JP2587560B2 - 金属ストリップコイルの巻始め端部の弛み止め方法及びその装置 - Google Patents

金属ストリップコイルの巻始め端部の弛み止め方法及びその装置

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JP2587560B2
JP2587560B2 JP33835491A JP33835491A JP2587560B2 JP 2587560 B2 JP2587560 B2 JP 2587560B2 JP 33835491 A JP33835491 A JP 33835491A JP 33835491 A JP33835491 A JP 33835491A JP 2587560 B2 JP2587560 B2 JP 2587560B2
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宏之 篠原
粛 内藤
恭 山村
真吾 佐々木
直樹 村田
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JFE Steel Corp
Tokuden Co Ltd Hyogo
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Tokushu Denkyoku Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ストリップコイル
の巻始め端部の弛み止め方法及びその装置に関し、さら
にに詳しくは、弛み部を検出し、弛み部に接着剤を塗布
して仮止めする方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に圧延された金属ストリップは巻取
機で巻取られるが、巻取機からコイルを抜出す際に金属
ストリップの巻始め端部が上方に位置する場合は、その
先端部が弛み垂れが生ずることがある。この垂れが生ず
ると、コイルを次工程へ搬送する場合、内巻部を損傷し
たり、また巻戻機のリールが挿入する際、垂れが引掛っ
たりする問題があった。
【0003】これを解決するために、特開平1−266
918号公報では巻垂れ部と巻垂れしていないストリッ
プとの間にU字形クリップを挿着する装置が提案されて
いる。また、実開平48−64423号公報、特開昭5
9−13515号公報、実公平1−20012号公報に
は巻垂れ部を隣接するストリップに溶接する手段が開示
されている。また巻取装置に組込んだ溶接装置や、接着
剤適用装置によって巻取中ないし巻取後、巻軸上で仮止
めする方法も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平1−26
6918号公報のU字形クリップによって仮止めする手
段は、クリップを打込んだ後、表面処理設備内にコイル
が移動する間の搬送期間に、振動等によりクリップが外
れて再度巻垂れが発生することがある。また上述の溶接
により仮止めする手段は、たとえ、溶接入熱量の小さい
溶接であってもストリップが薄板の場合は、コイル内径
側の1〜3巻のストリップに傷や、熱影響部が発生し、
その部分はスクラップとなるという問題がある。
【0005】また、上述の巻取装置に組込んだ溶接装置
や接着剤適用装置を用いる方法は、巻取装置自体にスペ
ースの余裕が少なく、実機に適用するには困難が多い。
さらに、金属ストリップの連続処理設備は前後の処理工
程も含め、コンピュータによる自動制御を行なっている
が、この巻垂れの仮止め作業のみが手作業として残り、
工程の全自動化を推進する上で大きな障害となっている
という問題がある。
【0006】また従来技術においては、コイルの巻始め
端の検出器の技術の未熟から板厚が0.5mm以下のコ
イルについては適用が困難であるという問題があった。
本発明は上述のような問題点を解決して、金属ストリッ
プの連続処理設備を全自動化して無人運転を可能とする
金属ストリップコイルの巻始め端部の弛み止め方法及び
その装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、金属スト
リップコイルの巻始め端部の弛み止め方法に適用され、
次ぎの方法を採った。すなわち、金属ストリップコイル
の巻始め端部の弛み止め方法において、 コイルの巻始め端部をコイル内径側に押圧した状態
で、 コイルの巻始め端を検出し、 次いで巻始め端を所定高さにすくい上げ、 巻始め端部裏面または巻始め端部に重なり合うコイル
内径面に接着剤を塗布した後、 端部をコイル内径側に押圧して固着させることを特徴
とする金属ストリップコイルの巻始め端部の弛み止め方
法である。
【0008】また本発明装置は、金属ストリップコイル
の巻始め端部の弛み止め装置に適用され、次の技術手段
を採った。すなわち、 コイルの内径に挿着され少なくとも180°対向位置
に2個所設けた拡縮径手段の先端に押圧ロール部を備え
た回転ヘッドと、 押圧ロール部に配設されコイルの巻始め端位置を検出
するセンサと、 回転ヘッドの回転軸にピン結合されコイルの巻始め端
をすくい上げて端部をストリップの長手方向に所定長さ
案内しストリップを両面側から挟持する案内溝を備える
と共にコイルの内径によりアーム角度を可変とするスク
レーパと、 スクレーパに配設され、巻始め端部裏面または巻始め
端部に重なり合うコイル内径面に接着剤を塗布する塗布
ロールと、からなることを特徴とする金属ストリップコ
イルの巻始め端部の弛み止め装置である。
【0009】コイルの巻始め端位置を検出するセンサに
は渦電流損差を検出する渦流センサを使用してもよい。
さらに、 スクレーパを本体部と頭部に分割し、頭部をコイル中
心軸に平行な軸心を有するピンによって本体部と結合す
ると共に頭部先端をコイル内径側に当接するよう付勢す
る。
【0010】スクレーパをコイル内径面から所定の間
隙を維持しつつコイル内径面を円周方向に転動する案内
ローラをスクレーパのピンの近傍に設ける。と好適であ
る。
【0011】
【作用】本発明の作用を図3によって説明する。 1.水平コイルを巻軸から抜取った際、コイルのスプリ
ングバック作用と巻始め端の自重とによって、巻始め端
が弛み巻垂れが生ずる。 2.回転ヘッドをシリンダ5により縮径してコイルの内
径内に挿入する。
【0012】3.回転ヘッドをシリンダ5により拡径し
て、押付ロール部2をコイル内径の内面に押圧すると共
に回転ヘッドをコイル内でコイルの巻締り方向(時計方
向)へ回転させセンサ1によってストリップ8の先端1
0を検知する(図3(a))。巻締りの確認は、内径測
定センサ11で測定した内径寸法が所定値であること、
更に先端検出センサ1は1層目と2層の空隙も検知でき
るのでセンサ1で確認した密着度を総合して行う。
【0013】4.スクレーパ3のアームを半径方向へ開
きコイル内面に当接させる。(図3(a))。 5.スクレーパ3の先端がストリップ8の先端10をす
くい上げる方向(時計方向)に、回転ヘッドを回転さ
せ、スクレーパ3の溝4に先端10を挿入して行く。
【0014】6.ストリップ8の先端10がスクレーパ
3の溝4の終端に到達したとき、回転ヘッドの回転を中
止する。 7.次にスクレーパ3を反時計方向へ回転させながらコ
イル端部の裏面またはコイル巻始め端部に重なり合うコ
イル内径面に塗布ローラ7によって接着剤が塗布され
る。
【0015】8.接着剤を塗布した後、回転ヘッドを逆
転(時計方向)させて押付ロール部2で接着剤塗布部を
押圧して接着を促進する。 9.端部が接着したところで回転ヘッドを抜取る。 本発明は上述のようにしてコイル巻始め端の弛み止をす
ることができる。なお、本発明ではセンサ1として、一
般に溶接部検出に用いている渦流センサを使用してい
る。すなわち、渦電流損は、検出器と検出対象物との距
離によって変化するが、隣接する微少距離間の渦電流損
の差を検出して溶接部を検出することができる。この原
理によって、コイルの段差からコイルの先端部を検出す
ることができる。
【0016】さらに、スクレーパを本体部と頭部に分割
し、スクレーパをコイル内径面から所定の間隙を維持し
つつコイル内径面を円周方向に転動する案内ローラを分
割位置近傍に設けることにより、 イ)コイル内径寸法の広い範囲にわたって適応させるこ
とができ。 ロ)スクレーパの頭部先端がコイル内径側に付勢されて
いるので、コイルの巻始め端のすくい上げを確実に行う
ことができる。 ハ)コイルの巻始め端をすくい上げて行くときのコイル
のスプリングバック力およびスクレーパの拡径時のシリ
ンダ力がスクレーパの先端部に直接付加されることはな
くなる。従って、スクレーパの頭部先端がストリップに
損傷を与える危険性を防止することができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図面によって説明する。
図1は回転ヘッドのコイル9内における側面の説明図で
あり、図2は図1のA−A矢視図を示したものである。
回転ヘッドは回転軸6の両側面にシリンダ5を介して押
圧ロール部2が装着され、シリンダ5を拡径して回転軸
6を回転させることにより、ストリップの先端部の弛み
部(垂れ部)をコイル内径部へ押圧することができる。
片側の押圧ロール部2にはセンサ1が設けてありストリ
ップの先端を検出する。なお押圧ロール部2の車輪は無
駆動である。回転軸6には一端をピン結合され、溝4を
備えたスクレーパ3が設けられている。
【0018】またスクレーパ3には塗布ロール7が配設
され、ストリップの先端部をスクレーパ3の溝4に案内
して、溝4の終端に到達する迄の過程でストリップ先端
部の裏面に、塗布ロール7により接着剤が塗布されるよ
うに構成されている。すなわち、図 1或は図3(b)に
示すように、塗布ロール7はスプリングによってストリ
ップ先端部の裏面側を付勢している。なお、本実施例に
は回転ヘッドを回転させ、ストリップ先端部裏面に接着
剤を塗布するとき、溝4の終端にストリップ8の先端1
0のセンサ(図示していない)を置き、このセンサの作
動により回転ヘッドの回転を停止させるようにしてい
る。
【0019】図4は、スクレーパ3の他の実施例を示し
たものであり、図4(a)は側面の説明図、図4(b)
は平面の説明図である。スクレーパ3は本体部3aと頭
部3bに分割され、頭部3bは本体部3aとピン15に
よって結合すると共に頭部3bの先端14をコイル内径
面に当接するようスプリング13により付勢している。
さらにピン15の近傍には案内ローラ12を設け、コイ
ルの巻始め端をすくい上げて行くときのコイルのスプリ
ングバック力や、スクレーパ3の拡径時のシリンダ力が
スクレーパの頭部先端14に直接付加されるのを防止し
ている。このように構成することによって、コイル内径
に接する押圧ロール2、案内ローラ12およびスクレー
パ先端14の相対的な位置関係を、コイル内径寸法に適
応して変化させることができる。
【0020】従って先端14には常にスプリング13に
よる付勢力のみがが付加されていることになり、コイル
のスプリングバック力やシリンダ力が頭部3bに付加さ
れてもスクレーパ3の先端14でストリップに損傷を与
えることはない。本実施例では頭部3bに硬質クロムメ
ッキ処理を施してコイル内面との摩耗係数の低減、焼付
きおよび疵付きの防止を図っている。頭部3bの表面処
理は溶射処理でもよい。
【0021】また、本実施例では、塗布ロール7による
接着剤の塗布を、ストリップ先端部の裏面に行なってい
るが、ストリップ8の巻始め端部に重なり合うコイル内
径面に塗布するようにしてもよい。図5(a)、
(b)、(c)に示すように、スクレーパ3と塗布ロー
ル7の配置は、処理するコイルの幅により適宜構成する
ことができる。ここに、dはコイル9の内径を示す。本
実施例は図5(a)を採用したものである。
【0022】本発明による実施例として電気亜鉛メッキ
設備に供給される冷延コイルに適用した例を説明する。
対象となる冷延コイルは鋼板厚が0.3mmから2.3
mm、コイル内径は508mmと610mmの2種類で
ある。これらのコイルについて上述の作業を自動制御に
よって実施したところ、板厚0.1mm以上のコイルに
対し、誤検出することもなく、また、コイル巻始め端の
すくい上げも確実に行われ、すべて良好に弛み止めを施
すことができた。
【0023】
【発明の効果】本発明は金属ストリップの連続処理設備
の全自動化についての唯一の問題点であったコイル端部
の弛み止めを自動化することができたので、生産性の向
上及び省力化に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ヘッドのコイル内における側面の
説明図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明の作用説明図であり、図3(a)はコイ
ル端部の検出状況を示し、図3(b)はコイル端部をス
クレーパの溝に案内する過程でコイル端部裏面に接着剤
を塗布する状況を示している。
【図4】本発明のスクレーパの他の実施例の説明図であ
り、図4(a)は側面図、図4(b)は平面図である。
【図5】塗布ローラとスクレーパの組合せ実施例の模式
図を示し、図5(a)は本実施例によるもの、図5
(b)はコイル幅が狭い場合に適用する実施例、図5
(c)はコイル幅が大きい場合に、コイルの両端から回
転ヘッドを挿入する実施例である。
【符号の説明】
1 センサ 2 押圧ロール部 3 スクレーパ 3a 本体部 3b 頭部 4 溝 5 シリンダ 6 回転軸 7 塗布ロール 8 ストリップ 9 コイル 10 先端 11 内径測定センサ 12 案内ローラ 13 スプリング 14 先端 15 ピン d コイル内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 恭 倉敷市水島川崎通1丁目(番地なし) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 佐々木 真吾 尼崎市昭和通2丁目2番27号 特殊電極 株式会社内 (72)発明者 村田 直樹 尼崎市昭和通2丁目2番27号 特殊電極 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−192819(JP,A) 特開 平2−224816(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップコイルの巻始め端部の弛
    み止め方法において、コイルの巻始め端部をコイル内径
    側に押圧した状態で、コイルの巻始め端を検出し、次い
    で該巻始め端を所定高さにすくい上げ、該巻始め端部裏
    面または該巻始め端部に重なり合うコイル内径面に接着
    剤を塗布した後、該端部をコイル内径側に押圧して固着
    させることを特徴とする金属ストリップコイルの巻始め
    端部の弛み止め方法。
  2. 【請求項2】 金属ストリップコイルの巻始め端部の弛
    み止め装置において、コイルの内径に挿着され少なくと
    も180°対向位置に2個所設けた拡縮径手段の先端に
    押圧ロール部を備えた回転ヘッドと、該押圧ロール部に
    配設されコイルの巻始め端位置を検出するセンサと、該
    回転ヘッドの回転軸にピン結合されコイルの巻始め端を
    すくい上げて該端部をストリップの長手方向に所定長さ
    案内しストリップを両面側から挟持する案内溝を備える
    と共にコイルの内径によりアーム角度を可変とするスク
    レーパと、該スクレーパに配設され、該巻始め端部裏面
    または該巻始め端部に重なり合うコイル内径面に接着剤
    を塗布する塗布ロールとからなることを特徴とする金属
    ストリップコイルの巻始め端部の弛み止め装置。
  3. 【請求項3】 該センサが渦電流損差を検出する渦流セ
    ンサである請求項2記載の金属ストリップコイルの巻始
    め端部の弛み止め装置。
  4. 【請求項4】 該スクレーパを本体部と頭部に分割し、
    該頭部をコイル中心軸に平行な軸心を有するピンによっ
    て該本体部と結合すると共に該頭部先端をコイル内径側
    に当接するよう付勢し、該スクレーパをコイル内径面か
    ら所定の間隙を維持しつつコイル内径面を円周方向に転
    動する案内ローラを該スクレーパの該ピンの近傍に設け
    た請求項2記載の金属ストリップコイルの巻始め端部の
    弛み止め装置。
JP33835491A 1991-02-26 1991-12-20 金属ストリップコイルの巻始め端部の弛み止め方法及びその装置 Expired - Lifetime JP2587560B2 (ja)

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JP3054391 1991-02-26
JP3-30543 1991-02-26

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JPH0538520A JPH0538520A (ja) 1993-02-19
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Effective date: 19961022