JP2020175652A - ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 - Google Patents
ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020175652A JP2020175652A JP2020038445A JP2020038445A JP2020175652A JP 2020175652 A JP2020175652 A JP 2020175652A JP 2020038445 A JP2020038445 A JP 2020038445A JP 2020038445 A JP2020038445 A JP 2020038445A JP 2020175652 A JP2020175652 A JP 2020175652A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propylene
- polypropylene
- based composite
- block copolymer
- composite film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
本発明は、包装袋のシーラントとして、ヒートシール性と耐低温衝撃性に優れ、耐ブロッキング性に優れるためにノンパウダーで使用でき、耐ユズ肌性に優れることでレトルト用途にも好適に使用でき、さらに、レトルト食品を充填した包装袋を電子レンジ等で加熱する際にシール力が低下して通蒸することにより、包装袋が破袋して内容物が飛散あるいは洩出することを防止できるポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた包装材を提供する。
【解決手段】
基材層(A)の少なくとも片面にシール層(B)が積層されてなるポリプロピン系複合フィルムであって、基材層(A)は、プロピレン・エチレンブロック共重合体(a1)を75〜90重量%、直鎖状低密度ポリエチレン(a2)を10〜25重量%含む樹脂組成物であり、シール層(B)は、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)を30〜40重量%、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)を30〜50重量%、ホモポリプロピレン(b3)を15〜25重量%、直鎖状低密度ポリエチレン(b4)を3〜10重量%、結晶核剤(b5)を50〜5000ppm含み、前記の(b1)、(b2)、(b5)が特定の条件を満たす樹脂組成物であることを特徴とするポリプロピン系複合フィルム。
【選択図】なし
Description
プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1):メルトフローレートが1〜3g/10分、20℃キシレン不溶部の割合が75〜90重量%、該不溶部の極限粘度([η]H)が1.7〜2.2dl/g、20℃キシレン可溶部の割合が10〜25重量%、該可溶部の極限粘度([η]EP)が2.5〜3.5dl/g
プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2):メルトフローレートが4〜10g/10分、20℃キシレン不溶部の割合が80〜95%重量%、該不溶部の極限粘度([η]H)が1.4〜1.8dl/g、該可溶部の極限粘度([η]EP)が1.5〜2.0dl/g
結晶核剤(b5):リン酸金属塩およびジカルボン酸金属塩からなる群から選ばれた少なくとも1種以上の結晶核剤。
(式中、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R’は、炭素数2または3個のアルキレン基を表し、nは、2〜4の整数を表す。ただし、RおよびR’の合計の炭素数は、9個以下である。)
炭素数1〜9のアルキレンオキシ基が、上式で表される基である場合に、好ましくは、H(CH2CH2O)2−、H(CH2CH2O)3−、H(CH2CH2O)4−、CH3(CH2CH2O)2−、CH3(CH2CH2O)3−、CH3(CH2CH2O)4−、CH3CH2(CH2CH2O)2−、CH3CH2(CH2CH2O)3−、(CH3)2CH(CH2CH2O)2−、(CH3)2CH(CH2CH2O)3−、H((CH3)CHCH2O)2−、H((CH3)CHCH2O)3−、CH3((CH3)CHCH2O)2−、またはCH3CH2((CH3)CHCH2O)2−である。
ポリプロピレンペレット5gを沸騰キシレン(関東化学(株)製1級)500mlに完全に溶解させた後に、20℃に降温し、4時間以上放置する。その後、これを析出物と溶液とに濾過して、可溶部と不溶部に分離した。不溶部の重量は、析出部を減圧下70℃で乾燥後、その重量を23℃で測定して含有量(重量%)を求めた。また、可溶部は濾液を乾固して減圧下70℃で乾燥後、その重量を測定して含有量(重量%)を求めた。
ウベローデ型粘度計を用いて。135℃テトラリン中で測定を行った。
JIS K−7210−1999に準拠し、プロピレン・エチレンブロック共重合体およびホモプロピレンは温度230℃、直鎖状低密度ポリエチレンは温度190℃で、それぞれ荷重21.18Nにて測定した。
JIS K−7112−1999に基づき、密度勾配管による測定方法で測定した。
幅30mmで長さ100mmのフィルムサンプルを準備し、シール層どうしを30mm×40mmの範囲を重ね合わせて、500g/12cm2の荷重をかけ、80℃のオーブン内で24時間加熱処理した後、23℃、湿度65%RHの雰囲気下に30分以上放置した後、オリエンテック社製テンシロンを使用して300mm/分の引張速度で剪断剥離力を測定した。 本測定法で剪断剥離力が10N/12cm2以下であれば耐ブロッキング性に優れて、ノンパウダーで包装材に使用できる。
フィルム厚さは、ダイヤルゲージを用い、JIS K7130(1992)A−2法に準じて、フィルムの任意の10ヶ所について厚さを測定した。その平均値を10で除してフィルム厚さとした。
厚さ12μmのPETフィルムと厚さ15μmのONフィルムと厚さ9μmのAl箔と評価するポリプロピレン系複合フィルムをこの順にウレタン系接着剤を用いて通常のドライラミネート法で貼合わせ、40℃で3日間エージングして、次の構成の積層体を作成した。
積層体構成:PET/接着剤/ON/接着剤/Al箔/接着剤/フィルム(接着剤面=基材層、最外層=シール層)。
(7)項で作成した包装袋に、市販のレトルトカレー(ハウス食品(株)のレトルトカレー“ククレカレー”・辛口)を充填した後、上記と同じ条件でシールして密閉し、130℃で30分レトルト処理をした直後の積層体表面の凹凸発生状況を目視判定した。凹凸が全く発生しないものをランクl、凹凸が僅かに発生するものをランク2、凹凸が軽度に発生するものをランク3、凹凸が明確に発生するものをランク4、凹凸が重度に発生するものをランク5として評価した。本評価法でランク1〜3までが実用性があり、耐ユズ肌性良好とした。
(7)項と同じ積層体の2枚のシール層(B)どうしを、平板ヒートシーラーを使用し、シール温度230℃(下板加熱なし)、シール圧力98kPa、シール時間1秒の条件でヒートシールしたサンプルを、130℃で30分レトルト処理した後、23℃に冷却した。その後、オリエンテック社製テンシロンを使用して、本サンプルを23℃の雰囲気下と、80℃のオーブン中で300mm/分の引張速度で剥離強度を測定した。本測定法で23℃での剥離強度が30N/15mm 以上であれば、通常のレトルト用途で良好に使用でき、80℃のオーブン中で1〜10N/15mmの範囲であれば、レトルト食品包材のパウチを電子レンジで加熱の際に内容物保護と通蒸性の両立ができ、電子レンジ加熱で良好に使用できる。
(株)小坂研究所製の全自動微細形状測定機(SURFCORDER ET4000A)を用いて、JIS−B−0601−1982に定める測定方法により、シール層(B)表面の中心線平均粗さ(Ra)を求めた。測定方向はフィルムの流れ方向(TD方向)に直交する方向とした。
ポリプロピレン系複合フィルム単体を130℃で30分レトルト処理した後、(株)東洋精機製作所製MIT屈曲試験器を用いて、サンプル幅10mm、屈曲角度135度(左右)、荷重5.04Nの条件で、100回屈曲した後、屈曲部の白化状況を目視判定した(n数5個)。全く白化しないものをランク1、僅かに白化するものをランク2、軽度に白化するものをランク3、明確に白化するものをランク4、白化して屈曲部が白くきつい線状となるものをランク5として評価した。本評価方法でランク1、2を耐屈曲白化性良好(○)とし、ランク4、5を耐屈曲白化性不良(×)とした。
上記、重合条件を変更して、20℃キシレン不溶部、可溶部の含有量、その極限粘度[η]H、[η]EP、MFRを変更したプロピレン・エチレンブロック共重合体を作成し、その組成を表1にまとめて記した。
直鎖状低密度ポリエチレンは、下記の市販のものを用いた。
ホモポリプロピレンは、下記の市販のものを用いた。
結晶核剤は、下記の市販のものを用いた。
本発明のポリプロピレン系複合フィルムは、基材層(A)の樹脂として、表1に示したプロピレン・エチレンブロック共重合体(a1)と、直鎖状低密度ポリエチレン(a2)として、密度0.921g/cm3で、MFR2.0g/10分の、直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン”E(登録商標)のFV205)を用いた。表1に示した本発明の範囲の下限から上限まで混合樹脂組成比を変更し、温度260℃に温調された押出機に供給して溶融混練した。また、シール層(B)の樹脂として、表1に示したプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)と、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)と、ホモポリプロピレン(b3)として、230℃でのMFRが7.5g/10分のホモポリプロピレン(住友化学(株)製“ノーブレン(登録商標)”FLX80E4)と、直鎖状低密度ポリエチレン(b4)として、密度0.921g/cm3で、MFR2.0g/10分の直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製“スミカセン”EのFV205)と、結晶核剤(b5)として、ジカルボン酸金属塩のジナトリウム−ビシクロ(2,2,1)ヘプタン−2,3−ジカルボキシラート(ミリケンケミカル社製“HYPERFORM(登録商標)”HPN−68L)を用いた。表1に示した混合樹脂組成でもう1台の温度260℃に温調された二軸押出機に供給して溶融混練し、共押出し用のマルチマニホールド口金で、2層に積層してフィルム状に押出し、45℃の冷却ロールに接触させて冷却・固化させた後、基材層(A)の面をコロナ放電処理して、厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。
実施例1において、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)と(b2)の混合比を、本発明の範囲内で変更した以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表1に示した。本実施例4、5のポリプロピレン系複合フィルムは、ブロッキング剪断力が低くてノンパウダーで使用でき、耐低温衝撃性、ヒートシール強度にも優れ、耐ユズ肌性にも優れレトルト用途にも十分な性能を有するものであった。
実施例6では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)として、MFRが1.5g/10分で、20℃キシレン溶出での不溶部の割合が75重量%で、可溶部の割合が25重量%のプロピレン・エチレンブロック共重合体を用い、実施例7では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)として、MFRが2.8g/10分で、20℃キシレン溶出での不溶部の割合が90重量%で、可溶部の割合が10重量%のプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表1に示した。本実施例6、7のポリプロピレン系複合フィルムは、いずれもブロッキング剪断力が低くてノンパウダーで使用でき、耐低温衝撃性、ヒートシール強度にも優れ、耐ユズ肌性にも優れレトルト用途にも十分な性能を有するものであった。
実施例8では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)として、20℃キシレン溶出での不溶部の極限粘度が下限の1.7dl/gで、可溶部の極限粘度が下限の2.5dl/gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用い、実施例9では、20℃キシレン溶出での不溶部の極限粘度が上限の2.2dl/gで、可溶部の極限粘度が上限の3.5dl/gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表1に示した。本実施例8、9のポリプロピレン系複合フィルムは、ブロッキング剪断力が低くてノンパウダーで使用でき、耐低温衝撃性、ヒートシール強度にも優れ、耐ユズ肌性にも優れレトルト用途にも十分な性能を有するものであった。
実施例10、実施例11は、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)として、本発明の範囲で、20℃キシレン溶出の不溶成分と可溶成分の割合が下限と上限のプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表1に示した。本実施例10、実施例11のポリプロピレン系複合フィルムは、ノンパウダーで使用しても耐ブロッキング性に優れ、耐低温衝撃性、ヒートシール強度にも優れ、耐ユズ肌性にも優れレトルト用途にも十分な性能を有するものであった。
実施例12では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)として、本発明の範囲で、20℃キシレン溶出の不溶成分と可溶成分の粘度が下限の原料を用い、実施例13では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)として、MFRが8g/10分で、20℃キシレン溶出の不溶成分と可溶成分の粘度が上限の原料を用いた以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表1に示した。本実施例12、13のポリプロピレン系複合フィルムは、ノンパウダーで使用しても耐ブロッキング性に優れ、耐低温衝撃性、ヒートシール強度にも優れ、耐ユズ肌性にも優れレトルト用途にも十分な性能を有するものであった。
実施例1において、実施例14ではシール層(B)の結晶核剤(b5)の混合量を5000ppmとし、実施例15では、結晶核剤(b5)として、リン酸金属塩のリン酸エステル金属塩であるナトリウム−2,2’−メチレン−ビス4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート(ADEKA製“アデカスタブ”(登録商標)NA−11)(核剤―2)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表1に示した。実施例14、実施例15のフィルムはノンパウダーで使用しても耐ブロッキング性に優れ、耐低温衝撃性、シール強度にも優れたものであり、耐ユズ肌性にも優れレトルト用途にも十分な性能を有するものであった。さらに、実施例1と同じく耐ユズ肌性の評価で、サンプルを電子レンジで加熱時して通蒸性を確認したところ、通蒸して包装袋が破袋して内容物が飛散や洩出することがなかった。
実施例1において、実施例16では基材層(A)とシール層(B)の厚さ構成比を15:1とし、実施例17では、押出吐出量を一定にして製膜速度を上げて、フィルムの厚さを30μmとし、実施例18では、押出吐出量を一定にして製膜速度を下げて、フィルムの厚さを120μmとした以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表1に示した。実施例16、実施例17、実施例18のポリプロピレン系複合フィルムは、ブロッキング剪断力が低くてノンパウダーで使用でき、耐低温衝撃性、シール強度にも優れたものであり、耐ユズ肌性にも優れレトルト用途にも十分な性能を有するものであった。さらに、実施例1と同じく耐ユズ肌性の評価で、サンプルを電子レンジで加熱時して通蒸性を確認したところ、通蒸して包装袋が破袋して内容物が飛散や洩出することがなかった。
比較例1、2では、基材層(A)の樹脂組成物として、プロピレン・エチレンブロック共重合体(a1)と、直鎖状低密度ポリエチレン(a2)の混合割合を、本発明の上限または下限を外れた組成とした以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。比較例1のフィルムでは、直鎖状低密度ポリエチレン(a2)の混合量が本発明の上限を超えているため、シール層(B)との層間密着力が低下して、ヒートシール力が低いものとなった。
[比較例3、4]
比較例3、比較例4では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)の20℃キシレン不溶部と可溶部の割合がそれぞれ上限、下限の範囲を外れている以外は実施例1と同様にして、厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。比較例3では、該20℃キシレン不溶部の割合が本発明の下限未満の70重量%と低く、可溶部の割合が30重量%と高いために耐屈曲白化性が低下し、比較例4では、該不溶部の割合が95重量%と高いために、耐低温衝撃性が低下した。
比較例5では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)として、20℃キシレン溶出での不溶部の極限粘度が、本発明の範囲の下限未満の1.6dl/gで、可溶部の極限粘度が本発明の範囲の下限未満の2.2dl/gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用い、比較例6では、20℃キシレン溶出での不溶部の極限粘度が本発明の範囲の上限を超えた2.5dl/gで、可溶部の極限粘度が、本発明の範囲の上限の4.0dl/gを超えたプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。比較例5では、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)の不溶部および可溶部の極限粘度が低いために、ブロッキング剪断力が高くて製袋後の開封性に劣り、また、耐低温衝撃性にも劣ったものであった。比較例6では、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)の不溶部および可溶部の極限粘度が高いために、耐ユズ肌性と耐屈曲白化性に劣るものであった。
比較例7では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)として、MFRが本発明の範囲の下限未満の0.7g/10分gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用い、比較例8では、MFRが本発明の範囲の上限を超えた4.0g/10分gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。比較例7では、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)のMFRが低いために、耐ユズ肌性、耐屈曲白化性におとり、また、23℃でのヒートシール強度と80℃でのヒートシール強度が低いために実用に耐えないものであった。比較例8では、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)のMFRが高いために、耐低温衝撃性に劣性に劣ったものであった。
比較例9、比較例10では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)の20℃キシレン不溶部と可溶部の割合がそれぞれ上限、下限の範囲を外れている原料を用いた以外は実施例1と同様にして、厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。比較例9では、(b2)の該20℃キシレン不溶部の割合が本発明の下限未満の75重量%と低く、可溶部の割合が高いために、耐ユズ肌性、耐屈曲白化性におとり、また、23℃でのヒートシール強度と80℃でのヒートシール強度が低いために実用に耐えないものであった。比較例10では、(b2)の該不溶部の割合が90重量%より大きいために、シール層(B)の表面粗さが小さくなってブロッキング剪断力が高く、本発明の使用目的であるノンパウダー性能に劣り、また、耐低温衝撃性に劣ったものであった。
比較例11では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)として、20℃キシレン溶出での不溶部の極限粘度が、本発明の範囲の下限未満の1.3dl/gで、可溶部の極限粘度が本発明の範囲の下限未満の1.4dl/gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用い、比較例12では、20℃キシレン溶出での不溶部の極限粘度が本発明の範囲の上限を超えた2.0dl/gで、可溶部の極限粘度本発明の範囲の上限の2.2dl/gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。比較例11では、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)の不溶部および可溶部の極限粘度が低いために、ブロッキング剪断力が高く、耐低温衝撃性に劣り、また、23℃でのヒートシール強度と80℃でのヒートシール強度が低いために実用に耐えないものであった。比較例12では、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)の不溶部および可溶部の極限粘度が高いために、耐ユズ肌性、耐屈曲白化性に劣るものであった。
比較例13では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)として、MFRが本発明の範囲の下限未満の3.0g/10分gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用い、比較例14では、MFRが本発明の範囲の上限を超えた12g/10分gのプロピレン・エチレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。比較例13では、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)のMFRが低いために、シール層の表面粗さRaが小さくなってブロッキング剪断力が高くなり、製袋後の開封性に劣ったものであった。比較例14では、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)のMFRが高いために、耐低温衝撃性に劣ったものであった。
比較例15、比較例16では、シール層(B)のプロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)、ホモポリプロピレン(b3)、直鎖状低密度ポリエチレン(b4)の混合比が本発明の範囲を外れている以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。
比較例17では、実施例1において、シール層(B)の結晶核剤の混合比が本発明の範囲の下限未満の処方とした以外は、実施例1と同様にして厚さ70μmのポリプロピレン系複合フィルムを得た。得られたポリプロピレン系複合フィルム特性とポリプロピレン系複合フィルムを他基材と積層した積層体の特性を表2に示した。本フィルムは、シール層(B)の表面粗さが小さくなってブロッキング剪断力が高くなり、製袋後の開封性に劣り、また、80℃でのヒートシール強度が高くて、電子レンジ加熱時の通蒸性に劣ったものであった。
Claims (7)
- 基材層(A)の少なくとも片面にシール層(B)が積層されてなるポリプロピン系複合フィルムであって、
基材層(A)は、プロピレン・エチレンブロック共重合体(a1)を75〜90重量%、直鎖状低密度ポリエチレン(a2)を10〜25重量%含む樹脂組成物であり、
シール層(B)は、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1)を30〜40重量%、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2)を30〜50重量%、ホモポリプロピレン(b3)を15〜25重量%、直鎖状低密度ポリエチレン(b4)を3〜10重量%、結晶核剤(b5)を50〜5000ppm含み、前記の(b1)、(b2)、(b5)が下記の条件を満たす樹脂組成物であることを特徴とするポリプロピン系複合フィルム。
プロピレン・エチレンブロック共重合体(b1):メルトフローレートが1〜3g/10分、20℃キシレン不溶部の割合が75〜90重量%、該不溶部の極限粘度([η]H)が1.7〜2.2dl/g、20℃キシレン可溶部の割合が10〜25重量%、該可溶部の極限粘度([η]EP)が2.5〜3.5dl/g
プロピレン・エチレンブロック共重合体(b2):メルトフローレートが4〜10g/10、20℃キシレン不溶部の割合が80〜95%重量%、該不溶部の極限粘度([η]H)が1.4〜1.8dl/g、該可溶部の極限粘度([η]EP)が1.5〜2.0dl/g
結晶核剤(b5):リン酸金属塩およびジカルボン酸金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の結晶核剤 - フィルム厚さが20〜150μmで、基材層(A)とシール層(B)の厚さ比率が、3:1〜15:1である請求項1に記載のポリプロピレン系複合フィルム。
- シール層(B)の中心線平均表面粗さ(Ra)が0.15μm以上である請求項1または2に記載のポリプロピレン系複合フィルム。
- シール層(B)どうしのブロッキング剪断力が10N/12cm2以下である請求項1〜3のいずれかに記載のポリプロピレン系複合フィルム。
- 耐熱基材層、ガスバリア層、請求項1〜4のいずれかに記載のポリプロピレン系複合フィルムがこの順で、シール層(B)が耐熱基材層の反対側になるように積層された積層体であって、シール層(B)の面どうしを230℃でヒートシールした後、130℃・30分のレトルト処理した後の剥離強度が、23℃の雰囲気下で30N/15mm以上であり、80℃の雰囲気下で1〜10N/15mmであることを特徴とする積層体。
- 耐熱基材層が、二軸延伸ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルムおよび印刷紙からなる群から選ばれる一つである請求項5に記載の積層体。
- ガスバリア層が、金属箔、金属蒸着二軸延伸ポリアミドフィルムおよび金属蒸着二軸延伸ポリエステルフィルムからなる群から選ばれる一つである請求項5または6に記載の積層体。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019077508 | 2019-04-16 | ||
| JP2019077508 | 2019-04-16 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020175652A true JP2020175652A (ja) | 2020-10-29 |
| JP7411454B2 JP7411454B2 (ja) | 2024-01-11 |
Family
ID=72937275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020038445A Active JP7411454B2 (ja) | 2019-04-16 | 2020-03-06 | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7411454B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021112243A1 (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリアフィルム |
| JP2021091202A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリアフィルム |
| JP2022180753A (ja) * | 2021-05-25 | 2022-12-07 | 東レフィルム加工株式会社 | ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体、パウチ |
| JP2022187553A (ja) * | 2021-06-08 | 2022-12-20 | 東レフィルム加工株式会社 | 積層フィルム |
| WO2023233685A1 (ja) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | 東レフィルム加工株式会社 | レトルト包装用ポリプロピレン系フィルム、および、積層体 |
| WO2023243390A1 (ja) * | 2022-06-16 | 2023-12-21 | Toppanホールディングス株式会社 | 積層体及び包装袋 |
| WO2024009724A1 (ja) * | 2022-07-08 | 2024-01-11 | 東レフィルム加工株式会社 | レトルト包装用ポリプロピレン系フィルム、および、積層体 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013079085A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-05-02 | Dainippon Printing Co Ltd | シーラント、それを用いた積層体および電子レンジ用包装袋 |
| JP2015168151A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 東レフィルム加工株式会社 | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 |
| JP2015168150A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 東レフィルム加工株式会社 | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 |
| JP2015212078A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-26 | 住友化学株式会社 | 積層フィルム |
-
2020
- 2020-03-06 JP JP2020038445A patent/JP7411454B2/ja active Active
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013079085A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-05-02 | Dainippon Printing Co Ltd | シーラント、それを用いた積層体および電子レンジ用包装袋 |
| JP2015168151A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 東レフィルム加工株式会社 | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 |
| JP2015168150A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | 東レフィルム加工株式会社 | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 |
| JP2015212078A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-26 | 住友化学株式会社 | 積層フィルム |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021112243A1 (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリアフィルム |
| JP2021091202A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリアフィルム |
| US12269240B2 (en) | 2019-12-06 | 2025-04-08 | Toppan Inc. | Gas barrier film |
| JP2022180753A (ja) * | 2021-05-25 | 2022-12-07 | 東レフィルム加工株式会社 | ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体、パウチ |
| JP7712112B2 (ja) | 2021-05-25 | 2025-07-23 | 東レフィルム加工株式会社 | ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体、パウチ |
| JP2022187553A (ja) * | 2021-06-08 | 2022-12-20 | 東レフィルム加工株式会社 | 積層フィルム |
| JP7743145B2 (ja) | 2021-06-08 | 2025-09-24 | 東レフィルム加工株式会社 | 積層フィルム |
| WO2023233685A1 (ja) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | 東レフィルム加工株式会社 | レトルト包装用ポリプロピレン系フィルム、および、積層体 |
| WO2023243390A1 (ja) * | 2022-06-16 | 2023-12-21 | Toppanホールディングス株式会社 | 積層体及び包装袋 |
| WO2024009724A1 (ja) * | 2022-07-08 | 2024-01-11 | 東レフィルム加工株式会社 | レトルト包装用ポリプロピレン系フィルム、および、積層体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP7411454B2 (ja) | 2024-01-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6694613B2 (ja) | レトルト包装用ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体 | |
| JP7411454B2 (ja) | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 | |
| JP5672060B2 (ja) | ポリプロピレン系レトルト包装用シーラントフィルムおよびその積層体 | |
| JP6277485B2 (ja) | ポリプロピレン系フィルムおよびそれを用いた積層体 | |
| JP7038343B2 (ja) | ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体 | |
| US7732027B2 (en) | Polypropylene film and laminated material thereof | |
| JP6292442B2 (ja) | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 | |
| JP6331074B2 (ja) | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 | |
| JP6292441B2 (ja) | ポリプロピレン系複合フィルムおよびそれを用いた積層体 | |
| JP2022042574A (ja) | ポリプロピレン系シーラントフィルム、および積層体 | |
| US20070197712A1 (en) | Resin composition containing inorganic nucleating agent, molding thereof and process for producing the same | |
| JP2013087275A (ja) | ポリプロピレン系フィルムおよびその積層体 | |
| EP1514893A1 (en) | Polypropylene blown film | |
| JP2021055050A (ja) | レトルト包装用ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体 | |
| JP2020007443A (ja) | 食品用包装フィルムおよび食品用包装体 | |
| JP7712112B2 (ja) | ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体、パウチ | |
| JP7283135B2 (ja) | ヒートシール用フィルムの製造方法 | |
| JP2022085086A (ja) | レトルト包装用ポリプロピレン系シーラントフィルム、およびその積層体 | |
| JP2004099679A (ja) | ポリエチレン系樹脂組成物およびそれからなるレトルト包装用フィルム | |
| JP5205252B2 (ja) | レトルト食品包装容器用シーラントフィルム | |
| EP4650392A1 (en) | Polypropylene-based non-stretched film and laminate using same | |
| JP2015212078A (ja) | 積層フィルム | |
| WO2024009724A1 (ja) | レトルト包装用ポリプロピレン系フィルム、および、積層体 | |
| WO2023233685A1 (ja) | レトルト包装用ポリプロピレン系フィルム、および、積層体 | |
| JP3550845B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230203 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20230203 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20230203 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20231127 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231205 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231225 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7411454 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
