JP2501404Y2 - 側溝蓋上機 - Google Patents

側溝蓋上機

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JP2501404Y2
JP2501404Y2 JP1993049080U JP4908093U JP2501404Y2 JP 2501404 Y2 JP2501404 Y2 JP 2501404Y2 JP 1993049080 U JP1993049080 U JP 1993049080U JP 4908093 U JP4908093 U JP 4908093U JP 2501404 Y2 JP2501404 Y2 JP 2501404Y2
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幸二 大野
暢宏 泉川
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建設省四国地方建設局長
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、側溝の上端開口部に
配置されてこれを閉蓋する側溝蓋を着脱するための側溝
蓋上機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、路側に設けられる
側溝55には、転落防止等の観点から矩形厚板状に一体
成形されたコンクリート製の側溝蓋50を、側溝55の
両側壁55a,55aの上端部に形成した蓋受部56,56
に掛止させた状態で該側溝55の上端開口部に順次一列
に敷き詰めてこれを閉蓋するのが通例である。
【0003】ところで、かかる側溝55は、排水性を維
持するために定期的にその内部を清掃する必要があり、
この場合、全体的に敷き詰められた各側溝蓋50,50,
・・を順次一枚づつ撤去し、また清掃完了後においては
再びこれを設置することが必要である。このような側溝
蓋50の撤去・設置作業に供するために、側溝蓋50に
はその前端面50aと後端面50bの幅方向中央部にそれ
ぞれ凹部51,51を設け、該側溝蓋50を順次側溝蓋
50の溝方向に沿って設置した時、隣合う側溝蓋50,
50間にこれら凹部51,51によって所定大きさの作
業用開口52が形成されるようにしている(尚、側溝蓋
50の形式によっては、上記凹部51が前端面50aと
後端面50bのいずれか一方のみに設けられているもの
もある)。
【0004】従って、作業員が手作業で側溝蓋50の撤
去・設置を行う場合には、この側溝蓋50の前後にそれ
ぞれ設けられた作業用開口52,52に手先を差し入れ
て作業すればよいが、実際上は、該側溝蓋50が比較的
重いことから、これを機械的に行うことが望まれる。
【0005】かかる要望に応えるものとして各種の装置
が開発されている。例えば、側溝蓋50をその前端面5
0aと後端面50bの間で抱持するホルダーに適宜長さア
ームとと車輪とを備え、該ホルダーで側溝蓋50を抱持
した後、アームを傾けて梃子作用により側溝蓋50をそ
の一端側から持ち上げ、然る後、車輪によってこれを所
定位置に移動させるようにした装置が知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このように
側溝蓋50を傾けて側溝55側に脱着する手法を採用す
るものは、側溝蓋50の傾斜方向上位側の端部の回動軌
跡が設置状態時における位置よりも前方へ迫り出すこと
から、側溝蓋50の前後両端のうち、いずれか一方が開
口状態にある場合(即ち、隣合う側溝蓋50,50のいず
れか一方が既に撤去されている場合)における撤去・設
置作業にしか使用できない。即ち、順次一列に設置され
ている側溝蓋50,50,・・の中から最初に一つだけ側
溝蓋50を撤去する場合、あるいは逆に最後に一つだけ
残った側溝蓋50を一対の側溝蓋50,50間に開口す
るスペース内に設置するような場合には、これを垂直方
向に移動させることが必要があることから、上述の如き
傾斜式の装置は適用できないことになる。
【0007】このため、側溝蓋50の垂直昇降を必要と
する作業に際しては、例えば上述の如き傾斜式装置を使
用し、そのホルダーに側溝蓋50を抱持させた状態で装
置そのものを人力で垂直方向に移動させる方法とか、あ
るいは側溝55の両側に跨がって設置した接地脚の中央
部に手動ジャッキホルダー機構を介して支持し、該手動
ジャッキによって側溝蓋50を垂直方向に移動させてこ
れを撤去あるいは設置する方法とかが採用される。
【0008】しかし、前者の場合には、側溝蓋50の重
量に装置の重量を加えたものが作業重量となるのに加え
て、特に側溝蓋50の撤去時には該側溝蓋50と側溝5
5との隙間に喰み込んだ砂等により該側溝蓋50が固着
に近い状態となっていることから、作業員の労力負担が
過大であり、場合によっては作業員が二人必要となるこ
とのあり、いずれにしても作業能率が低劣とならざるを
得ない。
【0009】また、後者においては、側溝蓋50の垂直
移動が手動ジャッキにより行なわれることから、この作
業に関しては前者の場合よりも作業員の労力負担は軽減
されるものの、一枚目の側溝蓋50の撤去・設置作業
(即ち、垂直移動作業)と2枚目以降の側溝蓋50の撤去
・設置作業(即ち、傾斜移動作業)とが別作業となること
から、各作業別に専用の機械を使用し且つそれぞれ別々
に準備作業が必要となり、迅速な作業は困難であり、従
ってこの方法においても作業能率が低劣とならざるを得
ないものである。
【0010】さらに、従来の装置においては、側溝蓋5
0を抱持するホルダーの寸法が固定的に設定されてお
り、寸法の異なる側溝蓋50に適用する場合には、それ
専用に寸法設定されたホルダーを用意し、これを側溝蓋
50の種類に応じて取り替えて使用しなければならず、
作業が繁雑であった。
【0011】そこで本願考案は、側溝蓋の撤去・設置の
一連の作業における作業能率の向上と省力化を図るとと
もに、併せてその汎用性をも高め得るようにした側溝蓋
上機を提供することを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願考案ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の考
案では、車輪と接地脚とを備え、これらを共に接地させ
た載置状態においては下向き荷重を支持可能とし、上記
車輪のみを接地させた状態では該車輪を転動させての移
動が許容される如くした支持機構と、該支持機構に対し
て昇降可能に支持される昇降ポストと、該昇降ポストと
上記支持機構との間に配置されてその伸縮動により上記
昇降ポストを昇降せしめる油圧ジャッキとを備えた昇降
機構と、上記昇降ポストの下端部に、その下端に側溝蓋
掛止用の掛止爪を備えるとともに所定間隔をもって略平
行に対向配置された一対の抱持部材を、該一対の抱持部
材の延出方向を上記昇降ポストの昇降方向と略平行とし
且つ該昇降ポストとの相対位置を保持可能なる如く取り
付けて該一対の抱持部材間で側溝蓋をその両端において
抱持し得るようにしてなる抱持機構とを備えたことを特
徴としている。
【0013】請求項2記載の考案では、請求項1記載の
側溝蓋上機において、上記抱持機構の上記一対の抱持部
材を伸縮可能なアームを介して連結し該アームの伸縮調
整により上記一対の抱持部材の間隔を調整可能とすると
ともに、上記アームの先端部と上記昇降ポストとの間に
該アームの伸縮方向に対して所定の傾斜角度をもって索
部材を張設したことを特徴としている。
【0014】請求項3記載の考案では、請求項1記載の
側溝蓋上機において、上記抱持機構が、上記一対の抱持
部材の延出方向における上記掛止爪との間隔を増減調整
する調整手段を備えていることを特徴としている。
【0015】
【作用】本願各考案ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0016】 請求項1記載の考案では、車輪と接地
脚とを接地させた状態で油圧ジャッキを伸縮させて昇降
ポストを昇降させることで該昇降ポストの下端部に取り
付けた一対の抱持部材が上記昇降ポストの昇降方向に移
動せしめられることから、該油圧ジャッキの伸縮操作の
みによって上記一対の抱持部材を上昇作動させての側溝
蓋の垂直抜き取りによる撤去作業、及び該一対の抱持部
材を降下させての側溝蓋の垂直埋め込みによる設置作業
を行なうことができる。
【0017】また、片側が開溝状態にある場合において
は、上記一対の抱持部材が上記昇降ポストの傾倒操作に
拘わらず該昇降ポストとの相対位置を保持可能とされて
いることから、上記車輪を支点として上記昇降ポストを
適宜に傾倒させても該一対の抱持部材が常時適正状態に
保持され、例えば側溝蓋の撤去時には上記一対の抱持部
材を該側溝蓋の端面に対してその非開溝側から順次掛止
させて容易にこれを抱持して撤去することができ、また
側溝蓋の設置時には一対の抱持部材に抱持された側溝蓋
を傾斜させながら側溝側に容易に設置することができ
る。
【0018】さらに、撤去した側溝蓋の移動は昇降ポス
トを傾倒させて車輪のみを接地せしめた状態で該昇降ポ
ストを押引操作することで行なわれる。この場合も、上
記昇降ポストの傾倒操作に拘わらず該昇降ポストと上記
一対の抱持部材との相対位置が保持されるため、移動作
業中に例えば側溝蓋が不規則に揺れるというようなこと
がなく、移動時における操作が容易である。
【0019】 請求項2記載の考案では、上記記載
の作用に加えて、抱持機構の一対の保持部材間の寸法が
調整可能となっていることから、長さ寸法の異なる側溝
蓋に対しても上記間隔調整作業のみによって同一の側溝
蓋上機を異なる長さ寸法をもつ側溝蓋にもそのまま適用
することが可能となる。また、アームと昇降ポストとの
間に張設された索部材の張力が上記アームを縮小させる
方向、即ち、上記一対の抱持部材による側溝蓋の抱持力
を高める方向に作用することから、該一対の抱持部材に
よる側溝蓋の抱持作用がより一層確実となるものであ
る。
【0020】 請求項3記載の考案では、上記記載
の作用に加えて、抱持機構に抱持部材の延出方向におけ
る掛止爪との間隔を調整可能な調整手段が設けられてい
ることから、厚さ寸法の異なる側溝蓋に対しても該調整
手段をしての間隔調整作業のみによって同一の側溝蓋上
機を異なる厚さ寸法をもつ側溝蓋にもそのまま適用する
ことが可能ならしめられるものである。
【0021】
【考案の効果】従って、本願各考案の側溝蓋上機によれ
ば次のような効果が得られる。
【0022】(イ) 本願の第1の考案にかかる側溝蓋
上機によれば、側溝蓋の垂直移動を含む撤去・設置の一
連の作業を単一の側溝蓋上機によって且つ連続的に行う
ことができることから、これらの作業を異なる装置を使
用して別々に行うような場合の如く各作業毎に専用の装
置を使用し且つそれぞれに準備作業を必要とするような
場合に比して、装置の有効利用及び作業能率の向上が図
れるものである。
【0023】また、梃子作用を利用できない側溝蓋の垂
直抜き取り作業あるいは垂直埋め込み作業を、大きな推
力が得られる油圧ジャッキを利用して行うようにしてい
ることから、作業員は軽便な油圧ジャッキ操作のみによ
って容易に側溝蓋の垂直抜き取りあるいは垂直埋め込み
を行うことができ、例えば、これらの作業を人力によっ
て行う場合とか手動ジャッキを使用して行う場合に比し
て、作業員の労力負担が軽減され、垂直抜き取り及び垂
直埋め込みを含む一連の撤去・設置作業を一人の作業員
で行うこともでき、それだけ作業能率の向上及び省力化
による作業経費の低減が図れるものであり、特にかかる
効果は、側溝蓋が側溝との間に喰み込んだ砂等によって
固着に近い状態となってより大きな引き上げ力を必要と
するような場合において一層顕著となるものである。
【0024】さらに、昇降ポストと一対の抱持部材との
相対位置が該昇降ポストの傾倒操作に拘わらず保持され
ることから、例えば側溝蓋の片側が開溝状態にあるよう
な場合には昇降ポストを傾倒させた状態での側溝蓋の撤
去・設置を容易に行うことができ、それだけ作業性の向
上が図れるとともに、移動作業中においては常時上記一
対の抱持部材による側溝蓋の抱持状態が良好に維持され
且つ該側溝蓋の不規則な揺れも生じないことから、該側
溝蓋の移動時における作業上の安全性が高められるもの
である。
【0025】(ロ) 本願の第2の考案にかかる側溝蓋
上機によれば、上記(イ)に記載の効果に加えて、上記
一対の抱持部材の間隔を調整可能とした場合には長さ寸
法の異なる多種類の側溝蓋の撤去・設置作業に同一の側
溝蓋上機をそのまま適用することができることからその
汎用性が向上するとともに、索部材の張力を一対の抱持
部材の抱持作用を高める方向に作用させることで抱持性
能の向上が期待できるものである。
【0026】(ハ) 本願の第3の考案にかかる側溝蓋
上機によれば、上記(イ)に記載の効果に加えて、調整
手段により抱持部材の延出方向における掛止爪との間隔
を調整可能とすることで厚さ寸法の異なる多種類の側溝
蓋の撤去・設置作業に同一の側溝蓋上機をそのまま適用
することができるので、例えば寸法が異なる毎に専用ア
タッチメントを必要とするような場合に比して、側溝蓋
上機の汎用性が向上し、延いては側溝蓋上機の有効利用
による作業コストの低減が期待できる。
【0027】
【実施例】以下、本願考案の側溝蓋上機を添付図面に基
づいて具体的に説明すると、図1〜図3には本願考案の
実施例にかかる側溝蓋上機Zが示されている。この側溝
蓋上機Zは、図11に示すように側溝55の上端開口部
に順次近接状態に設置された複数の側溝蓋50,50,・
・(以下においては、これを側溝蓋列という)から特定の
側溝蓋50を一つだけ垂直に上方へ抜き取る側溝蓋撤去
作業の最初のさぎようである側溝蓋50の垂直抜き取り
作業と、逆に側溝蓋設置作業の最終段階で側溝蓋列の中
に一つだけ空いた設置スペースに対して側溝蓋50を垂
直に埋め込む側溝蓋50の垂直埋め込み作業と、側溝蓋
撤去あるいは設置作業において二枚目以降の側溝蓋50
を梃子作用を利用して傾斜状態で撤去あるいは設置する
傾斜撤去・設置作業と、撤去した側溝蓋50の所定位置
への移動作業とを全て含む一連の側溝蓋の撤去・設置作
業を一台の装置で連続的に行うことができるようにした
ものであり、以下にその構成と使用状態とをそれぞれ説
明する。
【0028】構成 側溝蓋上機Zは、後述する支持機構Pと昇降機構Qと抱
持機構Rとを備えて構成されている。
【0029】支持機構P 支持機構Pは、所定大きさのプレート体で構成される基
材2と、車輪4を備え且つ上記基材2の下面側に所定間
隔をもって平行配置された左右一対のキャスター3,3
と、所定長さの角筒体でなり且つ上記基材2に対して上
記一対のキャスター3,3の中間で且つ該各キャスター
3,3を結ぶ中心軸線に対して一方側へオフセットした
位置において該基材2を上下方向(厚さ方向)に貫通した
状態で立設固定されたポストガイド1と、L字状に屈曲
形成され且つその一端5aが上記ポストガイド1のオフ
セット側においてこれと平行に配置した支持軸6により
左右方向(水平方向)に回動自在に枢支されるとともに反
枢支側の端部を接地部5bとした左右一対の接地脚5,5
とを備えて構成される。
【0030】そして、この支持機構Pは、図1に示すよ
うに、上記一対の車輪4,4と一対の接地脚5,5の各接
地部5b,5bが共に接地した状態においては上記ポスト
ガイド1の軸線が鉛直方向に向くように上記キャスター
3と接地脚5との間の相対位置が設定されている。
【0031】尚、実施例各接地脚5,5は、図3に実線
図示するようにそれぞれ上記支持軸6,6から反車輪4
側に振り出された位置(以下においてはこの位置を格納
時位置という)と、同図に鎖線図示するように上記格納
時位置からそれぞれ水平方向外方へ振り出されて上記一
対の車輪4,4の軸心線と平行となる位置(以下において
はこの位置を最大振り出し位置という)の間でそれぞれ
独立して回動自在とされている。
【0032】昇降機構Q 昇降機構Qは、所定長さの角筒体で構成されるとともに
その一端10aにはこれと直交する方向に延出する第1
ハンドル11を、またその軸方向の中断位置には上記第
1ハンドル11と平行方向に延出する第2ハンドル12
をそれぞれ設けた昇降ポスト10と、該昇降ポスト10
に近接してこれと平行なる如く上記基材2上に立設固定
された油圧ジャッキ16とを備えている。そして、上記
昇降ポスト10は、上記第1ハンドル11配置側を上方
に向けた状態で上記ポストガイド1に対してその上方側
から摺動自在に嵌挿配置されており、その下端10cは
上記ポストガイド1の下端より下方へ突出せしめられて
いる。また、この昇降ポスト10の軸方向の中段部10
bに突設したジャッキ受部15は、上記油圧ジャッキ1
6のロッド17に対してその伸長方向において係合可能
とされている(尚、この油圧ジャッキ16の伸縮状態と
上記昇降ポスト10の昇降状態との相対関係は後述す
る)。
【0033】また、上記油圧ジャッキ16に付設され該
油圧ジャッキ16に圧油を供給するポンプ部18は、所
定長さの連結ロッド19を介して、上記基材2上に立設
固定された支持杆22の上端部にピン21を介して上下
方向に回動自在に支承された揺動レバー20と連結され
ている。さらに、この揺動レバー20には、これに設け
た係止ピン24に長穴25を介して所定長さの操作レバ
ー23が上下方向に回動可能に連結されている。そし
て、この操作レバー23は、図1に鎖線図示する如く長
穴25の一端側に上記係止ピン24を位置せしめるとと
もにその他端側を上記揺動レバー20に設けた筒状の受
部26内に嵌入させることで該揺動レバー20と一体化
され、該操作レバー23を上下方向に弧回動させること
で上記ポンプ部18を作動させて上記油圧ジャッキ16
を伸長させることができるようになっている。また、図
1に実線図示するように、上記操作レバー23は、上記
長穴25部分を上記受部26から外方へ引き出してこれ
との係合を離脱させることで上記係止ピン24を中心と
して上方に回動させてこれを格納することができるよう
になっている。
【0034】抱持機構R 抱持機構Rは、上記ポストガイド1の下端から下方へ突
出した上記ポスト10の下端部10cに設けられるもの
であって、該ポストガイド下端部10cに固定配置され
た後述の固定抱持部材35と、後述のホールドアーム3
0と、該ホールドアーム30の先端部に固定された後述
の可動抱持部材36とを備えている。
【0035】上記固定抱持部材35は、実用新案登録請
求の範囲中の一対の抱持部材の一方側を構成するもので
あって、所定幅(具体的には上記側溝蓋50の凹部51
の幅寸法より小寸法)をもつ帯板状に形成され、その一
端35aを上記昇降ポスト10の下端部10cに固定する
ことで該昇降ポスト10と一体化されるとともに、その
他端35bには板厚方向において反昇降ポスト10側に
突出するフック状の掛止爪37が形成されている。そし
て、この固定抱持部材35の昇降ポスト下端部10cへ
の固定状態においては、上記掛止爪37が形成された他
端35bは該昇降ポスト下端部10cからその延長方向外
方に向けて延出されるとともに、該掛止爪37寄りの側
面35cは上記昇降ポスト10の昇降方向と平行なる如
くされている。
【0036】上記ホールドアーム30は、実用新案登録
請求の範囲中の「アーム」に該等するもので、上記固定
抱持部材35の一端35a側に設けた枢支軸33を介し
てその基端部が上下方向へ回動可能に支持された外筒材
31と該外筒材31内に伸縮自在に嵌挿配置された内筒
材32とを備えている。そして、このホールドアーム3
0は、図1に実線図示するように上記外筒材31の基端
面31aが上記固定抱持部材35の側面35cに当接した
状態においてそれ以上の下方への回動が規制される一方
(以下においては、この時の位置を規制位置という)、上
方への回動は許容されるようになっている。また、上記
内筒材32の先端部にはチェーン固定環40が設けられ
るとともに、該チェーン固定環40にその一端が固定さ
れたチェーン14の他端側は上記昇降ポスト10の中段
部10bに突設したチェーン掛止フック13に対して任
意の鎖環を選択的に着脱し得るようになっている。そし
て、このチェーン14は、その長さ調整により、規制位
置に設定された状態における上記ホールドアーム30の
最大伸長量を規制する如く作用する。尚、このチェーン
14は、実用新案登録請求の範囲中の「索部材」に該当
する。
【0037】上記可動抱持部材36は、上記固定抱持部
材35とともに実用新案登録請求の範囲中の一対の抱持
部材を構成するものであって、該固定抱持部材35と同
様に、掛止爪38を形成した他端36bを側に向けた状
態で、その一端36aを上記ホールドアーム30の内筒
材32の先端に固定せしめている。そして、上記ホール
ドアーム30が規制位置に設定された状態においては、
上記固定抱持部材35と可動抱持部材36とはその各掛
止爪37,38が同一高さに位置し且つ相互に対向する
各側面35c,36cが平行となるように相対関係が設定
されている。
【0038】尚、この相互に対向する上記固定抱持部材
35と可動抱持部材36の各掛止爪37,38と上記ホ
ールドアーム30との上下方向間隔は、この実施例の側
溝蓋上機Zを適用しようとする複数種類の側溝蓋のう
ち、最大厚さをもつ側溝蓋の厚さ寸法より所定寸法だけ
大きな寸法に設定される。また、上記固定抱持部材35
と可動抱持部材36との間隔寸法は、上記ホールドアー
ム30の伸縮により増減調整されるものであるが、その
間隔調整範囲は、少なくともこの実施例の側溝蓋上機Z
を適用しようとする複数種類の側溝蓋のうち、前後端面
間の長さ寸法が最小のものの長さ寸法と最大のものの長
さ寸法の範囲内で調整可能とされる。
【0039】ここで、上記昇降ポスト10の昇降状態と
油圧ジャッキ16の伸縮状態との関係は次のように設定
される。即ち、先ず上記油圧ジャッキ16が最伸長状態
(図1の鎖線図示状態)にある場合には、そのロッド17
と昇降ポスト10のジャッキ受部15とが係合して昇降
ポスト10がポストガイド1に対して上昇し、上記各抱
持部材35,36の各掛止爪37,38の下端が、共に接
地状態にある上記車輪4の接地点と上記接地脚5の接地
点(接地部5bの下端面)とほぼ同一の高さ(即ち、地面位
置)に位置せしめられる一方、上記油圧ジャッキ16が
最縮小状態(図1の実線図示状態)にある場合には、上記
昇降ポスト10はそのジャッキ受部15が縮小状態にあ
るロッド17に当接してそれ以上の下動が規制されるま
で降下する。そして、この昇降ポスト10の降下位置に
おいては上記各抱持部材35,36は地面位置よりも所
定寸法だけ下方に突出し、その突出量はこの実施例の側
溝蓋上機Zを適用しようとする複数種類の側溝蓋のう
ち、最大厚さをもつ側溝蓋50の厚さ寸法よりも所定寸
法だけ大きく設定される。
【0040】更に、上記ホールドアーム30の内筒材3
2には、これを上下方向に貫通した状態で所定長さの調
整ボルト41が螺合されており、該調整ボルト41のね
じ込み量を増減調整することで、該調整ボルト41の下
端に取り付けた当接板42と上記各抱持部材35,36
の各37,38との上下方向における間隔を増減調整し
得るようにされている。即ち、この実施例においては、
この調整ボルト41が実用新案登録請求の範囲中の調整
手段に該当する。
【0041】作動状態の説明 続いて、この側溝蓋上機Zを使用しての側溝蓋50の撤
去・設置作業を、図4〜図10を参照して作業順に説明
する。
【0042】側溝55の清掃作業に際しては、先ず側溝
55に近接状態で順次側溝蓋50,50,・・が設置され
てなる側溝蓋列から特定の側溝蓋50を一枚だけ垂直に
抜き取る必要がある。この場合には、図4に示すよう
に、油圧ジャッキ16を縮小させた状態で側溝蓋上機Z
を抜き取ろうとする特定の側溝蓋50の位置まで移動さ
せ、上記一対の抱持部材35,36を特定の側溝蓋50
の前後両側に開口する作業用開口52,52に対応させ
るとともに、各車輪4,4を特定の側溝蓋50の隣りに
位置する側溝蓋50上に、また各接地脚5,5をその格
納時位置から最大振り出し位置側に適宜に振り出してこ
れを特定の側溝蓋50の側方位置(例えば、図11に示
す側溝55の側壁55a,55aの位置)にそれぞれ接地さ
せる。
【0043】ここで、上記各抱持部材35,36の各掛
止爪37,38がそれぞれ各作業用開口52,52に対応
することで、昇降ポスト10,ホールドアーム30等の
可動部分はこれを支えるものがなくなるためその自重で
降下し、図5に示すように、上記各抱持部材35,36
は上記各作業用開口52,52を通って側溝蓋50の下
方側へ突出する(最終的には、昇降ポスト10のジャッ
キ受部15が油圧ジャッキ16のロッド17に当接する
まで降下可能である)。
【0044】次に、図6に示すように、側溝蓋上機Zを
全体的に前方へ移動させて固定抱持部材35の側面35
cを側溝蓋50の一方の端面に当接させるとともに、ホ
ールドアーム30を縮小させて可動抱持部材36の側面
を側溝蓋50の他方の端面に当接させ、この状態でチェ
ーン14の張りを調整してホールドアーム30の伸長を
規制する。然る後、手動で昇降ポスト10を引き上げ
て、あるいは上記油圧ジャッキ16を伸長させることで
昇降ポスト10を引き上げて、上記各掛止爪37,38
を側溝蓋50の前端角部50e及び後端角部50fにそれ
ぞれ掛止させるとともに、この状態で調整ボルト41を
螺回操作してその当接板42を側溝蓋50の上面50c
に近接対向させる。
【0045】これで、側溝蓋50の抱持作業が完了す
る。この場合、側溝蓋50の長さ方向における各抱持部
材35,36の間隔調整はホールドアーム30によっ
て、また該側溝蓋50の厚さ方向における該側溝蓋50
の上面50c側の間隔は調整ボルト41の当接板42に
よって、それぞれ調整されることから、該側溝蓋50の
抱持状態が正確且つ確実であり、作業上の信頼性が向上
するとともに、これらの調整により寸法の異なる多種類
の側溝蓋50にも容易に適用することができその汎用性
が高められるものである。
【0046】次に、この状態のまま、上記油圧ジャッキ
16を伸長させ、あるいは伸長を再開させてこれを最大
伸長位置まで伸長させる。すると、図7に示すように、
昇降ポスト10が上昇することからこれと一体的に上記
各抱持部材35,36に抱持された側溝蓋50は垂直上
方に引き上げられ、最終的に側溝55の蓋受部56から
その上方へ取り出される。
【0047】然る後、図8に示すように、昇降ポスト1
0を後方側へ傾倒させて上記各接地脚5,5の接地状態
を解除して各車輪4,4のみによる接地状態とし、この
状態でこれを所定位置まで移動させる。そして、図9に
示すように、別途配置して受材58,58上に側溝蓋5
0を位置させた状態で、昇降ポスト10をその傾倒状態
から前方へ起こす。この場合、手前側の受材58が側溝
蓋50の掛止爪37寄り部分に当接した状態からさらに
上記昇降ポスト10の起こし動作が行なわれると、該受
材58からの反力を受けてホールドアーム30が枢支軸
33を中心に上方へ回動変位し、上記固定抱持部材35
と可動抱持部材36との平行状態が崩れて掛止爪37,
38間が開く状態となると同時に、チェーン14がたる
むことでホールドアーム30に対する伸長規制作用が解
除され該ホールドアーム30が伸長して上記固定抱持部
材35と可動抱持部材36との間隔が拡大することにな
る。これらの結果、上記側溝蓋50の前端角部50eと
後端角部50fに対する各掛止爪37,38の掛止状態が
解除され、該側溝蓋50は自動的に側溝蓋上機Z側から
離脱して受材58,58上に載置されることとなる。
【0048】以上のように、側溝蓋50の垂直抜き取り
作業に際しては、該側溝蓋50の垂直抜き取りが油圧ジ
ャッキ16の推力によって行なわれることから、例え
ば、これを人力で行う場合に比して作業員の労力負担は
極めて小さく、その省力化及び作業能率の向上が図れる
ものである。
【0049】上述の如くして一枚目の側溝蓋50の撤去
が完了すると、図10に示すように、二枚目の側溝蓋5
0の前方側に大きな空間ができるため、二枚目以降の側
溝蓋50,50,・・はこれを従来のように傾斜させて撤
去することが可能となる。即ち、図10に示すように、
油圧ジャッキ16を縮小させた状態で、側溝蓋上機Zを
後傾させたまま車輪4,4で転動させてこれを二枚目の
側溝蓋50の位置まで移動させ、固定抱持部材35の掛
止爪37を三枚目の側溝蓋50との間の作業用開口52
に臨ませる。尚、この場合、上記チェーン14及び調整
ボルト41は初回の調整状態のまま維持する。
【0050】この状態で、昇降ポスト10を徐々に前方
へ起こすと、固定抱持部材35は次第に作業用開口52
内に進入するとともに、可動抱持部材36は次第に側溝
蓋50の上面50cに接近しこれに当接する。さらに昇
降ポスト10が起こされると、ホールドアーム30がそ
の規制位置より上方へ回動し固定抱持部材35と可動抱
持部材36との平行状態が崩れて各掛止爪37,38の
間隔が開き気味になるとともに、チェーン14がたるむ
ことでホールドアーム30が伸長し固定抱持部材35と
可動抱持部材36の間隔が拡大し、これにより上記可動
抱持部材36は側溝蓋50の端部をその上方から回り込
んだ状態で側溝蓋50の下方側へ進入しする。然る後、
昇降ポスト10を垂直側に引き起こすと上記チェーン1
4が張り状態となり、ホールドアーム30の伸長が規制
され、二枚目の側溝蓋50は固定抱持部材35と可動抱
持部材36により抱持されることとなる(即ち、図6に
示す状態となる)。従って、後は図8に示すように、そ
のまま昇降ポスト10を後方へ引き倒し、車輪4により
側溝蓋50を所定位置に移動させればよい。尚、三枚目
以降の側溝蓋50についても同様である。
【0051】また、側溝55の清掃が完了すると、撤去
した側溝蓋50,50,・・を再び側溝蓋50に設置する
必要があるが、この場合には上述した撤去時と逆の作業
手順によって撤去時と同様に行うことができるものであ
り、ここではその説明を省略する。
【0052】以上のように、この実施例の側溝蓋上機Z
においては、側溝蓋50の垂直抜き取り,垂直埋め込み
及び撤去後の側溝蓋50の移動を含む撤去・設置の全作
業を一台の側溝蓋上機Zによって連続的に且つ省力的に
行うことができるものであり、その作業能率は従来機種
に比して格段に向上するものである。
【0053】尚、上記実施例における接地脚5はそのそ
の高さ寸法が固定的に設定されているが、本考案の他の
実施例においては、例えば、この接地脚5の下端にネジ
式の高さ調整部材を設けて、各接地脚5,5をそれぞれ
別々に高さ調整できるようにしても良い。かかる構成に
よれば、例えば作業位置における地面高さが左右で異な
るような場合であっても上記接地脚5,5の高さ調整を
行うことで、昇降ポスト10を略鉛直に向けた状態に側
溝蓋上機Zを設置して作業を行うことができることか
ら、作業上における操作性あるいは安全性が確保される
ことになる。また、同様の理由により、上記接地脚5の
みならず、一対のキャスター3,3にもそれぞれ高さ調
整機構を設けて、車輪4と基材2との上下方向間隔を左
右個別にそれぞれ調整し得るようにすることも考えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる側溝蓋上機の側面図で
ある。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】図2のIII-III矢視図である。
【図4】図1に示した側溝蓋上機の概示的な作業状態説
明図である。
【図5】図1に示した側溝蓋上機の概示的な作業状態説
明図である。
【図6】図1に示した側溝蓋上機の概示的な作業状態説
明図である。
【図7】図1に示した側溝蓋上機の概示的な作業状態説
明図である。
【図8】図1に示した側溝蓋上機の概示的な作業状態説
明図である。
【図9】図1に示した側溝蓋上機の概示的な作業状態説
明図である。
【図10】図1に示した側溝蓋上機の概示的な作業状態
説明図である。
【図11】側溝蓋の設置状態説明図である。
【符号の説明】
1はポストガイド、2は基材、3はキャスター、4は車
輪、5は接地脚、6は支持軸、10は昇降ポスト、11
は第1ハンドル、12は第2ハンドル、13はチェーン
掛止フック、14はチェーン、15はジャッキ受部、1
6は油圧ジャッキ、17はロッド、18はポンプ部、1
9は連結ロッド、20は揺動レバー、21はピン、22
は支持杆、23は操作レバー、24は係止ピン、25は
長穴、26は受部、30はホールドアーム、31は外筒
材、32は内筒材、33は枢支軸、35は固定抱持部
材、36は可動抱持部材、37及び38は掛止爪、40
はチェーン固定環、41は調整ボルト、42は当接板、
50は側溝蓋、51は凹部、52は作業用開口、55は
側溝、56は蓋受部、58は受材、Pは支持機構、Qは
昇降機構、Rは抱持機構、Zは側溝蓋上機である。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と接地脚とを備え、これらを共に接
    地させた載置状態においては下向き荷重を支持可能と
    し、上記車輪のみを接地させた状態では該車輪を転動さ
    せての移動が可能とされた支持機構と、 該支持機構に対して昇降可能に支持される昇降ポストと
    該昇降ポストと上記支持機構との間に配置されてその伸
    縮動により上記昇降ポストを昇降動せしめる油圧ジャッ
    キとを備えた昇降機構と、 上記昇降ポストの下端部に、その下端に側溝蓋掛止用の
    掛止爪を備えるとともに所定間隔をもって略平行に対向
    配置された一対の抱持部材を、該一対の抱持部材の延出
    方向を上記昇降ポストの昇降方向と略平行とし且つ該昇
    降ポストとの相対位置を保持可能なる如く取り付けて
    一対の抱持部材間で側溝蓋をその両端において抱持し得
    るようにしてなる抱持機構と、 を備えたことを特徴とする側溝蓋上機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記抱持機構の上記
    一対の抱持部材を伸縮可能なアームを介して連結し該ア
    ームの伸縮調整により上記一対の抱持部材の間隔を調整
    可能とするとともに、上記アームの先端部と上記昇降ポ
    ストとの間に該アームの伸縮方向に対して所定の傾斜角
    度をもって索部材を張設したことを特徴とする側溝蓋上
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記抱持機構が、上
    記一対の抱持部材の延出方向における上記掛止爪との間
    隔を増減調整する調整手段を備えていることを特徴とす
    る側溝蓋上機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0314764A (ja) * 1989-06-12 1991-01-23 Hachiro Kataoka 側溝蓋類の脱着車

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