦な出光面(113B)と、平坦な鏡面(113)とを有している、視野方向が可変である内視鏡(1)用の旋回プリズム(112)に関する。入光面(113A)と出光面(113B)とは、互いに対して90°の角度で、かつそれぞれが鏡面(113)に対して45°の角度で配置されている。本発明はさらに、対応する旋回プリズム(112)と、視野方向が可変である内視鏡(1)用の2つの固定プリズム(14,18)であって、この2つのプリズムを用いて、旋回プリズム(112)の入光面(113A)を通って入射する光を内視鏡(1)の軸方向へと偏向させる、2つの固定プリズム(14,18)と、旋回プリズム(112)用のプリズムマウント(140)とを有しているプリズムマウント構成(130)に関する。本発明はまた、視野方向が可変である内視鏡(1)に関する。本発明に係る旋回プリズム(112)は、部分円として設計されているベース面(117)を有する円柱部分形状体として設計されており、円柱部分形状体の円柱軸(116)は出光面(113B)に垂直である。出光面(113B)上への突出部において、入光面(113A)は部分円を画定する弦を構成している。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、平坦な入光面と、平坦な出光面と、平坦な鏡面とを有しており、入光面と出光面が互いに対して90°の角度で、かつそれぞれ鏡面に対して45°の角度で配置されている、視野方向が可変である内視鏡用の旋回プリズムに関する。本発明はさらに、対応する旋回プリズムと、視野方向が可変である内視鏡用の2つの固定プリズムであって、この2つのプリズムを用いて、旋回プリズムの入光面を通って入射する光を内視鏡の軸方向へと偏向させる、2つの固定プリズムと、旋回プリズム用のプリズムマウントとを有しているプリズムマウント構成、及び、視野方向が可変である内視鏡に関する。
内視鏡の内視鏡シャフトの遠位端において入射する術野の光が光学系を通過して近位側にある接眼レンズ又は1つ以上の画像センサへ導かれる内視鏡、特にビデオ内視鏡は、様々な設計で知られている。その例として、いわゆる視野方向が0°の直視型内視鏡や、視野方向が0°ではない、例えば30°,45°,70°などの側視方向性を有する側視型内視鏡が存在する。ここで示した度数は、観察中心軸と内視鏡シャフトの長手方向軸との間の極角を意味する。また、側視方向が調整可能な内視鏡又はビデオ内視鏡も存在し、これらは視野角、すなわち直視方向からの偏位が調整可能である。視野角、つまり直視方向からの偏位の調整に加えて、視野方向、つまり方位角も、内視鏡を全体で内視鏡シャフトの長手方向軸を中心に回転させるようにして、内視鏡シャフトの長手方向軸を中心として調整可能である。
欧州特許出願公開第2369395号明細書は、ビデオ内視鏡用の光学系を示しており、3つのプリズムを有する内視鏡シャフト内において遠位側に配置されているプリズム群の第1プリズムを、内視鏡シャフトの長手方向軸に垂直に、あるいは交差するように延びる回転軸を中心に回転させることで、視野角の変更を行っている。他の2つのプリズムは、第1プリズムとともに光路を規定しているが、回転はしない。
本発明の枠組みの範囲内では旋回プリズムと称されているプリズムは、ガラスブロックから切り出される。ガラスブロックの幅は光路の寸法と一致している。プリズムは、プリズムマウントに受容され、3つの止め面によって位置決めされる。プリズムマウント自体は、回転可能にマウント内に搭載されている。対応するプリズム群を設計・製造する際には、回転軸に対するプリズムの位置合わせが非常に重要である。特に回転する場合に、プリズムが回転軸の周りでぐらつくと、画質の重大な劣化を生じさせる可能性がある。
プリズムを受容するために必要なプリズムマウントは、製造するには非常に複雑で込み入っており、そのためにコスト高を伴う。3つの止め面を作製するためには、フライス加工用の出口が必要であり、これにより、マウントに必要な設置空間が大きくなってしまう。各止め面は、互いに対しても、単独でも、極めて正確に製造しなければならず、これは、製造や品質保証に高額を投資することでしか実現できない。プリズムは3つの止め面全てで傾くことなく同時に位置合わせされなければならないため、プリズムの各止め面での位置合わせも簡単にできることではない。
この従来技術に基づいて、本発明の目的は、プリズム及びプリズムマウントを対応する内視鏡内に製造、組み立て、及び位置合わせする労力を、少なくとも同じ光学的品質を有しながら低減することである。
この目的は、平坦な入光面と、平坦な出光面と、平坦な鏡面とを有している、視野方向が可変である内視鏡用の旋回プリズムによって達成される。ここで、入光面と出光面は、互いに対して90°の角度で、かつそれぞれ鏡面に対して45°の角度で配置されており、旋回プリズムは、部分円として設計されているベース面を有する円柱部分形状体として設計されており、円柱部分形状体の円柱軸は出光面に垂直であり、出光面上への突出部において、入光面は部分円を画定する弦を構成している。
よって、円柱軸に垂直になるように位置決めされている出光面上の断面あるいは突出部において、プリズムはもはや円形ではなく、部分円形状、あるいは円区画形状である。入光面は、元は円形であったベース面の周縁を横切る弦のように延びている。
本発明は、入光面、出光面、及び鏡面のみが旋回プリズムの機能に関係しているという基本的な考えに基づいている。各側面は関係しておらず、よって、側面を平坦面として設計する必要はない。マウントは、プリズムに適した傾斜面を有する円柱形に設計されている。これにより、旋回プリズムは、プリズムマウントの適切な傾斜搭載面に、旋回プリズムの傾斜鏡面を用いて容易に搭載することができる。さらに、3つの止め面を用いる正確な位置合わせも、もはや用いなくてもよい。よって、傾きもより起こりにくい。したがって、この構造は非常に容易かつ経済的に実現することができる。
円柱軸はベース面内に包含されていることが好ましく、弦は、ベース面の対称面内で、円柱軸から、ベース面の半径の20%〜70%、特に30%〜60%、特に40%〜55%だけ離れて配置されている。これにより、元々の円形のベース面の半分より多くが残されている。円柱軸はそれでもなお旋回プリズム内に位置している。この言及された領域は、設置空間を小さくしながら、同時に広い有効視野範囲を保証するため、特に好適である。挙げられた範囲は大きい値から小さい値になるにつれて、必要な設置空間と視野の両方の減少量が大きくなる。これはその用途と光学装置全体に依存し、最適な妥協点は、設置空間と有効視野範囲との間に見いだされるが、平均値である、30%〜60%程度、又は40%〜55%程度が、複数の状況に対して非常に良好な妥協点をもたらす。このように大きさが減少する場合、光学回転軸を円柱軸から移動させてもよい。
入光面及び鏡面は、円柱状ガラス体から切り出されていると効果的である。このように、平坦な入光面は、元々の円柱ガラスから、簡単な方法で中央円柱軸に平行に切り出される。
また、本発明の根底にある目的は、本発明に係る上述の旋回プリズムと、視野方向が可変である内視鏡用の2つの固定プリズムであって、この2つのプリズムを用いて、旋回プリズムの入光面を通って入射する光を内視鏡の軸方向へと偏向させる、2つの固定プリズムと、旋回プリズム用のプリズムマウントとを有しているプリズムマウント構成によって実現される。ここで、プリズムマウントが、円柱部分形状をなして旋回プリズムのベース面に適合しており、かつ、45°で傾斜した傾斜面を有するように設計されており、プリズムマウントの外周部が旋回プリズムの外周部に一致する点において、プリズムマウント構成はさらに発展している。
3つの止め面を有し、かなりの設置空間を取るプリズムマウントを有する従来のプリズムマウント構成と比較して、本発明に係るプリズムマウント構成のプリズムマウントは非常に小さく設計されている。本発明に係るプリズムマウントはまた、円柱部分形状で設計されており、その外周部に関して、旋回プリズムの外周部に適合している。これにより、旋回プリズムは、プリズムマウントの適切な傾斜搭載面に、旋回プリズムの傾斜鏡面を用いて容易に搭載することができる。さらに、旋回プリズム及びプリズムマウントの各外径は互いに対して位置合わせされている。これは例えば、装置に適切な孔を設けることで簡単に実現可能である。したがって、本発明に係る構造によって、部品の製造や組立ての際に、ほとんど労力を用いずに、旋回プリズムとプリズムマウントを互いに対して正確に位置を合わせられるように案内することができる。
旋回プリズムは、その鏡面のみで、プリズムマウントの傾斜面に配置され、かつ固定されていることが好ましい。これにより、位置合わせと固定を行う労力が低減し、旋回プリズムを堅固で回転がないように確実に搭載できる。
光路の旋回プリズムへの入射面は、光路が縮小されないように、ある程度の大きさでなければならない。このために、プリズムの直径はある程度の大きさでなければならない。要求される設置空間は、旋回プリズムに必要な大きさによって増大する。よって、効果的なさらなる発展形態において、プリズムマウントは偏心となるように配置された回転軸を有しており、回転軸は、円柱軸に平行に、部分円形状のベース面の対称面を通って延びており、かつ、円柱軸と比べて入光面からより遠くに位置している。これらの方策によって、要求される設置空間は縮小する。プリズムマウントの軸受軸もまた、プリズムマウントの位置合わせ用の直径に対して偏心している。ここで光路と回転軸とは同心のままである。光路の入射面は、プリズムマウントの位置合わせのために旋回プリズムの外径の半分より多くが残るように位置決めすると効果的である。
効果的なさらなる発展形態において、プリズムマウントは、回転軸の延長線上において旋回プリズムから遠い方の側に、軸受ジャーナルを有しており、軸受ジャーナルは、プリズムマウント構成のマウントのピボット軸受に回転可能に取り付けられている。この結果、プリズムマウントと旋回プリズムとの組み合わせは一方に偏って搭載され、このことにより、プリズム群の第2プリズムに対する旋回プリズムの位置合わせを常に確実に正しく行うことができる。この構成により、特に容易に実現可能で、かつ経済的な搭載や支持がもたらされる。
全体として、本発明に係る旋回プリズムと本発明に係るプリズムマウントを組み合わせると、プリズムマウントは旋回プリズムを囲まないため、結果として設置空間が大幅に縮小する。これにより、旋回プリズムを、一方ではプリズムマウントに対して、もう一方では内視鏡の他の光学素子に対して搭載及び位置合わせすることも、簡略化され、改善される。
本発明の根底にある目的はまた、上述した本発明に係るプリズムマウント構成を有している、視野方向が可変である内視鏡によって達成される。
本発明のさらなる特徴は、請求項及び添付図面とともに、本発明に係る各実施形態の説明から明らかになるであろう。本発明に係る実施形態は、個々の特徴や、いくつかの特徴の組み合わせを実現することができる。
本発明を、各図面を参照した例示的実施形態を用いて、発明の全体的な概念を限定することなく、以下に説明する。文面では説明されていない、本発明に係るいかなる詳細も、各図面にて明確に言及されている。各図面の内容を次に示す。
図1は内視鏡の略斜視図である。 図2は公知のプリズムユニットの略側面図である。 図3は公知のプリズムユニットの略平面図である。 図4はプリズムマウント構成の略断面図である。 図5a〜5bはプリズム及びプリズムマウントの略斜視図である。 図6は本発明に係るプリズムマウント構成の略断面図である。 図7a〜7cは本発明に係るプリズムマウントの略平面図及び略斜視図である。
各図において、同一又は類似の構成要素及び/又は部品には、同じものについて再度説明する必要がないようにするために、同じ参照符号が付されている。
図1は、近位ハンドル2及び剛体の内視鏡シャフト3を有する、本発明に係る内視鏡1の略斜視図を示したものである。内視鏡シャフト3の遠位端4には観察窓5が配置されており、その後方には内視鏡シャフトの遠位部6が配置されている。遠位部6はプリズムユニット(図示せず)と画像センサユニット(図示せず)とを有している。内視鏡1はビデオ内視鏡として設計されていてもよい。
遠位端4の観察窓5は湾曲し、かつ非対称に設計されている。このため、観察窓5は、可変である側方視野角に対応するように設計されている。視野方向の変更、つまり、内視鏡シャフトの長手方向軸3を中心とする方位角の変更は、内視鏡シャフト3の中心回転軸あるいは長手方向軸を中心としてハンドル2を回転させることによって行われる。内視鏡シャフト3の外装管はハンドルに接続されている。遠位端4にあるプリズムユニット(図示せず)も、ハンドル2の回転に伴って回転する。
ハンドル2は、回転ホイール7として設計されている第1操作要素と、スライドスイッチ又は押子8として設計されている第2操作要素とを有している。
表示画像の水平位置を維持するために、ハンドル2を回転させている間、回転ホイール7はしっかりと保持される。これにより、内視鏡シャフト3内部の画像センサが確実に動きに追従しないようになっている。
押子8は、視野角、つまり直視方向からの視野方向の偏位を変更するために移動される。押子8を遠位方向に押すと、例えば視野角が広げられる。また、押子8を近位方向に戻すと、この場合は視野角が直視状態に向かって狭められる。プリズムユニットを互いに対して回転させている最中に表示画像の水平位置を維持するために、押子8の作動に伴って画像センサも回転する。
図2は、公知の対応するプリズムユニット10を側面から見た略図を示したものである。本図の左側では、一点鎖線で示された中央光路21からの光が観察窓5を通って入り、入射レンズ11を通って第1の遠位プリズム12に入射する。この光は鏡面13に当たって、全反射で反射されるか、又は下方に反射されて第2プリズム14、そして第2プリズムの鏡面15へと向かう。鏡面15は第2プリズム14の底面17に対して鋭角をなすため、中央光路はまず、底面17の中央部上へ反射され、そこから第2プリズム14の第2鏡面16へと向かう。この第2鏡面16もまた底面17に対して鋭角をなすため、中央光路は今度は上方に反射される(軸B)。そこで、光は鏡面19を有する第3プリズム18に入射し、中央光路21の光は、鏡面19を介して、今度は中央で内視鏡シャフトの長手方向軸3に平行な方向へと反射されて、出射レンズ20を通ってプリズムユニット10から出射する。さらに、通常であれば照らされない術野を照らすために近位側から遠位端へと光を導く光ファイバー束25の一部も、プリズムユニット10の上方に描かれている。
第1プリズム12は、側方視野角の調整のために垂直軸Aを中心として回動可能である。これにより、鏡面13,15も互いに対して回転させられるため、第1プリズム12が軸Aの周りを回転する場合に、近位側に送られる画像の水平位置が変化する。これは、画像センサ(又は複数の画像センサ)の回転によって補償しなければならない。
図3は、図2のプリズムユニット10を略平面図で示したものである。左側には、視野方向が0°の場合に第1プリズム12がどのように配置されているかが示されている(実線)。また、第1プリズム12を入射レンズ11とともに回転軸Aを中心として回転させた様子も破線で示されている。この場合、第1プリズム12の鏡面13と第2プリズム14の鏡面15の間の重なり合う領域はねじれの位置にある。したがって、水平位置もねじれの位置にある。
図4は、例えば図1の内視鏡1の内視鏡シャフト3において遠位側に配置されているプリズムマウント構成30の略断面図を示したものである。図4では光路は左から右に進む。光はまず入射レンズ11を通って入射し、第1旋回プリズム12に入り、ここで45°傾斜した鏡面で下方に90°偏向されて第2プリズム14に達する。プリズム14は、各々が45°で傾斜した2つの鏡面を有しているため、中央光路21によって表されている入射光を2度90°偏向させて、光が第3プリズム18に達する。第3プリズム18も45°傾斜した鏡面を有し、光を90°偏向させるため、光は、最後に内視鏡の長手方向に偏向させられた後に、後方のレンズ群25に達する。図4には図示されていないが、光を近位側に配置された接眼レンズまで導く画像センサ又は光学ロッドレンズシステムが、後方レンズ群25の後方にあってもよい。
旋回プリズム12は、中央光路21のうちの下方向に向かう部分に一致する、文字「A」と表示された軸を中心として枢動可能である。旋回プリズム12はこのためにプリズムマウント40に搭載されており、また、プリズムマウント40は外側マウント35内において軸「A」を中心として回転可能に搭載されている。第2プリズム14,第3プリズム18,及び後方レンズ群25も外側マウント35に搭載されている。
図5は、部分図5aにおいて、旋回プリズム12として好適なプリズムを略斜視図で示している。このプリズムは直角二等辺三角形の形態を有しており、入光面13Aと出光面13Bとが直角をなして隣接する2辺を構成し、鏡面13が直角三角形の斜辺、つまり直角の向かい側にある辺を構成している。各側面13Cは平坦である。
図5bは、旋回プリズム12と図4のプリズムマウント40の略斜視図を示したものである。プリズムマウント40は、外周輪郭が円筒形であり、内部には旋回プリズム12に対する第1止め面41,第2止め面42,及び傾斜のある第3止め面43を有している。光路の妨害を可能な限り小さくするために、この3つの止め面41,42,43はかなり小さい。このことが、旋回プリズム12をプリズムマウント40内での取り付け及び調整あるいは位置合わせする際の労力を増大させる。
さらに、移動要素(図示せず)には機械的連結を行う歯車歯部45が設けられている。歯車歯部45は、ハンドル上のスライド要素をプリズムマウント40に接続しており、これを用いて、内視鏡シャフト3の移動要素の長手軸方向の移動を、旋回プリズム12を有するプリズムマウント40の枢動に変換する。
図6は、本発明に係るプリズムマウント構成130の略断面図を示したものである。図4の公知の実施形態と比較して、図6によれば、本発明に係る本実施形態では、光学素子のうちの一部がマウント135に搭載されている。これは、第2プリズム14,第3プリズム18,及び軸方向の回転自在性を除いて後方レンズ群125に関係している。マウント135はまた、遠位側領域にピボット軸受137を有しており、ピボット軸受137には本発明に係るプリズムマウント140の軸受ジャーナル142が搭載されている。ピボット軸受137及び軸受ジャーナルの中心は、回転軸「A」と一致する。プリズムマウント140は、45°傾斜した傾斜面を有し、該傾斜面上には、本発明に係る旋回プリズム112が鏡面113で固定されている。図6と図4を比較すると、プリズムマウント140に必要な設置空間が、公知のプリズムマウント40に必要な設置空間よりも大幅に小さいことが即座に分かる。また、マウント135はマウント35ほど突出してはいない。
図7a〜7cは、本発明に係るプリズムマウントの略平面図及び略斜視図を示したものである。図7aは、軸受ジャーナル142を有するプリズムマウント140の上側の平面図を示している。プリズムマウント140の外周部146は部分円形状、つまり円を円周を横切る弦で切断した形状である。平面図において、入光面113A側で、旋回プリズム112がプリズムマウント140をわずかに超えて突出しているのが分かる。旋回プリズム112及びプリズムマウント140の各外径の半径は互いに一致している。また、軸受ジャーナル142は、円形外周部146の実際の中心に対して偏心となるように配置されている、すなわち、直線状の縁から離れる方の側に配置されていることもわかる。
図7bは、本発明に係るプリズムマウント140と旋回プリズム112の組み合わせの略斜視図を示している。旋回プリズム112は、プリズムマウント140の傾斜搭載面上に配置され、旋回プリズム112の鏡面113で固定されており、入光面113A側で、プリズムマウント140の外側輪郭よりもわずかに突出している。全体として、旋回プリズム112及びプリズムマウント140は、略円柱部分形状体、あるいは略円柱区分形状体、つまり、円柱の中心軸に平行な切断面あるいは平坦面を有する円柱形状体を構成している。出光面113Bは、円柱軸に対して垂直に位置合わせされた円柱端面を構成している。円柱端面は入光面113Aに対して垂直に、かつ、鏡面113に対して45°の角度をなすように位置している。
図7cは、入光面113Aの中央を垂直方向に通る対称面119内で、回転軸114を円柱軸116に対して偏心させる効果を示したものである。同じ大きさの入光面113Aの場合、回転軸が円柱軸に一致する場合には、外側輪郭がその場合の代替外側輪郭118として点線で示されている旋回プリズムが必要となるであろう。偏心回転軸114を有する旋回プリズム112の外側輪郭は実線で示されている。遠位側領域内での光路21の進行を決定する、入光面113Aと回転軸114との間の幾何学的な比は一定に保たれている。しかしながら、外側輪郭は、回転軸と円柱軸が一致する場合よりも大幅に小さくなることが判明している。代替外側輪郭118を有する旋回プリズムもまた、本発明の領域の範囲内にある。
対称軸119内で回転軸を円柱軸と比較して平行に偏位させることによる、代替外側輪郭118と比べた外側輪郭の減少の程度は、内視鏡1の各状態に対して調整される。したがって、図7cに示されているものよりもさらに大幅に偏心させると、立体角がより強力に減少することになり、ここから、旋回プリズム112,第2プリズム14,及び第3プリズム18を備えたシステム全体を通るように、つまり特に出光面113Bの近くにある入光面113Aの領域に、光を導くことができる。
図面のみから把握されるものを含む、言及された全ての特徴、及び、他の特徴と組み合わせて開示されている個々の特徴は、単独で、及び組み合わせて、本発明に重要なものであると考えられる。本発明に係る各実施形態は、個々の特徴によって、又はいくつかの特徴の組み合わせによって実現可能である。本発明の範囲において、「特に(insbesondere)」又は「好ましい(vorzugsweise)」を用いて指定された特徴は、任意選択的な特徴である。
1…内視鏡、2…ハンドル、3…内視鏡シャフト、4…遠位端、5…観察窓、6…遠位部、7…回転ホイール、8…押子、9…外装管、10…プリズムユニット、11…入射レンズ、12…旋回プリズム、13…鏡面、13A…入光面、13B…出光面、13C…側面、14…第2プリズム、15,16…鏡面、17…底面、18…第3プリズム、19…鏡面、20…出射レンズ、21…中央光路、25…後方レンズ群、30…プリズムマウント構成、35…マウント、40…プリズムマウント、41…第1止め面、42…第2止め面、43…傾斜止め面、45…歯車歯部、112…旋回プリズム、113…鏡面、113A…入光面、113B…出光面、113C…外周部、114…回転軸、116…円柱軸、117…ベース面、118…代替外側輪郭、119…対称面、125…後方レンズ群、130…プリズムマウント構成、135…マウント、137…ピボット軸受、140…プリズムマウント、142…軸受ジャーナル、144…傾斜面、146…外周部。

Claims (8)

  1. 平坦な入光面(113A)と、平坦な出光面(113B)と、平坦な鏡面(113)とを有しており、前記入光面(113A)と前記出光面(113B)とが、互いに対して90°の角度で、かつそれぞれ前記鏡面(113)に対して45°の角度で配置されている、視野方向が可変である内視鏡(1)用の旋回プリズム(112)であって、前記旋回プリズム(112)が、部分円として設計されているベース面(117)を有する円柱部分形状体として設計されており、前記円柱部分形状体の円柱軸(116)は前記出光面(113B)に対して垂直であり、前記出光面(113B)上への突出部において、前記入光面(113A)が前記部分円を画定する弦を構成していることを特徴とする、旋回プリズム(112)。
  2. 前記円柱軸(116)が前記ベース面(117)内に包含されており、前記弦が、前記ベース面(117)の対称面(119)内で、前記円柱軸(116)から、前記ベース面(117)の半径の20%〜70%、特に30%〜60%、特に40%〜55%だけ離れて配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の旋回プリズム(112)。
  3. 前記入光面(113A)及び前記鏡面(113)は、円柱状ガラス体から切り出されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の旋回プリズム(112)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の旋回プリズム(112)と、前記旋回プリズム(112)の入光面(113A)を通って入射する光を内視鏡(1)の軸方向へと偏向させる、視野方向が可変である前記内視鏡(1)用の2つの固定プリズム(14,18)と、前記旋回プリズム(112)用のプリズムマウント(140)とを有しているプリズムマウント構成(130)であって、前記プリズムマウント(140)は、円柱部分形状をなして前記旋回プリズム(112)の前記ベース面(117)に適合しており、かつ、45°で傾斜した傾斜面(144)を有するように設計されており、前記プリズムマウント(140)の外周部(146)が前記旋回プリズム(112)の外周部(113C)に一致することを特徴とする、プリズムマウント構成(130)。
  5. 前記旋回プリズム(112)は、その鏡面のみによって、前記プリズムマウントの傾斜面に配置され、かつ固定されていることを特徴とする、請求項4に記載のプリズムマウント構成(130)。
  6. 前記プリズムマウント(140)が偏心となるように配置された回転軸(114)を有しており、前記回転軸(114)は、前記円柱軸(116)に平行な、部分円形状の前記ベース面(117)の対称面(119)を通って延びており、前記円柱軸(116)と比べて前記入光面(113A)からより遠くに位置していることを特徴とする、請求項4又は5に記載のプリズムマウント構成(130)。
  7. 前記プリズムマウント(140)は、前記回転軸(114)の延長線上において前記旋回プリズム(113)から遠い方の側に、軸受ジャーナル(142)を有しており、前記軸受ジャーナル(142)は、前記プリズムマウント構成(130)のマウント(130)のピボット軸受(137)に回転可能に搭載されていることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか1項に記載のプリズムマウント構成(130)。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載のプリズムマウント構成(130)を有している、視野方向が可変である内視鏡(1)。
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