JP2020032514A - 打ち込み工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアダスタ装置を動作させる操作部がハンドル部を把持した手の親指で操作可能な部位に配置されている打ち込み工具において、この操作部の操作性を向上させること。【解決手段】打ち込み工具1は、圧縮エアを駆動源として往復動するピストンを内装した工具本体部2と、使用者が把持するハンドル部3と、工具本体部2の動作とは独立して圧縮エアを吹き出すためのエアダスタ装置30とを備え、ハンドル部3に設けた蓄圧室からピストンに圧縮エアが供給される構成となっている。エアダスタ装置30は、蓄圧室を開閉する直動式のバルブステムを有している。バルブステム38の操作は、回動式操作体50によって行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、打ち込み工具に関し、詳しくは、圧縮エア駆動式の釘打ち機等の打ち込み工具に関する。
従来、工具本体部に供給される圧縮エアを利用して、打ち込み部周辺の木屑や粉塵等を吹き飛ばすためのエアダスタ装置を備えた打ち込み工具が既に知られている。ここで、下記特許文献1には、エアダスタ装置130を動作させる操作部136(ダスタバルブの直動式のバルブステムを押し込み操作するダスタボタン136)がハンドル部103を把持した手の親指f2で操作可能な部位(スイッチレバー106の近傍)に配置されている打ち込み工具101が開示されている(図10参照)。これにより、打ち込み具の打ち込み操作時のハンドル部103に対する手の握りを持ち替えることなく、打ち込み具の打ち込み操作および木屑や粉塵等を吹き飛ばす操作を実施できる。したがって、使用者の利便性および作業効率を高めることができる。
特開2018−103272号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、エアダスタ装置130を動作させる操作部136(ダスタボタン136)は、その操作方向(押し込み方向)が打ち込み工具101の幅方向(打ち込み工具101の左から右への水平方向)となるように設けられている。そのため、ハンドル部103を把持した手の親指f2の動きでは、この操作部136に操作力(押し込み力)を伝え難い状態となっていた。すなわち、この操作部136は、ハンドル部103を把持した手の親指f2で押し込み難い状態となっていた。したがって、この操作部136の操作性の改善が求められていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、エアダスタ装置を動作させる操作部がハンドル部を把持した手の親指で操作可能な部位に配置されている打ち込み工具において、この操作部の操作性を向上させることである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、圧縮エアを駆動源として往復動するピストンを内装した工具本体部と、使用者が把持するハンドル部と、工具本体部の動作とは独立して圧縮エアを吹き出すためのエアダスタ装置とを備え、ハンドル部に設けた蓄圧室からピストンに圧縮エアが供給される打ち込み工具である。エアダスタ装置は、蓄圧室を開閉する直動式のバルブステムを有している。バルブステムの操作は、回動式操作体によって行われる。
請求項1の発明によれば、ハンドル部を把持した手の親指の動きを、このバルブステムの操作部に伝え易い。すなわち、この手の親指からの操作力(押し込み力)をバルブステムの操作部に伝え易い。したがって、このバルブステムの操作部の操作性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の打ち込み工具であって、バルブステムの操作部を押し当てる回動式操作体の押当部は、回動式操作体の回動の支点と、回動式操作体の操作部との間に設けられている。
請求項2の発明によれば、押当部は、てこの原理の作用点として作用し、操作部は、てこの原理の力点として作用する。そのため、回動式操作体の押し込み操作に対して、てこの原理を作用させることができる。したがって、この押し込み操作する手の親指に必要な操作力が軽いものでも、操作部を押し当ててバルブステムを操作できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれかに記載の打ち込み工具であって、回動式操作体の操作部は、バルブステムの操作部からハンドル部に向けて延在している。
請求項3の発明によれば、回動式操作体の操作部は、ハンドル部を把持した手の親指にとって触れ易い位置に存在している。そのため、ハンドル部を把持した手の親指にとって、回動式操作体の操作部を押し込み易い。したがって、回動式操作体の操作性を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の打ち込み工具であって、回動式操作体の回動の軸線は、ピストンの往復動方向に沿って設けられている。
請求項4の発明によれば、回動式操作体の回動の軸線がピストンの往復動方向に対して直交する方向に沿って設けられている場合と比較すると、回動式操作体が操作し易い状態となっている。したがって、回動式操作体の操作性を高めることができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の打ち込み工具であって、回動式操作体は、工具本体部に組み付けられたサイドカバーに回動支持されている。
請求項5の発明によれば、回動式操作体を工具本体部に回動支持させる場合と比較すると、この回動支持を簡便に実施できる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の打ち込み工具であって、バルブステムの操作部は、樹脂キャップによって覆われている。
請求項6の発明によれば、バルブステムの操作部と回動式操作体とが直に接触することを防止できる。したがって、この操作部の接触による回動式操作体の内面(接触面)の摩耗を防止できる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の打ち込み工具であって、樹脂キャップには、バルブステムが閉状態となるように付勢する圧縮ばねの一端を受けるばね受け部が形成されている。
請求項7の発明によれば、圧縮ばねの一端を受けるばね受け部位をバルブステムの操作部に設ける必要がない。したがって、この操作部の形状を簡素化できる。
本発明の実施形態に係る打ち込み工具の全体斜視図である。 図1の打ち込み工具の主要部の分解斜視図である。 図1の打ち込み工具の左側面図である。 図3の打ち込み工具の縦断面図である。 図1の打ち込み工具の右側面図である。 図3の打ち込み工具のVI−VI線の縦断面図である。 図3の打ち込み工具のVII−VII線の横断面図である。 図6において、ボタンカバーを押し込み操作した状態を示す図である。 図7において、ボタンカバーを押し込み操作した状態を示す図である。 従来技術に係る打ち込み工具の左側面図である。
本発明の実施の形態について図1〜9を参照しながら説明する。図1〜3に示すように、本実施形態では、打ち込み工具1の一例として、圧縮エア駆動式の釘打ち機を例示する。本実施形態の打ち込み工具1は、圧縮エアを吹き出させるエアダスタ装置30を備えている。本実施形態は、エアダスタ装置30を動作させるダスタボタン36の樹脂キャップ39を覆うように組み付けられたボタンカバー50について、従来にない特徴を備えており、打ち込み工具1の基本的な構成については特に変更を要しないので詳細な説明は省略する。この明細書では、各部材あるいは構成の方向について、図4に示すように、打ち込み具nが打ち込まれる方向を下側とし、図示しない使用者側を後側とする。
この打ち込み工具1は、圧縮エアを駆動源として作動するエア駆動式の釘打ち機であって、工具本体部2とハンドル部3とマガジン4とを備えている。工具本体部2の下部には、ドライバガイド5が下方へ突き出す状態となるように設けられている。このドライバガイド5の下端部が、打ち込み具が打ち出される射出口5aとなっている。
図4に示すように、工具本体部2は、円筒形の本体ハウジング15に同じく円筒形のシリンダ12を内装し、このシリンダ12に円板形のピストン10を上下に往復動可能に内装した構成を備えている。ピストン10の下面中心には、打撃用のドライバ11が取り付けられている。ドライバ11は、下方に長く伸びており、その先端部はドライバガイド5の打ち込み通路5b内に至っている。ピストン10の上室に圧縮エアが供給されると、ピストン10がシリンダ12内を下動して打撃用のドライバ11が打ち込み通路5b内を下動する。打ち込み通路5b内には、工具本体部2の打ち込み動作に連動してマガジン4から打ち込み具nが1本ずつ供給される。このため、ドライバ11が下動すると1本の打ち込み具nがこのドライバ11で打撃されてドライバガイド5の射出口5aから打ち出される。ドライバ11で打撃された1本の打ち込み具nは、射出口5aから打ち出されて被打ち込み材Wに打ち込まれる。
ハンドル部3は、工具本体部2の側部から側方へ突き出す状態となるように設けられている。このハンドル部3の内部が、工具本体部2に供給するための圧縮エアを貯留しておくための蓄圧室(アキュムレータ)8とされている。ハンドル部3の先端には、エアホースを接続するためのホース接続口9が設けられている。このホース接続口9に接続したエアホースを介して圧縮エア源(エアコンプレッサ)から蓄圧室8に圧縮エアが供給されている。
ハンドル部3の基部付近には、トリガ形式のスイッチレバー6とトリガバルブ7が配置されている。工具本体部2側においてシリンダ12の上部外周側に、ピストン10の上室を蓄圧室8に対して開閉するためのヘッドバルブ13が上下動可能に配置されている。ヘッドバルブ13は、圧縮ばね13aにより上方の閉じ位置側に付勢されている。図4では、ヘッドバルブ13が閉じ位置に位置する状態が示されている。蓄圧室8に供給された圧縮エアは、ヘッドバルブ13の上面側及び下面側の双方に作用し、双方に作用させた初期状態では、上面側と下面側の受圧面積差及び圧縮ばね13aの付勢力によりヘッドバルブ13はピストン10の上室を閉じた位置に保持される。図3に示すようにハンドル部3を把持した手の指先(人差し指F1)でスイッチレバー6を引き操作するとトリガバルブ7がオンする。トリガバルブ7がオンすると、ヘッドバルブ13の下面側が大気開放されてエア圧が作用しない状態に切り替わるため、ヘッドバルブ13が上面側に作用するエア圧により下動してピストン10の上室が蓄圧室8に対して開かれる。ヘッドバルブ13が下動して開かれると、蓄圧室8からピストン10の上室へ圧縮エアが供給されてピストン10が下動する。上記したようにピストン10の下動により、1本の打ち込み具nの打ち込み動作がなされる。
図では示されていないが、ピストン10が下動端に至って打ち込み動作が完了する段階では、ピストン10の上室に流入した圧縮エアの一部が、逆止弁14aを経てリターンエア室14内に流入し、これが通気孔14bを経てピストン10の下面側に作用する。一方、打ち込み動作後に、スイッチレバー6の引き操作を解除するとトリガバルブ7がオフされる。トリガバルブ7がオフされると、ヘッドバルブ13の下面側に再び蓄圧室8の圧縮エアが作用する状態に切り替わって、ヘッドバルブ13がエア圧および圧縮ばね13aの付勢力により上動する。図4に示すようにヘッドバルブ13が上動すると、ピストン10の上室が蓄圧室8に対して閉じられる一方、大気開放される。ピストン10の上室の圧縮エアは、本体ハウジング15に設けた排気孔16を経て外部に排気される。本体ハウジング15の側部には、排気孔16を覆う状態で排気カバー40が左右に取り付けられている。
ここで、左右の排気カバー40のうち、左の排気カバー40について詳述する。以下、左の排気カバー40の説明とする。この排気カバー40の内面には、後述する支持ピン60を挿し込み可能なヒンジ部40eが形成されている(図2参照)。このヒンジ部40eには、支持ピン60を介してボタンカバー50がヒンジ結合されている(図7参照)。このボタンカバー50は、その先端側が屈曲部51を介して内側に向けて屈曲した格好を成すように形成されている。また、このボタンカバー50は、その屈曲部51を境に先端側が操作部52となっており、基端側が押当部53となっている。
この操作部52は、使用者が押し込み操作可能に形成されている。また、この押当部53は、その内側の凹面53aがダスタボタン36を押し込み可能に形成されている。また、このボタンカバー50の基端側には、挿入孔54aを有する二股部54が形成されている。このように構成されているボタンカバー50の二股部54の間に弾性部材61を挟み込んだ状態で、排気カバー40のヒンジ部40eと、ボタンカバー50の二股部54の各挿入孔54aおよび弾性部材61の挿込孔61aに支持ピン60が挿し込まれている。すると、支持ピン60の凹部60aに弾性部材61が入り込むため、挿し込んだ支持ピン60が排気カバー40のヒンジ部40eから抜け落ちることを防止できる。
なお、この図7からも明らかなように、ボタンカバー50の押当部53は、ボタンカバー50をヒンジ結合する支持ピン60の支点(中心)と、ボタンカバー50の操作部52との間に設けられている。また、図3からも明らかなように、ボタンカバー50の操作部52は、バルブステム38の樹脂キャップ39の位置から上方かつ後方へと斜めに延び、ハンドル部3に向かって延在している。また、図2から明らかなように、ボタンカバー50をヒンジ結合する支持ピン60の軸線Lは、ピストン10の往復動方向(上下方向)に沿って設けられている。左の排気カバー40は、このように構成されている。
マガジン4は、多数の打ち込み具nを並列に結合した板状態の連結打ち込み具nを装填するもので、この連結打ち込み具nを収容する収容部4aと、これを閉止する蓋部4bを備えている。この収容された連結打ち込み具nは、ばね(図示しない)により打ち込み通路5b側に向けて付勢されている。
ドライバガイド5には、スイッチレバー6の引き操作の有効、無効を切り替えるためのコンタクトアーム20が設けられている。コンタクトアーム20は、ドライバガイド5に沿って上下に変位可能に支持されている。コンタクトアーム20の下部の先端開口は、射出口5aとなる。
図示するように、コンタクトアーム20の先端を被打ち込み材Wに当接させた状態で打ち込み工具1を打ち込み方向へ押し下げ操作することにより、このコンタクトアーム20がドライバガイド5に対して相対的に上動する。コンタクトアーム20の押し付け操作によりドライバガイド5に対して相対的に上動することにより、スイッチレバー6の引き操作が有効になる。このため、コンタクトアーム20を被打ち込み材Wに当接させて打ち込み工具1を押し下げ操作し、これによりコンタクトアーム20を相対的に上動させた状態でのみ、スイッチレバー6の引き操作が有効になって打ち込み動作がなされる。コンタクトアーム20を相対的に上動させていない状態では、スイッチレバー6をオン側に引き操作してもトリガバルブ7がオンしないため、工具本体部2において打ち込み動作はなされない。
本実施形態の打ち込み工具1は、工具本体部2における一連の打ち込み動作とは別に、使用者の操作により圧縮エアを吹き出させるエアダスタ装置30を備えている。エアダスタ装置30で、打ち込み部位周辺の木屑や粉塵等に圧縮エアを吹き付けて吹き飛ばすことにより、打ち込み部位周辺の視認性をよくすることができ、これにより正確な打ち込み作業を迅速に行うことができる。本実施形態のエアダスタ装置30は、ハンドル部3の先端側でなく、工具本体部2の側部であってハンドル部3の延びる前後方向の位置についてハンドル部3の基部とシリンダ12との間に設けられている。このため、図3に示すように本実施形態のエアダスタ装置30は、打ち込み操作時のハンドル部3に対する手の握りを持ち替えることなく、例えば、親指F2により、ボタンカバー50を回動させてダスタボタン36の樹脂キャップ39を押し込む操作をしてエアダスタ装置30を利用することができる。
エアダスタ装置30の詳細が図6〜7に示されている。このエアダスタ装置30は、ダスタバルブ31とダスタパイプ32を備えている。ダスタバルブ31は、本体ハウジング15の後側の側部であってシリンダ12とトリガバルブ7との間に配置されている。ダスタバルブ31は、本体ハウジング15に設けたバルブ凹部15a内に1本の直動式のバルブステム38を気密に収容した構成を備えている。バルブ凹部15aの右端部は、抜き孔15bを経て大気に連通されている。抜き孔15bにより、バルブ凹部15a内における負圧の発生が回避されてバルブステム38のスムーズな移動動作が確保されている。第1及び第2シールリング33、34がバルブ凹部15aの内壁面に気密に摺接されている。バルブ凹部15aの内壁面には、第3シールリング35が装着されている。第3シールリング35は、第1シールリング33と第2シールリング34との間において、バルブステム38の切替大径部38aの外周面に気密に摺接されている。
バルブステム38の左端部側はバルブ凹部15a内から左方へ突き出されている。バルブステム38の左端部には、使用者が操作時に指先をあてがう円柱形のダスタボタン36が取り付けられている。このダスタボタン36が、特許請求の範囲に記載の「バルブステム38の操作部」の一例である。このダスタボタン36には、その表面を覆うように球面を有する樹脂キャップ39が取り付けられている。ここで、図6を参照して、この取り付けについて詳述する。ダスタボタン36の先端側には、大径部36aが形成されている。一方、樹脂キャップ39には、ダスタボタン36を取り付け(挿し込み)可能な貫通孔39bが形成されている。この貫通孔39bの基端側は、同先端側より段差39dを介して小径を成す小径部39cとなっている。そして、このダスタボタン36の大径部36aが樹脂キャップ39の段差39dに係合するように、ダスタボタン36に樹脂キャップ39が取り付けられている。これにより、取り付けられた樹脂キャップ39がダスタボタン36から抜け落ちることを防止(抜け落ち防止構造)できる。
この樹脂キャップ39には、圧縮ばね37の一端を受けるばね受け部39aが形成されている。この樹脂キャップ39のばね受け部39aとバルブ凹部15aの口元である固着部材15dとの間には圧縮ばね37が介装されている。この圧縮ばね37により、バルブステム38は図6〜7において左側(オフ側)へ付勢されている。図6〜7は、ダスタバルブ31のオフ状態を示し、図8〜9は、ダスタバルブ31のオン状態を示している。なお、樹脂キャップ39のばね受け部39aによって圧縮ばね37の付勢力を受けることとなっている。しかし、上述した樹脂キャップ39の抜け落ち防止構造により樹脂キャップ39がダスタボタン36から抜け落ちることを防止できる。
図6〜7に示すオフ状態では、第3シールリング35がバルブステム38の切替大径部38aに摺接された状態となる。そのため、このオフ状態では、第1シールリング33と第3シールリング35との間と、第2シールリング34と第3シールリング35との間でバルブ凹部15a内が左右2室に気密に区画された状態となる。第1シールリング33と第3シールリング35との間の右室には、ダスタパイプ32が接続されている。第2シールリング34と第3シールリング35との間の左室には、蓄圧室8からの通気孔8aが開口されている。図6〜7に示すオフ状態では、ダスタパイプ32と通気孔8aとの間が第3シールリング35によって気密にシールされることにより、ダスタパイプ32に圧縮エアが供給されない状態となっている。
図8〜9に示すように、操作部52を押し込み操作してボタンカバー50を回動させると、このボタンカバー50の押当部53の凹面53aが樹脂キャップ39を押し当てた(押し込んだ)状態となる。すると、ダスタボタン36が圧縮ばね37の付勢力に抗して右側(オン側)へ押し込み操作されるため、バルブステム38の切替大径部38aが第3シールリング35の内周側から外れた状態となる。このオン状態では、第1シールリング33と第3シールリング35との間の右室と、第2シールリング34と第3シールリング35との間の左室が第3シールリング35の内周側を経て連通された状態(ダスタバルブ31(バルブステム38)がオン操作された状態)となる。このため、通気孔8aを経て蓄圧室8からダスタパイプ32に圧縮エアが供給された状態となる。
図5に示すようにダスタパイプ32は、ハンドル部3の基部付近から工具本体部2の右側部に沿ってドライバガイド5側に至る経路で配管されている。図6〜7に示すように、ダスタパイプ32の上流側端部は、本体ハウジング15に設けた接続孔15cに差し込んで気密に接続されている。ダスタパイプ32の下端部(吹き出し口32a)は、ドライバガイド5より後方で、打ち込み具nの送り機構(図示しない)の裏面(右側方)に位置されている。図8〜9に示すようにダスタバルブ31がオン操作されると、吹き出し口32aから打ち込み具nの打ち込み方向と同じ方向(下方)へ向けて圧縮エアが吹き出される。吹き出し口32aから吹き出された圧縮エアにより被打ち込み材Wの木屑や粉塵等が吹き飛ばされて視認性が高められる。
使用者がボタンカバー50の操作部52の押し込み操作を解除すると、バルブステム38が圧縮ばね37の付勢力により図6〜7に示すオフ側に戻される。バルブステム38がオフ側に戻されると、その切替大径部38aが第3シールリング35の内周側に戻されて、ダスタパイプ32が蓄圧室8側から気密に遮断された状態となり、従って吹き出し口32aからの圧縮エアの吹き出しが停止される。
図5に示すように、ダスタパイプ32は、工具本体部2の右側部に沿って取り付けたコンタクトアームカバー23と排気カバー40により覆われるとともに一体の位置に保持されている。特に、ダスタパイプ32の先端部(吹き出し口32a)は、コンタクトアームカバー23の保持孔(図示しない)に差し込まれて一定の位置に保持されている。コンタクトアームカバー23により、コンタクトアーム20の右方が覆われている。図5では、コンタクトアーム20とダスタパイプ32がコンタクトアームカバー23と排気カバー40によりほぼ全体が覆われて見えない状態となっている。
コンタクトアームカバー23は、マガジン4とドライバガイド5に取り付けられている。一方、排気カバー40は、本体ハウジング15に取り付けられている。工具本体部2の本体ハウジング15の下部に、ドライバガイド5が4本の固定ねじ41により結合されている。工具本体部2の本体ハウジング15の上部にトップキャップ17が4本の固定ねじ42により結合されている。図4に示すようにトップキャップ17により本体ハウジング15の上部が気密に塞がれている。トップキャップ17の内面に、上死点用のダンパ18が取り付けられている。また、本体ハウジング15の下部に結合したドライバガイド5に、下死点用のダンパ19が取り付けられている。
本実施形態に係る排気カバー40は、本体ハウジング15に対するドライバガイド5の結合手段(固定ねじ41)と、本体ハウジング15に対するトップキャップ17の結合手段(固定ねじ42)を利用して取り付けられている。上記したようにそれぞれ4本の固定ねじ41、42によりドライバガイド5とトップキャップ17が本体ハウジング15に対して結合される。
固定ねじ41、42の先端には、係合ピン部41a、42aが同軸かつ一体に設けられている。係合ピン部41a、42aは、ねじ径よりも小径に形成されている。本体ハウジング15の下部と上部には、それぞれ矩形平板形の結合フランジ部43、44が側方へ張り出す状態に設けられている。上下の結合フランジ部43、44の四隅に、それぞれねじ孔(図示しない)が設けられている。下側の結合フランジ部43にドライバガイド5を突き合わせて4本の固定ねじ41をねじ孔に締め込むことにより、当該ドライバガイド5が本体ハウジング15の下部に結合されている。また、上側の結合フランジ部44にトップキャップ17を突き合わせて4本の固定ねじ42をねじ孔に締め込むことにより、当該トップキャップ17が本体ハウジング15の上部に結合されている。
図2に示すように本体ハウジング15に対してドライバガイド5とトップキャップ17を結合するために、合計8本の固定ねじ41、42をそれぞれねじ孔に締め込むと、各固定ねじ41、42の係合ピン部がねじ孔から突き出された状態となる。排気カバー40は、排気用のスリット40cを有する樹脂製部品で、その下部2個所に下部係合凹部40aが設けられ、上部2個所に上部係合凹部40bが設けられている。固定ねじ41、42のねじ孔43a、44aから突き出された係合ピン部41a、42aが、それぞれ排気カバー40の下部係合凹部40aと上部係合凹部40bに挿入されて、当該排気カバー40が本体ハウジング15の左右両側部に沿って取り付けられている。
排気カバー40の内面側であってスリット40cの内面側には、消音用のフィルタ(図示しない)が取り付けられている。また、本実施形態の排気カバー40は、スリット40cの下側に各種の情報を表示するための表示部40dが設けられている。
本発明の実施形態に係る打ち込み工具1は、上述したように構成されている。この構成によれば、バルブステム38の操作(オン操作)は、ボタンカバー50を回動させることによって行われる。そのため、ハンドル部3を把持した手の親指F2の動きを、このバルブステム38の操作部であるダスタボタン36に伝え易い。すなわち、この手の親指F2からの操作力(押し込み力)をバルブステム38のダスタボタン36に伝え易い。したがって、このバルブステム38のダスタボタン36の操作性を向上させることができる。なお、このように手の親指F2からの操作力(押し込み力)をバルブステム38のダスタボタン36に伝え易いと、この操作力を軽いもので済ますことができる。そのため、この手の親指F2からの操作力の加減によって、吹き出し口32aから吹き出される圧縮エアの吹き出し量を調整できる。したがって、別途に、この吹き出される圧縮エアの吹き出し量を調整する調整機構を設ける必要がない。
また、この構成によれば、バルブステム38の操作部であるダスタボタン36を押し当てるボタンカバー50の押当部53は、ボタンカバー50をヒンジ結合する支持ピン60の支点(中心)と、ボタンカバー50の操作部52との間に設けられている。このとき、この押当部53は、てこの原理の作用点として作用し、この操作部52は、てこの原理の力点として作用する。そのため、ボタンカバー50の押し込み操作に対して、てこの原理を作用させることができる。したがって、手の親指F2に必要な操作力が軽いものでも、バルブステム38のダスタボタン36を押し当ててバルブステム38を操作できる。
また、この構成によれば、ボタンカバー50の操作部52は、バルブステム38の樹脂キャップ39よりハンドル部3寄りに延在している。すなわち、ボタンカバー50の操作部52は、ハンドル部3を把持した手の親指F2にとって触れ易い位置に存在している。そのため、ハンドル部3を把持した手の親指F2にとって、ボタンカバー50の操作部52を押し込み易い。したがって、ボタンカバー50の操作性を高めることができる。
また、この構成によれば、ボタンカバー50をヒンジ結合する支持ピン60の軸線Lは、ピストン10の往復動方向(上下方向)に沿って設けられている。そのため、この支持ピン60の軸線Lがピストン10の往復動方向に対して直交する方向(前後方向)に沿って設けられている場合と比較すると、ボタンカバー50が操作し易い状態となっている。したがって、ボタンカバー50の操作性を高めることができる。
また、この構成によれば、ボタンカバー50は、支持ピン60を介して排気カバー40のヒンジ部40eにヒンジ結合されている。そのため、ボタンカバー50を工具本体部2にヒンジ結合させる場合と比較すると、このヒンジの結合を簡便に実施できる。
また、この構成によれば、バルブステム38のダスタボタン36は、樹脂キャップ39によって覆われている。そのため、ダスタボタン36とボタンカバー50とが直に接触することを防止できる。したがって、ダスタボタン36の接触によるボタンカバー50の押当部53の凹面53aの摩耗を防止できる。
また、この構成によれば、樹脂キャップ39には、圧縮ばね37の一端を受けるばね受け部39aが形成されている。そのため、圧縮ばね37の一端を受けるばね受け部位をダスタボタン36に設ける必要がない。したがって、ダスタボタン36の形状を簡素化できる。
なお、本発明の実施形態に係る打ち込み工具1にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。例えば、ダスタボタン36を工具本体部2の左側に配置した構成を説明したが、右側に配置した構成でも構わない。その場合、ボタンカバー50も右側に配置した構成となる。もちろん、ダスタボタン36を左右の両側に配置した構成でも構わない。その場合、ボタンカバー50も左右の両側に配置した構成となる。
1 打ち込み工具
2 工具本体部
3 ハンドル部
4 マガジン
4a 収容部
4b 蓋部
5 ドライバガイド
5a 射出口
5b 打ち込み通路
6 スイッチレバー
7 トリガバルブ
8 蓄圧室
8a 通気孔
9 ホース接続口
10 ピストン
11 ドライバ
12 シリンダ
13 ヘッドバルブ
13a 圧縮ばね
14 リターンエア室
15 本体ハウジング
15a バルブ凹部
15b 抜き孔
15c 接続孔
15d 固着部材
16 排気孔
17 トップキャップ
18 ダンパ
19 ダンパ
20 コンタクトアーム
23 コンタクトアームカバー
30 エアダスタ装置
31 ダスタバルブ
32 ダスタパイプ
32a 吹き出し口
33 第1シールリング
34 第2シールリング
35 第3シールリング
36 ダスタボタン
36a 大径部
37 圧縮ばね
38 バルブステム
38a 切替大径部
39 樹脂キャップ
39a ばね受け部
39b 貫通孔
39c 小径部
39d 段差
40 排気カバー
40a 下部係合凹部
40b 上部係合凹部
40c スリット
40d 表示部
40e ヒンジ部
41 固定ねじ
41a 係合ピン部
42 固定ねじ
42a 係合ピン部
43 結合フランジ部
43a ねじ孔
44 結合フランジ部
44a ねじ孔
50 ボタンカバー(回動式操作体)
51 屈曲部
52 操作部
53 押当部
54 二股部
54a 挿入孔
60 支持ピン
60a 凹部
61 弾性部材
61a 挿込孔
n 打ち込み具
L 軸線
W 被打ち込み材

Claims (7)

  1. 圧縮エアを駆動源として往復動するピストンを内装した工具本体部と、使用者が把持するハンドル部と、前記工具本体部の動作とは独立して前記圧縮エアを吹き出すためのエアダスタ装置と、を備え、前記ハンドル部に設けた蓄圧室から前記ピストンに前記圧縮エアが供給される打ち込み工具であって、
    前記エアダスタ装置は、前記蓄圧室を開閉する直動式のバルブステムを有しており、
    前記バルブステムの操作は、回動式操作体によって行われる打ち込み工具。
  2. 請求項1に記載の打ち込み工具であって、
    前記バルブステムの操作部を押し当てる前記回動式操作体の押当部は、前記回動式操作体の回動の支点と、前記回動式操作体の操作部との間に設けられている打ち込み工具。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載の打ち込み工具であって、
    前記回動式操作体の操作部は、前記バルブステムの操作部から前記ハンドル部に向けて延在している打ち込み工具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の打ち込み工具であって、
    前記回動式操作体の回動の軸線は、前記ピストンの前記往復動方向に沿って設けられている打ち込み工具。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の打ち込み工具であって、
    前記回動式操作体は、前記工具本体部に組み付けられたサイドカバーに回動支持されている打ち込み工具。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の打ち込み工具であって、
    前記バルブステムの操作部は、樹脂キャップによって覆われている打ち込み工具。
  7. 請求項6に記載の打ち込み工具であって、
    前記樹脂キャップには、前記バルブステムが閉状態となるように付勢する圧縮ばねの一端を受けるばね受け部が形成されている打ち込み工具。
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