JP2501823B2 - 裏面補強した金属複合alcパネル - Google Patents

裏面補強した金属複合alcパネル

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JP2501823B2
JP2501823B2 JP62121194A JP12119487A JP2501823B2 JP 2501823 B2 JP2501823 B2 JP 2501823B2 JP 62121194 A JP62121194 A JP 62121194A JP 12119487 A JP12119487 A JP 12119487A JP 2501823 B2 JP2501823 B2 JP 2501823B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は高級外壁材に使用される金属複合ALCパネ
ルに関する。
(従来の技術) 従来、金属化粧板は美観・防水性・耐久性等に優れる
ので裏面にケイ酸カルシウム板等を接着し補強したもの
が高級外壁材として広く使用されている。但しこれらの
補強効果は小さい為、より大型の金属化粧板を得る為に
ケイ酸カルシウム板の代わりにALCパネルを用いた金属
複合ALCパネルが提案されている。但し、通常のALCパネ
ルの最大巾である600m/mは高級外壁材のモデユールとし
ては過小であり、ALCパネルの最大巾を超える金属複合A
LCパネルが要求される事も多く、その場合一枚の金属化
粧板の裏面に二以上のALCパネルを接着しかつ全体を一
体化する技術が必要である。この様な技術については、
例えば実開昭59−196615号に開示されているが、すなわ
ち一枚の金属化粧板の裏面に二以上のALCパネルを接着
する場合、第3図(b)に示す様に各々のALCパネルを
その小口面相互を接着して一体化する技術や又は、第3
図(c)に示す様に両端部に丸穴を持つた平板状の連結
片と該丸穴を貫通し、連結する2枚のALCパネルの各々
の小口面に貫入される釘によつて、一体化する技術があ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 一般に金属化粧板とALCパネルを一体化する事により
パネル曲げ強度は金属化粧板及びALCパネル各々単独の
ものより大巾に増大するが、ALCパネルが一枚でなく複
数枚使われた金属複合ALCパネルの場合、ALCパネルの継
目が強度上の弱点となる欠点を有していた。すなわち第
4図(a)の様に金属化粧板を引張側、ALCパネルを圧
縮側として曲げた場合は複合パネルとしての性能を示す
が、第4図(b)の様に上記と逆方向に曲げた場合はAL
Cパネルの継目位置では金属化粧板単独の強度しか発揮
しない。
上述の如く補強をしても連結片を用いる技術ではALC
は内部に多数の気泡を持つ強度の小さい材料である為に
連結部のゆるみや局部破壊が生じ一体化の効果はほとん
ど得られない。小口面相互を接着する技術では接着後の
養生の際に圧縮が必要でありその為に専用の装置が必要
となり工程も増え生産効率が悪い。
又、ALCパネルは切断や運搬時のパネル表面の摩擦に
よつて大量の粉を発生する性質を持つ材料であるので接
着時に小口面に粉が付着したり、小口間に粉がはさまれ
たりする為に十分な接着強度を得る事は困難である。さ
らに金属化粧板側より荷重を加えた場合の継目部分の耐
力は、ALCパネルの小口面の破壊により決まる為、ラス
網や鉄筋で補強された非継目部分に比べて大巾に落ちる
欠点を有していた。
すなわちこれらの従来技術では、運搬時及び現場施工
時の支持スパンに直交する方向に継目を設ける場合は、
継目部分が強度上の弱点となる為、金属化粧板単体で全
荷重を負担できる構造とする必要が生じ、複合化の意味
を失くしてしまうと言う問題があつた。又、衝撃や振動
に対してはALCパネルの継目に開き、段差が生じ、これ
らが金属化粧板表面のスジとなつて残ると言う問題があ
つた。
本発明は複数枚のALCパネルを用いた金属複合ALCパネ
ルにおける上述の問題点を解決し、ALCパネルの継目が
強度上の弱点とならない金属複合ALCパネルを得る事を
目的としている。
(問題点を解決する為の手段) 本発明の構成を第1図(a)・(b)を用いて説明す
ると、本発明は相隣り合う二以上のALCパネル2の表面
に一枚の金属化粧板1が被覆固着され、かつ紙やネット
等の軟質のシート状物3が該ALCの裏面の継ぎ目部4に
またがつて樹脂系の接着剤によって接着されている金属
複合ALCパネルである。
ALCパネルの継目が金属化粧板を圧縮側として曲げた
場合、強度上の弱点とならない、すなわち非継目部の曲
げ破壊モーメントより継目部の曲げ破壊モーメントを大
とする為には、非継目部の曲げ破壊モーメントをM、金
属複合パネルの厚さをdとした時、金属化粧板1及びシ
ート状物3が各々M/d以上の圧縮力、引張力に耐えるよ
うにすれば良い。
金属化粧板1は、特に種類を限定しないが、一般的に
はホーロー鋼板・フッ素樹脂鋼板・ステンレス板等を用
いる。また、金属化粧板1の厚みは、材質やパネルの寸
法によつて変化するが、一般的には板厚は0.5m/m以上、
四周の折曲部分の巾は0〜30m/mとすれば良い。
金属化粧板1をALCパネル2に被覆固定する為に、一
般的には接着剤5が用いられる。その接着剤としてはゴ
ム系・ウレタン系・エポキシ系等が好適である。
シート状物3はその引張強度がM/d以上のものであれ
ば継目部の破壊モーメントは非継目部のそれより大とな
る。一般的にはこの軟質のシート状物としてアスファル
トフェルト紙やライナー紙等の紙、合成樹脂ネット等の
ネット状物などが使用できる。特に衝撃強度を要求され
る場合は上記紙とネットを併用したポリエステルネット
併用紙を又、時々湿潤環境にさらされ強度低下の予想さ
れる場合は、ポリエステルネツト付アスフアルト紙等を
用いる事が望ましい。このシート状物3は複合パネルを
金属化粧側から押して曲げた場合に発生する引張力に耐
えるものである。
シート状物3の継目を覆う長さはシート状物が負担す
べき引張力に応じて変化するが、複合パネルに与えられ
るねじり力を考慮して継目長さの1/2以上とするのが望
ましい。
シート状物3の巾は、複合パネルを金属化粧板側より
曲げた際に生ずる引張力に対して、シート状物3を接着
剤6を用いてALCパネル2に接着固定するのに必要な接
着面積に応じて変化するが、作業精度等を考慮して継目
の両側に各々5cm以上とするのが望ましい。
又、シート状物をALCパネルの全面に接着固定すれ
ば、ALCパネルの破損・粉落の防止、複合パネルを積み
重ねる際の金属化粧板表面の養生の効果を得る。さらに
シート状物に透湿抵抗の高い材料例えば、ポリエチレン
フィルムを組み合わせALCパネルの裏面全体に接着すれ
ば、内部結露を防止する事ができる。
シート状物3をALCパネルの裏面に接着するための樹
脂系の接着剤6はシート状物3の材質に応じたものを用
いるが、一般的には酢ビ系、アクリル系、ウレタン系等
を用いる。
ALCパネル2は特に制約を加えないが、一般には100m/
m厚程度以下のものが入手し易く、又、特に厚さ50m/m以
下のものは現在入手できるものの最大寸法が2000m/m×6
00m/m程度と小さく、ALCパネルを2枚以上組み合わせる
必要度が高い事から本発明が特に有効である。ALCパネ
ル2はシート状物3にゆるみが生じない様にすき間なく
並べている。
接着剤5及び6の単位面積当りの接着強度を上げる為
には、ALCパネルの被接着面にプライマー処理を施した
り、ピアノ線揚動方式により製造された表面の平滑なAL
Cパネルを用いる事が有効である。
本発明の金属複合ALCパネルを製造するに当たつて
は、本発明がALCパネル2の裏面にシート状物3を接着
する仕様となつている為、金属化粧板1及びシート状物
3をALCパネル2の表裏面に接着後、パネルを積み重ね
て行けば自ずから圧締される事となり、効率的な作業で
十分な接着強度を得る事ができる。
(実施例) 以下、本発明の第1の実施例を図面に基づいて説明す
る。第2図に示す様に、ラス網を内蔵した厚さ50m/mの6
00m/m×900m/mのALCパネル8が3枚相隣り合いに配置す
る。これらの表面には厚さ0.8m/mのホーロー鋼板7がゴ
ム系接着剤10を用いて裏面にはポリエステルネツト付ラ
イナー紙9が酢ビ系接着剤11を用いて接着されている。
この金属複合ALCパネルの非継目部分の破壊モーメント
は金属化粧板側から押した曲げに対して6000kg・cmであ
る。
ホーロー鋼板7は1200kgの圧縮力に、ポリエステルネ
ツト付ライナー紙9は1200kgの引張力に耐える。
ポリエステルネツト付きライナー紙9はその全面をAL
Cパネル8に接着しているが、その寸法は継目方向に90c
m、継目と直交する方向に継目の両側に各々5cmずつ合計
10cmである。この時、接着面積は片側450cm2であり1200
kgの引張力による接着面の平均引張せん断応力は2.7kg/
cm2となる。不均一な応力状態を考慮しても、引張せん
断接着強度は4kg/cm2以上である為接着面剥離は生じな
い。
同様に、ホーロー鋼板7は全面接着ゆえに十分な接着
強度を有しており接着面剥離は生じない。
以上の通り各々1200kgの圧縮力・引張力に耐える部材
が5cmの間隔を持つて接着固定されているので、該継目
部分は6000kg・cmの曲げモーメントに耐える。このよう
に該継目部分は、前述の非継目部分の破壊モーメント60
00kg・cmと同等以上の曲げ強度を有しており、継目が強
度上の弱点とならない。
次に本発明及び従来技術の金属複合ALCパネルに関す
る試験結果を示す。第3図(a)〜(d)に示す様に厚
さ50m/mの600m/m×900m/mのALCパネルが3枚相隣り合い
配置されている。これらの表面には厚さ0.8m/mのホーロ
ー鋼板がゴム系接着剤により接着されている。ALCパネ
ルの継目は下記の通りの補強を施している。
(a)ALCパネルの裏面の継目を巾10cmのシート状物で
補強 (b)ALCパネルの相互の小口面を接着 (c)連結片と釘により補強 (d)補強なし 上記のパネルについて第3図に示す様に載荷し第1表
の通りの結果を得た。
本発明の金属複合ALCパネル(a)の破壊荷重は、従
来技術による(b),(c),(d)のそれを大巾に上
回つている。これは(a)だけがALCパネルの継目で破
壊が生じなかつた為であり、本発明の金属複合ALCパネ
ルは継目が強度上の弱点とならない事を示している。
(発明の効果) 本発明の利点は次の通りである。すなわち相隣り合う
二以上のALCパネルの表面に一枚の金属化粧板を被覆固
着した金属複合ALCパネルは、通常ALCパネルの継目が弱
点となるが、本発明ではALCパネルの継目をALCパネルの
裏面に紙やネット等の軟質のシート状物を樹脂系の接着
剤で接着する事により補強してるので、継ぎ目部分が強
度上の弱点とならない金属複合ALCパネルを得る事がで
きる。
その上に、本発明では裏面が鋼材による補強、セメン
ト硬化物による補強等の硬質な表面を有する補強ではな
く、紙やネット等の軟質のシート状物による補強なの
で、表面側に金属化粧板が被覆固着された本発明の金属
複合ALCパネルを積み重ねる場合にも、金属化粧板の表
面に傷を付けることがないという優れた効果を奏する。
又、シート状物をALCパネルの全面に接着固定すればA
LCパネルの破損・粉落防止及び金属複合ALCパネルを積
み重ねる際の金属化粧板表面の養生の効果も得る事がで
きる。さらにシート状物に透湿抵抗の高い材料を用いる
事により内部結露を防止する事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)・(b)は本発明の金属複合ALCパネルの
斜視図及び断面図である。第2図は本発明の実施例を示
す断面図である。第3図は本発明及び従来技術の金属複
合ALCパネルの曲げ試験の説明図である。第4図は従来
技術の金属複合ALCパネルの説明図である。 第3図において(a)〜(d)は全て支持スパン175cm,
パネル巾90cmである。 1:金属化粧板,2:ALCパネル,3:シート状物,4:継目,5:接
着剤,6:接着剤,7:ホーロー鋼板,8:ALCパネル(厚さ50m/
m),9:ポリエステルネツト付ライナー紙,10:ゴム系接着
剤,11:酢ビ系接着、12:連結片、13:釘。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相隣り合う二以上のALCパネルの表面に一
    枚の金属化粧板が被覆固着され、かつ紙やネット等の軟
    質のシート状物が該ALCパネルの裏面の継目部にまたが
    って樹脂系の接着剤によって接着されている金属複合AL
    Cパネル
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