JP2018145334A - エーテル化セルロース繊維及び水を含有する組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕 エーテル化セルロース繊維及び水を含有する組成物であって、該エーテル化セルロース繊維が、置換基を有していてもよい炭化水素基がエーテル結合を介してセルロース繊維に結合しており、セルロースI型結晶構造を有する改質セルロース繊維である、組成物。
〔2〕 置換基を有していてもよい炭化水素基がエーテル結合を介してセルロース繊維に結合しており、セルロースI型結晶構造を有する改質セルロース繊維からなる起泡剤。
本発明におけるエーテル化セルロース繊維は、セルロース繊維表面に置換基を有していてもよい炭化水素基がエーテル結合を介して結合しており、セルロースI型結晶構造を有する改質セルロース繊維であることを特徴とする。なお、本明細書において、「エーテル結合を介して結合」とは、セルロース繊維表面の水酸基に修飾基が反応して、エーテル結合した状態を意味する。
また、本発明における置換基を有してもよい炭化水素基において、置換基としては、ハロゲン原子、オキシエチレン基等のオキシアルキレン基及び水酸基等が挙げられ、起泡性、経済性の観点から、好ましくはオキシエチレン基及び水酸基である。
−CH2−CH(R0)−R1 (1)
−CH2−CH(R0)−CH2−(OA)n−O−R1 (2)
〔式中、一般式(1)及び一般式(2)におけるR0は水素原子又は水酸基を示し、一般式(1)及び一般式(2)におけるR1はそれぞれ独立して炭素数3以上30以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキルを示し、一般式(2)におけるnは0以上50以下の数、Aは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示す。〕
態様1のエーテル化セルロース繊維は、前記の一般式(1)及び下記一般式(2)で表される置換基から選ばれる1種又は2種以上の置換基を単独で又は任意の組み合わせで導入される。なお、導入される置換基が前記置換基群のいずれか一方の場合であっても、各置換基群においては同一の置換基であっても2種以上が組み合わさって導入されてもよい。
態様1のエーテル化セルロース繊維において、セルロースの無水グルコースユニット1モルに対する前記一般式(1)で表される置換基及び一般式(2)で表される置換基から選ばれる置換基の導入率は、置換基の種類により一概には限定できないが、起泡性の観点から、好ましくは0.0001モル以上、より好ましくは0.0005モル以上、更に好ましくは0.0007モル以上であり、また、セルロースI型結晶構造を有し、起泡性の観点から、好ましくは1.5モル以下、より好ましくは1.3モル以下、更に好ましくは1.0モル以下、更に好ましくは0.8モル以下、更に好ましくは0.6モル以下、更に好ましくは0.5モル以下である。ここで、一般式(1)で表される置換基と一般式(2)で表される置換基のいずれもが導入されている場合は合計した導入モル率のことである。なお、本明細書において、導入率は、後述の実施例に記載の方法に従って測定することができ、また、導入モル比又は修飾率と記載することもある。
−CH2−CH(R0)−R1 (1)
−CH2−CH(R0)−CH2−(OA)n−O−R1 (2)
−CH2−CH(R0)−R2 (3)
〔式中、一般式(1)及び一般式(2)におけるR0は水素原子又は水酸基を示し、一般式(1)及び一般式(2)におけるR1はそれぞれ独立して炭素数3以上30以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を示し、一般式(2)におけるnは0以上50以下の数、Aは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、一般式(3)におけるR0は水素原子又は水酸基を示し、R2は炭素数1以上2以下のアルキル基を示す。〕
態様2のエーテル化セルロース繊維における、置換基を有していてもよい炭化水素基は、(a)前記の一般式(1)で表される置換基及び一般式(2)で表される置換基から選ばれる1種又は2種以上の置換基、ならびに、(b)前記の一般式(3)で表される置換基であり、即ち、(a)群の置換基と(b)群の置換基が共に結合され、各群において単独で又は任意の組み合わせで導入される。なお、(a)群の置換基においては、一般式(1)で表される置換基又は一般式(2)で表される置換基のいずれか一方の場合であっても、各置換基においては同一の置換基であっても2種以上が組み合わさって導入されてもよい。(a)群の置換基において、一般式(1)で表される置換基と一般式(2)で表される置換基が、それぞれ、単独で又は2種以上が組み合わせて導入されてもよい。
一般式(3)におけるR2は炭素数1以上2以下のアルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基である。一般式(3)で表される置換基の具体例としては、例えば、プロピル基、ブチル基、2−ヒドロキシ−プロピル基、2−ヒドロキシ−ブチル基等が挙げられる。
態様2のエーテル化セルロース繊維において、セルロースの無水グルコースユニット1モルに対する前記一般式(1)で表される置換基及び一般式(2)で表される置換基から選ばれる置換基の導入率は態様1と同様であり、セルロースの無水グルコースユニット1モルに対する前記一般式(3)で表される置換基の導入率は、セルロースI型結晶構造を有し、起泡性の観点から、好ましくは1.5モル以下、より好ましくは1.0モル以下、更に好ましくは0.8モル以下であり、好ましくは0.01モル以上、より好ましくは0.02モル以上、更に好ましくは0.04モル以上である。
本発明におけるエーテル化セルロース繊維としては、置換基の種類に関係なく、平均繊維径に特に限定はない。例えば、平均繊維径がマイクロオーダーの態様、平均繊維径がナノオーダーの態様が例示される。
本発明におけるエーテル化セルロース繊維の結晶化度は、起泡性発現の観点から、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上、更に好ましくは20%以上である。また、原料入手性の観点から、好ましくは90%以下、より好ましくは85%以下、更に好ましくは80%以下、更に好ましくは75%以下である。なお、本明細書において、セルロースの結晶化度は、X線回折法による回折強度値から算出したセルロースI型結晶化度であり、後述の実施例に記載の方法に従って測定することができる。なお、セルロースI型とは天然セルロースの結晶形のことであり、セルロースI型結晶化度とは、セルロース全体のうち結晶領域量の占める割合のことを意味する。セルロースI型結晶構造の有無は、X線回折測定において、2θ=22.6°にピークがあることで判定することができる。
本発明におけるエーテル化セルロース繊維は、上記したようにセルロース繊維表面に、置換基を有していてもよい炭化水素基がエーテル結合を介して結合しているが、置換基の導入は、特に限定なく公知の方法に従って行うことができる。
態様1のエーテル化セルロース繊維の製造方法の具体例として、セルロース系原料に対し、塩基存在下、特定の化合物を反応させる態様が挙げられる。
セルロース系原料は、特に制限はなく、木本系(針葉樹・広葉樹)、草本系(イネ科、アオイ科、マメ科の植物原料、ヤシ科の植物の非木質原料)、パルプ類(綿の種子の周囲の繊維から得られるコットンリンターパルプ等)、紙類(新聞紙、段ボール、雑誌、上質紙等)が挙げられる。なかでも、入手性及びコストの観点から、木本系、草本系が好ましい。
本製造態様においては、前記セルロース系原料に、塩基を混合する。
〔式中、R1は炭素数3以上30以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン原子である。〕
一般式(1B)で示される化合物の具体例としては、1−クロロペンタン、1−クロロヘキサン、1−クロロオクタン、1−クロロデカン、1−クロロドデカン、1−クロロヘキサデカン、1−クロロオクタデカン、1−ブロモペンタン、1−ブロモヘキサン、1−ブロモオクタン、1−ブロモデカン、1−ブロモドデカン、1−ブロモヘキサデカン、1−ブロモオクタデカン、1−ヨードペンタン、1−ヨードヘキサン、1−ヨードオクタン、1−ヨードデカン、1−ヨードドデカン、1−ヨードヘキサデカン、1−ヨードオクタデカンが挙げられる。
前記化合物とセルロース系原料とのエーテル反応は、溶媒の存在下で、両者を混合することにより行うことができる。溶媒としては、特に制限はなく、前記塩基を存在させる際に使用することができると例示した溶媒を用いることができる。
かかる製造方法の一例としては、例えば、塩基存在下、態様1のエーテル化セルロース繊維と、一般式(3)で表される置換基をエーテル結合を介して結合させることができる化合物とを反応させる方法が挙げられる。本発明においては、一般式(1)及び/又は(2)で表される置換基の導入と、一般式(3)で表される置換基の導入との導入順は問わず、一般式(3)で表される置換基の導入条件は、態様1と同じ条件を採用できる。
〔式中、R2は炭素数1以上2以下のアルキル基を示し、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン原子である。〕
一般式(3B)で示される化合物の具体例としては、1−クロロプロパン、1−クロロブタン、1−ブロモプロパン、1−ブロモブタン、1−ヨードプロパン、1−ヨードブタン等が挙げられる。
本発明の組成物を構成する水は、特に制限されないが、夾雑物ができるだけ少ないものが好ましい。例えば、上水道水、工業用水、イオン交換水、蒸留水、超純水が好ましい水である。
エーテル化セルロース繊維は、水と混合して本発明の組成物とすることができる。本発明はまた、エーテル化セルロース繊維と水とを含有してなる組成物を提供する。
本発明の組成物は、各々の用途に合わせて、前記エーテル化セルロース繊維と水、更に必要により各種添加剤を含有する原料を、公知の攪拌機を用いて混合することにより調製することができる。
1000Lの反応槽に、ポリオキシエチレン(13)−n−アルキル(C12)エーテル(花王社製、エマルゲン120、アルキル鎖長;n−C12、オキシエチレン基のモル平均重合度;13)250kgを融解して仕込み、更にテトラブチルアンモニウムブロミド(広栄化学工業社製)3.8kg、エピクロルヒドリン(ダウケミカル社製)81kg、トルエン83kgを投入して、攪拌・混合した。槽内温度を50℃に維持しつつ、攪拌しながら、48質量%水酸化ナトリウム水溶液(南海化学社製)130kgを1時間で滴下した。滴下終了後、槽内温度を50℃に維持したまま6時間、攪拌・熟成した。熟成終了後、反応混合物を水250kgで6回水洗して塩及びアルカリを除去し、その後、有機相を減圧(6.6kPa)下、90℃まで昇温し、残留するエピクロルヒドリン、溶媒及び水を留去した。減圧下、更に水蒸気250kgを吹き込んで低沸点化合物を除去し、下式の構造を有するn−アルキル(C12)ポリオキシエチレン(13)グリシジルエーテル(以下、エマルゲン120GEともいう。)240kgを得た。
まず、絶乾したセルロース粉末(レッテンマイヤー社製、ARBOCEL BC200)45gに、6.4質量%の水酸化ナトリウム水溶液96g(和光純薬社製 水酸化ナトリウム顆粒及びイオン交換水により調製、NaOH0.55等量/無水グルコースユニット1等量(AGU:セルロース原料がすべて無水グルコースユニットで構成されていると仮定し算出、以下同様))を添加し、均一に混合した後、酸化プロピレン39g(和光純薬社製、2.4等量/AGU)を添加し、密閉した後に50℃、24h静置反応を行った。反応後、酢酸(和工光純薬社製)で中和し、水/イソプロパノール(和光純薬社製)混合溶媒で十分に洗浄することで不純物を取り除き、更に50℃で一晩真空乾燥を行うことで、1種類の置換基を有するエーテル化セルロース繊維を得た。
実施例1にて得られた1種類の置換基を有するエーテル化セルロース繊維45gに、6.4質量%の水酸化ナトリウム水溶液96g(NaOH0.55等量/AGU)を添加し、均一に混合した後、製造例1で調製したポリオキシアルキレンアルキルエーテル化剤23g(0.10等量/AGU)を添加し、密閉した後に70℃、20h静置反応を行った。反応後、酢酸で中和し、アセトン(和光純薬社製)及び水/イソプロパノール混合溶媒で十分に洗浄することで不純物を取り除き、更に50℃で一晩真空乾燥を行うことで、2種類の置換基を有するエーテル化セルロース繊維を得た。
得られたエーテル化セルロース繊維中に含有される、疎水エーテル基の含有量%(質量%)は、Analytical Chemistry, Vol.51, No.13, 2172(1979)、「第十五改正日本薬局方(ヒドロキシプロピルセルロースの分析方法の項)」等に記載の、セルロースエーテルのアルコキシ基の平均付加モル数を分析する手法として知られるZeisel法に準じて算出した。以下に手順を示す。
(ii)精製、乾燥を行ったエーテル化セルロース繊維100mg、アジピン酸100mgを10mLバイアル瓶に精秤し、ヨウ化水素酸2mLを加えて密栓した。
(iii)上記バイアル瓶中の混合物を、スターラーチップにより攪拌しながら、160℃のブロックヒーターにて1時間加熱した。
(iv)加熱後、バイアルに内標溶液3mL、ジエチルエーテル3mLを順次注入し、室温で1分間攪拌した。
(v)バイアル瓶中の2相に分離した混合物の上層(ジエチルエーテル層)をガスクロマトグラフィー(SHIMADZU社製、「GC2010Plus」)にて分析した。分析条件は以下のとおりであった。
カラム:アジレント・テクノロジー社製DB−5(12m、0.2mm×0.33μm)
カラム温度:100℃→10℃/min→280℃(10min Hold)
インジェクター温度:300℃、検出器温度:300℃、打ち込み量:1μL
得られたエーテル基含有量から、下記数式(1)を用いてモル置換度(MS)(無水グルコースユニット1モルに対する置換基モル量)を算出した。
MS=(W1/Mw)/((100−W1)/162.14)
W1:エーテル化セルロース繊維中のエーテル基の含有量(質量%)
Mw:導入したエーテル化試薬の分子量(g/mol)
エーテル化セルロース繊維の結晶構造は、リガク社製の「RigakuRINT 2500VC X−RAY diffractometer」を用いて以下の条件で測定することにより確認した。
測定条件は、X線源:Cu/Kα−radiation、管電圧:40kv、管電流:120mA、測定範囲:回折角2θ=5〜45°、X線のスキャンスピード:10°/minとした。測定用サンプルは面積320mm2×厚さ1mmのペレットを圧縮し作製した。また、セルロースI型結晶構造の結晶化度は得られたX線回折強度を、以下の式(A)に基づいて算出した。
〔式中、I22.6は、X線回折における格子面(002面)(回折角2θ=22.6°)の回折強度、I18.5は,アモルファス部(回折角2θ=18.5°)の回折強度を示す〕
したがって、上記式(A)で得られる結晶化度が35%以下の場合には、以下の式(B)に基づいて算出した値を結晶化度として用いることができる。
セルロースI型結晶化度(%)=[Ac/(Ac+Aa)]×100 (B)
〔式中、Acは、X線回折における格子面(002面)(回折角2θ=22.6°)、(011面)(回折角2θ=15.1°)および(0−11面)(回折角2θ=16.2°)のピーク面積の総和、Aaは,アモルファス部(回折角2θ=18.5°)のピーク面積を示し、各ピーク面積は得られたX線回折チャートをガウス関数でフィッティングすることで求める〕
<起泡試験>
試験液20gを100mL蓋付きメスシリンダーに入れ、10回/10秒間の速さで振とうを行い、静置直後の泡量(空気相と泡面境界の目盛−溶液相と泡面境界)を測定した。
5人の専門パネラーが、試験液0.5mLを手指に塗布し、水道水ですすいだ後、乾燥し、以下に示す評価基準及び評価方法により、乾燥後のさらさら感、乾燥後のコート感の評価を行った。表2には、5人の評価の平均点を記載した。
・乾燥後のさらさら感
5:非常にさらさらし、皮膚のべたつきを全く感じない。
4:さらさらし、ほとんどべたつきを感じない。
3:普通(比較例2と同等)。
2:さらさらせず、はっきりとべたつきを感じる。
1:非常にべたつく(さらさら感が全く感じない)。
・乾燥後のコート感
5:コート感が強く、指先のかさつきを全く感じない。
4:コート感があり、指先のかさつきが弱い。
3:普通(比較例2と同等)。
2:コート感がなく、指先のかさつきが強い。
1:全くコート感がなく、指先のかさつきが非常に強い。
5人の専門パネラーが、試験液0.1mLをトレス(アジア毛、約15cm、1g)に塗布、すすぎ、乾燥(ドライヤー)を行い、以下に示す評価基準及び評価方法により、塗布時の髪のまとまり性、乾燥後の髪のまとまり性、乾燥後の櫛通り性、及び乾燥後の髪の艶感の評価を行った。表2には、5人の評価の平均点を記載した。
・塗布時又は乾燥後の髪のまとまり性
5:髪のまとまりが非常によい。
4:髪のまとまりがよい。
3:普通(比較例2と同等)。
2:髪のまとまりが悪い。
1:髪が全くまとまらない。
・乾燥後の櫛通り性
5:櫛通りが非常に良い。
4:櫛通りが良い。
3:櫛通りが普通(比較例2と同等)。
2:櫛通りが悪い。
1:櫛通りが非常に悪い。
・乾燥後の髪の艶感
5:艶感が強い。
4:艶感がややある。
3:普通(比較例2と同等)。
2:艶感があまりない。
1:艶感が全くない。
試験液0.1mLをスライドガラス(18mm×50mm)に一様になるように塗布後、イオン交換水(100mL)ですすぎ、ドライヤーを用いて乾燥させた。マイクロシリンジにてイオン交換水(0.02mL)を上記処理を行ったスライドガラスに滴下し、光学顕微鏡(キーエンス社製、「デジタルマイクロスコープVHX−1000」、倍率25倍)にて滴下後5秒後の液滴を撮影後、本機を用いて接触角を算出した。数値(接触角)が大きいほど表面が疎水的となり、撥水性が良好である。
50mLのガラス製サンプル瓶(マルエム社製、No.7)に試験液10gおよびイオン交換水20gを入れ、均一に混合した後に、木綿布(5cm×5cm)を入れ、30回/10秒で激しく振とうし、試験液を木綿布に十分浸漬させた。1時間静置後、試験液を排水し、水道水(40mL、25℃)にて3回共洗いを行った後に乾燥させた。これらの木綿布を用いて、乾燥後のしわ抑制性と、速乾性を評価した。
乾燥後の木綿布の使用感
5人の専門パネラーにより、以下に示す評価基準及び評価方法により、乾燥後のしわ抑制性について評価を行った。表2には、5人の評価の平均点を記載した。
・乾燥後のしわ抑制性
5:繊維を強く絞っても、しわが全く生じない。
4:繊維を強く絞っても、しわが生じにくい。
3:繊維を強く絞ると、しわが生じるが、弱く絞る場合は、しわが生じない。
(比較例2と同等)
2:繊維を弱く絞っても、僅かにしわが生じる。
1:繊維を弱く絞っても、大量のしわが生じる。
乾燥後の木綿布にイオン交換水0.5gを浸漬させたのち、ドライヤーにて乾燥を行い、30秒後、60秒後及び90秒後の水分重量を測定することで乾燥速度を評価した。短時間で水分減少する方が速乾性に優れることを示す。
起泡性に関して、実施例1、2と比較例1から、単なるセルロース繊維では起泡性は見られず、エーテル化セルロース繊維とすることで明確に起泡性が確認できた。
皮膚塗布、毛髪塗布、硬質表面塗布及び衣料塗布に関して、比較例1の単なるセルロース繊維は、基準の水と同程度の効果であったが、実施例1、2のエーテル化セルロース繊維では、明確に効果が向上していた。
Claims (6)
- エーテル化セルロース繊維及び水を含有する組成物であって、該エーテル化セルロース繊維が、置換基を有していてもよい炭化水素基がエーテル結合を介してセルロース繊維に結合しており、セルロースI型結晶構造を有する改質セルロース繊維である、組成物。
- エーテル化セルロース繊維が、下記一般式(1)で表される置換基及び下記一般式(2)で表される置換基から選ばれる1種又は2種以上の置換基がエーテル結合を介してセルロース繊維に結合しており、セルロースI型結晶構造を有する改質セルロース繊維である、請求項1に記載の組成物。
−CH2−CH(R0)−R1 (1)
−CH2−CH(R0)−CH2−(OA)n−O−R1 (2)
〔式中、一般式(1)及び一般式(2)におけるR0は水素原子又は水酸基を示し、一般式(1)及び一般式(2)におけるR1はそれぞれ独立して炭素数3以上30以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキルを示し、一般式(2)におけるnは0以上50以下の数、Aは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示す。〕 - エーテル化セルロース繊維が、下記一般式(1)で表される置換基及び下記一般式(2)で表される置換基から選ばれる1種又は2種以上の置換基、並びに下記一般式(3)で表される置換基が、それぞれ独立して、エーテル結合を介してセルロース繊維に結合しており、セルロースI型結晶構造を有する改質セルロース繊維である、請求項1に記載の組成物。
−CH2−CH(R0)−R1 (1)
−CH2−CH(R0)−CH2−(OA)n−O−R1 (2)
−CH2−CH(R0)−R2 (3)
〔式中、一般式(1)及び一般式(2)におけるR0は水素原子又は水酸基を示し、一般式(1)及び一般式(2)におけるR1はそれぞれ独立して炭素数3以上30以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を示し、一般式(2)におけるnは0以上50以下の数、Aは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、一般式(3)におけるR0は水素原子又は水酸基を示し、R2は炭素数1以上2以下のアルキル基を示す。〕 - 分散体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
- 皮膚用処理剤組成物、毛髪用処理剤組成物、硬質表面用処理剤組成物又は衣料用処理剤組成物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 置換基を有していてもよい炭化水素基がエーテル結合を介してセルロース繊維に結合しており、セルロースI型結晶構造を有する改質セルロース繊維からなる起泡剤。
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