JP2018070902A - オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法 - Google Patents

オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018070902A
JP2018070902A JP2016207870A JP2016207870A JP2018070902A JP 2018070902 A JP2018070902 A JP 2018070902A JP 2016207870 A JP2016207870 A JP 2016207870A JP 2016207870 A JP2016207870 A JP 2016207870A JP 2018070902 A JP2018070902 A JP 2018070902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
hardness
heat treatment
stainless steel
steel sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016207870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6720828B2 (ja
Inventor
勇亮 小東
Yusuke Koto
勇亮 小東
文崇 市川
Fumitaka Ichikawa
文崇 市川
木村 謙
Ken Kimura
謙 木村
高橋 淳
Atsushi Takahashi
淳 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority to JP2016207870A priority Critical patent/JP6720828B2/ja
Publication of JP2018070902A publication Critical patent/JP2018070902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6720828B2 publication Critical patent/JP6720828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

【課題】耐熱性および初期強度に優れたオーステナイト系ステンレス鋼板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】C、Si、Mn、P、S、Cr、Ni、N、Al、Ti、Nb、Mo、B、Ca及びMgを所定量含有し、残部が鉄及び不純物である組成を有し、<100>方向における(Ni+Ti)の濃度変調の平均濃度振幅が3.7at%以上、30.0at%以下であり、初期硬度が440Hv0.5超であり、700℃、400時間保持後の硬度が440Hv0.5超であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼板を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高温で使用される部材に使用するオーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法に関する。
自動車の排気系部品のシール材として用いられるガスケットには高い強度が求められる。ステンレス鋼のような金属製ガスケットは、厚さ0.1〜0.3mm程度の薄板を加工して得られる。近年、燃費効率の向上、ターボチャージャーの普及等により、排気ガス温度は約700℃程度まで高温化している。そのため、エンジンとターボチャージャーとの連結部に用いられるターボガスケットには、Inconel718等のNi基合金が使用される場合がある。しかし、Ni基合金は耐熱性に優れるものの、Niを50%超含有しているために合金コストが高いという問題があり、より安価なターボガスケット用耐熱合金が望まれている。
一方、従来からエンジンとエキゾーストマニフォールドとの連結部に用いられるエキマニガスケットには、SUS301等のオーステナイト系ステンレス鋼が使用されている。SUS301は加工誘起マルテンサイトを活用して高強度化を図る材料であるが、500℃以上の高温にさらされた場合、材料強度の軟化代が大きい。また、ステンレス鋼において耐熱性が特に優れる材料としては、Ni、Ti、Alを含有する金属間化合物による析出強化を利用したSUH660が知られている。SUH660はSUS301に比べて高温における強度は高い。しかし、Ni基合金が使用されているような700℃近傍の温度で長時間使用された場合、強度の低下、いわゆる「へたり」が生じるという問題があった。
上記のような背景のもとSUH660に比べて耐熱性を高めた鋼種(合金)については、これまでにいくつか検討されている。特許文献1にはTiとAlの比を規定することにより、金属間化合物を制御し、耐熱性を高めたオーステナイト系ステンレス鋼が開示されている。しかし、特許文献1の技術を含めた従来の耐熱ステンレス鋼板は高温環境下で使用することによって金属間化合物を析出し、強度が増強されて耐熱性が付与されるものであった。そのため初期硬度が低く、使用時の板厚を一定以上に確保することが必要であるため軽量化に制限があった。
特開平4−48051号公報
以上のように、金属間化合物を析出させて耐熱性を有するステンレス鋼板において、初期は析出物が存在しないため強度が高いものは存在していなかった。このような背景のもと、本発明は、耐熱性と初期強度に優れるオーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために、700℃付近の高温下で使用する前に短時間の熱処理を行うことで、初期強度が大きく上昇することを明らかにした。発明者らは、上記の着想に基づき、材料の化学組成と初期強度と高温保持後の硬度を詳細に研究した結果、本発明を完成させた。本発明は、下記のオーステナイト系ステンレス鋼板を要旨とする。
(1) 質量%で、
C:0.002〜0.100%、
Si:0.02〜3.00%、
Mn:0.02〜2.00%、
P:0.050%未満、
S:0.0100%未満、
Cr:12.0〜30.0%、
Ni:30.0%超〜50.0%未満、
N:0.0005〜0.0200%、
Al:0.002〜5.000%、
Ti:3.0%超〜7.5%未満、
Nb:0.5%超〜4.0%未満、
Mo:0.02〜4.00%、
B:0〜0.010%、
Ca:0〜0.002%及び
Mg:0〜0.002%
を含有し、残部が鉄及び不純物である組成を有し、<100>方向における(Ni+Ti)の濃度変調の平均濃度振幅が3.7at%以上、30.0at%以下であり、初期硬度が440Hv0.5超であり、700℃、400時間保持後の硬度が430Hv0.5超であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼板。
(2) 上記(1)に記載のオーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法であって、到達温度が950〜1250℃の熱処理の後、下記工程(a)の後に下記工程(b)を順に実施することを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法。
・工程(a):圧延率35〜65%の冷間圧延を施す。
・工程(b):670〜750℃の範囲において、下記式(1)で規定されるF値が下記式(2)を満たす短時間熱処理を施す。
F=10,000,000×√{t×exp(−30,000/T)} ・・・ (1)
13.5<F<54.1 ・・・ (2)
なお、式(1)中のtは熱処理時間(秒)、Tは熱処理温度(K)を表す。
本発明によれば、耐熱性および初期強度に優れたオーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法を提供できる。
アトムプローブ法で測定した本発明例のオーステナイト系ステンレス鋼板における、<100>方向の(Ni+Ti)濃度のライン分析結果の一例。 アトムプローブ法で測定した比較例のオーステナイト系ステンレス鋼板における、<100>方向の(Ni+Ti)濃度のライン分析結果の一例。
以下に、本発明について説明する。
まず本発明に係るオーステナイト系ステンレス鋼板(以下、単に鋼板と記載する場合がある)の成分元素、合金元素の濃度変調および製造条件の限定理由を述べる。なお、組成についての%の表記は、特に断りがない限り質量%を意味する。
<成分元素>
<C:0.002〜0.100%>
Cは、炭化物を生成し強化相としてはたらく。C量を過度に低減することは製鋼段階でのコスト増加を招くため、その下限値は0.002%以上とする。なお、安定的な製造性の観点からは0.005%以上とすることが好ましい。また、多量に添加されると加工性の劣化及びCr炭化物析出による鋭敏化(脆化)を招く。このため上限は0.100%以下とする。加工度の高い成形を行う場合には上限を0.030%以下とすることが好ましく、さらに好ましくは0.020%以下である。
<Si:0.02〜3.00%>
Siは、脱酸元素として活用する場合や、耐酸化性の向上のために積極的に添加する場合があるが、過度な低減はコスト増加を招くため、その下限を0.02%以上とする。なお、脱酸の観点から、0.05%以上とすることが好ましい。また、Siの多量の添加は材質の硬質化による加工性低下を招くため、上限は3.00%以下とするのがよい。なお、加工度が厳しい場合は上限を1.00%以下とすることが好ましい。
<Mn:0.02〜2.00%>
MnもSi同様、脱酸元素として活用する場合があるが、Mnの過度な低減はコストの増加を招くためその下限を0.02%以上とする。なお、精錬コストの点からは、下限を0.05%以上とすることが好ましい。一方、Mnの多量の添加は、高温での耐酸化性の劣化および材質の硬質化による加工性低下を招くため、上限を2.00%以下とするのがよい。耐酸化性および製造の安定性の観点から1.50%以下とすることが好ましい。
<P:0.050%未満>
Pは、不純物である。Pは原料から不純物元素として混入する場合があるが、その含有量は少ないほど良い。Pが多量に存在すると加工性の劣化を招くため、不純物ではあるが上限を0.050%未満に制限する。なお、加工性劣化の抑制の観点から、0.035%以下とすることが好ましい。一方、P量の下限は特に決める必要はないが、過度の低減は原料及び製鋼コストの増大に繋がるため、この点からは0.005%以上を下限としてもよく、さらには0.010%以上としてもよい。
<S:0.0100%未満>
Sは、不純物であり、原料から不純物元素として混入する場合がある。Sは、熱間加工性及び耐食性を劣化させる元素でありその含有量は少ないほど良いため、上限を0.0100%未満に制限する。また、Sの含有量が低いほど耐食性は良好であるため、好ましい上限は0.0030%未満であり、更に好ましくは0.0010%未満である。一方、Sの過度の低減は精錬コストの増加に繋がるため、下限を0.0002%以上としてもよい。
<Cr:12.0〜30.0%>
Crは、耐食性、耐熱性を確保する上で極めて重要な元素である。この効果を得るためには、Crを12.0%以上含有することが必要である。なお、耐食性及び耐熱性確保の観点から、14.0%以上とすることが好ましい。一方、Crの多量の添加は製造時の靭性劣化を招くため、上限は30.0%以下とする。なお、製造の安定性を考慮した場合は28.0%以下とすることが好ましく、さらに好ましくは26.5%以下である。
<Ni:30.0%超〜50.0%未満>
Niは、析出強化相である金属間化合物を生成し耐食性、耐熱性を確保する上で極めて重要な元素である。加えて、後述するTi、Nbとの組み合わせで添加する際には薄板の加工性に大きな影響を及ぼす。Ni量が少ない場合には加工割れが発生するため、30.0%超の添加が必要である、そのため、Ni量の下限を30.0%超とする。なお、製造の安定性及び耐熱性確保の観点から、下限を37.5%以上とすることが好ましい。一方、Niの多量の添加は合金コストの増加を招くことに加え、薄板の加工性を低下させるため、上限を50.0%未満とする。なお、製造の安定性(熱間加工割れ防止)を考慮した場合は46.0%以下とすることが好ましい。
<N:0.0005〜0.0200%>
Nは、窒化物の生成により加工性を低下する場合があるため、その含有量は低い方が好ましい。そのため、Nの上限を0.0200%以下とする。加工度の厳しい場合は0.0100%未満とすることが望ましい。ただし、Nを過度に低減することは製鋼段階でのコスト増加を招くため、その下限値は0.0005%以上とする。なお、製造の安定性の観点からは0.0010%以上とすることが好ましい。
<Al:0.002〜5.000%>
Alは、金属間化合物を構成する元素であり、耐熱性向上に寄与するため0.002%以上添加する。脱酸元素としても活用するため下限を0.005%以上とすることが好ましい。一方、Alの多量の添加は製造時の熱間加工性を劣化させることに加えて、強化相とならない析出物を生成するため、Al量の上限を5.000%以下とする。製造の安定性の観点から、上限を3.500%未満とすることが望ましい。
<Ti:3.0%超〜7.5%未満、>
Tiは強化相である金属間化合物NiTiを構成する元素であり、本願発明においてはNbと組み合わせて添加することにより高い耐熱性を確保する。700℃での使用に耐えうる耐熱性を確保するためには3.0%超の添加が必要であり、これを下限とする。好ましい下限は3.5%以上である。一方、Tiの多量の添加は熱間加工性の低下及び薄板製造後の成形加工性を低下させるため、上限を7.5%未満とする。製造の安定性を考慮すると5.5%未満が好ましい。
<Nb:0.5%超〜4.0%未満>
Nbは耐熱性向上に有効な元素であるため、0.5%超添加する。本願発明においてはTiとの複合添加により、耐熱性を極めて高める効果がある。特に高温環境で使用後のへたりを抑制する効果が大きい。Nbの添加量が多いほど耐熱性は向上するため、1.5%以上添加することが望ましい。一方、Nbの多量の添加は熱間圧延時及び冷間圧延時に割れを発生させ、引張破断伸びを低下させるため上限を4.0%未満とする。製造時の歩留まりを考慮すると3.0%未満が望ましい。
<Mo:0.02〜4.00%>
Moは耐熱性向上に有効にはたらく。これは、高温で母相が強化されることに加えて析出相を高強度化するためだと考えられる。Moを0.02%以上添加することにより、その効果が表れるため、これを下限とした。広い温度範囲での強化を目的とする場合には0.50%以上添加することが好ましい。また、Moの多量の添加は製造時の割れを誘発するため、上限を4.00%以下とする。好ましくは3.00%以下である。
<B:0〜0.010%、Ca:0〜0.002%、Mg:0〜0.002%>
B、Ca、Mgは熱間加工性及び薄鋼板の成形性向上に寄与する元素であり、必要に応じて添加するとよい。したがって、これらの元素は添加しても添加しなくてもよく、それぞれの含有量の下限は0%以上である。しかし、これらの元素の多量の添加は、熱間加工性を逆に低下させるばかりか、鋳造割れ、鋳造設備における溶湯ノズルのノズル詰まり等を生じやすくするため、Bの上限を0.010%以下、Ca及びMgの上限をそれぞれ0.002%以下とする。
<濃度変調>
本発明に係るオーステナイト系ステンレス鋼板は、700℃程度の使用環境において、鋼中に金属間化合物NiTiが析出することで耐熱性を確保している。鋼中にNiTiが析出する前段階として、スピノーダル分解による濃度変調が発生する。この濃度変調は、700℃程度においては数分間で起こり、主に「Ni、Ti」および「Fe、Cr」の2グループに元素が分離するように起こる。この様な濃度変調が発生すると、強度が上昇することが知られており、本発明においても、短時間の熱処理によって上述の濃度変調が発生し、強度が大きく上昇することが明らかとなった。
一方、従来から提案されている耐熱合金の初期組織は、各元素が均一に分布している状態であり、使用の初期において強度が十分ではなかった。そこで、本発明では、高温環境での使用よりも前に、事前に短時間熱処理を行うことにより、初期強度を確保することを特徴としている。本発明が対象とする自動車の排気系部品に用いられるガスケット材は、数百時間の耐熱性が要求される。そのため、数分間の熱処理を事前にしても、実質的に耐熱性の寿命には影響を及ぼさない。よって、優れた耐熱性と初期強度の両立が可能となる。なお、本明細書において初期強度とは、高温環境下で使用される前の強度を意味する。
(Ni+Ti)の濃度変調における平均濃度振幅ついては、下記の通り規定する。濃度変調を観察するには、アトムプローブ法などによる原子スケールの元素分布解析法を用いる。図1および図2に、本発明例と比較例のオーステナイト系ステンレス鋼板の<100>方向に、アトムプローブ法によってライン分析を行うことにより得られた(Ni+Ti)の濃度変調の例を示す。このライン分析は、長さ(図1及び図2では距離と記載している)100nm以上行うこととし、このライン分析の結果から<100>方向における(Ni+Ti)の平均濃度(図1及び図2における点線)が得られる。この平均濃度と、各ピークの最大値もしくは最小値との差の絶対値をそれぞれ求め、これら絶対値の平均値を(Ni+Ti)の平均濃度振幅とする。具体的には、(Ni+Ti)の濃度測定点を結ぶ線(図1及び図2における実線)と、上記平均濃度とが交わる点を交点とすると、互いに隣接する交点に挟まれた各区間における最大濃度または最小濃度と平均濃度との差の絶対値をそれぞれ求め、これらの平均を平均濃度振幅とする。尚、測定部位は鋼板の極表面を除けば特に限定されない。例えば、鋼板の厚さ方向で表面から全厚みの1/4付近から採取した試料を測定に用いてもよい。
<平均濃度振幅が3.7at%以上、30.0at%以下>
オーステナイト系ステンレス鋼の金属組織において、スピノーダル分解による濃度変調は<100>方向に沿って生じる。濃度変調の周期はナノメートルのスケールである。本発明でも短時間の熱処理によって鋼中の<100>方向に、(Ni+Ti)の濃度変調が10nm程度の周期で生じている。濃度変調による強度上昇は、濃度振幅に依存することが知られているため、濃度振幅を規定する必要がある。本発明者らは種々の実験から、5nm直径の円柱状で長さ100nm以上のライン分析における<100>方向の、(Ni+Ti)の濃度変調の平均濃度振幅(以下、単に濃度振幅と記載する場合がある)が3.7at%以上であると、十分な強度上昇が起こることを見出した。そのため、(Ni+Ti)の濃度変調の平均濃度振幅の下限を3.7at%以上と規定した。原則的には、濃度振幅が増大すると強度も上昇するが、濃度振幅の増大とともに局所的にNiTiの析出が始まる。NiTiが局所的に析出すると、加工性が著しく低下するため平均濃度振幅の上限を30.0at%以下とした。濃度変調における好ましい平均濃度振幅の範囲は、6.0〜20.0at%である。
<初期硬度が440Hv0.5超、700℃、400時間保持後の硬度が430Hv0.5超>
本発明に係るオーステナイト系ステンレス鋼板は、高温環境下で使用される前の硬度、すなわち初期硬度は440Hv0.5超である。初期硬度が440Hv0.5超であれば、初期強度に優れるので、これを初期硬度の下限とした。また、高温環境下で使用された後の硬度、具体的には700℃、400時間保持後の硬度は、430Hv0.5超である。700℃、400時間保持後の硬度が430Hv0.5超であれば、耐熱性に優れるので、これを700℃、400時間保持後の硬度の下限とした。なお、「Hv0.5」は、荷重500gfのビッカース硬度である。
<製造方法>
本実施形態のオーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法は、化学成分を調整した鋼を鋳造した後、熱間圧延を行い、必要に応じて酸洗を行う。さらに、冷間圧延および焼鈍を1回以上行ってもよい。次いで、950〜1250℃での熱処理を行い、下記工程(a)の後に(b)を順に実施する。以下、950〜1250℃での熱処理、工程(a)および工程(b)について詳細に説明する。
<到達温度が950℃以上1250℃以下の熱処理>
この熱処理は、それ以前の圧延により歪が導入した組織を再結晶組織とすることに加えて、析出強化に寄与する金属間化合物の大半を一旦固溶させることが目的である。到達温度が950℃未満であると、金属間化合物が固溶せずに多量に残存し、冷間圧延時に割れが生じたり、冷間圧延後の延性(破断伸び)が低下してガスケット形状に成形加工することができなくなるため、下限を950℃以上とする。操業安定性を考慮した場合は980℃以上とすることが好ましい。一方、到達温度が高すぎると結晶粒径が粗大化し、その後の冷間圧延によっても十分な硬度が得られないため、上限を1250℃以下とする。材質安定化のためには1050℃未満が好ましい。熱処理の到達温度における保持時間に特に制限はないが、材質安定化のために保持時間を300s程度までにしても良い。
また、前述の熱処理の後の冷却速度が遅い場合、冷却途中に金属間化合物が不均一に析出して、耐熱性が低下する。特に析出が起こりやすい900℃から600℃の温度域における平均冷却速度を30℃/s以上とすると望ましい。平均冷却速度とは、900℃と600℃の温度差(300℃)を、900℃から600℃に達するまでの時間で除した値である。平均冷却速度の上限値は特に決める必要はないが、現状の設備能力を考慮すると、200℃/sを超える平均冷却速度を実現するには特殊な冷却装置(機能)が必要と考えられるため、上限値を200℃/s以下としてもよい。冷却の方法は空気、Ar等の気体やミスト、水などの吹き付けのいずれの方法でも良い。
<下記工程(a)の後に下記工程(b)を順に施すこと>
上記熱処理後、下記工程(a)の後に下記工程(b)を順に行う。なお、各工程は1回ずつ行う。
・工程(a):圧延率35〜65%の冷間圧延を施す。
・工程(b):670〜750℃の温度範囲において、下記式(1)で規定するF値が下記式(2)を満たす短時間熱処理を施す。
F=10,000,000×√{t×exp(−30,000/T)} ・・・ (1)
13.5<F<54.1 ・・・ (2)
なお、上記式(1)中のtは熱処理時間(秒)、Tは熱処理温度(K)を表す。
・工程(a):圧延率35〜65%の冷間圧延を施す。
冷間圧延は、鋼中の転位密度を増加させて材料の高強度化の為に必要である。冷間圧延率(以下、単に圧延率と記載する場合がある)が35%未満では強度が低く、鋼板をガスケットに加工した際のシール性が劣る。また冷間圧延率が65%を超える場合、冷間圧延時に割れが発生しやすく、冷間圧延後の延性が不足する。したがって、冷間圧延率を35〜65%とする。好ましい冷間圧延時の圧延率は50%〜60%である。
・工程(b):670〜750℃の範囲において、下記式(1)に規定するF値が下記式(2)満たす短時間熱処理を施す。なお、tは熱処理時間(秒)、Tは熱処理温度(K)表す。
F=10,000,000×√{t×exp(−30000/T)} ・・・ (1)
条件:13.5<F<54.1 ・・・ (2)
この熱処理により、スピノーダル分解による濃度変調を起こす。製造コストの観点から、短時間で熱処理を完了させるため、温度を670℃以上とした。熱処理をより短時間で行う場合は、700℃以上とするとよい。また、熱処理温度を高温にしすぎるとスピノーダル分解が急速に進行し、制御が困難となるため上限を750℃以下とした。製造の安定性を考慮すると720℃以下が好ましい。保持時間については、低温では長時間、高温では短時間となるが、温度と時間に依存するF値で規定する。なお、F値は上記式(1)で表され、上記式(2)を満足する必要がある。F値が13.5以下だと濃度振幅が小さく、強度上昇が足りない。そのため、F値の下限を13.5超とした。一方、F値が大きいと濃度振幅が上昇し過ぎてNiTiが析出する恐れがあるため、上限を54.1未満とした。また、熱処理後の冷却方法は特に制限を設けないが、濃度変調の不必要な進行を抑えるため、空気、Ar等の気体やミスト、水などの吹き付けのいずれかによる冷却が施されるのが望ましい。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。まず、表1に示す化学組成(mass%)を有する鋼Aを溶製した。次に、得られた鋼塊を、鍛造、熱間圧延により板厚4.0mmの熱延板とした。この熱延板に対して冷間圧延および焼鈍を行い、950〜1250℃の熱処理を施した後、冷間圧延(工程(a))および短時間熱処理(工程(b))を施し、板厚0.20〜1.00mmの鋼板(鋼a〜ad)を作製した。このようにして製造した鋼板の耐熱性を評価するため、これらの鋼板を700℃で400時間保持した。
Figure 2018070902
冷間圧延および短時間熱処理を施した材料において、アトムプローブを用いて<100>方向について5nm直径、長さ100nm以上の円柱状に(Ni+Ti)の濃度プロファイルを求め、濃度変調における(Ni+Ti)の平均濃度振幅を測定した。なお、平均濃度振幅は上述した方法により求めた。
また、700℃で400時間保持の熱処理の前後において、鋼板の板厚中心部のビッカース硬度(Hv0.5)を測定し、初期強度と耐熱性を評価した。700℃で400時間保持の熱処理の前後における硬度については、5回測定した平均値を用いた。700℃で400時間保持の熱処理前に測定した硬度が440Hv0.5を超えた場合に、十分な初期強度を有すると判断した。また、700℃で400時間保持後の硬度が430Hv0.5を超えた場合に、十分な耐熱性を有すると判断した。
・冷間圧延の圧延率
表2に、950〜1250℃の熱処理後の圧延率を変化させて冷間圧延を行い、700℃、100秒の短時間熱処理(F=20.2)を施した鋼板(鋼a〜ad)における、平均濃度振幅、初期硬度および700℃、400時間保持後における硬度の測定結果を示す。なお、上記冷間圧延前における熱処理の到達温度は1100℃とした。
Figure 2018070902
圧延率が35〜65%の冷間圧延及び短時間熱処理を施した鋼板(鋼p、r、t、v、x、z、ab)では、濃度変調の濃度振幅が3.7at%以上、30.0at%以下になっており、初期硬度が440Hv0.5を超え、700℃で400時間保持後の硬度が430Hv0.5を超えた。さらに、圧延率が50〜65%の冷間圧延及び短時間熱処理を施した鋼板(鋼v、x、z、ab)では、初期硬度480Hv0.5以上という高硬度が発現された。圧延率が70%の冷間圧延及び短時間熱処理を施した鋼板(鋼ad)でも高い初期硬度が発現されているが、700℃で400時間保持後の硬度が430Hv0.5以下となり、また、冷間圧延時に割れが発生することが多かった。圧延率を65%以下にすることで安定した製造が可能であった。また、短時間熱処理を施していない鋼板(鋼a、c、e、g、i、k、m、o、q、s、u、w、y、aa、ac)では濃度変調の平均濃度振幅が0at%であり、初期硬度または700℃で400時間保持後の硬度が合格基準値に達しなかった。また、圧延率が35%未満の冷間圧延及び短時間熱処理を施した鋼板(鋼b、d、f、h、j、l、n)においても、初期硬度または700℃で400時間保持後の硬度が合格基準値に達しなかった。
・短時間熱処理の時間と温度
スピノーダル分解による濃度変調を起こすための短時間熱処理の時間と温度を変化させ、濃度振幅、初期硬度および700℃、400時間保持した後の硬度の測定結果を表3に示す。ここでは、短時間熱処理を施す前の冷間圧延率は60%で統一した。また、冷間圧延前における熱処理の到達温度は1100℃とした。F値が、13.5<F<54.1を満たす鋼板(No.5、6、9〜12、15〜18、20〜24、26〜30、32〜52)は平均濃度振幅が3.7at%を超え、初期硬度が440Hv0.5超であり、700℃で400時間保持後の硬度が430Hv0.5超を示している。F値が13.5以下の鋼板(No.1〜4、7、8、13、14、19、25、31)では、平均濃度振幅が不十分であり、初期硬度も低い。F値が54.1以上の鋼板(No.53、54)では、冷間圧延後の延性(破断伸び)が低下し、プレス成形時などに割れが発生する場合が多かった。また、濃度振幅が30at%超であり、局所的にNiTiが生成していた。
Figure 2018070902
・冷間圧延前の熱処理到達温度
金属間化合物を固溶させる、冷間圧延前の熱処理における到達温度を変化させ、平均濃度振幅、初期硬度および700℃、400時間保持した後の硬度の測定結果を表4に示す。ここでは、冷間圧延率は60%、短時間熱処理は700℃、100秒(F=20.2)とした。
冷間圧延前の熱処理到達温度が、950〜1250℃の鋼板(No.56〜62)では、平均濃度振幅が本発明の範囲を満たし、初期硬度および700℃、400時間保持後の硬度が合格基準値を満足した。
到達温度が950℃未満の鋼板(No.55)でも、平均濃度振幅が本発明の範囲内であり、初期硬度は440Hv0.5以上であったが、700℃、400時間保持後の硬度が不十分であった。また、冷間圧延時に割れが発生する場合が多く、冷間圧延後の延性(破断伸び)が低下し、プレス成形時などに割れが発生する場合が多かった。これは、金属間化合物が一部固溶せずに残存しており、700℃、400時間保持の際に、NiTi粒子の粗大化が早かったためと考えられる。また、到達温度1300℃の鋼板(No.63)においては、平均濃度振幅が本発明の範囲内であったが、再結晶が進行しすぎて結晶粒径が粗大化しており、初期硬度および700℃、400時間保持後の硬度が不十分であった。
Figure 2018070902

Claims (2)

  1. 質量%で、
    C:0.002〜0.100%、
    Si:0.02〜3.00%、
    Mn:0.02〜2.00%、
    P:0.050%未満、
    S:0.0100%未満、
    Cr:12.0〜30.0%、
    Ni:30.0%超〜50.0%未満、
    N:0.0005〜0.0200%、
    Al:0.002〜5.000%、
    Ti:3.0%超〜7.5%未満、
    Nb:0.5%超〜4.0%未満、
    Mo:0.02〜4.00%、
    B:0〜0.010%、
    Ca:0〜0.002%及び
    Mg:0〜0.002%
    を含有し、残部が鉄及び不純物である組成を有し、<100>方向における(Ni+Ti)の濃度変調の平均濃度振幅が3.7at%以上、30.0at%以下であり、初期硬度が440Hv0.5超であり、700℃、400時間保持後の硬度が430Hv0.5超であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼板。
  2. 請求項1に記載のオーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法であって、到達温度が950〜1250℃の熱処理の後、下記工程(a)の後に下記工程(b)を順に実施することを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法。
    ・工程(a):圧延率35〜65%の冷間圧延を施す。
    ・工程(b):670〜750℃の範囲において、下記式(1)で規定されるF値が下記式(2)を満たす短時間熱処理を施す。
    F=10,000,000×√{t×exp(−30,000/T)} ・・・ (1)
    13.5<F<54.1 ・・・ (2)
    なお、式(1)中のtは熱処理時間(秒)、Tは熱処理温度(K)を表す。
JP2016207870A 2016-10-24 2016-10-24 オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法 Active JP6720828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016207870A JP6720828B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016207870A JP6720828B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018070902A true JP2018070902A (ja) 2018-05-10
JP6720828B2 JP6720828B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=62113723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016207870A Active JP6720828B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6720828B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4494987A (en) * 1982-04-21 1985-01-22 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Precipitation hardening austenitic superalloys
JPH0711376A (ja) * 1993-06-28 1995-01-13 Aichi Steel Works Ltd 耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合金
JPH09272956A (ja) * 1996-04-05 1997-10-21 Nkk Corp 耐海水用析出強化型高合金鋼及びその製造方法
JP2004219323A (ja) * 2003-01-16 2004-08-05 Hitachi Metals Ltd 鉄基材料の評価方法
CN103451559A (zh) * 2012-05-31 2013-12-18 宝钢特种材料有限公司 一种气阀合金材料及其制造方法
WO2017006843A1 (ja) * 2015-07-03 2017-01-12 新日鐵住金株式会社 薄板及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4494987A (en) * 1982-04-21 1985-01-22 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Precipitation hardening austenitic superalloys
JPH0711376A (ja) * 1993-06-28 1995-01-13 Aichi Steel Works Ltd 耐熱性および加工性に優れたFe−Ni基合金
JPH09272956A (ja) * 1996-04-05 1997-10-21 Nkk Corp 耐海水用析出強化型高合金鋼及びその製造方法
JP2004219323A (ja) * 2003-01-16 2004-08-05 Hitachi Metals Ltd 鉄基材料の評価方法
CN103451559A (zh) * 2012-05-31 2013-12-18 宝钢特种材料有限公司 一种气阀合金材料及其制造方法
WO2017006843A1 (ja) * 2015-07-03 2017-01-12 新日鐵住金株式会社 薄板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6720828B2 (ja) 2020-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107075629B (zh) 奥氏体系不锈钢板
JP3758508B2 (ja) 二相ステンレス鋼管の製造方法
JP6851269B2 (ja) フェライト系ステンレス鋼板、鋼管および排気系部品用フェライト系ステンレス部材ならびにフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
KR102306578B1 (ko) 페라이트계 스테인리스 강판 및 그 제조 방법, 및, 배기 부품
TWI625398B (zh) 肥粒鐵系不銹鋼
JP2010018862A (ja) 耐水素脆化特性および加工性に優れた高強度冷延鋼板
JP2019189889A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼
JP6160787B2 (ja) 薄板及びその製造方法
JP2021127517A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼材
JP6609727B1 (ja) 合金板及びその製造方法
CN114502760A (zh) 铁素体系不锈钢钢板及其制造方法、以及铁素体系不锈钢构件
JPH09165655A (ja) 高温機器用オーステナイトステンレス鋼およびその製造方法
JP7009278B2 (ja) 耐熱性に優れたフェライト系ステンレス鋼板および排気部品とその製造方法
JP7564664B2 (ja) フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法ならびに排気部品
JP3483493B2 (ja) 圧力容器用鋳鋼材及びそれを用いる圧力容器の製造方法
JP7205277B2 (ja) 耐熱合金及びその製造方法
JP4321434B2 (ja) 低合金鋼及びその製造方法
JP6787246B2 (ja) 耐熱部材用合金原板、耐熱部材用合金板、およびエンジンの排気系部材用のガスケット
JP6690499B2 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法
JP2970432B2 (ja) 高温用ステンレス鋼とその製造方法
JP7445744B2 (ja) 高温耐クリープ性が向上したフェライト系ステンレス冷延焼鈍鋼板およびその製造方法
CN119433382A (zh) 一种900MPa级超细晶钢材及其制造方法
JPH0450366B2 (ja)
JP6720828B2 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法
JP2021080541A (ja) 耐熱合金

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200601

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6720828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350