JP2531992B2 - 駆動伝達装置 - Google Patents

駆動伝達装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はたとえばプリンタ等の画像形成装置内のロー
ラや搬送ガイド板等の位置の切換えや給紙部等に用いら
れる駆動伝達装置に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の駆動伝達装置には、たとえば第9図に
示すような給紙装置に用いられるものがある。すなわ
ち、100はシート101を給送するためのピックアップロー
ラであり、カム102を利用してシート101に対して接離さ
せるようになっている。このカム102は駆動側部材の駆
動ギア103に一方向クラッチ104を介して連結されてお
り、カム102に摺接するロッド105を介してピックアップ
ローラ100が、第1のシート離間位置106と第2のシート
当接位置107間を往復移動するようになっている。この
ロッド105はカム102に対して自重によって常に押圧され
た状態で隙間なく摺接している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、ピックア
ップローラ100が上昇している状態(第10図(a)参
照)からピックアップローラ100を下げる動作を開始し
た場合、ロッド105がカム102を押圧する力がカム102に
対して一方向クラッチ104を解除する方向に回転力が作
用することになる。そのため、第10図(b)に示すよう
にカム102が図中AからBの方向へ駆動ギア103よりも速
く先回しされてしまう。この場合、ピックアップローラ
100の下降速度が目標速度よりも速くなり、シート101に
当接した際に衝撃が発生してしまう。さらに、次のピッ
クアップローラ100の上昇開始までの時間が短くなり、
結果としてピックアップローラ100によるシート101の搬
送量が短くなってしまい、給送ミスが発生するという欠
点もあった。
給紙装置のピックアップローラを上下させる方式とし
ては、この他にプランジャを用いて直接作動させる方式
もあるが、ピックアップろーらの上下動の速度が速く、
衝撃も大きいために音や振動が発生する欠点がある。
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、カム作用する
従動部材の押圧力によって、カムが駆動側部材よりも先
回しされないようにし得る駆動伝達装置を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明にあっては、駆動側
部材に一方向クラッチを介して連結されるカムと、該カ
ムに押圧された状態で摺接しカムの回転に従動して第1
の位置と第2の装置との間を周期的に移動する従動部材
とから構成され、この従動部材が第1の位置から第2の
位置へ移動する際には従動部材の押圧力によってカムに
対して前記一方向クラッチを解除する方向に回転力が作
用し、第2の位置から第1の位置に復帰する際には従動
部材の押圧力がカムに対して前記一方向クラッチをロッ
クする方向に作用してカムに制動力が作用するように構
成される駆動伝達装置において、 前記従動部材が第1の位置から第2の位置に移動する
際にカムに対して制動力を作用させるためのブレーキ手
段を設けて成ることを特徴とする。
ブレーキ手段は従動部材が第1の位置へ復帰する際
に、カムに駆動側部材の回転よりも先回しする力を作用
せしめて成ることが好ましい。
また従動部材はシート給送装置の給送手段で、第1の
位置は給送手段がシートから離間した位置であり、第2
の位置は給送手段がシートに当接した位置であることが
好ましい。
(作用) 上記構成の駆動伝達装置にあっては、第1の位置から
第2の位置に従動部材が移動する際に、従動部材によっ
てカムに回転力が作用しても、ブレーキ手段によって制
動されてカムが駆動側部材に対して先回しされない。
また、第2の位置から第1の位置に従動部材が復帰す
る際にブレーキ手段によってカムを駆動側部材に対して
先回しする方向に力を加えることにより、従動部材を移
動させる補助となる。
さらにシート給送装置に用いれば、給送手段をカムの
形状に応じて忠実に移動させることができる。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。第
2図は、本発明の第1実施例に係る駆動伝達装置が用い
られたシート給送装置を示している。ここでP,Fはシー
ト給送手段としてのピックローラおよびフィードローラ
であり、フィードローラFは不図示の逆転ローラと対向
し、いわゆるリタードローラ方式の重送防止機構を備え
ている。
これらのローラP,Fは駆動源M2からギア4,軸3,ベルト
2を介して給送時に駆動される。
ピックアップローラPは不図示のバネによって、また
は自重により下方に付勢されている。またこのピックア
ップローラPの軸3はロッド7で支えられており、ロッ
ド7はカム8の回転によって上下動するようになってい
る。このカム8は一方向クラッチとしてのバネクラッチ
と1と、ソレノイド11によって一回転制御される。
このシート給送装置は、ソレノイド11が動作すること
でカム8が第1の位置としの図示のホームポジションH
から矢印方向へ、図中反時計回り方向に回転する。これ
によってロッド7が下降し、ピックアップローラPはシ
ートS上に当接する第2の位置としてのシート給送ポジ
ションIに至る。同時にモータM1によってピックアップ
ローラPおよびフィードローラFが回動駆動されシート
Sが給送されるようになっている。カム8が1回転して
ホームポジションHに戻ると、ロッド7は再びローラP
を上昇させて1回の給送動作が終了する。
ここで、バネクラッチ1について説明すると、このバ
ネクラッチ1は、第1図に示すように軸14にカム8とク
ラッチドラム11aが一体的に固定され、軸14に回転自在
に支持される駆動側部材としてのクラッチギア9がクラ
ッチバネ12によって一方向への回転を許容するように連
結されている。そして、クラッチギア9の外周には制御
環13が装着され、ソレノイド11によってクラッチのロッ
クと解除の切換えを制御するようになっている。
カム8は、第3図(a)に示すような一端が小径とな
った長円形状で、回転軸は他端の大径側に偏移して設け
られ、ホームポジションHにて小径部8a先端がロッド7
に当接している。この状態からカム8は図中反時計回り
に回転するもので、他端側の大径部8bがロッド7に当接
した位置が第2位置のシート給送ポジションIとなる。
そして、同図(a)に示すホームポジションHからシ
ート給送ポジションIまで回転する際は、ロッド7の押
圧力はバネクラッチ1を解除する方向すなわちクラッチ
バネ12を緩める方向に作用してカム8に回転力を与え
る。
一方、シート給送ポジションIからホームポジション
Hに復帰する際には、ロッド7の押圧力がバネクラッチ
1をロックする方向、すなわちクラッチバネ12を締付け
る方向に作用してカム8の回転を阻害するように制動力
を与える。
そして、この実施例では、クラッチギア9と軸14との
間にブレーキ手段としてのワンウェイクラッチ10が介装
されている。このワンウェイクラッチ10は第3図(a)
に示す矢印方向、すなわち反時計回り方向に、カム8が
クラッチギア9に対して回転しないように規制する。
したがって、ソレノイド11の動作によりカム8が回転
を開始すると、第3図(b)に示す状態でワンウェイク
ラッチ10がロックし、カム8がロッド7、ピックアップ
ローラPの重量によってクラッチギア9よりも先回しさ
れることは無い。したがって、ロッド7は忠実にカム8
の形状に倣って下降し、ローラPは静かにシートS上に
当接する。
このようにピックアップローラP下降時にカム8にブ
レーキ力を作用させることにより、ピックアップローラ
Pを静かに下降させ、衝撃を防止することができる。
さらに、カム8の先回しを防止できることから、次の
ローラPの上昇までの時間が短くなることもない。
第4図および第5図には本発明の第2実施例が示され
ている。図中バネクラッチ本体とギアを省略している。
この例では、カム8の内面に軸16を中心として回転可能
なアーム15をバネ17によって押圧させてブレーキ手段を
構成している。
すなわち、第4図はカム8のホームポジションであ
り、シート給送動作開始によって、第5図(a)に示す
状態となる、この状態でアーム15はカム8に対して強く
ブレーキとして作用し、ロッド7によるカム8の先回し
を防止できる。
また、ピックアップローラP上昇時には第5図(b)
に示す状態となり、アーム15によりカム8が先回しされ
る状態となるが、実際にはロッド7が抵抗となるために
先回しされることは無く、むしろカム8の回転力の補助
となる。
第6図には本発明の第3実施例を示している。この例
ではカム8の軸14に第2のカム18が固定されている。こ
の第2のカム18には、図示するようなV形溝18aが設け
られており、軸20を中心として回転可能なアーム19がバ
ネ21により第2のカム18外周に押圧されてブレーキ手段
を構成している。
この第2のカム18とアーム19との押圧力によりカム8
の回転開始時の先回しを防止でき、回転終了前にはカム
8の回転の補助力として作用する。
第7図および第8図は本発明の第4実施例を示してい
る。
この例では、軸24を中心にして回転可能な第1のブレ
ーキ22とこの第1のブレーキ22に軸27で係合し、軸25に
より動きの方向が規制されている第2のブレーキ23が設
けられ、これら第1と第2のブレーキ22,23がバネ26に
よってカム8に押圧されている。
第7図はカム8のホームポジションを示しており、カ
ム8の回転開始時には第2のブレーキ23がカム8に対し
て強くブレーキとして作用する(第8図(a)参照)。
そして、ロッド7が最下位まで下がった後は第8図
(b)に示す状態となり、カム8の最長半径Rと第1の
ブレーキ22の内径とがほぼ同一のため、この状態ではカ
ム8と第1のブレーキ22の摩擦以外のブレーキ力は作用
しない。さらにカム8が回転するとロッド7を上昇させ
るが、このとき第1のブレーキ22がカム8の回転を補助
をする。
尚、上記各実施例ではシート給送装置を例にとって説
明したが、その他ローラの上昇によりシートの搬送を一
時停止するような手段、シートの搬送方向切換えフラッ
パの正確なタイミングでの動作、さらには重量のあるガ
イド板の位置切換部等にも有効である。もっともシート
搬送系に限らず、駆動伝達を行なう各種装置に広く適用
することができる。
(発明の効果) 本発明は以上の構成および作用を有するもので、従動
部材の押圧力がカムに対して一方向クラッチを解除する
方向に作用する第1の位置から第2の位置間で、カムに
制動力を与えるブレーキ手段を設けたもので、カムが駆
動側部材に対して先回しされることなく、カムの形状に
忠実に正確に駆動制御することができる。
また、従動部材が第2の位置から第1の位置に復帰す
る際、ブレーキ手段によってカムに駆動側部材の回転よ
りも先回しする力を作用させることにより、一方向クラ
ッチのすべり等を防止することができ、より正確な駆動
制御が可能となる。
さらに、シート給送装置に用いることにより、給送手
段をシートに対して静かに当接させて衝撃を防止するこ
とができ、また、給送手段がシートから離れるまでの時
間が短くなることもなく、シートの給送ミスも発生しな
いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る駆動伝達装置の縦断
面図、第2図は第1図の装置が適用されるシート給送装
置の概略斜視図、第3図(a),(b)は第1図の装置
の動作状態を示す正面図、第4図は本発明の第2実施例
に係る駆動伝達装置を示しており、同図(a)は正面
図、同図(b)は縦断面図、第5図(a),(b)は第
4図の装置の動作状態を示す正面図、第6図は本発明の
第3実施例に係る駆動伝達装置の正面図、第7図は本発
明の第4実施例に係る駆動伝達装置の正面図、第8図
(a)乃至(c)は第7図の装置の動作状態を示す正面
図、第9図は従来の駆動伝達装置の縦断面図、第10図
(a),(b)は第9図の装置の動作状態を示す正面図
である。 符号の説明 1……バネクラッチ(一方向クラッチ) 7……ロッド、8……カム 9……クラッチギヤ(駆動側部材) 10……ワンウェイクラッチ(ブレーキ手段) 12……クラッチバネ、13……制御環 18……第2のカム 22,23……第1,第2のブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畔田 孝弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 森谷 俊文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 八木 正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 槌谷 美郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 藁谷 強 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 三宅 博章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−83366(JP,A) 特開 昭59−57841(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動側部材に一方向クラッチを介して連結
    されるカムと、該カムに押圧された状態で摺接しカムの
    回転に従動して第1の位置と第2の位置との間を周期的
    に移動する従動部材とから構成され、この従動部材が第
    1の位置から第2の位置へ移動する際には従動部材の押
    圧力によってカムに対して前記一方向クラッチを解除す
    る方向に回転力が作用し、第2の位置から第1の位置に
    復帰する際には従動部材の押圧力がカムに対して前記一
    方向クラッチをロックする方向に作用してカムに制御力
    が作用するように構成される駆動伝達装置において、 前記従動部材が第1の位置から第2の位置に移動する際
    にカムに対して制動力を作用させるためのブレーキ手段
    を設けて成ることを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 【請求項2】ブレーキ手段は従動部材が第1の位置へ復
    帰する際に、カムに駆動側部材の回転よりも先回しする
    力を作用せしめてなる請求項1に記載の駆動伝達装置。
  3. 【請求項3】従動部材はシート給送装置の給送手段で、
    第1の位置は給送手段がシートから離間した位置であ
    り、第2の位置は給送手段がシートに当接した位置であ
    る請求項1または2に記載の駆動伝達装置。
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