JP2018199560A - フォークリフト制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォークの角度を調整できない場合であっても、フォークをポケットに適切に差し込んでパレットを持ち上げることができる、フォークリフト制御装置の提供。【解決手段】(a)フォーク差し込み範囲wがフォーク25の幅Dより大きく、かつ(b)設備中心Oからポケット43の外側端43aまでの距離Waが設備中心Oからフォーク25の外側端までの距離(d+D)より大きく、かつ(c)フォーク25のポケット43への差し込み可能量eが閾値より大きい場合に、ポケット43へのフォーク25の差し込みを許容する。そのため、パレット41を十分に支えることが可能な位置までフォーク25をポケット43に差し込むことができる状態でフォーク25をポケット43に差し込めるので、フォーク25の角度を調整できない場合であっても、フォーク25をポケット43に適切に差し込んでパレット41を持ち上げることが可能となる。【選択図】 図16

Description

本発明は、段積みされたスキッドをスキッド毎にばらすフォークリフト(バラシ装置)に設けられるフォークリフト制御装置に関する。
特許文献1は、フォークがパレットのポケットに対して正しい前進方向(差し込み方向)となるようにフォークリフトを操舵してフォークの向きを変える、フォークリフト制御装置を開示している。
しかし、上記特許文献1開示の技術には、つぎの問題点がある。
フォークの差し込み方向が固定されておりフォークの差し込み方向が変更できない場合、フォークの角度を調整できないため、フォークをポケットに適切に差し込んでパレットを持ち上げることが困難である。
特開2017−019596号公報
本発明の目的は、フォークの角度を調整できない場合であっても、フォークをポケットに適切に差し込んでパレットを持ち上げることができる、フォークリフト制御装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) パレットに設けられたポケットに、X軸方向の両側から一対のフォークを差し込んで、前記パレットの上昇または下降を行うフォークリフトを制御する、フォークリフト制御装置であって、
前記パレットのX軸方向の両側面におけるそれぞれの中心位置を検出するセンサと、
前記センサの検出値に基づいて、(i)前記パレットのX軸方向の両側面におけるそれぞれの中心位置のZ軸方向における平均を算出し、該平均と、一対の前記フォークのZ軸方向における中心である設備中心とが一致するように、前記パレットを移動させるとともに、(ii)前記パレットの回転角を算出する、パレット移動・回転角算出部と、
前記ポケットの幅と前記回転角とに基づいて、前記ポケットのZ軸方向長さであるフォーク差し込み範囲を算出するとともに、前記設備中心から前記ポケットの外側端までのZ軸方向の距離を算出する、フォーク差し込み範囲・距離算出部と、
前記フォークのZ軸方向の幅と、前記設備中心から前記フォークまでのZ軸方向の距離と、前記フォーク差し込み範囲と、前記設備中心から前記ポケットの外側端までのZ軸方向の距離と、の全部または一部に基づいて、前記フォークの前記ポケットへの差し込み可能量を算出する、差し込み可能量算出部と、
を有しており、
前記フォーク差し込み範囲が前記フォークのZ軸方向の幅より大きく、かつ、前記設備中心から前記ポケットの外側端までのZ軸方向の距離が前記設備中心から前記フォークの外側端までのZ軸方向の距離より大きく、かつ、前記フォークの前記ポケットへの差し込み可能量が閾値より大きい場合に、前記ポケットへの前記フォークの差し込みを許容する、
フォークリフト制御装置。
上記(1)のフォークリフト制御装置によれば、(a)前記フォーク差し込み範囲が前記フォークのZ軸方向の幅より大きく、かつ、(b)前記設備中心から前記ポケットの外側端までのZ軸方向の距離が前記設備中心から前記フォークの外側端までのZ軸方向の距離より大きく、かつ、(c)前記フォークの前記ポケットへの差し込み可能量が閾値より大きい場合に、前記ポケットへの前記フォークの差し込みを許容する。上記(a)〜(c)の条件でフォークのポケットへの差し込みを行うことによって、パレットを十分に支えることが可能な位置までフォークをポケットに差し込むことができる状態でフォークをポケットに差し込めるので、フォークの角度を調整できない場合であっても、フォークをポケットに適切に差し込んでパレットを持ち上げることが可能となる。
本発明実施例のフォークリフト制御装置によって制御されるフォークリフトの模式図である。 図1のフォークリフトに積まれるスキッドの1つを示す斜視図である。 図1のフォークリフトの、スキッドが積まれていない状態の模式正面図である。 図3の状態から、フォークリフトに段積みスキッドが運び込まれたときの、フォークリフトの模式正面図である。 図4の状態から、下から2段目のパレットのポケットの高さまでフォークを上昇させたときの、フォークリフトの模式正面図である。 図5の状態から、リフターを閉じてフォークをポケットに進入させたときの、フォークリフトの模式正面図である。 図6の状態から、フォークを上昇させたときの、フォークリフトの模式正面図である。 図7の状態から、下から1段目のスキッドを搬出したときの、フォークリフトの模式正面図である。 図8の状態から、フォークですくったパレットの底面がコンベアに載るところまでフォークを下降させたときの、フォークリフトの模式正面図である。 図9の状態から、リフターを開いてフォークをポケットから抜いたときの、フォークリフトの模式正面図である。 本発明実施例のフォークリフト制御装置によって制御されるフォークリフトで段バラシされたスキッドの流れを示す、イメージ図である。 図1のフォークリフトに運び込まれる段積みスキッドにおける下から2段目のパレットが、正しい位置から回転している場合を示す、模式斜視図である。 パレットの回転角度が比較的小さい場合の、パレットとフォークとの模式図である。 パレットの回転角度が比較的大きい場合の、パレットとフォークとの模式図である。 本発明実施例のフォークリフト制御装置の概略図である。 本発明実施例のフォークリフト制御装置の制御ルーチンのフローチャートである。 本発明実施例のフォークリフト制御装置における、パレット移動・回転角算出部によって(a)パレットが移動する前と(b)パレットが移動した後の状態の、パレットとフォークとの模式図である。 本発明実施例のフォークリフト制御装置における、パレット移動・回転角算出部によってパレットの回転角を算出する方法を示す、パレットとフォークとの模式図である。 本発明実施例のフォークリフト制御装置における、パレット移動・回転角算出部によってパレットが移動した後の状態の、パレットとフォークとの模式図である。 本発明実施例のフォークリフト制御装置における、「設備中心からポケットの外側端までのZ軸方向の距離(Wa)」>「ポケットのZ軸方向長さであるフォーク差し込み範囲(w)」の場合の、差し込み可能量算出部によってフォークのポケットへの差し込み可能量を算出する方法を示す、パレットとフォークとの模式図である。 図20のA1部拡大図である。 図21のA2部拡大図である。 本発明実施例のフォークリフト制御装置における、「設備中心からポケットの外側端までのZ軸方向の距離(Wa)」≦「ポケットのZ軸方向長さであるフォーク差し込み範囲(w)」の場合の、差し込み可能量算出部によってフォークのポケットへの差し込み可能量を算出する方法を示す、パレットとフォークとの模式図である。 図23のB1部拡大図である。 図24のB2部拡大図である。 本発明実施例の比較例を示す工程図である。
以下に、図面を参照して、本発明実施例のフォークリフト制御装置(以下、単に制御装置ともいう)100を説明する。
〔フォークリフト〕
まず、本発明実施例の制御装置100によって制御されるフォークリフト20について説明する。
フォークリフト20は、図1に示される上下方向に段積みされる複数のスキッド(荷山)40をスキッド40毎にばらす装置である。各スキッド40は、図2に示すように、パレット41と、その上部に複数積載される部品箱42と、からなる。パレット41には、移載/搬送時にフォークリフトなどでスキッド40をすくい上げるためのポケット(フォークポケット)43が各側面に2個ずつ設けられている。
スキッド40は、図26に示すように、複数の納入トラック50から納入され、スペース都合により一時置き場51に、作業者50aが有人フォークリフト50bを使って運搬して段積みしておかれる。後工程では、スキッド40毎に運搬されるため、段積みをばらす作業が必要である。この段積みをばらすために、フォークリフト20が設けられる。
納入される部品の形状によって部品箱42の形状は多種多様、かつ、仕入先が手配するパレット41も各仕入先の都合により多種多様であるため、各スキッド40の形状(荷山の形状)はその都度異なっている。また、一時置き場51に作業者50aが有人フォークリフト50bを使って段積みするため、段積みされたスキッド40の上段と下段のパレット中心やパレット向き(回転角度)が揃えられていない。そのため、一時置き場51に段積みされた複数のスキッド40をスキッド毎にばらすのに、作業者53が目視しながら有人フォークリフト装置52を操作するのが一般的であった。本発明の制御装置100によって制御されるフォークリフト20は、作業者53による目視作業を廃止し、無人化してスキッド40毎にばらす無人フォークリフトである。
フォークリフト20は、図1に示すように、ベース21と、ベース21に対してレール22に沿ってX軸方向に可動なリフター23と、リフター23をレール22に沿ってX軸方向に移動させるリフター開閉用モータ24と、リフター23に配設されてリフター23に沿ってY軸方向(上下方向)に可動なフォーク25と、フォーク上下用モータ26と、フォーク上下用モータ26の動力を減速機27を経由してフォーク25に伝えるボールねじ28と、ベース21に対してZ軸方向に可動なコンベア29と、コンベア用モータ30と、コンベア用モータ30の動力をコンベア29に伝えるベルト31と、を有する。
なお、上記において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、いずれも互いに直交する方向であり、Y軸方向が上下方向となっている。X軸方向がたとえばフォークリフト20の左右方向の場合、Z軸方向はフォークリフト20の前後方向である。
レール22、リフター23、リフター開閉用モータ24、フォーク25、フォーク上下用モータ26、減速機27およびボールねじ28は、X軸方向に間隔をおいて一対設けられている。また、フォーク25は、図17に示すように、パレット41の各側面に2個ずつ設けられるポケット43に差し込むことができるように、Z軸方向に間隔をおいて一対設けられている。フォークリフト20は、パレット41に設けられたポケット43に、X軸方向の両側から一対のフォーク25をそれぞれ差し込んで、パレット41の上昇または下降を行う。
〔フォークリフトの作動〕
フォークリフト20の作動を説明する。
(i) フォークリフト20の原位置は、図3に示すように、リフター23が開き端にあり、フォーク25が下降端にある位置である。この状態から、図4に示すように、コンベア用モータ30にてコンベア29をZ軸方向に駆動させて、前工程から段積みされたスキッド40をフォークリフト20内に運び込む。
(ii) 次いで、下から2段目のパレット41(41a)のポケット43の位置を制御装置100にて計測し、図5に示すように、その高さまでフォーク上下用モータ26にてフォークを上昇させる(Y軸方向に移動させる)。その後、図6に示すように、リフター開閉用モータ24にてリフター23をX軸方向に移動させて閉じ、フォーク25を下から2段目のパレット41(41a)のポケット43に進入させる。
(iii) 次いで、図7に示すように、フォーク上下用モータ26にてフォーク25をさらに所定量(例えば100mm)上昇させ、コンベア29に1段目(最下段)のスキッド40だけが積載される状態にする。この状態から、図8に示すように、コンベア用モータ30にてコンベア29をZ軸方向に駆動させて1段目のスキッド40を搬出する(段バラシ)。
(iv) 次いで、図9に示すように、フォーク25ですくった下から2段目にあったパレット41(41a)の底面41bがコンベア29に載るところまで、フォーク上下用モータ26にてフォーク25を下降させる(Y軸方向に移動させる)。その後、図10に示すように、リフター開閉用モータ24にてリフター23をX軸方向に開き端まで移動させる。
(v) 段積みされたスキッド40を1つずつ搬出するまで上記(ii)〜(iv)の作動を繰り返し、図11に示すように、段積みされたスキッド40のバラシが完了する。段積みされたスキッド40のバラシが完了した後、上記(i)と同様に、別の段積みされたスキッド40をフォークリフト20内に運び込み、上記(ii)〜(iv)の作動を繰り返してバラシが行われる。
なお、上記の〔フォークリフトの作動〕を行うために、(A1)フォーク25のY軸方向の可動範囲、(A2)リフター23のX軸方向の可動範囲、(A3)フォーク25のX軸方向のサイズ、は、以下のようにされる。
(A1)フォーク25のY軸方向の可動範囲は、上限は、各スキッド40の最大高さ+100mm+パレット41の最大厚みとし、下限は、コンベア29にパレット41(41a)を降ろすまでとする。上限は、下から2段目のパレット41(41a)のポケット43にフォーク25を進入させることができるようにするためであり、下限は、下から2段目にあったスキッド40を最下段のスキッドをばらした後にコンベア29に降ろすことを可能にするためである。
(A2)リフター23のX軸方向の可動範囲は、開きの寸法は、スキッド40のX軸方向の最大幅+フォーク25のX軸方向のサイズ+余裕(100mm程度)であり、閉じの寸法は、スキッド40のX軸方向の最小幅+余裕(100mm程度)とする。開きの寸法は、スキッド40をZ軸方向に移動させる際にフォーク25が邪魔になることを防止するためであり、閉じの寸法は、スキッド40のX軸方向の幅によらずフォーク25をポケット43に差し込むことができるようにするためである。
(A3)フォーク25のX軸方向のサイズは、フォーク25の掛かり(300mm程度)+余裕(100mm程度)とする。フォーク25のサイズは、スキッド40のX軸方向の幅によらずフォーク25をポケット43に差し込むことができるようにするためである。
前述したように、図12に示すように、一時置き場51に段積みされたスキッド40の上段と下段のパレット中心やパレット向き(回転角度)は揃えられていない。それ故、下から2段目のパレット41(41a)のポケット43の高さ位置までフォーク25を上昇させた後にフォーク25をポケット43に差し込む時、図13に示すようにパレット41の回転角度が比較的小さい場合には、フォーク25をポケット43に問題無く差し込むことができるが、図14に示すようにパレット41の回転角度が比較的大きい場合には、フォーク25がパレット41の外側面やポケット43の内壁(内面)に当たってしまう。フォーク25がパレット41に当たってしまうと、パレット41を損傷させるおそれがあるだけでなく、フォーク25の差し込み量が一定であるため荷山が崩れるおそれがある。
したがって、パレット41の回転角度を算出する必要がある。また、回転角度に合わせたフォーク25の差し込み量(パレット41に当たらない量)を算出する必要がある。なお、このとき、パレット41の回転角度やパレット41の位置によって荷を持ち上げるために十分なフォーク25の差し込み量が確保できているかを判断する必要がある。このため、算出した差し込み量とあらかじめ設定した最小差し込み量(たとえば100mm)を比較し、フォーク25の差し込み可否判断をする必要がある。
これらの算出、判断(制御)は、本発明実施例の制御装置100を用いて行われる。
〔制御装置〕
制御装置100は、図15に示すように、センサ100aと、パレット移動・回転角算出部100bと、フォーク差し込み範囲・距離算出部100cと、差し込み可能量算出部100dと、を有する。
センサ100aは、図1に示すように、リフター23に設置されている。ただし、センサ100aは、フォーク25に設置されていてもよい。センサ100aは、特に限定されるものではないが、たとえば、前方に赤外線やレーザーなどの特定波長の光を計測範囲に順次照射し、その反射の位相差や時間を測ることで、センサ100aと対象物との間の空間(距離)を得る測距センサである。センサ100aにより、図17の(a)に示すように、パレット41のX軸方向の両側面(フォーク対向面)におけるそれぞれのX、Y,Z軸方向の中心位置(座標)P1(x1、y1、z1)、P2(x2、y2、z2)が検出される。
パレット移動・回転角算出部100bは、センサ100aの検出値に基づいて、図17、図18に示すように、(i)パレット41のX軸方向の両側面におけるそれぞれの中心位置P1,P2のZ軸方向における平均z3を算出し、この平均z3と、Z軸方向における一対のフォーク25のZ軸方向における中心である設備中心Oとが一致するように、コンベア29を駆動させてパレット41を移動させるとともに、(ii)パレット41のX軸方向からの回転角θを算出する。
なお、平均z3は、z3=(z1+z2)/2 にて算出できる。また、回転角θは、tan(z1−z2)/(x1−x2)にて算出できる。
フォーク差し込み範囲・距離算出部100cは、図19に示すように、ポケット43の幅と回転角θとに基づいて、ポケット43のZ軸方向長さであるフォーク差し込み範囲wを算出するとともに、設備中心Oからポケット43の外側端43aまでのZ軸方向の距離Waを算出する。
差し込み可能量算出部100dは、フォーク25のZ軸方向の幅Dと、設備中心Oからフォーク25の内側端までのZ軸方向の距離dと、フォーク差し込み範囲wと、設備中心Oからポケット43の外側端43aまでのZ軸方向の距離Waと、の全部または一部(少なくとも3個)に基づいて、フォーク25のポケット43への差し込み可能量eを算出する。
なお、設備中心Oが2つのポケット43間にあるパレット外側面41aにかかるか否かによって、(i)Wa>wとなるのか、(ii)Wa≦wとなるのか、が変わる。
(i) 設備中心Oがパレット外側面41aにかかる場合(Wa>wの場合)
図20に示すように、設備中心Oが2つのポケット43間にあるパレット外側面41aにかかる場合、Wa>wとなる。
このとき、図21を参照して、ポケット43の内側端43bからフォーク25のZ軸方向の中心までの長さLは、D,d,w,Waの全部を用いて、
L=D/2+d−|Wa−w|
となり、
フォーク25のZ軸方向の中心とポケット43の開口(入口)との交点43cと、ポケット43の内側端43bとの距離fは、図22を参照して、
f=L/cosθ
となる。
図21に示すように、交点43cを通り設備中心Oに平行な線を斜辺とし、交点43cとポケット43の内側端43bとの繋ぐ線(距離fに相当する線)を角度θの対向辺とする直角三角形の、斜辺の長さを、たとえば余裕代として20mmを加えてフォーク差し込み可能量eとすると、
e=f/sinθ+20mm
となる。
(ii) 設備中心Oがパレット外側面41aにかからない場合(Wa≦wの場合)
図23に示すように、設備中心Oが2つのポケット43間にあるパレット外側面41aにかからない場合、Wa≦wとなる部位が発生する。
このとき、図24を参照して、ポケット43の外側端43aからフォーク25のZ軸方向の中心までのZ軸方向の長さL1は、D,d,Waを用いて、
L1=Wa−(D/2+d)
となり、
フォーク25のZ軸方向の中心とポケット43の開口(入口)との交点43cと、ポケット43の外側端43aとの距離f1は、図25を参照して、
f1=L1/cosθ
となる。
図24に示すように、交点43cを通り設備中心Oに平行な線を斜辺とし、距離f1に相当する線を角度θの対向辺とする直角三角形の、斜辺の長さを、たとえば余裕代として20mmを加えてフォーク差し込み可能量eとすると、
e=f1/sinθ+20mm
となる。
図16は、制御装置100の、センサ100aを使って得られたパレット中心位置(座標)P1、P2から、パレット41の回転角度θと、フォーク25のポケット43への差し込み量の算出を実施するフローチャートを示している。
まず、ステップ101で、センサ100aを使って得られたパレット中心位置(座標)P1,P2から、パレット41のZ軸方向における中心(平均)z3を算出し、ステップ102に進んで、パレット41の中心(平均)z3と設備中心Oとを合わせる(図17参照)。また、ステップ103にて、センサ100aを使って得られたパレット中心位置(座標)P1,P2から、パレット41の回転角度θを算出する(図18参照)。
ステップ101〜ステップ103は、パレット移動・回転角検出部100bで行われる。
ついで、ステップ104に進んで、パレット差し込み領域の計測を行う。具体的には、ポケット43の幅と回転角θとに基づいて、ポケット43のZ軸方向長さであるフォーク差し込み範囲wを算出するとともに、設備中心Oからポケット43の外側端43aまでのZ軸方向の距離Waを算出する(図19参照)。また、回転角θ、フォーク差し込み範囲wおよび距離Waのデータに加えて、パレット41とフォーク25の位置関係から、フォーク差し込み可能量eを算出する(図20〜図25参照)。
ステップ104は、フォーク差し込み範囲・距離算出部100cと、差し込み可能量算出部100dとで行われる。
ついで、ステップ105に進んで、算出結果から以下の3条件のもと、差し込み可否判断をする。
≪条件1:フォーク差し込み範囲wについて≫
フォーク25の幅Dよりもフォーク差し込み範囲wが狭い場合、フォーク25がパレット41に当たってしまい、パレット41が損傷してしまうため、下記条件で差し込み可否判断をする。
w>Dのとき、差し込みOK
w≦Dのとき、差し込みNG
≪条件2:設備中心Oからポケット43の端までの距離Waについて≫
フォーク25の外側端までの距離(d+D)が、設備中心Oからポケット43の端までの距離Waよりも小さくなければ、フォーク25の端とパレット41端が当たってしまい、パレット41が損傷してしまうため、下記条件で差し込み可否判断をする。
Wa>(d+D)のとき、差し込みOK
Wa≦(d+D)のとき、差し込みNG
≪条件3:フォーク差し込み可能量eについて≫
フォーク差し込み可能量eが荷山を持ち上げるために十分かどうかを下記条件で判定し、差し込み可否判断をする。なお、本発明実施例では、最小差し込み量(閾値)を100mmとしている。
e>最小差し込み量(100mm)のとき、差し込みOK
e≦最小差し込み量(100mm)のとき、差し込みNG
ステップ105において差し込み可否の判断がされ、差し込みOKの場合、ステップ106に進んで差し込み量をフォークリフト20に出力する。
このとき、フォークリフト20のフォーク25以外の部分がパレット41に当たることを抑制するために、フォーク25の最大差し込み量(たとえば350mm)を予め設定しておき、
(i)最大差し込み量(350mm)>フォーク差し込み可能量e>最小差し込み量(100mm)のとき、算出したフォーク差し込み可能量eをフォークリフト20に出力し、(ii)フォーク差し込み可能量e≧最大差し込み量(350mm)のとき、フォーク差し込み可能量eではなく最大差し込み量(350mm)をフォークリフト20に出力する。
一方、ステップ105において差し込み可否の判断がされ、差し込みNGの場合、ステップ107に進んで、フォーク差し込み不可のため、荷姿異常をフォークリフト20に出力する。
〔作用〕
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
本発明実施例では、(a)フォーク差し込み範囲wがフォーク25のZ軸方向の幅Dより大きく、かつ、(b)設備中心Oからポケット43の外側端43aまでのZ軸方向の距離Waが設備中心Oからフォーク25の外側端までのZ軸方向の距離(d+D)より大きく、かつ、(c)フォーク25のポケット43への差し込み可能量eが閾値(最小差し込み量(100mm))より大きい場合に、ポケット43へのフォーク25の差し込みを許容する。上記(a)〜(c)の条件でフォーク25のポケット43への差し込みを行うことによって、パレット41を十分に支えることが可能な位置までフォーク25をポケット43に差し込むことができる状態でフォーク25をポケット43に差し込めるので、フォーク25の角度を調整できない場合であっても、フォーク25をポケット43に適切に差し込んでパレット41を持ち上げることが可能となる。
20 フォークリフト
23 リフター
25 フォーク
29 コンベア
40 スキッド
41 パレット
42 部品箱
43 ポケット
100 フォークリフト制御装置
100a センサ
100b パレット移動・回転角算出部
100c フォーク差し込み範囲・距離算出部
100d 差し込み可能量算出部
d 設備中心からフォークの内側端までのZ軸方向の距離
D フォークの幅
e フォークのポケットへの差し込み可能量
P1,P2 パレットのX軸方向の両側面におけるそれぞれの中心位置(座標)
O 設備中心
w フォーク差し込み範囲
Wa 設備中心からポケットの外側端までのZ軸方向の距離
z3 P1,P2のZ軸方向における平均
θ 回転角

Claims (1)

  1. パレットに設けられたポケットに、X軸方向の両側から一対のフォークを差し込んで、前記パレットの上昇または下降を行うフォークリフトを制御する、フォークリフト制御装置であって、
    前記パレットのX軸方向の両側面におけるそれぞれの中心位置を検出するセンサと、
    前記センサの検出値に基づいて、(i)前記パレットのX軸方向の両側面におけるそれぞれの中心位置のZ軸方向における平均を算出し、該平均と、一対の前記フォークのZ軸方向における中心である設備中心とが一致するように、前記パレットを移動させるとともに、(ii)前記パレットの回転角を算出する、パレット移動・回転角算出部と、
    前記ポケットの幅と前記回転角とに基づいて、前記ポケットのZ軸方向長さであるフォーク差し込み範囲を算出するとともに、前記設備中心から前記ポケットの外側端までのZ軸方向の距離を算出する、フォーク差し込み範囲・距離算出部と、
    前記フォークのZ軸方向の幅と、前記設備中心から前記フォークまでのZ軸方向の距離と、前記フォーク差し込み範囲と、前記設備中心から前記ポケットの外側端までのZ軸方向の距離と、の全部または一部に基づいて、前記フォークの前記ポケットへの差し込み可能量を算出する、差し込み可能量算出部と、
    を有しており、
    前記フォーク差し込み範囲が前記フォークのZ軸方向の幅より大きく、かつ、前記設備中心から前記ポケットの外側端までのZ軸方向の距離が前記設備中心から前記フォークの外側端までのZ軸方向の距離より大きく、かつ、前記フォークの前記ポケットへの差し込み可能量が閾値より大きい場合に、前記ポケットへの前記フォークの差し込みを許容する、
    フォークリフト制御装置。
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