JPH08208317A - アルミナ質焼結体およびその製造方法 - Google Patents

アルミナ質焼結体およびその製造方法

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JPH08208317A
JPH08208317A JP7013453A JP1345395A JPH08208317A JP H08208317 A JPH08208317 A JP H08208317A JP 7013453 A JP7013453 A JP 7013453A JP 1345395 A JP1345395 A JP 1345395A JP H08208317 A JPH08208317 A JP H08208317A
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alumina
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雨叢 王
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温での耐酸化性に優れ、さらに、室温から高
温まで優れた強度と破壊靭性を有するアルミナ質焼結体
およびその製造方法を提供する。 【構成】アルミナ母相と異方性形状の第2相結晶粒子と
を含有するアルミナ質焼結体であって、前記アルミナ母
相の平均結晶粒径が10μm以下であり、かつ、長径方
向の長さが20μm以上の第2相結晶粒子が、焼結体全
量中1〜20体積%存在するもので、第2相結晶粒子が
La2 3 ・11Al2 3 ,CaO・6Al2 3
SrO・6Al2 3 およびBaO・6Al2 3 のう
ち少なくとも一種を含むものが望ましい。このようなア
ルミナ質焼結体は、第2相結晶粉末を予め種結晶として
添加したり、La,Ca,Sr,Baの原料粉末の平均
結晶粒径を1〜10μmとすることにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温強度特性,高温安
定性,耐酸化性に優れたアルミナ質焼結体およびその製
造方法に関わり、特に、航空・宇宙業界,製錬業界,化
学業界等で用いられたり、ガスタ−ビン,エンジン用部
品等に使用される耐高温構造材料のアルミナ質焼結体お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アルミナ質焼結体は、耐高温
の構造部材として、耐環境性,高温強度ともに優れるこ
とで注目されてきた。また、その高温強度と破壊靭性を
さらに向上させるために、種々の複合化が試みられてい
る。例えば、Al2 3 −SiCコンポジィット、Al
2 3 −ZrO2 複合材料、形状異方性のβ−Al2
3 結晶分散アルミナ材料が知られており(特開昭61−
122164号公報、特開昭63−139044号公
報、特開昭63−134551号公報等参照)、このよ
うな複合材料によれば、純粋なアルミナ焼結体よりも強
度および靭性を向上することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
したAl2 3 −SiCコンポジィットでは、アルミナ
中に非酸化物のSiCを分散させているために、酸化雰
囲気において高温状態で使1される場合には耐酸化性に
欠けるという問題があった。
【0004】また、Al2 3 −ZrO2 複合材料は9
00℃付近の温度で強度が急激に低下するため、高温下
において応力が作用するような状態での使用には適しな
いという問題があった。
【0005】さらに、特開昭63−134551号公報
に開示されるβ−Al2 3 分散アルミナ材料は、β−
Al2 3 結晶の成長速度が低いために、アルミナ母材
の中で発達しにくく(5〜10μm程度)、強度と靭性
の向上に対する寄与が小さい問題があった。例えば、室
温における破壊靱性は、3.2〜3.4MPa・m1/ 2
であり小さかった。
【0006】本発明は、高温での耐酸化性に優れ、さら
に、破壊靭性と高温強度に優れたアルミナ質焼結体およ
びその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、アルミナ
の室温強度、高温強度および破壊靭性を同時に上げるた
めの複合化では、異方性形状を有する第2相結晶の分散
だけでなく、一定量の異方性結晶がある程度以上のサイ
ズを有することが重要であるという見地に基づいて研究
を重ねた結果、平均結晶粒径が10μm以下のアルミナ
母相に、長径方向の長さが20μm以上の第2相結晶粒
子が、焼結体全量中1〜20体積%であると、クラック
の進展および高温での粒界の滑りによる変形を効果的に
抑制できることを見出し、本発明に至った。
【0008】また、本発明者は、異方性形状の第2相結
晶粒子の成長は、原料粉末として、第2相結晶を種結晶
として添加することにより促進され、長径方向の長さを
20μm以上に成長できることを見い出し、本発明に至
った。
【0009】さらに、本発明者は、Al2 3 粉末とL
a,Ca,Sr,Baの特定元素を含む粉末とを混合
し、成形し、焼結する際に、La,Ca,Sr,Baを
含む粉末の平均結晶粒径が1〜10μmである場合に
は、第2相結晶の核形成速度が遅くなり、また、第2相
結晶を形成する元素原子の拡散距離が短くなり、第2相
結晶のアルミナ母材中における成長速度が早くなること
を見出し、本発明に至った。
【0010】即ち、本発明のアルミナ質焼結体は、アル
ミナ母相と、少なくともLa,Ca,Sr,Ba,S
m,Nd,Tiのうち一種を含みAlとの複合酸化物か
らなる異方性形状の第2相結晶粒子とを含有するアルミ
ナ質焼結体であって、前記アルミナ母相の平均結晶粒径
が10μm以下であり、かつ、長径方向の長さが20μ
m以上の前記第2相結晶粒子が、焼結体全量中1〜20
体積%存在するものである。また、第2相結晶粒子がL
2 3 ・11Al2 3 ,CaO・6Al2 3 ,S
rO・6Al2 3 およびBaO・6Al2 3 のうち
少なくとも一種を含むことが望ましい。
【0011】また、本発明のアルミナ質焼結体の製造方
法は、La,Ca,Sr,Ba,Sm,Nd,Tiのう
ち少なくとも一種を含みAlとの複合酸化物からなる第
2相結晶粉末と、Al2 3 粉末と、La,Ca,S
r,Ba,Sm,Nd,Tiのうち少なくとも一種を含
む粉末を添加混合し、成形し、焼結する方法である。
【0012】さらに、本発明のアルミナ質焼結体の製造
方法は、Al2 3 粉末と、La,Ca,SrおよびB
aのうち少なくとも一種を含む粉末とを混合し、成形
し、焼結することにより、アルミナ母相と第2相結晶粒
子とからなる焼結体を作製するアルミナ質焼結体の製造
方法であって、前記La,Ca,Sr,Baを含む粉末
の平均結晶粒径が1〜10μmである方法である。
【0013】以下、本発明を詳述する。従来、上記公報
等におけるβ−Al2 3 分散アルミナでは、アルミナ
母材中で形成する異方性形状の第2相の結晶成長は、原
子の拡散によって律速される。
【0014】普通の焼成法で得られる第2相結晶は長径
方向で10μm程度にとどまる。よって、クラックの架
橋、偏向効果が小さく、強度と靭性の向上に対する寄与
が小さかった。
【0015】本発明のアルミナ質焼結体では、アルミナ
母相の平均結晶粒径を10μm以下に制御し、異方性形
状の第2相結晶粒子のうち長径方向の長さが20μm以
上のものが一定量存在することにより、上記の問題を解
決し、高強度と高靭性を実現できるのである。
【0016】即ち、アルミナ母相の平均結晶粒径が10
μmよりも大きいと、焼結体の強度を低下させるととも
に、異方性形状の第2相結晶粒子による強化、靭化効果
が著しく低下するからである。アルミナ母相の平均結晶
粒径は8μm以下であることが望ましい。
【0017】第2相としては、La2 3 ・11Al2
3 ,CaO・6Al2 3 ,SrO・6Al2 3
よびBaO・6Al2 3 ,Sm2 3 ・11Al2
3 ,Nd2 3 ・11Al2 3 ,Al2 TiO5 等が
望ましい。
【0018】これらのうち、La2 3 ・11Al2
3 ,CaO・6Al2 3 ,SrO・6Al2 3 およ
びBaO・6Al2 3 は、結晶が異方性形状に成長し
やすく、また結晶自身の強度、ヤング率は高く、高温で
も安定であるため、好適な第2相結晶である。
【0019】また、本発明のアルミナ質焼結体では、長
径方向の長さが20μm以上である第2相結晶粒子が、
全量中1〜20体積%存在することが重要である。長径
方向の長さが20μm以上の第2相結晶粒子が全量中1
体積%よりも少ない場合には、材料の強化、靭化に十分
な効果を示すことができず、また、20体積%を超える
とかえって焼結体の強度を低下させるからである。第2
相結晶粒子の長径方向の長さが20μm以上のものは、
焼結体の強度および靱性がともに向上するという点から
全量中3〜10体積%であることが好ましい。尚、異方
性形状の第2相結晶粒子は全量中5〜60体積%である
ことが、焼結体の強度の点から最も望ましい。また、第
2相結晶粒子としては、板状のものウイスカー状のもの
等が存在するが、本願における長径方向の長さとは、種
々の形状の粒子における最大長さをいう。
【0020】本発明のアルミナ質焼結体は、図1に示す
ように、アルミナ母相1と、異方性形状の第2相結晶粒
子2とから構成されるものである。
【0021】次に本発明のアルミナ質焼結体の製法につ
いて述べる。本発明のアルミナ質焼結体を作製するに
は、まず、異方性形状の第2相結晶の合成粉末を作製す
ることが必要である。即ち、α−Al2 3 粉末と、第
2相結晶を生成する粉末と、さらに、第2相結晶の合成
粉末を添加し、混合、成形、焼結することにより、本発
明のアルミナ質焼結体が得られる。
【0022】第2相結晶の合成粉末は、公知の原料、例
えば酸化物粉末、金属粉末、当該金属を含む有機、無機
物およびその溶液を用い、所定の異方性形状の第2相結
晶の組成に調合し、その混合粉末を仮焼し、第2相結晶
を作製する。仮焼温度が低いと反応速度が遅く、また得
られた第2相結晶のサイズが小さく、さらには中間化合
物が多く残存する場合もあるため、前記の結晶成長促進
効果が小さい。従って、仮焼温度は1100℃以上、特
に1300℃以上であることが好ましい。
【0023】また、第2相結晶からなる合成粉末の添加
量は、焼結体中の第2相結晶の総量の3〜50%である
ことが望ましい。合成粉末の添加量が第2相結晶の総量
の3%よりも少ない場合には、種結晶添加効果が小さ
く、また、合成粉末の添加量が第2相結晶の総量の50
%よりも多くなると、焼成中の反応に関与する原料が少
なく、結晶の成長速度を低下させる傾向にあるからであ
る。この合成粉末の添加量は、第2相総量の5〜30%
であることが、本発明の焼結体の組織形成の点から特に
望ましい。
【0024】上記の混合粉末を公知の成形技術、例え
ば、金型プレス,鋳込み成型,押出成型,射出成型,冷
間静水圧プレスなどにより任意の形状に成形する。この
成形体を公知の焼結法、例えば、ホットプレス法,常圧
焼成法,ガス加圧焼成法、更に、これらの焼成後に熱間
静水圧処理(HIP)処理、およびガラスシール後HI
P処理して、対理論密度比95%以上の緻密な焼結体を
得る。焼結温度が低ければ、緻密化しにくく、逆に高す
ぎるとアルミナ母相結晶の異常粒成長を起こしやすいた
め、1500〜1800℃の温度範囲、特には、150
0〜1750℃の温度が好適である。
【0025】また、本発明の製造方法は、Al2 3
末とLa,Ca,Sr,Baを含む粉末とを混合し、成
形し、焼結することにより、アルミナ母相と第2相結晶
粒子とからなるアルミナ質焼結体を製造方法において、
La,Ca,Sr,Baを含む粉末の平均結晶粒径を1
〜10μmとすることにより、第2相結晶を成長促進さ
せたものである。
【0026】また、La,Ca,Sr,Baの原料粉末
の平均結晶粒径を1〜10μmとしたのは、1μmより
も小さい場合には、第2相結晶粒子の長径方向の長さを
10μm程度しか生成することができず、長径方向の長
さが20μm以上の第2相結晶粒子を、焼結体全量中1
〜20体積%存在させることが困難となるからである。
また、La,Ca,Sr,Baの原料粉末の平均結晶粒
径が10μmよりも大きくなると、反応不十分により未
反応相や、中間生成物が焼結体に残存し易く、結晶が十
分に成長しなくなるからである。このLa,Ca,S
r,Baの原料粉末の平均結晶粒径は第2相結晶の発達
と反応性という点から2〜8μmとすることが望まし
い。
【0027】本発明の具体的な製造方法は、La,C
a,Sr,Baを含む原料粉末のうち少なくとも一種
と、アルミナ原料粉末とを混合する。アルミナ原料粉末
は、アルミナ母相の異常成長を防止するため、平均結晶
粒径を1μm以下とすることが望ましい。また、混合法
としては、La,Ca,Sr,Baの原料粉末をあまり
粉砕しないように、十分均一に混合できれば、粉砕時間
は短い方が望ましい。例えば、回転ミルで24時間以内
混合粉砕する。
【0028】このような混合粉末を、前記と同様な方法
により成形し、焼成することにより、本発明のアルミナ
質焼結体を得ることができる。
【0029】本発明の高強度高靭性アルミナ質焼結体
は、例えば、マグネシア,ジルコニア,ムライト等の酸
化物を一定量添加して製造しても良く、この場合には、
焼結体の特性への影響が小さく、焼結性と靱性を向上す
るという効果を有する。
【0030】
【作用】本発明のアルミナ質焼結体は、平均結晶粒径が
10μm以下のアルミナ母相に、長径方向の長さが20
μm以上の第2相結晶を、全量中1〜20体積%存在さ
せることによって、焼結体中におけるクラックの進展お
よび高温での粒界の滑りによる変形を効果的に抑制でき
る。
【0031】また、原料粉末として第2相結晶粉末を添
加することにより、原料粉末としての第2相結晶粉末が
結晶成長の種結晶となり、異方性結晶の成長を著しく促
進し、長径方向の長さを20μm以上に成長させること
ができる。
【0032】さらに、原料粉末中のLa,Ca,Sr,
Baの酸化物粉末の平均結晶粒径を1〜10μmとする
ことにより、第2相結晶の核を減少させ、第2相結晶を
形成する元素の拡散距離を短縮し、異方性形状の第2相
結晶を成長させることができる。
【0033】即ち、アルミナ母相中で第2相結晶は、第
2相結晶を形成する元素とAl2 3 の反応により形成
される。上記第2相結晶を形成する元素の原子がアルミ
ナ母相の中で拡散が困難であるため、第2相結晶の最終
的な長径方向の長さは上記元素原料粉末に左右される。
原料粉末の平均結晶粒径か小さいほど、母相中に当該元
素の分布が均一となり、多くの第2相結晶核を形成する
が、拡散による結晶成長が遅いため、第2相結晶は大き
く成長できない。本発明の製法においては、第2相を形
成する特定元素酸化物粉末の平均結晶粒径を1〜10μ
mとしたので、第2相結晶の長径方向の長さを10μm
以上に発達させることができる。
【0034】
【実施例】
実施例1 酸化ランタニウム,炭酸化カルシウム,炭酸化ストロン
チウムおよび炭酸化バリウムのうちの一種と、酸化アル
ミニウムとを出発原料とし、それぞれLa2 3 ・11
Al2 3 、CaO・6Al2 3 、SrO・6Al2
3 、BaO・6Al2 3 になるように調合し、この
混合粉末を1600℃の温度で5時間仮焼し、異方性結
晶の第2相結晶の合成粉末を得た。
【0035】そして、この第2相結晶の合成粉末と、酸
化ランタニウム,炭酸化カルシウム,炭酸化ストロチウ
ムおよび炭酸化バリウムのうち少なくとも一種と、酸化
アルミニウムとを用い、焼結体の組成が、表1に示すよ
うになるように調合し、この混合粉末を1t/cm2
圧力でプレス成形した後、3t/cm2 の圧力で静水圧
処理を加えた。上記成形体を大気中において1700℃
の温度で5時間常圧で焼成した。尚、試料No.6と試
料No.7は、粒成長させるために、1750℃で5時
間焼成した。尚、表1の第2相結晶粉末の比率とは、焼
結体中における第2相量に対する比を示す。
【0036】
【表1】
【0037】得られた焼結体をX線回折測定により同定
したところ、焼結体は、α−Al23 とLa2 3
11Al2 3 、CaO・6Al2 3 、SrO・6A
23 、BaO・6Al2 3 (第2相)により構成
されていることが判った。焼結体を切り出して鏡面に研
磨し、光学顕微鏡および走査型電子顕微鏡で組織を観察
した。また、格子点数集計法によりアルミナ母相の平均
結晶粒径および20μm以上の第2相結晶の全量に対す
る体積分率を測定した。その結果を表1に示した。
【0038】さらに、焼結体をJIS−R1601にて
指定されている形状まで研磨し抗折試料を作製した。こ
の試料についてJIS−R1601に基づく室温および
1400℃での4点曲げ抗折強度試験を実施した。ま
た、ビッカース圧痕法により破壊靭性(K1c)を測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0039】表1の結果から、本発明に基づいて得られ
たアルミナ質焼結体は、従来のアルミナ材料および本発
明以外のアルミナ基複合材料に比べて、より優れた室温
強度(580MPa以上)と高温強度(380MPa以
上)および破壊靭性(4MPa・m1/2 以上)を示すこ
とが判る。
【0040】実施例2 酸化ランタニウム,炭酸化カルシウム,炭酸化ストロチ
ウムおよび炭酸化バリウムを1600℃で20時間熱処
理し、平均粒径5μm以上の粗大粒酸化物原料粉末を得
た。これらの粉末を回転ミルで表2に示す種々の粒径に
粉砕した。さらに、上述の原料をアルミナ原料粉(平均
結晶粒径0.8μm)と表2に示す組成で秤量し、回転
ミルで10時間混合し、上記実施例1と同様にして成形
し、焼成した。
【0041】
【表2】
【0042】得られた焼結体をX線回折測定により同定
したところ、本発明の焼結体はα−Al2 3 とLa2
3 ・11Al2 3 、CaO・6Al2 3 、SrO
・6Al2 3 、BaO・6Al2 3 (第2相)によ
り構成されていることが判った。また、上記実施例1と
同様にして組織を観察し、アルミナ母相の平均粒径およ
び20μm以上の第2相結晶の全量に対する体積分率を
測定し、さらに、室温および1400℃での4点曲げ抗
折強度を測定し、破壊靭性(K1c)を測定した。測定結
果を表2に示す。
【0043】表2の結果から、本発明に基づいて得られ
たアルミナ質焼結体は、従来のアルミナ材料および本発
明以外のアルミナ基複合材料に比べて、より優れた室温
強度(580MPa以上)と高温強度(410MPa以
上)および破壊靭性(4.7MPa・m1/2 以上)を示
すことが判る。尚、試料No.15については、焼結体中
に未反応相が残存していることを確認した。
【0044】
【発明の効果】本発明のアルミナ質焼結体では、平均結
晶粒径が10μm以下のアルミナ母相に、長径方向の長
さが20μm以上の異方性第2相を、全量中1〜20体
積%存在させることによって、焼結体中におけるクラッ
クの進展および高温での粒界の滑りによる変形を効果的
に抑制でき、室温から高温まで優れた強度と破壊靭性を
有することができる。
【0045】また、本発明のアルミナ質焼結体の製造方
法によれば、原料粉末として第2相結晶粉末を添加する
ことにより、原料粉末としての第2相結晶粉末が結晶成
長の種結晶となり、異方性結晶の成長を著しく促進し、
長径方向の長さを20μm以上とすることができ、本発
明のアルミナ質焼結体を容易に得ることができる。
【0046】さらに、第2相のLa,Ca,Sr,Ba
の原料粉末の平均結晶粒径を1〜10μmとすることに
より、第2相結晶の核を減少させ、第2相結晶を形成す
る元素の拡散距離を短縮し、異方性形状の第2相結晶を
成長させ、本発明のアルミナ質焼結体を容易に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルミナ質焼結体の組織図である。
【符号の説明】
1・・・アルミナ母相 2・・・第2相結晶粒子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミナ母相と、少なくともLa,Ca,
    Sr,Ba,Sm,Nd,Tiのうち一種を含みAlと
    の複合酸化物からなる異方性形状の第2相結晶粒子とを
    含有するアルミナ質焼結体であって、前記アルミナ母相
    の平均結晶粒径が10μm以下であり、かつ、長径方向
    の長さが20μm以上の前記第2相結晶粒子が、焼結体
    全量中1〜20体積%存在することを特徴とするアルミ
    ナ質焼結体。
  2. 【請求項2】第2相結晶粒子がLa2 3 ・11Al2
    3 ,CaO・6Al2 3 ,SrO・6Al2 3
    よびBaO・6Al2 3 のうち少なくとも一種を含む
    請求項1記載のアルミナ質焼結体。
  3. 【請求項3】La,Ca,Sr,Ba,Sm,Nd,T
    iのうち少なくとも一種を含みAlとの複合酸化物から
    なる第2相結晶粉末と、Al2 3 粉末と、La,C
    a,Sr,Ba,Sm,Nd,Tiのうち少なくとも一
    種を含む粉末を添加混合し、成形し、焼結することを特
    徴とするアルミナ質焼結体の製造方法。
  4. 【請求項4】Al2 3 粉末と、La,Ca,Srおよ
    びBaのうち少なくとも一種を含む粉末とを混合し、成
    形し、焼結することにより、アルミナ母相と第2相結晶
    粒子とからなる焼結体を作製するアルミナ質焼結体の製
    造方法であって、前記La,Ca,Sr,Baを含む粉
    末の平均結晶粒径が1〜10μmであることを特徴とす
    るアルミナ質焼結体の製造方法。
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