JP2019123764A - 墨インキおよび印刷物 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、墨インキ、藍インキ、赤インキ、黄インキの四色構成によるインキであっても、黒色濃度を上げるとともに、白抜き文字の潰れが発生したり、POSコードの読み取りエラーが発生しやすくなったり、罫線割れするおそれがなく、印刷回数が増えず、工程的にもコスト的にも好ましく、乾燥不良が生じにくくなり、インキの密着良好な墨インクおよびこの墨インクを用いた印刷物を提供するすることを目的とする。【解決手段】重量比で、プロセス墨インキが1000に対して、墨以外のインキを2以上200以下の量で混合した墨インキを提供する。【選択図】なし
Description
本発明は、紙器などの印刷物およびその印刷に用いられるオフセットインキなどのインキのうち、墨インキに関するものである。
多くの場合、オフセット印刷に用いられるインキは、藍、赤、黄、墨の四色からなっている。この四色の組み合わせで彩度や濃度を上げるのは容易ではなかった。そこで、特許文献1のように、紅、橙、黄、緑、藍、紫、墨インクを用いて高彩度で色再現性に優れた印刷方法が開発されていた。
しかし、それではインキの種類だけ印刷回数が増えてしまい、工程的にもコスト的にも好ましいものではなかった。それだけではなく、特許文献1の技術でも黒色の濃度を上げることは困難であり、対策としてインキの盛り量を多くして対応していた。しかし、これでは白抜き文字の潰れが発生したり、POSコードの読み取りエラーが発生しやすくなったり、罫線割れするおそれがあるといった問題があった。
別な対応として、墨版を二度刷る二版がけで対応する場合もあるが、これでは印刷回数が増えてしまい、工程的にもコスト的にも好ましいものではなかった。また別な対応として、墨部分に藍インキや赤インキによる網を引く方法がある。しかし、この方法では墨インキの印刷後に藍インキや赤インキをその上から刷ることになるため、乾燥不良が生じやすくなり、その結果、インキの密着が悪くなる場合があった。
本発明は、墨インキ、藍インキ、赤インキ、黄インキの四色構成によるインキであっても、黒色濃度を上げるとともに、白抜き文字の潰れが発生したり、POSコードの読み取りエラーが発生しやすくなったり、罫線割れするおそれがなく、印刷回数が増えず、工程的にもコスト的にも好ましく、乾燥不良が生じにくくなり、インキの密着良好な墨インクおよびこの墨インクを用いた印刷物を提供することである。
本発明はこの課題を解決するために、請求項1においては、重量比で、プロセス墨インキが1000に対して、墨以外のインキを2以上200以下の量で混合した墨インキを提供するものである。
また、請求項2においては、前記墨以外のインキが、藍インキと赤インキと黄インキの重量比で藍インキ30以上70以下、赤インキ30以上70以下、黄インキ10以上30以下からなる請求項1記載の墨インキを提供するものである。
また、請求項3においては、前記墨インキ、前記藍インキ、前記赤インキ、前記黄インキが各々オフセット印刷用プロセスインキである請求項2記載の墨インキを提供するものである。
また、請求項4においては、前記墨インキ、前記藍インキ、前記赤インキ、前記黄インキが各々紫外線硬化型オフセット印刷用プロセスインキである請求項3記載の墨インキを提供するものである。
また、請求項5においては、請求項1から4何れか記載の墨インキを用いて印刷された印刷物を提供するものである。
また、請求項6においては、請求項5記載の墨インキ、および藍インキ、赤インキ、黄インキを用いて印刷された印刷物を提供するものである。
また、請求項7においては、印刷物が紙器である請求項6記載の印刷物を提供するものである。
本発明はこの課題を解決するために、請求項1においては、墨インキ、藍インキ、赤インキ、黄インキの四色構成によるインキであっても、黒色濃度を上げるとともに、白抜き文字の潰れが発生したり、POSコードの読み取りエラーが発生しやすくなったり、罫線割れするおそれがなく、印刷回数が増えず、工程的にもコスト的にも好ましく、乾燥不良が生じにくくなり、インキの密着良好な墨インクおよびこの墨インクを用いた印刷物を提供できる。
また、請求項2においては、色味が生じたり、黒の色彩から外れてしまうことがない。
また、請求項3においては、色品質が安定しているので、試行錯誤することなく最適なインキ配合を求めることができる。
また、請求項4においては、紫外線照射により速乾性とすることができ、混色が生じにくく黒濃度の高い墨インキの印刷を提供することができる。
また、請求項5においては、墨インキの黒濃度が高まったために、インキの盛量を抑えることができ、白抜き文字の潰れの抑制や、POSコードの読み取りエラーの防止、罫線割れの防止ができ、一度の墨印刷で高い黒濃度を実現できるので、工程的にもコスト的にも好ましく、墨部分に藍インキや赤インキによる網を引く必要がなくなったために乾燥不良が生じにくくなり、インキの密着良好とすることができる。
また、請求項6においては、色再現性の幅が広がり、高級感のある印刷物を提供することができる。
また、請求項7においては、紙器の組み立て時の罫線割れを抑えた紙器である印刷物を提供することができる。
重量比で、プロセス墨インキが1000に対して、墨以外のインキを2以上200以下の量で混合した墨インキを作成する。この場合、インキの混練は三本ロールを用いて行った。
重量比で、プロセス墨インキが1000に対して、墨以外のインキを2未満であると、純墨インキとの差異が明確ではなく、200を超えると、黒濃度が画逆に低下する。好ましくは、100以上150以下が良い。
また、墨以外のインキが、藍インキと赤インキと黄インキの重量比で藍インキ30以上70以下、赤インキ30以上70以下、黄インキ10以上30以下からなる墨インキとするものが好ましい。藍インキが30未満や70を超えたり、赤インキが30未満や70を超えたり、黄インキが10未満や30を超えたりすると、色味が生じ、黒の色彩から外れてしまう。特に好ましくは、藍インキと赤インキと黄インキの重量比で藍インキ40以上60以下、赤インキ40以上60以下、黄インキ15以上25以下が特に好ましい。
また、墨インキ、藍インキ、赤インキ、黄インキが各々オフセット印刷用プロセスインキであるのが好ましいが、グラビア印刷用インキ、その他のインキでも構わない。各々オフセット印刷用プロセスインキであると、色品質が安定しているので、試行錯誤することなく最適なインキ配合を求めることができる。もちろん、純粋なオフセット印刷用プロセスインキでなくとも、各々オフセット印刷用プロセスインキの色とみなせるほど類似している色ならば同様の効果を得ることができるため好ましいが、他のプロセスインキ以外のインキや、他の色のインキでもバランスさえよければそれなりの効果がある。
また、墨インキ、藍インキ、赤インキ、黄インキが各々紫外線硬化型オフセット印刷用プロセスインキであるのが好ましい。各々オフセット印刷用プロセスインキが紫外線硬化型であると、紫外線照射により速乾性とすることができ、混色が生じにくく黒濃度の高い墨インキの印刷を提供することができる。
この墨インキを用いてオフセット印刷を紙などに施し、印刷物とする。このような印刷物は墨インキの黒濃度が高まったために、インキの盛量を抑えることができ、白抜き文字の潰れの抑制や、POSコードの読み取りエラーの防止、罫線割れの防止ができ、一度の墨印刷で高い黒濃度を実現できるので、工程的にもコスト的にも好ましく、墨部分に藍インキや赤インキによる網を引く必要がなくなったために乾燥不良が生じにくくなり、インキの密着良好な印刷物を提供することができる。
また、墨インキ、および藍インキ、赤インキ、黄インキを用いて印刷された印刷物とするのが好ましい。このような印刷物は色再現性の幅が広がり、高級感のある印刷物を提供することができる。この場合のスクリーン角度は、墨版45度、藍版15度、赤版75度、黄版30度が好ましいが、対象印刷物や絵柄によって適宜調整しても良い。
また、印刷物はフィルム等でも構わないが、紙器であると特に効果が高い。このような紙器である印刷物は、紙器の組み立て時の罫線割れを抑えた紙器を提供することができる。
以下に、本発明の実施例を記載する。但し、本発明は、以下に記載する事項に限定されるわけではない。
<実施例1>
FDカルトンX(東洋インキ株式会社製のUVオフセットインキ)につき、墨インキ、藍インキ、赤インキ、黄インキを用意した。その上で、配合比が重量比で墨インキが1000に対し藍インキが50、赤インキが50、黄インキが20になるように三本ロールを用いて混練して特墨インキを作成した。このような特墨インキを用いてオフセット印刷用紙器用紙にベタ印刷を行った。
FDカルトンX(東洋インキ株式会社製のUVオフセットインキ)につき、墨インキ、藍インキ、赤インキ、黄インキを用意した。その上で、配合比が重量比で墨インキが1000に対し藍インキが50、赤インキが50、黄インキが20になるように三本ロールを用いて混練して特墨インキを作成した。このような特墨インキを用いてオフセット印刷用紙器用紙にベタ印刷を行った。
<比較例1>
FDカルトンX(東洋インキ株式会社製のUVオフセットインキ)墨インキを用意した。このようなプロセス墨インキを用いてオフセット印刷用紙器用紙にベタ印刷を行った。
FDカルトンX(東洋インキ株式会社製のUVオフセットインキ)墨インキを用意した。このようなプロセス墨インキを用いてオフセット印刷用紙器用紙にベタ印刷を行った。
(測定結果)
実施例1と比較例1につき5点を反射濃度計デンシアイ100(エックスライト社:製品名)により測定した。実施例1の5点平均濃度は1.73であった。対して比較例1の5点平均濃度は1.65であった。
実施例1と比較例1につき5点を反射濃度計デンシアイ100(エックスライト社:製品名)により測定した。実施例1の5点平均濃度は1.73であった。対して比較例1の5点平均濃度は1.65であった。
これにより、墨インキに他の色インキを少量混ぜた方が、純墨インキよりも濃度が高いことが分かった。
Claims (7)
- 重量比で、プロセス墨インキが1000に対して、墨以外のインキを2以上200以下の量で混合した墨インキ。
- 前記墨以外のインキが、藍インキと赤インキと黄インキの重量比で藍インキ30以上70以下、赤インキ30以上70以下、黄インキ10以上30以下の比率からなる請求項1記載の墨インキ。
- 前記墨インキ、前記藍インキ、前記赤インキ、前記黄インキが各々オフセット印刷用プロセスインキである請求項2記載の墨インキ。
- 前記墨インキ、前記藍インキ、前記赤インキ、前記黄インキが各々紫外線硬化型オフセット印刷用プロセスインキである請求項3記載の墨インキ。
- 請求項1から4何れか記載の墨インキを用いて印刷された印刷物。
- 請求項5記載の墨インキ、および藍インキ、赤インキ、黄インキを用いて印刷された印刷物。
- 印刷物が紙器である請求項6記載の印刷物。
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|---|---|---|---|
| JP2018003287A JP2019123764A (ja) | 2018-01-12 | 2018-01-12 | 墨インキおよび印刷物 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2021002143A1 (ja) | 2019-07-02 | 2021-01-07 | 株式会社荏原製作所 | Am装置 |
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2018
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