JP2683311B2 - 自動溶接方法 - Google Patents

自動溶接方法

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JP2683311B2
JP2683311B2 JP4198777A JP19877792A JP2683311B2 JP 2683311 B2 JP2683311 B2 JP 2683311B2 JP 4198777 A JP4198777 A JP 4198777A JP 19877792 A JP19877792 A JP 19877792A JP 2683311 B2 JP2683311 B2 JP 2683311B2
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俊雄 青木
博 立川
忠明 徳田
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の自動溶接機を
1台の制御装置で切替使用できるようにした自動溶接方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、溶接工程は一人で複数台の自動溶
接機や溶接ロボット等を操作できるように改善され大巾
に省力化されてきた。たとえば、ごく最近までは鉄鋼業
界においは、図4に示すような溶接装置によって溶接作
業を行なっていた。つまり、鋼板8に溶接を施す場合に
は、溶接トーチ6を備えたヘッド5と、溶接トーチ16
を備えたヘッド15とを交互に切り替えて行なうように
なっている。溶接トーチ6,16にはワイヤ供給機3,
13によって溶接用の線材が供給されるようになってい
る。図中のペンダント4,14は溶接装置の動作を制御
する信号を出力するものである。また、ヘッド5の動作
は、制御盤1及び溶接電源2によって制御されるように
なっており、同様にヘッド15の動作は、制御盤11及
び溶接電源12によって制御されるようになっている。
【0003】このように構成された2セットの自動溶接
装置を用いて溶接を行なう場合、図5に示してあるよう
に交互に運転と清掃を繰り返した使用態様とされる。つ
まり制御盤1及び溶接電源2によって制御されるセット
Aで溶接作業を行なっている場合には、制御盤11及び
溶接電源12によって制御されるセットBの方ではノズ
ル清掃とスラグ除去、ヘッドまたはワークの運搬,取
付、開先の清掃,計測、条件入力などの運転準備作業を
行なった後に溶接作業を開始する。この間にセットAの
溶接作業が終了していれば、セットAのノズル清掃とス
ラグ除去を行なった後に次の溶接箇所にセットAのヘッ
ド又はワークを運搬,取付し、開先の清掃,計測、条件
入力等運搬準備作業を行なって次の溶接作業に入る。な
お、図5に示すように板厚や溶接長によっては溶接以外
の運搬準備作業が溶接時間よりも長くなってしまうこと
もあり得る。
【0004】このように。1台の自動溶接機に対して1
台の制御盤及び溶接電源が備えられている形式のもので
は、制御盤及び溶接電源の稼動率がかなり低下すること
になる。これは、溶接作業項目の中で、コンピュータお
よびデジタルサーボモータを動かすのに必要なサーボモ
ジュール、及び溶接電源が必要となるのは溶接中だけで
運搬準備作業には必要なくなることに起因する。したが
って、図4の点線で囲まれた制御盤11及び溶接電源1
2を取り除いて、図2に示すような構成とすれば、自動
溶接装置の価格を大幅に安くすることができる。つま
り、図に示すように、1台の制御盤と溶接電源とをヘッ
ド切換器9及びトーチ切換器10によりセットAとセッ
トBとを切り替えて共用する構成とすることにより作業
能率を低下させることなく上記のコストダウンを実現す
ることができる。
【0005】従来は、このような1台の制御盤と溶接電
源で複数台の溶接器を選択的に切り替えて制御する図2
に示すような装置はなかったので、やむを得ず図4に示
したような構成のセットを2セット以上用意して溶接作
業を行なっている。しかし、上述のよう作業内容から
して装置の利用効率は悪く、結果的に高価な装置になっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置の
利用効率を向上させるために図2に示すような構成とす
ると、切換えに伴う新たな問題が生じる。すなわち、自
動溶接器、溶接ロボットなどのフィードバック制御系の
詳細は図6に示すような構成となっており、溶接ロボッ
トの各軸を駆動するデジタルサーボモータ44〜47
サーボモジュール40〜43で制御されている。1台の
制御盤で複数のヘッドを切換えて制御する場合には、図
1に示すように1台の制御盤内の1組のサーボモジュ
ール40〜43で複数台のヘッド5、15の複数組のデ
ジタルサーボモータ44〜47、48〜51を切換えて
制御する。しかし、従来は制御盤内のサーボモジュール
を一方のヘッドのデジタルサーボモータから引き放し、
他方のヘッドのデジタルサーボモータに接続したとき、
異常な回転や非常停止を起こすことがたびたびあるとい
う問題である。
【0007】このような問題の発生をさらに詳しく説明
する。図7に示すようにコンピュータ20の指令によっ
てデジタルサーボモータ22の動作を制御するサーボモ
ジュール21には、偏差カウンタ23と増幅器24とが
設けられているが、この偏差カウンタ23は、コンピュ
ータ20から出力された指令パルスの加算をしつつ、デ
ジタルサーボモータ22が有するパルス発生器26から
出力された戻りパルスを減算してパルスの溜り量、すな
わち偏差を求めるものである。増幅器24はこのパルス
の溜り量に応じた大きさの信号をモータ25に与えるも
のである。この信号によってモータ25の速度や回転量
が制御されることになる。通常、デジタルサーボモータ
22は停止しているときも、サーボモジュール21の制
御を受けて正転、逆転を繰り返して停止位置を保持する
動作を行っている。したがって、停止状態でも図3に示
す戻りパルス線27、37、及びモータ駆動電源線2
8、38を、モータ25、パルス発生器26による構成
をA、モータ、パルス発生器36による構成をBとした
場合に、単に例えばA側を切ってB側に接続すれば、B
側のモータ35は異常な回転を起こし、モータやギア、
サーボモジュール21の増幅器を痛めたり、非常停止が
かかり正常な操作が不可能になる。
【0008】そこで本発明は、異常な回転や非常停止を
起こすことなく、一方のデジタルサーボモータをサーボ
モジュールから切り離し、他方のデジタルサーボモータ
に接続する自動溶接方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の本発明は、サーボ制御手段によって制
御される複数のデジタルサーボモータを有する自動溶接
機を複数台有し、いずれかの当該自動溶接機を選択的に
作動させて1台の制御装置で被溶接物への溶接を行なう
ようにした自動溶接方法において、前記サーボ制御手段
が有するデジタルサーボモータ制御用の偏差カウンタを
0にリセットした状態に保持したまま、一方の自動溶接
機のサーボモータの戻りパルス線とモータ駆動電源とを
他方の自動溶接機のサーボモータに切替接続し、その
後、サーボ制御手段が有する前記偏差カウンタの前記リ
セット状態を解除することを特徴とする。請求項2記載
の本発明は、サーボ制御手段によって制御される複数の
デジタルサーボモータを有する自動溶接機を複数台有
し、いずれかの当該自動溶接機を選択的に作動させて1
台の制御装置で被溶接物への溶接を行なうようにした自
動溶接方法において、前記デジタルサーボモーターのモ
ータ駆動電源をオフした状態に保持したまま、一方の自
動溶接機のサーボモータの戻りパルス線とモータ駆動電
源とを他方の自動溶接機のサーボモニタに切り替え接続
し、その後、前記モータ駆動電源をオンすることを特徴
とする
【0010】
【作用】サーボモジュールを一方のデジタルサーボモー
タから切り離し、他方のデジタルサーボモータに接続し
たときになぜ異常な回転や非常停止を起こすのかを詳細
に調査したところ、たとえば、図3のサーボモジュール
21からA側のデジタルサーボモータ22を切った直後
の偏差カウンタ23のパルスの溜まり、または切換器9
のリレーなどの接点による戻りパルス線27とモータ駆
動電源線28との切り離しタイミングの僅かなズレによ
るノイズがパルスとなって偏差カウンタ23に加算され
ること、この2つが原因であることが判った。また、B
側に接続するときも同様に、切換器9のリレーなどの接
点による戻りパルス線37とモータ駆動電源線38の切
り離しタイミングの僅かなズレによるノイズがパルスと
なって偏差カウンタ23に加算されることが判った。増
幅器24は偏差カウンタ23のパルスの溜まり量に応じ
てモータ駆動電流を増加するために、B側に接続したと
きに異常な回転を起こし、モータやギア、サーボモジュ
ール21の増幅器24を痛めたり、偏差カウンタ23の
パルスの異常な溜まりや増幅器24の過負荷を検知して
非常停止となることが判った。
【0011】このために、切換時の偏差カウンタ23の
パルスの異常な溜りを除くためにサーボモジュール21
から一方のデジタルサーボモータ22を切り離し、他方
のデジタルサーボモータ32を接続する間、偏差カウン
タ23をリセット状態に保ち、パルスの異常な溜りを除
くと共に増幅器24の出力を0にした。これにより、切
り替えられるデジタルサーボモータ32が異常な回転を
起こしたり、非常停止となることがないことが判った。
【0012】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2は実施例に用いた自動溶接機であ
り、ヘッド5,ヘッド15はヘッド切替器9を介して共
通の制御盤1と接続されると共に、ワイヤ供給器3,ワ
イヤ供給器13はトーチ切替器10を介して共通の溶接
電源2と接続され、溶接トーチ6と溶接トーチ16とは
選択定に切り替えられて使用される。ヘッド5とヘッド
15とをヘッド切替器9を介して共通の制御盤1と切り
替える手順は、表1に示すように、本発明の方法である
手順1ではサーボモジュールの偏差カウンタをリセット
状態に保持したまま(0にしたまま)の状態でヘッド
5,ヘッド15を切り替えた後、サーボモジュールの偏
差カウンタをリセット解除する(カウント開始)する方
法と、比較方法である手順2ではサーボモジュールの偏
差カウンタをリセットせずサーボモジュールのモータ駆
動電源をオンしたままヘッド5,ヘッド15を切り替え
る方法を行なった。
【0013】実験は表1に示すように実験NO1では本
発明方法の切替手順である手順1で行ない、実験NO2
では本発明方法以外の比較方法である手順2で切替を繰
り返し100回行ない異常動作の発生回数を数えた。
【0014】まず、ヘッド5とヘッド15の共通の制御
盤1に対し切り替える動作は本発明方法の切替手順であ
る実験NO1では異常動作は全く発生せずにスムーズに
ヘッド5とヘッド15との切替を行なうことができた。
しかし、本発明方法以外の比較方法である手順2で行な
った実験NO2ではヘッド5とヘッド15との切替時に
異常動作が28回発生した。したがって、評価として切
替手順が本発明方法の実験NO1では良好であり、本発
明方法以外の比較方法の実験NO2は不良であった。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
台の制御盤で複数のヘッドをスムーズに切り替えて制御
する安価な自動溶接器を提供できるので、溶接工程の自
動化、ロボット化に大きく貢献できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、1台の制御盤で2台のヘッドを制御する自
動溶接器の構成を示すブロック図である。
【図2】は、1台の制御盤で2つのヘッドを切り替えて
制御する自動溶接機に本発明の方法を用いた実施例のブ
ロック図である。
【図3】は、2台のデジタルサーボモータを1台のサー
ボモジュールで切り替える動作原理を示す図である。
【図4】は、従来の1台の制御盤で1つのヘッドを制御
する自動溶接機2台分のブロック図である。
【図5】は、2台の自動溶接機を1人で操作するときの
作業項目のタイムチャートである。
【図6】は、従来の自動溶接器またはロボットの構成を
示すブロック図である。
【図7】は、デジタルサーボモータとサーボモジュール
の動作原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1,11…制御盤 2,12…溶接電源 3,13…ワイヤ供給器 4,14…ペンダント 5,15…ヘッド 6,16…溶接トーチ 7,17…レール 8…鋼板 9…ヘッド切替器 10…トーチ切替器 11…制御盤 20…コンピュータ 21,31…サーボモジュール 22,32…デジタルサーボモータ 23,33…偏差カウンタ 24,34…増幅器 25,35…モータ 26,36…パルス発生器 27,37…戻りパルス線 28,38…モータ駆動電源線 29,39…指令パルス線 30…I/Oポート 40〜43…サーボモジュール 44〜51…デジタルサーボモータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボ制御手段によって制御される複数
    のデジタルサーボモータを有する自動溶接機を複数台有
    し、いずれかの当該自動溶接機を選択的に作動させて1
    台の制御装置で被溶接物への溶接を行なうようにした自
    動溶接方法において、 前記サーボ制御手段が有するデジタルサーボモータ制御
    用の偏差カウンタを0にリセットした状態に保持したま
    ま、一方の自動溶接機のサーボモータの戻りパルス線と
    モータ駆動電源とを他方の自動溶接機のサーボモータに
    切替接続し、 その後、サーボ制御手段が有する前記偏差カウンタの前
    記リセット状態を解除することを特徴とする自動溶接方
    法。
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