JP2687632B2 - 窒化珪素焼結体の製造方法 - Google Patents
窒化珪素焼結体の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ガスタービン部品やデイーゼルエンジン部
品などの耐熱性の構造材料として使用できる窒化珪素焼
結体の製造方法に関する。
品などの耐熱性の構造材料として使用できる窒化珪素焼
結体の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、窒化珪素焼結体は、窒化珪素粉末にイットリ
ヤ、スピネルとイットリヤ、イットリヤとアルミナなど
の焼結助剤の微粉末を加えて成形し、得られる成形体を
ホットプレスや加圧下で窒素雰囲気中で焼結して製造さ
れている。
ヤ、スピネルとイットリヤ、イットリヤとアルミナなど
の焼結助剤の微粉末を加えて成形し、得られる成形体を
ホットプレスや加圧下で窒素雰囲気中で焼結して製造さ
れている。
たとえば特開昭57-77072号公報には、スピネルを焼結
助剤として窒化珪素粉末に添加して成形し、常圧より高
い窒素雰囲気中で焼結することで高密度で高強度の焼結
体が得られる旨の開示がある。
助剤として窒化珪素粉末に添加して成形し、常圧より高
い窒素雰囲気中で焼結することで高密度で高強度の焼結
体が得られる旨の開示がある。
しかしながら、上記の焼結助剤は焼結時に液相を形成
して窒化珪素の焼結を促進するが、焼結後はガラス相を
形成して焼結体中の粒界に残存している。このため焼結
体が高温にさらされると粒界に存在する焼結助剤成分が
再度液相を形成するため焼結体の強度を低下させるので
高温度で使用される部品としての使用は好ましくない。
すなわち窒化珪素−スピネル系の焼結体では、粒界相が
非晶質相を形成している。このため1200℃以上で使用す
るには、この非晶質相を結晶化しないかぎり焼結体の強
度低下を防ぐことができない。
して窒化珪素の焼結を促進するが、焼結後はガラス相を
形成して焼結体中の粒界に残存している。このため焼結
体が高温にさらされると粒界に存在する焼結助剤成分が
再度液相を形成するため焼結体の強度を低下させるので
高温度で使用される部品としての使用は好ましくない。
すなわち窒化珪素−スピネル系の焼結体では、粒界相が
非晶質相を形成している。このため1200℃以上で使用す
るには、この非晶質相を結晶化しないかぎり焼結体の強
度低下を防ぐことができない。
セラミックス製のガスタービンエンジン部品は、使用
時の温度が1300〜1400℃の高い温度域となる。このため
1400℃においても強度の低下の少ない窒化珪素焼結体を
製造することが必要となる。
時の温度が1300〜1400℃の高い温度域となる。このため
1400℃においても強度の低下の少ない窒化珪素焼結体を
製造することが必要となる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、1400
℃の温度域においても強度の低下の少ない窒化珪素焼結
体とすることを目的とする。
℃の温度域においても強度の低下の少ない窒化珪素焼結
体とすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の窒化珪素焼結体の製造方法は、窒化珪素粉末
と焼結助剤粉末との混合粉末から成形体を成形する成形
工程と、該成形体を非酸化性雰囲気で焼結して焼結体と
する焼結工程とからなる窒化珪素焼結体の製造方法にお
いて、該成形工程では、該混合粉末を100重量%とした
場合、該窒化珪素粉末99〜93重量%に、酸化イッテルビ
ウム(Yb2O3)粉末とスピネル(MgAl2O4)粉末の比率が
5/2〜2/2の割合で混合した該焼結助剤粉末1〜7重量%
を配合して該混合粉末とすることを特徴とする。
と焼結助剤粉末との混合粉末から成形体を成形する成形
工程と、該成形体を非酸化性雰囲気で焼結して焼結体と
する焼結工程とからなる窒化珪素焼結体の製造方法にお
いて、該成形工程では、該混合粉末を100重量%とした
場合、該窒化珪素粉末99〜93重量%に、酸化イッテルビ
ウム(Yb2O3)粉末とスピネル(MgAl2O4)粉末の比率が
5/2〜2/2の割合で混合した該焼結助剤粉末1〜7重量%
を配合して該混合粉末とすることを特徴とする。
本発明の窒化珪素焼結体の製造方法は、窒化珪素粉末
に特定の組成割合の焼結助剤微粉末を配合して成形体を
形成し、次いでその成形体を焼結する方法である。
に特定の組成割合の焼結助剤微粉末を配合して成形体を
形成し、次いでその成形体を焼結する方法である。
この製造に用いる窒化珪素粉末は、平均粒径が1.0μ
m以下の微粉末を用いるのが、焼結性を高め緻密な焼結
体を形成するために好ましい。窒化珪素粉末の量は、99
〜93重量%である。窒化珪素の量が99重量%を超えると
焼結助剤の量が不足して焼結性が高まらず、かつ焼結助
剤による粒界結晶相が生成できず好ましくない。窒化珪
素の量が93重量%未満であると、焼結助剤が多くなりす
ぎて焼結性が高まり相対密度は高くなるが、焼結体中に
非晶質相の粒界が多くなり高温度域での強度が低下する
ので好ましくない。
m以下の微粉末を用いるのが、焼結性を高め緻密な焼結
体を形成するために好ましい。窒化珪素粉末の量は、99
〜93重量%である。窒化珪素の量が99重量%を超えると
焼結助剤の量が不足して焼結性が高まらず、かつ焼結助
剤による粒界結晶相が生成できず好ましくない。窒化珪
素の量が93重量%未満であると、焼結助剤が多くなりす
ぎて焼結性が高まり相対密度は高くなるが、焼結体中に
非晶質相の粒界が多くなり高温度域での強度が低下する
ので好ましくない。
焼結助剤は、酸化イッテルビウム(Yb2O3)粉末とス
ピネル(MgAl2O4)粉末の混合物で形成される。その混
合比率は、酸化イッテルビウム:スピネルが5:2〜2:2の
範囲の割合とする。酸化イッテルビウムの量が多くその
比率が5:2を超えると相対密度が低下し高温度での強度
が低下するので好ましくない。また酸化イッテルビウム
の量が少なくその比率が2:2より小さいと高温度の強度
がさらに低下するので好ましくない。さらにこの焼結助
剤の混合粉末の合計量が1〜7重量%の範囲であること
が、焼結体の高温度での強度を保持するために必要であ
る。焼結助剤の量が1重量%未満では、粒界にYb4Si2N2
O7の粒界結晶相が生成せず、また7重量%を越えると粒
界相の量が多くなり非晶質相が生成するためかえって曲
げ強度が低下するので好ましくない。この焼結助剤は平
均粒径が0.5μm以下の微粉末であることが焼結性を高
めるために好ましい。
ピネル(MgAl2O4)粉末の混合物で形成される。その混
合比率は、酸化イッテルビウム:スピネルが5:2〜2:2の
範囲の割合とする。酸化イッテルビウムの量が多くその
比率が5:2を超えると相対密度が低下し高温度での強度
が低下するので好ましくない。また酸化イッテルビウム
の量が少なくその比率が2:2より小さいと高温度の強度
がさらに低下するので好ましくない。さらにこの焼結助
剤の混合粉末の合計量が1〜7重量%の範囲であること
が、焼結体の高温度での強度を保持するために必要であ
る。焼結助剤の量が1重量%未満では、粒界にYb4Si2N2
O7の粒界結晶相が生成せず、また7重量%を越えると粒
界相の量が多くなり非晶質相が生成するためかえって曲
げ強度が低下するので好ましくない。この焼結助剤は平
均粒径が0.5μm以下の微粉末であることが焼結性を高
めるために好ましい。
焼結工程は通常の条件、たとえば非酸化性の窒素雰囲
気中で1750〜1850℃で常圧または加圧下でおこなうこと
ができる。焼結温度が1750℃未満では充分に緻密化した
焼結体とならず、1850℃を超えると異常粒成長により組
織が微細化せず曲げ強度が低下するので好ましくない。
気中で1750〜1850℃で常圧または加圧下でおこなうこと
ができる。焼結温度が1750℃未満では充分に緻密化した
焼結体とならず、1850℃を超えると異常粒成長により組
織が微細化せず曲げ強度が低下するので好ましくない。
得られる焼結体は、静的酸化試験(1400℃、空気中、
300hr.)において酸化増量が少なく、従来の窒化珪素焼
結体よりも耐酸化性が向上する。この理由は充分解明さ
れていないが、粒界の結晶質相であるYb4Si2N2O7が生成
するため、非晶質界のSi3N4が酸化されにくくなってい
るものと推測される。
300hr.)において酸化増量が少なく、従来の窒化珪素焼
結体よりも耐酸化性が向上する。この理由は充分解明さ
れていないが、粒界の結晶質相であるYb4Si2N2O7が生成
するため、非晶質界のSi3N4が酸化されにくくなってい
るものと推測される。
[作用] 本発明の窒化珪素焼結体の製造方法では、酸化イッテ
ルビウムとスピネルを特定割合で混合した混合粉末を焼
結助剤として窒化珪素を焼結する。その結果得られる焼
結体の粒界では、焼結助剤と窒化珪素とにより形成され
るYb4Si2N2O7が存在するため、液相部分が少なくなり高
温度域に於ける焼結体の強度低下が少なくなる。
ルビウムとスピネルを特定割合で混合した混合粉末を焼
結助剤として窒化珪素を焼結する。その結果得られる焼
結体の粒界では、焼結助剤と窒化珪素とにより形成され
るYb4Si2N2O7が存在するため、液相部分が少なくなり高
温度域に於ける焼結体の強度低下が少なくなる。
さらに粒界に結晶質相であるYb4Si2N2O7が存在するた
め窒化珪素の耐酸化性が向上する。
め窒化珪素の耐酸化性が向上する。
[実施例] 以下、実施例により具体的に説明する。
成形工程は、平均粒径が0.5μmの高純度の窒化珪素
粉末に、焼結助剤として平均粒径が0.2μmの酸化イッ
テルビウム(Yb2O3)とスピネル(MgAl2O4)の粉末を表
に示す割合で秤量した混合粉末を加え、さらにエタノー
ルを加えてボールミル中で混合をおこなった。エタノー
ルを除去し乾燥した混合粉末を金型で角棒状に成形し
た。得られた成形体を二次成形として3000kg/cm2の静水
圧を負荷して(5×4×50mm)の成形体を作製した。
粉末に、焼結助剤として平均粒径が0.2μmの酸化イッ
テルビウム(Yb2O3)とスピネル(MgAl2O4)の粉末を表
に示す割合で秤量した混合粉末を加え、さらにエタノー
ルを加えてボールミル中で混合をおこなった。エタノー
ルを除去し乾燥した混合粉末を金型で角棒状に成形し
た。得られた成形体を二次成形として3000kg/cm2の静水
圧を負荷して(5×4×50mm)の成形体を作製した。
焼結工程は、上記の成形体を窒素雰囲気下で圧力9kgf
/cm2で1750〜1850℃で焼結して焼結体を作製した。
/cm2で1750〜1850℃で焼結して焼結体を作製した。
表に各試料の原料の組成割合と焼結温度と焼結体の相
対密度および4点曲げ強度(室温、1200℃、1400℃)を
示す。
対密度および4点曲げ強度(室温、1200℃、1400℃)を
示す。
相対密度は、アルキメデス法により測定した。
4点曲げ強度は、JIS規格の曲げ試験片(3×4×36m
m)に加工し、JIS規格に基づき室温、1200℃、1400℃の
曲げ強度を測定した。
m)に加工し、JIS規格に基づき室温、1200℃、1400℃の
曲げ強度を測定した。
その結果、実施例のNo.1〜10は、相対密度が98.0%TD
以上あり、曲げ強度は、室温で865〜790(MPa)あり、1
200℃では690〜750(MPa)あり、1400℃では585〜635
(MPa)で低下の度合が著しく少ない。特にNo.5は温度
による強度の低下が少ない焼結体である。
以上あり、曲げ強度は、室温で865〜790(MPa)あり、1
200℃では690〜750(MPa)あり、1400℃では585〜635
(MPa)で低下の度合が著しく少ない。特にNo.5は温度
による強度の低下が少ない焼結体である。
一方比較例No.1ではスピネル量が少ないため1400℃の
強度低下が著しく、また相対密度も97.0%で緻密性にか
ける。No.2は逆にスピネルが多い場合で、1400℃におけ
る強度低下が大きい。No.3は焼結助剤が本発明の範囲よ
り多い場合で、やはり1400℃の強度が低い。No.4は従来
のスピネルとイットリアを焼結助剤とした場合で1200℃
の強度が低い。No.5、6は従来の焼結助剤の量と割合を
変えた場合で、高温度での強度が低下が大きい。
強度低下が著しく、また相対密度も97.0%で緻密性にか
ける。No.2は逆にスピネルが多い場合で、1400℃におけ
る強度低下が大きい。No.3は焼結助剤が本発明の範囲よ
り多い場合で、やはり1400℃の強度が低い。No.4は従来
のスピネルとイットリアを焼結助剤とした場合で1200℃
の強度が低い。No.5、6は従来の焼結助剤の量と割合を
変えた場合で、高温度での強度が低下が大きい。
[効果] 本発明の窒化珪素焼結体の製造方法によれば、焼結助
剤に酸化イッテルビウムとスピネルとを特定組成割合の
混合物を用いることにより粒界にYb4Si2N2O7の結晶質相
が形成されるので、焼結体の高温度での強度低下が抑制
できる。また従来の焼結体より酸化増量が少なく高温度
での強度の低下が少ないのでエンジン部品としての使用
が可能となる。
剤に酸化イッテルビウムとスピネルとを特定組成割合の
混合物を用いることにより粒界にYb4Si2N2O7の結晶質相
が形成されるので、焼結体の高温度での強度低下が抑制
できる。また従来の焼結体より酸化増量が少なく高温度
での強度の低下が少ないのでエンジン部品としての使用
が可能となる。
Claims (1)
- 【請求項1】窒化珪素粉末と焼結助剤粉末との混合粉末
から成形体を成形する成形工程と、該成形体を非酸化性
雰囲気で焼結して焼結体とする焼結工程とからなる窒化
珪素焼結体の製造方法において、 該成形工程では、該混合粉末を100重量%とした場合、
該窒化珪素粉末99〜93重量%に、酸化イッテルビウム
(Yb2O3)粉末とスピネル(MgAl2O4)粉末との比率が5/
2〜2/2の割合で混合した該焼結助剤粉末1〜7重量%を
配合して該混合粉末とすることを特徴とする窒化珪素焼
結体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1301320A JP2687632B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | 窒化珪素焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1301320A JP2687632B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | 窒化珪素焼結体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03164472A JPH03164472A (ja) | 1991-07-16 |
| JP2687632B2 true JP2687632B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=17895441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1301320A Expired - Fee Related JP2687632B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | 窒化珪素焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2687632B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0987037A (ja) * | 1995-07-18 | 1997-03-31 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 窒化ケイ素質焼結体とその製造方法 |
| US5921725A (en) * | 1996-03-13 | 1999-07-13 | Kashiwagi; Tetsuya | Sintered silicon nitride articles for tools and method of preparation |
| WO2019008711A1 (ja) | 2017-07-05 | 2019-01-10 | 株式会社村田製作所 | 焼結体の製造方法 |
-
1989
- 1989-11-20 JP JP1301320A patent/JP2687632B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03164472A (ja) | 1991-07-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |