JP2018143109A - 水槽の水温制御装置 - Google Patents

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広宣 糸島
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Abstract

【課題】誤作動を阻止しながら、気中通電状態となったとき、早期にこれを検出して発熱体20への通電を迅速に遮断する【解決手段】発熱体20が密閉収納された主ケース15と、遮断手段35の感温部が密閉収納された副ケース34とを一定距離離して平行に配置する一方、熱伝導材料からなる伝熱体40の主密着部40aを発熱体20に重なり合った状態で主ケース15の外面に、副密着部40bを感温部に重なり合った状態で副ケース34の外面に密着させたので、水温制御時、伝熱体40は発熱体20から熱が流入しても水Wに速やかに吸熱されてほぼ水温に保持され、誤作動が確実に阻止される一方、気中通電時には主ケース15から伝熱体40を通じて副ケース34に大量の熱量が流入するため、感温部は速やかに異常温度まで上昇、即ち早期に気中通電を検出し、主ケース15の外面が比較的低い温度のときに発熱体20への通電が遮断される。【選択図】図2

Description

この発明は、観賞魚等を飼育する水槽の水温制御装置に関する。
従来の水槽の水温制御装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特開2013−183696号公報
このものは、ヒーター管およびセンサー管と、前記ヒーター管内に密閉収納され、通電されたとき発熱して水槽内の水を加熱する発熱体と、水槽内の水の温度を検出する水温検知センサーと、前記水温検知センサーによる検出結果を基にして発熱体に対する通電を制御することで水槽内の水の温度を設定温度に制御するサーモ制御基板と、前記センサー管内に密閉収納された異常温度検知センサーと、前記異常温度検知センサーが設定温度より高い異常温度まで上昇したとき、前記サーモ制御基板により発熱体に対する通電を遮断するようにしたものである。そして、このものにおいては、前記ヒーター管とセンサー管とを平行に維持しながらシリコン系接着剤により周側壁同士を密着させる一方、前記発熱体の一部を前記密着部位においてくの字形に屈曲させるとともに、その屈曲部を異常温度検知センサーと対向する位置に配置するようにしている。
しかしながら、このような従来の水槽の水温制御装置にあっては、ヒーター管とセンサー管とをシリコン系接着剤によりその周側壁同士を接着することで密着するようにしているため、密着部位付近は厚肉となって発熱体による水槽内での通常の水温制御時においても熱が蓄積され、この結果、前記密着部の周囲において水の流れが滞る等の理由により水温が上昇すると、異常温度検知センサーが異常状態であると検知し、誤作動が生じてしまうという課題があった。しかも、前述のヒーター管とセンサー管とは線接触に近い状態で接触しているため、気中通電時におけるヒーター管からセンサー管への流入熱量が少なく、この結果、異常温度検知センサーの異常状態検知に時間が必要となり、即ち気中通電の検出が遅れ、これにより、遮断時にヒーター管の周側壁が高温となってしまうという課題があった。
この発明は、誤作動を阻止しながら、気中通電状態となったとき、早期にこれを検出して発熱体への通電を迅速に遮断することができる水槽の水温制御装置を提供することを目的とする。
このような目的は、主ケースおよび副ケースと、前記主ケース内に密閉収納され、通電されたとき発熱して水槽内の水を加熱する発熱体と、前記発熱体に対する通電を制御することで水槽内の水の温度を設定温度に制御する制御手段と、前記副ケース内に少なくとも感温部が密閉収納され、該感温部が設定温度より高い異常温度まで上昇したとき、発熱体に対する通電を遮断する遮断手段とを備えた水槽の水温制御装置において、前記主ケースと副ケースとを一定距離離して平行に配置する一方、発熱体に重なり合った状態で主ケースの外面に密着している主密着部、および、感温部に重なり合った状態で副ケースの外面に密着している副密着部を有し、熱伝導材料からなる伝熱体を設けた水槽の水温制御装置により、達成することができる。
この発明においては、発熱体が密閉収納された主ケースと、遮断手段の少なくとも感温部が密閉収納された副ケースとを一定距離離して平行に配置する一方、熱伝導材料からなる伝熱体の主密着部を発熱体に重なり合った状態で主ケースの外面に、副密着部を感温部に重なり合った状態で副ケースの外面にそれぞれ密着させたので、通常の水温制御時における伝熱体は発熱体、主ケースから熱が流入しても水槽の水に速やかに吸熱されてほぼ水温に保持され、この結果、伝熱体の周囲において水の流れが滞る等の理由により水温が上昇しても、感温部の温度は異常温度まで上昇することはなく、誤作動を確実に阻止することができる。しかも、前述の主ケースと副ケースとは熱伝導材料からなる伝達体により連結されているため、気中通電時に主ケースから副ケースに大量の熱量が流入し、この結果、感温部は速やかに異常温度まで上昇、即ち早期に気中通電を検出し、これにより、主ケースの外面が比較的低い温度のときに発熱体への通電を遮断することができる。
また、請求項2に記載のように構成すれば、主ケース、副ケースと伝熱体との連結、取り外しを容易に行うことができる。さらに、請求項3に記載のように構成すれば、複雑な形状であっても安価に製作することができる。
この発明の実施形態1を示す正面断面図である。 主、副ケース近傍の正面断面図である。 図2のI−I矢視断面図である。 この発明の実施形態2を示す主、副ケース近傍の正面図である。 この発明の実施形態3を示す主、副ケース近傍の正面図である。 この発明の実施形態4を示す主、副ケース近傍の正面図である。 この発明の実施形態5を示す主、副ケース近傍の正面図である。
以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、11は観賞魚等の飼育を行う水槽であり、この水槽11内には所定量の水(淡水、海水)Wが貯留されている。12は両端が開口した円筒状のヒータ管であり、このヒータ管12は、例えばセラミック、石英、ガラス等から構成されている。そして、このヒータ管12の一端および他端にはそれぞれゴムやプラスチック等の絶縁材料からなるキャップ13およびキャップ14がそれぞれ嵌合されており、これらキャップ13、14により前記ヒータ管12の一端開口および他端開口がそれぞれ閉止されることで、前記ヒータ管12内は密閉空間となる。前述したヒータ管12、キャップ13、14は全体として主ケース15を構成する。なお、この発明においては、ヒータ管を他端に底壁を有する有底円筒状のものから構成してもよく、この場合にはヒータ管の一端のみにキャップが嵌合されることになる。
前記主ケース15内でその一端部に仕切板18が配置されることで、主ケース15の内部は一端側の一側室15aと他端側の他側室15bとに仕切られ、この一側室15aにはシリコン等からなるシール材が充填されている。そして、前記他側室15bには軸方向に延びる帯板状のセパレータ19が収納され、これにより、該他側室15b内は半円柱状の空間に2分割されている。20は前記主ケース15、詳しくは他側室15b内に密閉収納された発熱体としての螺旋状に屈曲した電熱線であり、この電熱線20はその両端が仕切板18に設けられた一対のコネクタ21a、21bにそれぞれ接続されるとともに、その中央部が前記セパレータ19によって分割された半円柱状の空間内を軸方向に延び、さらに、その中央がセパレータ19を貫通しながら他側室15bの他端部において折り返されている。ここで、この電熱線20は、例えば鉄・ニッケル合金、ニッケル・クロム合金、鉄・クロム合金から構成され、通電されたときに発熱して水槽11内の水Wを加熱する。
また、この電熱線20の周囲の他側室15bには絶縁砂が充填されており、この結果、前記電熱線20から放出された熱は該絶縁砂を通じて水槽11内の水Wに伝達され該水Wを加熱する。なお、この発明においては、発熱体を、複数の抵抗器、例えば炭素皮膜抵抗器を並列接続することで構成したり、あるいは、面状発熱体、例えば、ポリイミド樹脂製シートによって両側から挟持されたステンレス箔等から構成するようにしてもよい。23は水槽11から離れて設置された制御ユニットであり、この制御ユニット23の外面には水温の設定を行う設定ダイアル24が設けられている。25は一端に商用電源のコンセントに差し込まれるプラグ26が取り付けられた第1電源コードであり、この第1電源コード25の途中には前記制御ユニット23が介装されている。前記第1電源コード25の他端部は前記キャップ13を通じて主ケース15内に導かれるとともに、該第1電源コード25に埋設されている2本の電源用導線25a、25bのうち、一方の電源用導線25aの他端は前記一方のコネクタ21aに接続されている。
前記主ケース15、詳しくは一側室15a内にはサーミスタから構成された水温検出センサ27が内蔵され、この水温検出センサ27の両端と前記制御ユニット23に内蔵されている図示していない制御回路とは第1電源コード25に埋設された一対の信号用導線28a、28bによって接続されている。そして、前記制御回路に設定ダイアル24から設定信号が、水温検出センサ27から検出信号が入力されると、該制御回路は水温検出センサが検出した温度と設定ダイアル24によって設定された設定温度とを比較し、検出温度が設定温度以下である場合には、制御回路は図示していないサイリスタ、トライアック等の通電制御素子を作動させて電熱線20に対し通電して発熱させる一方、検出温度が設定温度を超えると、通電制御素子の作動を停止させ電熱線20に対する通電を遮断(ブロック)する。前述した制御ユニット23、水温検出センサ27は全体として、前記発熱体(電熱線20)に対する通電を制御することで水槽11内の水Wの温度を設定温度に制御する制御手段29を構成する。
なお、この発明においては、前記水温検出センサを、主ケース15から離れた位置において水Wに沈められたセンサケース内に密閉収納するとともに、該水温検出センサと前記制御回路とをコードにより接続するようにしたり、あるいは、後述の副ケース内に密閉収納してもよく、さらに、前述した制御回路、通電制御素子を水温検出センサ近傍の一側室内に収納するようにしてもよい。このように主ケース15から離れた位置のセンサケース、副ケース内に水温検出センサを内蔵させれば、該水温検出センサに対する電熱線20の熱影響を可能な限り低減させることができ、水Wの温度を高精度でコントロールすることができる。さらに、この発明においては、前記制御手段をバイメタル式サーモスタットから構成するとともに、該サーモスタットを一側室15aまたは副ケース34内に密閉収納するようにしてもよく、この場合にはサーモスタット単体で水温検出、通電制御を行うことができるため、前述のような制御回路、通電制御素子は不要となる。
32は前記ヒータ管12より若干軸方向長が短く、一端が開口する一方、他端に底壁を有する有底円筒状のブロック管であり、このブロック管32はセラミック、石英、ガラス、金属等から構成され、状況に応じて異なる熱伝導率の材料のものを用いる。そして、このブロック管32の一端にはゴムやプラスチック等の絶縁材料からなるキャップ33が嵌合されており、これにより、前記ブロック管32の一端開口がキャップ33によって閉止されている。また、前記ブロック管32内の密閉空間にはシリコン等のシール材が充填されている。前述したブロック管32、キャップ33は全体として副ケース34を構成し、この副ケース34内には遮断手段としてのバイメタル式サーモスタットからなるサーマルプロテクタ35が該副ケース34の内面に接触した状態で密閉収納されている。ここで、前記サーマルプロテクタ35は該サーマルプロテクタ35自身の温度を感知する感温部と、該感温部の温度が前記設定温度よりかなり高い異常温度まで上昇したとき、作動して前記電熱線20に対する通電をブロック(遮断)する遮断部とを一体構成したものである。
なお、この発明においては、遮断手段として前記サーマルプロテクタ35と同様のサーマルリードスイッチや、異常温度となったとき溶断する温度ヒューズを用いてもよい。さらに、この発明においては、遮断手段として、感温部がサーミスタ等から、遮断部がサイリスタ、トライアック等から、さらに、感温部からの温度信号に基づいて遮断部の作動を制御する制御部とから構成されたものを用いてもよく、この場合には、前記感温部のみを副ケース内に密閉収納し、遮断部、制御部は前記一側室または制御ユニット内に収納すればよい。このように、前記副ケース34内には少なくとも遮断手段の感温部が密閉収納されている。
37は一端が主ケース15内まで延び、他端が副ケース34内まで延びる第2電源コードであり、この第2電源コード37内には他方の電源用導線25bが埋設されるとともに、該電源用導線25bの他端部は副ケース34内を延びてその他端が前記サーマルプロテクタ35の一端に接続されている。また、前記第2電源コード37内には電源用導線37aが埋設されているが、該電源用導線37aの一端部は前記主ケース15内を延びるとともに、その一端が前記コネクタ21bに接続され、一方、その他端部は副ケース34内を延びるとともに、その他端がサーマルプロテクタ35の他端に接続されている。この結果、前述の電熱線20および遮断手段としてのサーマルプロテクタ35は電源用導線に直列に接続されていることになる。そして、このサーマルプロテクタ35(感温部)が前記異常温度まで上昇すると、該サーマルプロテクタ35が作動して電熱線20に対する通電が遮断される。
ここで、前記主ケース15と副ケース34とは互いに平行に配置されるとともに、前記サーマルプロテクタ35は主ケース15の延在方向に対する垂直線上に位置し、さらに、前記副ケース34は主ケース15から一定距離だけ離れており、この結果、前記主ケース15と副ケース34との間には一定幅の空間(水中では水W)が存在している。40は熱伝導率が大きな値である鉄、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属あるいは炭素繊維等の熱伝導材料からなる伝熱体であり、この伝熱体40は主、副ケース15、34の延在方向に直交する方向に延びている。前記伝熱体40は2枚の第1伝熱板41および第2伝熱板42から構成され、これら第1、第2伝熱板41、42の主ケース15に近接する一端部には前記ヒータ管12の外面(外周)と同一曲率半径の一側円弧部41a、42aがそれぞれ形成されている。
そして、これら一側円弧部41a、42aは、主ケース15内の電熱線20に重なり合った状態でヒータ管12の外面に密着(面接触)しているため、該ヒータ管12の周囲を全周に亘って囲むことになり、また、これら一側円弧部41a、42aより一端側の第1、第2伝熱板41、42同士はビス等の締結具43により分離可能に締結されている。一方、前記第1、第2伝熱板41、42の副ケース34に近接する他端部には前記副ケース34の外面(外周)と同一曲率半径の他側円弧部41b、42bがそれぞれ形成されている。そして、前記他側円弧部41b、42bは副ケース34内に収納された感温部(サーマルプロテクタ35)に重なり合った状態で副ケース34の外面に密着(面接触)しているため、該副ケース34の周囲を全周に亘って囲むことになり、また、これら他側円弧部41b、42bより一端側の第1、第2伝熱板41、42同士はビス等の締結具44により分離可能に締結されている。また、前記第1、第2伝熱板41、42の中央部は、主ケース15と副ケース34との間を互いに密着しながらこれら主、副ケース15、34に対して垂直に延びるとともに、複数のビス等からなる締結具45により分離可能に締結されている。
前述した第1、第2伝熱板41、42は全体として、前述の伝熱体40を構成し、この伝熱体40は前述のように、その一端部に発熱体(電熱線20)に重なり合った状態で主ケース15の外面に密着し、一側円弧部41a、42aからなる主密着部40aが、また、その他端部に前記遮断手段(サーマルプロテクタ35)の感温部に重なり合った状態で副ケース34の外面に密着し、他側円弧部41b、42bからなる副密着部40bが設けられ、これら主、副密着部40a、40bは締結具43、44、45により主、副ケース15、34にそれぞれ着脱可能に取り付けられている。そして、前述のように伝熱体40の主密着部40aおよび副密着部40bを主ケース15および副ケース34にそれぞれ着脱可能に取り付けるようにすれば、主ケース15または副ケース34の交換が必要となった場合等に、主、副ケース15、34と伝熱体40との連結、取り外しを容易に行うことができる。また、前記伝熱体40を金属で構成すれば、複雑な形状であっても安価に製作することができる。なお、この発明においては、第1、第2伝熱板の一端同士を蝶番により連結する一方、これらの他端同士を締結具により締結するようにしてもよい。
このように発熱体(電熱線20)が密閉収納された主ケース15と、遮断手段(サーマルプロテクタ35)の少なくとも感温部が密閉収納された副ケース34とを一定距離離して平行に配置する一方、熱伝導材料からなる伝熱体40の主密着部40aを発熱体(電熱線20)に重なり合った状態で主ケース15の外面に、副密着部40bを前記感温部に重なり合った状態で副ケース34の外面にそれぞれ密着させたので、通常の水温制御時における伝熱体40は、発熱体(電熱線20)および主ケース15から熱が流入しても水槽11の水Wに速やかに吸熱されてほぼ水温に保持され、この結果、伝熱体40の周囲において水の流れが滞る等の理由により水温が上昇しても、遮断手段(サーマルプロテクタ35)の感温部の温度は異常温度まで上昇することはなく、誤作動を確実に阻止することができる。
一方、水温制御装置への通電中に誤って主、副ケース15、34が水槽11から一体となって空中に取り出されたり、あるいは、水槽11の破損により水槽11内から水Wが流出して主、副ケース15、34が空中に露出するようになると、温度が上昇した主ケース15から伝熱体40を通じて副ケース34に大量の熱量が流入するため、サーマルプロテクタ35の感温部は速やかに異常温度まで上昇、即ち早期に気中通電を検出し、これにより、主ケース15の外面が比較的低い温度のときに電熱線20への通電を遮断し、安全性を容易に向上させることができる。なお、この発明においては、伝熱体を一体物で構成するとともに、該伝熱体の主密着部および副密着部にそれぞれ形成された挿入孔に主ケース、副ケースを挿入するようにしてもよく、あるいは、1枚の帯状金属板の両端部を円筒状に屈曲し、これら円筒状を呈する主密着部、副密着部に主ケース、副ケースを挿入するようにしてもよい。
また、この発明においては、主、副ケースから伝熱体が脱落することがないようであれば、伝熱体の主、副密着部を主、副ケースの外面の一部に密着させるだけでもよい。そして、前述した主ケース15と副ケース34との間の距離、伝熱体40の寸法、材質、ヒータ管12、ブロック管32の材質等を前記電熱線20の発熱量に応じて調整することで、サーマルプロテクタ35による通電遮断時におけるヒータ管12の外面温度を適正な値にコントロールすることができる。46は主ケース15の両端部にそれぞれ取り付けられた吸着体としてのキスゴムであり、これらのキスゴム46は水槽11の側壁内面を吸着することで、主、副ケース15、34を水槽11の側壁に付着させる。なお、この実施形態では主、副ケース15、34を、一般的な配置である横置きで水Wに沈めているが、遮断手段としてのサーマルプロテクタ35を主ケース15から離れた副ケース34に収納するようにしたので、主、副ケース15、34を縦置きで使用することもできる。
次に、前記実施形態1の作用について説明する。
前述した水温制御装置を用いて水Wの水温制御を行う場合には、伝熱体40により連結された主、副ケース15、34を水槽11内の水Wに沈めるとともに、制御ユニット23の設定ダイアル24によって水Wが希望する水温となるよう温度設定を行う。そして、水温検出センサ27によって測定した水Wの温度が設定温度以下であると、通電制御素子がオンとなって電熱線20に通電され、これにより、電熱線20が発熱して水槽11内の水Wが加熱される。一方、前記水Wの温度が電熱線20による加熱によって設定温度を超えるまで上昇すると、通電制御素子がオフとなり、電熱線20への通電が遮断される。このようにして水槽11内の水Wは設定温度に制御される。そして、このような水温制御時、主ケース15(電熱線20)から伝熱体40に熱が流れ入むが、このような熱は伝熱体40に接する水Wに速やかに吸熱されるため、該伝熱体40は温度が上昇することはなくほぼ水温に保持される。この結果、伝熱体40の周囲において水の流れが滞る等の理由により水温が上昇しても、サーマルプロテクタ35(感温部)の温度は異常温度まで上昇することはなく、誤作動を確実に阻止することができる。
一方、水温制御装置への通電中に、誤って主、副ケース15、34が水槽11から一体となって空中に取り出されたり、あるいは、水槽11の破損により水槽11内から水Wが流出して主、副ケース15、34が空中に露出するようになると、周囲が断熱性の高い空気により囲まれるため、電熱線20が発した熱の行き場が無くなって主ケース15の温度が上昇する。このため、温度が上昇した主ケース15から伝熱体40を通じて副ケース34に大量の熱量が流入して、サーマルプロテクタ35(感温部)の温度が速やかに異常温度まで上昇、即ちサーマルプロテクタ35が早期に気中通電を検出し、これにより、主ケース15の外面が昇温途中の比較的低温のうちにサーマルプロテクタ35が電熱線20への通電を遮断し、安全性を容易に向上させる。
図4は、この発明の実施形態2を示す図である。この実施形態においては、難燃性プラスチック等から構成されたコの字形のハウジング50を設けるとともに、該ハウジング50に前記主ケース15と副ケース34とを一定距離離した状態で平行となるよう支持させている。また、前述の水温検出センサ27をブロック管32内に収納するとともに、気中通電時に発熱体(電熱線20)からの熱を遮断手段(サーマルプロテクタ35)に伝達する熱伝導材料から構成された伝熱体40の主密着部40aを電熱線20に重なり合った状態で主ケース15の外面に密着させる一方、該伝熱体40の副密着部40bを遮断手段の感温部としてのサーマルプロテクタ35に重なり合わせた状態で副ケース34の外面に密着させている。そして、この実施形態では、前記第1電源コード25を同図に実線で示すように、ハウジング50から長手方向に引き出すとともに、前記第1電源コード25を長手方向に対して約90度だけ屈曲させるとともに、屈曲した部位の第1電源コード25ハウジング50に係止させることもできる。これにより、主、副ケース15、34を水槽11内において縦置きあるいは横置きのいずれの姿勢でも使用することができる。なお、他の構成、作用は前記実施形態1と同様である。
図5は、この発明の実施形態3を示す図である。この実施形態においては、一対の主ケース15を所定距離だけ離隔させながら平行に配置するとともに、これら一対の主ケース15間に該主ケース15から等距離だけ離隔させた状態で該主ケース15に平行に副ケース34を配置し、さらに、これら主、副ケース15、34の一端部同士を連結体53により、他端部同士を連結体54により連結している。また、気中通電時に発熱体(電熱線20)からの熱を遮断手段(サーマルプロテクタ35)に伝達する熱伝導材料から構成された伝熱体40の両端部に主密着部40aを、その中央部に副密着部40bを形成し、これら一対の主密着部40aを電熱線20に重なり合った状態で主ケース15の外面にそれぞれ密着させる一方、該伝熱体40の副密着部40bを感温部としてのサーマルプロテクタ35に重なり合わせた状態で副ケース34の外面に密着させている。このようにすれば、いずれか一方の電熱線20のみに通電させた状態と、両方の電熱線20に通電させた状態との異なった発熱量で水Wの水温調節を行うことができる。なお、他の構成、作用は前記実施形態1と同様である。
図6は、この発明の実施形態4を示す図である。この実施形態においては、副密着部40bの幅を主密着部40aの幅より狭くして伝熱体40の小型化を図るとともに、水温検出センサ27を副ケース34内に収納することで発熱体(電熱線20)から離隔し、水温検出センサ27による水温検出の精度向上を図っている。なお、他の構成、作用は前記実施形態1と同様である。
図7は、この発明の実施形態5を示す図である。この実施形態においては、副ケース34内に制御手段としてのサーマルプロテクタ56、および、遮断手段としての温度ヒューズ57を収納するとともに、これらサーマルプロテクタ56、温度ヒューズ57を電源用導線に直列接続している。58は主密着部58aが電熱線20に重なり合った状態で主ケース15の外面に密着される一方、副密着部58bが前記サーマルプロテクタ56、温度ヒューズ57の双方に重なり合った状態で副ケース34の外面に密着した伝熱体である。そして、この伝熱体58は水温制御装置が気中通電状態となったとき、発熱体(電熱線20)からの熱をサーマルプロテクタ56、温度ヒューズ57に伝達して加熱し、これにより、最初に設定温度においてサーマルプロテクタ56を低温で作動させて電熱線20への通電を遮断し、仮に前記サーマルプロテクタ56が故障している場合でも、異常温度となったときに温度ヒューズ57を溶断させて、電熱線20への通電を確実に遮断して安全性をさらに向上させている。そして、このものでは電熱線20における発熱量に応じてサーマルプロテクタ56、温度ヒューズ57の位置を調節することで、これらの作動の時期を容易に変更することができる。なお、この実施形態においては、前述した制御ユニット23は不要であるので設けられていない。また、他の構成、作用は前記実施形態1と同様である。
この発明は、観賞魚等を飼育する水槽の水温制御装置の産業分野に適用できる。
11…水槽 15…主ケース
20…発熱体 29…制御手段
34…副ケース 35…遮断手段
40a…主密着部 40b…副密着部
40…伝熱体 W…水

Claims (3)

  1. 主ケースおよび副ケースと、前記主ケース内に密閉収納され、通電されたとき発熱して水槽内の水を加熱する発熱体と、前記発熱体に対する通電を制御することで水槽内の水の温度を設定温度に制御する制御手段と、前記副ケース内に少なくとも感温部が密閉収納され、該感温部が設定温度より高い異常温度まで上昇したとき、発熱体に対する通電を遮断する遮断手段とを備えた水槽の水温制御装置において、前記主ケースと副ケースとを一定距離離して平行に配置する一方、発熱体に重なり合った状態で主ケースの外面に密着している主密着部、および、感温部に重なり合った状態で副ケースの外面に密着している副密着部を有し、熱伝導材料からなる伝熱体を設けたことを特徴とする水槽の水温制御装置。
  2. 前記伝熱体の主密着部および副密着部を、主ケースおよび副ケースにそれぞれ着脱可能に取り付けた請求項1記載の水槽の水温制御装置。
  3. 前記伝熱体を金属から構成した請求項1または2記載の水槽の水温制御装置。
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