JP2019044094A - 粘着剤組成物、積層体、及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、透明性が優れ、高温高湿下でも優れた密着性を維持できるアクリル系粘着剤組成物を得るために、アクリル系粘着剤組成物を、アクリル酸メチルと、アクリル酸メチル以外の(メタ)アクリル酸エステルと、これらと共重合可能なカルボキシル基含有モノマーおよびヒドロキシル基含有モノマーとを含むモノマー混合物(a)を共重合した重量平均分子量が50万〜200万のアクリル共重合体(A)と、メタクリル酸メチルと環状構造を有するモノマーとを含むモノマー混合物(b)を共重合した重量平均分子量が1000〜10000であるアクリル共重合体(B)と、架橋剤(C)とが配合され、前記アクリル共重合体(A)100質量部に対して、前記アクリル共重合体(B)を10〜35質量部含む構成とすることが開示されている(特許文献1参照)。
本発明が解決しようとする課題は、耐発泡性と耐白化性に優れる粘着剤組成物、前記粘着剤組成物の作業性に優れる積層体及び表示素子の視認性に優れる表示装置を提供することにある。
<1> (メタ)アクリル系ポリマー及びアミド系ポリマーを含有し、
前記アミド系ポリマーの含有量が5.0質量%未満であり、かつ
23℃における貯蔵弾性率が2.5×105Pa以下であり、85℃における貯蔵弾性率が3.8×104Pa以上である粘着剤組成物。
<2> 前記アミド系ポリマーの含有量が0.3質量%以上である<1>に記載の粘着剤組成物。
<3> 前記アミド系ポリマーの含有量が0.5質量%以下である<1>又は<2>に記載の粘着剤組成物。
<4> 前記アミド系ポリマーが、環状アミド基を有する<1>〜<3>のいずれか1つに記載の粘着剤組成物。
<5> 前記23℃における貯蔵弾性率が5.0×104Pa以上であり、前記85℃における貯蔵弾性率が2.3×105Pa以下である<1>〜<4>のいずれか1つに記載の粘着剤組成物。
<7> 表示素子上に複数の光学フィルムを備え、前記光学フィルム間を<1>〜<5>のいずれか1つに記載の粘着剤組成物で粘着した表示装置。
本発明の粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマー及びアミド系ポリマーを含有し、アミド系ポリマーの含有量が5.0質量%未満であり、かつ23℃における貯蔵弾性率が2.5×105Pa以下であり、85℃における貯蔵弾性率が3.8×104Pa以上である。
既述のように、液晶ディスプレイに代表される表示装置では、一般に、表示素子上に複数の光学フィルムを貼り合わせて用いられている。(メタ)アクリル系ポリマーのような粘着性成分は吸湿性を有する傾向にあるため、粘着組成物を熱湿環境下(例えば、85℃/85%RH環境下)に置いた後、室温に戻した際に、粘着剤組成物の吸湿水分が結露することにより白化して、表示素子が視認しにくくなる傾向にある。特に、特許文献1のように、アミド系ポリマーを含まない粘着剤組成物は、熱湿環境下に置いた後、室温に戻した際に、白化を生じ易かった。
また、光学フィルムを貼合する被粘着材料であるポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリルエステル等は熱湿環境下で膨張し易いため、被粘着材料と粘着剤組成物との間に存在する微細気泡が膨らみ易かった。更に、熱湿環境下では、被粘着材料や粘着剤組成物中に残存する微量の揮発成分が蒸発し、微細な気泡が発生することがあり、粘着剤組成物も軟化し易く、内包する気泡が膨張し、視認性が低下することがあった。
これに対し、光学フィルムの貼り合せに本発明の粘着剤組成物を用いれば、白化を抑制し、粘着剤組成物の発泡を抑制することができる。かかる理由は定かではないが、次の理由によるものと推察される。
更に、本発明では、アミド系ポリマーの粘着剤組成物中の含有量が5質量%未満であることで、透明性を維持することができ、発泡を抑制することができると考えられる。
以下、本発明の粘着剤組成物、これを用いた積層体及び表示装置について、詳細に説明する。
なお、粘着剤組成物について、23℃における貯蔵弾性率を2.5×105Pa以下とし、85℃における貯蔵弾性率を3.8×104Pa以上とすることを、「粘着剤組成物に特定の弾性力を与える」と記載することがある。
本発明の粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマーを含有する。
(メタ)アクリル系ポリマーは、粘着剤組成物に粘着性をもたらし、本発明の粘着剤組成物は、例えば、ガラス、ポリカーボネート(PC)、ポリ(メタ)アクリルエステル等の被粘着材料に対して粘着性を有する。(メタ)アクリル系ポリマーは、また、粘着剤組成物に弾性をもたらすことから、熱湿環境下に粘着剤組成物が置かれたときに、粘着剤組成物の過度の柔軟化が抑制され、ある程度の弾性力(3.8×104Pa以上)を保ち易くすることができる。
なお、(メタ)アクリル系ポリマーとは、メタクリル系ポリマー及びアクリル系ポリマーのいずれか一方又は両方を意味する。(メタ)アクリル系モノマー、(メタ)アクリル酸等も同様である。
(メタ)アクリル系ポリマーは、粘着剤組成物に特定の弾性力を与えて耐発泡性を高める観点から、ガラス転移温度(Tg)が、−45〜−15℃であることが好ましく、−45〜−20℃であることがより好ましく、−40〜−25℃であることが更に好ましく、−40〜−31℃であることが更に好ましい。(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度を高くすることで、粘着剤組成物の85℃における貯蔵弾性率を大きくし易く、また、ガラス転移温度を低くすることで、粘着剤組成物の23℃における貯蔵弾性率を小さくし易い。
なお、本発明において、粘着剤組成物中の各種成分の含有量は、特記する場合を除き、固形分濃度としての値を意味し、固形分濃度(質量%)を「NV(Non-Volatile)」と表すことがある。
本発明の粘着剤組成物は、アミド系ポリマーを含有し(含有量が0質量%超)、含有量が5.0質量%未満である。
本発明の粘着剤組成物が、5.0質量%未満の範囲でアミド系ポリマーを含有することで、粘着剤組成物に親水性を与え、熱湿環境下での光学フィルムの白化を抑制すると共に、透明性を維持することができ、高温環境下での発泡を抑制することができる。
アミド系ポリマーとしては、ポリマー分子中にアミド結合(−NH−CO−)を有するポリマーであれば特に制限されないが、粘着剤組成物の親水性を高める観点から、アミド系ポリマーを構成する単量単位中にアミド結合を有するポリマーであることが好ましい。
粘着剤組成物中のアミド系ポリマーの含有量は、耐白化性と耐発泡性をより向上する観点から、0.3質量%以上であることが好ましい。また、耐発泡性を高める観点から、粘着剤組成物中のアミド系ポリマーの含有量は、2.0質量%以下であることが好ましく、0.9質量%以下であることがより好ましく、0.5質量%以下であることが更に好ましい。粘着剤組成物の透明性を高める観点から、粘着剤組成物中のアミド系ポリマーの含有量は、0.4質量%以下であることがより更に好ましい。
本発明の粘着剤組成物は、更に、硬化剤を含有していることが好ましい。
粘着剤組成物が硬化剤を含有することで、粘着剤組成物の耐久性を高めることができる。
硬化剤は、(メタ)アクリル系ポリマー及びアミド系ポリマー、並びに必要に応じて含まれる各種ポリマーを架橋し得る化合物であれば、特に制限されず、例えば、金属キレート化合物、エポキシ化合物等が挙げられる。
また、共有結合または配位結合する有機化合物中の原子としては酸素原子などが挙げられ、有機化合物としては、アルキルエステル、アルコール化合物、カルボン酸化合物、エーテル化合物、ケトン化合物などが挙げられる。
具体的には、特に安定で取り扱いが容易なアルミニウムトリスアセチルアセトネートなどが好適に使用される。また、金属キレート化合物としては、単独で用いてもよいし、複数種を用いてもよい。
以上の中でも、(メタ)アクリル系ポリマーの架橋を進め、粘着剤組成物に特定の弾性力を与え易くする観点から、エポキシ基を2つ以上有する多官能性エポキシ化合物が好ましく、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン及びN,N,N,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミンがより好ましく、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンが更に好ましい。
エポキシ化合物は、単独で用いてもよいし、複数種を用いてもよい。
粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマー等の硬化を促進するために、更に、硬化促進剤、硬化助剤等として機能するヒドロキシ基を有するアミン系化合物等を含んでいてもよい。
本発明の粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマー及びアミド系ポリマー、並びに必要に応じて含み得る硬化剤のほかに、更に、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、可塑剤、消泡剤、濡れ性調製剤等の各種添加剤を含有していてもよい。また、本発明の効果を損なわない限度において、(メタ)アクリル系ポリマー及びアミド系ポリマー以外のポリマーを含有していてもよい。
被粘着材料として、ガラスを用いる場合は、粘着剤組成物とガラスとの粘着性及び密着性をより向上する観点から、粘着剤組成物は更にシランカップリング剤を含有していてもよい。シランカップリング剤としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
(貯蔵弾性)
本発明の粘着剤組成物は、23℃における貯蔵弾性率が2.5×105Pa以下であり、85℃における貯蔵弾性率が3.8×104Pa以上である。
23℃における粘着剤組成物の貯蔵弾性率が2.5×105Paを超えると、粘着剤組成物を用いて被粘着材料(例えば、光学フィルム)を貼り合せるときに、粘着剤組成物が被粘着材料の形状に追随せず、粘着剤組成物と被粘着材料との間に気泡が入り易いため、耐発泡性を十分に発現することができない。
また、85℃における粘着剤組成物の貯蔵弾性率が3.8×104Pa未満であると、粘着剤組成物と被粘着材料の界面接着強度が低下し易く、また、粘着剤組成物と被粘着材料との間に存在する微細気泡が膨張し易いため、耐発泡性が得られない。
また、本発明の粘着剤組成物は、23℃における貯蔵弾性率が、5.0×104Pa以上であることが好ましい。室温環境下においてもある程度の弾性力を有することで、粘着剤組成物の加工性、作業性等に優れ、例えば、粘着剤組成物をフィルム状に加工したとき、裁断し易い。また、対峙する被粘着材料の粘着剤として粘着剤組成物を用いたときに、被粘着材料間から粘着剤組成物がはみ出しにくい。
85℃における粘着剤組成物の貯蔵弾性率は、常温下での貼合性や段差吸収性、加工性などの性能バランスの観点から、2.3×105Pa以下であることが好ましい。
粘着剤組成物の貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定により、せん断貯蔵弾性率として測定することができる。具体的には、膜厚50μmの粘着剤組成物膜を積層して2mmの測定サンプルを用意し、MCR302(アントンパール社製)を用い、下記測定条件にて測定することで、貯蔵弾性率が求まる。
(測定条件)
変形モード:ずりモード
温度範囲:−60℃〜200℃
昇温速度:3℃/min
周波数:1Hz
測定治具:パラレルプレート8mmφ
環境:N2雰囲気下
本発明の粘着剤組成物の製造方法は、アミド系ポリマーの含有量が0質量%超、5質量%未満となるように(メタ)アクリル系ポリマー及びアミド系ポリマーが含まれ、粘着剤組成物に特定の弾性力を与えることができる方法であれば、特に制限されない。
(メタ)アクリル系ポリマー、アミド系ポリマー、及び必要に応じて硬化剤並びに各種添加剤を溶剤に添加して混合し、乾燥することで、粘着剤組成物を製造することができる。既述のように、粘着剤組成物に特定の弾性力を与えるには、(メタ)アクリル系ポリマーのモノマー成分、重量平均分子量、ガラス転移温度等を制御し、また、粘着剤組成物の配合成分の固形分濃度を調整することが好ましい。
本発明の積層体は、対峙する剥離基材間に、本発明の粘着剤組成物が介在する。
対峙する剥離基材間に、本発明の粘着剤組成物を介在させることで、粘着剤組成物の加工性及び作業性に優れ、粘着剤組成物の特性を低下させずに使用し、保管することができる。
剥離基材としては、ポリエチレンラミネート紙、グラシン紙、クレーコート紙、水系樹脂コート紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン等のフィルムを剥離原紙に用い、粘着剤組成物が接する面に、シリコーン化合物、フッ素化合物等の離型剤を塗布した板状体を用いることができる。
本発明の積層体の層構成は特に制限されず、剥離基材/粘着剤組成物/剥離基材といった3層、剥離基材/粘着剤組成物/剥離基材/粘着剤組成物/剥離基材といった5層とすることができる。積層体に用いる2層以上の剥離機材の種類は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、積層体に用いる2層以上の粘着剤組成物の種類は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本発明の表示装置は、表示素子上に複数の光学フィルムを備え、前記光学フィルム間を本発明の粘着剤組成物で粘着してなる。
本発明の粘着剤組成物は、熱湿環境下に置かれても、耐白化性及び耐発泡性に優れるため、光学フィルム間を本発明の粘着剤組成物で接着した光学フィルム積層体を表示素子上に備えた表示装置は、表示素子の視認性に優れる。
表示装置の種類は、特に制限されず、液晶表示装置、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置、PDP(プラズマディスプレイパネル)、電子ペーパーなどの表示装置(画像表示装置)等の種々の表示装置に備えられる光学フィルムの貼り合せに本発明の粘着剤組成物を用いることができる。
光学フィルムは、特に制限されず、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂フィルムが用いられる。粘着剤組成物は、ITOなどの金属薄膜が設けられた透明導電フィルム、ガラスレンズ、ハードコートフィルム等の各種板状体の貼り合せに用いてもよい。
なお、「部」、「%」は、特に記載しない限り、質量基準である。
粘着剤組成物膜用塗工液の調製に用いた成分は、下記のとおりである。
1.(メタ)アクリル系ポリマー
(1)藤倉化成株式会社製、商品名「LKG−1008A」
〔重量平均分子量(Mw)=100万、ガラス転移温度=−35℃、NV:35%〕
(2)日本カーバイド工業株式会社製、商品名「KP−2610」
〔重量平均分子量(Mw)=50万、ガラス転移温度=−30℃、NV:45%〕
(3)サイデン化学株式会社製、商品名「TPO−3281」
〔重量平均分子量(Mw)=60万、ガラス転移温度=−24℃、NV:35%〕
日本触媒株式会社製、商品名「PVP K−30」
〔ポリビニルピロリドン(PVP)、重量平均分子量(Mw)=10万〕
(1)三菱ガス化学株式会社製、商品名「TETRAD−C」
〔1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン〕
(2)日本カーバイド工業株式会社製、商品名「CK−121」
〔イソシアネート系硬化剤;NV=75質量%〕
(3)サイデン化学株式会社製、商品名「K−341」
〔イソシアネート系硬化剤;NV=75質量%〕
(メタ)アクリル系ポリマー(LKG−1008A)と、(メタ)アクリル系ポリマー100部に対して、0.045部の硬化剤(TETRAD−C)と、アミド系ポリマー(PVP K−30)を混合し、全固形分中のPVP固形分濃度を0.3質量%として、実施例1の粘着剤組成物膜用塗工液を得た。
実施例1の粘着剤組成物膜用塗工液の調製において、全固形分中のPVP固形分濃度を、表2の「アミド系ポリマー」欄の「量」欄に示す濃度とした他は、同様にして、実施例2〜4の粘着剤組成物膜用塗工液を得た。
(メタ)アクリル系ポリマー(KP−2610)と、(メタ)アクリル系ポリマー100部に対して、0.24部の硬化剤(CK−121)と、アミド系ポリマー(PVP K−30)を混合し、全固形分中のPVP固形分濃度を0.3質量%として、比較例1の粘着剤組成物膜用塗工液を得た。
(メタ)アクリル系ポリマー(TPO−3281)と、(メタ)アクリル系ポリマー100部に対して、0.4部の硬化剤(K−341)と、アミド系ポリマー(PVP K−30)を混合し、全固形分中のPVP固形分濃度を0.3質量%として、比較例2の粘着剤組成物膜用塗工液を得た。
実施例1の粘着剤組成物膜用塗工液の調製において、アミド系ポリマーを添加せずに混合液を作成した他は、同様にして、比較例3の粘着剤組成物膜用塗工液を得た。
実施例1の粘着剤組成物膜用塗工液の調製において、全固形分中のPVP固形分濃度を、表2の「アミド系ポリマー」欄の「量」欄に示す濃度とした他は、同様にして、比較例4及び5の粘着剤組成物膜用塗工液を得た。
1.貯蔵弾性率
実施例1〜4及び比較例1〜5の粘着剤組成物膜用塗工液をシリコーン剥離材料上に塗布し、乾燥して、膜厚50μmの粘着剤組成物膜を作成し、粘着剤組成物膜を積層して、2mmの測定サンプルを用意した。
用意した測定サンプルについて、MCR302(アントンパール社製)を用い、下記測定条件にて測定することで、23℃及び85℃における貯蔵弾性率を求めた。
なお、実施例2〜4及び比較例3〜5の粘着剤組成物については、23℃及び85℃における貯蔵弾性率の詳細な測定結果は示さないが、いずれも、23℃における貯蔵弾性率が2.5×105Pa以下であり、85℃における貯蔵弾性率が3.8×104Pa以上であった。
(測定条件)
変形モード:ずりモード
温度範囲:−60℃〜200℃
昇温速度:3℃/min
周波数:1Hz
測定治具:パラレルプレート8mmφ
環境:N2雰囲気下
後述する耐発泡性評価、耐白化性評価及び光学特性測定に用いた試料1及び試料2は次のようにして作製した。
粘着剤組成物膜用塗工液をシリコーン剥離基材に塗布し、乾燥して、表1又は2に示す膜厚の粘着剤組成物膜を得た後、粘着剤組成物膜を、東レ株式会社製のルミラー100T60(PET100μm)に積層し、23℃、50%RHの環境下で24時間静置した。次いで、粘着剤組成物膜上に、被着体として、タキロン株式会社製のポリカーボネートシート「PC1600」(厚さ2mm)を積層し、23℃、50%RHの環境下で24時間静置して、試料1とした。
粘着剤組成物膜用塗工液をシリコーン剥離基材に塗布し、乾燥して、表2に示す膜厚の粘着剤組成物膜を得た後、粘着剤組成物膜を、1.1mmのソーダガラス上に積層し、シリコーン剥離基材を剥離し、試料2とした。
試料1の作製において、被着体を、ポリカーボネートシートの代わりに、ガラスにした他は同様にして試料3を作製し、被着体を、ポリカーボネートシートの代わりに、ポリメチルメタクリルエステル(PMMA)シートにした他は同様にして試料4を作成した。
1.耐発泡性評価
実施例1〜4及び比較例1〜5において、試料1を評価用サンプルとして用い、85℃、85%RHの環境下で24時間静置した。静置後の試料1の粘着剤組成物膜の発泡の有無を目視観察し、下記評価基準に基づいて評価し、表1及び2に示した。
(評価基準)
A:発泡は無い。
B:直径0.1mm程度の微細気泡が少量発生している。
C:貼合時に目視確認することができる気泡(異物)が増幅している。
D:少量の気泡が発生している。
E:多量の気泡が発生している。
(1)耐白化性評価1
実施例1、比較例1及び比較例2において、耐発泡性評価に用いた評価サンプル(試料1)について、スガ試験機株式会社製のヘイズメーター(型式:HGM−2)を用い、85℃×85%RH×24hの熱湿試験投入前(初期)と熱湿試験投入後(熱湿後)のヘイズを測定し、初期と熱湿後の両者の測定値の差(熱湿後のヘイズ値−初期のヘイズ値)をΔヘイズとした。
熱湿後のヘイズ値は、熱湿試験取出しから10分後のヘイズ測定値を用いた。
下記基準にてΔヘイズを評価し、表1に示した。
(評価基準)
A:5%未満
B:5%以上11%未満
C:11%以上13%未満、
D:13%以上
なお、実施例1は、以下に示す耐白化性評価2も行った。
実施例1〜4及び比較例3〜5において、耐発泡性評価に用いた評価サンプル(試料1)について、スガ試験機株式会社製のヘイズメーター(型式:HGM−2)を用い、85℃×85%RH×24hの熱湿試験投入前(初期)と熱湿試験投入後(熱湿後)のヘイズを測定し、表2に示した。また、初期と熱湿後の両者の測定値の差(熱湿後のヘイズ値−初期のヘイズ値)をΔヘイズとし、表2に示した。
なお、熱湿後のヘイズ値は、熱湿試験取出しから10分後のヘイズ測定値である。
実施例1〜4及び比較例1〜5において、粘着剤組成物膜用塗工液をシリコーン剥離基材に塗布し、乾燥して、表1及び2に示す膜厚の粘着剤組成物膜を得た後、粘着剤組成物膜を、東洋紡株式会社製のコスモシャイン100A4300(PET100μm)に積層し、23℃、50%RHの環境下で24時間静置した。
得られた積層体を25mm幅に裁断し、2kgのゴムローラー1往復で、タキロン株式会社製のポリカーボネートシート「PC1600」(厚さ2mm)を貼り合せ、23℃、50%RHの環境下で24時間静置して、評価サンプルを作製した。
得られた評価サンプルについて、23℃、50%RH雰囲気下、及び、85℃雰囲気下で、それぞれ、300mm/min、180°ピールの条件でPETフィルムを引き剥がし、株式会社オリエンテック社製、テンシロン万能試験機(型式:RTC−1250A)により、23℃及び85℃における粘着力を測定した。23℃及び85℃における粘着力を表1及び2に示す。
実施例1〜4及び比較例3〜5において、評価サンプルとして試料2を用い、全光線透過率とヘイズを、スガ試験機株式会社製のヘイズメーター(型式:HGM−2)にて測定した。なお、ガラス単体の全光線透過率は92.7%であり、ヘイズは0.1%であった。結果を表2に示す。
Claims (7)
- (メタ)アクリル系ポリマー及びアミド系ポリマーを含有し、
前記アミド系ポリマーの含有量が5.0質量%未満であり、かつ
23℃における貯蔵弾性率が2.5×105Pa以下であり、85℃における貯蔵弾性率が3.8×104Pa以上である粘着剤組成物。 - 前記アミド系ポリマーの含有量が0.3質量%以上である請求項1に記載の粘着剤組成物。
- 前記アミド系ポリマーの含有量が0.5質量%以下である請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
- 前記アミド系ポリマーが、環状アミド基を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
- 前記23℃における貯蔵弾性率が5.0×104Pa以上であり、前記85℃における貯蔵弾性率が2.3×105Pa以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着剤組成物。
- 対峙する剥離基材間に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の粘着剤組成物が介在する積層体。
- 表示素子上に複数の光学フィルムを備え、前記光学フィルム間を請求項1〜5のいずれか1項に記載の粘着剤組成物で粘着した表示装置。
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- 2017-09-04 JP JP2017169757A patent/JP6884072B2/ja active Active
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