JP2500264B2 - 積層薄鋼板の二枚吊り防止方法 - Google Patents

積層薄鋼板の二枚吊り防止方法

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JP2500264B2
JP2500264B2 JP2413549A JP41354990A JP2500264B2 JP 2500264 B2 JP2500264 B2 JP 2500264B2 JP 2413549 A JP2413549 A JP 2413549A JP 41354990 A JP41354990 A JP 41354990A JP 2500264 B2 JP2500264 B2 JP 2500264B2
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lifting
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steel plate
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層薄鋼板の二枚吊り
防止方法、特に積重ねてある冷延薄鋼板の切板等の薄鋼
板を、最上位のものから1枚ずつ吊り上げて取り出すに
際し、同時に2枚以上の薄鋼板を吊り上げることを確実
に防止できる積層薄鋼板の二枚吊り防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の大きさに裁断された多数の薄鋼板
を積重ねた状態で保存しておき、必要に応じて最上位に
ある薄鋼板から1枚ずつ順次取り出して該薄鋼板を使用
に供することは、日常的に行われている。
【0003】例えば、製鉄所では、製造した冷延薄鋼板
の試験用試材や試験片等のサンプル板(薄鋼板)をハン
ドリングする場合、何枚も積重ねられたサンプル板を1
枚ずつに分離ハンドリングする作業が種々行われてい
る。これらの作業を装置化し、自動化する場合、薄鋼板
の吊り上げ方としては真空吸着パッドによる方法が主流
である。この真空吸着パッドでは、大きな切板でしかも
非塗油板であれば、薄鋼板の変形等によって板間に隙間
が入り易いので、1枚ずつ分離して吊り上げることが比
較的容易であるが、小さい板や塗油板等では2枚以上を
一緒に吊り上げてしまう問題がある。
【0004】このように、薄板を吸着パッドで吊り上げ
る際に、同時に2枚以上吊り上がることを防止する方法
としては、特開昭47−32571、特開昭49−26
970、特開昭54−97969、特開昭58−216
846、実開昭49−33574、実開昭50−117
580、実公昭54−10701等に示されているよう
に、多くの方法がある。
【0005】又、他にも、図3の斜視図に示したよう
に、積層された板材Sの両側方位置に配設され、該板材
S方向への進退動と上下動とが可能とされた、相対向す
る1対の保持部材10を備えた装置を用いる技術が、実
公昭54−34945に開示されている。そこでは、最
上位の板材S1 の表面に、アーム12の先端部に、該ア
ーム12の軸を中心にして矢印方向に回動可能な一対の
吸着パッド14を吸着させると共に、上記保持部材10
を該板材S1 の対向する側端部に当接させ、その刃部1
0Aを該側端部に係合させる。その後、上記両保持部材
10を、内側と上側の両方向に同時に移動させることに
より、図示したように板材S1 の両側方部が持ち上がっ
た状態にする。この状態を正面から見たのが図4であ
る。
【0006】このように、最上位の板材S1 とその下の
板材との間に隙間を生じさせると剥離が容易となるの
で、上記アーム12を偏椅装置16で回動させ、吸着パ
ッド14を上昇させることにより、上記板材S1 のみを
引き剥がすことが可能となる。
【0007】更に、他の方法として、図5に示したよう
に積層された鋼製の板材Sの側端近傍に、マグネットフ
ロータ18を設置し、該板材Sの側端部を同極に磁化
し、その反発力を利用して各板材の間に隙間を生じさ
せ、剥離が容易な状態にした後に、予め表面に吸着して
あった吸着パッド14を上昇させることにより、最上位
の板材S1 のみを吊り上げるものが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
公昭54−34945に開示されている技術では、使用
する装置が大掛りである上に、動作制御に高精度が要求
され、しかも板材を上方に吊り上げることができないと
いう問題があった。
【0009】又、上記マグネットフロータ18を使用す
る方法は、磁化することができないステンレス鋼板、磁
力を嫌う電磁鋼板、吸着パッドで押え付けると磁力で側
端部が持ち上がらない、サイズの小さい板材等には適用
できないという問題があった。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、簡単な手段で、薄鋼板(板材)の材
質等の制約を受けることなく、しかも確実に、該薄鋼板
を一枚ずつ吊り上げることができる積層薄鋼板の二枚吊
り防止方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層された薄
板を、その最上位のものから上面を吊上手段で保持し
て順次吊り上げる際の積層薄板の二枚吊り防止方法に
おいて、上記吊手段が、昇降可能な2以上の真空吸着パ
ッドと、該真空吸着パッドの中間位置に配設された固定
パッドとを有し、板の吊上方向の途中に、吊り上げ
た薄板の側端を超えてその内側に延在する板ばねを配
設し、最上位の薄板を吊上手段により、真空吸着パ
ッドで吸着保持して吊り上げると共に、上記真空吸着パ
ッドを上昇させ、吊り上げた状態の上記薄板を、その
中間部が固定パッドで支持され、その側端部が上方に持
ち上げられて曲った状態にし、且つ、その側端部を上記
ばねに当接させながら、該板ばねの側方を通過させる
ことにより、前記課題を達成したものである。
【0012】
【作用】本発明においては、最上位の薄鋼板を、その上
面で保持した状態のまま上昇させ、その途中に配設され
た板ばねに該薄鋼板の側端部を当接させながら、該板ば
ねの側方を通過させる。
【0013】上記最上位の薄鋼板が板ばねの側方を通過
する際、該板ばねは薄鋼板の側端部により上方に押し上
げられると共に、外側方向に押し拡げられて屈曲状態に
なるため、該薄鋼板の下面に他の薄鋼板が付着している
場合は、上記最上位の薄鋼板が板ばねを通過し、その直
上位置に達すると同時に、該板ばねのもつ下方への弾性
復元力により、該薄鋼板に付着している他の薄鋼板は強
制的に引き離される。
【0014】従って、本発明によれば、簡単な機構の板
ばねによって、吊り上げた最上位の薄鋼板に、1枚以上
の他の薄鋼板が付着している場合であっても、該薄鋼板
を最上位のものから容易に分離させることができるた
め、上記最上位の薄鋼板のみを確実に吊り上げることが
可能となる。又、薄鋼板の表面に塗油されているため
に、薄鋼板同士が強く付着している場合でも、板ばねの
付勢力を利用するので、最上位の薄鋼板から他の薄鋼板
を確実に分離させることが可能となる。
【0015】又、発明においては、吊上手段が、昇降可
能な2以上の真空吸着パッドと、両者の中間位置の固定
パッドを有しているので、最上位の薄鋼板を吊り上げた
場合、該薄鋼板の両側部が上方に持ち上げられた状態に
曲げることができるため、該薄鋼板に他の薄鋼板が強固
に付着して確実に分離することができ、本発明の効果を
更に高めることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に適用される吊
上装置を、その作用と共に示す概略正面図である。
【0018】上記吊上装置1は、吊上枠20を有してお
り、該吊上枠20の上部所定位置である図中左右方向の
2箇所に、昇降用シリンダ22が設置され、その下方に
は該シリンダ22により昇降可能で且つ切板(薄鋼板)
の上面を保持する機能を有する真空吸着パッド24が取
付けられており、更に両真空吸着パッド24の中間位置
に固定パッド26が取付けられている。
【0019】上記吊上装置1の下方には、切板Sが積層
収納されている収納箱Bが配置されており、又、該収納
箱Bと上記吊上装置1との間には、分離手段としての板
ね28が配設されており、該板ばね28は板ばね用シ
リンダ30により、進退動可能になっている。この板ば
ね28は、切板Sを吊り上げた場合に、該切板Sの側端
部に当接するように、上記シリンダ30により位置の調
整が可能になっている。
【0020】本実施例では、まず、上記吊上装置1の昇
降用シリンダ22を駆動させて真空吸着パッド24を下
降させ、該真空吸着パッド24を収納箱B内の最上位の
切板S1 に接触させる。
【0021】次いで、上記真空吸着パッド24内を減圧
状態にし、該パッド24に上記最上位の切板を吸着さ
、保持すると共に、上記昇降用シリンダ22を駆動さ
せて該真空吸着パッド24を上昇させ、前記板ばね28
の内側方を通過させる。
【0022】このように、上記最上位の切板S1 を吊上
状態で上記板ばね28の側方を通過させると、該切板S
1 の下面に付着している他の切板S2 は、該板ばね28
の作用により、図1に示すように上記切板S1 から分離
され、元の収納位置に落下する。
【0023】上記板ばね28の上記分離作用について、
図2を参照して説明する。
【0024】図2(A)は、最上位の切板S1 が、真空
吸着パッド24により板ばね28に当接する位置まで吊
り上げられた状態を示している。なお、ここでは、最上
位の切板S1 に、2枚の他の切板S2 、S3 が付着して
いる場合を例としている。
【0025】上記板ばね28の先端は、吊り上げられ、
上昇してきた切板S1 に対して、その側端を超える内側
まで延在するように位置が調整されている。即ち、所定
の後退代28Aが設けてある。この後退代28Aは、切
板Sの材質、大きさ、厚さ、板ばね18の特性等の使用
条件に応じて適宜選択される。
【0026】上記図2(A)の位置に、切板S1 が至達
した後、更に該切板S1 は上昇を続けるため、上記板ば
ね28は、該切板S1 の当接した側端部により、上方に
押し上げられると同時に外側方向に押し拡げられるため
に屈曲した状態となる。そして、上記切板S1 が更に上
昇すると、該切板S1 は上記板ばね28の内側を通過
し、該板ばねの先端部が下に位置する切板S2 に引っ掛
かった図2(B)の状態になる。
【0027】この図2(B)の段階では、上記のように
屈曲した板ばね28が斜め下方への弾性復元力を有して
いるため、この復元力により上記最上位の切板S1 に付
着していた切板S2 、S3 は強制的に引き離されること
になる。従って、上記2枚の切板S2 、S3 を容易且つ
確実に引き離すことができ、その結果、上記最上位の切
板S1 のみを吊り上げることが可能となる。
【0028】本実施例によれば、上述した如く、極めて
簡単な機構の板ばね28を分離手段として用いながら、
切板Sの種類、大きさ、材質等に一切制限されることな
く、確実に二枚吊りを防止することができる。
【0029】又、本実施例に適用される吊上装置1は、
2つの真空吸着パッド24の中間位置に固定パッド26
を有しているので、切板S1 を吊り上げた場合、前記図
1に示したように該切板S1 の両側部が上方に持ち上げ
られた状態に曲げることができるため、他の切板S2 が
強固に付着している、例えば塗油された鋼板であっても
確実に分離することができ、本実施例の効果を更に高め
ることができる。
【0030】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明の積層薄鋼板の二枚吊り防止方法は、前記実
施例に示したものに限定されるものではないことはいう
までもない。
【0031】例えば、前記実施例では、真空吸着パッド
が幅方向に2箇所設けてある吊上装置を示したが、これ
に限らず、吊り上げる薄鋼板の大きさ、重さ、種類等に
応じて、固定パッドを支点に曲げることができるのであ
れば、真空吸着パッドの設置数、設置位置を任意に変更
可能である。
【0032】
【発明の効果】前述した通り、本発明によれば、簡単な
手段で、薄鋼板の材質、サイズ等の制約を受けることな
く、確実に該薄鋼板を一枚ずつ吊り上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、一実施例に適用される吊上装置を、そ
の作用と共に示す概略正面図である。
【図2】図2(A)、(B)は、上記一実施例の作用を
示す概略説明図である。
【図3】図3は、従来の引き剥がし装置を示す斜視図で
ある。
【図4】図4は、上記従来装置の作用を示す正面図であ
る。
【図5】図5は、従来の薄鋼板分離方法を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…吊上装置、 22…昇降用シリンダ、 24…真空吸着パッド、 28…板ばね、 30…ばね用シリンダ、 S…切板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−118076(JP,A) 特開 昭59−223637(JP,A) 特開 昭61−124451(JP,A) 実開 昭61−5838(JP,U) 実開 昭61−128241(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層された薄板を、その最上位のものか
    ら上面を吊上手段で保持して順次吊り上げる際の積層薄
    板の二枚吊り防止方法において、上記吊手段が、昇降可能な2以上の真空吸着パッドと、
    該真空吸着パッドの中間位置に配設された固定パッドと
    を有し、板の吊上方向の途中に、吊り上げた薄板の側端を
    超えてその内側に延在する板ばねを配設し、 最上位の薄板を吊上手段により、真空吸着パッドで
    吸着保持して吊り上げると共に、上記真空吸着パッドを
    上昇させ、吊り上げた状態の上記薄板を、その中間部
    が固定パッドで支持され、その側端部が上方に持ち上げ
    られて曲った状態にし、且つ、その側端部を上記板ばね
    に当接させながら、該板ばねの側方を通過させることを
    特徴とする積層薄鋼板の二枚吊り防止方法。
JP2413549A 1990-12-21 1990-12-21 積層薄鋼板の二枚吊り防止方法 Expired - Lifetime JP2500264B2 (ja)

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