JP2592009Y2 - 音場特性調整装置 - Google Patents

音場特性調整装置

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JP2592009Y2
JP2592009Y2 JP1992054841U JP5484192U JP2592009Y2 JP 2592009 Y2 JP2592009 Y2 JP 2592009Y2 JP 1992054841 U JP1992054841 U JP 1992054841U JP 5484192 U JP5484192 U JP 5484192U JP 2592009 Y2 JP2592009 Y2 JP 2592009Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は複数のスピーカを備えた
オーディオシステムにおける音像定位とオーディオ信号
の音場周波数特性を自動的に補正する音場特性調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のスピーカを備えたオーディオシス
テムにおいては、聴取者の位置に音像を定位させ、聴取
者のまわりの空間に適合した音場特性を作り出すことが
望ましい。すなわち、各スピーカから出力された音が同
時に聴取者の耳に届き、かつ周波数特性を所定の特性に
することが望ましい。従来、音像を定位させるには、熟
練者がスピーカの取り付け位置を微調整したり、DSP
(ディジタル・シグナル・プロセッサ)を用いてディジ
テル的に各スピーカの音に遅延をかけたりしている。ま
た、音場の周波数特性を所定の特性にするためには例え
ば手動のパラメトリック・イコライザ装置を使用し各バ
ンドのセンター周波数や帯域幅を調整している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音像定位調整や音場周波数特性調整は、一般の聴取者が
簡単にできるものではなく、複雑であり熟練者でないと
不可能に近い。また、スピーカ位置や聴取位置が違って
くるとその都度面倒な音像定位調整や音場周波数特性調
整を行わなければならなかった。特に家庭用オーディオ
ではスピーカ位置や聴取位置、リスニングルームを変え
ることが多く、また、車載用オーディオではスピーカ位
置やリスニングルームは固定であるが運転席の前後等に
より聴取位置が違ってくる。更に音像定位させたい座席
位置を変更したい場合がある。以上から、本考案は簡単
に所望の位置に音像を定位させ、かつ音場周波数特性を
所定の特性にすることができる音場特性調整装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、複数のスピーカを備えたオーディオシステムにお
ける音場特性調整装置において、インパルス信号を発生
するインパルス発生器と、少なくとも2つ以上の出力端
子を有し、前記インパルス発生器からのインパルス信号
を入力し、前記出力端子を選択的に切換えて前記インパ
ルス信号を出力する第一のセレクタ手段と、ピンクノイ
ズを発生するピンクノイズ発生器と、該ピンクノイズ発
生器からのピンクノイズと前記第一のセレクタ手段から
出力されるインパルス信号とを選択的に切換えて所定の
スピーカに出力する第二のセレクタ手段と、音響空間内
に配置されて音響信号を検出するマイクと、前記第一の
セレクタ手段、及び第二のセレクタ手段により各スピー
カからインパルス信号が出力されたとき、前記マイクに
より該インパルス信号を検出し、各スピーカ毎にスピー
カから前記マイクに到達するまでの時間を測定する時間
測定手段と、該時間測定手段により測定された測定時間
に基づき各スピーカから出力されるオーディオ信号それ
ぞれの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、前記第
二のセレクタ手段により各スピーカから前記遅延時間が
付加されたピンクノイズが出力されたとき、前記マイク
により該ピンクノイズを検出し、該ピンクノイズに基づ
き音場の周波数分析をする音場周波数分析手段と、前記
音場周波数分析によりオーディオ信号の周波数特性を補
正するオーディオ周波数補正手段とを有することを特徴
とする。
【0005】
【作用】音場特性調整装置において、第一のセレクタ手
段、及び第二のセレクタ手段により各スピーカからイン
パルス信号が出力されたとき、マイクによりインパルス
信号を検出し、各スピーカ毎にスピーカからマイクに到
達するまでの時間を測定し、その測定した時間に基づき
各スピーカから出力されるオーディオ信号それぞれの遅
延時間を算出する。
【0006】また、第二のセレクタ手段により各スピー
カから遅延時間が付加されたピンクノイズが出力された
とき、マイクによりピンクノイズを検出し、各スピーカ
からのピンクノイズに基づいて音場の周波数分析をし、
音場周波数分析によりオーディオ信号の周波数特性を補
正する。このようにしたので、各スピーカの遅延時間測
定と音場内の音響特性測定とが別々でなく一体の装置で
行えるため、測定時間の短縮となり、音像の定位と音場
周波数特性を容易に設定することができる。このような
手段を例えばDSP(ディジタル・シグナル・プロセッ
サ)で構成することにより簡単に実現できる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の一実施例である音場特性調整
装置の構成図であり車載用のオーディオシステムに適用
した場合である。なお、以下において、サフィクスLF
は左チャンネルフロントを、RFは右チャンネルフロン
トを、LRは左チャンネルリアを、RRは、右チャンネ
ルリアを意味する。図1において11は左チャンネルの
オーディオ信号AL0と右チャンネルのオーディオ信号A
R0を出力するオーディオ回路部である。12はDSP
(ディジタル・シグナル・プロセッサ)であり次のよう
な構成をとる。
【0008】13はインパルス信号IPを発生するイン
パルス発生器、14はインパルス発生器から発生したイ
ンパルス信号IPを4つの出力端子から選択的に切り換
えて出力する第1セレクタ、15はピンクノイズPNを
発生するピンクノイズ発生器、16はオーディオ回路部
11からのオーディオ信号AL0、AR0の各バンドのセン
ター周波数と帯域幅を補正し、それぞれオーディオ信号
AL 、AR として出力するパラメトリック・イコライザ
部、17は音像が所望の定位位置となるようにオーディ
オ信号AL 、AR を所定時間遅延させる遅延部、18は
インパルス発生器13から第1セレクタ14を介して出
力されるインパルス信号IPと遅延部17からの出力信
号とを各々選択し各スピーカに送る切換スイッチ18L
F、18RF、18LR、18RRを有する第2セレクタであ
る。
【0009】19LF、19RF、19LF、19RRは各スピ
ーカに入力する信号を増幅するアンプ、20LF、20R
F、20LF、20RRはそれぞれ左チャンネルフロント用
スピーカ、右チャンネルフロント用スピーカ、左チャン
ネルリア用スピーカ、右チャンネルリア用スピーカであ
る。各スピーカ20LF,20RF,20LR,20RRは自動
車の車室内において、図2に示す位置に配置されてい
る。
【0010】21は音像を定位させたい位置Q(図2)
に置かれ、音場(車室)内の音を検出するマイク、22
はマイク21の音検出信号SMを増幅するマイクロアン
プ23と所定のサンプリング周期でサンプリングしてA
D(アナログ・ディジタル)変換するADコンバータ2
4からなるインパルス信号検出器、25は音検出信号S
Mを増幅するマイクロアンプ26と該マイクロアンプ2
6の出力信号が供給される複数の異なるBPF(バンド
パスフィルタ)を有するフィルタ回路27と所定のサン
プリング周期でサンプリングしてAD変換するADコン
バータ28からなるピンクノイズ検出回路25である。
【0011】29はマイクロコンピューターからなる制
御部であり、音像定位および音場周波数の設定を行う。
前者を説明するとマイク21からの音検出信号SMより
インパルス信号IPに基づくピーク点を検出し、インパ
ルス発生時刻から該ピーク点検出時刻までの時間(音到
達時間)を測定すると共に、測定された音到達時間に逆
比例した時間を遅延時間DLF,DRF,DLR,DRRとして
遅延部17に設定する。
【0012】後者を説明するとフィルタ回路27の各B
PFの中心周波数はパラメトリック・イコライザ部16
の各調整帯域に等しく、制御部29は音検出信号SMを
フィルタ回路27で各帯域に分離する指示をし、ADコ
ンバータ28でAD変換された該分離信号を取り入れ各
帯域の補正係数をパラメトリック・イコライザ部16に
設定する。
【0013】各設定が終了するとオーディオ回路部11
から出力された左チャンネルオーディオ信号AL0と右チ
ャンネルオーディオ信号AR0をパラメトリック・イコラ
イザ部16で周波数補正をかけ、それぞれオーディオ信
号AL 、AR として遅延部17に入力する。遅延部17
では左チャンネルオーディオ信号AL を時間DLF、DRF
だけ遅延してオーディオ信号ALF、ALRとする。また右
チャンネルオーディオ信号AR を時間DRF,DRRだけ遅
延してオーディオ信号ARF,ARRとする。
【0014】オーディオ信号ALF,ALRは、第2セレク
タ18、アンプ19LF、19LRを介して左チャンネルフ
ロント用及び左チャンネルリア用のスピーカ20LF,2
0LRにそれぞれ入力される。またオーディオ信号ARF,
ARRは、第2セレクタ18、アンプ19RF, 19RRを介
して右チャンネルフロント用及び右チャンネルリア用の
スピーカ20RF,20RRに入力される。30は制御部2
9に音場特性調整等の指示をするキー入力部である。
【0015】この実施例は上述のような構成であり、次
のように動作する。まずオーディオソースからの音を消
し、かつマイク21を音像定位させたい位置に置いた状
態でキー入力部30で音場特性調整を指示すると、制御
部29の指令によりインパルス発生器12よりインパル
ス信号IPを発生し、該インパルス信号を第1セレクタ
ー14,第2セレクター18を切換制御してアンプ19
LFに導き左チャンネルフロント方向のスピーカー20LF
に入力し音として放射する。
【0016】つぎにマイク21が音場の音を検出して、
該マイク検出信号SMをインパルス信号検出回路22の
マイクロアンプ23で増幅し、ADコンバーター24に
入力する。ADコンバーター24は高速にマイク検出信
号SMをサンプリングしてAD変換する。制御部29は
インパルス信号IPがスピーカ20LFからマイク21に
到達するまでの時間を測定し、その測定時間に基づき算
出した遅延時間DLFを遅延部17に設定する。同様の処
理を順次、図2に示すように右チャンネルフロント方
向、左チャンネルリア方向、右チャンネルリア方向と繰
り返し、各々の遅延時間をDRF,DLR,DRRとして遅延
部17に設定する。
【0017】音像定位設定が終了するとこの実施例によ
れば制御部29の指令で自動的に音場周波数を設定する
ためにピンクノイズ発生器14より平坦な周波数特性を
持つピンクノイズPNを発生し、該ピンクノイズPNを
パラメトリック・イコライザ部16に入力させ、イコラ
イジンク操作なしで遅延部17に出力する。遅延部17
は前に設定した遅延時間分ピンクノイズPNを遅延し、
制御部29の指令に基づき第2セレクタ18のセレクタ
スイッチ18LF,18RF,18LR,18RRを切換えてア
ンプ19LF,19RF,19LR,19RRを介してスピーカ
20LF,20RF,20LR,20RRに入力し音声として放
射する。
【0018】つぎにマイク21が音場内の音を検出し
て、該音検出信号SMをピンクノイズ検出回路25のマ
イクロアンプ26で増幅し、フィルタ回路27に入力す
る。フィルタ回路27は、パラメトリック・イコライザ
部16の各バンドのセンター周波数に相当するバンドパ
スフィルタを構成しており制御部29により制御され
る。すなわち例えばあるバンドに設定されたときそのバ
ンドを通過した音検出信号SMはADコンバータ28に
入力し、ADコンバータ28は高速に音検出信号SMを
サンプリングしてAD変換する。制御部29はDSP1
2に補正係数を出力し、パラメトリックイコライザー部
16に設定する。このような処理を順次、各バンドで繰
り返し、左チャンネルフロント方向、右チャンネルフロ
ント方向、左チャンネルリア方向、右チャンネルリア方
向と繰り返し、各々の補正係数をパラメトリック・イコ
ライザ部16に設定する。
【0019】かかる状態で、オーディオ回路部11から
出力された左チャンネル及び右チャンネルのオーディオ
信号AL0,AR0がパラメトリック・イコライザ部16と
遅延部17に入力されると、前者はオーディオ信号の周
波数補正を行い、後者は遅延時間分オーディオ信号を遅
延して各アンプに入力する。即ち、パラメトリック・イ
コライザ部16は音場周波数特性を平坦にするような動
作し、遅延部17は左チャンネルオーディオ信号AL を
時間DLF,DLRだけ遅延してアンプ19LF,19LRに入
力し、各アンプは入力されたオーディオ信号ALF,ALR
を増幅して左チャンネルフロント用及び左チャンネルリ
ア用のスピーカ20LF,20LRに入力する。
【0020】また、遅延部17は右チャンネルオーディ
オ信号AR を時間DRF, DRRだけ遅延してアンプ19R
F,19RRに入力し、各アンプは入力されたオーディオ
信号ARF,ARRを増幅して右チャンネルフロント用及び
右チャンネルリア用のスピーカ20RF,20RRに入力す
る。以上より、車載用オーディオシステムにおける音像
定位とオーディオ信号の音場周波数特性が達成出来る。
【0021】なお、この実施例ではオーディオシステム
における音像定位とオーディオ信号の音場周波数特性を
キー入力一回だけで同時に行ったが、たとえばキー入力
操作により個別に行うようにしても良い。また、マイク
からの音検出信号はセレクタ手段により選択的に切換え
てインパルス検出回路又はピンクノイズ検出回路に入力
させても良い。さらに、スピーカの個数は複数個であれ
ば良く、第1、第2セレクタのスイッチ数はスピーカの
個数に合わせて設ければよい。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、音場特性
調整装置において、第一のセレクタ手段、及び第二のセ
レクタ手段により各スピーカからインパルス信号が出力
されたとき、マイクによりインパルス信号を検出し、各
スピーカ毎にスピーカからマイクに到達するまでの時間
を測定し、その測定した時間に基づき各スピーカから出
力されるオーディオ信号それぞれの遅延時間を算出し、
また第二のセレクタ手段により各スピーカから遅延時間
が付加されたピンクノイズが出力されたとき、マイクに
よりピンクノイズを検出し、各スピーカからのピンクノ
イズに基づいて音場の周波数分析をし、音場周波数分析
によりオーディオ信号の周波数特性を補正するようにし
たので、各スピーカの遅延時間測定と音場内の音響特性
測定とが別々でなく一体の装置で行えるため、測定時間
の短縮となり、音像の定位と音場周波数特性を容易に設
定することができるという効果を奏する。このような手
段を例えばDSP(ディジタル・シグナル・プロセッ
サ)で構成することにより簡単に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すブロック図である。
【図2】車室内のスピーカ配置図である。
【符号の説明】
12 DSP(ディジタル・シグナル・プロセッ
サ) 13 インパルス発生器 14 第1セレクタ 15 ピンクノイズ発生器 18 第2セレクタ 20LF,20RF,20LR,20RR スピーカ 21 マイク 22 インパルス信号検出回路 25 ピンクノイズ検出回路 29 制御部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスピーカを備えたオーディオシス
    テムにおける音場特性調整装置において、 インパルス信号を発生するインパルス発生器と、 少なくとも2つ以上の出力端子を有し、前記インパルス
    発生器からのインパルス信号を入力し、前記出力端子を
    選択的に切換えて前記インパルス信号を出力する第一の
    セレクタ手段と、 ピンクノイズを発生するピンクノイズ発生器と、 該ピンクノイズ発生器からのピンクノイズと前記第一の
    セレクタ手段から出力されるインパルス信号とを選択的
    に切換えて所定のスピーカに出力する第二のセレクタ手
    段と、 音響空間内に配置されて音響信号を検出するマイクと、 前記第一のセレクタ手段、及び第二のセレクタ手段によ
    り各スピーカからインパルス信号が出力されたとき、前
    記マイクにより該インパルス信号を検出し、各スピーカ
    毎にスピーカから前記マイクに到達するまでの時間を測
    定する時間測定手段と、 該時間測定手段により測定された測定時間に基づき各ス
    ピーカから出力されるオーディオ信号それぞれの遅延時
    間を算出する遅延時間算出手段と、 前記第二のセレクタ手段により各スピーカから前記遅延
    時間が付加されたピンクノイズが出力されたとき、前記
    マイクにより該ピンクノイズを検出し、該ピンクノイズ
    に基づき音場の周波数分析をする音場周波数分析手段
    と、 前記音場周波数分析によりオーディオ信号の周波数特性
    を補正するオーディオ周波数補正手段とを有することを
    特徴とする音場特性調整装置。
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