JP2577643B2 - 濃淡捺染法 - Google Patents

濃淡捺染法

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JP2577643B2
JP2577643B2 JP1245659A JP24565989A JP2577643B2 JP 2577643 B2 JP2577643 B2 JP 2577643B2 JP 1245659 A JP1245659 A JP 1245659A JP 24565989 A JP24565989 A JP 24565989A JP 2577643 B2 JP2577643 B2 JP 2577643B2
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文博 森島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濃淡差による模様を描
出する捺染法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は、ブリード、即ち滲み出し
易い捺染糊に着色剤を配合して印捺し、着色剤の付着分
布斑によるボカシ模様を布帛に描出する捺染法を開発
し、特開昭58−70779号をもって開示している。この種
のボカシ捺染に関しては、染液を付与した布帛に揉皺を
付与し、その揉皺の消失しない程度に拡布して乾燥し、
その乾燥過程で生じる染液のマイグレーションにより揉
皺模様をボカシ調にする方法が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記特開昭58−7077
9号に係る方法によると、着色剤の分布斑の付与し得る
範囲は、捺染糊中の溶液のブリードする捺染形際の周辺
に極く限られる。又、乾燥過程で生じる染液のマイグレ
ーションにより揉皺模様をボカシ調にする方法では、模
様を一定に揃え難いし、又、模様の形際を先鋭にし難
い。
【0004】
【発明の目的】そこで本発明は、広範囲にわたって着色
剤の付着量がなだらかに変化し、而も、そのなだらかに
変化する模様の形際での付着量が大きく変化した形際が
先鋭なボカシ調の濃淡模様を布帛に描出することを目的
とする。
【0005】
【発明の構成】本発明に係る濃淡捺染法は上記の目的を
達成するものであり、布帛に着色剤を付与して湿潤さ
せ、次に、その湿潤状態にある布帛に皺を入れ、次に、
その皺の入った状態の布帛に部分的に加熱体を当接し、
布帛の加熱体に当接する部分と当接しない部分との間に
温度差を付け、そうすることによって加熱体に当接する
部分に付与されている着色剤と当接しない部分に付与さ
れている着色剤との間にマイグレーションの程度差を付
け、次いで、着色剤を布帛に固定することを特徴とする
ものである。
【0006】ここに着色剤とは、染料、顔料、抜染剤、
漂白剤等の如く、布帛に色差を付けて図柄を描出し得る
化合物や、それらを配合した組成物であって、布帛に付
着させて加熱した場合にマイグレーションを生じるもの
を意味し、それによって布帛に生じる色差ないし図柄は
僅かに看取し得るものであればよく、従って、染料の如
く一見して判別し得る濃淡差や色彩を呈するものの他に
撥水剤等の樹脂溶液やカチオン化剤、フイックス剤等も
着色剤として使用することも出来る。
【0007】従って、それらの着色剤を布帛に固定する
とは、それが染料にあっては加熱発色処理によって布帛
を永久的に着色すること、顔料にあってはバインダーに
よって布帛に固着すること、撥水剤等の樹脂溶液等にあ
っては布帛の表面にその有無を識別し得る乾燥塗膜を形
成すること、抜染剤や漂白剤等にあってはその化学的作
用によって布帛の色彩を永久的に変えることを意味す
る。
【0008】染料や顔料、抜染剤、漂白剤等の着色剤
は、ただ一種類のものだけを単独で用いるのではなく、
例えば、粒子の大きさ等の異なる数種類の顔料、或は、
顔料と染料を混合すると言うようにマイグレーションを
生じる程度の異なる数種類のものを混合して用いるとよ
い。
【0009】布帛に着色剤を付与して湿潤させる方法と
しては、水(液体)を付与して湿潤した布帛に着色剤を
付与する方法、着色剤を配合した捺染や塗料等の溶液を
布帛に付与する方法、或いは、着色剤を付与して一旦乾
燥させた布帛に水(液体)を付与して再び湿潤させる方
法の何れかが採られ、その場合、それらの着色剤の付与
及び布帛の湿潤は捺染機やスプレー等により部分的に行
ってもよい。
【0010】皺の入った状態の布帛の加熱体に当接する
部分と当接しない部分との間に温度差を付ける方法とし
ては、平板な加熱体の上に布帛を畳み込んで載せる方法
が採られる。具体例を示すと、染液を付与した布帛を束
ねる様にして縦皺を入れ、或は、捩って絞り上げた状態
で引き出し、そのまま加熱シリンダーロール等に圧接
し、或は、その束ねられて揉皺の入った状態にある布帛
を加熱板(アイロン)等でプレスする。
【0011】
【実施例1】布帛(目付95g/m2)を下記組成の染浴に浸
漬し、絞り率130%に絞液し、プレス機に通して縦皺を
入れると共に130℃にて10秒間・圧力120g/cm2の状態に
保って加圧して後、それを一旦拡布して再びプレス機に
通す。この縦皺入れと加圧との圧熱皺付け工程を3回繰
り返し、拡布して100℃にて8分間蒸熱発色処理を行
い、常法に従って水洗・乾燥工程を通した結果、各圧熱
皺付け工程で生じた濃淡差のある縦皺が複雑に混じり合
った濃淡皺模様が描出された。 反応性染料(Remazol Blue 3R) ……2部 反応性染料(Remazol Brilliant Blue R) ……2部 反応性染料(Remazol Turquoise Blue B) ……2部 増粘安定剤(0.2%エコーガム) ……20部 重曹 ……2部 尿素 ……5部水 ……67部 合計 100部
【0012】
【実施例2】綿布(目付95g/m2)を下記組成の顔料配合
浴に浸漬し、絞り率130%に絞液し、プレス機に通して
縦皺を入れると共に130℃にて10秒間・圧力120g/cm2
状態に保って加圧して後、それを一旦拡布して再びプレ
ス機に通す。この縦皺入れと加圧との圧熱皺付け工程を
3回繰り返し、拡布して130℃にて3分間ベーキング処
理を行い、常法に従って水洗・乾燥工程を通した結果、
各圧熱皺付け工程で生じた濃淡差のある縦皺が複雑に混
じり合った濃淡皺模様が描出された。 顔料(東洋インキKK. TF Red B) ……10部 ポリウレタン樹脂(バイエルジャパンIMPRANIL DLN)…
…20部 水 ……70部 合計 100部
【0013】
【発明の効果】着色剤が付与されて湿潤状態にある布帛
の有する液体(水、染液、配合組成中の溶液)の加熱乾
燥工程において、その部分的加熱斑によって着色剤のマ
イグレーションが起こることは周知であるが、本発明に
よると、その局部的加熱を、空気や布帛よりも比熱の高
い高熱容量の加熱体に、皺の入った状態の布帛を当接さ
せて行い、その加熱体に当接する部分と当接しない部分
との間、或は、強く当接する部分と軽く当接する部分と
の間等、その当接する程度・加減によって布帛に部分的
に顕著な温度差を生じさせ、それによって、それらの間
に生じるマイグレーションの度合いの顕著な差異による
着色剤の付着斑を惹起せしめることとしたので、その入
れた皺にそって濃淡変化した皺模様を布帛に描出するこ
とが出来る。
【0014】そして本発明では、そのマイグレーション
を、布帛にランダムにあたる熱風を空気の対流によって
ではなく、又、マイグレーションが均等に生じる布帛が
平らに拡布された状態においてではなく、繊維の密度の
緻密度の差によってマイグレーションが局部的に生じ易
い布帛の皺の入った状態において、而も、当接する部分
と当接しない部分との間に顕著な温度差が生じる加熱体
を当接させて惹起させることとしたので、濃淡差が顕著
でボカシ部分が広狭変化したデザイン的に新規で斬新な
皺模様を布帛に描出することが出来る。
【0015】そして、粒子の大きさ等の異なる数種類の
顔料、或は、顔料と染料を混合すると言うようにマイグ
レーションを生じる程度の異なる数種類の着色剤を混合
して適用する場合には、その生じるマイグレーションの
程度差によって描出される皺模様が極めて変化に富んだ
ものとなる。
【0016】尚、本発明の実施にあたっては、界面活性
剤等のマイグレーション促進剤や、本願発明者が先に開
示した前記特開昭58−70779号に係る捺染糊(ブリード
糊)を着色剤を配合して印捺し、又、布帛の一部或いは
全体に予め印捺・付与することも出来、そうすることに
よって本発明の効用を更に高めることが出来る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布帛に着色剤を付与して湿潤させ、次に、
    その湿潤状態にある布帛に皺を入れ、次に、その皺の入
    った状態の布帛に部分的に加熱体を当接し、布帛の加熱
    体に当接する部分と当接しない部分との間に温度差を付
    け、そうすることによって加熱体に当接する部分に付与
    されている着色剤と当接しない部分に付与されている着
    色剤との間にマイグレーションの程度差を付け、次い
    で、着色剤を布帛に固定することを特徴とする濃淡捺染
    法。
JP1245659A 1989-09-20 1989-09-20 濃淡捺染法 Expired - Lifetime JP2577643B2 (ja)

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JPH03113067A JPH03113067A (ja) 1991-05-14
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JPS5529190A (en) * 1978-08-24 1980-03-01 Nec Corp Magnetic working element
JPS5959982A (ja) * 1982-09-29 1984-04-05 ユニチカ株式会社 ポリエステル系合成繊維織編物の製造方法

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