JP2500909Y2 - マンホ―ル蓋縁切り装置 - Google Patents

マンホ―ル蓋縁切り装置

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JP2500909Y2 JP4897790U JP4897790U JP2500909Y2 JP 2500909 Y2 JP2500909 Y2 JP 2500909Y2 JP 4897790 U JP4897790 U JP 4897790U JP 4897790 U JP4897790 U JP 4897790U JP 2500909 Y2 JP2500909 Y2 JP 2500909Y2
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【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、受け枠からマンホール蓋を浮き上がらせ
て、受け枠に対するマンホール蓋の嵌込み状態を解除す
るためのマンホール蓋縁切り装置に関するものである。
(背景技術) 近年、受け枠にマンホール蓋を開閉可能に嵌め込んで
なるマンホール蓋装置において、マンホール蓋の縁に重
量物が乗ったときに、マンホール蓋の反対側が持ち上が
ったり、衝撃によってマンホール蓋が飛び跳ねたり、或
いはマンホール内の内圧が過大になった時に、マンホー
ル蓋が外れたりしないようにするために、受け枠とマン
ホール蓋との間において、テーパ嵌合受け構造が多く採
用されるようになっている。
而して、そのようなテーパ嵌合受け構造は、受け枠か
らのマンホール蓋の離脱を良好に防止できるといった効
果がある反面、テーパ嵌合による食込み作用が大きいと
ころから、受け枠からのマンホール蓋の離脱が極めて困
難で、通常のバールでは、マンホール蓋を開け得ないよ
うな場合も生じている。そこで、通常のバールでは容易
に開け得ないような場合でも、マンホール蓋を容易に開
き得るようにするために、受け枠からマンホール蓋を浮
き上がらせて離脱させ、以て受け枠とマンホール蓋との
嵌合状態を解除する、所謂マンホール蓋縁切り装置が、
種々提案されている。
ところで、このようなマンホール蓋の縁切り装置は、
大別すると、てこの原理を応用したてこ式のものと、ジ
ャッキ機構を利用したジャッキ式のものとに分類される
が、従来提案されている縁切り装置は、それらの何れの
形式のものにおいても、その装置構成が極めて大掛かり
なものとなっており、持ち運びに不便で、取扱性にも劣
るといった問題があった。
すなわち、てこ式のものは、マンホール蓋の縁切りを
小さな力で行い得るようにした場合、てこ比の関係か
ら、装置構成が必然的に大形化することが避けられなか
ったのであり、またジャッキ式のものは、従来にあって
は、マンホール蓋を跨いだ2点を支点として、マンホー
ル蓋を持ち上げるようになっていたために、少なくとも
マンホール蓋の幅寸法以上の大きさになることが避けら
れなかったのであり、特に大小種々のサイズのマンホー
ル蓋に対応させようとすると、サイズの大きなマンホー
ル蓋について支点間距離を決定しなければならないこと
から、装置全体が著しく大きくなることが避けられない
といった事情があったのである。
(解決課題) 本考案は、このような事情を背景にして為されたもの
であり、その解決すべき課題とするところは、受け枠か
らのマンホール蓋の縁切りを、従来装置に比して著しく
コンパクトな装置構成で行ない得るようにすることにあ
る。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本考案にあっ
ては、(a)一対の載置部を隔てるように下面に凹所が
形成された装置本体と、(b)該装置本体における一対
の載置部の中間部位において、上下方向に延び且つ軸方
向に移動可能に支持せしめられたリフトバー手段と、
(c)該リフトバー手段に対して一体的に設けられた、
前記装置本体における一方の載置部が前記受け枠上に載
置される一方、他方の載置部が前記マンホール蓋上に載
置された状態下において、該マンホール蓋に設けられた
所定の係合穴に係止可能な係止部と、(d)前記リフト
バー手段を前記装置本体に対して軸方向上方に移動せし
めて、前記マンホール蓋に対し、前記受け枠から浮き上
がる方向の力を及ぼす駆動手段とを含むように、マンホ
ール蓋縁切り装置を構成したのである。
(作用) このような縁切り装置においては、装置本体における
一方の載置部を受け枠上に載置する一方、他方の載置部
をマンホール蓋上に載置して、装置本体をセットし、リ
フトバー手段に設けた係止部をマンホール蓋のバール穴
やカギ穴等の所定の係合穴に係止させた状態で、駆動手
段にてリフトバー手段を上昇させると、係止部がマンホ
ール蓋の係合穴に及ぼす上向きの力による上向きの回転
モーメントと、マンホール蓋上に載置された装置本体の
載置部がマンホール蓋に及ぼす下向きの力による下向き
の回転モーメントとの差に基づいて、該マンホール蓋に
対して、係止部の係止位置に対してマンホール蓋中心を
挟んで対向位置する蓋体周縁部を回動中心とする上向き
の回転モーメントが惹起され、その上向きの回転モーメ
ントによって、装置本体下面の凹所内に縁部が収容され
る状態で、マンホール蓋が受け枠から浮き上がらせられ
て離脱させられる。つまり、マンホール蓋の受け枠から
の縁切りが行なわれるのである。
ここで、係止部がマンホール蓋の係合穴に及ぼす上向
きの力による回転モーメントと、マンホール蓋上に載置
された装置本体の載置部がマンホール蓋に及ぼす下向き
の力による回転モーメントとの差によってマンホール蓋
に惹起される上向きの回転モーメントは、受け枠からの
マンホール蓋の縁切りを行うに足る大きさであればよい
ため、リフトバー手段の装置本体による支持位置とマン
ホール蓋上に載置される装置本体の載置部との間の距離
は、マンホール蓋の幅寸法に比して著しく小さくて済
み、また縁切り装置の係止部が係止させられるバール穴
やカギ穴等の係合穴は、通常、マンホール蓋の縁部近傍
に設けられているため、リフトバー手段の装置本体によ
る支持位置と受け枠上に載置される装置本体の載置部と
の間の距離も、マンホール蓋の幅寸法に比して著しく小
さくて済み、従って、凹所で隔てられた装置本体の一対
の載置部間の距離、つまり装置本体の全長、延いては装
置全体の長さも、マンホール蓋の幅寸法に比して著しく
短くて済んで、装置全体が著しくコンパクトに構成され
得ることとなる。
(実施例) 以下、本考案をより一層具体的に明らかにするため
に、その実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、第1図には、本考案に従う縁切り装置の一例の
使用状態の断面図が示されている。そこにおいて、10
は、本考案に係る縁切り装置の装置本体であって、同図
中左右方向に長い長手状を成しており、その下面の長手
方向の両端部には、所定深さおよび所定幅寸法の凹所12
で隔てられた状態で、一対の載置部14,16が設けられて
いる。
かかる装置本体10の一方の載置部14上には、ハンドル
挿入部18に挿入されるハンドル20にてジャッキアップ操
作が行なわれると共に、油圧解消釦21で油圧の解消が行
なわれる、従来と同様の構造の油圧ジャッキ機構22が設
けられている。そして、この油圧ジャッキ機構22のジャ
ッキアップ部材24に一端で片持ち状に固定されて、前記
装置本体10の凹所12上まで延び出すように、アーム26が
設けられている。
装置本体10の凹所12上まで延び出させられたアーム26
の先端部には、上下方向に貫通する通孔30が形成されて
おり、この通孔30を貫通してリフトバー28が設けられて
いる。そして、ここでは、このリフトバー28に形成され
た環状溝32内に、アーム26に螺合されたネジ部材34の先
端が突入させられることによって、かかるリフトバー28
がアーム26に回転可能且つ軸方向に移動不能に支持せし
められている。
かかるアーム26に支持されたリフトバー28の上端部
は、アーム26の上面から所定寸法突出させられており、
そのアーム26の上端面からのリフトバー28の突出部位に
は、筒状の保持部材36を介してU字状のブラケット38が
固設されている。そして、そのブラケット38に両端を支
持された状態で、芯金40と、該芯金40と一体若しくは別
体に形成された樹脂製の握り部41とからなる握り部材42
が配設されている(第2図参照)。
なお、保持部材36は、ここでは、筒壁を周方向に所定
幅で分断する割り面44を備えていると共に、その内周面
に雌ねじ部を備えており、リフトバー28のアーム26上面
からの突出部位に形成された雄ねじ部にその雌ねじ部で
係合されて、割り面44をボルト46で締め付けられて、リ
フトバー28に固定されている。
一方、リフトバー26の下端部は、前記空所12の略中央
部位において装置本体10を摺動可能に貫通して、装置本
体10から所定寸法下方に突出させられている。そして、
その装置本体10から下方に突出させられたリフトバー28
の下端部に、縁切りの対象とするマンホール蓋48に形成
されたバール穴やカギ穴等の所定の係合穴50に係止可能
なカギ部52、より具体的には、係合穴50内に挿入可能
で、その係合穴50内への挿入後、その挿入姿勢から所定
角度(ここでは、90度)回転させることによって、係合
穴50に係止せしめられる構造のカギ部52が、設けられて
いる。ここでは、カギ部52が係止部を構成しているので
ある。
なお、第1図から明らかなように、ここでは、装置本
体10の上面の長手方向の中央部に位置して、厚肉の壁部
56がリブ54で補強されて一体に設けられており、この壁
部56内を上下に貫通してリフトバー28が、軸方向に移動
可能に配設、支持されている。
次に、このような構造の縁切り装置を用いて、受け枠
58にテーパ嵌合受け構造をもって嵌め込まれたマンホー
ル蓋48の縁切りを行なう場合について説明する。なお、
ここでは、マンホール蓋48が受け枠58にテーパ嵌合受け
構造をもって嵌め込まれているが、それ以外の嵌合受け
構造をもって受け枠58に嵌め込まれた形態のマンホール
蓋48を縁切り対象とすることも、勿論可能である。
すなわち、本実施例装置を用いてマンホール蓋48の縁
切りを行なうには、先ず、握り部材42を持ってリフトバ
ー28の下端部のカギ部52をマンホール蓋48の係合穴50内
に挿入し、その挿入後、握り部材42を90度回転させて、
カギ部52を係合穴50に係止させる。そして、油圧ジャッ
キ機構22を搭載した側の載置部14を受け枠58に、また他
方の載置部16をマンホール蓋48上にそれぞれ載置して、
両載置部14,16間に位置するマンホール蓋48の縁部が下
面の凹所12に臨むように、装置本体10をセットする。な
お、前記マンホール48の係合穴50に対するカギ部52の係
止操作と、この装置本体10のセット操作とは、何れが先
であってもかまわない。
カギ部52の係止操作および装置本体10のセット操作が
完了したならば、油圧ジャッキ機構22のハンドル挿入部
18にハンドル20を挿入して、油圧ジャッキ機構22をジャ
ッキアップ操作し、アーム26を上昇させて、リフトバー
28を上昇させる。このようにすれば、第3図に示されて
いるように、カギ部52の係合穴50に対する係止作用によ
り、装置本体10下面の凹所12内に縁部が収容される状態
で、マンホール蓋48の縁部が持ち上げられて、マンホー
ル蓋48が受け枠58から浮き上げられ、マンホール蓋48の
受け枠58に対する嵌合状態が解除されて、マンホール蓋
48が受け枠58から縁切られるのである。
なお、このマンホール蓋48の縁切り時においては、マ
ンホール蓋48上に載置された装置本体10の載置部16から
マンホール蓋48に下向きの力が作用されることとなる
が、この下向きの力によってマンホール蓋48に惹起され
る下向きの回転モーメントよりも、カギ部52が係合穴50
の係止部位に及ぼす上向きの力によってマンホール蓋48
に惹起される上向きの回転モーメントの方が大きく、こ
こでは、油圧ジャッキ機構22として、それらの回転モー
メントの差としてマンホール蓋48に惹起される上向きの
回転モーメントが、マンホール蓋48を受け枠58から縁切
りするに足る大きさとなるような出力のものが採用され
ていることによって、受け枠58からマンホール蓋48が縁
切られるようになっているのである。
また、前述のようにして受け枠58から縁切りされたマ
ンホール蓋48は、その縁切り状態から、縁切り装置の握
り部材42が把持されて持ち上げられることによって、完
全に開かれることとなる。
ところで、このような装置においては、装置本体10の
受け枠58側の載置部14は、マンホール蓋48の係合穴50に
対するカギ部52の係止状態において、受け枠58の上面に
掛かっておればよく、そのような条件を満たす限り、そ
の受け枠58側の載置部14とリフトバー28の配設部位との
間の距離には、特に制約がない。従って、受け枠58とマ
ンホール蓋48の係合穴50の形成位置との間の距離が短い
ほど、それら受け枠58側の載置部14とリフトバー28の配
設部位との間の距離も短くて済む。
ここで、係合穴50として利用されるカギ穴やバール穴
は、通常、第1図に示されているように、マンホール蓋
48の縁部近傍に形成されているために、それら受け枠58
側の載置部14とリフトバー28の配設部位との間の距離
は、マンホール蓋48の幅寸法に比して、著しく小さくて
済むこととなる。
一方、マンホール蓋48側の載置部16とリフトバー28の
配設部位との間の距離は、油圧ジャッキ機構22のジャッ
キアップ力が著しく小さくない限り、例えば1トン程
度、好ましくは4,5トン程度もあれば、マンホール蓋48
の幅に比して著しく小さくて済む。
つまり、係合穴50が縁部近傍に形成された通常のマン
ホール蓋48を対象とする限り、受け枠58側の載置部14と
リフトバー28の配設部位との間、およびマンホール蓋48
側の載置部16とリフトバー28の配設部位との間の距離
が、マンホール蓋48の幅寸法に比して共に著しく小さく
て済むのであり、それ故、装置本体10の全長、ひいては
装置全体の長さも、マンホール蓋48の幅寸法、更には、
マンホール蓋48の幅寸法よりも大きい従来のジャッキ式
縁切り装置に比して、著しく小さくて済むのである。
なお、本実施例装置によれば、マンホール蓋48におけ
る係合穴50の形成位置、即ちマンホール蓋48の縁部と係
合穴50の形成位置との間の距離が大きく変化しない限
り、大小各種のマンホール蓋48の縁切りに幅広く用い得
るといった利点もある。
次に、第4図乃至第6図には、本考案に従う縁切り装
置の別の実施例が示されている。
これらの図中、70は、装置本体であって、その下面に
は、長手方向両端部において一対の載置部72、74が形成
されていると共に、それらの載置部72、74の間が、所定
深さの凹所76とされている。
また、該装置本体70の載置部72、74間には、一方の載
置部72側において、上方に突出する柱状部78が一体的に
形成されていると共に、該柱状部78を上下方向に貫通し
て、円形断面の通孔80が設けられている。なお、図中、
82は、補強用のリブである。
そして、かかる装置本体70の柱状部78に設けられた通
孔80内を貫通して、ロッド状のリフトバー84が配設せし
められている。なお、かかる通孔80内には、ブッシュ8
5、85が配設されており、これらのブッシュ85、85を介
して、リフトバー84が、軸心回りの回動および軸方向の
移動が、それぞれ許容され得る状態で、支持されてい
る。
また、該リフトバー84の軸方向一端側は、装置本体70
の下面側に所定寸法突出せしめられており、且つその突
出先端部には、縁切りの対象とするマンホール蓋に形成
されたバール穴等の係合穴に対して係止可能な、略L字
型に屈曲した係止部86が、一体的に形成されている。な
お、該係止部86の基部側には、外フランジ状の突出部88
が設けられており、かかるリフトバー84の前記通孔80内
からの抜け出しが阻止され得るようになっている。
また一方、該リフトバー84の軸方向他端側は、装置本
体70の上面側に突出せしめられており、その突出端部に
対して、握り部材90が螺合されることにより装着せしめ
られ、止めねじ92にて固定されている。そして、該握り
部材90を把持することにより、装置本体70が持ち運び可
能とされていると共に、該握り部材90にて、リフトバー
84を装置本体70に対して回動し得るようになっている。
さらに、前記装置本体70の載置部72、74間における、
載置部74側には、油圧ジャッキ機構94が載置され、取付
ボルトにて固定されている。なお、この油圧ジャッキ機
構94は、前記第一の実施例と同様、公知のものであっ
て、ハンドル挿入部98に挿入されるハンドル100の水平
方向への往復操作によってジャッキアップが行なわれる
と共に、レバー102の回動操作にて油圧の解消が行なわ
れるようになっている。
そして、かかる油圧ジャッキ機構94のジャッキアップ
部材104に対して、前記握り部材90の下面が、所定の回
動位置において当接せしめられるようになっており、そ
れによって、該油圧ジャッキ機構94のジャッキアップ操
作に基づいて、握り部材90、延いてはリフトバー84が、
上方に移動せしめられることとなるのである。
而して、このような本実施例装置を用いてマンホール
蓋の縁切りを行なうには、先ず、握り部材90を持って、
装置本体70をマンホール蓋48に対して傾斜させて、リフ
トバー84の係止部86を、マンホール蓋48の係合穴50内に
差し込み、その後、装置本体70をマンホール蓋48に平行
とすることにより、該係止部86を係合穴50に対して係止
させると共に、かかる装置本体70における一方の載置部
72を受け枠58上に、また他方(油圧ジャッキ機構94の搭
載側)の載置部74をマンホール蓋48上に、それぞれ載置
して、両載置部72、74間に形成された凹書76に対してマ
ンホール蓋48の縁部が臨むように、装置本体10をセット
せしめる。
次いで、かかる装置本体10のセット後、油圧ジャッキ
機構94をジャッキアップ操作し、握り部材90を上昇させ
て、リフトバー84を軸方向上方に移動させることによっ
て、前記第一の実施例と同様、係止部86の係合穴50に対
する係止作用により、装置本体70下面の凹所76内に縁部
が収容される状態で、マンホール蓋48の縁部が持ち上げ
られて、マンホール蓋48の受け枠58に対する嵌合状態が
解除され得ることとなるのである。
従って、このような本実施例におけるマンホール蓋縁
切り装置にあっても、前記第一の実施例と同様、簡単な
操作によって、マンホール蓋48の受け枠58からの縁切り
が実施され得ると共に、小型で且つ各種のマンホール蓋
体に対して有利に適用され得る等といった、優れた効果
が、何れも有効に発揮され得るのである。
また、それに加えて、本実施例装置にあっては、油圧
ジャッキ機構94が、装置本体70におけるマンホール蓋48
上に載置される載置部74側に装着されていることから、
マンホール蓋の縁切りに際して、作業者がマンホール蓋
48上に乗った状態で作業を行なうことが出来、それによ
って縁切り時におけるマンホール蓋48の衝撃的な開放
や、それに伴う縁切り装置の飛び跳ねが、効果的に防止
され得ることとなり、以て作業の安全性が有利に向上さ
れ得るといった利点をも有しているのである。
更にまた、特に本実施例に装置にあっては、リフトバ
ー84が回動可能とされているところから、該リフトバー
84の係止部86の形状を、前記第一の実施例装置における
カギ部52の如き形状のものに変更することによって、マ
ンホール蓋48に設けられた係合穴50が、前記第1図に示
されている如きかぎ穴構造のものである場合にも、有利
に対応され得ることとなるのである。
以上、本考案の実施例について詳述してきたが、これ
らは文字通りの例示であって、本考案は、これらの実施
例のものに限定して解釈されるものでは決してなく、こ
れら以外の態様でも、実施可能である。
例えば、前記実施例では、何れも、駆動手段として油
圧ジャッキ機構が採用され、且つそのジャッキアップ力
がリフトバーに対して直接的に及ぼされ得るようになっ
ていたが、油圧ジャッキ機構以外の公知の各種の駆動手
段を用いることも可能であり、更には、そのような駆動
手段における駆動力をリフトバーに対して、ギヤ機構や
倍力機構等の適当な伝達機構を介して伝達するようにし
ても良い。
具体的には、第7図に示されているように、装置本体
70における一方の載置部72上に、支持部108を突出形成
し、該支持部108に対してアーム110の一端側を回動可能
に取り付けると共に、該アーム110の他端側を油圧ジャ
ッキ機構94のジャッキアップ部材104に取り付けること
により、かかるアーム110に対して油圧ジャッキ機構94
による回動力が及ぼされ得るようにする一方、該アーム
110の中間部分に対してリフトバー84を取り付け、かか
るアーム110の回動作動によってリフトバー84が軸方向
上方に移動せしめられるようにすることも可能である。
このような構成の伝達機構を採用すれば、油圧ジャッキ
機構94による駆動力が、アーム110にて構成された倍力
機構を介して、リフトバー84に対してより有効に伝達さ
れ得ることとなるところから、かかる油圧ジャッキ機構
94をより小型化することができるのである。
また、第8図に示されているように、装置本体70にお
ける載置部72、74間に、上下方向に貫通するセンタホー
ル114を設け、該センタホール114の中間部を大径化せし
めてシリンダ室116を形成すると共に、該センタホール1
14内に、シリンダ室116に嵌合されるピストン部材118を
移動可能に配設せしめる一方、該ピストン部材118に設
けられた貫通孔120に対して、リフトバー84を挿通固定
せしめることにより、かかる装置本体70の内部に、リフ
トバー84に駆動力を及ぼす駆動手段としての油圧ピスト
ン機構を一体的に形成することも可能である。
或いはまた、第9図に示されているように、四本のア
ーム122を、それぞれ両端部において回動可能に枢支せ
しめることにより、全体として略パンタグラフ型に連結
すると共に、一方向に対向する連結部間をねじ付ロッド
124にて連結せしめて、該ねじ付ロッド124の回動操作に
基づいて、頂部126の高さを調節するようにした、所謂
トグル・ジョイント型のジャッキ機構を駆動手段として
採用し、その頂部126に対してリフトバー84を取り付け
ることにより、かかるジャッキ機構による駆動力を該リ
フトバー84に及ぼしめるようにすることも可能である。
更にまた、第10図に示されているように、装置本体70
における載置部72、74間に、上下方向に貫通する挿通孔
126を有する柱状の支持部127を立設せしめて、該挿通孔
126内にリフトバー84を挿通配置せしめると共に、挿通
孔126から上方に突出される該リフトバー84に対してナ
ット部材128を螺合せしめることにより、該ナット部材1
28の回転操作によりリフトバー84に対して上方への駆動
力を及ぼす、所謂ねじによる倍力作用を利用したジャッ
キ機構を、駆動手段として採用することも可能である。
なお、図中、130は、ナット部材128の回動操作を容易と
するベアリングである。
なお、以上の第7図乃至第10図中においては、その理
解を容易とするために、前記第二の実施例と同様な構造
とされた部材および部位に対して、それぞれ、前記第二
の実施例と同一の符号を付しておくこととする。
さらに、前記第一の実施例では、リフトバー28がアー
ム26に回転可能に取り付けられて、装置本体10を回転さ
せることなく、単にリフトバー28を回転させるだけで、
カギ部52をマンホール蓋48の係合穴50に係止し得るよう
になっていたが、リフトバー28をアーム26に回転不能に
保持させて、装置本体10全体を回転させることによっ
て、カギ部52をマンホール蓋48の係合穴50に係止させる
ようにすることもできる。尤も、第二の実施例に示され
ているマンホール蓋48の如く、切欠状のバール穴形状の
係合穴50が設けられたものに使用する場合には、そのよ
うにリフトバー28や装置本体10を回転させる必要はな
い。
また、前記第一および第二の実施例装置では、何れ
も、リフトバー28、84の下端部の装置本体10からの突出
量を調節し得ないが、そのリフトバー28、84の下端部の
装置本体10からの突出量を調節する機能を付与すること
も、可能である。そのような調節機能を設ければ、ジャ
ッキ機構22、94のジャッキアップ量を増大させることな
く、異なる厚さのマンホール蓋48に対処することが可能
になると共に、接地面60が上方に傾斜しているような場
合にも、対処が容易になるといった効果が得られる。な
お、そのような機能は、例えば、第一の実施例において
は、前記実施例よりも若干長いリフトバー28に、前記実
施例の如き環状溝32を複数設け、装置本体10から突出さ
せるべきリフトバー28の突出量に応じて、ネジ部材34を
突入させる環状溝32を選択させるようにすることによ
り、また、第二の実施例においては、リフトバー84の握
り部材90に対する螺入量を調節し、止めねじ92にて適当
な位置に固定することにより、容易に実現することがで
きる。
更にまた、リフトバー28、84の長さは、リフトバー2
8、84自体を交換することによって変更するようにして
もよく、またカギ部52および係止部86は、リフトバー2
8、84ごと交換することにより、或いは、それらカギ部5
2および係止部86をリフトバー28、84に対して着脱し得
る構成として、カギ部52および係止部86だけを交換する
ことにより、その形状をマンホール蓋48の係合穴50形状
に応じて変更させるようにすることが可能である。
さらに、前記第一の実施例では、リフトバー28の上端
部に握り部材42が設けられて、その握り部材42によって
リフトバー28の回転作動が行われ得るようになっている
と共に、縁切り後において、その握り部材42を持ち上げ
ることによって、マンホール蓋48を完全に開けることが
できるようになっていたが、単に縁切り後におけるマン
ホール蓋48の開口を目的とするだけの場合には、そのよ
うな握り部材を装置本体10に設けるようにすることも可
能であり、また、本考案に係る装置にて縁切りしたマン
ホール蓋48を、バール等の他の道具を用いて開口させる
ようにする場合には、前記第7図乃至第10図に示されて
いる具体例のように、そのような握り部材を設けずに構
成することも可能である。なお、上述のように、握り部
材42を装置本体10に設ける場合には、縁切り位置からマ
ンホール蓋48をそのまま開口させるために、リフトバー
28の軸心位置よりも載置部14側に握り部材42を設けるよ
うにすることが望ましい。
その他、具体例を一々列挙することは割愛するが、本
考案が、その趣旨を逸脱しない範囲内において、当業者
の有する知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を施した態様で実施し得ることは、勿論である。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、従
来の縁切り装置、更にはマンホール蓋の幅寸法に比し
て、マンホール蓋縁切り装置を著しくコンパクトに構成
し得て、マンホール蓋縁切り装置の持ち運びを著しく便
利にできると共に、その取扱性を著しく向上できるので
あり、点検等でマンホール蓋の開閉を頻繁に行う作業者
の負担軽減に大きく寄与できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従うマンホール蓋縁切り装置の一実
施例の使用状態を示す要部断面図であり、第2図は、第
1図の装置における握り部材の取付状態を示す要部斜視
図であり、第3図は、第1図の装置を用いてマンホール
蓋を受け枠から縁切りした状態を示す第1図に対応する
断面図である。また、第4図は、本考案に従うマンホー
ル蓋縁切り装置の別の実施例を示す断面説明図であり、
第5図は、第4図における上面図であり、第6図は、第
4図における下面図である。更にまた、第7図乃至第10
図は、それぞれ、本考案に従うマンホール蓋縁切り装置
の更に別の具体例を概略的に示す説明図である。 10,70:装置本体、12,76:凹所 14,16,72,74:載置部 22,94:油圧ジャッキ機構 28,84:リフトバー 48:マンホール蓋、50:係合穴 52:カギ部、86:係止部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】受け枠からマンホール蓋を浮き上がらせ
    て、該受け枠に対するマンホール蓋の嵌込み状態を解除
    するためのマンホール蓋縁切り装置であって、 一対の載置部を隔てるように下面に凹所が形成された装
    置本体と、 該装置本体における一対の載置部の中間部位において、
    上下方向に延び且つ軸方向に移動可能に支持せしめられ
    たリフトバー手段と、 該リフトバー手段に対して一体的に設けられた、前記装
    置本体における一方の載置部が前記受け枠上に載置され
    る一方、他方の載置部が前記マンホール蓋上に載置され
    た状態下において、該マンホール蓋に設けられた所定の
    係合穴に係止可能な係止部と、 前記リフトバー手段を前記装置本体に対して軸方向上方
    に移動せしめて、前記マンホール蓋に対し、前記受け枠
    から浮き上がる方向の力を及ぼす駆動手段とを、 有することを特徴とするマンホール蓋縁切り装置。
JP4897790U 1989-09-11 1990-05-10 マンホ―ル蓋縁切り装置 Expired - Lifetime JP2500909Y2 (ja)

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