JP2020093401A - シャープペンシルユニット及び出没式筆記具並びにシャープペンシルユニットの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この出没式筆記具によれば、所定の操作によりシャープペンシルユニットを前進させて、このシャープペンシルユニットの前端のホルダーを軸筒前端の開口から突出させた状態において、ホルダーから突出した鉛芯に径方向の力が加わると、ホルダーが保持筒及び鉛芯に相対して前進するため、このホルダーにより鉛芯を覆い保護することができる。
しかしながら、特にチャック部の基端側を支持する部材のように、鉛芯の外周面に近接又は摺接する比較的細身で薄肉な二つの筒状部材を、圧入により接続にした場合には、その圧入の際に外側になる筒状部材が周方向の引張力により破損してしまうおそれがある。
所定の操作により鉛芯を繰り出すシャープペンシルユニットにおいて、鉛芯の外周面に対し環状に近接又は接触して前後に接続された第1の筒状部材と第2の筒状部材を備え、第1の筒状部材は、その内周面に周方向に間隔を置いた複数の係止突部を有し、第2の筒状部材は、第1の筒状部材よりも硬質の材料から形成され、第1の筒状部材に挿入され前記係止突部を乗り越えた位置に、乗り越え嵌合突起を有することを特徴とするシャープペンシルユニット。
第1の特徴は、所定の操作により鉛芯を繰り出すシャープペンシルユニットにおいて、鉛芯の外周面に対し環状に近接又は接触して前後に接続された第1の筒状部材と第2の筒状部材を備え、第1の筒状部材は、その内周面に周方向に間隔を置いた複数の係止突部を有し、第2の筒状部材は、第1の筒状部材よりも硬質の材料から形成され、第1の筒状部材に挿入され前記係止突部を乗り越えた位置に、乗り越え嵌合突起を有する(図1〜図4参照)。
この構成によれば、乗り越え嵌合突起が複数の係止突部を乗り越える際に、部分的に各係止突部が変形するため、第1の筒状部材全体が拡径するように変形し破損してしまうことを防ぐことができる。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。本明細書中、軸方向とは、保持筒10の中心線の延びる方向を意味する。また、「前」とは、前記軸方向の一方側であって鉛芯が繰り出される方向を意味する。また、「後」とは、前記一方側に対する逆方向側を意味する。
この鉛芯繰出し機構M1は、芯タンク部60から伝達される進退運動により、チャック部40に挟持した鉛芯xを繰り出す。また、この鉛芯繰出し機構M1は、チャック部40に挟持した鉛芯xに予め設定された筆圧よりも強い付勢力が加わった際に、鉛芯xと共にチャック部40及び第1及び第2の筒状部材43,44等を後退させる。
この第1の筒状部材43の内周面には、後端側(図示の右端側)から順番に、面取り部43a、筒状ガイド面43b、係止突起43c、被圧接面43dが設けられる(図2(a)参照)。
詳細に説明すれば、各係止突部43cは、図2(a)に示すように、その前端側と後端側が頂部へ向かって上り傾斜する傾斜面状に形成され、これら傾斜面の間に位置する頂部が、平坦面状に形成される。
この前側円筒面部44a1の外周面の前端縁には、前方へ向かって縮径する面取り部44a4が設けられる(図3参照)。また、前側円筒面部44a1の内周面の前端縁には、前方へ向かって拡径する面取り部44a5が設けられる。
内周側の面取り部44a5は、芯タンク部60を前方へ押動しながら鉛芯xを後方へ押し戻す操作が行われた場合に、後方へスライドする鉛芯xに対する摩擦や引っ掛かり等を低減して、鉛芯xの損傷を防ぐためのものである。
なお、これら面取り部44a4,44a5は、図3の例示によればC面取りとしているが、R面取りやその他の形状の傾斜面とすることが可能である。
この乗り越え嵌合突起44a2は、第1の筒状部材43の後端開口に第2の筒状部材44が挿入された際に、第1の筒状部材43内の係止突起43cを前方へ乗り越えるように、その前後位置が設定されている。
乗り越え嵌合突起44a2の外径は、第1の筒状部材43内の被圧接面43d内径よりも若干大きく設定される。
このガイド筒部44cは、芯タンク部60の前端側に挿入されて、芯タンク部60が進退した際に、芯タンク部60の前端側の内周面に摺接する。
なお、この芯タンク部60は、図示例以外の他例としては、単数の筒状部材からなる構成とすることも可能である。
シャープペンシルユニット1の製造方法には、第1の筒状部材43に対し第2の筒状部材44を挿入して、第1の筒状部材43の複数の係止突起43cに対し、第2の筒状部材44の乗り越え嵌合突起44a2を乗り越えさせる工程を含む。
この前進の際、図4(b)に示すように、第2の筒状部材44における乗り越え嵌合突起44a2前側の縮径傾斜面44a21が、第1の筒状部材43の筒状ガイド面43bに圧接されて摺動することで、第1の筒状部材43に対する第2の筒状部材44の中心位置が矯正される。
この前進の際、第1の筒状部材43は、第2の筒状部材44よりも軟質な材料から形成されるため、係止突起43cを部分的に変形させる。このため、第1の筒状部材43全体の周方向の変形は抑制される。
そして、乗り越え嵌合突起44a2は、係止突起43cを前方へ乗り越えて、第1の筒状部材43における被圧接面43dに圧接される。このため、第1の筒状部材43に対する第2の筒状部材44の同心度が高く維持される。
多機能出没式筆記具Aは、複数の駒a2,a3を選択的に前進させる操作により、前進した駒a2(又はa3)に接続されたリフィールの前端筆記部を、軸筒a1前端から前方へ突出させる。前記リフィールは、図示例によれば、シャープペンシルユニット1又はボールペンリフィール2である。
例えば、開閉機能付きクリップa6を有する駒a2が、コイルスプリングa4の付勢力に抗して前進操作され、この駒a2に接続されたシャープペンシルユニット1(リフィール)の前端筆記部が、軸筒a1の前端開口部から前方へ突出すると、駒a2が軸筒a1内に設けられる係止部a5に係止され、この突出状態が維持される。
この突出状態において、クリップa6を前進させる操作を行えば、シャープペンシルユニット1の前端から鉛芯xが繰り出される。
なお、この多機能出没式筆記具Aには、例えば特開2014−198439号公報に示される基本構造を適用することが可能である。
なお、上記実施の形態によれば、特に好ましい一例として、係止突起43cを前後方向へ延びるリブ状に形成したが、この係止突起43cは、第1の筒状部材43の周方向に分割されたものであればよく、他例としては、部分的な平面視円形状や平面視楕円形状等の突起とすることが可能である。
10:保持筒
20:ホルダー
40:チャック部
43:第1の筒状部材
43a:面取り部
43b:筒状ガイド面
43c:係止突起
43d:被圧接面
44:第2の筒状部材
44a:嵌合筒部
44a1:面取り部
44a2:乗り越え嵌合突起
44a21:縮径傾斜面
44a3:後側円筒面部
60:芯タンク部
x:鉛芯
M1:鉛芯繰出し機構
M2:運動方向変換機構
Claims (7)
- 所定の操作により鉛芯を繰り出すシャープペンシルユニットにおいて、
鉛芯の外周面に対し環状に近接又は接触して前後に接続された第1の筒状部材と第2の筒状部材を備え、
第1の筒状部材は、その内周面に周方向に間隔を置いた複数の係止突部を有し、
第2の筒状部材は、第1の筒状部材よりも硬質の材料から形成され、第1の筒状部材に挿入され前記係止突部を乗り越えた位置に、乗り越え嵌合突起を有することを特徴とするシャープペンシルユニット。 - 第1の筒状部材が合成樹脂材料から形成され、第2の筒状部材が金属材料から形成されていることを特徴とする請求項1記載のシャープペンシルユニット。
- 前記乗り越え嵌合突起が、環状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシャープペンシルユニット。
- 第1の筒状部材の内周面における前記係止突部よりも第2の筒状部材側に、前記複数の係止突部の突端内径よりも大きい内径の筒状ガイド面が設けられていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載のシャープペンシルユニット。
- 第1の筒状部材は、鉛芯を挟持するチャック部の基端側を支持する部材であり、第2の筒状部材は第1の筒状部材の後側に接続されていることを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載のシャープペンシルユニット。
- 請求項1〜5何れか1項記載のシャープペンシルユニットを具備した出没式筆記具。
- 請求項1〜5何れか1項記載のシャープペンシルユニットの製造方法であって、第1の筒状部材に対し第2の筒状部材を挿入して、前記係止突部に前記乗り越え嵌合突起を乗り越えさせる工程を含むことを特徴とするシャープペンシルユニットの製造方法。
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