JP2656896B2 - 船積み荷役方法および荷役中継装置 - Google Patents

船積み荷役方法および荷役中継装置

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JP2656896B2
JP2656896B2 JP5237765A JP23776593A JP2656896B2 JP 2656896 B2 JP2656896 B2 JP 2656896B2 JP 5237765 A JP5237765 A JP 5237765A JP 23776593 A JP23776593 A JP 23776593A JP 2656896 B2 JP2656896 B2 JP 2656896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積荷および熱延または
冷延された薄板製品である積荷としてのコイルを、船積
み、陸揚げする船積み荷役方法と、この荷役方法を実施
する船積み荷役中継装置にに関するものである。
【0002】
【従来の技術】積荷であるコイルを船積み、陸揚げする
港湾荷役設備の従来技術としては、特開平3−2278
29号公報、特開平3−227830号公報、さらには
特開平3−138223号公報等に示された技術があ
る。
【0003】特開平3−227829号公報に示された
従来技術は、積荷であるコイルを搭載した浜出し装置
(コイル受け台)を、待機位置から岸壁間近の荷役位置
に送り出し、この荷役位置の浜出し装置から、船の上方
に架設状に設けられた第1ビームを有する取込み、取出
し設備により、船の上方の待機装置にコイルを移送し、
この待機装置に保持されたコイルを、船の上方に架設状
に設けられた第2ビームを有する積込み積出し設備で、
船倉内に船積みするものとなっている。
【0004】特開平3−227830号公報に示された
従来技術は、船の上方を、船の幅方向に伸び、かつ船の
長さ方向に移動可能な岸壁クレーンである第1ビームと
第2ビームとを設け、第1ビームの岸壁側に、岸壁の浜
出し位置に移動させられたコイル受け台である浜出し装
置との間でコイルの受渡しを行うと共に、第1ビームの
非岸壁側に設けられた待機装置のコイル受台との間でコ
イルの移載をする取込み、取出し装置を設けて取込み、
取出し設備を構成し、また第2ビームに、待機装置のコ
イル受台と船倉との間で、コイルの積込み、積出しを行
う積込み、積出し装置を設けて積込み、積出し設備を構
成したものとなっている。
【0005】そして、特開平3−138223号公報に
示された従来技術は、岸壁の浜出し位置に停止している
台車との間でのコイルの受渡しを、船の上方に架設状に
設けられた取込み、取出し設備で行い、この取込み、取
出し設備のシフターと、取込み、取出し設備の両側に自
走移動可能に設けられ、船に対するコイルの積込み、積
出しを行う積込み、積出し設備との間でコイルの受渡し
を行うことにより、コイルの船積み、陸揚げを達成する
ものとなっている。
【0006】上記した従来の船積み荷役設備は、基本的
には、移動して浜出し位置に位置した浜出し装置と船と
の間での船積み、陸揚げを、船の上方に、この船の幅方
向に架設状に設けられると共に、船の前後方向に沿って
走行移動可能に設けた複数のビームを利用して取込み、
取出し設備、および積込み、積出し設備を構成したもの
となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術は、積荷であるコイルの船積み、陸揚げ等の
荷役を、コイルを搬送する台車とかコイル受け台等の浜
出し装置と、船の上方に設けられたビーム上を走行移動
するクレーンとの間で直接達成するものとなっているの
で、移動する浜出し装置を、浜出し位置と云う特定され
た位置に正確に停止させる必要があり、このため浜出し
装置の停止位置の位置出しを正確に達成するための制御
機能部分を必要とすると共に、位置出しのための専用の
操作を必要とすると云う面倒な問題があった。
【0008】また、浜出し位置には、一つの浜出し装置
だけしか停止することができないので、荷役作業の完了
した浜出し装置が浜出し位置から退くまで、次の浜出し
装置が浜出し位置に移動することができず、その結果、
浜出し装置が待機状態に置かれて荷役効率が低下すると
か、多数の浜出し装置を必要とするため、設備費が高騰
すると共に保守管理が面倒となると云う問題があった。
【0009】そして、複数の浜出し装置が、順に浜出し
位置に移動してくる構成となっているので、浜出し位置
に対する浜出し装置の移動路は、往路専用の移動路と、
復路専用の移動路とを必要とし、このためただでさえ狭
い岸壁スペースをさらに狭いものとすると云う重大な問
題があった。
【0010】さらに、クレーンのサイクルタイムは、横
走行作業よりも、巻上げ、巻下げ作業に多くの時間を費
やしているのであるが、浜出し位置は岸壁上に位置して
いるので、取込み、取出し設備のクレーンは、以前と同
様に、岸壁上のコイルを船積み可能な高さ位置まで巻上
げなければならず、このためクレーンそのもののサイク
ルタイムの短縮を大幅に得ることができないと云う問題
があった。
【0011】またさらに、各ビームは、船倉ハッチトッ
プをかわす程度の高さに設けられるので、船が着岸して
からその全体を装備し、反対に船が岸壁から離れる際に
は、その全体を取り外す必要があり、この設備の取付
け、取り外し作業が面倒で時間のかかるものとなると共
に、設備全体が大型でかつ大重量であるので、取付け、
取り外しのための専用設備を必要とすると云う問題があ
った。
【0012】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、船積み、陸
揚げの荷役に際して、浜出し装置側と岸壁クレーン等の
船積み荷役装置側との間にバッファ機能部分を設けるこ
とを技術的課題とし、もって船積み荷役装置に対する積
荷受渡しを常に一定した条件で達成できるようにすると
共に、浜出し装置側が待機状態となるのを極力少なくす
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るための本発明の荷役方法の手段は、積荷を搬送する搬
送装置が設けられた岸壁に、この岸壁に直交する方向に
沿って前進後退移動可能に荷役中継装置を設置するこ
と、この荷役中継装置の前端に設けられて積荷を搭載す
る移載床を、岸壁に着岸した船の船倉内およびその上方
を含む近傍に配置すること、搬送装置と荷役中継装置の
移載床との間での積荷の移替えを、荷役中継装置に自走
可能に設けた移送機で行うこと、荷役中継装置の移載床
と船積み荷役装置との間で積荷の移替えを行うこと、に
ある。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における、移送機による搬送装置と移載床との間
での積荷の移替え処理を、荷役中継装置の側方から搬送
装置との間で積荷の移替えを行って浜出し位置を形成す
る内装スキッドを、荷役中継装置内に設け、この内装ス
キッドを介して行うようにしたものである。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に、荷役中継装置の移載床を岸壁の定点に配置
し、船積み荷役装置の、移載床直上への復帰移動動作お
よび、移載床との間の積荷の受渡し動作を、自動運転と
する、ことを追加したものである。
【0016】本発明の荷役中継装置の手段は、積荷を搬
送する搬送装置が設けられた岸壁に、搬送装置の走行方
向と平行で岸壁に直交する方向に沿って前進後退移動可
能に設置され、前進して岸壁に着岸した船の船倉上方を
含む近傍に前端を位置させる本体フレームを有するこ
と、この本体フレームの前端に昇降変位可能に前方に突
出した姿勢で組付けられた移載床を有すること、本体フ
レーム上を前後方向に自走移動して、搬送装置と移載床
との間で積荷の移替えを行う移送機を有すること、にあ
る。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明に、本体フレームを、側方から出入りする搬送装
置との間で直接積荷であるコイルの受渡しを行う内装ス
キッドを内部に設けた本体部と、この本体部から前方に
一体に延出設され、前端に移載床を昇降変位可能に組付
けた延出部とから構成し、本体フレーム上に、移送機の
移動通路を、内装スキッドから移載床に至る距離にわた
って設ける、と云う構成を加えたものである。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の発明における移送機を、本体フレーム上を前後に自走
移動する台車本体の前端部に、積荷を着脱自在に吊り下
げ保持して昇降変位する吊り具を有するリフタを設けて
構成したものである。記載の船積み荷役中継装置。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項4に記載の
発明に、本体フレームの本体部の内装スキッドを設けた
部分を両側方に開放し、内装スキッドを、本体フレーム
の両側から、搬送装置の搬送台車の子台車の積荷である
コイルを搭載した状態での出入りが自在であるように、
門型に構成した、ことを加えたものである。
【0020】
【作用】移載床は、荷役中継装置自体が岸壁に位置して
おり、それ自体が着岸した船の船倉内およびその上方を
含む近傍に位置しているので、この移載床との間で積荷
の移替えを行う船積み荷役装置は、積荷の移替えのため
の昇降変位を含めた移動量が小さいものとなる。
【0021】荷役中継装置を岸壁の定点に配置すること
により、移載床も岸壁の定点に位置することになるの
で、この移載床の岸壁における前後方向および左右方向
そして高さ方向の位置情報を船積み荷役装置である岸壁
クレーンの動作制御部に予め入力しておく。
【0022】岸壁クレーンは、船のハッチをかわせる安
全な高さとなった状態で、移載床の位置情報に従って、
移載床の直上に自動で復帰移動して位置し、次いで同じ
く移載床の位置情報に従って、移載床との積荷の受渡し
を自動で行う。
【0023】岸壁クレーンの移載床直上位置から船上方
への移動および、岸壁クレーンと船との積荷の受渡し
は、船内番地の認識および船内への着床が自動では困難
であるために手動で行う。
【0024】着岸した船に対して、積荷の船積み、陸揚
げの荷役を行うに際しては、まず移載床が船の船倉内お
よびその上方を含む近傍に位置するように、荷役中継装
置全体を位置させ、移載床が船倉の上方に位置している
場合には、移載床を船倉内の適当な高さ位置まで下降さ
せる。
【0025】この状態で、本体フレーム上を自走移動す
る移送機により、浜出し位置と移載床との間での積荷の
移載を行う。また、この移送機による浜出し位置と移載
床との間の積荷の移載とは別に、移載床と船との間の、
岸壁クレーン等の船積み荷役装置による積荷の受渡しが
行われる。
【0026】このため、浜出し位置での積荷の移載が完
了した搬送装置の搬送台車は、移載床と船との間の積荷
受渡し作業に束縛されることなしに、直ちに積荷の移送
作業に従事することができる。同様に、船積み荷役装置
による移載床と船との間の積荷の受渡し作業は、搬送台
車の積荷搬送作業に束縛されることなしに行うことがで
きる。
【0027】荷役中継装置の移載床は、それ自体積荷を
搭載して移動することなく、単に積荷を一時的に搭載保
持するだけのものなので、船に対してより接近して位置
させることが構造的に容易であり、それゆえ船に対して
充分に間近で、岸壁クレーンとの間の積荷の受渡しに有
利な箇所に位置することが容易となる。特に、移載床を
船倉内に位置させた場合には、岸壁クレーンによる積荷
の吊り下げ、吊り上げ量が大幅に少なくなる。
【0028】荷役中継装置を岸壁に直交する方向に沿っ
て移動可能とした場合には、潮の干満状態とか、船の荷
の積載状態等に合わせて、船に対する装置全体の位置を
自在に設定することができ、これにより荷役作業の安全
性を高めることになる。
【0029】荷役中継装置の本体フレームに内装スキッ
ドを設けた場合は、この内装スキッドが浜出し位置を形
成することになり、これにより浜出し位置と移載床とが
一体的に取り扱われることになり、移送機による浜出し
位置と移載床との間の積荷であるコイルの移載作業を、
円滑にかつ簡単にそして精度良く達成できる。
【0030】移送機を、台車本体の前端部にリフタを取
付けて構成した場合には、リフタによる積荷の吊り上
げ、吊り下げ動作と、台車本体の自走移動動作だけによ
り、浜出し位置と移載床との間の積荷の移載を達成で
き、また浜出し位置と移載床との間に高さ位置の差があ
っても、この高さ位置の差に何ら影響されることなし
に、浜出し位置と移載床との間の積荷の移載作業を支障
なく達成できる。
【0031】内装スキッドを設けた本体フレーム部分
を、左右両側方に開放した場合には、一台の荷役中継装
置を二つの搬送装置に対応させることができ、これによ
り荷役中継装置を、待機状態とさせることなしに、ほぼ
連続稼働させることができる。
【0032】移載床は、荷役中継装置の本体フレームの
前端に前方に突出した姿勢で組付けられているので、こ
の移載床の床面は、両側方、前方そして上方に開放され
た状態となり、これにより移載床と船積み荷役装置との
間での積荷の移替えは、周囲に邪魔物のない、きわめて
好環境下で行われることになる。
【0033】
【実施例】以下、積荷としてコイルを取扱う本発明の一
実施例を、図面を参照しながら説明する。図3ないし図
5は、本発明による荷役中継装置1の一実施例を示すも
ので、図3は全体側面図、図4は全体平面図、そして図
5は全体正面図である。
【0034】荷役中継装置1の本体フレーム10は、岸
壁77に直交する方向に沿って敷設された移動用レール
28上を、車輪13により自走移動できる本体部11
と、この本体部11の前端から一体に延出設された延出
部12とから構成され、この本体フレーム10上には、
略全長にわたり移送レール14が敷設されている。
【0035】本体部11のやや前寄りの中央部内部に
は、門型の内装スキッド15が設けられており、この内
装スキッド15を設けた本体部11の両側方は開放され
ていると共に、その床面には本体部11の全幅範囲にわ
たって出入りレール16が敷設されている。
【0036】延出部12は、本体部11の前端から持ち
上がった形態で延出設されており、立ち上がり部を設け
ることにより高さ幅の大きくなった前端の上下および左
右両側端に設けたスランドガイド19により、中央部を
開放した直立長方形枠形状をした昇降支持体18を、左
右から挟持する形態で昇降変位可能に組付けており、こ
の昇降支持体18の前面下端に、コイルKの受け台とし
て機能する移載床17を片持ち状に固設している。
【0037】昇降支持体18の一方の縦梁に後側から対
向する延出部12の上面前端部箇所には、対向した昇降
支持体18の縦梁後面に、縦方向に沿って一定間隔で開
設されたロック孔に嵌入係合して、昇降支持体18を延
出部12に対して、一定の高さ位置を不動にロックする
ロックピン20が設けられている。
【0038】移送レール14上に、車輪23を介して自
走移動可能に載置された移送機21は、下面に車輪23
を設けた台車本体22と、この台車本体22の前端部
に、前方に延出した形態で取付けられたリフタ24と、
台車本体22の上面後半部に設けられた駆動部27とか
ら構成され、リフタ24の拡縮トングである吊り具25
は、駆動部27により巻取り、巻戻しされるワイヤ26
の先端に吊下げ状に取付けられており、駆動部27は、
リフタ24の駆動部分と、台車本体22の自走駆動部分
と、そしてそれぞれの制御部分とから構成されている。
【0039】移送機21は、その後退限位置で、吊り具
25を内装スキッド15の直上、すなわち浜出し位置の
直上に位置させ、前進限位置で、吊り具25を移載床1
7のコイル搭載部の直上に位置させるように、その移動
限が設定されており、また移載床17の高さ位置の設定
は、前進限位置に位置した移送機21のリフタ24によ
り、移載床17と昇降支持体18との一体物を昇降変位
させ、所望の高さ位置になったところで、ロックピン2
0でその高さ位置を固定して達成する。
【0040】荷役中継装置1が前進限位置まで前進した
状態では、移載床17は船82の船倉の上方に位置する
ことができるので、図1および図3に示すように、この
移載床17を船倉内に位置させることができ、また潮の
干満状態とか、船82の荷の積載状態等により、船倉ハ
ッチトップが延出部12および移載床17に突き当たる
危険がある時には、図6に示すように、荷役中継装置1
を、移載床17が船82の側近に位置するまで後退さ
せ、さらに船積み荷役のない場合には、図7に示すよう
に、荷役中継装置1を後退限位置である待機位置まで後
退させる。
【0041】図1および図2は、本発明による荷役中継
装置1を全天候型バース76内に設置した場合の構成例
を示すもので、全天候型バース76は、岸壁77に建屋
78を建てることにより構成され、建屋78内の天井付
近に設けられた船積み荷役装置である岸壁クレーン79
は、この全天候型バース76に出入りする船82のマス
トトップをかわす程度の高さ位置に、岸壁77に着岸し
た船82の幅方向に伸長し、かつ岸壁77に沿って、す
なわち船82の長手方向に沿って自走移動可能に設けら
れている。
【0042】荷役中継装置1の両側側近には、搬送台車
4と搬送路5とで構成される搬送装置3がそれぞれ設け
られており、移動用レール28が形成する荷役中継装置
1の移動路と搬送路5とは平行となっており、それゆえ
搬送装置3の搬送台車4は、荷役中継装置1の内装スキ
ッド15に側方から対向できることになる。
【0043】搬送台車4は、図8ないし図10に示すよ
うに、親台車40と子台車44とから構成され、親台車
40は、搬送路5を形成するレールに車輪を介して搭載
した台車フレーム41上に、搬送路5方向に直交する方
向に沿って子台車レール43を設けると共に、一対の門
型受け台42を立設し、この一対の門型受け台42のコ
イル受け部分の間に、子台車44の昇降受け台46が出
入り自在な間隔を形成して構成されている。
【0044】この親台車40の子台車レール43上を自
走自在に搭載された子台車44は、子台車レール43上
に車輪を介して搭載したフレーム45に、一対のプラン
ジャ47により昇降変位する昇降受け台46を昇降変位
可能に組付けて構成されている。
【0045】全天候型バース76の岸壁クレーン79
(図1参照)は、従来からの一般的な天井クレーンと同
じ構成となっており、主体部分である梁に、拡縮トング
等の吊り具81を昇降可能に組付けた吊り機80を、こ
の梁に沿って自走移動可能に取付けて構成されている。
【0046】図11は、本発明による荷役中継装置1
を、コイルKの岸壁倉庫70に組付けられた全天候型バ
ース76に設置した場合の全体配置平面構成を示すもの
で、岸壁倉庫70の2本平行に敷設された搬送路5の一
部である移送路5bは、倉庫建屋71の一方端部から他
方端部の略4分の1を残した位置まで延びており、この
移送路5bの一方端部の直上には、岸壁77とは反対側
の陸側に位置する精整工場に接続され、かつ移送路5b
に直交している2本の平行な搬送路5の一部を構成する
搬入路5aの搬出端部が位置し、さらに岸壁77側の移
送路5bのやや他方端部側寄りの箇所の側近に、2本の
平行な搬送路5の一部を構成する浜出し路5cの一方端
が位置している。
【0047】両搬入路5a上には、それぞれ1台の自走
可能な搬入台車4aが設けられており、この搬入台車4
aによるコイルKの搬出端は、両移送路5bの間の直上
に設定されており、この両搬入路5aの搬出端直上に
は、搬入台車4a上のコイルKを吊り上げ、搬入台車4
aが退いた後に、移送路5bに吊り下ろす受入れリフタ
72が設けられている。
【0048】この受入れリフタ72の直下の両移送路5
b間の床面には、それぞれの搬入路5aに対応して一対
の受入れスキッド6aが、移送路5bに沿って配置され
ている。
【0049】2本の移送路5bを倉庫建屋71の中央に
敷設することにより、この倉庫建屋71の床面を陸側と
岸壁77側とに区画し、この区画された両床面にはコイ
ル置場73が多数区画形成されている。
【0050】陸側の移送路5bにおいて、中央よりもや
や一方端側に寄った陸側側近には、同一移送路5b上の
移送台車4b間でのコイルKの移載を達成するための中
継スキッド6cが配置されていて、この中継スキッド6
cを境にして、陸側の倉庫建屋71内を、搬入側である
一方側を第1ゾーンに、そして他方側を第2ゾーンに区
画しており、第1ゾーンの陸側側近に複数並列に配置さ
れた一方の屋内スキッド6bに接近してトラック通路7
4が設けられており、第2ゾーンの移送路5bの端部の
陸側側近に複数並列に配置された他方の屋内スキッド6
bの近くにもトラック通路74が設けられている。
【0051】なお、この屋内スキッド6bは、コイルK
の受入れ口および払出し口を形成するものであり、屋内
スキッド6bを利用して移送台車4bと倉庫クレーン7
5との間のコイルKの受渡しが達成される。
【0052】また、岸壁77側の移送路5bにおいて、
中央よりもやや他方端側に寄った岸壁77側側近に中継
スキッド6cが配置されていて、同様に岸壁77側の倉
庫建屋71内を第1ゾーンと第2ゾーンとに区画してお
り、第1ゾーンの岸壁77側側近には複数並列に配置さ
れて一方の屋内スキッド6bが配置されており、第2ゾ
ーンの移送路5b端部の岸壁77側側近に複数並列に配
置された他方の屋内スキッド6bに接近してトラック通
路74が設けられている。
【0053】トラック通路74を設けることにより、コ
イルKの受入れを、搬入路5aと輸送トラックとの併用
で行うことができ、同様にコイルKの払出しを浜出し路
5cと輸送トラックとの併用で行うことができ、コイル
Kの取扱いをよりフレキシブルなものとしている。
【0054】各移送路5bに設けられた2台の移送台車
4bは、基本的には、一方の移送台車4bは、第1ゾー
ン側でのコイルKの搬送を担当し、他方の移送台車4b
は、第2ゾーン側でのコイルKの搬送を担当するように
取り決められており、これにより単一の移送路5b上に
おける2台の移送台車4bの衝突の発生を未然に防止す
るようにしている。
【0055】この2台の移送台車4bに対して、2台の
倉庫クレーン75は、その移動範囲が第1ゾーンおよび
第2ゾーンに制限されることはない。
【0056】浜出し路5cの陸側端部と岸壁77側の移
送路5bとの両方の側近に、各浜出し路5cに対向して
二つのクロススキッド6eが設けられており、また両浜
出し路5cの陸側端部側近には、複数並列に並べられた
三群の搬出スキッド6fが設けられており、両浜出し路
5cの間に設けられた搬出スキッド6fは、両浜出し路
5cの浜出し台車4cとのコイルKの受渡しが可能とな
っている。
【0057】両移送路5b間の、クロススキッド6eに
対向した箇所、および他方端箇所には接続スキッド6d
が設けられており、この接続スキッド6dを中継するこ
とにより、陸側の移送路5bの移送台車4bから岸壁7
7側の移送路5bの移送台車4bにコイルKを移載する
ことができ、特にクロススキッド6eに対向した接続ス
キッド6dでコイルKの移載を行う場合には、両移送台
車4bを走行移動させることなしに、陸側の移送路5b
の移送台車4bからクロススキッド6eにコイルKを移
載することができる。
【0058】浜出し路5cの他方の搬送端である浜出し
位置部の側近には、複数並列に浜出しスキッド6gが設
けられており、浜出し台車4cと荷役中継装置1との間
のコイルKの移載動作の調整用バッファを形成してい
る。
【0059】なお、搬入台車4aは、単にコイルKを搭
載して自走する構造となっていれば良いので、親台車4
0と子台車44との組合せ構成とする必要はなく、また
移送台車4bと浜出し台車4cとは、単に搭載するコイ
ルKの姿勢が90°異なるようにしている点に相違があ
るだけである。
【0060】また、浜出し台車4cは、荷役中継装置1
の内装スキッド15、浜出しスキッド6g、クロススキ
ッド6eそして搬出スキッド6fとの間でのコイルKの
移載を、子台車44にコイルKを搭載して行い、浜出し
路5cに沿ったコイルKの移送を、親台車40にコイル
Kを搭載して行う。同様に、移送台車4bは、屋内スキ
ッド6b、受入スキッド6a、中継スキッド6c、接続
スキッド6dそしてクロススキッド6eとの間でのコイ
ルKの移載を、子台車44にコイルKを搭載して行い、
移送路5bに沿ったコイルKの移送を、親台車40にコ
イルKを搭載して行う。
【0061】各スキッド6(図12なしい図14を参
照)は、倉庫建屋71の床面もしくは岸壁77に固定さ
れたベース60の上面中央に、子台車用レール62を敷
設すると共に、コイルKを搭載保持する一対の門型サド
ル61を立設し、両門型サドル61の対向した端面間に
は、子台車44の昇降受け台46が出入り自在な間隔が
形成されている。なお、両門型サドル61は、製作およ
び取付けを容易であるようにするため、二つに分割され
た構造となっている。
【0062】なお、接続スキッド6dは、その子台車用
レール62が形成する走行路が、接続スキッド6dを全
通する必要があるが、他のスキッド6の子台車44の走
行路は全通する必要はない。また、クロススキッド6e
は、一対の門型サドル61をそれぞれ二分割し、この二
分割したそれぞれの門型サドル61間に子台車44の昇
降受け台46が出入りできる間隔を形成しており、かつ
子台車44の走行通路を上面に形成した床板の下に、こ
の床板を90度回動変位させることのできるターナを設
けて構成されている。
【0063】荷役中継装置1の内装スキッド15も、接
続スキッド6dと略等しい構成となっており、子台車4
4の走行路を形成する出入りレール16は、本体部11
の全幅範囲にわたって全通していて、浜出し台車4cの
子台車44が、コイルKを搭載した状態で出入り自在と
なっている。
【0064】次に、岸壁クレーン79による荷役動作の
一例を図15および図16を参照して説明する。荷役中
継装置1を移動用レール28に沿って移動させて、船8
2の着岸状況に適合した定位置に停止させると共に、移
載床17の高さを荷役に適合した位置にセットし、この
移載床17の前後方向(移動用レール28に沿った方
向)および左右方向そして高さ方向の位置情報を岸壁ク
レーン79の動作制御部に入力する。
【0065】この状態から、図15中の矢印に示すよう
に、搬出スキッド6f上のコイルKを浜出し台車4c
で、荷役中継装置1の本体フレーム10内の浜出し位置
に搬送し、この浜出し位置に位置したコイルKを荷役中
継装置1の移送機21で移載床17上に移送する。
【0066】移載床17上にコイルKが載置されたなら
ば、吊り具81を船82のハッチトップをかわせる高さ
まで引き上げて待機していた岸壁クレーン79は、入力
された移載床17の位置情報に従って、移載床17直上
までの吊り機80の移動、移載床17上のコイルKの吊
り具81による掴み取り、および船82のハッチトップ
をかわせる安全な高さまでの巻き上げの各動作を自動運
転により達成し、コイルKを安全な高さまでの巻き上げ
た時点で運転を自動モードから手動モードに切り替え
る。
【0067】コイルKを吊り上げた岸壁クレーン79
は、手動運転により、移載床17直上位置から船82の
船倉上に移動して、次いで吊り具81を降下させてコイ
ルKを船積みし、吊り具81を安全な高さ位置まで巻き
上げ、この時点で、その運転を手動モードから自動モー
ドに切り替え、待機位置に自動的に移動し、次の荷役作
業に待機する。
【0068】このように、岸壁クレーン79を定点復帰
方式の自動運転とすることにより、岸壁クレーン79で
岸壁77に設置された複数の浜出しスキッド6g上から
直接荷役する従来方式に比べて、平均的な載貨量100
0トン級の貨物船の場合、荷役作業時間を10〜20%
短縮することができ、これにより係船時間の大幅な短縮
を達成できた。また、上記した従来方式にあっては、岸
壁77側の玉掛け作業と、船82側の船積み誘導作業と
に、最低で2名の作業員を必要とするのに対して、岸壁
クレーン79を定点復帰方式の自動運転とすることによ
り、船82側の作業員1名だけで良いことになる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。積荷の船積み、陸揚げの
荷役を、積荷を移送する搬送装置と岸壁クレーン等の船
積み荷役装置との間で直接行うのではなく、予め定位置
に不動に配置された移載床を中継して行うので、岸壁ク
レーンに対する搬送装置の停止位置を厳格に設定する必
要がなく、もって搬送装置に対する制御機能部分の構成
を簡単にすることができると共に、搬送装置の操作を簡
単なものとすることができる。
【0070】積荷の船積み、陸揚げを、移載床を中継点
として、この移載床に積荷を一時的に搭載して、移載床
と搬送装置との間での積荷の移載を荷役中継装置で行
い、移載床と船との間での積荷の受渡しを船積み荷役装
置で行うので、移載床を中間バッファとして機能させ、
もって搬送装置および船積み荷役装置共に、一方の動作
状況にその動作が束縛されることが少なく、これにより
積荷の荷役動作を効率良く達成することができる。
【0071】船積み荷役装置による積荷の吊り上げ、吊
り下げ量を大幅に少なくすることが可能であるので、船
積み荷役装置による荷役作業のサイクルタイムを大幅に
短縮することができ、もって船積み荷役装置による荷役
作業の効率を飛躍的に高めることができる。
【0072】本発明による荷役中継装置を使用すれば、
船積み荷役装置で船内へ積付けた後には、毎回定点戻り
の繰り返しとなるので、船積み荷役装置運転の戻りの部
分、および移載床との間の積荷の受渡しを自動化するこ
とができ、船積み荷役装置の運転制御が容易となると共
に、船積み荷役装置による荷役作業の効率アップをさら
に高めることができる。
【0073】本発明による荷役中継装置は、岸壁に設け
られるものであるので、その設置に専用の作業とか専用
の設備を要せず、かつ荷役作業の度に取付け、取り外し
作業を必要としないので、その取扱いが簡単であると共
に、既設の岸壁荷役設備に簡単にかつ無理なく組合せる
ことができる。
【0074】船積み荷役装置を定点復帰方式で半自動運
転とすることにより、係船時間の大幅な短縮を達成でき
ると共に、岸壁側の荷役作業員を必要としないので、荷
役経費の大幅な削減を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による荷役中継装置の一実施例を全天候
型バースに設置した例の、全体側面図。
【図2】図1に示した実施例の要部平面構成図。
【図3】本発明による荷役中継装置の一実施例を示す全
体側面図。
【図4】図3に示した実施例の全体平面図。
【図5】図3に示した実施例の全体正面図。
【図6】本発明による荷役中継装置による、悪条件での
荷役作業位置を示す説明図。
【図7】本発明による荷役中継装置の待機状態を示す説
明図。
【図8】本発明の実施に使用される搬送装置の搬送台車
の一例を示す全体側面図。
【図9】図8に示した搬送台車の全体平面図。
【図10】図8に示した搬送台車の一部除去した全体側
面図。
【図11】本発明による荷役中継装置を装備した全天候
型バースを岸壁倉庫に組合せた構成例の全体平面構成
図。
【図12】本発明における内装スキッドを含むスキッド
の構成例を示す全体側面図。
【図13】図12に示したスキッドの全体平面図。
【図14】図12に示したスキッドの全体正面図。
【図15】本発明の荷役方法の一実施形態を示す説明平
面図。
【図16】図15に示した荷役方法のコイル船積み状況
を示す説明側面図。
【符号の説明】
1 ; 荷役中継装置 10; 本体フレ
ーム 11; 本体部 12; 延出部 13; 車輪 14; 移送レー
ル 15; 内装スキッド 16; 出入りレ
ール 17; 移載床 18; 昇降支持
体 19; スライドガイド 20; ロックピ
ン 21; 移送機 22; 台車本体 23; 車輪 24; リフタ 25; 吊り具 26; ワイヤ 27; 駆動部 28; 移動用レ
ール 3 ; 搬送装置 4 ; 搬送台車 40; 親台車 44; 子台車 5 ; 搬送路 6 ; スキッド 70; 岸壁倉庫 71; 倉庫建屋 76; 全天候型バース 77; 岸壁 78; 建屋 79; 岸壁クレ
ーン 82; 船 K ; コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 真二 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所 内 (72)発明者 中西 輝行 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所 内 (72)発明者 土居 良清 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所 内 (72)発明者 鳥屋 紀雄 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川鉄運輸株式会社 水島支店 内 (72)発明者 安藤 謙二 北海道室蘭市白鳥台2丁目21−3 (72)発明者 小田桐 一弥 北海道室蘭市増市町1丁目14−8 (56)参考文献 特開 平3−227830(JP,A) 実開 昭59−68741(JP,U) 実開 平1−85386(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積荷を搬送する搬送装置(3) が設けられ
    た岸壁(77)に、該岸壁(77)に直交する方向に沿って前進
    後退移動可能に荷役中継装置(1) を設置し、該荷役中継
    装置(1) の前端に設けられて積荷を搭載する移載床(17)
    を、前記岸壁(77)に着岸した船(82)の船倉内およびその
    上方を含む近傍に配置し、前記搬送装置(3) と移載床(1
    7)との間での積荷の移替えを、前記荷役中継装置(1) に
    自走可能に設けた移送機(21)により行い、前記移載床(1
    7)と船積み荷役装置との間で積荷の移替えを行う船積み
    荷役方法。
  2. 【請求項2】 荷役中継装置(1) の側方から搬送装置
    (3) との間で積荷の移替えを行って浜出し位置を形成す
    る内装スキッド(15)を、前記荷役中継装置(1) 内に設
    け、前記内装スキッド(15)を介して、移送機(21)による
    前記搬送装置(3) と移載床(17)との間での積荷の移替え
    を行う請求項1に記載の船積み荷役方法。
  3. 【請求項3】 移載床(17)を岸壁(77)の定点に配置し、
    船積み荷役装置の、前記移載床(17)直上への復帰移動動
    作および、前記移載床(17)との間の積荷の受渡し動作
    を、自動運転とした請求項1または2に記載の船積み荷
    役方法。
  4. 【請求項4】 積荷を搬送する搬送装置(3) が設けられ
    た岸壁(77)に、前記搬送装置(3) の走行方向と平行で前
    記岸壁(77)に直交する方向に沿って前進後退移動可能に
    設置され、前進して前記岸壁(77)に着岸した船(82)の船
    倉上方を含む近傍に前端を位置させる本体フレーム(10)
    と、該本体フレーム(10)の前端に昇降変位可能に前方に
    突出した姿勢で組付けられた移載床(17)と、前記本体フ
    レーム(10)上を前後方向に自走移動して、前記搬送装置
    (3) と移載床(17)との間で積荷の移替えを行う移送機(2
    1)と、を有して成る船積み荷役中継装置。
  5. 【請求項5】 本体フレーム(10)を、側方から出入りす
    る搬送装置(3) との間で直接積荷であるコイル(K) の受
    渡しを行う内装スキッド(15)を内部に設けた本体部(11)
    と、該本体部(11)から前方に一体に延出設され、前端に
    移載床(17)を昇降変位可能に組付けた延出部(12)とから
    構成し、前記本体フレーム(10)上に、移送機(21)の移動
    通路を、前記内装スキッド(15)から移載床(17)に至る距
    離にわたって設けた請求項4に記載の船積み荷役中継装
    置。
  6. 【請求項6】 移送機(21)を、本体フレーム(10)上を前
    後に自走移動する台車本体(22)の前端部に、積荷を着脱
    自在に吊り下げ保持して昇降変位する吊り具(25)を有す
    るリフタ(24)を設けて構成した請求項4または5に記載
    の船積み荷役中継装置。
  7. 【請求項7】 本体フレーム(10)の本体部(11)の内装ス
    キッド(15)を設けた部分を両側方に開放し、前記内装ス
    キッド(15)を、前記本体フレーム(10)の両側から、搬送
    装置(3) の搬送台車(4) の子台車(44)の積荷であるコイ
    ル(K) を搭載した状態での出入りが自在であるように、
    門型に構成した請求項4または5または6に記載の船積
    み荷役中継装置。
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